JP3330152B2 - ヒドラジン系化合物、それらの製造方法及びそれらを含有する有害動物防除剤 - Google Patents

ヒドラジン系化合物、それらの製造方法及びそれらを含有する有害動物防除剤

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JP3330152B2
JP3330152B2 JP34387391A JP34387391A JP3330152B2 JP 3330152 B2 JP3330152 B2 JP 3330152B2 JP 34387391 A JP34387391 A JP 34387391A JP 34387391 A JP34387391 A JP 34387391A JP 3330152 B2 JP3330152 B2 JP 3330152B2
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徹 小柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なヒドラジン系化
合物、それらの製造方法及びそれらを含有する有害動物
防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒドラジン系化合物としては、例えば特
開昭63−23866号、特開昭63−83063号な
どの各公報によって殺虫剤の有効成分として有用である
ことが知られている。しかしながら前記公報に開示され
ているヒドラジン系化合物と本発明化合物とは、後記一
般式(I)におけるAの部分が異なる。本発明は特定の
ヒドラジン系化合物が高い有害動物防除活性を示すとの
知見に基づき完成された。
【0003】
【発明の開示】本発明は、後記一般式(I)で表わされ
るヒドラジン系化合物又はそれらの塩、それらの製造方
法及びそれらを含有する有害動物防除剤に関する。 一般式(I)
【0004】
【化1】 (式中、Aは置換されてもよいベンゾフラニル基、置換
されてもよいキノリニル基、置換されてもよいベンゾチ
エニル基、置換されてもよいベンゾチアゾリル基、置換
されてもよいチエノチエニル基、置換されてもよいジヒ
ドロチエノチエニル基、置換されてもよいジヒドロシク
ロペンタチエニル基、置換されてもよいテトラヒドロベ
ンゾチエニル基、置換されてもよいインダニル基又は置
換されてもよいヘキサヒドロインダニル基であり、Wは
水素原子、シアノ基、−COCOOR’基、−S−N
(R”)COOR’基又は−CHOCOR’基であ
り、R’及びR”は各々独立してアルキル基又はシクロ
アルキル基であり、Rはハロゲン原子、ハロゲン原子で
置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換され
てもよいアルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよ
いアルキルチオ基又はニトロ基であり、nは0〜5の整
数であり、但し、nが2以上の場合、Rは同種であって
も異種であってもよい)。
【0005】前記一般式(I)中、Aに含まれる置換さ
れてもよいベンゾフラニル基、置換されてもよいキノリ
ニル基、置換されてもよいベンゾチエニル基、置換され
てもよいベンゾチアゾリル基、置換されてもよいチエノ
チエニル基、置換されてもよいジヒドロチエノチエニル
基、置換されてもよいジヒドロシクロペンタチエニル
基、置換されてもよいテトラヒドロベンゾチエニル基、
置換されてもよいインダニル基又は置換されてもよいヘ
キサヒドロインダニル基の置換基としては、例えばハロ
ゲン原子、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキル
基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルコキシ基、ハ
ロゲン原子で置換されてもよいアルキルチオ基、ニトロ
基などが挙げられ、それらの数は1又は2以上であって
もよい。また、A及びRに含まれるハロゲン原子として
は例えば、弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が
挙げられ、A,R,R’及びR”に含まれるアルキル基
及びアルキル部分としては、炭素数1〜6のもの、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基などが挙げられ、それらは直鎖又はイ
ソプロピル基、tert−ブチル基などの枝分れ脂肪鎖
の構造異性のものも含む。又、R’及びR”に含まれる
シクロアルキル基としては炭素数3〜6のもの例えばシ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基が挙げられる。
【0006】前記一般式(I)中、Aに含まれる置換さ
れてもよいベンゾフラニル基、置換されてもよいキノリ
ニル基、置換されてもよいベンゾチエニル基、置換され
てもよいベンゾチアゾリル基、置換されてもよいチエノ
チエニル基、置換されてもよいジヒドロチエノチエニル
基、置換されてもよいジヒドロシクロペンタチエニル
基、置換されてもよいテトラヒドロベンゾチエニル基、
置換されてもよいインダニル基又は置換されてもよいヘ
キサヒドロインダニル基において、置換基の数が2以上
の場合、それらは同種であっても異種であってもよい。
また、(R)のnが2以上の場合、Rは同種であって
も異種であってもよい。
【0007】前記一般式(I)で表わされる化合物のう
ちWが水素原子のものは塩基性物質との塩であってもよ
く、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩などが挙げられる。アルカリ金属塩として
はナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙げら
れ、アルカリ土類金属塩としては、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、バリウム塩などが挙げられる。
【0008】前記一般式(I)で表わされる化合物中、
Aが置換されてもよいベンゾチエニル基、置換されても
よいチエノチエニル基、置換されてもよいジヒドロシク
ロペンタチエニル基又は置換されてもよいテトラヒドロ
ベンゾチエニル基であり、Wが水素原子であり、Rがハ
ロゲン原子又はアルキル基であり、nが1又は2である
ものが望ましく、これらの望ましい化合物のうち、Aが
置換されてもよいベンゾチエニル基、置換されてもよい
ジヒドロシクロペンタチエニル基又は置換されてもよい
テトラヒドロベンゾチエニル基であるものが更に望まし
く、これらの更に望ましい化合物のうち、N’−t−ブ
チル−N’−3,5−ジメチルベンゾイル−N−ベンゾ
〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド(後記化合物
No.5)、N’−t−ブチル−N’−3,5−ジメチ
ルベンゾイル−N−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペ
ンタ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド(後記化
合物No.34)、N’−t−ブチル−N’−3,5−
ジメチルベンゾイル−N−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド(後
記化合物No.35)が最も望ましい。
【0009】前記一般式(I)で表わされる化合物のう
ち、Wが水素原子のものは例えば次の反応工程aの方法
によって製造することができる。 〔反応工程a〕
【0010】
【化6】 {式中、A,R及びnは前述の通りであり、Xはハロゲ
ン原子、アルコキシ基又は−OCOT基(Tはアルキル
基である)である}
【0011】反応工程aは通常溶媒及び塩基の存在下で
行なわれる。溶媒としては、水;ベンゼン、トルエンの
ような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類;塩化メチレン、クロロ
ホルムのようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ピリジンのような非プロト
ン性極性溶媒などの反応に対して不活性な溶媒が挙げら
れ、またこれらを単独又は混合物として使用でき、特に
水とトルエンとの混合溶媒又は水と塩化メチレンとの混
合溶媒が望ましい。塩基としては、トリエチルアミンの
ような第三級アミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムのようなアルカリ金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩;ナトリウ
ムメトキサイド、ナトリウムエトキサイドのようなアル
コキサイド類;ピリジンなどが挙げられ、特に水酸化ナ
トリウムが望ましい。なかでも塩基であると同時に溶媒
としても使用できるピリジンも又望ましい。また、この
反応温度は通常−50℃〜+100℃、望ましくは、前
記一般式(III)で表わされる化合物中のXがハロゲ
ン原子又は−OCOT基の場合0℃〜30℃、Xがアル
コキシ基の場合50℃〜100℃である。反応時間は通
常0.1〜24時間、望ましくは0.5〜3時間であ
る。
【0012】前記一般式(II)で表わされる化合物
は、例えば次の反応工程bの方法によって製造すること
ができる。 〔反応工程b〕
【0013】
【化7】 (式中、Aは前述の通りであり、Yはハロゲン原子又は
アルコキシ基である)
【0014】反応工程bで使用される溶媒としては、前
記反応工程aで使用されうる溶媒の他にメタノール、エ
タノールのようなアルコール類などが挙げられ、またこ
れらを単独又は混合物として使用でき、特にメタノー
ル、又は水とトルエンとの混合溶媒が望ましい。反応工
程bで使用される塩基としては前記反応工程aで使用さ
れうる塩基と同様のものが挙げられ、なかでも水酸化ナ
トリウム及びナトリウムメトキサイドが望ましい。反応
工程bの反応温度は通常−20℃〜+100℃、望まし
くは、前記一般式(IV)で表わされる化合物中のYが
ハロゲン原子の場合0℃〜50℃、Yがアルコキシ基の
場合80℃〜100℃である。反応時間は通常0.1〜
24時間、望ましくは0.5〜5時間である。
【0015】また、前記一般式(IV)で表わされる化
合物は、例えばJ.Org.Chem,vol.21,
39〜44(1956)、J.Chem.Soc.C,
1225〜1227(1968)などに記載された方法
により製造することができる後記一般式(V)を原料に
して、次の反応工程c〜dによって製造することができ
る。 〔反応工程c〕
【0016】
【化8】 〔反応工程d〕
【0017】
【化9】 (式中、Aは前述の通りであり、Zはハロゲン原子で
あり、Zはアルキル基である)
【0018】反応工程cにおいてハロゲン化剤として
は、例えば塩化チオニル、オキシ塩化リン、臭化チオニ
ルなどが挙げられる。反応工程dにおいて塩基としては
トリエチルアミンのような第三級アミン;ピリジンなど
が挙げられ、溶媒としては前記反応工程aで使用される
溶媒のうち、水以外のものが挙げられる。
【0019】次に本発明化合物のWが水素原子のものの
具体的合成例の一例を記載する。 合成例1 N’−t−ブチル−N’−3,5−ジメチル
ベンゾイル−N−ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボ
ヒドラジド(後記化合物No.5)の合成 (1)ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボン酸1.0
gを塩化チオニル2mlと一夜還流下に反応させた後、
過剰の塩化チオニルを減圧下に留去してベンゾ〔b〕チ
オフェン−2−カルボニルクロリドを固形物として得
た。
【0020】N−t−ブチルヒドラジン塩酸塩1.4g
をメタノール15mlに溶解した溶液に氷冷下で28%
ナトリウムメトキサイドメタノール溶液2.2gを滴下
し、同温度で15分間攪拌した後、前記ベンゾ〔b〕チ
オフェン−2−カルボニルクロリドの塩化メチレン溶液
2mlを徐々に加えた。同温度で1時間攪拌下に反応さ
せた後、反応混合物を水中へ投入し、酢酸エチルで抽出
した。その後、有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムを加えて乾燥した。次に減圧下に溶媒を留去して得ら
れた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
離液:塩化メチレン/酢酸エチル=2/1)で精製する
ことにより融点147〜148℃のN’−t−ブチル−
N−ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド
(後記中間体No.5)1.1gを得た。 (2)前記工程(1)で得られたN’−t−ブチル−N
−ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド30
0mgをピリジン3mlに溶解した溶液に氷冷下で3,
5−ジメチルベンゾイルクロリド220mgを滴下し
た。同温度で1時間攪拌下に反応させた後、反応混合物
を水中へ投入し、酢酸エチルで抽出した。その後、有機
層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し
た。次に減圧下に溶媒を留去して得られた粗製物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレ
ン/酢酸エチル=95/5)で精製することにより融点
211〜213℃の目的物(後記化合物No.5)40
0mgを得た。
【0021】合成例2 N’−t−ブチル−N’−3,
5−ジメチルベンゾイル−N−6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド(後記化合物
No.22)の合成 (1)ロダニン10.8g及び酢酸ナトリウム20gを
酢酸100mlに懸濁させた溶液中に室温で4−フルオ
ロベンズアルデヒド10gを滴下した。得られた混合物
を還流下に2時間反応させた後、室温まで冷却した。次
にこの反応混合物を水約500mlに投入し、得られた
固形物をろ過した後、水で洗浄し、乾燥して5−(4−
フルオロベンジリデン)ロダニン16.4gを得た。 (2)水酸化ナトリウム8.3gを水700mlに溶解
後約70℃に加温した溶液中に、前記工程(1)で得ら
れた5−(4−フルオロベンジリデン)ロダニン10g
を投入し、同温度で20分間攪拌下に反応させた。反応
終了後、反応溶液を10℃以下に冷却し、濃塩酸20m
lを滴下した。固形物を濾過した後、水で洗浄し、乾燥
して3−(4−フルオロフェニル)−2−メルカプトア
クリル酸6.1gを得た。
【0022】(3)沃素12gとニトロベンゼン80m
lの混合物を約190℃に加熱した溶液中に、前記工程
(2)で得られた3−(4−フルオロフェニル)−2−
メルカプトアクリル酸1.5gを投入し、2分間攪拌下
に反応させた。反応終了後、反応溶液を室温まで冷却
し、1%水酸化ナトリウム水溶液100mlで抽出し
た。抽出液に適量の亜硫酸水素ナトリウムを加えた後、
濃塩酸を滴下しpH1とした。析出物をろ過した後、
水、次いでヘキサンによって洗浄し、乾燥して6−フル
オロベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボン酸910m
gを得た。 (4)前記工程(3)で得られた6−フルオロベンゾ
〔b〕チオフェン−2−カルボン酸700mgを塩化チ
オニル2mlと一夜還流下に反応させた後、過剰の塩化
チオニルを減圧下に留去して6−フルオロベンゾ〔b〕
チオフェン−2−カルボニルクロリドを得た。
【0023】N−t−ブチルヒドラジン塩酸塩900m
gをメタノール9mlに溶解した溶液に氷冷下で28%
ナトリウムメトキサイドメタノール溶液1.4gを滴下
し、同温度で15分間攪拌した後、前記6−フルオロベ
ンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボニルクロリドの塩化
メチレン溶液2mlを徐々に加えた。同温度で1時間攪
拌下に反応させた後、反応混合物を水中へ投入し、酢酸
エチルで抽出した。その後有機層を水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムを加えて乾燥した。次に減圧下に溶媒を留
去して得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離液:塩化メチレン/酢酸エチル=2/1)
で精製することにより融点175〜176℃のN’−t
−ブチル−N−6−フルオロベンゾ〔b〕チオフェン−
2−カルボヒドラジド(後記中間体No.16)720
mgを得た。 (5)前記工程(4)で得られたN’−t−ブチル−N
−6−フルオロベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボヒ
ドラジド300mgをピリジン3mlに溶解した溶液に
氷冷下で3,5−ジメチルベンゾイルクロリド210m
gを含む塩化メチレン溶液0.5mlを滴下した。同温
度で1時間攪拌下に反応させた後、反応混合物を水中へ
投入し、酢酸エチルで抽出した。その後、有機層を水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。次に減
圧下に溶媒を留去して得られた粗製物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレン/酢酸エ
チル=95/5)で精製することにより融点243〜2
44℃の目的物(後記化合物No.22)420mgを
得た。
【0024】合成例3 N’−t−ブチル−N’−3,
5−ジメチルベンゾイル−N−5,6−ジヒドロ−4H
−シクロペンタ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジ
ド(後記化合物No.34)の合成 (1)5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ〔b〕チ
オフェン−2−カルボン酸1.0gを塩化チオニル4m
lと3.5時間還流下に反応させた後、過剰の塩化チオ
ニルを減圧下に留去して5,6−ジヒドロ−4H−シク
ロペンタ〔b〕チオフェン−2−カルボニルクロリドを
得た。 N−t−ブチルヒドラジン塩酸塩1.48gをメタノー
ル17mlに溶解した溶液に氷冷下で28%ナトリウム
メトキサイドメタノール溶液2.41gを滴下し、同温
度で30分間攪拌した後、前記5,6−ジヒドロ−4H
−シクロペンタ〔b〕チオフェン−2−カルボニルクロ
リドを塩化メチレン7mlに溶解した溶液を徐々に加え
た。同温度で1時間攪拌下に反応させた後、反応混合物
を水中へ投入し、酢酸エチルで抽出した。その後、有機
層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し
た。次に減圧下に溶媒を留去して得られた粗製物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレ
ン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより融点1
63〜164℃のN’−t−ブチル−N−5,6−ジヒ
ドロ−4H−シクロペンタ〔b〕チオフェン−2−カル
ボヒドラジド(後記中間体No.28)0.86gを得
た。
【0025】(2)前記工程(1)で得られたN’−t
−ブチル−N−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ
〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド700mgを
ピリジン9mlに溶解した溶液に氷冷下で3,5−ジメ
チルベンゾイルクロリド544mgを塩化メチレン溶液
2mlに溶解した溶液を滴下した。同温度で1.5時間
反応させた後、反応混合物を水中へ投入し、酢酸エチル
で抽出した。その後、有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムを加えて乾燥した。次に減圧下に溶媒を留去し
て得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液:塩化メチレン/酢酸エチル=95/5)で
精製することにより融点231〜232℃の目的物(後
記化合物No.34)0.88gを得た。
【0026】合成例4 N’−t−ブチル−N’−3,
5−ジメチルベンゾイル−N−4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド
(後記化合物No.35)の合成 (1)4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕チオ
フェン−2−カルボン酸1.0gを塩化チオニル4ml
と3.5時間還流下に反応させた後、過剰の塩化チオニ
ルを減圧下に留去して4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボニルクロリドを得
た。 N−t−ブチルヒドラジン塩酸塩1.37gをメタノー
ル16mlに溶解した溶液に氷冷下で28%ナトリウム
メトキサイドメタノール溶液2.22gを滴下し、同温
度で30分間攪拌した後、前記4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボニルクロリ
ドを塩化メチレン7mlに溶解した溶液を徐々に加え
た。同温度で1時間攪拌下に反応させた後、反応混合物
を水中へ投入し、酢酸エチルで抽出した。その後、有機
層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し
た。次に減圧下に溶媒を留去して得られた粗製物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレ
ン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより融点1
55〜157℃のN’−t−ブチル−N−4,5,6,
7−テトラヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボ
ヒドラジド(後記中間体No.29)0.72gを得
た。
【0027】(2)前記工程(1)で得られたN’−t
−ブチル−N−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド700mgを
ピリジン8mlに溶解した溶液に氷冷下で3,5−ジメ
チルベンゾイルクロリド512mgを塩化メチレン溶液
2mlに溶解した溶液を滴下した。同温度で1.5時間
反応させた後、反応混合物を水中へ投入し、酢酸エチル
で抽出した。その後、有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムを加えて乾燥した。次に減圧下に溶媒を留去し
て得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液:塩化メチレン/酢酸エチル=95/5)で
精製することにより融点243〜244℃の目的物(後
記化合物No.35)0.96gを得た。
【0028】本発明化合物の中間体としての前記一般式
(II),(IV)及び(V)で表わされる化合物には
新規なものが含まれ、その代表例を後記第1−1表〜第
1−3表に掲載する。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】次に前記一般式(I)で表わされる本発明
化合物のうち、Wが水素原子のものの代表例を後記第2
表に掲載する。
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】
【表10】
【0040】
【表11】
【0041】
【表12】
【0042】前記一般式(I)において、ヒドラジン部
位の水素原子を持つ窒素原子上に適当な置換基を有する
次記一般式(I−2)で表わされる化合物も又高い有害
動物防除活性を示す。
【0043】
【化5】
【0044】式中、A,R及びnは前述の通りであり、
W’はシアノ基、−COCOOR’基、−S−N
(R”)COOR’基又は−CHOCOR’基(R’
及びR”は前述の通りである)である。
【0045】前記一般式(I−2)で表される化合物
は、例えば次記製法か又はヨーロッパ特許公開第039
5581号、ヨーロッパ特許公開第0398842号、
米国特許第4857550号、特開平2−207066
号などに記載された方法に準じて製造することができ
る。 (I−1)+W’−G →(I−2) (W’は前述の通りであり、Gは塩素原子又は臭素原子
である)上記反応は通常、溶媒及び塩基の存在下、反応
温度−100〜+150℃、望ましくは−80〜+10
0℃、反応時間0.1〜24時間、望ましくは0.2〜
3時間で行なわれる。溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ンなどの芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類;アセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチ
ル燐酸トリアミドなどの非プロトン性極性溶媒、などの
反応に対して不活性な溶媒が挙げられ、又これらを単独
又は混合物として使用できる。また、塩基としては、水
素化ナトリウム、水素化カリウムなどの無機塩基;n−
ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、フェニル
リチウムなどの有機リチウム化合物、トリエチルアミ
ン、ピリジンなどの有機塩基、などの中から適宜選ばれ
る。
【0046】次に本発明化合物のWがW’(W’は前述
の通りである。)のものの具体的合成例の一例を記載す
る。 合成例5 N’−t−ブチル−N−シアノ−N’−3,
5−ジメチルベンゾイル−N−5,6−ジヒドロ−4H
−シクロペンタ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジ
ド(化合物No.61)の合成
【0047】N’−t−ブチル−N’−3,5−ジメチ
ルベンゾイル−N−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペ
ンタ〔b〕チオフェン−2−カルボヒドラジド(前記化
合物No.34)500mgをテトラヒドロフラン5m
l及びヘキサメチルリン酸トリアミド1mlの混合溶媒
に溶解した溶液に60%水素化ナトリウムの鉱油分散物
80mgを徐々に添加した。添加後反応液を室温で15
分間攪拌し、続いて臭化シアン240mgを投入し1時
間還流下に反応させた。
【0048】反応終了後、反応溶液を室温まで冷却し、
反応物を水中に投入し酢酸エチルで抽出した。その後、
有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥
した。次に、減圧下に溶媒を留去して得られた粗製物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n−ヘ
キサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより屈
折率1.5631(20.6℃)の目的物(化合物N
o.61)310mgを得た。
【0049】前記合成例に準じた製造法で得た化合物を
以下に記載する。化合物No.62:N’−t−ブチル
−N’−3,5−ジメチルベンゾイル−N−エトキサリ
ル−N−5,6−ジヒドロー4H−シクロペンタ〔b〕
チオフェン−2−カルボヒドラジド (屈折率1.5412(46.4℃)) 化合物No.63:N’−t−ブチル−N’−3,5−
ジメチルベンゾイル−N−〔(N”−メチル−N”−n
−ブトキシカルボニル)アミノスルフェニル〕−N−
5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ〔b〕チオフェ
ン−2−カルボヒドラジド (粘性油)
【0050】前記一般式(I)で表わされる本発明化合
物は有害動物防除剤の有効成分として優れた活性を示
す。例えば、ナミハダニ、ニセナミハダニ、ミカンハダ
ニ、ネダニなどのような植物寄生性ダニ類、コナガ、ヨ
トウムシ、ハスモンヨトウ、コドリンガ、ボールワー
ム、タバコバッドワーム、マイマイガ、コブノメイガ、
チャノコカクモンハマキ、コロラドハムシ、ウリハム
シ、ボールウィービル、アブラムシ類、ウンカ類、ヨコ
バイ類、カイガラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、
アザミウマ類、バッタ類、ハナバエ類、コガネムシ類、
タマナヤガ、カブラヤガ、アリ類などのような農業害虫
類、イエダニ、ゴキブリ類、イエバエ、アカイエカのよ
うな衛生害虫類、バクガ、アズキゾウムシ、コクヌスト
モドキ、ゴミムシダマシ類などのような貯殻害虫類、イ
ガ、ヒメカツオブシムシ、シロアリ類などのような衣
類、家屋害虫類、その他家畜などに寄生するノミ類、シ
ラミ類、ハエ類などに対しても有効である。また、土壌
害虫類に対しても有効である。ここに言う土壌害虫とし
ては、ナメクジ、マイマイのような腹足類、ダンゴム
シ、ワラジムシなどのような等脚類などがあげられる。
上記のような各種有害動物のなかでも、特に鱗翅目害虫
に対してすぐれた活性を示す。また有機リン剤抵抗性や
ピレスロイド剤抵抗性のコナガ、イエバエなどの害虫に
対しても有効である。さらに浸透移行性を有しているこ
とから、本発明化合物を土壌に処理などをすることによ
って土壌有害昆虫類、ダニ類、線虫類、腹足類、等脚類
の防除と同時に茎葉部の害虫類をも防除することができ
る。また、哺乳動物、魚類さらに益虫などに対して高い
安全性を有し、有害動物防除剤として良好な性質を有す
る。
【0051】本発明化合物を有害動物防除剤の有効成分
として使用するに際しては、従来の農薬の製剤の場合と
同様に農薬補助剤と共に乳剤、粉剤、粒剤、水和剤、顆
粒水和剤、懸濁剤、エアゾール剤、ペースト剤などの種
々の形態に製剤することができる。これらの配合割合は
通常有効成分0.1〜90重量部、望ましくは0.5〜
90重量部、さらに望ましくは0.5〜80重量部に対
し農薬補助剤10〜99.9重量部、望ましくは10〜
99.5重量部、さらに望ましくは20〜99.5重量
部である。これらの製剤の実際の使用に際しては、その
まま使用するか、または水等の希釈剤で所定濃度に希釈
して使用することができる。
【0052】ここにいう農薬補助剤としては、担体、乳
化剤、懸濁剤、分散剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、増粘
剤、消泡剤、安定剤、凍結防止剤などが挙げられ、必要
により適宜添加すればよい。担体としては、固体担体と
液体担体に分けられ、固体担体としては、澱粉、活性
炭、大豆粉、小麦粉、木粉、魚粉、粉乳などの動植物性
粉末、タルク、カオリン、ベントナイト、炭酸カルシウ
ム、ゼオライト、珪藻土、ホワイトカーボン、クレー、
アルミナなどの鉱物性粉末、硫黄粉末、無水硫酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、液体担体としては、水、メチルア
ルコール、エチレングリコールなどのアルコール類、ア
セトン、メチルエチルケトン、N−メチル−2−ピロリ
ドンなどのケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン
などのエーテル類、ケロシンなどの脂肪族炭化水素類、
キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼ
ン、シクロヘキサン、ソルベントナフサなどの脂肪族炭
化水素類、クロロホルム、クロロベンゼンなどのハロゲ
ン化炭化水素類、ジメチルホルムアミドなどの酸アミド
類、酢酸エチルエステル、脂肪酸のグリセリンエステル
などのエステル類、アセトニトリルなどのニトリル類、
ジメチルスルホキシドなどの含硫化合物類、大豆油、ト
ウモロコシ油などの植物油などが挙げられる。
【0053】次に、本発明化合物を有効成分として含有
する有害動物防除剤の製剤例を記載するが、有効成分化
合物及び農薬補助剤の種類、配合割合、剤型などは記載
例のみに限定されるものではない。 製剤例1 (1)化合物No.5…20重量部 (2)カオリン…52重量部 (3)リグニンスルホン酸ソーダ…8重量部 (4)ホワイトカーボン…20重量部 以上のものを均一に混合して水和剤とする。 製剤例2 (1)化合物No.34…5重量部 (2)タルク…95重量部 以上のものを均一に混合して粉剤とする。 製剤例3 (1)化合物No.35…20重量部 (2)N−メチル−2−ピロリドン…10重量部 (3)ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル…
10重量部 (4)キシレン…60重量部 以上のものを均一に混合、溶解して乳剤とする。
【0054】製剤例4 (1)カオリン…83重量部 (2)リグニンスルホン酸ソーダ…2重量部 (3)ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェー
ト…5重量部 (4)微粉シリカ…10重量部 以上の各成分の混合物と化合物No.17とを4:1の
重合割合で混和し、水和剤とする。 製剤例5 (1)化合物No.34…40重量部 (2)オキシレーテッドポリアルキルフェノールフォス
フェート−トリエタノールアミン…2重量部 (3)シリコーン…0.2重量部 (4)ザンサンガム…0.1重量部 (5)エチレングリコール…5重量部 (6)水…52.7重量部 以上のものを均一に混合、粉砕して水性懸濁剤とする。 製剤例6 (1)化合物No.5…75重量部 (2)ポリカルボン酸ナトリウム…13.5重量部 (3)無水硫酸ナトリウム…10重量部 (4)デキストリン…0.5重量部 (5)アルキルスルホン酸ナトリウム…1重量部 以上の各成分を高速混合細粒機に入れ、更にそこへ20
%の水を加え造粒、乾燥して顆粒水和剤が得られる。
【0055】製剤例7 (1)化合物No.22…5重量部 (2)ベントナイト…33重量部 (3)カオリン…57重量部 (4)リグニンスルホン酸ソーダ…5重量部 以上の各成分に適量の造粒所要水を加え、混合、造粒し
て粒剤が得られる。 製剤例8 (1)化合物No.24…2.5重量部 (2)N−メチル−2−ピロリドン…2.5重量部 (3)大豆油…95.0重量部 以上のものを均一に混合、溶解して微量散布剤(ult
ra low volume formulatio
n)とする。 製剤例9 (1)化合物No.30…5重量部 (2)N−メチル−2−ピロリドン…5重量部 (3)ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル…
10重量部 (4)キシレン…80重量部 以上のものを均一に混合して乳剤とする。
【0056】製剤例10 (1)化合物No.43…10重量部 (2)トウモロコシ油…77重量部 (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油…12重量部 (4)有機ベントナイト…1重量部 以上のものを均一に混合、粉砕して油性懸濁剤が得られ
る。
【0057】また、本発明化合物を有効成分として含有
する有害生物防除剤は、必要に応じて他の農薬、例えば
殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、
誘引剤、除草剤、植物成長調整剤などと混用、併用する
ことができ、この場合に一層優れた効果を示すこともあ
る。
【0058】例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、或いは殺線虫
剤としては、O−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)
O−エチル S−プロピルホスホロチオエート、O−
(2,2−ジクロロビニル)O,O−ジメチルホスフェ
ート、O−エチルO−〔3−メチル−4−(メチルチ
オ)フェニル〕 N−イソプロピルホスホロアミデー
ト、O,O−ジメチル O−(4−ニトロ−m−トリ
ル)ホスホロチオエート、O−エチル O−(4−ニト
ロフェニル)フェニルホスホノチオエート、O,O−ジ
エチル O−(2−イソプロピル−6−メチルピリミジ
ン−4−イル)ホスホロチオエート、O,O−ジメチル
O−(3,5,6−トリクロロ−2−ピリジル)ホス
ホロチオエート、O,S−ジメチル N−アセチルホス
ホロアミドチオエート、O−(2,4−ジクロロフェニ
ル) O−エチル S−プロピルホスホロジチオエー
ト、(RS)−S−sec−ブチル O−エチル 2−
オキソ−1,3−チアゾリジン−3−イルホスホノチオ
エートのような有機リン酸エステル系化合物;1−ナフ
チル N−メチルカーバメート、2−イソプロポキシフ
ェニル N−メチルカーバメート、2−メチル−2−
(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカル
バモイルオキシム、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ルベンゾフラン−7−イル N−メチルカーバメート、
ジメチル N,N’−〔チオビス{(メチルイミノ)カ
ルボニルオキシ}〕ビスエタンイミドチオエート、S−
メチル N−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセト
イミデート、N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイ
ルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセトアミド、2
−(エチルチオメチル)フェニル N−メチルカーバメ
ート、2−ジメチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジ
ン−4−イル N,N−ジメチルカーバメート、2−s
ec−ブチルフェニル N−メチルカーバメートのよう
なカーバメート系化合物;S,S’−2−ジメチルアミ
ノトリメチレンビス(チオカーバメート)、N,N−ジ
メチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミンのよ
うなネライストキシン誘導体;2,2,2−トリクロロ
−1,1−ビス(4−クロロフェニル)エタノール、4
−クロロフェニル−2,4,5−トリクロロフェニルス
ルホンのような有機塩素系化合物;ビス〔トリス(2−
メチル−2−フェニル−プロピル)チン〕オキシドのよ
うな有機金属系化合物;(RS)−α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロロフェニ
ル)−3−メチルブチレート、3−フェノキシベンジル
(1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロ
ビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシ
レート、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
シレート、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル(1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R
S)−シス,トランス−3−(2−クロロ−3,3,3
−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート、4−メチル−2,3,5,
6−テトラフルオロベンジル−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシレート、2−(4−エ
トキシフェニル)−2−メチルプロピル 3−フェノキ
シベンジルエーテル(一般名・エトフェンプロックス。
以下化合物No.A−1と略す)のようなピレスロイド
系化合物;1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6
−ジフルオロベンゾイル)ウレア、1−〔3,5−ジク
ロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2
−ピリジルオキシ)フェニル〕−3−(2,6−ジフル
オロベンゾイル)ウレア、1−(3,5−ジクロロ−
2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフル
オロベンゾイル)ウレアのようなベンゾイルウレア系化
合物;イソプロピル (2E,4E)−11−メトキシ
−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエ
ートのような幼若ホルモン様化合物;2−t−ブチル−
5−(4−t−ブチルベンジルチオ)−4−クロロ−3
(2H)−ピリダジノンのようなピリダジノン系化合
物;t−ブチル 4−〔(1,3−ジメチル−5−フェ
ノキシピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメ
チル〕ベンゾエートのようなピラゾール系化合物;1−
(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロ−イ
ミダゾリジン−2−イリデンアミン(一般名:イミダク
ロプリド、以下化合物No.A−2と略す)、1−〔N
−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチルア
ミノ〕−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(ヨー
ロッパ公開No.302389,以下化合物No.A−
3と略す)、2−メチルアミノ−2−〔N−メチル−N
−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ〕−1−
ニトロエチレン(ヨーロッパ公開No.302389,
以下化合物No.A−4と略す)、1−(6−クロロ−
3−ピリジルメチル)アミノ−1−ジメチルアミノ−2
−ニトロエチレン(ヨーロッパ公開No.30238
9,以下化合物No.A−5と略す)、1−(6−クロ
ロ−3−ピリジルメチル)−2−(1−ニトロ−2−ア
リルチオエチリデン)イミダゾリジン(ヨーロッパ公開
No.437784,以下化合物No.A−6と略
す)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−
(1−ニトロ−2−エチルチオエチリデン)イミダゾリ
ジン(ヨーロッパ公開No.437784,以下化合物
No.A−7と略す)、1−(6−クロロ−3−ピリジ
ルメチル)−2−(1−ニトロ−2−β−メチルアリル
チオエチリデン)イミダゾリジン(ヨーロッパ公開N
o.437784,以下化合物No.A−8と略す)、
1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−3−メチル
−2−ニトログアニジン(ヨーロッパ公開No.383
091,以下化合物No.A−9と略す)、1−(6−
クロロ−3−ピリジルメチル)−3,3−ジメチル−2
−ニトログアニジン(ヨーロッパ公開No.38309
1,以下化合物No.A−10と略す)、3−(6−ク
ロロ−3−ピリジルメチル)−2−ニトロメチレン−チ
アゾリジン(ヨーロッパ公開No.192060,以下
化合物No.A−11と略す)、1−(6−クロロ−3
−ピリジルメチル)−2−(ニトロメチレン)−イミダ
ゾリジン(ヨーロッパ公開No.163855,以下化
合物No.A−12と略す)、6−(6−クロロ−3−
ピリジルメチルアミノ)−1,3−ジメチル−5−ニト
ロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン(ヨーロ
ッパ公開No.366085,以下化合物No.A−1
3と略す)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−5−ニトロ−3−メチル−6−メチルアミノ−1,
2,3,4−テトラヒドロピリミジン(ヨーロッパ公開
No.366085,以下化合物No.A−14と略
す)などのニトロ系化合物;ジニトロ系化合物、有機硫
黄化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物、ヒドラ
ジン系化合物、また、その他の化合物として、2−te
rt−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−
チアジアジン−4−オン(一般名:ブプロフェジン,以
下化合物No.A−15と略す)、トランス−(4−ク
ロロフェニル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2
−オキソチアゾリジノン−3−カルボキサミド、N−メ
チルビス(2,4−キシリルイミノメチル)アミン、
N’−(4−クロロ−o−トリル)−N,N−ジメチル
ホルムアミジン、(4−エトキシフェニル)−〔3−
(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル〕
(ジメチル)シラン(一般名:シラフルオフェン、以下
化合物No.A−16と略す)のような化合物;などが
挙げられる。更に、BT剤、昆虫病原ウイルス剤などの
ような微生物農薬、アベルメクチン、ミルベマイシンの
ような抗生物質などと、混用、併用することもできる。
これらの殺虫剤、殺ダニ剤及び殺線虫剤のうち、化合物
No.A−1,A−2,A−3,A−4,A−5,A−
6,A−7,A−8,A−9,A−10,A−11,A
−12,A−13,A−14,A−15及びA−16が
望ましく、化合物No.A−1,A−2,A−3,A−
6,A−15及びA−16が更に望ましい。
【0059】特に本発明化合物No.5,34又は35
の少なくとも1つと化合物No.A−1,A−2,A−
3,A−6,A−15及びA−16の少なくとも1つと
を混合し、前者が50〜5000g/ha、後者が10
〜5000g/haとなるよう施用すると、コブノメイ
ガ、チャノコカクモンハマキ、ウンカ類、ヨコバイ類な
どの有害虫に対し優れた効果を示す。
【0060】例えば、殺菌剤としては、S−ベンジル
O,O−ジイソプロピルホスホロチオエート、O−エチ
ル S,S−ジフェニルホスホロジチオエート、アルミ
ニウムエチルハイドロゲンホスホネートのような有機リ
ン系化合物;4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
テトラクロロイソフタロニトリルのような有機塩素系化
合物;マンガニーズエチレンビス(ジチオカーバメー
ト)の重合物、ジンクエチレンビス(ジチオカーバメー
ト)の重合物、ジンクとマンガニーズエチレンビス(ジ
チオカーバメート)との錯化合物、ジジンクビス(ジメ
チルジチオカーバメート)エチレンビス(ジチオカーバ
メート)、ジンクプロピレンビス(ジチオカーバメー
ト)の重合物のようなジチオカーバメート系化合物;3
a,4,7,7a−テトラヒドロ−N−(トリクロロメ
チルスルフェニル)フタルイミド、3a,4,7,7a
−テトラヒドロ−N−(1,1,2,2−テトラクロロ
エチルスルフェニル)フタルイミド、N−(トリクロロ
メチルスルフェニル)フタルイミドのようなN−ハロゲ
ノチオアルキル系化合物;3−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾ
リジン−1−カルボキサミド、(RS)−3−(3,5
−ジクロロフェニル)−5−メチル−5−ビニル−1,
3−オキサゾリジン−2,4−ジオン、N−(3,5−
ジクロロフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパン
−1,2−ジカルボキシミドのようなジカルボキシミド
系化合物;メチル 1−(ブチルカルバモイル)ベンズ
イミダゾール−2−イルカーバメート、ジメチル4,
4,−(o−フェニレン)ビス(3−チオアロファネー
トのようなベンズイミダゾール系化合物;1−(4−ク
ロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタノン、1−
(ビフェニイル−4−イルオキシ)−3,3−ジメチル
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタン−2−オール、1−〔N−(4−クロロ−2−ト
リフルオロメチルフェニル)−2−プロポキシアセトイ
ミドイル〕イミダゾール、1−〔2−(2,4−ジクロ
ロフェニル)−4−エチル−1,3−ジオキソラン−2
−イルメチル〕−1H−1,2,4−トリアゾール、1
−〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル
−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル〕−1H−
1,2,4−トリアゾール、1−〔2−(2,4−ジク
ロロフェニル)ペンチル〕−1H−1,2,4−トリア
ゾールのようなアゾール系化合物;2,4’−ジクロロ
−α−(ピリミジン−5−イル)ベンズヒドリルアルコ
ール、(±)−2,4’−ジフルオロ−α−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズヒ
ドリルアルコールのようなカルビノール系化合物;3’
−イソプロポキシ−o−トリアニリド、α,α,α−ト
リフルオロ−3’−イソプロポキシ−o−トルアニリド
のようなベンズアニリド系化合物;メチル N−(2−
メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−DL
−アラニネートのようなフェニルアミド系化合物;3−
クロロ−N−(3−クロロ−2,6−ジニトロ−4−
α,α,α−トリフルオロトリル)−5−トリフルオロ
メチル−2−ピリジナミンのようなピリジナミン系化合
物;ピペラジン系化合物、モルフォリン系化合物、アン
トラキノン系化合物、キノキサリン系化合物、クロトン
酸系化合物、スルフェン酸系化合物、尿素系化合物、ま
たその他の化合物として、ジイソプロピル−1,3−ジ
チオラン−2−イリデン−マロネート、5−メチル−
1,2,4−トリアゾロ〔3,4−b〕ベンチアゾー
ル、1,2,5,6−テトラヒドロピロロ〔3,2,1
−ij〕キノリン−4−オン、6−(3,5−ジクロロ
−4−メチルフェニル)−3(2H)−ピリダジノン、
3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−
1,1−ジオキシド、1−(4−クロロベンジル)−1
−シクロペンチル−3−フェニル尿素のような化合物;
などが挙げられる。さらにバリダマイシンAのような抗
生物質などと混用、併用することもできる。
【0061】本発明化合物と他の農薬との混合割合は、
1:100〜100:1、望ましくは1:50〜50:
1である。
【0062】本発明化合物を有効成分として含有する有
害動物防除剤の施用は、一般に1〜20,000pp
m、望ましくは1〜2,000ppmさらに望ましくは
10〜1,000ppmの有効成分濃度で行なう。これ
らの有効成分濃度は、製剤の形態及び施用する方法、目
的、時間、場所及び害虫の発生状況等によって適当に変
更できる。例えば、水生有害虫の場合、上記濃度範囲の
薬液を発生場所に散布しても防除できることから、水中
での有効成分濃度範囲は上記以下である。単位面積あた
りの施用量は1ha当り、有効成分化合物として約1〜
50000g、望ましくは10〜10000gさらに望
ましくは、50〜5000gが使用される。しかし、特
別の場合には、これらの範囲を逸脱することも可能であ
る。また、その施用は、通常一般に行なわれている方
法、即ち、散布(例えば散布、噴霧、ミスティング、ア
トマイジング、散粒、水面施用等)、土壌施用(混入、
灌注等)、表面施用(塗布、粉衣、被覆等)、浸漬毒餌
等により行うことができる。また、家畜に対して前記有
効成分を飼料に混合して与え、その排泄物での有害虫、
特に有害昆虫の発生成育を防除することも可能である。
またいわゆる微量散布法(ultra low vol
ume)により施用することもできる。この方法におい
ては、活性成分を100%含有することが可能である。
【0063】試験例1 ハスモンヨトウ殺虫試験 有効成分化合物のそれぞれの製剤品を水に分散させて8
00ppmの濃度に調整した薬液にキャベツの葉片を約
10秒間浸漬し、風乾した。直径9cmのペトリ皿に湿
った濾紙を敷き、その上に風乾した葉片を置いた。そこ
へ2〜3令のハスモンヨトウ幼虫10頭を放ち、ふたを
して26℃の照明付恒温器内に放置した。放虫後5日目
に生死を判定し、下記計算式により死虫率を求めた。 死虫率(%)=(死虫数÷放虫数)×100 前記化合物No.1,3,5,7〜11,13,14,
17〜20,22〜24,27,29,30,34,3
5,36,37,39〜52及び54〜63は死虫率1
00%を示し、No.2及び6は死虫率90%を示し
た。
【0064】試験例2 コナガ殺虫試験 2〜3令のハスモンヨトウを2〜3令のコナガに代える
こと以外は前記試験例1の場合と同様にして試験を行な
い、死虫率を求めた。前記化合物No.1,5,7,
8,10,11,14,17,19,20,22,2
4,27,29,30,34,35,37,39,4
1,43,44,47,50,57,61,62及び6
3は死虫率100%を示した。
【0065】試験例3 コブノメイガ殺虫試験 有効成分化合物のそれぞれの製剤品を水に分散させて5
0ppmの濃度に調整した薬液にトウモロコシの葉片を
約10秒間浸漬し、風乾した。直径8cmのアイスクリ
ームカップに湿った濾紙を敷き、その上に風乾した葉片
を置いた。そこへ2〜3令のコブノメイガ幼虫5頭を放
ち、ふたをして26℃の照明付恒温器内に放置した。放
虫後5日目に生死を判定し前記試験例1の場合と同様に
して死虫率を求めた。
【0066】化合物No.5,17,22及び34は死
虫率100%を示した。
【0067】試験例4 チャノコカクモンハマキ殺虫試
有効成分化合物のそれぞれの製剤品を水に分散させて5
0ppmの濃度に調整した薬液に人工飼料〔商品名:イ
ンセクタ.LFR(日本農産工業(株))〕の小片を6
0秒間浸漬した後、約1時間、室内に放置した。直径8
cmのアイスクリームカップに濾紙を敷き、その上に処
理した前記人工飼料を置いた。そこへ2〜3令のチャノ
コカクモンハマキ幼虫10頭を放ち、ふたをして26℃
の照明付恒温器内に放置した。放虫後8〜9日目に生死
を判定し、前記試験例1の場合と同様にして死虫率を求
めた。
【0068】化合物No.5,34及び35は死虫率1
00%を示した。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば優れた有害動物防除活性
を示す新規ヒドラジン系化合物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01N 43/78 101 A01N 43/78 101 C07C 243/36 C07C 243/36 C07D 215/48 C07D 215/48 277/68 277/68 307/85 307/85 333/70 333/70 495/04 101 495/04 101 (72)発明者 山元 一浩 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石 原産業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 森田 雅之 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石 原産業株式会社 中央研究所内 審査官 爾見 武志 (56)参考文献 特開 平3−141245(JP,A) 特開 平2−152922(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Aは、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよい
    アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキ
    ルチオ基及びニトロ基から選ばれた少なくとも1つの置
    換基により置換されてもよいベンゾフラニル基、同キノ
    リニル基、同ベンゾチエニル基、同ベンゾチアゾリル
    基、同チエノチエニル基、同ジヒドロチエノチエニル
    基、同ジヒドロシクロペンタチエニル基、同テトラヒド
    ロベンゾチエニル基又は同ヘキサヒドロインダニル基で
    あり、Wは水素原子、シアノ基、−COCOOR’基、
    −S−N(R”)COOR’基又は−CH2 OCOR’
    基であり、R’及びR”は各々独立してアルキル基又は
    シクロアルキル基であり、Rはハロゲン原子、ハロゲン
    原子で置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で置
    換されてもよいアルコキシ基、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキルチオ基又はニトロ基であり、nは0〜
    5の整数であり、但し、nが2以上の場合、Rは同種で
    あっても異種であってもよい)で表わされるヒドラジン
    系化合物又はそれらの塩。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (式中、Aは、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよい
    アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキ
    ルチオ基及びニトロ基から選ばれた少なくとも1つの置
    換基により置換されてもよいベンゾフラニル基、同キノ
    リニル基、同ベンゾチエニル基、同ベンゾチアゾリル
    基、同チエノチエニル基、同ジヒドロチエノチエニル
    基、同ジヒドロシクロペンタチエニル基、同テトラヒド
    ロベンゾチエニル基又は同ヘキサヒドロインダニル基で
    ある)で表わされる化合物と 一般式(III) 【化3】 {式中、Rはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されて
    もよいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよいア
    ルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキル
    チオ基又はニトロ基であり、nは0〜5の整数であり、
    但し、nが2以上の場合、Rは同種であっても異種であ
    ってもよく、Xはハロゲン原子、アルコキシ基又は−O
    COT基(Tはアルキル基である)である}で表わされ
    る化合物とを反応させることを特徴とする 一般式(I−1) 【化4】 (式中、A,R及びnは前述の通りである)で表わされ
    るヒドラジン系化合物又はそれらの塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(I−1) 【化5】 (式中、Aは、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよい
    アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキ
    ルチオ基及びニトロ基から選ばれた少なくとも1つの置
    換基により置換されてもよいベンゾフラニル基、同キノ
    リニル基、同ベンゾチエニル基、同ベンゾチアゾリル
    基、同チエノチエニル基、同ジヒドロチエノチエニル
    基、同ジヒドロシクロペンタチエニル基、同テトラヒド
    ロベンゾチエニル基又は同ヘキサヒドロインダニル基で
    あり、Rはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
    よいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよいアル
    コキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキルチ
    オ基又はニトロ基であり、nは0〜5の整数であり、但
    し、nが2以上の場合、Rは同種であっても異種であっ
    てもよい)で表わされるヒドラジン系化合物と 一般式W’−G (式中、W’はシアノ基、−COCOOR’基、−S−
    N(R”)COOR’基又は−CH2 OCOR’基であ
    り、R’及びR”は各々独立してアルキル基又はシクロ
    アルキル基であり、Gは塩素原子又は臭素原子である)
    で表わされる化合物とを反応させることを特徴とする 一般式(I−2) 【化6】 (式中、A,W’,R及びnは前述の通りである)で表
    わされるヒドラジン系化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 【化7】 (式中、Aは、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよい
    アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキ
    ルチオ基及びニトロ基から選ばれた少なくとも1つの置
    換基により置換されてもよいベンゾフラニル基、同キノ
    リニル基、同ベンゾチエニル基、同ベンゾチアゾリル
    基、同チエノチエニル基、同ジヒドロチエノチエニル
    基、同ジヒドロシクロペンタチエニル基、同テトラヒド
    ロベンゾチエニル基又は同ヘキサヒドロインダニル基で
    あり、Wは水素原子、シアノ基、−COCOOR’基、
    −S−N(R”)COOR’基又は−CH2 OCOR’
    基であり、R’及びR”は各々独立してアルキル基又は
    シクロアルキル基であり、Rはハロゲン原子、ハロゲン
    原子で置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で置
    換されてもよいアルコキシ基、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキルチオ基又はニトロ基であり、nは0〜
    5の整数であり、但し、nが2以上の場合、Rは同種で
    あっても異種であってもよい)で表わされるヒドラジン
    系化合物又はそれらの塩を有効成分として含有すること
    を特徴とする有害動物防除剤。
  5. 【請求項5】 一般式(II) 【化8】 (式中、Aは、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
    てもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換されてもよい
    アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキ
    ルチオ基及びニトロ基から選ばれた少なくとも1つの置
    換基により置換されてもよいベンゾフラニル基、同キノ
    リニル基、同ベンゾチエニル基、同ベンゾチアゾリル
    基、同チエノチエニル基、同ジヒドロチエノチエニル
    基、同ジヒドロシクロペンタチエニル基、同テトラヒド
    ロベンゾチエニル基又は同ヘキサヒドロインダニル基で
    ある)で表わされる化合物。
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