JP3328480B2 - 情報機器 - Google Patents

情報機器

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JP3328480B2
JP3328480B2 JP28203995A JP28203995A JP3328480B2 JP 3328480 B2 JP3328480 B2 JP 3328480B2 JP 28203995 A JP28203995 A JP 28203995A JP 28203995 A JP28203995 A JP 28203995A JP 3328480 B2 JP3328480 B2 JP 3328480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータをはじめ、ワードプロセッサ、携帯情報端末、家
庭用コンシューマ機などの情報機器に関し、特に、ファ
クシミリ受信装置 が内蔵されている情報機器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に使用されている情報機器内蔵
型ファクシミリ機能付モデム装置は、情報機器本体の電
源部より電力の供給を受けており、情報機器本体が稼働
状態でなければファクシミリ受信機能を利用することが
できなかった。また、情報機器本体が稼働状態であって
も専用のソフトウエアが稼働していなければならなかっ
た。そのため、情報機器本体が受信機能を利用できる状
態でない場合にファクシミリの着信を受けても対応する
ことができなかった。
【0003】これらの問題を解決するために、特開平4
−127767号公報には、情報機器本体用の電源とは
別に、ファクシミリ通信に必要な回路に電力を供給する
電源部を通信装置部に設置するファクシミリアダプタ装
置の構成が開示されている。これにより、情報機器本体
の電源をオフしている場合でもファクシミリ受信を行う
ことができる。また、このファクシミリアダプタ装置
は、受信した内容を新たに設けた記憶装置を利用するこ
とによって、データバックアップの信頼性を上げること
にも貢献している。
【0004】また、特開平6−164780号公報に開
示されているファクシミリ専用装置は、ファクシミリ受
信待機時にファクシミリモデムの復調の際に使用される
クロックを停止状態とする一方、外部端末からの着信を
示すリング検出が行われた時点で電源制御部に対してク
ロック停止を解除してファクシミリ信号の復調を行う構
成である。これにより、ファクシミリモデムでの消費電
力を抑えることができ、電源を常時入れたままの状態で
使用する場合には効果的に電力を低減させることができ
る。
【0005】また、特開平6−350761号公報に開
示されているファクシミリ専用装置は、受信待機時には
バッテリー部から供給される電源によって待機中に必要
な周辺回路が動作する一方、リング検出などが行われた
時点でスイッチング電源部が起動されてAC電源が接続
され、全ての周辺回路に電力が供給される構成である。
これにより、ファクシミリ待機時の消費電力の低減化を
図っている。
【0006】さらに、従来技術の一つとして、情報機器
のサスペンド/レジューム機能と呼ばれるものを利用し
て受信待機中の消費電力の低減をねらったものがある。
これらは主にきめ細かな電源部制御を必要とする携帯型
の情報機器をはじめとしたノートパソコン、ハンドヘル
ドコンピュータ、消費電力低減をねらった情報機器など
に採用されている。
【0007】これらの装置は受信待機中に情報機器のレ
ジューム機能を利用し、情報機器は受信待機のみの動作
を行い、外線などからのリング検出が行われたときに情
報機器の処理を再開することによって、受信待機中の消
費電力の低減化を図っている。
【0008】また、情報機器が電源オフの状態において
も受信ができるように、モデム装置に、電源と受信結果
を記録するRAMなどの記憶装置とを持つファクシミリ
受信装置がある。これは、情報機器が電源オンになった
ときモデム装置における記憶装置に記録されたファクシ
ミリ情報を情報機器側の記憶装置に転送するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では、電源スイッチを入れ忘れた場合や、電源スイ
ッチが入った状態であっても受信待機状態になっていな
い場合などにファクシミリの着信を行うことができず、
不便であった。これを防止するために電源を入れたまま
にしておくことがあるが、高級機などの消費電力の大き
い装置では電力の無駄になるので好ましいことではなか
った。また、ファクシミリも着信動作を第三者のオペレ
ーションによって強制的に解除される可能性もあり、完
全な保証をおけることがなかった。
【0010】また、特開平4−127767号公報のフ
ァクシミリアダプタ装置は、電源部を二つ持つ必要があ
るため、コスト的に無駄が発生する。また、データバッ
クアップの信頼性を上げるためには、新たな補助記憶装
置を追加する必要がある。そして、この補助記憶装置の
接続に関しても二電源を要する。
【0011】また、特開平6−164780号公報や特
開平6−350761号公報のファクシミリ専用装置
は、ファクシミリ受信のみに限定された構成である。し
かしながら、情報機器全般ではファクシミリ受信以外に
もその情報機器個々の機能があるので、上記のようなフ
ァクシミリ専用装置の構成では情報機器全般に用いるこ
とができない。情報機器全般に使用できるようにするた
めには、情報機器の待機中から待機解除における処理
に、情報機器に応じた処理の分岐などの対応が必要とな
る。
【0012】また、レジューム機能を利用したものは、
受信待機を行う状態にするために、人為的にもしくはコ
ンピュータがソフトウエアを設定しなければならない。
また、レジューム機能は動作切断から再開を円滑に行う
ための技術であり、あくまで受信待機という状態を省電
力時に保持したものであるので、外部からの人為的動作
によりその受信待機状態を解除されてしまう可能性があ
る。
【0013】また、モデム装置にもRAMなどの記憶装
置を持ち、電源オフ時においてもモデム装置に設置され
た記憶装置に情報を保持する技術があるが、この場合、
情報機器本体とは別に記憶装置を設置しなければならな
い。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、ファクシミリ受信待
機状態、ファクシミリ受信状態、および情報機器本来の
使用状態のそれぞれの状態において、必要な周辺機器に
のみ電力を供給するように電源部を制御することによ
、消費電力を低減することができる情報機器を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の情報機器は、ファクシミ
リ機能を備えた情報機器において、主電源スイッチのオ
ン操作によって電源供給が行われるとファクシミリ待機
状態となるとともに、自局に対する呼び出し信号を検出
するとファクシミリ受信を行うファクシミリ受信部と、
副電源スイッチのオン操作によって、接続されている周
辺機器に電源供給を行うことで情報機器がデータ処理を
行える起動状態にする制御部とを備え、上記制御部は、
上記副電源スイッチがオン操作されたときに、上記ファ
クシミリ受信部がファクシミリ待機状態の場合には、上
記周辺機器のハードウェアチェックが行われた後に上記
起動状態とするとともに、上記ファクシミリ受信部がフ
ァクシミリ受信状態の場合には、ファクシミリ受信の終
了後、上記周辺機器のハードウェアチェックが行われた
後に、上記起動状態とすることを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、待機中に自局に対する
呼び出し信号を受信すると、ファクシミリ受信部はファ
クシミリ受信を行う。したがって、情報機器はファクシ
ミリ受信処理を行うことができる。
【0017】一方、副電源スイッチのオン操作によっ
て、制御部(電源制御装置)はその指示を受けて周辺機
器に主電源部からの電力を供給する。したがって、情報
機器は通常の起動を行うことができる。
【0018】このとき、自局に対する呼び出し信号を検
出したり(リング検出部)、状態の移行を指示する(割
込制御部)ファクシミリ受信部の一部、および副電源ス
イッチ(サブ電源スイッチ)には常に電流が供給されて
いるので、常時上記のようなファクシミリ受信状態、フ
ァクシミリ待機状態、および起動状態における状態の移
を行うことができる。なお、これらの作業に必要な電
力は僅かなものであるので、上記電流は微弱なものでよ
い。
【0019】これにより、本発明の情報機器は、ファク
シミリ待機状態のときはほとんどの周辺機器に電力の供
給を停止しているので、消費電力を抑えることができ
る。また、ファクシミリ受信と通常の情報機器の起動と
を選択できるので、情報機器の利用手段を区別すること
ができる。
【0020】また、制御部は、副電源スイッチがオン操
作されたときに、ファクシミリ受信部がファクシミリ受
信状態の場合には、ファクシミリ受信の終了後、周辺機
器のハードウェアチェックが行われた後に、起動状態と
する。従って、ファクシミリ受信状態では、ファクシミ
リ受信処理が終わるまで副電源スイッチがオン操作され
てもファクシミリ受信処理が中止されることはない。こ
れにより、安定したファクシミリ受信が可能となる。
【0021】請求項2記載の情報機器は、請求項1記載
の構成に加えて、上記ファクシミリ受信部は、上記呼び
出し信号が検出されると上記ファクシミリ待機状態から
ファクシミリ受信状態へ移行する指示を上記制御部に出
す一方、上記副電源スイッチのオン操作に基づいて上記
ファクシミリ待機状態から上記起動状態へ移行する指示
を上記制御部に出す割込制御部を備え、該割込制御部か
らのファクシミリ受信状態へ移行する指示に基づいて、
ファクシミリ受信に必要な周辺機器のみのハードウェア
チェックを行った後、ファクシミリ受信を行うことを特
徴としている。
【0022】上記構成によれば、ファクシミリ受信状態
では、情報機器本来が持つ機能を果たす周辺機器には電
力が供給されずに、ファクシミリ受信に必要な周辺機器
のみにしか電力が供給されない。したがって、ファクシ
ミリ受信中の情報機器の消費電力を最低限に抑えること
ができる。
【0023】また、ファクシミリ受信に必要のない周辺
機器が作動しないので、待機状態からファクシミリ受信
開始までの時間を最低限に短縮することが可能となる。
この結果、システム起動中にファクシミリ回線が切断さ
れるのを極力防ぐことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図18に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。本実施の形態は、情報機器としてパーソナルコン
ピュータにファクシミリ受信装置を適用した場合につい
て説明する。
【0025】本実施の形態にかかる情報機器のハードウ
エアの外観は、図2に示すように、ハードディスクドラ
イブ装置や後述のファクシミリモデム装置(以下、単に
モデム装置と略称する)14を搭載した本体1、サブ電
源スイッチ2(副電源スイッチ)、表示装置3、回線接
続用のモジュラージャック4、スピーカー5、フロッピ
ーディスクドライブ6、キーボード7、およびポインテ
ィングデバイスであるマウス8により構成される。な
お、本実施の形態では、モジュラージャック4にファク
シミリ回線が接続されている。
【0026】上記情報機器のシステムをブロック図で表
すと図3のようになる。情報機器は、ファクシミリ受信
状態あるいは情報機器の通常使用(起動状態)の場合
に、各種処理の指示命令を出すCPU(中央処理装置)
10を備えている。CPU10には、システムバスを介
して、NCU(network control unit) 部(ファクシミ
リ受信部)11、バッファ・電源制御装置(制御部)
3、モデム装置(ファクシミリ受信部)14、I/O
(input/output) コントローラ15、入力制御装置1
6、記憶装置としてのバックアップ用SRAM(static
RAM、ファクシミリ受信部) 17、BIOS ROM(b
asic input output system ROM、ファクシミリ受信部)
18、DRAM(dynamic RAM) 19、マスクROM(フ
ァクシミリ受信部)20、および表示制御装置21が接
続される。
【0027】上記バッファ・電源制御装置13には割込
制御部(ファクシミリ受信部)12が接続され、この割
込制御部12にはNCU部11および前記サブ電源スイ
ッチ2が接続されている。
【0028】サブ電源スイッチ2は、オン状態になると
通常の情報機器の起動を指示する信号を発生して割込制
御部12に入力する。NCU部11はトランスから電話
回線端子までの部分であり、すなわち、電話回線網とア
クセスする部分と、ダイヤル発信、リング検出、および
データ信号送出などの機能を持つ部分とを有する。この
リング検出を行うリング検出部は、公衆回線などからの
自局に対する呼び出し信号を検出すると、その旨を伝え
る信号を発生して割込制御部12に入力する。
【0029】割込制御部12は、上記呼び出し信号が検
出されると待機状態からファクシミリ受信状態へ移行す
る指示を出す一方、上記サブ電源スイッチ2が押される
と待機状態から通常の起動状態(起動状態)へ移行する
指示をバッファ・電源制御装置13に出す。
【0030】バッファ・電源制御装置13は、バッファ
・電源制御装置13に接続された周辺機器への電力供給
の設定を行う。すなわち、待機状態時には上記NCU部
11のリング検出部、サブ電源スイッチ2、割込制御部
12、およびバックアップ用SRAM17に常に微弱の
電流を流すように後述の主電源部30(図1参照)を制
御する。また、上記割込制御部12からの、ファクシミ
リ受信状態へ移行する指示を受けるとファクシミリ受信
に必要な周辺機器にのみ電力を供給する一方、通常の起
動状態へ移行する指示を受けると接続された全ての周辺
機器に電力を供給するように主電源部30を制御する。
【0031】モデム装置14はNCU部11に接続さ
れ、受信されたファクシミリ情報の変復調を行う。
【0032】バックアップ用SRAM17は、ファクシ
ミリ受信の動作状況を保持させるためのものである。す
なわち、ファクシミリ受信処理が行われると、データ出
力先情報、および履歴フラグなどのファクシミリ受信に
関する必要事項をバックアップする。
【0033】BIOS ROM18は、情報機器のファ
ームウエアが書かれており、ファクシミリ受信用に情報
機器を起動するために必要な手順が記憶されている。
【0034】DRAM19には、受信されたファクシミ
リ情報が一旦記録される。
【0035】マスクROM20にはモデム装置14を駆
動させるためのファクシミリ受信用のソフトウエアが記
録されている。
【0036】I/Oコントローラ15には外部記憶装置
であるハードディスク22およびフロッピーディスク2
3が接続されており、I/Oコントローラ15はこれら
の外部記憶装置の入出力を制御する。なお、上記ファク
シミリ受信ソフトをこれらの外部記憶装置に設けてもよ
い。
【0037】入力制御装置16にはキーボード7および
マウス8が接続されており、入力制御装置16はこれら
からの入力を制御する。
【0038】表示制御装置21には表示装置3が接続さ
れており、表示制御装置21は表示装置3への出力を制
御する。
【0039】図4に上記情報機器が待機中(ファクシミ
リ待機状態)の動作状態を示す。この状態ではNCU部
11、割込制御部12、バッファ・電源制御装置13、
サブ電源スイッチ2、およびバックアップ用SRAM1
7が稼働している。この状態で情報機器はNCU部11
あるいはサブ電源スイッチ2からの割り込みを待つとと
もに、バックアップ用SRAM17の保持を行ってい
る。つまり、この状態は、情報機器が必要最低限のハー
ドウエアに対して微弱の電流を供給し待機している状態
となっている。この待機状態を〔モード1〕とする。
【0040】図5にファクシミリ受信中(ファクシミリ
受信状態)の動作状態を示す。この状態ではファクシミ
リ受信に必要なハードウエアのみを起動して受信処理を
行う。この状態では上記表示制御装置21や入力制御装
置16には電力が供給されず、情報機器はファクシミリ
受信処理のみに必要な周辺機器を稼働している。このフ
ァクシミリ受信状態を〔モード2〕とする。
【0041】図6に通常の起動状態を示す。この状態で
はすべての周辺機器を利用できる状態となっている。こ
の通常状態を〔モード3〕とする。
【0042】次に、図1に基づいて、上記情報機器に搭
載されたファクシミリ受信装置について詳しく説明す
る。
【0043】ファクシミリ受信装置は、前記サブ電源ス
イッチ2、NCU部11、割込制御部12、バッファ・
電源制御装置13、主電源部30、主電源スイッチ3
1、およびトランステート13eにより構成される。
【0044】上記バッファ・電源制御装置13は、バッ
ファ13a、電源制御部13b、制御用マイコン13
c、およびクロック制御13dを有する。
【0045】制御用マイコン13cは、〔モード1〕の
待機状態において、割込制御部12と電源制御部13b
とを制御する。すなわち、制御用マイコン13cは、情
報機器の割り込み制御と、周辺機器への電力供給を指示
するディセーブル信号の管理とを行う。
【0046】バッファ13aは、〔モード2〕のファク
シミリ受信状態などの、特定の周辺機器に対してその利
用を不可とする場合、利用しない特定の周辺機器に対し
て上記ディセーブル信号を出力する。
【0047】上記電源制御部13bには主電源部30が
接続される。主電源部30にはACコンセントが接続さ
れており、主電源スイッチ31を入れることによって主
電源部30をオン状態とする。なお、主電源スイッチ3
1がオフ状態のときには情報機器に電力は全く供給され
ず、本実施の形態では断りのない限り主電源スイッチ3
1はオン状態になっているものとする。
【0048】電源制御部13bは、周辺機器への電力供
給の設定を行う。すなわち、主電源スイッチ31がオン
状態のときに、主電源部30からの電力をNCU部1
1、割込制御部12、サブ電源スイッチ2、および前記
バックアップ用SRAM17に供給して、情報機器を
〔モード1〕の待機状態とする。また、外部からの割り
込みがあった場合には、それに対応した電力を供給す
る。
【0049】クロック制御13dは、CPU10に対し
てクロックの制御を行う。〔モード1〕の待機状態では
クロック制御13dはCPU10に対してクロック供給
を停止し、CPU10を利用しない状態とする。
【0050】トランステート13eはシステムバスと周
辺機器との間に配置され、上記ディセーブル信号の検出
を行う。そして、トランステート13eは、ディセーブ
ル信号が検出されたときには周辺機器の機能を情報機器
の構成から切り離して電力を供給しないようにする一
方、ディセーブル信号が検出されないときには周辺機器
に電力を供給する。
【0051】図7のフローチャートに基づいて、上記構
成によるファクシミリ受信装置の〔モード1〕の待機状
態の処理を説明する。
【0052】主電源スイッチ31を入れると、上述のよ
うに、バッファ・電源制御装置13および割込制御部1
2は、割り込みを待つ待機状態となっている。ステップ
(以下、Sと略称する)1では割り込みがあるかどうか
が判断され、割り込みがない場合は待機状態のままであ
る。S1で割り込みが発生した場合には、サブ電源スイ
ッチ2からの割り込みかどうかが判断され(S2)、S
2でサブ電源スイッチ2からの割り込みの場合には〔モ
ード3〕として情報機器を通常起動する手順に入る。
【0053】一方、S2でサブ電源スイッチ2からの割
り込みがない場合はNCU部11からのリング検出があ
るかどうかが判断され(S3)、リング検出がある場合
には〔モード2〕として情報機器をファクシミリ受信用
として起動させる手順に入る。なお、S3でNCU部1
1からのリング検出がない場合には、再び待機状態に戻
る。
【0054】すなわち、〔モード1〕は、情報機器に微
弱の電流を流すことにより、起動する手段の請託待ち状
態となっている。
【0055】次に、図8のフローチャートに基づいて、
情報機器をファクシミリ受信用に起動して受信処理を行
う〔モード2〕の状態の手順を説明する。
【0056】上記S3の工程を経て、〔モード2〕の電
源がオンされる(S10)。すなわち、情報機器は外部
からのリング検出によって電源がオンになったため、フ
ァクシミリ受信用に起動されたものとなる。S11で
は、BIOS ROM18に記憶された情報を参照し
て、情報機器がシステムチェックを行う。そして、必要
な周辺機器に電力を供給する一方、表示制御装置21や
入力制御装置16などのファクシミリ受信に必要としな
い周辺機器にはディセーブル信号を発生し、電力を供給
しないようにする。
【0057】次に、マスクROM20に書かれたファク
シミリ受信ソフトを起動する(S12)。これによって
情報機器はファクシミリ受信可能状態となる。S13で
は、リング検出の状態を確認する。これは、待機中の
〔モード1〕からファクシミリ受信用に起動された状態
である〔モード2〕へ移行した間にリング検出が終わっ
てしまう恐れがあるため、正しく稼働できるように検査
を行っている。
【0058】S13でリング検出が行われない場合、つ
まり、発信側が発信処理を中止した場合には情報機器は
ファクシミリ受信を行う必要がなくなるので〔モード
1〕へ戻る。一方、S13でリング検出が確認された場
合には回線接続を行う(S14)。このとき、NCU部
11からリング検出を受けていることはS13において
確認済みであるので、回線を接続することによってファ
クシミリ受信手続きに入ることができる状態となる。S
15ではファクシミリ受信処理を開始する。
【0059】次に、図9のフローチャートに基づいて、
ファクシミリ受信処理後、受信情報と履歴情報とを外部
記憶装置へ出力する手順を説明する。
【0060】S20でファクシミリ受信処理を終了する
と、モデム装置14に対して回線切断処理を行う(S2
1)。S22では、バックアップ用SRAM17を判断
する。すなわち、バックアップ用SRAM17には、デ
ータ出力先情報や履歴フラグなどのファクシミリ受信に
関する必要事項をバックアップする。S23では、S2
2で得たデータ出力先情報に応じて任意の外部記憶装置
にファクシミリ受信情報を出力する。例えば、データ出
力先情報がハードディスク22と指定されているならば
ファクシミリ受信情報をハードディスク22へ出力す
る。
【0061】S24では、バックアップ用SRAM17
に対して履歴情報フラグを立てて、ファクシミリ受信が
なされたことをバックアップ用SRAM17に知らせ
る。その後、ファクシミリ受信情報が出力された上記外
部記憶装置に対して履歴情報を出力する(S25)。例
えば、データ出力先情報がハードディスク22と指定さ
れているならば履歴情報もハードディスク22へ出力す
る。以上の処理が終了すると、〔モード1〕に戻る。
【0062】図10に、待機状態の〔モード1〕からフ
ァクシミリ受信処理を行い、〔モード1〕に戻るまでの
処理の流れを簡略化したものを示す。
【0063】待機状態の〔モード1〕において(S3
0)、NCU部11からリング検出を受けると(S3
1)、ファクシミリ受信を行う認識がなされ、情報機器
はファクシミリ受信用の起動がなされ、〔モード2〕状
態となる(S32)。これらの詳細な手順は、上記図7
〜図9に示した通りである。S33で〔モード2〕の一
連の処理が終了すると、待機状態の〔モード1〕へ戻る
(S34)。
【0064】図11に、待機状態の〔モード1〕からサ
ブ電源スイッチ2が押されて情報機器が利用され、再び
〔モード1〕に戻るまでの処理の流れを簡略化したもの
を示す。
【0065】待機状態の〔モード1〕において(S4
0)、サブ電源スイッチ2が押されることによりバッフ
ァ・電源制御装置13が割り込みを感知すると(S4
1)、通常利用としての起動を行う認識がなされ、〔モ
ード3〕状態となる(S42)。
【0066】S43で〔モード3〕の一連の処理が終了
すると、待機状態の〔モード1〕へ戻る(S44)。
【0067】以上のように、本実施の形態のファクシミ
リ受信装置は、従来の設計思想に基づいた情報機器構成
に最小限のハードウエアとソフトウエアの改善を加えた
だけで従来の情報機器が抱えていた情報機器本体のファ
クシミリ着信の問題を解決することができる。本ファク
シミリ受信装置では、まず、情報機器本体の主電源部3
0にACコンセントを接続し主電源スイッチ31を入れ
て待機状態にしておく。この待機状態のときには、割り
込み検知に必要な機器に僅かな電流を流す以外、ほとん
どの周辺機器に電力の供給を停止しているので、情報機
器の消費電力を抑えることが可能である。
【0068】また、バックアップ用SRAM17などの
記憶装置と各種制御部とは従来のハードウエアをそのま
ま流用することが可能であり、従来のようにモデム装置
に独立して記憶装置を設置する必要がないため、従来の
ものと比較して部品点数の削減とコストダウンが可能と
なる。また、情報機器の基板に実装可能となるため、小
型化や簡単化、製造の容易性にも貢献する。
【0069】また、上記のように待機状態にしておけ
ば、ファクシミリの着信を感知した時点で自動的にファ
クシミリ受信可能状態となる。つまり、人為的な手続き
はまったく必要とせずに自動的に着信処理を行うことが
できる。そして、このファクシミリ受信状態では、ファ
クシミリ受信動作に必要のない表示制御装置21や入力
制御装置16には電力が供給されずに、ファクシミリ受
信のみの利用が可能となっている。したがって、ファク
シミリ受信の間の不要な電力消費を抑えることができ
る。
【0070】ところで、上述のように、リング検出後、
自動的に待機状態からファクシミリ受信可能状態とな
り、通常の情報機器で行われるセルフチェックを行わ
ず、ファクシミリ受信の能力として特化された機能とし
て情報機器は起動するが、このとき、これらの処理を円
滑に行い、素早く受信処理に入れるようにしなければな
らない。本実施の形態では、ファクシミリ受信ソフトは
マスクROM20に記録されているので、セルフチェッ
ク後、迅速にRAM上に展開され実行される。
【0071】したがって、ファクシミリ受信用に起動さ
れた情報機器はファクシミリ受信に必要なハードウエア
チェックのみを行って素早く受信処理に入れるので、リ
ング検出時からファクシミリ受信開始までの情報機器の
起動時間を最小限に短縮することができる。この結果、
システム起動中に回線が切断されるのを極力防ぐことが
できる。
【0072】また、情報機器本来が持つ標準的な機能を
利用する場合には、サブ電源スイッチ2を押して情報機
器を起動することができるので、ファクシミリ受信機能
と標準機能との動作を円滑に使い分けることができる。
このとき、情報機器に設置されたファクシミリ受信機能
と、その情報機器本来が持つ標準的な機能とを使い分け
るための特殊な機能を付加する必要はない。
【0073】また、本ファクシミリ受信装置は、リング
検出によりファクシミリ受信処理を行い、最終的に任意
の外部記憶装置にファクシミリ情報を出力して待機状態
に戻るまでの間、サブ電源スイッチ2の能力が制限され
た構成である。つまり、リング検出により起動されたフ
ァクシミリ受信状態では、ファクシミリ受信処理が終わ
るまでサブ電源スイッチ2を押してもファクシミリ受信
処理が中止されることはなく、受信処理が終了した後待
機状態に戻る。したがって、安定したファクシミリ受信
が可能となり、受信終了後、円滑に情報機器を通常状態
で起動させることができる。
【0074】それに加えて、ファクシミリ受信状態で
は、ファクシミリ受信に必要な周辺機器のみにしか電力
を供給しないので、キーボード7などの利用はできな
い。これによって、ファクシミリ受信時に第三者によっ
て、その動作が止められることなく、情報機器はファク
シミリ受信作業を正確に行うことができる。
【0075】また、本情報機器のファクシミリ受信装置
において、受信された情報はイメージ情報としてDRA
M19に一旦保持される。そして、回線切断が行われた
後、予め設定しておいた外部記憶装置に対して出力され
る。したがって、停電などの不慮の事故に対しての保持
能力がない本体のDRAM19だけでなく、電源オフ状
態でも情報が保持できる外部記憶装置にもファクシミリ
受信情報を記録するので、停電などの不慮の事故による
受信情報の喪失を未然に防ぐことができる。また、この
外部記憶装置は通常の情報機器に装備されているハード
ディスク22やフロッピーディスク23を利用すること
ができるので、部品点数を増やさなくてもよい。なお、
外部記憶装置として、フラッシュメモリを用いてもよ
い。
【0076】次に、図12および図13のフローチャー
トに基づいて、上記外部記憶装置に記録されたファクシ
ミリ情報を他のファクシミリ受信装置に転送する場合の
処理を説明する。
【0077】前記図8のS15で示したように、情報機
器が〔モード2〕として起動された後、回線接続がなさ
れファクシミリ受信処理が開始されると、受信された音
の検出が行われる(S50)。この音が標準勧告に規定
された周波数帯の音ならば、ファクシミリ情報として認
識され、情報機器はファクシミリ受信処理を行う(S5
1)。その後、前記S20の工程へ進む。
【0078】一方、S50において、ファクシミリ受信
音でなければ、受信された音の認識を行う(S52)。
受信音が通常のトーン音もしくはダイヤルパルス音(以
下、単にパルス音と略称する)以外の場合、例えば音声
などの場合にはS53に進み、回線の切断を行う。そし
て、〔モード1〕の状態へ戻る。
【0079】S52において、受信音がトーン音もしく
はパルス音ならば、トーン音もしくはパルス音の数桁の
認識、すなわちパスワードの認識を行う(S54)。こ
のとき、認識終了信号として〔#〕が押された時点で次
のS55へ進むものとする。
【0080】S55ではバックアップ用SRAM17に
登録されているパスワード情報を呼び出し、特定の桁数
のパスワードを認識する。
【0081】次に、パスワードが合っているかどうかを
判断し(S55)、パスワードが間違っていたらS53
に進み、回線切断を行って〔モード1〕の状態へ戻る。
一方、S55でパスワードが合致していれば、転送先の
電話番号を入力する(S56)。これは、パスワードと
同じく回線を利用したトーン音もしくはパルス音を利用
して入力する。電話番号は桁数が特定できないため、電
話番号入力後は、パスワードと同じく〔#〕を押すこと
によって電話番号入力完了が認識される。そして、情報
機器に予め登録された情報もしくは情報機器に受信され
たファクシミリ情報を選択するためにファクシミリの登
録番号を入力する(S57)。これもパスワードや電話
番号と同じく回線を利用したトーン音もしくはパルス音
を利用して入力する。情報機器本体に登録された情報を
選択するために、特定の数値を入力するが入力完了の認
識は〔#〕によって判断する。
【0082】その後、S58で回線切断を行い、図13
に続くS59では発信処理のための前処理として、モデ
ム装置14などを初期化し発信処理が可能な状態とす
る。そして、前記S56で入力された電話番号先へ発信
処理を行う(S60)。S61では、前記S57で入力
されたファクシミリの登録番号の情報の発信処理を行
う。
【0083】発信終了後、ファクシミリ情報を受信した
履歴を残すため、前記S24と同様に、バックアップ用
SRAM17に履歴情報フラグを立てる(S62)。そ
の後、前記S25と同様に、バックアップ用SRAM1
7に記されたデータ出力先情報に応じた外部記憶装置に
対して履歴情報を出力し、一連の動作があったことを外
部記憶装置に記す(S63)。例えば、データ出力先情
報がハードディスク22と指定されているならば履歴情
報をハードディスク22へ出力する。以上の処理が終了
すると、〔モード1〕に戻る。
【0084】このように、ファクシミリ情報を他のファ
クシミリ受信装置に転送する場合には、ファクシミリ受
信時に相手側のアナログ信号を検出するとともに、ファ
クシミリ受信手続きの信号以外に、パルス信号とトーン
信号の検出を行う。したがって、情報機器に接続された
電話機などから、ソフトウエア側で設定された複数桁の
数字から成り立つパスワードをパルス信号もしくはトー
ン信号として送ることによって、外部記憶装置に保存さ
れているイメージ情報や文字情報を他のファクシミリ受
信装置へ転送することができる。
【0085】上記S25およびS63の工程で外部記憶
装置に記録された履歴情報を参照する場合には、情報機
器を通常の手順にて起動すればよい。図14のフローチ
ャートを用いて、サブ電源スイッチ2が押され通常利用
のために情報機器が起動されたとき、履歴情報を表示装
置3に出力し、システムを起動するまでの動作を説明す
る。
【0086】サブ電源スイッチ2を押すと、電源制御部
13bがサブ電源スイッチ2からの割り込みを感知し、
〔モード1〕の待機状態から〔モード3〕の通常利用状
態へ移行する。すなわち、情報機器の通常利用としての
電源がオンとなる(S70)。そして、情報機器がシス
テムのセルフチェックを行う(S71)。このとき、表
示制御装置21や入力制御装置16などの周辺機器に対
してバッファ・電源制御装置13はディセーブル信号を
発生せず、利用可能な状態として電力を供給する。S7
2ではバックアップ用SRAM17に記された外部記憶
装置を呼び出し、履歴情報の有無の確認を行う。
【0087】S72において、履歴情報があると判断し
た場合、履歴情報を表示する(S73)。つまり、履歴
情報の詳細は上記外部記憶装置にあり、この情報を呼び
出して表示装置3にその情報を表示する。表示装置3に
表示される情報例は図15に示す通りである。図の受信
状況の欄はS25の工程で外部記憶装置に記録された履
歴情報の例であり、リモート作業状況の欄はS63の工
程で外部記憶装置に記録された履歴情報の例である。S
74で何らかのキー入力が行われた場合、もしくはバッ
クアップ用SRAM17に記された表示ウエイト時間を
過ぎた場合には、システム起動を行う。一方、S72に
おいて、履歴情報がないと判断した場合には、S73を
経ずにS74へ進む。
【0088】このようにして、サブ電源スイッチ2を押
して情報機器を動作したときに、受信された情報は通常
起動時においてセルフチェック時にその通信状態が判定
され、その情報は表示装置3を通じて報告される。つま
り、バックアップ用SRAM17の情報に基づいて外部
記憶装置から自動的に履歴情報を呼び出し表示装置3に
履歴情報を表示させる。したがって、新規に情報がある
場合には、ファクシミリ受信用に起動された情報機器の
利用状況を容易に把握することができる。
【0089】なお、本実施の形態では、ファクシミリ受
信用に起動された情報機器は、その受信処理中にサブ電
源スイッチ2を押しても全く利用できない設定となって
いるが、その設定は変更することができる。
【0090】この場合、バックアップ用SRAM17に
各種動作のパターンなどを設定すればよい。これによ
り、受信処理中にサブ電源スイッチ2が押された場合、
サブ電源スイッチ2の割り込み発生を認め、受信処理後
に待機状態になり、自動的に通常機能ができるように設
定が可能となる。また、リング検出からの割り込みを無
効とすることによって待機中の割り込み制御を不可にし
て、ファクシミリの利用をできなくすることもできる。
さらに、通常利用時において、リング検出による割り込
み発生により自動的にファクシミリ受信ソフトに切り替
えることを可能としたり、その割り込みを禁止してファ
クシミリの利用を不可能にすることも可能となる。な
お、設定された情報はすべてバックアップ用SRAM1
7に登録されるため、その情報は常に保持される。
【0091】上記の設定変更による情報機器のモード切
り替えの状態を図16〜図18のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0092】図16(a)は、待機中の〔モード1〕に
おいてリング検出時の割り込みを許可する場合である。
この場合には前述の図10に示したように、〔モード
1〕においてリング検出時にファクシミリ受信処理の
〔モード2〕に移行してファクシミリ受信を行い、〔モ
ード2〕を終了して〔モード1〕の待機状態へ戻る。
【0093】図16(b)は〔モード1〕においてリン
グ検出時の割り込みを禁止する場合である。この場合に
は〔モード1〕においてリング検出の割り込みを無視す
ることによって、情報機器は〔モード1〕の状態でファ
クシミリ受信処理を無効にできる。すなわち、リング検
出を行っても〔モード2〕へ移行せずに、〔モード1〕
のままである。
【0094】図17(a)は、ファクシミリ受信処理の
〔モード2〕において、サブ電源スイッチ2からの割り
込みを禁止する場合である。この状態では〔モード2〕
でサブ電源スイッチ2が押されても割り込みが発生しな
いため、情報機器は通常の起動状態である〔モード3〕
に移行する処理は行わない。したがって、〔モード2〕
が終了した後は〔モード1〕の待機状態となる。
【0095】図17(b)は〔モード2〕において、サ
ブ電源スイッチ2の割り込みを許可する場合である。こ
の状態では〔モード2〕でサブ電源スイッチ2が押され
ると情報機器は〔モード3〕に移行する。ただし、直ち
に〔モード3〕に移行せず、〔モード2〕の終了処理を
行ってから〔モード3〕へ移行する。
【0096】図18(a)は通常の起動状態である〔モ
ード3〕においてリング検出時の割り込みを許可する場
合である。この場合には〔モード3〕からファクシミリ
受信処理を行うが、〔モード2〕には移行せず、〔モー
ド3〕の状態のままファクシミリ受信を行う。
【0097】図18(b)は〔モード3〕においてリン
グ検出時の割り込みを禁止する場合である。この場合に
は〔モード3〕において外部からのリング検出を受けて
もファクシミリ受信処理の〔モード2〕に移行せずに
〔モード3〕のままである。
【0098】このようにして、本ファクシミリ受信装置
は、割り込みによって起動方法を選択できる情報機器に
対して、割り込み制御の設定を行うことによって、各種
動作モードの利用制限やセキュリティなどの設定を行う
ことができる。これによって、ファクシミリ受信中のサ
ブ電源スイッチ2の動作などの対応方法や動作環境の設
定を容易に行うことができる。また、これらの設定は利
用するユーザの任意設定が可能であるので、ユーザはそ
の情報機器の環境設定を自由に変更することができる。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
情報機器は、ファクシミリ機能を備えた情報機器におい
て、主電源スイッチのオン操作によって電源供給が行わ
れるとファクシミリ待機状態となるとともに、自局に対
する呼び出し信号を検出するとファクシミリ受信を行う
ファクシミリ受信部と、副電源スイッチ(例えば、サブ
電源スイッチ)のオン操作によって、接続されている周
辺機器に電源供給を行うことで情報機器がデータ処理を
行える起動状態にする制御部(例えば、バッファ・電源
制御装置)とを備え、上記制御部は、上記副電源スイッ
チがオン操作され たときに、上記ファクシミリ受信部が
ファクシミリ待機状態の場合には、上記周辺機器のハー
ドウェアチェックが行われた後に上記起動状態とすると
ともに、上記ファクシミリ受信部がファクシミリ受信状
態の場合には、ファクシミリ受信の終了後、上記周辺機
器のハードウェアチェックが行われた後に、上記起動状
態とする構成である。
【0100】これにより、情報機器がファクシミリ待機
状態のときはほとんどの周辺機器に電力の供給を停止し
ているので、情報機器の消費電力を抑えることができ
る。また、ファクシミリ受信と通常の情報機器の起動と
を選択できるので、情報機器の利用手段を区別すること
ができる。
【0101】また、ファクシミリ受信状態では、ファク
シミリ受信処理が終わるまで副電源スイッチがオン操作
されてもファクシミリ受信処理が中止されることはな
い。これにより、安定したファクシミリ受信が可能とな
という効果を奏する。
【0102】請求項2記載の情報機器は、請求項1記載
の構成に加えて、上記ファクシミリ受信部は、上記呼び
出し信号が検出されると上記ファクシミリ待機状態から
ファクシミリ受信状態へ移行する指示を上記制御部に出
す一方、上記副電源スイッチのオン操作に基づいて上記
ファクシミリ待機状態から上記起動状態へ移行する指示
を上記制御部に出す割込制御部を備え、該割込制御部か
らのファクシミリ受信状態へ移行する指示に基づいて、
ファクシミリ受信に必要な周辺機器のみのハードウェア
チェックを行った後、ファクシミリ受信を行う構成であ
る。
【0103】これにより、ファクシミリ受信状態では、
ファクシミリ受信に必要な周辺機器のみにしか電力が供
給されないので、ファクシミリ受信中の情報機器の消費
電力を最低限に抑えることができる。また、ファクシミ
待機状態からファクシミリ受信開始までの時間を最低
限に短縮することができるので、システム起動中にファ
クシミリ回線が切断されるのを極力防ぐことが可能とな
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるファクシミリ受
信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ファクシミリ受信装置が内蔵された情報機
器のハードウエアを示す外観図である。
【図3】上記情報機器のシステム構成を示すブロック図
である。
【図4】上記情報機器の〔モード1〕の動作状態を示す
ブロック図である。
【図5】上記情報機器の〔モード2〕の動作状態を示す
ブロック図である。
【図6】上記情報機器の〔モード3〕の動作状態を示す
ブロック図である。
【図7】〔モード1〕の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】〔モード2〕における受信処理開始までの動作
を示すフローチャートである。
【図9】〔モード2〕における受信処理完了後の動作を
示すフローチャートである。
【図10】〔モード1〕→〔モード2〕→〔モード1〕
の動作を示すフローチャートである。
【図11】〔モード1〕→〔モード3〕→〔モード1〕
の動作を示すフローチャートである。
【図12】〔モード2〕におけるリモート操作の動作を
示すフローチャートである。
【図13】図12の続きのフローチャートである。
【図14】〔モード3〕の起動時における動作を示すフ
ローチャートである。
【図15】〔モード3〕の起動時における履歴表示画面
を示す説明図である。
【図16】〔モード1〕の状態に割り込みされたときの
動作を示すフローチャートであり、(a)はリング検出
割り込み許可の場合、(b)はリング検出割り込み禁止
の場合である。
【図17】〔モード2〕の状態に割り込みされたときの
動作を示すフローチャートであり、(a)はサブ電源ス
イッチ割り込み禁止の場合、(b)はサブ電源スイッチ
割り込み許可の場合である。
【図18】〔モード3〕の状態に割り込みされたときの
動作を示すフローチャートであり、(a)はリング検出
割り込み許可の場合、(b)はリング検出割り込み禁止
の場合である。
【符号の説明】
2 サブ電源スイッチ(副電源スイッチ) 11 NCU部 12 割込制御部 13 バッファ・電源制御装置(制御部) 13b 電源制御部 13c 制御用マイコン 17 バックアップ用SRAM(記憶装置) 22 ハードディスク(外部記憶装置) 23 フロッピーディスク(外部記憶装置) 30 主電源部 31 主電源スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクシミリ機能を備えた情報機器におい
    て、 主電源スイッチのオン操作によって電源供給が行われる
    とファクシミリ待機状態となるとともに、自局に対する
    呼び出し信号を検出するとファクシミリ受信を行うファ
    クシミリ受信部と、 副電源スイッチのオン操作によって、接続されている周
    辺機器に電源供給を行うことで情報機器がデータ処理を
    行える起動状態にする制御部とを備え、 上記制御部は、上記副電源スイッチがオン操作されたと
    きに、上記ファクシミリ受信部がファクシミリ待機状態
    の場合には、上記周辺機器のハードウェアチェックが行
    われた後に上記起動状態とするとともに、上記ファクシ
    ミリ受信部がファクシミリ受信状態の場合には、ファク
    シミリ受信の終了後、上記周辺機器のハードウェアチェ
    ックが行われた後に、上記起動状態とすることを特徴と
    する情報機器。
  2. 【請求項2】上記ファクシミリ受信部は、上記呼び出し
    信号が検出されると上記ファクシミリ待機状態から上記
    ファクシミリ受信状態へ移行する指示を上記制御部に出
    す一方、上記副電源スイッチのオン操作に基づいて上記
    ファクシミリ待機状態から上記起動状態へ移行する指示
    を上記制御部に出す割込制御部を備え、 該割込制御部からのファクシミリ受信状態へ移行する指
    示に基づいて、ファクシミリ受信に必要な周辺機器のみ
    のハードウェアチェックを行った後、ファクシミリ受信
    を行う ことを特徴とする請求項1記載の情報機器
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