JP3328145B2 - 重縮合系重合体の製造方法 - Google Patents

重縮合系重合体の製造方法

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JP3328145B2 JP27591296A JP27591296A JP3328145B2 JP 3328145 B2 JP3328145 B2 JP 3328145B2 JP 27591296 A JP27591296 A JP 27591296A JP 27591296 A JP27591296 A JP 27591296A JP 3328145 B2 JP3328145 B2 JP 3328145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重縮合系重合体の
新規な製造法に関する。さらに、本発明は、ポリヒドロ
キシカルボン酸の製造方法、ポリヒドロキシカルボン
酸、ポリヒドロキシカルボン酸製造のための中間体及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重合体化合物は単量体化合物とは全く異
なった特性を有するために、多くの用途分野において幅
広く用いられている。これら重合体化合物は大別して、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン等の重付加型のビニル系高分子化合物と、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリチオエステル、ポリエステル
等の重縮合型高分子化合物の2種に分類される。特に重
縮合型高分子化合物の場合は、その高分子化合物の繰り
返し構造単位中に多くの結合様式を含有していることか
ら、生分解性を有する高分子化合物から、超耐熱性を有
する高分子化合物等、多種多様な機能を有する高分子化
合物群を構成している。
【0003】これら重縮合型高分子化合物の重合様式は
いずれの場合も、一つ一つの結合を段階的につなげてゆ
くことにより高分子量の化合物を形成していく段階的逐
次反応である。したがって、その製造方法は、基本的に
必要とする結合をいかに効率よく形成していくかという
有機合成反応的な考え方を基盤としている。しかしなが
ら、生成する高分子化合物の性質は出発原料化合物の性
質と大きく異なり、また得られる高分子化合物の性質も
種々異なる為に、すべての高分子化合物の生成を有機合
成反応的な考えの延長線上のみで推測するのは困難であ
り実状とそぐわないというのが現状である。例えば、ポ
リアミド合成の場合を例にとれば、いかに効率よく、そ
して連続的にカルボキシル基とアミノ基を反応させてア
ミド結合を繰り返し形成していくかということがポリア
ミド生成の基本技術となってくる。66−ナイロンのよ
うな脂肪族ポリアミドの場合は、脂肪族ジアミンと脂肪
族ジカルボン酸からのナイロン塩を加熱して脱水反応を
進めることにより容易に得られる。この場合は、ジカル
ボン酸の反応性は低いものの、脂肪族ジアミンが適度の
求核性を有している為に反応が進行する。しかしながら
芳香族ジアミンは求核性が低いため、ジカルボン酸化合
物との組み合わせから、加熱により高分子量のポリアミ
ドを得ることは困難とされている。
【0004】その為、カルボキシル基をより活性な酸
クロライド化合物等の誘導体に変換した後、重合する方
法(P.W.Morgan, "Condensation Polymers by Interfac
ialand Solution Methods", Interscience (1965)や、
今井淑夫,繊維学会誌,39,17 (1983) )や、アミノ
基をより活性なアセトアミド基に変換した後、重合する
方法(W.J.Jackson, Jr., H.F.Kuhfuss, J. Appl. Poly
m. Sci., 25, 1685 (1980) )や、アミノ基を活性な
イソシアネート基に変換した後、高温溶液重縮合法によ
りカルボキシル基と反応させる方法(K.Onder, A.T. Ch
en, Polym. Eng. Sci., 25, 942 (1985))等が古くから
検討されており効果を上げている。しかしながら、いず
れの場合も原料モノマーであるカルボキシル基含有化合
物やアミノ基含有化合物を高純度の誘導体に変換する必
要があるという欠点やまた、工業的な立場からは市場に
存在する誘導体から得られる骨格構造を有するポリアミ
ドのみしか製造できないという問題点がある。
【0005】そのため、適当な縮合剤を用いてカルボキ
シル基とアミノ基を直接反応させてアミド結合を生成さ
せる直接重縮合法も数多く検討されている。例えば、ビ
ス(4−アミノフェニル)エーテルとイソフタル酸から
のポリアミド合成反応やp−アミノ安息香酸からのポリ
アミド合成反応において適した重縮合剤として、(PhO)3
P(N.Yamazaki et al, J. Polym. Sci., Polym. Chem. E
d., 13, 1373 (1975))、(PhO)PCl2(C.I.Chiriac, Poly
m. Bull.,11, 371 (1984))や、 C3H7P(O)O 3(M.Ueda e
t al, Polym. J., 20, 477 (1988))や、Me2SiCl2(A.Ak
ar et al, Makromol. Chem., Raupid Commun., 9, 19
(1988) )等が知られているが、いずれも工業的見地か
らは高価な縮合剤を多量に必要とすることや副生物の処
理などに問題があり、実用化される見通しはなく、実験
室的合成法に留まっているというのが現状である。
【0006】また、ポリイミドのように、ポリマー骨格
中に複素環を形成していくタイプの重縮合系ポリマーの
場合も、基本的にはカルボキシル基とアミノ基とを結合
させた後、得られたアミド結合と第2のカルボキシル基
を反応させることによりイミド環を形成し重合体を合成
するものであり、カルボキシル基とアミノ基との反応と
いう点からはポリアミドの重合反応と非常に類似した反
応形態をとる。しかしながらポリアミド重合反応とポリ
イミド重合反応の大きく異なる点は、ポリイミド重合反
応においては形成されたアミド結合と第2のカルボキシ
ル基を反応させることによりイミド環を形成しなければ
ならないという点にある。
【0007】一般的にポリイミド類はジアミン化合物と
テトラカルボン酸二無水物を反応させて開環重付加反応
によりポリアミド酸と呼ばれる中間体を合成した後、環
化イミド化反応によりポリイミドを合成する方法が用い
られている。これは、カルボキシル基とアミノ基の反応
性よりもアミノ基と酸無水物基の反応性のほうが高く、
容易にアミド酸結合を形成することができるためであ
る。しかしながら、アミノ基との反応性の高い酸無水物
基は一般に空気中の水分とも容易に反応し、テトラカル
ボン酸に変換してしまうという欠点を有しており、その
保存に細心の注意をはらわなければならないという問題
点がある。またポリアミド酸からの環化イミド化反応に
おいては、通常300℃内外に加熱して熱的にイミド化
する方法や、無水酢酸・ピリジン系を用いて化学的にイ
ミド化する方法が知られているにすぎない。
【0008】また、液晶性ポリマーや、生分解性ポリマ
ーに代表されるようなポリエステル類の合成においても
やはり、いかに効率よく、そして連続的にカルボキシル
基とヒドロキシ基を反応させてエステル結合を繰り返し
形成していくかということがポリエステル生成の基本技
術となってくる。しかしながら、例えば液晶性ポリエス
テル類に代表されるような芳香族系ポリエステル類の場
合、芳香族系カルボン酸の反応性は低く、またフェノー
ル性ヒドロキシ基も求核性に劣るため、この両者間で加
熱しても脱水を伴うエステルの生成は困難であるとされ
ている。その為、カルボキシル基をより活性な酸クロ
ライド化合物やエステル化合物等の誘導体に変換した
後、重合する方法(A.Conix, Ind. Eng. Chem., 51, 14
7(1959))や、ヒドロキシ基をより活性なアセテート
基に変換した後、重合する方法(J.Economy et al, J.
Polym. Sci., Polym. Chem. Ed., 14, 2207 (1976))等
が古くから検討されており効果を上げている。しかしな
がら、いずれの場合も原料モノマーであるカルボキシル
基含有化合物やヒドロキシ基含有化合物を高純度の誘導
体に変換する必要があるという欠点を有している。ま
た、カルボキシル基のエステル化化合物や、ヒドロキシ
基のアセテート化物を反応原料として用いる場合は、い
ずれの場合も基本的にはエステル交換反応であり、平衡
反応となる。従って、高重合度のポリエステルを得るた
めには200〜300℃の高温に加熱して副生物を系外
に除去しながら重合を進行させなければならないという
問題点を有している。
【0009】そのため、適当な縮合剤を用いて芳香族系
カルボキシル基とフェノール性ヒドロキシ基を直接反応
させてエステル結合を生成させる直接重縮合法も数多く
検討されている。例えば、ビスフェノールAとイソフタ
ル酸/テレフタル酸からのポリエステル合成反応におい
て適した重縮合剤として、Ph2POCl(F.Higashi et al,J.
Polym. Sci., Polym. Chem. Ed., 21, 3241(1983))、 P
OCl3-LiCl 系(F.Higashi et al, J. Polym. Sci., Poly
m. Chem. Ed., 24, 589(1986))や、p−トルエンスルホ
ニルクロリド(F.Higashi et al, J. Polym. Sci., Poly
m. Chem. Ed.,21, 3233(1983)) 等が知られているが、
いずれも工業的見地からは高価な縮合剤を多量に必要と
することや副生物の処理などに問題があり、実用化され
る見通しはなく、実験室的合成法に留まっているという
のが現状である。
【0010】また、生分解性を有する脂肪族系ポリエス
テル類は機械的性質や物理的性質、化学的性質に優れて
いるばかりでなく、他に害を与えることなく自然環境下
で分解し、最終的には微生物によって水と炭酸ガスにな
るという生分解性の機能を有しており、最近医療用材料
や汎用樹脂代替等、様々な分野で注目されており、数多
くの研究がなされている。例えば多価アルコールと多価
カルボン酸から高分子量の脂肪族ポリエステルを合成す
る方法は、周知のように末端ヒドロキシル基の低分子量
ポリエステルの脱グリコール反応によっている。したが
って、分子量が増大するにつれて末端基濃度は著しく減
少し、エステル交換時の温度による分解反応も加わっ
て、分子量に限界を生じるようになる。特に、脂肪族ポ
リエステルにその傾向が著しくみられる。例えば、従来
の減圧下の脱グリコール反応により高分子量飽和ポリエ
ステルを製造する場合、分子量が最大に達した後、減少
に転じることがみられる。
【0011】この様な場合、脂肪族で強靭なフィルムを
形成させるに足りる分子量を持ったポリエステルを得る
ことは、従来の脱グリコール反応に頼っていたのでは難
しい。言い換えれば、脂肪族ポリエステルで得られる分
子量では、実用性のある物性を有するフィルムを形成さ
せることはできなかったと言える。さらにこの方法で
は、高減圧、高温下で反応する必要があり製造設備、コ
ストが嵩む等の問題点を有していた。また、特開平7−
228675号公報には多価アルコールと多価カルボン
酸を有機溶媒中加熱することにより脱水重縮合し、生成
した水を有機溶媒と共に留出させ、その有機溶媒を乾燥
剤と接触させ脱水した後に系内に戻す方法により、高分
子量のポリエステルを製造する方法が示されている。し
かしこの方法も高減圧、高温下で反応する必要があるた
め製造設備等の問題点を有していた。
【0012】また、特開平4−189822号公報、特
開平4−189823号公報には数平均分子量が5,0
00以上で、末端基が実質的にヒドロキシル基であり、
酸成分が炭素数3以上の化合物又はその混合物である飽
和ポリエステルに、その融点以上の溶融状態において、
ヒドロキシル基の1/10〜2当量相当のイソシアネー
ト基を有するジイソシアネートを添加することよりな
る、高分子量ポリエステルの製造方法について記されて
いる。しかし、上記の方法ではイソシアネート基が高分
子鎖中に残る問題がある。さらに、これらも生分解性を
有する脂肪族系ポリエステル類ではあるが、ポリ乳酸や
ポリグリコール酸等に代表されるポリヒドロキシカルボ
ン酸類についても多くの検討がなされている。
【0013】特に、これらポリヒドロキシカルボン酸類
のうちでもポリ乳酸は、その構成因子である乳酸が人体
内にも存在し、人体にとって安全でしかも生分解性を有
するポリマーとして多くの注目を集めているポリマーで
ある。従来、これらポリヒドロキシカルボン酸の製造方
法としては、ヒドロキシカルボン酸、例えば乳酸、グリ
コール酸を、一般に、環状二量体であるラクチド又はグ
リコリドとした後、触媒の存在下で開環重合することに
より得られていた。米国特許第2,703,316に
は、D,L−乳酸を一旦オリゴマー化した後、減圧下、
200〜250℃でラクチドを単離し、さらに、酢酸エ
チルから数回再結晶して得られた融点120℃以上のラ
セミ−ラクチドを開環重合することにより強靭なフィル
ムや糸にすることができる固有粘度0.45dl/g以
上のポリD,L−乳酸の製造法が示されている。しか
し、この方法では反応の操作が複雑であり、得られたポ
リマーは高価である。また、ヒドロキシカルボン酸の種
類によっては環状二量体を形成しないものがあり、この
場合にはこの方法は使用できない。即ち、コポリマー化
のバリエーションが制限され、コポリマー化による物性
の改質があまりできない。
【0014】一方、ヒドロキシカルボン酸類の直接加熱
脱水重縮合法によるポリヒドロキシカルボン酸類の製法
が特開昭59−96123号、特開平6−65360号
や米国特許第4,273,920に開示されている。し
かしながら、いずれの場合も、高減圧下(10mmHg
以下)/高温(200〜260℃)や、イオン交換樹脂
触媒存在下に高温(180℃以上)を要する等の、熱エ
ネルギー的に過激な条件下でポリヒドロキシカルボン酸
を製造する為に、得られたポリマーが着色したり、熱分
解による不純物を含有する等の問題点を有していた。ま
た、加熱重合中に、ラセミ化が進行し、ポリマー繰り返
し単位中でのDL体の比率をコントロールすることが難
しく、得られたポリ乳酸の結晶性や、溶媒溶解性が異な
るポリ乳酸が得られ、品質管理の面からも工業的な製造
方法としては多くの問題点を有していた。この様に環状
二量体を用いる方法や加熱直接重縮合法のいずれの場合
も製造工程が煩雑であるとか、得られたポリマーの物性
が一定せず製造コストが嵩む等の多くの問題点を有して
いた。
【0015】一方、ポリ乳酸はポリエステル類の一種で
ある為、一般的なポリエステル類の製造方法も適応でき
ると考えられる。ポリエステル類の製造方法の一つとし
て、ジカルボン酸クロライド類とジオール類、あるいは
ヒドロキシカルボン酸クロライド類からの脱塩酸による
重合法が知られている。特に、塩素化剤として塩化チオ
ニルを使用した場合はカルボキシル基の塩素化の選択率
が比較的高く、ジカルボン酸類とジオール類とのエステ
ル化及びベンゼン環を有するヒドロキシカルボン酸のエ
ステル化に際しては、所望のヒドロキシカルボン酸クロ
ライドが得られると報告されている(Makromol. Chem.
182, 681-686(1981))。一方、脂肪族のヒドロキシカル
ボン酸クロライド類、特に乳酸及び/又はそのオリゴマ
ーの酸クロリドのような脂肪族のヒドロキシカルボン酸
クロライドは安定性に欠けることが知られており、その
存在を明示した例は全く知られていない。また、低分子
量のポリラクタイド及びポリグリコライドに塩化チオニ
ル、塩化オキサリル、塩化サクシニル、二塩化テレフタ
ロイル等を作用させ、つづいて重縮合を行うことにより
ポリマーを製造する方法(特公平4−3763号公報)
が知られているが、乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸
クロリドは確認されておらず、また得られたポリマーの
重合度が低いことより、これら塩素化剤によるカルボキ
シル基の酸クロライド化選択率の低さが予測される結果
となっている。
【0016】また、ハロイミニウム塩を用いた研究例は
古くから知られており、フジサワ等(T.Fujisawa et al,
Chem. Soc. Jpn., Chem. Lett., 1891(1982))や、特開
昭62−45223号公報、特開平4−308538号
公報、特開平5−97714号公報、特開平6−234
7251号公報、特開平6−247946号公報などに
開示されているが、いずれの場合もアルコール類とカル
ボン酸類とのエステル化剤や、一級アルコール類のハロ
ゲン化剤、アルデヒドオキシム類からのニトリル類の合
成試薬、チオ尿素類からのカルボジイミド類の合成試
薬、N−アシルアントラニル酸類からの4−オキソ−
1,3−ベンゾオキサジン類の合成試薬として有効なこ
とが示されているにすぎない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な重合体製造における従来技術の問題点を克服するため
に行われたものである。本発明は新規な重縮合剤を用い
る重縮合系重合体の製造方法及び重縮合体を提供するこ
と、さらに、その製法に使用する重縮合剤、及び中間体
を提供することを課題とする。例えば、新規な重縮合剤
を用いて、乳酸からポリ乳酸を製造する方法及びそれに
より得られたポリ乳酸、さらにはその方法に使用する重
縮合剤、及びポリ乳酸を製造するための中間体を提供す
ることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、カル
ボキシル基を有する化合物と活性水素基を有する化合物
をハロイミニウム塩存在下に連結する重縮合系重合体、
例えば、ポリアミド類、ポリイミド類、ポリチオエステ
ル類、ポリエステル類の製造する方法である。また本発
明は、乳酸及び/又はそのオリゴマーをハロイミニウム
塩存在下に、重縮合してポリ乳酸を短時間で製造する方
法、それに使用する重縮合剤、及びポリ乳酸の中間体で
ある酸ハライド類である。また本発明は、ポリマー中の
繰り返し構造単位中のDL体含有比がコントロールされ
た優れたポリ乳酸である。また本発明は、D体の含有比
率が1%以下であるポリL−乳酸である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は以下の事項を含む; 1) 重縮合剤としてハロイミニウム塩存在下、カルボ
キシル基を有する化合物と活性水素基を有する化合物を
重縮合することからなる、重合体を製造する方法、 2) カルボキシル基と活性水素基を同一分子内に有す
る化合物を重縮合することからなる、1)の方法、 3) 2個以上のカルボキシル基を有する化合物と2個
以上の活性水素基を有する化合物を重縮合することから
なる、1)の方法、 4) 少なくとも1個のカルボキシル基と少なくとも1
個の活性水素基を同一分子内に有する化合物と2個以上
のカルボキシル基を有する化合物及び/又は2個以上の
活性水素基を有する化合物重縮合することからなる、
1)の方法、 5) 活性水素基がアミノ基であり、重合体がポリアミ
ド類である1)〜4)いずれかの方法、
【0020】6) 活性水素基がアミド基であり、重合
体がポリイミド類である1)〜4)いずれかの方法、 7) 活性水素基がチオール基であり、重合体がポリチ
オエステル類である1)〜4)いずれかの方法、 8) 活性水素基がヒドロキシ基であり、重合体がポリ
エステル類である1)〜4)いずれかの方法、 9) カルボキシル基と活性水素基を同一分子内に有す
る化合物がヒドロキシカルボン酸及び/又はそのオリゴ
マーであり、重合体がポリエステル類である2)の方
法、 10) 2個以上の活性水素基を有する化合物が2個以
上のヒドロキシ基を有する化合物であり、重合体がポリ
エステル類である3)の方法、
【0021】11) 少なくとも1個のカルボキシル基
と少なくとも1個の活性水素基を同一分子内に有する化
合物がヒドロキシカルボン酸であり、2個以上の活性水
素基を有する化合物が2個以上のヒドロキシ基を有する
化合物であり、重合体がポリエステル類である4)の方
法、 12) ヒドロキシカルボン酸及び/又はそのオリゴマ
ーが、芳香族化合物であり、重合体が芳香族ポリエステ
ル類である9)の方法、 13) ヒドロキシカルボン酸及び/又はそのオリゴマ
ーが、脂肪族化合物であり、重合体が脂肪族ポリエステ
ル類である9)の方法、 14) 2個以上のヒドロキシ基を有する化合物が、芳
香族化合物及び/又は脂肪族化合物であり、重合体がポ
リエステル類である10)の方法、 15)ヒドロキシカルボン酸が、芳香族化合物及び/又
は脂肪族化合物であり、2個以上のヒドロキシ基を有す
る化合物が、芳香族化合物及び/又は脂肪族化合物であ
り、重合体がポリエステル類である11)の方法、
【0022】16) ヒドロキシカルボン酸が乳酸及び
/又はそのオリゴマーであり、重合体がポリ乳酸である
13)の方法、 17) ヒドロキシカルボン酸がブタンジオールとコハ
ク酸から得られたオリゴマーと、乳酸及び/又はそのオ
リゴマーであり、重合体が脂肪族コポリエステル類であ
る13)の方法、 18) 2個以上のヒドロキシ基を有する化合物がブタ
ンジオールであり、2個以上のカルボキシル基を有する
化合物がコハク酸であり、重合体が脂肪族ポリエステル
類である14)の方法、 19) ヒドロキシカルボン酸が乳酸及び/又はそのオ
リゴマーであり、2個以上のヒドロキシ基を有する化合
物がブタンジオールであり、2個以上のカルボキシル基
を有する化合物がコハク酸であり、重合体が脂肪族コポ
リエステル類である15)の方法、 20) 塩基の存在下、100℃以下の温度で重縮合す
る16)記載のポリ乳酸の製造法、
【0023】21) 使用する塩基がピリジンである2
0)のポリ乳酸の製造法、 22) 乳酸及び/又はそのオリゴマー中、不純物とし
てのモノカルボン酸類及び/又はアルコール類の量が1
800ppm以下であることを特徴とする20)記載の
製造法、
【0024】23)ハロイミニウム塩と乳酸及び/又は
そのオリゴマーから得られる式(1)(化9)
【化9】 (式中、X1 はハロゲン原子を表し、mは1以上の整数
を表す)で表される乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸
ハライドを反応することからなるポリ乳酸の製造法、
【0025】24) 反応を180℃以下の温度で反応
させる23) の方法、 25) 塩基の存在下に反応を行う23)の方法、 26) 120℃以下の温度で反応を行う、25)の方
法、
【0026】27)ハロイミニウム塩と乳酸及び/又は
そのオリゴマーとを反応させることを特徴とする、式
(1)(化10)
【化10】 (式中、X1 はハロゲン原子を表し、mは1以上の整数
を表す)で表される乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸
クロリドの製法、
【0027】28) mが1〜13である27) の方法、 29) mが14〜83である27) の方法、 30)mが84〜555である27) の方法、 31) mが556以上である27) の方法、
【0028】
【0029】
【0030】32)ハロイミニウム塩が式(2)(化1
1)
【化11】 (式中、X2 及びX3 はそれぞれハロゲン原子を表し、
同一でも異なっていてもよい)を構造式中に含む化合物
である1)〜4)のいずれかの方法、
【0031】33)ハロイミニウム塩が式(3)(化1
2)
【化12】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を表し、X4及びX5 は同一又は異なってそ
れぞれハロゲン原子を表し、nは2又は3の整数を表
す)である1)〜4)いずれかの方法、
【0032】34)ハロイミニウム塩が式(4)(化1
3)
【化13】 (式中、R3 は炭素数1から4のアルキル基を表す)で
ある1)〜4)いずれかの方法、
【0033】35)ハロイミニウム塩が式(2)(化1
4)
【化14】 (式中、X2 及びX3 はそれぞれハロゲン原子を表し、
同一でも異なっていてもよい。)を構造式中に含む化合
物である27)の方法、
【0034】36)ハロイミニウム塩が式(3)(化1
5)
【化15】 (式中、R1 及びR1 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を表し、X4及びX5 は同一又は異なってそ
れぞれハロゲン原子を表し、nは2又は3の整数を表
す)である27)の方法、
【0035】37)ハロイミニウム塩が式(4)(化1
6)
【化16】 (式中、R3 は炭素数1から4のアルキル基を表す)で
ある27)の方法、38)ハロイミニウム塩が1,3−
ジブチル−2−クロロ−イミダゾリニウムクロライドで
ある27)の方法。
【0036】本発明の重合体の製造方法に使用するカル
ボキシル基を有する化合物と活性水素基を有する化合物
は、重縮合が可能な化合物であれば、脂肪族化合物、芳
香族化合物、複素環化合物等何れでもよく、その分子量
も特に限定されない。カルボキシル基と活性水素基を同
一分子内に有していてもよいし、異なった分子内に有し
ていてもよい。カルボキシル基と活性水素基を異なった
分子内に有している場合、それぞれの分子内にそれぞれ
2個以上のカルボキシル基又は2個以上の活性水素基を
有していることが要求される。また、カルボキシル基と
活性水素基を同一分子内に有する化合物と、カルボキシ
ル基と活性水素基を異なった分子内に有する化合物との
組み合わせを併用し、いわゆる共重合体を製造すること
も可能である。カルボキシル基の数と活性水素基の数は
特に限定されるものではないが、直鎖状高分子を得るた
めにはカルボキシル基の数と活性水素基の数は等しいこ
とが好ましい。
【0037】本発明における活性水素基とは、ジャーナ
ル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ(J.A.
C.S.,49,6181(1927))のなかでコーラー(kohler)によっ
て述べられているツエレウイチノフ(Zerewitinoff)試験
によって決定される活性水素基であればいかなるもので
あっても良い。一般に活性水素基としてはヒドロキシル
基、チオール基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基
等が挙げられる。
【0038】本発明に使用するハロイミニウム塩は、式
(2)(化17)
【化17】 (式中、X2 及びX3 はそれぞれハロゲン原子を表し、
同一でも異なっていてもよい。)で表される構造を分子
内に有している化合物が好ましく、環状化合物であって
もなくてもよいが、式(3)(化18)
【化18】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を表し、X4及びX5 は同一又は異なってそ
れぞれハロゲン原子を表し、nは2又は3の整数を表
す)で表されるハロイミニウム塩が安定性の面から好ま
しく、さらに式(4)(化19)
【化19】 (式中、R3 は炭素数1から4のアルキル基を示す。)
で表されるクロロイミニウム塩が、安定性及び供給面の
点から好ましい。
【0039】本願において用いられるハロイミニウム塩
は、具体的には、N,N−ジメチルクロロメチレンイミ
ニウムクロライド、N,N−ジフェニルクロロフェニル
メチレンイミニウムクロライド、N,N−ジフェニルク
ロロ−p−メトキシフェニルメチレンイミニウムクロラ
イド、N,N,N’,N’−テトラメチルクロロホルム
−アミジニウムクロライド、2−クロロ−1,3−ジメ
チルイミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,3
−ジエチルイミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−
1,3−ジプロピルイミダゾリニウムクロライド、2−
クロロ−1,3−ジブチルイミダゾリニウムクロライ
ド,2−クロロ−1,3−ジヘキシルイミダゾリニウム
クロライド、2−クロロ−1,3−ジシクロヘキシルイ
ミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,3−ジフ
ェニルイミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,
3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリミジ
ニウムクロライド、N,N,N’,N’−テトラエチル
クロロホルムアミジニウムクロライド、N,N,N’,
N’−テトラブチルクロロホルムアミジニウムクロライ
ド、N,N−ジエチル−N’,N’−ジプロピルクロロ
ホルムアミジニウムクロライド、N,N−ジエチル−
N’,N’−ジブチルクロロホルムアミジニウムクロラ
イド、N,N−ジエチル−N’,N’−ジアリルクロロ
ホルムアミジニウムクロライド等及びフルオライド類、
ブロマイド類、アイオダイド類が挙げられるが、中でも
式(4)に包含される2−クロロ−1,3−ジメチルイ
ミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,3−ジエ
チルイミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,3
−ジプロピルイミダゾリニウムクロライド、2−クロロ
−1,3−ジブチルイミダゾリニウムクロライドが安定
性及び供給面から好ましい。
【0040】さら更に好ましいハロイミニウム塩とし
て、式(4)においてR3 がメチル基である2−クロロ
−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライドとR3
がブチル基である2−クロロ−1,3−ジブチルイミダ
ゾリニウムクロライドが挙げられる。またこれらハロイ
ミニウム塩は、粉体として使用することもできるし、適
当な溶剤に溶解又は懸濁させた状態においてもなんら問
題なく使用することができる。さらに数種のハロイミニ
ウム塩を併用して用いることができる。本発明において
使用されるハロイミニウム塩の使用量はカルボキシル基
に対して通常0.85〜6倍量用いる。十分高分子量の
ポリマーを得るためには、化学量論以上用いることが好
ましい。
【0041】本発明の重縮合反応は、カルボキシル基を
ハロイミニウム塩によりハロゲン化して酸ハライドを生
成する反応(第1段目の反応)と次いで起こる酸ハライ
ドの重縮合反応(第2段目の反応)よりなる。本発明に
おいては、これらの反応を逐次行っても、一括して行っ
ても良い。ハロイミニウム塩を重縮合剤として用いる場
合、ハロゲン化水素を放出しながらハロゲン化反応と重
合体の生成反応を進行させる。そのため、高分子量の重
合体を得るためには反応系内のハロゲン化水素を除去す
ることが好ましい。ハロゲン化水素の除去方法として
は、加熱によりハロゲン化水素ガスとして除去する方法
や、塩基性化合物を用いて中和し塩の形で系外に除去す
る方法が一般的であるが、いずれの方法を用いても問題
なく高分子量重合体を得ることができる。塩基性化合物
を用いて系内のハロゲン化水素を除去する場合、水酸化
ナトリウム、ピリジン、ピコリン、トリエチルアミン等
の無機塩基化合物又は有機塩基化合物を使用することが
でき、特に限定されるない。
【0042】ハロイミニウム塩存在下にカルボキシル基
を有する化合物と活性水素基を有する化合物とを反応さ
せて重合体を得る際の反応温度は使用するハロイミニウ
ム塩の種類や、原料化合物の種類により異なり、特に限
定されるものではないが、0℃〜300℃の範囲で実施
できる。300℃を越えるとハロイミニウム塩自体の分
解が起こる傾向にある。300℃以下で反応を行う場合
は、溶剤の有無や溶剤の種類、量により反応温度を自由
に選択できる。本発明の反応は室温においても充分実施
できる。本発明の方法においては溶媒は使用してもしな
くてもよい。溶媒を使用する場合は、目的とする重合体
の骨格構造、分子量により異なるが、用いるハロイミニ
ウム塩及び原料化合物と反応しないものならば基本的に
いかなるものでも使用できる。溶媒の具体例としては、
ジクロロメタン、エチレンジクロライド、クロロホル
ム、ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン、ヘキサン、
シクロヘキサン、ジメチルアセトアミド、ジメチルイミ
ダゾリジノン、ジメチルスルホン等が挙げられる。
【0043】また反応圧力は、副生するハロゲン化水素
の系外への除去効率と反応温度の関係から自由に選択す
ることができる。また系外の水分の混入を防ぐために、
また副生するハロゲン化水素を除去するために、反応系
内を窒素、アルゴン等の不活性ガスでバージすることが
好ましい。副生するハロゲン化水素さえ除去できれば開
放系でも密閉系でも問題なく実施できる。本発明の方法
により得られる重合体の重量平均分子量は、溶媒の有無
及び種類と量、反応温度、反応時間、使用するハロイミ
ニウム塩の種類と量を適宜選択することにより種々のも
のが得られる。
【0044】本発明の製造方法において使用されるカル
ボキシル基を有する化合物としては、コハク酸、シュウ
酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二
酸、ドデカン二酸、フェニルコハク酸、1,4−フェニ
レンジ酢酸、マレイン酸、フマル酸のような脂肪族多価
カルボン酸や、下記に示される様な構造を有する芳香族
多価カルボン酸化合物類(化20)(化21)が挙げら
れる。
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】また、同一分子内にカルボキシル基と活性
水素基を有する化合物としては、例えば、アミノ安息香
酸等の芳香族アミノカルボン酸類、アラニン、アスパラ
ギン酸等のアミノ酸類やこれらのオリゴマー化合物等
や、式(5)(化22)
【化22】 (式中、R4 は4価の特定の有機基を、R5 は2価の特
定の有機基を、又、qは1以上の整数を示す。)で表さ
れるポリアミド酸類、及び2−メルカプトプロピオン
酸、3−メルカプトプロピオン酸、メルカプト酢酸、3
−チオ酪酸、メルカプトコハク酸のような脂肪族チオー
ルカルボン酸類や下記に示される様な構造を有する芳香
族チオールカルボン酸類及びこれらのオリゴマー化合物
(化23)、
【化23】
【0048】更には、乳酸、グリコール酸、3−ヒドロ
キシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシバレリ
ン酸、5−ヒドロキシバレリン酸、6−ヒドロキシカプ
ロン酸、酒石酸のような脂肪族ヒドロキシカルボン酸類
や、下記に示される様な構造を有する芳香族ヒドロキシ
カルボン酸類及びこれらのオリゴマー化合物等(化2
4)が挙げられる。
【化24】
【0049】本発明の製造方法において、ポリアミド、
ポリアミド酸及び/又はポリイミド類を製造する場合、
使用される多価アミン化合物としては、例えば、エチレ
ンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン類や、シク
ロヘキサンジアミン、ノルボルネンジアミン等の脂環式
ジアミン類、さらには、m−フェニレンジアミン、o−
フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−ア
ミノベンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、ビス(3−アミノフェニル)スルフィド、ビ
ス(4−アミノフェニル)スルフィド、(3−アミノフ
ェニル)(4−アミノフェニル)スルフィド、ビス(3
−アミノフェニル)スルホキシド、ビス(4−アミノフ
ェニル)スルホキシド、(3−アミノフェニル)(4−
アミノフェニル)スルホキシド、ビス(3−アミノフェ
ニル)スルホン、ビス(4−アミノフェニル)スルホ
ン、(3−アミルフェニル)(4−アミノフェニル)ス
ルホン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’
−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾ
フェノン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,
4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、ビス〔4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル〕メタン、ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕メタン、1,1−ビス〔4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−ビス〔4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,1
−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタ
ン、1,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕エタン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、
2,2−ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’
−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’
−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビ
ス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフィ
ド、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルフィド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕スルホキシド、ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、1,4
−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベ
ンゼン、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)
ベンゾイル〕ベンゼン、4,4’−ビス〔3−(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゾイル〕ジフェニルエーテル、
4,4’−ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)ベンゾ
イル〕ジフェニルエーテル、ビス〔4−{4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェノキシ}フェニル〕スルホン、
1,4−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェノキ
シ−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン、1,3−ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ−α,α
−ジメチルベンジル〕ベンゼン、4,4’−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェノキシ−α,α−ジメチ
ルベンジル〕ベンゾフェノン、3,3’−ジアミノベン
ジン、1,3,5−トリス(3−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、1,3,5−トリス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン等の芳香族多価アミン類が挙げられる。
【0050】ところで、ポリイミド類を製造する際に
は、前述の一般式(5)で示すポリアミド酸類を経由す
る。このポリアミド酸を合成するには、先に示した4価
のカルボン酸の脱水閉環物、すなわち、テトラカルボン
酸二無水物が使用される。使用されるテトラカルボン酸
二無水物は下記の構造式の芳香族テトラカルボン酸二無
水物類(化25)を包含する。
【化25】
【0051】また、本発明において、ポリチオエステル
類及び/又はポリエステル類を製造するに当たり、前述
の多価カルボン酸と組み合わせて、多価チオール類及び
/又は多価アルコール類を使用することができる。多価
チオール類としては、例えば1,2−エタンジチオー
ル、2,2’−オキシジエタンチオール、2,2’−チ
オジエタンチオール、1,3−プロパンジチオール、
1,4−ブタンジチオール、1,5−ペンタンジチオー
ル、1,6−ヘキサンジチオール、1,9−ノナンジチ
オール、ポリテトラメチレンジチオール、1,2−ベン
ゼンジメタンチオール、1,3−ベンゼンメタンチオー
ル、1,4−ベンゼンメタンチオール、1,2,6−ヘ
キサントリオールトリチオグリコレート等の脂肪族多価
チオール類や、下記に示される様な構造を有する芳香族
ジチオール類(化26)が挙げられる。
【化26】
【0052】多価アルコール類としては、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9
−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、1,4−ベンゼンジメタノール、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、トリメチロールヘ
プタン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−
ヘキサントリオール等の脂肪族多価アルコール類や、下
記に示される様な構造を有する芳香族ジヒドロキシ化合
物類(化27)が挙げられる。
【0053】
【化27】
【0054】更に、多価チオール類のチオール基の一部
がヒドロキシ基に置換されている化合物も使用できる。
それらの化合物は、例えば、2−メルカプトエタノー
ル、1−メルカプト−2−プロパノール、3−メルカプ
ト−1−プロパノール、3−メルカプト−1,2−プロ
パンジオール、−メルカプト−2−ブタノール、4−
ヒドロキシチオフェノール等の脂肪族メルカプトアルコ
ール類又はメルカプトフェノール類が挙げられる。本発
明の製造方法によれば、これらのカルボキシル基を有す
る化合物と活性水素基を有する化合物から、種々の分子
量をもったポリエステル類、ポリチオエステル類、ポリ
アミド類、ポリイミド類を製造することができる。ま
た、本発明の製造方法によれば、種々の共重合体を製造
することも可能である。製造可能な共重合体としては、
例えば、コポリアミド類、コポリイミド類、ポリアミド
イミド類、コポリチオエステル類、コポリエステル類、
ポリエステルチオエステル類、ポリエステルアミド類、
ポリエステルイミド類、ポリチオエステルアミド類、ポ
リチオエステルイミド類、ポリエステルアミドイミド
類、ポリチオエステルアミドイミド類等である。
【0055】本発明の製造方法によれば、代表的な生分
解性プラスチックであるポリ乳酸を容易にかつ短時間で
製造することができる。本発明の製造方法によれば、乳
酸及び/又はそのオリゴマーをハロイミニウム塩と反応
して乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸ハロゲン化物を
製造し、つづいてそれらを重縮合して高分子量のポリ乳
酸を製造することができる。ハロイミニウム塩は先述の
式(2)、(3)又は(4)で表される化合物を使用す
ることができる。中でも、式(4)に包含される2−ク
ロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド、
2−クロロ−1,3−ジエチルイミダゾリニウムクロラ
イド、2−クロロ−1,3−ジプロピルイミダゾリニウ
ムクロライド、2−クロロ−1,3−ジブチルイミダゾ
リニウムクロライドが安定性及び供給面から好ましい。
また、これらのハロイミニウム塩を併用して用いてもよ
い。とくに、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリ
ニウムクロライドと2−クロロ−1,3−ジブチルイミ
ダゾリニウムクロライドがより好ましい。
【0056】使用する乳酸は、L−乳酸、D−乳酸、及
びこれらの混合物のいずれを使用してもよい。市販の乳
酸は、水分を含有したまま使用しても構わないが、ハロ
イミニウム塩の使用量を抑制するためには、前処理とし
て熱による脱水、又は共沸脱水、あるいは塩化カルシウ
ム、硫酸マグネシウム、モレキュラーシーブス、モルデ
ナイト、イオン交換樹脂、シリカゲル等の乾燥剤を使用
して脱水を施したものを用いることが好ましい。但し、
使用する乳酸及び/又はそのオリゴマーは、高分子量の
ポリ乳酸を得るために、モノカルボン酸類及び/又はア
ルコール類の不純物が乳酸ユニットに対し1800pp
m以下であることが好ましい。使用するハロイミニウム
塩の量は反応させる乳酸及び/又はそのオリゴマーのカ
ルボン酸の量に対し、0.85倍モル〜6倍モル、好ま
しくは等モル以上である。ハロイミニウム塩がカルボン
酸に対し等モル以上の場合は、後に酸ハライドを重合し
た際に高分子量のものが容易に得られる。
【0057】すなわち、乳酸及び/又はそのオリゴマー
にクロロイミニウム塩を作用させることによって、式
(1)(化28)
【化28】 (式中、X1 はハロゲン原子を表し、mは1以上の整数
を表す)で表される乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸
ハライドを製造することができる。
【0058】以下、ハロイミニウム塩としてクロロイミ
ニウム塩を用いてポリ乳酸を製造する場合について詳述
する。クロロイミニウム塩を作用させる際の温度は16
0℃以下、更には40℃以上140℃以下が好ましい。
160℃以下の温度では、式(6)(化29)
【化29】 (式中、pは1以上の整数を表し、Y1 は塩素原子又は
ヒドロキシル基を表す)で表される不純物の生成を抑制
することができる。この不純物の量は式(6)の酸クロ
ライドを加水分解して生じる2−クロロプロピオン酸量
で測定することにより、知ることができる。式(6)で
表される不純物は、後の重縮合反応において末端封止剤
として働き、生成するポリ乳酸の分子量に影響を与え
る。従って、高分子量のポリ乳酸を得るためには、反応
条件を制御することにより、式(6)の不純物の生成を
抑制することが好ましい。そして、この乳酸及び/又は
そのオリゴマーの酸クロリドについて、加水分解して得
られる2−クロロプロピオン酸を乳酸ユニットに対して
1800ppm以下とすることが好ましい。
【0059】乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸クロリ
ドを得た後、これに塩基を作用させること又は加熱する
ことにより、脱塩化水素し、ポリ乳酸を製造することが
できる。この場合の塩基としては、水酸化ナトリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム等の無機塩基類、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、N,
N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチル
シクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミ
ン、N,N’−ジメチルピペラジン、N,N−ジメチル
アニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N,N”,
N”−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、ピリ
ジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−
メチルピリジン、4−エチルモルホリン、トリエチレン
ジアミン、1,3−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウン
デセン、N−エチルピペリジン等の有機塩基類、ピリジ
ル基やジメチルアミノベンジル基等を交換基として有す
るイオン交換樹脂などがあげられる。特に、有機塩基を
使用した場合は、末端酸クロリドの加水分解もなく、高
分子量の重合体が得られ、好ましい。
【0060】使用する塩基の量は、末端酸クロリドと等
モル以上、好ましくは2〜6倍モル、更に2〜3倍モル
が好ましい。塩基の量が等モルよりも少ない場合は、反
応により生成する塩化水素の捕捉が不十分となり、所望
の分子量の重合体が得られない場合がある。一方、塩基
が過剰に存在する場合は、重合そのものに影響は与えな
いが、非経済的であるばかりでなく、後の精製・回収が
煩雑となるなどの問題が生じる。塩基として有機塩基や
イオン交換樹脂を使用する場合は、塩基中及び/又は反
応系中の水分を、除去することが好ましい。系内の水分
は、酸クロリド末端を加水分解しカルボキシル基を生成
し、これが末端封止剤として働き、ポリ乳酸の到達分子
量を低下せしめる。そのため、系内水分は、乳酸中の不
純物と同様の扱いで、量的な制限をすることが好まし
い。
【0061】塩基を使用する場合、120℃以下、好ま
しくは100℃以下の温度で重合するのがよい。塩基を
使用せず加熱により重合することもできるが、この場合
の温度条件は、120〜180℃の範囲を選択すること
ができる。これらの温度範囲の上限以下では、末端封止
剤として働く式(6)の不純物の生成を抑え、分子量の
低下傾向を抑えることができる。また、乳酸及び/又は
そのオリゴマーにクロロイミニウム塩を作用させる際
に、塩基を共存させてポリ乳酸を製造することもでき
る。この場合の反応は100℃以下で行うのが良い。1
00℃以下の温度では、上記式(6)の不純物の生成を
抑え到達分子量の低下を抑えることができる。このよう
に、本発明の方法を駆使することにより、容易に高分子
量のポリ乳酸を得ることができる。しかも本発明の方法
によれば、従来技術に比べ製造中の乳酸のラセミ化を抑
制することもできる。すなわち、本発明の製造方法によ
れば、原料の乳酸及び/又はそのオリゴマーのD/L比
がそのままポリ乳酸中の乳酸ユニットのD/L比に反映
され、原料の乳酸のD/L比を選択するすることによ
り、所望のD/L比を有するポリ乳酸を再現性良く得る
ことができる。そしてまた、本発明の方法で得られるD
体含有量1%以下のポリL−乳酸は成形加工時の冷却条
件により成形物の結晶化度を変化させ、透明な成形品か
ら不透明な成形品まで、その濁度を自由に制御できる。
【0062】乳酸以外のヒドロキシカルボン酸類を使用
した場合にも上述した方法により、所望のポリヒドロキ
シカルボン酸を製造することができる。乳酸以外のヒド
ロキシカルボン酸としては、グリコール酸、2−ヒドロ
キシブタノイックアシッド、2−ヒドロキシペンタノイ
ックアシッド、2−ヒドロシキヘキサノイックアシッ
ド、2−ヒドロキシヘプタノイックアシッド、2−ヒド
ロキシオクタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−
メチルブタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−エ
チルブタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−メチ
ルペンタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−エチ
ルペンタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−プロ
ピルペンタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−ブ
チルペンタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−メ
チルヘキサノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−エ
チルヘキサノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−プ
ロピルヘキサノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−
ブチルヘキサノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2−
ペンチルヘキサノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2
−メチルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2
−メチルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2
−エチルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−2
−プロピルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−
2−ブチルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキシ−
2−ペンチルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキシ
−2−ヘキシルヘプタノイックアシッド、2−ヒドロキ
シ−2−メチルオクタノイックアシッド、2−ヒドロキ
シ−2−エチルオクタノイックアシッド、2−ヒドロキ
シ−2−プロピルオクタノイックアシッド、2−ヒドロ
キシ−2−ブチルオクタノイックアシッド、2−ヒドロ
キシ−2−ペンチルオクタノイックアシッド、2−ヒド
ロキシ−2−ヘキシルオクタノイックアシッド、2−ヒ
ドロキシ−2−ヘプチルオクタノイックアシッド、5−
ヒドロキシ−5−プロピルオクタノイックアシッド、6
−ヒドロキシヘキサノイックアシッド、6−ヒドロキシ
ヘプタノイックアシッド、6−ヒドロキシオクタノイッ
クアシッド、6−ヒドロキシ−6−メチルヘプタノイッ
クアシッド、6−ヒドロキシ−6−メチルオクタノイッ
クアシッド、6−ヒドロキシ−6−エチルオクタノイッ
クアシッド、7−ヒドロキシヘプタノイックアシッド、
7−ヒドロキシオクタノイックアシッド、7−ヒドロキ
シ−7−メチルオクタノイックアシッド、8−ヒドロキ
シオクタノイックアシッド等が挙げられる。
【0063】また、これらのうちの2種以上を混合した
ヒドロキシカルボン酸及び/又はそれらのオリゴマーに
ハロイミニウム塩を作用させて重合を行うことによりヒ
ドロキシカルボン酸の共重合体を得ることもできる。こ
れら本発明方法により得られるポリヒドロキシカルボン
酸類は、ポリ乳酸の場合と同様に、所望のD/L比の重
合体を得ることが可能である。更に、脂肪族多価アルコ
ールと脂肪族多価カルボン酸及び/又はそれからなるオ
リゴマーに、ハロイミニウム塩を作用させて脂肪族ポリ
エステルを得ることもできるし、同様にして脂肪族多価
アルコールと脂肪族多価カルボン酸及びヒドロキシカル
ボン酸から成る脂肪族コポリエステルを製造することも
できる。 本発明において使用される脂肪族多価アルコ
ール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ポリテトラメチレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ベンゼ
ンジメタノール、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールヘプタン、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール等が
挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して使
用される。
【0064】また、脂肪族多価カルボン酸は、例えば、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セパシン
酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリカルパリック
酸等があげられる。これらは単独あるいは2種以上混合
して用いられる。
【0065】
【実施例】以下実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。各種分析法を以下に示す。 1)カルボン酸クロリド及びカルボン酸の定量(中和滴
定法) 試料(Wg)を窒素気流中でジクロルメタン/メタノー
ル=7/3(容量比)で溶解し、ナトリウムメトキシド
のメタノール溶液(規定度C)で滴定し、第一変曲点
(E1 ml)及び第二変曲点(E2 ml)を求め、下記
式により、カルボン酸クロリド及びカルボン酸の量を求
めた。 カルボン酸クロリド=E1×10-3×C×72×100
/W (モル%/乳酸ユニット) カルボン酸=(E2 −E1 )×10-3×C×72×10
0/W (モル%/乳酸ユニット)
【0066】2)カルボン酸クロライド(硝酸銀滴定
法) 試料(Wg)をアセトン/水=1/1(重量比)に混合
し、そのスラリー液を硝酸銀水溶液(規定度C)で滴定
(滴定量V)し、下記式により、カルボン酸クロリドの
量を求めた。 カルボン酸クロリド=V×10-3×C×72×100/
W (モル%/乳酸ユニット) ただし、DMCが残存している場合はその分を差し引
く。 3)2−クロロプロピオン酸及び不純物 試料0.5gを18%水酸化ナトリウム水溶液3gで加
水分解し、加水分解が終了したら(固形分が消失し液が
透明になったら)、36%塩酸1.5gで中和し、HP
LCで定量した。 カラム:Shodex KC810p+KC811×2
本 溶離液:4.8mM−HClO4 水溶液 検出器:UV 225nm
【0067】4)2−クロロ−1,3−ジメチルイミダ
ゾリニウムクロリド 下記の条件でHPLCで定量した。 カラム:YMC−pack A−312×2本 溶離液:アセトニトリル/水/テトラブチルアンモニウ
ムヒドロキシド=930/70/5 (燐酸でPH調整(PH=2)) 検出器:UV 235nm 5)乳酸、そのオリゴマー、及びポリマー中のD/L体
比 試料を5N−NaOHで完全に加水分解し、中和後、下
記の条件により、HPLCで測定した。 カラム:スミキラル OA−5000 溶離液:1mM硫酸銅水溶液/イソプロパノール=98
/2(容量比) 検出器:UV 254nm
【0068】6)対数粘度 対数粘度ηinhは、下式により計算した。 1 ;溶媒をウベローデ型粘度計で測定した時の落下時
間 tO ;ポリマーを溶解させた溶液の落下時間 C ;試料の濃度(g/dl) 尚、対数粘度を測定する際に用いる溶媒は、試料を溶解
しうる溶媒を適宜選択して用いた。 7)重量平均分子量(Mw):下記の条件で、GPCを
用い、ポリスチレンを標準にして測定した。 装置:Shodex GPC system−11(昭
和電工(株)製) 溶離液:クロロホルム
【0069】8)数平均分子量(Mn) 前述した中和滴定法で得られたE2 を用い。下記式によ
り算出した。 Mn=W/(E2 ×10-3×C) C:規定度 W:試料の重量 9)成形物のヘーズ 直読式ヘーズコンピューター(スガ試験機製)を用い、
JIS K7105の方法に準拠して、厚さ2mmの試
験片で測定した。 Tg,Tm,Tc:DSC(島津DT−40シリーズ、
DSC−41M)により測定。 10)5%重量減少温度 DTG(島津DT−40シリーズ、DTG−40M)に
より、空気中で昇温速度10℃/minにより測定し
た。 11)溶融開始温度 島津高化式フローテスター(CFT500A)により、
荷重100Kgf、昇温速度5℃/minで測定した。 12)溶融粘度 島津高化式フローテスター(CFT500A)により、
荷重100Kgf、昇温速度5℃/minで測定した。 13)偏光顕微鏡観察 リンカム社製顕微鏡用加熱装置TH−600内で窒素雰
囲気下、10℃/minの速度で昇温し、偏光顕微鏡直
交ニコル下で観察した。
【0070】実施例1 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、温度計が備えた反応
容器にアジピン酸14.61g(0.10モル)、2−
クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド
(以下DMCと略記する)33.64g(0.20モ
ル)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン(以下DMi
と略記する)105gを装入し、120℃で2時間加熱
攪拌した。その後、ヘキサメチレンジアミン11.62
g(0.10モル)を装入し、更に5時間攪拌した。こ
の反応マスに4gのピリジンを添加し、更に1時間攪拌
を続けた後冷却した。この反応溶液を多量のアセトン中
に装入してポリマーを析出させた。このポリマーを十分
に乾燥させたところ21.33g(収率94.3%)で
あった。このポリマーを180℃でp−クロロフェノー
ルに0.5g/dlの濃度で溶解し、対数粘度を測定し
たところ1.04dl/gであった。
【0071】実施例2 実施例1と同様の反応器にアジピン酸14.61g
(0.10モル)、DMC33.64g(0.20モ
ル)、DMi210gを装入し、120℃で2時間加熱
攪拌した。この溶液に6−アミノ−n−カプロン酸2
6.24g(0.20モル)添加して更に4時間反応さ
せた。続いて反応マスを60℃まで冷却した後、更にD
MCを33.64g(0.20モル)添加し、120℃
で2時間加熱攪拌した。その後、ヘキサメチレンジアミ
ン11.62g(0.10モル)添加して更に5時間反
応させた。この反応マスにピリジン8gを添加し、更に
1時間攪拌を続けた後冷却した。得られた反応溶液から
実施例1と同様にしてポリマーを収率91.7%で得
た。このポリマー粉の対数粘度は0.88dl/gであ
った。
【0072】実施例3 実施例1におけるアジピン酸14.61g(0.10モ
ル)をコハク酸5.90g(0.05モル)、アジピン
酸7.31g(0.05モル)に変更した以外は実施例
1と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポリマー
粉の対数粘度は1.01dl/gであった。
【0073】実施例4 実施例1におけるヘキサメチレンジアミン11.62g
(0.10モル)をp−フェニレンジアミン10.82
g(0.10モル)に変更した以外は実施例1と全く同
様にしてポリマーを得た。得られたポリマー粉の対数粘
度は0.72dl/gであった。
【0074】実施例5 実施例1と同様の反応器にテレフタル酸16.61g
(0.10モル)、DMC33.64g(0.20モ
ル)、DMi110gを装入し、150℃で2時間加熱
攪拌した。その後、p−フェニレンジアミン10.82
g(0.10モル)を添加して180℃で更に5時間加
熱攪拌した。この反応マスを100℃まで冷却した後、
ピリジン約4g添加し、更に室温まで冷却した。この反
応マスを多量のアセトンに排出、ホモジナイザーを用い
て湿式粉砕してポリマーを析出させた。このポリマーを
更に濾過、洗浄、乾燥して淡白色のポリマーを得た。こ
のポリマーを98%濃硫酸に0.5g/dlの濃度で溶
解し、対数粘度を測定したところ1.45dl/gであ
った。
【0075】実施例6 実施例1と同様の反応器にイソフタル酸16.61g
(0.10モル)、DMC33.64g(0.20モ
ル)を装入し、150℃で2時間加熱攪拌した。この溶
液にm−アミノ安息香酸27.43g(0.20モル)
を添加して180℃で更に4時間加熱攪拌した。その
後、反応マスを一時的に100℃まで冷却し、DMCを
33.64g(0.20モル)添加後、再度180℃で
4時間加熱攪拌した。更にこの反応マスを100℃まで
冷却し、m−フェニレンジアミン10.82g(0.1
0モル)添加して180℃、5時間反応した。この反応
マスを100℃まで冷却した後、ピリジンを8g添加、
更に室温まで冷却した。ポリマーの析出、取り出しは実
施例5と全く同様にして、淡白色のポリマーを得た。こ
のポリマーを98%濃硫酸に0.5g/dlの濃度で溶
解し、対数粘度を測定したところ1.09dl/gであ
った。
【0076】実施例7 実施例1におけるアジピン酸14.61g(0.10モ
ル)をコハク酸5.90g(0.05モル)、アジピン
酸7.31g(0.05モル)に変更した以外は実施例
1と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポリマー
粉の対数粘度は0.82dl/gであった。
【0077】実施例8 実施例5におけるテレフタル酸16.61g(0.10
モル)をテレフタル酸8.31g(0.05モル)及び
イソフタル酸8.31g(0.05モル)に、p−フェ
ニレンジアミン10.82g(0.10モル)をp−フ
ェニレンジアミン5.41g(0.05モル)及びm−
フェニレンジアミン(0.05モル)に変更した以外は
実施例5と全く同様にしてポリマーを得た。このポリマ
ーも実施例5のポリマーと同じく、98%濃硫酸に溶解
し、対数粘度を測定したところ1.42dl/gであっ
た。
【0078】実施例9 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計管を備え
た反応器に、ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル
18.42g(0.05モル)、ピロメリット酸二無水
物10.36g(0.0475モル)、無水フタル酸
0.74g(0.005モル)及びDMi115gを装
入し、窒素雰囲気下・60℃で約4時間反応してポリア
ミド酸/DMi溶液を得た。この溶液にDMC16.9
1g(0.10モル)を添加し、90℃で6時間、15
0℃で2時間加熱攪拌した。反応終了後、反応マスを室
温まで冷却し、多量のトルエンを装入後、濾過、洗浄、
乾燥して淡黄色のポリマー25.67g(収率92.6
%)を得た。得られたポリイミドをp−クロロフェノー
ル/フェノール(重量比=9/1)混合溶媒にに0.5
g/dlの濃度で溶解し、35℃で対数粘度を測定した
ところ0.43dl/gであった。尚、このポリイミド
はガラス転移温度が243℃、融点が384℃、結晶化
温度が317℃であり、本質的に結晶性のポリマーであ
った。更に、このポリイミドの溶融流動開始温度を測定
したところ(島津高化式フローテスターCFT−50
0,荷重100Kgfで測定。)、390℃で流動が開
始し、420℃、5分における溶融粘度は3740ポイ
ズであった。
【0079】実施例10 実施例9におけるビス(3−アミノフェノキシ)ビフェ
ニル18.42g(0.05モル)を4,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル10.01g(0.05モル)に
変更した以外はすべて同様にして橙黄色のポリマーを得
た。このポリイミドは、各種有機溶媒、硫酸等の酸に不
溶であった。また、示差熱分析(DSC)を測定したと
ころ、ガラス転移温度等は測定されなかった。
【0080】実施例11 実施例9におけるピロメリット酸二無水物10.36g
(0.0475モル)を、ピロメリット酸二無水物5.
18g(0.0238モル)、3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物7.00g(0.0
238モル)に変更した以外は実施例9と全く同様にし
て淡黄色のポリマーを得た。得られたポリイミドの対数
粘度は0.44dl/gで、ガラス転移温度は235℃
であった。
【0081】実施例12 実施例9におけるビス(3−アミノフェノキシ)ビフェ
ニル18.42g(0.05モル)をノルボルナンジア
ミノメチル15.43g(0.10モル)、ピロメリッ
ト酸二無水物10.36g(0.0475モル)をブタ
ンテトラカルボン酸二無水物19.81g(0.10モ
ル)、無水フタル酸を使用しないこと、以外は実施例9
と同様にして、ポリマーを得た。得られたポリマーの対
数粘度は0.86dl/gであった。
【0082】実施例13 実施例12におけるノルボルナンジアミノメチル15.
43g(0.10モル)を、ノルボルナンジアミノメチ
ル7.71g(0.05モル)及びヘキサメチレンジア
ミン5.81g(0.05モル)に変更した以外は実施
例12と全く同様にしてポリマーを得た、得られたポリ
マーの対数粘度は1.02dl/gであった。
【0083】実施例14 実施例9と同様の反応器に、1,3,5−トリス(3−
アミノフェノキシ)ベンゼン19.97g(0.05モ
ル)、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物24.17g(0.075モル)を装入
し、実施例9と全く同様にして反応を行った。反応溶液
は、多量のメチルエチルケトンに排出し、高速攪拌して
ポリマーを析出させた。得られたポリマーを各種有機溶
媒に溶解しようとしたが、ゲル状物となり溶解しなかっ
た。
【0084】実施例15 実施例1と同様の反応器にアスパラギン酸13.31g
(0.10モル)、DMC17.29g(0.10モ
ル)を20gのDMiに溶解して室温で約8時間反応さ
せた。この反応溶液に15.8gのピリジンを加えた
後、160℃で7時間反応させた。得られた反応溶液に
多量のメタノールを装入してポリマーを析出させ、濾
過、洗浄、乾燥させ白色ポリマーを得た。得られたポリ
マーの対数粘度は0.58dl/gであった。尚、IR
分析によりこのポリマーはポリコハク酸イミドであるこ
とを確認した。
【0085】実施例16 チオサリチル酸15.42g(0.10モル)、2−メ
ルカプトプロピオン酸(チオ乳酸)10.61g(0.
10モル)、DMC27g(0.16モル)、キシレン
120gを混合し、還流下、2時間加熱した。その後、
反応マスを60℃に冷却した後8.5g(0.05モ
ル)のDMCを追加し、さらに5時間攪拌を続けた。こ
の反応マスに32gのピリジンを添加した後室温まで冷
却した。この反応マスを多量のイソプロピルアルコール
に装入しホモジナイザーを用いて湿式粉砕後ポリマーを
濾別し、イソプロピルアルコールで洗浄し、乾燥後2
2.3g(収率92.1%)のポリマーを得た。得られ
たポリマーは、濃度0.5g/dlでp−クロロフェノ
ール中180℃に加熱して溶解し、35℃で測定した対
数粘度は0.85dl/gであった。尚、得られたポリ
マーの溶融開始温度を島津高化式フローテスター(CF
T−500A)により荷重100Kgfの条件下で測定
したところ約200℃より溶融流動が観察された。ま
た、この時得られたストランドは強靱で可とう性に富む
ものであった。
【0086】実施例17 チオサリチル酸3.08g(0.02モル)、4,4’
−チオビスベンゼンチオール2.50g(0.01モ
ル)、テレフタル酸1.66g(0.01モル)、DM
C7.4g(0.044モル)とo−ジクロロベンゼン
30gを混合し、110℃に加熱し約1時間攪拌した。
その後7gのピリジンを加えてさらに1時間攪拌を続け
た後冷却した。得られた反応マスを多量のイソプロピル
アルコールに装入し、ホモジナイザーを用いて湿式粉砕
した後ポリマーを濾別し、イソプロピルアルコールで洗
浄をくり返し、乾燥した。得られたポリマーはペンタフ
ルオロフェノール中、0.5g/dl濃度、60℃で測
定したとき0.69dl/gの対数粘度を示した。
【0087】実施例18 チオサリチル酸4.63g(0.03モル)、1,4−
ベンゼンジメタンチオール1.70g(0.01モ
ル)、テレフタル酸1.66g(0.01モル)、DM
C9.3g(0.055モル)とo−ジクロロベンゼン
30gを混合し、110℃に加熱し約1時間攪拌した。
その後8.7gのピリジンを加えてさらに1時間攪拌を
続けた後冷却した。得られた反応マスを多量のイソプロ
ピルアルコールに装入し、ホモジナイザーを用いて湿式
粉砕した後ポリマーを濾別しイソプロピルアルコールで
洗浄を繰り返し、乾燥した。得られたポリマーはペンタ
フルオロフェノール中、0.5g/dl濃度、60℃で
測定したとき1.3dl/gの対数粘度を示した。
【0088】実施例19 テレフタル酸16.61g(0.10モル)、1,2−
エタンジチオール9.42g(0.10モル)、チオサ
リチル酸23.13g(0.15モル)、DMC60g
(0.355モル)、クロロホルム260gとピリジン
57gを混合し室温で約5時間攪拌した。この反応マス
を多量のイソプロピルアルコールに装入し、ホモジナイ
ザーを用いて湿式粉砕した後、ポリマーを濾別し、イソ
プロピルアルコールで洗浄後、乾燥した。得られたポリ
マーのペンタフルオロフェノール中、0.5g/dl濃
度、60℃で測定した対数粘度は0.93dl/gであ
った。
【0089】実施例20 テレフタル酸3.32g(0.02モル)、4,4’−
チオビスベンゼンチオール5.01g(0.02モ
ル)、DMC7.44g(0.044モル)と75ml
のエチレンジクロライドを混合し70℃で3時間攪拌し
た。この反応マスに7gのピリジンを添加し、さらに1
時間攪拌を続けた後冷却し、多量のアセトンを加えポリ
マーを濾別したのち水、アセトンで洗浄を繰り返した。
得られたポリマーの乾燥後収率は96%であり、テトラ
クロロエタン/フェノール(40/60重量比)混合溶
液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定した対数粘度
は1.3dl/gであった。
【0090】実施例21 実施例20中のテレフタル酸3.32g0.02モ
ル)、DMC7.44g(0.044モル)を、イソフ
タル酸3.32g(0.02モル)、2−クロロ−1,
3−ジブチルイミダゾリニウムクロライド11.2g
(0.044モル)に変更した以外は実施例20と全く
同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーのテトラ
クロロエタン/フェノール(40/60重量比)混合溶
液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定した対数粘度
は1.1dl/gであった。
【0091】実施例22 実施例20中のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)、ピリジン7gを、テレフタル酸1.66g(0.
01モル)、イソフタル酸1.66g(0.01モ
ル)、トリエチルアミン9gに変更した以外は実施例2
0と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポリマー
のテトラクロロエタン/フェノール(40/60重量
比)混合溶液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定し
た対数粘度は1.2dl/gであった。
【0092】実施例23 実施例20中の4,4’−チオビスベンゼンチオール
5.01g(0.02モル)を1,3−ベンゼンジチオ
ール2.84g(0.02モル)に変更した以外は全く
同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーの対数粘
度をペンタフルオロフェノール中、0.1g/dl濃
度、60℃で測定したところ0.92dl/gであっ
た。
【0093】実施例24 実施例20中のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)をマレイン酸1.16g(0.01モル)、テレフ
タル酸1.66g(0.01モル)に変更した以外は実
施例20と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポ
リマーのテトラクロロエタン/フェノール(40/60
重量比)混合溶液中、濃度0.5g/dl、35℃で測
定した対数粘度は0.6dl/gであった。
【0094】実施例25 テレフタル酸3.32g(0.02モル)、1,2−エ
タンジチオール1.88g(0.02モル)、DMC
7.44g(0.044モル)、エチレンジクロライド
20ml、ピリジン7gを混合し室温において4時間攪
拌した。この反応マスを多量のイソプロピルアルコール
に装入し、ポリマーを濾別し、イソプロピルアルコール
で洗浄した後乾燥した。得られたポリマーのテトラクロ
ロエタン/フェノール(40/60重量比)混合溶液
中、濃度0.5g/dl、35℃で測定した対数粘度は
0.82dl/gであった。
【0095】実施例26 実施例25のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)、1,2−エタンジチオール1.88g(0.02
モル)をアジピン酸2.92g(0.02モル)、1,
3−ベンゼンジチオール2.84g(0.02モル)に
変更した以外は実施例10と全く同様にしてポリマーを
得た。得られたポリマーのテトラクロロエタン/フェノ
ール(40/60重量比)混合溶液中、濃度0.5g/
dl、35℃で測定した対数粘度は0.95dl/gで
あった。
【0096】実施例27 2−メルカプトプロピオン酸(チオ乳酸)21.22g
(0.20モル)、DMC27g(0.16モル)、キ
シレン120gを混合し、還流下、2時間加熱した。そ
の後、反応マスを60℃に冷却した後DMC8.5g
(0.05モル)を追加し、更に5時間攪拌を続けた。
この反応マスにピリジン32gを添加した後室温まで冷
却した。その後、この反応マスを多量のイソプロピルア
ルコールに装入し、ホモジナイザーを用いて湿式粉砕し
てポリマーを析出させた。ポリマー粉を濾別後、イソプ
ロピルアルコールで十分に洗浄、更に乾燥してポリマー
粉16.2g(収率92.0%)を得た。得られたポリ
マー粉をp−クロロフェノールに0.5g/dlで溶解
し、35℃で対数粘度を測定したところ1.05dl/
gであった。
【0097】実施例28 実施例27の2−メルカプトプロピオン酸(チオ乳酸)
21.22g(0.20モル)をメルカプト酢酸(チオ
グリコール酸)9.21g(0.10モル)、2−メル
カプトプロピオン酸10.61g(0.10モル)に変
更した以外は実施例27と全く同様にしてポリマー粉を
得た。得られたポリマー粉の対数粘度を実施例27と同
様に測定したところ0.95dl/gであった。
【0098】実施例29 セバシン酸20.20g(0.10モル)とDMC5
0.7gをエチレンジクロライド150g中で、窒素下
80℃で1時間加熱した。そこへ1,2−エタンジチオ
ール9.42g(0.10モル)、ピリジン158gを
加え、80℃で1時間反応させた。その後実施例27と
同様にしてポリマー粉を得、対数粘度を測定したところ
1.25dl/gであった。
【0099】実施例30 実施例29におけるセバシン酸20.20g(0.10
モル)をコハク酸5.90g(0.05モル)、アジピ
ン酸7.31g(0.05モル)に変更した以外は実施
例29と同様にしてポリマー粉を得た。得られたポリマ
ー粉の対数粘度を測定したところ1.03dl/gであ
った。
【0100】実施例31 実施例29における1,2−エタンジチオール9.42
g(0.10モル)を1,2−エタンジチオール4.7
1g(0.05モル)、1,3−プロパンジチオール
5.41g(0.05モル)に変更した以外は実施例2
9と全く同様にしてポリマー粉を得た。得られたポリマ
ー粉の対数粘度を測定したところ0.86dl/gであ
った。
【0101】実施例32 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸21.
01g(0.10モル)、DMC55.79g(0.3
3モル)、1,3−ベンゼンジチオール21.34g
(0.15モル)、o−ジクロロベンゼン130gを装
入し、130℃で4時間攪拌した。その後、反応マスを
60℃まで冷却し、ピリジン48gを添加して室温で5
時間攪拌した。この反応溶液を多量のイソプルピルアル
コールに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌することに
よりポリマー粉を析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥
することにより白色ポリマーが得られた。得られたポリ
マー粉を各種有機溶剤に溶解しようとしたが、ゲル状物
となり対数粘度の測定は不可能であった。
【0102】実施例33 4−ヒドロキシ安息香酸13.81g(0.10モ
ル)、6−ヒドロキシ−2−ナフトイック酸18.82
g(0.10モル)、DMC27g(0.16モル)、
キシレン130gを混合し、還流下、2時間加熱した。
その後、反応マスを60℃に冷却した後8.5g(0.
05モル)のDMCを追加し、さらに5時間攪拌を続け
た。この反応マスに32gのピリジンを添加した後室温
まで冷却した。この反応マスを多量のイソプロピルアル
コールに装入しホモジナイザーを用いて湿式粉砕後ポリ
マーを濾別し、イソプロピルアルコールで洗浄し、乾燥
後27g(収率93%)のポリマーを得た。得られたポ
リマーは、濃度0.5dl/gでp−クロロフェノール
中180℃に加熱しても全く溶解しなかった。得られた
ポリマーの熱物性をDSC(島津DT−40シリーズ、
DSC−41M)及びDTG(島津DT−40シリー
ズ、DTG−40M)を用いて測定した。
【0103】DSCを用いて、窒素気流下、16℃/分
の昇温速度で加熱し、その示差熱挙動を観測した。その
結果250℃と281℃に吸熱ピークを示した。DTG
を用いて空気中での5%重量減少温度を10℃/分で昇
温加熱しながら測定した。5%重量減少温度は483℃
であった。さらに得られたポリマーの溶融粘度を島津高
化式フローテスター(CFT−500A)により荷重1
00Kgfの条件下で測定した。270℃、280℃で
測定した溶融粘度は各々9500ポイズ、1500ポイ
ズであり、得られたストランドはいずれも強靭なもので
あった。
【0104】実施例34 4−ヒドロキシ安息香酸2.76g(0.02モル)、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル1.86g(0.0
1モル)、テレフタル酸1.66g(0.01モル)、
DMC7.4g(0.044モル)とO−ジクロロベン
ゼン25gを混合し、110℃に加熱し約1時間攪拌し
た。その後7gのピリジンを加えてさらに1時間攪拌を
続けた後冷却した。得られた反応マスを多量のイソプロ
ピルアルコールに装入し、ホモジナイザーを用いて湿式
粉砕した後ポリマーを濾別し、イソプロピルアルコール
で洗浄をくり返し、乾燥した。得られたポリマーはペン
タフルオロフェノール中、0.1g/dl濃度、60℃
で測定したとき0.60dl/gの対数粘度を示した。
【0105】実施例35 4−ヒドロキシ安息香酸4.14g(0.03モル)、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル2.02g
(0.01モル)、テレフタル酸1.66g(0.01
モル)、DMC9.3g(0.055モル)とo−ジク
ロロベンゼン30gを混合し、110℃に加熱し約1時
間攪拌した。その後8.7gのピリジンを加えてさらに
1時間攪拌を続けた後冷却した。得られた反応マスを多
量のイソプロピルアルコールに装入し、ホモジナイザー
を用いて湿式粉砕した後ポリマーを濾別しイソプロピル
アルコールで洗浄を繰り返し、乾燥した。得られたポリ
マーはペンタフルオロフェノール中、0.1g/dl濃
度、60℃で測定したとき1.8dl/gの対数粘度を
示した。本ポリマーの微小片を、リンカム社製顕微鏡用
加熱装置TH−600内で窒素雰囲気下、10℃/分の
速度で昇温し、偏光顕微鏡直交ニコル下で観察したとこ
ろ、284℃より光を透過しはじめ307℃付近で透過
光量は更に大となり、本ポリマーは光学的に異方性の溶
融相を形成することが確認された。
【0106】実施例36 テレフタル酸16.61g(0.10モル)、エチレン
グリコール6.21g(0.10モル)、4−ヒドロキ
シ安息香酸20.72g(0.15モル)、DMC60
g(0.355モル)、クロロホルム250gとピリジ
ン57gを混合し室温で約5時間攪拌した。この反応マ
スを多量のイソプロピルアルコールに装入し、ホモジナ
イザーを用いて湿式粉砕した後、ポリマーを濾別し、イ
ソプロピルアルコールで洗浄後、乾燥した。得られたポ
リマーのペンタフルオロフェノール中、0.1g/dl
濃度、60℃で測定した対数粘度は1.6dl/gであ
った。
【0107】実施例37 テレフタル酸3.32g(0.02モル)、ビスフェノ
ールA4.57g(0.02モル)、DMC7.44g
(0.044モル)と75mlのエチレンジクロライド
を混合し70℃で3時間攪拌した。この反応マスに7g
のピリジンを添加し、さらに1時間攪拌を続けた後冷却
し、多量のアセトンを加えポリマーを濾別したのち水、
アセトンで洗浄を繰り返した。得られたポリマーの乾燥
後収率は96%であり、テトラクロロエタン/フェノー
ル(40/60重量比)混合溶液中、濃度0.5g/d
l、35℃で測定した対数粘度は1.2dl/gであっ
た。
【0108】実施例38 実施例37中のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)、DMC7.44g(0.044モル)を、イソフ
タル酸3.32g(0.02モル)、2−クロロ−1,
3−ジブチルイミダゾリニウムクロライド11.2g
(0.044モル)に変更した以外は実施例37と全く
同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーのテトラ
クロロエタン/フェノール(40/60重量比)混合溶
液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定した対数粘度
は1.5dl/gであった。
【0109】実施例39 実施例37中のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)、ピリジン7gを、テレフタル酸1.66g(0.
01モル)、イソフタル酸1.66g(0.01モ
ル)、トリエチルアミン9gに変更した以外は実施例3
7と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポリマー
のテトラクロロエタン/フェノール(40/60重量
比)混合溶液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定し
た対数粘度は0.9dl/gであった。
【0110】実施例40 実施例37中のビスフェノールA4.57g(0.02
モル)を2,5−ジヒドロキシビフェニル3.72g
(0.02モル)に変更した以外は全く同様にしてポリ
マーを得た。得られたポリマーの対数粘度をペンタフル
オロフェノール中、0.1g/dl濃度、60℃で測定
したところ0.65dl/gであった。
【0111】実施例41 実施例37中のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)をマレイン酸1.16g(0.01モル)、テレフ
タル酸1.66g(0.01モル)に変更した以外は実
施例37と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポ
リマーのテトラクロロエタン/フェノール(40/60
重量比)混合溶液中、濃度0.5g/dl、35℃で測
定した対数粘度は0.7dl/gであった。
【0112】実施例42 テレフタル酸3.32g(0.02モル)、エチレング
リコール1.24g(0.02モル)、DMC7.44
g(0.044モル)、エチレンジクロライド20m
l、ピリジン7gを混合し室温において4時間攪拌し
た。この反応マスを多量のイソプロピルアルコールに装
入し、ポリマーを濾別し、イソプロピルアルコールで洗
浄した後乾燥した。得られたポリマーは3.7g(収率
96%)であり、テトラクロロエタン/フェノール(4
0/60重量比)混合溶液中、濃度0.5g/dl、3
5℃で測定した対数粘度は0.95dl/gであった。
【0113】実施例43 実施例42のテレフタル酸3.32g(0.02モ
ル)、エチレングリコール1.24g(0.02モル)
をアジピン酸2.92g(0.02モル)、ハイドロキ
ノン2.20g(0.02モル)に変更した以外は実施
例42と全く同様にしてポリマーを得た。得られたポリ
マーのテトラクロロエタン/フェノール(40/60重
量比)混合溶液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定
した対数粘度は1.1dl/gであった。
【0114】実施例44 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、L−酒石酸30.02g(0.20モル)、
DMC74.38g(0.44モル)、及びキシレン9
0gを混合し、還流下で2時間攪拌した。その後、反応
マスを60℃まで冷却後、更にDMC18.60g
(0.11モル)追加し、再度キシレン還流下で5時間
攪拌を続けた。この反応マスに64gのピリジンを添加
した後室温Gまで冷却した。この反応溶液を多量のイソ
プルピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪
拌することによりポリマー粉を析出させた。更に、濾
過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマー粉20.9
5g(収率91.8%)が得られた。このポリマー粉を
各種有機溶媒に溶解しようとしたが、ゲル状物となり、
対数粘度の測定は不可能であった。
【0115】実施例45 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、アジピン酸14.61g(0.10モル)、
DMC33.81g(0.20モル)及びo−ジクロロ
ベンゼン105gを装入し、110℃で2時間反応し
た。その後、反応マスを60℃まで冷却し、酒石酸7.
50g(0.05モル)を添加して更に110℃で4時
間反応した。この反応マスにDMCを更に18.60g
(0.11モル)添加し、110℃で2時間反応させた
後、エチレングリコール12.41g(0.20モル)
添加して5時間攪拌した。この反応溶液を多量のイソプ
ルピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌
することによりポリマー粉を析出させた。更に、濾過、
洗浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られた。こ
のポリマー粉を各種有機溶媒に溶解しようとしたが、ゲ
ル状物となり、対数粘度の測定は不可能であった。
【0116】実施例46 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4−ヒドロキシ桂皮酸32.83g(0.2
0モル)、DMC27.05g(0.16モル)、キシ
レン100gを混合し、キシレン還流下で2時間攪拌し
た。反応マスを60℃に冷却した後、DMC8.45g
(0.05モル)を追加し、更にキシレン還流下で5時
間攪拌を続けた。その後、反応マスにピリジン32gを
添加して室温まで冷却した。この反応溶液を多量のイソ
プルピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪
拌することによりポリマー粉を析出させた。更に、濾
過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られ
た。得られたポリマー粉をp−クロロフェノールに0.
5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した対数粘度
の値は0.86dl/gであった。
【0117】実施例47 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4−ヒドロキシ桂皮酸16.42g(0.1
0モル)、4−ヒドロキシ安息香酸13.81g(0.
10モル)、DMC27.05g(0.16モル)、キ
シレン100gを混合し、キシレン還流下で2時間攪拌
した。反応マスを60℃に冷却した後、DMC8.45
g(0.05モル)を追加し、更にキシレン還流下で5
時間攪拌を続けた。その後、反応マスにピリジン32g
を添加して室温まで冷却した。この反応溶液を多量のイ
ソプルピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速
攪拌することによりポリマー粉を析出させた。更に、濾
過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られ
た。得られたポリマー粉をp−クロロフェノールに0.
5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した対数粘度
の値は1.06dl/gであった。
【0118】実施例48 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸21.
01g(0.10モル)、DMC55.79g(0.3
3モル)、ハイドロキノン16.52g(0.15モ
ル)、o−ジクロロベンゼン115gを装入し、130
℃で4時間攪拌した。その後、反応マスを60℃まで冷
却し、ピリジン48gを添加して室温で5時間攪拌し
た。この反応溶液を多量のイソプルピルアルコールに排
出し、ホモジナイザーで高速攪拌することによりポリマ
ー粉を析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥することに
より白色ポリマーが得られた。得られたポリマー粉を各
種有機溶剤に溶解しようとしたが、ゲル状物となり対数
粘度の測定は不可能であった。
【0119】実施例49 実施例9と同様の反応器に、トリメリット酸無水物1
9.21g(0.10モル)、ビス(3−アミノフェノ
キシ)ビフェニル18.42g(0.05モル)、DM
i130gを装入し、室温で4時間攪拌した。この溶液
にDMC33.81g(0.20モル)添加し、90℃
で4時間反応させた。更にビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニル18.42g(0.05モル)添加し、
90℃で6時間・150℃で2時間反応させた。得られ
た反応溶液から、実施例9と同様の方法によりポリマー
粉を得た。このポリマー粉の対数粘度は0.82dl/
gであった。
【0120】実施例50 実施例49におけるビス(3−アミノフェノキシ)ビフ
ェニルに変えてビス(4−アミノフェニル)メタンを用
いた(当量関係は同じ)以外は実施例15と全く同様に
してポリマー粉を得た。得られたポリマー粉の対数粘度
は1.12dl/gであった。
【0121】実施例51 実施例25の1,2−エタンジチオール1.88g
(0.02モル)を2−メルカプトエタノール1.56
g(0.02モル)に変更した以外は実施例25と全く
同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーのテトラ
クロロエタン/フェノール(40/60重量比)混合溶
液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定した対数粘度
は0.74dl/gであった。
【0122】実施例52 実施例25の1,2−エタンジチオール1.88g
(0.02モル)を4−ヒドロキシチオフェノール2.
52g(0.02モル)に変更した以外は実施例25と
全く同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーのテ
トラクロロエタン/フェノール(40/60重量比)混
合溶液中、濃度0.5g/dl、35℃で測定した対数
粘度は0.66dl/gであった。
【0123】実施例53 還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた反応器
に、アジピン酸14.61g(0.10モル)、DMC
16.91g(0.20モル)、キシレン100g装入
し、キシレン還流下で2時間攪拌した。60℃まで冷却
後、1,2−エタンジチオール4.71g(0.05モ
ル)、ヘキサメチレンジアミン5.81g(0.05モ
ル)、ピリジン18gを装入し、再度キシレン還流下で
5時間攪拌した。反応終了後、反応マスを室温まで冷却
し、この反応溶液を多量のイソプルピルアルコールに排
出し、ホモジナイザーで高速攪拌することによりポリマ
ーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥することによ
り白色ポリマーが得られた。得られたポリマーをp−ク
ロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解し、35
℃で測定した対数粘度の値は0.83dl/gであっ
た。
【0124】実施例54 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
12.91g(0.05モル)、DMC18.60g
(0.11モル)、N,N−ジメチルホルムアミド10
0gを装入し、90℃で3時間攪拌した。この反応マス
を50℃まで冷却後、4,4’−チオビスベンゼンチオ
ール6.26g(0.025モル)、4,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル5.01g(0.025モル)、
ピリジン18gを装入し、更に90℃で4時間攪拌し
た。この反応溶液を多量のイソプルピルアルコールに排
出し、ホモジナイザーで高速攪拌することによりポリマ
ーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥することによ
り白色ポリマーが得られた。得られたポリマーをp−ク
ロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解し、35
℃で測定した対数粘度の値は0.69dl/gであっ
た。
【0125】実施例55 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
25.82g(0.10モル)、DMC18.60g
(0.11モル)、N,N−ジメチルホルムアミド15
0gを装入し、90℃で3時間攪拌した。この反応マス
を50℃まで冷却後、p−アミノチオフェノール12.
52g(0.10モル)、ピリジン18gを装入し、更
に90℃で4時間攪拌した。この反応溶液を多量のイソ
プルピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪
拌することによりポリマーを析出させた。更に、濾過、
洗浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られた。得
られたポリマーをp−クロロフェノールに0.5g/d
lの濃度で溶解し、35℃で測定した対数粘度の値は
0.73dl/gであった。
【0126】実施例56 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、マレイン酸11.61g(0.10モル)、
DMC33.82g(0.20モル)、キシレン90g
装入し、キシレン還流下で2時間攪拌した。60℃まで
冷却後、1,2−エタンジチオール4.71g(0.0
5モル)、ヘキサメチレンジアミン5.81g(0.0
5モル)、ピリジン18gを装入し、再度キシレン還流
下で5時間攪拌した。反応終了後、反応マスを室温まで
冷却し、この反応溶液を多量のイソプルピルアルコール
に排出し、ホモジナイザーで高速攪拌することによりポ
リマーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥すること
により白色ポリマーが得られた。得られたポリマーをp
−クロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解し、
35℃で測定した対数粘度の値は0.77dl/gであ
った。
【0127】実施例57 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
12.91g(0.05モル)、DMC18.60g
(0.11モル)、N,N−ジメチルホルムアミド95
gを装入し、90℃で3時間攪拌した。この反応マスを
50℃まで冷却後、ビスフェノール−A5.71g
(0.025モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル5.01g(0.025モル)、ピリジン18g
を装入し、更に90℃で4時間攪拌した。この反応溶液
を多量のイソプルピルアルコールに排出し、ホモジナイ
ザーで高速攪拌することによりポリマーを析出させた。
更に、濾過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマーが
得られた。得られたポリマーをp−クロロフェノールに
0.5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した対数
粘度の値は0.76dl/gであった。
【0128】実施例58 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
25.82g(0.10モル)、DMC18.60g
(0.11モル)、N,N−ジメチルホルムアミド14
5gを装入し、90℃で3時間攪拌した。この反応マス
を50℃まで冷却後、p−アミノフェノール10.91
g(0.10モル)、ピリジン18gを装入し、更に9
0℃で4時間攪拌した。この反応溶液を多量のイソプル
ピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌す
ることによりポリマーを析出させた。更に、濾過、洗
浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られた。得ら
れたポリマーをp−クロロフェノールに0.5g/dl
の濃度で溶解し、35℃で測定した対数粘度の値は0.
94dl/gであった。
【0129】実施例59 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、4−ヒドロキシ桂皮酸16.42g(0.1
0モル)、DMC16.91g(0.10モル)、N,
N−ジメチルホルムアミド120gを混合し、130℃
で2時間攪拌した。反応マスを60℃に冷却した後、p
−アミノ安息香酸13.71g(0.10モル)添加し
て130℃で5時間攪拌を続けた。その後、更にDMC
16.91g(0.10モル)を添加して130℃で1
時間攪拌し、最後にピリジン16gを添加して室温まで
冷却した。この反応溶液を多量のイソプルピルアルコー
ルに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌することにより
ポリマーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥するこ
とにより白色ポリマーが得られた。得られたポリマーを
p−クロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解
し、35℃で測定した対数粘度の値は0.65dl/g
であった。
【0130】実施例60 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、アジピン酸14.61g(0.10モル)、
DMC33.82g(0.20モル)、キシレン70g
装入し、キシレン還流下で2時間攪拌した。60℃まで
冷却後、エチレングリコール3.10g(0.05モ
ル)、ヘキサメチレンジアミン5.81g(0.05モ
ル)、ピリジン18gを装入し、再度キシレン還流下で
5時間攪拌した。反応終了後、反応マスを室温まで冷却
し、この反応溶液を多量のイソプルピルアルコールに排
出し、ホモジナイザーで高速攪拌することによりポリマ
ーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥することによ
り白色ポリマーが得られた。得られたポリマーをp−ク
ロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解し、35
℃で測定した対数粘度の値は0.77dl/gであっ
た。
【0131】実施例61 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、アジピン酸14.61g(0.10モル)、
DMC16.91g(0.20モル)、キシレン65g
装入し、キシレン還流下で2時間攪拌した。60℃まで
冷却後、2−アミノエタノール6.11g(0.10モ
ル)ピリジン18gを装入し、再度キシレン還流下で5
時間攪拌した。反応終了後、反応マスを室温まで冷却
し、この反応溶液を多量のイソプルピルアルコールに排
出し、ホモジナイザーで高速攪拌することによりポリマ
ーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥することによ
り白色ポリマーが得られた。得られたポリマーをp−ク
ロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解し、35
℃で測定した対数粘度の値は1.12dl/gであっ
た。
【0132】実施例62 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸21.
01g(0.10モル)、DMC50.72g(0.3
0モル)、o−ジクロロベンゼン130gを装入し、1
30℃で2時間攪拌した。その後、4,4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル15.02g(0.075モル)、
ハイドロキノン8.26g(0.075モル)を装入
し、更に130℃で4時間攪拌した。反応マスを60℃
まで冷却し、ピリジン48gを添加して60℃で5時間
攪拌した。この反応溶液を多量のイソプルピルアルコー
ルに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌することにより
ポリマーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥するこ
とにより白色ポリマーが得られた。得られたポリマーを
各種有機溶剤に溶解しようとしたが、ゲル状物となり対
数粘度の測定は不可能であった。
【0133】実施例63 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル1
8.42g(0.05モル)、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン150gを装入し、室温で4時間攪拌した。
この反応マスにDMC33.81g(0.20モル)を
添加し、90℃で2時間攪拌した。更に、4,4’−チ
オビスベンゼンチオール12.52g(0.05モ
ル)、ピリジン18gを添加して90℃で4時間、15
0℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応マスを室温ま
で冷却し、この反応溶液を多量のイソプルピルアルコー
ルに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌することにより
ポリマーを析出させた。更に、濾過、洗浄、乾燥するこ
とにより白色ポリマーが得られた。得られたポリマーを
p−クロロフェノールに0.5g/dlの濃度で溶解
し、35℃で測定した対数粘度の値は0.63dl/g
であった。
【0134】実施例64 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ヘキサメチレンジアミン5.81g(0.0
5モル)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン90gを
装入し、室温で4時間攪拌した。この反応マスにDMC
33.81g(0.20モル)を添加し、90℃で2時
間攪拌した。更に、1,2−エタンジチオール4.71
g(0.05モル)、ピリジン18gを添加して90℃
で4時間、150℃で2時間攪拌した。反応終了後、反
応マスを室温まで冷却し、この反応溶液を多量のイソプ
ルピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌
することによりポリマーを析出させた。更に、濾過、洗
浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られた。得ら
れたポリマーをp−クロロフェノールに0.5g/dl
の濃度で溶解し、35℃で測定した対数粘度の値は0.
89dl/gであった。
【0135】実施例65 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル1
8.42g(0.05モル)、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン140gを装入し、室温で4時間攪拌した。
この反応マスにDMC33.81g(0.20モル)を
添加し、90℃で2時間攪拌した。更に、4,4’−ビ
フェノール9.31g(0.05モル)、ピリジン18
gを添加して90℃で4時間、150℃で2時間攪拌し
た。反応終了後、反応マスを室温まで冷却し、この反応
溶液を多量のイソプルピルアルコールに排出し、ホモジ
ナイザーで高速攪拌することによりポリマーを析出させ
た。更に、濾過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマ
ーが得られた。得られたポリマーをp−クロロフェノー
ルに0.5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した
対数粘度の値は0.82dl/gであった。
【0136】実施例66 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ヘキサメチレンジアミン5.81g(0.0
5モル)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン85gを
装入し、室温で4時間攪拌した。この反応マスにDMC
33.81g(0.20モル)を添加し、90℃で2時
間攪拌した。更に、エチレングリコール3.10g
(0.05モル)、ピリジン18gを添加して90℃で
4時間、150℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応
マスを室温まで冷却し、この反応溶液を多量のイソプル
ピルアルコールに排出し、ホモジナイザーで高速攪拌す
ることによりポリマーを析出させた。更に、濾過、洗
浄、乾燥することにより白色ポリマーが得られた。得ら
れたポリマーをp−クロロフェノールに0.5g/dl
の濃度で溶解し、35℃で測定した対数粘度の値は1.
04dl/gであった。
【0137】実施例67 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ヘキサメチレンジアミン5.81g(0.0
5モル)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン105g
を装入し、室温で4時間攪拌した。この反応マスにDM
C33.81g(0.20モル)を添加し、90℃で2
時間攪拌した。更に、4、4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル10.01g(0.05モル)、ピリジン18g
を添加して90℃で4時間、150℃で2時間攪拌し
た。反応終了後、反応マスを室温まで冷却し、この反応
溶液を多量のイソプルピルアルコールに排出し、ホモジ
ナイザーで高速攪拌することによりポリマーを析出させ
た。更に、濾過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマ
ーが得られた。得られたポリマーをp−クロロフェノー
ルに0.5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した
対数粘度の値は1.14dl/gであった。
【0138】実施例68 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル1
8.42g(0.05モル)、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン130gを装入し、室温で4時間攪拌した。
この反応マスにDMC33.81g(0.20モル)を
添加し、90℃で2時間攪拌した。更に、p−アミノフ
ェノール5.46g(0.05モル)、ピリジン18g
を添加して90℃で4時間、150℃で2時間攪拌し
た。反応終了後、反応マスを室温まで冷却し、この反応
溶液を多量のイソプルピルアルコールに排出し、ホモジ
ナイザーで高速攪拌することによりポリマーを析出させ
た。更に、濾過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマ
ーが得られた。得られたポリマーをp−クロロフェノー
ルに0.5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した
対数粘度の値は0.84dl/gであった。
【0139】実施例69 攪拌機、還流冷却器、窒素導入管、及び温度計を備えた
反応器に、トリメリット酸無水物19.21g(0.1
0モル)、ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル1
8.42g(0.05モル)、1,3−ジメチルイミダ
ゾリジノン120gを装入し、室温で4時間攪拌した。
この反応マスにDMC33.81g(0.20モル)を
添加し、90℃で2時間攪拌した。更に、2−アミノエ
タノール3.05g(0.05モル)、ピリジン18g
を添加して90℃で4時間、150℃で2時間攪拌し
た。反応終了後、反応マスを室温まで冷却し、この反応
溶液を多量のイソプルピルアルコールに排出し、ホモジ
ナイザーで高速攪拌することによりポリマーを析出させ
た。更に、濾過、洗浄、乾燥することにより白色ポリマ
ーが得られた。得られたポリマーをp−クロロフェノー
ルに0.5g/dlの濃度で溶解し、35℃で測定した
対数粘度の値は0.77dl/gであった。
【0140】実施例70 セバシン酸20.20g(0.100mol)とDMC
50.7gをエチレンジクロライド150g中で、窒素
下80℃で1時間加熱した。そこへ1,4−ブタンジオ
ール9.00g(0.100mol)、ピリジン158
gを加え、80℃で1時間反応させた。得られた反応液
中のポリマーの重量平均分子量を測定したところ10
0,000であった。
【0141】実施例71 コハク酸5.90g(0.050mol)とアジピン酸
7.31g(0.050mol)とDMC50.7gを
エチレンジクロライド150g中で、窒素下80℃で1
時間加熱した。そこへ1,4−ブタンジオール9.00
g(0.100mol)、ピリジン158gを加え、8
0℃で1時間反応させた。得られた反応液中のポリマー
の重量平均分子量を測定したところ110,000であ
った。
【0142】実施例72 コハク酸5.90g(0.050mol)とアジピン酸
7.31g(0.050mol)とDMC50.7gを
エチレンジクロライド150g中で、窒素下80℃で1
時間加熱した。そこへエチレングリコール3.10g
(0.050mol)、1,4−ブタンジオール4.5
1g(0.050mol)、ピリジン158gを加え、
80℃で1時間反応させた。得られた反応液中のポリマ
ーの重量平均分子量を測定したところ95,000であ
った。
【0143】実施例73 コハク酸59.04g(0.500mol)、1,4−
ブタンジオール45.51g(0.505mol)、酸
化第1錫0.86gを、窒素雰囲気下、150℃常圧で
2時間加熱攪拌して系外に水を除去した。得られたポリ
ブチレンサクシネートのオリゴマーの重量平均分子量は
6,000であった。 このブチレンサクシネートオリ
ゴマーのパウダー22.5gをエチレンジクロライド2
20gに溶解した後、DMC11.4gを加え、80℃
で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後、ピ
リジン40gをゆっくりと滴下した。滴下後30分間攪
拌した後、反応液中のポリマーの重量平均分子量を測定
したところ110,000であった。
【0144】実施例74 コハク酸59.04g(0.500mol)、1,4−
ブタンジオール45.51g(0.505mol)、酸
化第1錫0.86gを、窒素雰囲気下、150℃常圧で
2時間加熱攪拌して系外に水を除去した後、150℃、
30mmHgで0.5時間加熱攪拌した。得られたポリ
ブチレンサクシネートのオリゴマーの重量平均分子量は
21,000であった。このブチレンサクシネートオリ
ゴマーのパウダー22.8gをエチレンジクロライド2
20gに溶解した後、DMC2.2gを加え、80℃で
1時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後、ピリ
ジン13gをゆっくりと滴下した。滴下後30分間攪拌
した後、反応液中のポリマーの重量平均分子量を測定し
たところ205,000であった。
【0145】実施例75 コハク酸59.04g(0.500mol)、1,4−
ブタンジオール54.07g(0.600mol)、酸
化第1錫0.86gを、窒素雰囲気下、150℃常圧で
8時間加熱攪拌して系外に水を除去した。得られたポリ
ブチレンサクシネートのオリゴマーの重量平均分子量は
1,500であった。 このブチレンサクシネートオリ
ゴマーをエチレンジクロライド600gに溶解させ、そ
こにコハク酸11.81g(0.100mol)、DM
C60g、エチレンジクロライド300gを80℃で1
時間加熱したものを加えた。そしてピリジン200gを
ゆっくりと滴下した。滴下後30分間攪拌した後、反応
液中のポリマーの重量平均分子量を測定したところ10
0,000であった。
【0146】実施例76 コハク酸59.04g(0.500mol)、アジピン
酸73.07g(0.500mol)、1,6−ヘキサ
ンジオール119.36g(1.01mol)、酸化第
1錫0.86gを、窒素雰囲気下、150℃常圧で2時
間加熱攪拌して系外に水を除去した後、150℃、30
mmHgで0.5時間加熱攪拌した。得られたコポリエ
ステルのオリゴマーの重量平均分子量は27,000で
あった。このオリゴマーのパウダー18.0gをエチレ
ンジクロライド180gに溶解させた後、DMC1.4
gを加え、80℃で1時間反応させた。反応液を室温ま
で冷却した後、ピリジン7.9gをゆっくりと滴下し
た。滴下後30分間攪拌した後、反応液中のポリマーの
重量平均分子量を測定したところ180,000であっ
た。
【0147】実施例77 アジピン酸73.07g(0.500mol)、1,6
−ヘキサンジオール59.68g(0.505mo
l)、酸化第1錫0.86gを、窒素雰囲気下、150
℃常圧で2時間加熱攪拌して系外に水を除去した後、1
50℃、30mmHgで0.5時間加熱攪拌した。得ら
れたポリエステルのオリゴマーの重量平均分子量は2
4,000であった。このオリゴマーのパウダー9.0
gと実施例74で用いたブチレンサクシネートオリゴマ
ー9.0gをエチレンジクロライド180gに溶解させ
た後、DMC1.4gを加え、80℃で1時間反応させ
た。反応液を室温まで冷却した後、ピリジン8.0gを
ゆっくりと滴下した。滴下後30分間攪拌した後、反応
液中のポリマーの重量平均分子量を測定したところ18
5,000であった。
【0148】実施例78 アジピン酸73.07g(0.500mol)、1,6
−ヘキサンジオール59.68g(0.505mo
l)、酸化第1錫0.86gを、窒素雰囲気下、150
℃常圧で2時間加熱攪拌して系外に水を除去した後、1
50℃、30mmHgで0.5時間加熱攪拌した。得ら
れたポリエステルのオリゴマーの重量平均分子量は2
4,000であった。このヘキセンアジペートオリゴマ
ーにコハク酸11.81g(0.100mol)、1,
4−ブタンジオール9.01g(0.100mol)、
エチレンジクロライド1200g、DMC60gを加
え、80℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却
した後、ピリジン200gをゆっくりと滴下した。滴下
後30分間攪拌した後、反応液中のポリマーの重量平均
分子量を測定したところ100,000であった。
【0149】実施例79 温度計、攪拌羽、留出管を備えた500mlの4つ口フ
ラスコに90%L−乳酸20g(0.2モル)とコハク
酸11.8g(0.10モル)を装入し、窒素雰囲気
下、140℃常圧で2時間加熱攪拌して系外に水を除去
した後、140℃30mmHgで0.5時間加熱攪拌し
て系外に水を除去した。室温まで冷却したのち、1,4
−ブタンジオール9.0g(0.10モル)、エチレン
ジクロライド285gを加え、80℃に加熱して溶解さ
せた。この溶液中にDMC68g(0.4モル)を装入
し、溶液中に窒素を吹き込みながら84℃で2時間反応
させた。得られた反応液中のポリマーの重量平均分子量
は12,000であった。該反応液にピリジン79gを
添加し、5分間攪拌した後の反応液中のポリマーの重量
平均分子量は147,000であった。
【0150】実施例80 温度計、攪拌羽、留出管を備えた500mlの4つ口フ
ラスコに90%L−乳酸100g(1.0モル)、酸化
第1錫0.36g、o−ジクロロベンゼン72gを加
え、140℃常圧で2時間加熱攪拌して系外に水を除去
した後、分液管を取り付け、流出した水と溶媒が分液し
溶媒のみが系内に戻るようにして、130℃200mm
Hgで8時間加熱攪拌した。得られた反応液中のポリ乳
酸の重量平均分子量は8,000であった。温度計、攪
拌羽、留出管を備えた500mlの4つ口フラスコにコ
ハク酸59.04g(0.500モル)、1,4−ブタ
ンジオール45.51g(0.505モル)、酸化第1
錫0.86gを装入し、窒素雰囲気下、150℃常圧で
2時間加熱攪拌して系外に水を除去した後、150℃3
0mmHgで0.5時間加熱攪拌した。得られたポリブ
チレンサクシネートの重量平均分子量は27,000で
あった。温度計、攪拌羽、留出管を備えた500mlの
4つ口フラスコに上記ポリ乳酸のo−ジクロロベンゼン
溶液26.0g、上記ポリブチレンサクシネート3.4
4g、エチレンジクロライド135gを装入し、80℃
に加熱して溶解したのち、ピリジン2.4gを装入し
た。この溶液中にDMC1.7gを装入し、5分間攪拌
した後の反応液中のポリマーの重量平均分子量は22
3,000であった。
【0151】実施例81 温度計、攪拌羽、留出管を備えた500mlの4つ口フ
ラスコに90%L−乳酸100g(1.0モル)、酸化
第1錫0.36g、o−ジクロロベンゼン72gを加
え、140℃常圧で2時間加熱攪拌して系外に水を除去
した後、モレキュラーシーブ3A50gを充填した管を
取り付け、流出した溶媒がモレキュラーシーブを通って
系内に戻るようにして、130℃200mmHgで8時
間加熱攪拌した。得られた反応液中のポリ乳酸の重量平
均分子量は30,000であった。温度計、攪拌羽、留
出管を備えた500mlの4つ口フラスコにアジピン酸
73.08g(0.500モル)、エチレングリコール
31.35g(0.505モル)、酸化第1錫0.95
gを装入し、窒素雰囲気下、150℃常圧で2時間加熱
攪拌して系外に水を除去した後、150℃30mmHg
で2時間加熱攪拌した。得られたポリエチレンアジペー
トの重量平均分子量は71,000であった。温度計、
攪拌羽、留出管を備えた500mlの4つ口フラスコに
上記ポリ乳酸のo−ジクロロベンゼン溶液23.1g、
上記ポリエチレンアジペートの6.9g、DMC0.3
4g、エチレンジクロライド150gを装入し、80℃
に加熱して溶解したのち、ピリジン0.4gを装入し
た。15分間攪拌した後の反応液中のポリマーの重量平
均分子量は299,000であった。
【0152】実施例82 90%L−乳酸51.2g(0.512モル)と97%
グリコール酸5.00g(0.064モル)をフラスコ
に装入し、窒素下、140℃で3時間系外へ水を除去し
ながら加熱攪拌し、脱水物を得た。この脱水物3.00
gをエチレンジクロライド30gに溶解させた後、DM
C10.0gを装入し、窒素を吹き込みながら84℃で
3.5時間反応させた。得られた反応液中の重合物の重
量平均分子量を測定したところ22,000であった。
【0153】実施例83 90%L−乳酸100g(1.00モル)と97%グリ
コール酸8.12g(0.107モル)をフラスコに装
入し、窒素下、140℃で3時間系外へ水を除去しなが
ら加熱攪拌し、脱水物を得た。この脱水物3.00gを
エチレンジクロライド30gに溶解させた後、DMC1
8.5gを装入し、窒素を吹き込みながら84℃で3.
5時間反応させた。得られた反応液中の重合物の重量平
均分子量を測定したところ68,000であった。その
後、反応液を室温まで冷却し、ピリジン10mlを装入
し10分間攪拌した。反応液中のポリマーの重合平均分
子量を測定したところ110,000であった。
【0154】実施例84 90%L−乳酸71.3g(0.713モル)と4−ヒ
ドロキシ酪酸5.53g(0.0532モル)をフラス
コに装入し、窒素下、140℃で3時間系外へ水を除去
しながら加熱攪拌し、脱水物を得た。この脱水物3.0
0gをエチレンジクロライド30gに溶解させた後、D
MC20.1gを装入し、窒素を吹き込みながら80℃
で3時間反応させた。得られた反応液中の重合物の重量
平均分子量を測定したところ65,000であった。
【0155】実施例85 重量平均分子量26,000の乳酸オリゴマー4.43
g(乳酸ユニットとして0.0615モル)と97%−
グリコール酸1.03g(0.014モル)をエチレン
ジクロライド90gに溶解させた後、DMC10.3g
を装入し、窒素を吹き込みながら84℃で一時間反応さ
せた。反応液を室温まで冷却した後、ピリジン10ml
をゆっくりと滴下した。滴下後5分間攪拌した後、得ら
れた反応液中のポリマ−の重量平均分子量を測定したと
ころ132,000であった。
【0156】実施例86 重量平均分子量26,000の乳酸オリゴマ−20.1
gと重量平均分子量8,000のグリコール酸オリゴマ
ー3.23gをエチレンジクロライド220gに溶解さ
せた後、DMC3.34gを装入し、窒素を吹き込みな
がら、80℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷
却したのち、ピリジン2mlをゆっくり滴下した。滴下
後5分間攪拌した後、反応液中のポリマーの重量平均分
子量を測定したところ152,000であった。
【0157】実施例87 90%L−乳酸75.0g(0.749mol)と3−
ヒドロキシブタノイックアシッド5.43g(0.05
22mol)をフラスコに装入し、窒素下、140℃で
3時間系外へ水を除去しながら加熱攪拌し、脱水物を得
た。この脱水物3.00gをエチレンジクロライド30
gに溶解させた後、DMC20.5g(0.121mo
l)を装入し、窒素を吹き込みながら80℃で3時間反
応させた。得られた反応液中のポリマーの重量平均分子
量を測定したところ66,000であった。
【0158】実施例88 90%L−乳酸71.0g(0.710mol)と3−
ヒドロキシバレリックアシッド6.01g(0.050
9mol)をフラスコに装入し、窒素下、140℃で3
時間系外へ水を除去しながら加熱攪拌し、脱水物を得
た。この脱水物3.23gをエチレンジクロライド30
gに溶解させた後、DMC20.0g(0.118mo
l)を装入し、窒素を吹き込みながら80℃で3時間反
応させた。得られた反応液中のポリマーの重量平均分子
量を測定したところ60,000であった。
【0159】実施例89 重量平均分子量26,000の乳酸オリゴマー5.03
g(乳酸ユニットとして0.0699mol)と4−ヒ
ドロキシブタノイックアシッド1.15g(0.011
1mol)をエチレンジクロライド90gに溶解させた
後、DMC10.0g(0.0592mol)を装入
し、窒素を吹き込みながら84℃で1時間反応させた。
反応液を室温まで冷却した後、ピリジン10.0ml
(0.124mol)をゆっくりと滴下した。滴下後5
分間攪拌した後、得られた反応液中のポリマー重量平均
分子量を測定したところ132,000であった。
【0160】実施例90 90%L−乳酸(TC644BL:PURAC社製)1
04g(1.14mol)とo−ジクロロベンゼン79
gを500mlフラスコに装入し、窒素下、140℃で
2時間脱水した。室温まで冷却した後静置分液し、水分
を3.4%含有する脱水乳酸を得た。このときの乳酸組
成は、一量体36%、二量体38%、三量体23%であ
った。得られた脱水乳酸9.12gをエチレンジクロラ
イド(100ppm水分含有)82.27gに溶解させ
た後、DMC19.18gを装入し、窒素を吹き込みな
がら84℃で3.5時間反応させた。得られた反応液中
のポリマーの重量平均分子量を測定したところ24,0
00であった。
【0161】実施例91 重量平均分子量26,000の乳酸オリゴマーのパウダ
ー4.02gをエチレンジクロライド(以下、EDCと
略する)(60ppm水分含有)91.61gに溶解さ
せた後、DMC9.55gを装入し、窒素を吹き込みな
がら84℃で1時間反応させた。得られた反応液中のポ
リマー重量平均分子量を測定したところ48,000で
あった。
【0162】実施例92 重量平均分子量26,000の乳酸オリゴマーのパウダ
ー8.0gをEDC(水分3ppm含有)80gに溶解
させた後、DMC0.97gを装入し、窒素を吹き込み
ながら、68℃で1時間反応させた。このときの反応液
中のポリマーの重量平均分子量は32,000であっ
た。反応液を室温まで冷却した後、ピリジン4mlをゆ
っくりと滴下した。滴下後2分間攪拌した後、反応液中
のポリマーの重量平均分子量を測定したところ442,
000であった。更にEDCを160g添加した後8時
間攪拌した。反応液中のポリマーの重量平均分子量を測
定したところ566,000であった。
【0163】実施例93 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた500mlの4つ口フラスコにラクタイド(PUR
ASORBTM:PURAC社製)200g、水80gを
装入し、窒素通風下、90℃で8時間加水分解を行なっ
た。引き続き、160℃で2時間脱水を行ない、平均重
合度4(Mn=300)の重合体1を得た。脱水時間を
8時間にした他は上記重合体1と同様の操作を行い、平
均重合度8(Mn=600)の重合体2を得た。97%
−L−乳酸(STALEY社製)よりn=4のオリゴマ
ーを分取し、20℃、30Torrで溶媒を除去した。
得られたオリゴマー0.6gとDMC1gを重水素化ク
ロロホルム(CDCl3 )に溶解させ、50℃で3日間
反応させた。反応マスのCI/MSスペクトルを測定し
たところ、M−Hが、251(n=3)、323(n=
4)、395(n=5)、467(n=6)のフラグメ
ントピークが観測された。
【0164】実施例94 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体1を75g(−COO
H:0.260モル)と、ジクロロメタン225gとを
装入し溶解させた後、DMC48.3g(0.286モ
ル)を装入し、窒素通風下、40℃で13時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥し
乾固させ、酸クロリド77.0gを得た。得られた酸ク
ロリドのMnは900、Mwは3000、カルボン酸ク
ロリドは8.0モル%(中和滴定法)、8.0モル%
(硝酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は
見られなかった。また、酸クロリドを加水分解して得ら
れる乳酸中の2−クロロプロピオン酸は検出限界(10
0モルppm)以下、元素分析の結果はC:48.06
%、H:5.45%、O:42.75%、Cl:3.9
1%(理論値 C:48.05%、H:5.45%、
O:42.71%、Cl:3.96%)だった。
【0165】実施例95 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた30
0mlの4つ口フラスコに重合体2を75g(−COO
H:0.130モル)と、ジクロロメタン225gとを
装入し溶解させた後、DMC22.6g(0.134モ
ル)を装入し、窒素通風下、40℃で13時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥し
乾固させ酸クロリド76.4gを得た。得られた酸クロ
リドのMnは940、Mw3200、カルボン酸クロリ
ドは7.7モル%(中和滴定法)、7.7モル%(硝酸
銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見られ
なかった。また、酸クロリドを加水分解して得られる乳
酸中の2−クロロプロピオン酸は検出限界(100モル
ppm)以下、元素分析の結果はC:48.15%、
H:5.42%、O:42.75%、Cl:3.68%
(理論値 C:48.12%、H:5.45%、O:4
2.78%、Cl:3.65%)だった。
【0166】実施例96 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体2を75g(−COO
H:0.130モル)と、トルエン225gとを装入し
溶解させた後、DMC22.2g(0.131モル)を
装入し、窒素通風下、80℃で4時間反応させた。続い
て、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30Torr
にし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥し乾固させ
酸クロリド81.0gを得た。得られた酸クロリドのM
nは860、Mwは2600、カルボン酸クロリドは
8.3モル%(中和滴定法)、8.3モル%(硝酸銀滴
定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見られなか
った。また、酸クロリドを加水分解して得られる乳酸中
の2−クロロプロピオン酸は600モルppm、元素分
析の結果はC:48.18%、H:5.40%、O:4
2.75%、Cl:3.66%(理論値 C:48.1
0%、H:5.45%、O:42.76%、Cl:3.
68%)だった。
【0167】実施例97 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体2を75g(−COO
H:0.130モル)と、トルエン225gとを装入し
溶解させた後、DMC22.2g(0.131モル)を
装入し、窒素通風下、100℃で4時間反応させた。続
いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30Tor
rにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥し乾固さ
せ酸クロリド76.4gを得た。得られた酸クロリドの
Mnは940、Mwは2800、カルボン酸クロリドは
7.7モル%(中和滴定法)、7.7モル%(硝酸銀滴
定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見られなか
った。また、酸クロリドを加水分解して得られる乳酸中
の2−クロロプロピオン酸は1500モルppm、元素
分析の結果はC:48.12%、H:5.40%、O:
42.74%、Cl:3.73%(理論値 C:48.
10%、H:5.44%、O:42.73%、Cl:
3.72%)だった。
【0168】参考例1 プロピオン酸クロリド1.85g、プロピオン酸0.7
4gをジクロロメタン/メタノール=7/3(体積比)
混合溶媒、アセトン/水=1/1混合溶媒にそれぞれ溶
解させ、それぞれの混合溶媒で100mlにメスアップ
した。得られた液1ml(液中組成 プロピオン酸クロ
リド:2.0×10-4モル、プロピオン酸:1.0×1
-4モル)を1/100Nのナトリウムメトキシド−メ
タノール溶液、硝酸銀水溶液でそれぞれ滴定したとこ
ろ、中和滴定では第一変曲点(E1)までが2.0×1
-4モル、第一変曲点から第二変曲点まで(E2
1 )が1.0×10-4モル、硝酸銀滴定では、滴定終
点までに要した硝酸銀は2.0×10-4モルだった。
【0169】参考例2 各実施例により得られた反応マスに、40℃で、使用し
たDMCの2倍モルのピリジンを添加し重合を行った。
表1(表1)にその結果を示す。
【表1】
【0170】実施例98 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体2を75g(−COO
H:0.130モル)と、ジクロロメタン225gとを
装入し溶解させた後、DMC22.6g(0.134モ
ル)を装入し、窒素通風下、40℃で24時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド77.1gを得た。得られた酸クロリド
のMnは1900、Mwは6000、カルボン酸クロリ
ドは3.8モル%(中和滴定法)、3.8モル%(硝酸
銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見られ
なかった。また、酸クロリドを加水分解して得られる乳
酸中の2−クロロプロピオン酸は検出限界(100モル
ppm)以下、元素分析の結果はC:49.06%、
H:5.54%、O:43.50%、Cl:1.89%
(理論値 C:49.04%、H:5.50%、O:4
3.59%、Cl:1.86%)だった。
【0171】実施例99 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた500mlの4つ口フラスコにラクタイド(PUR
ASORBTM:PURAC社製)200g、水80gを
装入し、窒素通風下、90℃で8時間加水分解を行なっ
た。引き続き、160℃で12時間脱水を行い、平均重
合度が13(Mn=900)の重合体3を得た。上記ラ
クタイド分解乳酸を160℃で脱水し、約70gの水が
留出した後、窒素を止め、40℃で減圧度を徐々に上昇
し、15Torrで30時間重合した。得られた重合体
の平均重合度は55(Mn=4000)だった(重合体
4)。温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備え
た500mlの4つ口フラスコに重合体3を75g(−
COOH:0.0801モル)と、エチレンジクロライ
ド225gとを装入し溶解させた後、DMC14.0g
(0.0825モル)を装入し、窒素通風下、80℃で
5時間反応させた。続いて、溶媒を留去した後、40℃
で減圧度を30Torrにし、微量の窒素を導入しなが
ら一昼夜乾燥し、酸クロリド77.0gを得た。得られ
た酸クロリドのMnは5000、Mwは15000、カ
ルボン酸クロリドは1.4モル%(中和滴定法)、1.
4モル%(硝酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DMC
の残存は見られなかった。また、酸クロリドを加水分解
して得られる乳酸中の2−クロロプロピオン酸は検出限
界(100モルppm)以下、元素分析の結果はC:4
9.61%、H:5.54%、O:44.14%、C
l:0.72%(理論値 C:49.64%、H:5.
54%、O:44.12%、Cl:0.71%)だっ
た。
【0172】実施例100 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体4を75g(−COO
H:0.0189モル)と、トルエン225gとを装入
し溶解させた後、DMC3.2g(0.0189モル)
を装入し、窒素通風下、60℃で1時間反応させた。続
いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30Tor
rにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥し、酸ク
ロリド77.3gを得た。得られた酸クロリドのMnは
6000、Mwは18000、カルボン酸クロリドは
1.2モル%(中和滴定法)、1.2モル%(硝酸銀滴
定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見られなか
った。また、酸クロリドを加水分解して得られる乳酸中
の2−クロロプロピオン酸は検出限界(100モルpp
m)以下、元素分析の結果はC:49.79%、H:
5.50%、O:44.14%、Cl:0.57%(理
論値 C:49.70%、H:5.54%、O:44.
17%、Cl:0.59%)だった。
【0173】実施例101 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体3を75g(−COO
H:0.0801モル)と、キシレン225gとを装入
し溶解させた後、DMC13.8g(0.0817モ
ル)を装入し、窒素通風下、140℃で1時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド77.2gを得た。得られた酸クロリド
のMnは5400、Mwは18000、カルボン酸クロ
リドは1.3モル%(中和滴定法)、1.3モル%(硝
酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見ら
れなかった。また、酸クロリドを加水分解して得られる
乳酸中の2−クロロプロピオン酸は520モルppm、
元素分析の結果はC:49.68%、H:5.56%、
O:44.14%、Cl:0.63%(理論値 C:4
9.66%、H:5.54%、O:44.13%、C
l:0.68%)だった。
【0174】実施例102 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体3を75g(−COO
H:0.0801モル)と、キシレン225gとを装入
し溶解させた後、DMC13.8g(0.0817モ
ル)を装入し、窒素通風下、150℃で1時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド77.4gを得た。得られた酸クロリド
のMnは5700、Mwは18000、カルボン酸クロ
リドは1.3モル%(中和滴定法)、1.3モル%(硝
酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見ら
れなかった。また、酸クロリドを加水分解して得られる
乳酸中の2−クロロプロピオン酸は1700モルpp
m、元素分析の結果はC:49.60%、H:5.56
%、O:44.13%、Cl:0.70%(理論値
C:49.66%、H:5.53%、O:44.10
%、Cl:0.70%)だった。
【0175】参考例3 各実施例により得られた反応マスに、40℃で、使用し
たDMCの2倍モルのピリジンを添加し重合を行った。
表2(表2)にその結果を示す。
【表2】
【0176】実施例103 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体3を75g(−COO
H:0.0801モル)と、トルエン225gとを装入
し溶解させた後、DMC14.0g(0.0825モ
ル)を装入し、窒素通風下、100℃で1時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド77.0gを得た。得られた酸クロリド
のMnは6600、Mwは20000、カルボン酸クロ
リドは1.1モル%(中和滴定法)、1.1モル%(硝
酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存は見ら
れなかった。また、酸クロリドを加水分解して得られる
乳酸中の2−クロロプロピオン酸は、検出限界(100
モルppm)以下、元素分析の結果はC:49.72
%、H:5.53%、O:44.24%、Cl:0.3
0%(理論値 C:49.73%、H:5.54%、
O:44.20%、Cl:0.32%)だった。
【0177】実施例104 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体4を74.9g(−C
OOH:0.0180モル)と、トルエン225gとを
装入し溶解させた後、DMC3.2g(0.0189モ
ル)を装入し、窒素通風下、100℃で1時間反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド77.2gを得た。得られた酸クロリド
のMnは14,400、Mwは43,200、カルボン
酸クロリドは0.5モル%(中和滴定法)、0.5モル
%(硝酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DMCの残存
は見られなかった。また、酸クロリドを加水分解して得
られる乳酸中の2−クロロプロピオン酸は、検出限界
(100モルppm)以下、元素分析の結果はC:4
9.85%、H:5.57%、O:44.35%、C
l:0.23%(理論値 C:49.87%、H:5.
55%、O:44.33%、Cl:0.25%)だっ
た。
【0178】実施例105 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体3を75g(−COO
H:0.0801モル)と、メシチレン225gとを装
入し溶解させた後、DMC13.7g(0.0809モ
ル)を装入し、窒素通風下、160℃で30分反応させ
た。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を30
Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド76.5gを得た。得られた酸クロリド
のMnは13000、Mwは39000、カルボン酸ク
ロリドは5600モルppm(中和滴定法)、5600
モルppm(硝酸銀滴定法)であり、カルボン酸、DM
Cの残存は見られなかった。また、酸クロリドを加水分
解して得られる乳酸中の2−クロロプロピオン酸は、9
00モルppm、元素分析の結果はC:49.82%、
H:5.55%、O:44.25%、Cl:0.39%
(理論値 C:49.85%、H:5.55%、O:4
4.29%、Cl:0.32%)だった。
【0179】実施例106 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体4を74.9g(−C
OOH:0.0180モル)と、メシチレン225gと
を装入し溶解させた後、DMC3.3g(0.0198
モル)を装入し、窒素通風下、160℃で30分反応さ
せた。続いて、溶媒を留去した後、40℃で減圧度を3
0Torrにし、微量の窒素を導入しながら一昼夜乾燥
し、酸クロリド76.8gを得た。得られた酸クロリド
のMnは40000、Mwは120000、カルボン酸
クロリドは1800モルppm(中和滴定法)、180
0モルppm(硝酸銀滴定法)であり、カルボン酸、D
MCの残存は見られなかった。また、酸クロリドを加水
分解して得られる乳酸中の2−クロロプロピオン酸は、
1800モルppm、元素分析の結果はC:49.98
%、H:5.53%、O:44.35%、Cl:0.1
4%(理論値 C:49.93%、H:5.55%、
O:44.34%、Cl:0.18%)だった。
【0180】参考例4 各実施例により得られた反応マスに、40℃で、使用し
たDMCの2倍モルピリジンを添加し重合を行った。表
3(表3)にその結果を示す。
【表3】
【0181】実施例107 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体3を75g(−COO
H:0.0801モル)と、キシレン225gとを装入
し溶解させた後、DMCをカルボン酸末端に対し、0.
8倍モルになる様に4回に分割し、最終的に13.5g
(0.0801モル)を装入し、窒素通風下、140℃
でトータル1時間反応させた。続いて、溶媒を留去した
後、減圧度を30Torrにし、微量の窒素を導入しな
がら一昼夜乾燥し、酸クロリド77.0gを得た。得ら
れた酸クロリドのMnは40000、Mwは12300
0、カルボン酸クロリドは0.2モル%(中和滴定
法)、0.2モル%(硝酸銀滴定法)であり、カルボン
酸、DMCの残存は見られなかった。また、元素分析の
結果はC:49.99%、H:5.55%、O:44.
45%、Cl:0.10%(理論値 C:49.95
%、H:5.55%、O:44.40%、Cl:0.0
9%)だった。
【0182】実施例108 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた50
0mlの4つ口フラスコに重合体4を75g(−COO
H:0.0189モル)と、キシレン225gとを装入
し溶解させた後、DMCをカルボン酸末端に対し、0.
8倍モルになる様に4回に分割し、最終的に3.2g
(0.0189モル)を装入し、窒素通風下、140℃
でトータル1時間反応させた。続いて、溶媒を留去した
後、減圧度を30Torrにし、微量の窒素を導入しな
がら一昼夜乾燥し、酸クロリド76.8gを得た。得ら
れた酸クロリドのMnは46800、Mwは14000
0、カルボン酸クロリドは0.2モル%(中和滴定
法)、0.2モル%(硝酸銀滴定法)であり、カルボン
酸、DMCの残存は見られなかった。また、元素分析の
結果はC:49.98%、H:5.56%、O:44.
45%、Cl:0.08%(理論値 C:49.96
%、H:5.55%、O:44.41%、Cl:0.0
8%)だった。
【0183】参考例4 各実施例により得られた反応マスに、40℃で、使用し
たDMCの2倍モルのピリジンを添加し重合を行った。
表4(表4)にその結果を示す。
【表4】
【0184】実施例109 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた1000mlの4つ口フラスコに90%L−乳酸
(TC644L:PURAC社製、ピルビン酸430モ
ルppm、酢酸200モルppm以下)200gを装入
し、窒素通風下、160℃で8時間脱水を行ない平均重
合度nが12.8の乳酸オリゴマー130g(−COO
H:0.141モル)を得た。脱水ジクロロメタン(水
分20ppm)520gとを装入し溶解させた後、DM
C26.21g(0.155モル)を装入し、40℃で
13時間反応させた。得られた反応マスを40℃、30
Torrで溶媒を蒸発・乾固させ、窒素で常圧に戻した
(重合体5)。得られた重合体5のMwは5700であ
り、カルボン酸クロリドは6.7×10-4モル/g、カ
ルボン酸末端は検出できなかった(測定は窒素通風下で
行った)。また、得られた重合体5を加水分解して測定
した2−クロロプロピオン酸は100モルppm(/乳
酸ユニット)以下だった。温度計、留出管、冷却管、吹
き込み管及び攪拌装置を備えた200mlの4つ口フラ
スコに重合体5を25g、ジクロロメタン75gを装入
し、溶解させた。溶液が均一になったところでピリジン
1.32g(0.0168モル)を添加し、40℃で1
時間反応させた。得られた反応マスをIPA(イソプロ
ピルアルコール)中に滴下し、析出したポリ乳酸を濾過
後80℃、160Torr、窒素下で一晩乾燥した。得
られたポリ乳酸のMwは27.0万、このポリ乳酸を加
水分解して測定した2−クロロプロピオン酸は100モ
ルppm(/乳酸ユニット)以下だった。
【0185】実施例110 ピリジンの添加量を1.98g(0.0251モル)に
した他は実施例109と同様に反応を行った。得られた
ポリ乳酸のMwは27.0万、このポリ乳酸を加水分解
して測定した2−クロロプロピオン酸は100モルpp
m(/乳酸ユニット)以下だった。
【0186】実施例111 ピリジンの添加量を2.64g(0.0334モル)に
した他は実施例109と同様に反応を行った。得られた
ポリ乳酸のMwは27.0万、このポリ乳酸を加水分解
して測定した2−クロロプロピオン酸は100モルpp
m(/乳酸ユニット)以下だった。
【0187】実施例112 ピリジンの添加量を6.63g(0.0838モル)に
した他は実施例109と同様に反応を行った。得られた
ポリ乳酸のMwは27.3万、このポリ乳酸を加水分解
して測定した2−クロロプロピオン酸は100モルpp
m(/乳酸ユニット)以下だった。
【0188】実施例113 反応温度を10℃にした他は実施例111と同様に反応
を行った。得られたポリ乳酸のMwは27.0万、この
ポリ乳酸を加水分解して測定した2−クロロプロピオン
酸は100モルppm(/乳酸ユニット)以下だった。
【0189】実施例114 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた200mlの4つ口フラスコに重合体5を25g、
脱水トルエン75gを装入し、80℃で溶解させた。溶
液が均一になったところでピリジン2.64g(0.0
334モル)を添加し、80℃で4時間反応させた。得
られた反応マスをIPA(イソプロピルアルコール)中
に滴下し、析出した重合体を濾過後80℃、160To
rr、窒素下で一晩乾燥した。得られたポリ乳酸のMw
は11.0万、このポリ乳酸を加水分解して測定した2
−クロロプロピオン酸は250モルppm(/乳酸ユニ
ット)だった。
【0190】実施例115 ピリジンの代わりにトリエチルアミンを3.40g
(0.0334モル)添加し重合した他は実施例111
と同様に反応を行った。得られたポリ乳酸のMwは2
6.1万、このポリ乳酸を加水分解して測定した2−ク
ロロプロピオン酸は100モルppm(/乳酸ユニッ
ト)以下だった。
【0191】実施例116 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた200mlの4つ口フラスコに重合体5を25g、
トルエン75gを装入し、100℃で溶解させた。溶液
が均一になったところでピリジン2.64g(0.03
34モル)を添加し、100℃で1時間反応させた。得
られた反応マスをIPA(イソプロピルアルコール)中
に滴下し、析出したポリ乳酸を濾過後80℃、160T
orr、窒素下で一晩乾燥した。得られたポリ乳酸のM
wは24.0万、このポリ乳酸を加水分解して測定した
2−クロロプロピオン酸は280モルppm(/乳酸ユ
ニット)、残存しているカルボキシル基は30モルpp
m(/乳酸ユニット)だった。
【0192】実施例117 実施例109と同様の操作で得たオリゴマー20g(カ
ルボキシル基0.022モル)をキシレン60gととも
に200mlのフラスコに装入し、窒素雰囲気下、14
0℃とし均一に溶解させて、そこへDMC3.72g
(0.022モル)を装入し1時間反応させた。そして
その後、引き続き140℃で反応を継続した。20時間
反応後、反応マスをIPA(イソプロピルアルコール)
中に滴下し、析出したポリ乳酸を濾過後80℃、160
Torr、窒素下で一晩乾燥した。Mwは21.0万、
このポリ乳酸を加水分解して測定した2−クロロプロピ
オン酸は100モルppm(/乳酸ユニット)以下だっ
た。
【0193】実施例118 実施例117と同様の操作でDMCを反応させた後、1
60℃に昇温して反応を継続した。20時間反応後、同
様に処理をして得られたポリ乳酸のMwは13.1万、
このポリ乳酸を加水分解して測定した2−クロロプロピ
オン酸は930モルppm(/乳酸ユニット)以下だっ
た。
【0194】実施例119 実施例117と同様の操作でDMCを反応させた後、1
80℃に昇温して反応を継続した。20時間後、同様に
処理をして得られたポリ乳酸のMwは12.0万、この
ポリ乳酸を加水分解して測定した2−クロロプロピオン
酸は1250モルppm(/乳酸ユニット)以下だっ
た。
【0195】実施例120 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた200mlの4つ口フラスコに重合体5を25g、
キシレン75gを装入し、120℃で溶解させた。溶液
が均一になったところでピリジン0.636g(0.0
08モル)を添加し、120℃で1時間反応させた。得
られた反応マスをIPA(イソプロピルアルコール)中
に滴下し、析出した重合体を濾過後80℃、160To
rr、窒素下で一晩乾燥した。得られたポリ乳酸のMw
は15.0万、このポリ乳酸を加水分解して測定した2
−クロロプロピオン酸は1010モルppm(/乳酸ユ
ニット)だった。
【0196】実施例121 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた200mlの4つ口フラスコに重合体5を25g、
ジクロロメタン(水分400ppm)75gを装入し、
溶解させた。溶液が均一になったところでピリジン(水
分3040ppm)1.32g(0.0168モル)を
添加し、室温で24時間反応させた。得られた反応マス
をIPA(イソプロピルアルコール)中に滴下し、析出
した重合体を濾過後80℃、160Torr、窒素下で
一晩乾燥した。得られたポリ乳酸のMwは4.5万、こ
のポリ乳酸を加水分解して測定した2−クロロプロピオ
ン酸は100モルppm(/乳酸ユニット)以下だっ
た。
【0197】比較例1 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた500mlの4つ口フラスコに90%L−乳酸(T
C644L:PURAC社製)400gを装入し、攪拌
下、85℃、減圧度100Torrで脱水した。約45
gの水が流出した後、温度、減圧度を徐々に上昇し、2
00℃、15Torrで12時間反応を行った。この時
得られたオリゴマーの数平均分子量は3100であっ
た。得られたオリゴマー100g((−COOH 0.
032×10-2モル)をフラスコに入れ、ベンゼン20
0mlを加えて攪拌し、溶解させた。これに塩化チオニ
ル4.6g(0.039モル)を添加し、82℃、4時
間反応を行った。このときのカルボン酸クロリドは8.
7×10-5モル/酸クロリド1g、カルボン酸は2.8
×10-4モル/酸クロリド1gであった。次いで、減圧
度100Torrでベンゼンを除去した後、205℃、
減圧度15Torrで4時間反応を行った。反応後のポ
リ乳酸をクロロホルム200mlに溶解させ、次にこれ
を多量のメタノールに析出し、メタノールで洗浄後、3
0℃で一昼夜真空乾燥し、ポリ乳酸87gを得た。得ら
れたポリ乳酸のMwは4.5万、Mnは1.5万、この
ポリ乳酸を加水分解して測定した乳酸中の2−クロロプ
ロピオン酸は200モルppm(/乳酸ユニット)だっ
た。
【0198】実施例122 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた500mlの4つ口フラスコに90%L−乳酸(T
C644L:PURAC社製)200gを装入し、窒素
通風下、160℃で8時間脱水を行ない平均重合度nが
12.8の乳酸オリゴマー130gを得た(重合体
6)。温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備え
た200mlの4つ口フラスコに重合体6を25g(−
COOH:0.0271モル)と、ジクロロメタン75
gとを装入し溶解させた後、DMC5.04g(0.0
298モル)を装入後、ピリジン4.71g(0.05
96モル)を添加し、25℃で1時間反応させた。得ら
れた重合体のMwは8.1万、Mnは2.7万であっ
た。更に23時間反応したところ、重合体のMwは2
8.4万、Mnは9.5万であった。反応マスを大量の
IPA(イソプロピルアルコール)に滴下した後、IP
Aで洗浄し、80℃、160Torr、窒素下で一晩乾
燥し、ポリ乳酸24.0gを得た。得られたポリ乳酸を
加水分解し測定した2−クロロプロピオン酸は検出限界
(100mol ppm/乳酸ユニット)以下だった。
【0199】実施例123 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた20
0mlの4つ口フラスコに重合体6を25g(−COO
H:0.0271モル)と、ジクロロメタン75gとを
装入し溶解させた後、DMC5.04g(0.0298
モル)を装入後、ピリジン7.07g(0.0894モ
ル)を添加し、25℃で1時間反応させた。得られた重
合体のMwは27.2万、Mnは9.1万であった。更
に23時間反応したところ、重合体のMwは28.4
万、Mnは9.5万であった。反応マスを大量のIPA
(イソプロピルアルコール)に滴下した後、IPAで洗
浄し、80℃、160Torr、窒素下で一晩乾燥し、
ポリ乳酸24.0gを得た。得られたポリ乳酸を加水分
解し測定した2−クロロプロピオン酸は検出限界(10
0mol ppm/乳酸ユニット)以下だった。
【0200】実施例124 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた20
0mlの4つ口フラスコに重合体6を25g(−COO
H:0.0271モル)と、ジクロロメタン75gとを
装入し溶解させた後、ピリジン7.07g(0.089
4モル)を装入後、DMC5.04g(0.0298モ
ル)を添加し、25℃で1時間反応させた。得られた重
合体のMwは10.5万、Mnは3.5万であった。更
に23時間反応したところ、重合体のMwは27.9
万、Mnは9.3万であった。反応マスを大量のIPA
滴下した後、IPAで洗浄し、80℃、160Tor
r、窒素下で一晩乾燥し、ポリ乳酸24.0gを得た。
得られたポリ乳酸のを加水分解し測定した2−クロロプ
ロピオン酸は検出限界(100mol ppm/乳酸ユ
ニット)以下だった。
【0201】実施例125 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた20
0mlの4つ口フラスコに、DMC5.04g(0.0
298モル)と、ジクロロメタン25gを装入し、溶解
させた後、ピリジン7.07g(0.0894モル)を
添加した。この時反応液は褐色に着色していた。ジクロ
ロメタン50gに重合体6、25g(−COOH:0.
0271モル)を溶解させた液を上記フラスコ内に滴下
し、25℃で1時間反応させた。得られた重合体のMw
は9.5万、Mnは3.2万であった。更に23時間反
応したところ、重合体のMwは25.3万、Mnは8.
4万であった。反応マスを大量のIPAに滴下した後、
IPAで洗浄し、80℃、160Torr、窒素下で一
晩乾燥し、ポリ乳酸24.0gを得た。得られたポリ乳
酸を加水分解し測定した2−クロロプロピオン酸は検出
限界(100molppm/乳酸ユニット)以下だっ
た。得られたパウダーは褐色に着色していた。
【0202】実施例126 反応温度を100℃にした他は実施例122と同様に2
4時間反応を行った。得られた重合体のMwは28.0
万、Mnは9.3万であった。反応マスを大量のIPA
に滴下した後、IPAで洗浄し、80℃、160Tor
r、窒素下で一晩乾燥し、ポリ乳酸24.0gを得た。
得られたポリ乳酸を加水分解し測定した2−クロロプロ
ピオン酸は120mol ppm/乳酸ユニットだっ
た。
【0203】実施例127 ピリジンの代わりにトリエチルアミン6.03g(0.
0596モル)にした他は実施例122と同様に24時
間反応を行った。反応1時間後のMwは5.4万、Mn
は1.8万、24時間後のMwは9.2万、Mnは2.
9万であった。反応マスを大量のIPAに滴下した後、
IPAで洗浄し、80℃、160Torr、窒素下で一
晩乾燥し、ポリ乳酸23.3gを得た。得られたポリ乳
酸を加水分解し測定した2−クロロプロピオン酸は25
00mol ppm/乳酸ユニットだった。
【0204】実施例128 温度計、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた20
0mlの4つ口フラスコに重合体6を25g(−COO
H:0.0271モル)と、ジクロロメタン75gとを
装入し溶解させた後、N,N−ジメチルクロロメチレン
イミニウムクロライド3.84g(0.0298モル)
を装入後、ピリジン4.71g(0.0596モル)を
添加し、5℃で24時間反応させた。得られたポリ乳酸
のMwは5.0万、Mnは1.7万であった。反応マス
を大量のIPAに滴下した後、IPAで洗浄し、80
℃、160Torr、窒素下で一晩乾燥し、ポリ乳酸1
9.6gを得た。得られたポリ乳酸を加水分解し測定し
た2−クロロプロピオン酸は3700molppm/乳
酸ユニットだった。
【0205】実施例129 D体含有量0.5%の90%L−乳酸(PURAC社
製、ピルビン酸850mol ppm,酢酸300mo
l ppm含有)500g(5.00mol)を500
mlフラスコに装入し、窒素下、160℃で8時間脱水
した。得られたオリゴマーは、収量405.2g、カル
ボキシル基量が0.0012mol/g、D体含有量は
0.5%であった。この乳酸オリゴマー50g(カルボ
キシル基0.06mol)をジクロロメタン150gと
ともに300mlフラスコに装入し、均一に溶解させた
後、DMC10.2g(0.06mol)を装入し、窒
素を吹き込みながら45℃で10時間反応させた。次
に、ピリジン9.48g(0.12mol)を添加し2
5℃で1時間反応させた。反応後、ヘプタン200gを
加え、重合体を晶析、100℃まで加熱してジクロロメ
タンを留去し、濾過後、温水900gで洗浄した。その
後、粉体を乾燥しポリ乳酸を得た。重量平均分子量は1
80,000、D体含有量は0.5%であった。
【0206】実施例130 L体含有量1.5%の88%D−乳酸(PURAC社
製、ピルビン酸980mol ppm,酢酸200mo
l ppm含有)500g(4.89mol)を500
mlフラスコに装入し、窒素下、160℃で8時間脱水
した。得られたオリゴマーは、収量398.7g、カル
ボキシル基量が0.0012mol/g、L体含有量は
1.5%であった。この乳酸オリゴマー50g(カルボ
キシル基0.06mol)をジクロロメタン150gと
ともに300mlフラスコに装入し、均一に溶解させた
後、DMC10.2g(0.06mol)を装入し、窒
素を吹き込みながら45℃で10時間反応させた。次
に、ピリジン9.48g(0.12mol)を添加し2
5℃で1時間反応させた。反応後、ヘプタン200gを
加え、重合体を晶析、100℃まで加熱してジクロロメ
タンを留去し、濾過後、温水900gで洗浄した。その
後、粉体を乾燥しポリ乳酸を得た。重量平均分子量は1
79,000、L体含有量は1.5%であった。
【0207】実施例131 実施例129で得たオリゴマー25gと実施例130で
得たオリゴマー25gを混合して、D体49.5%、L
体50.5%のオリゴマー50gとし、これをジクロロ
メタン150gとともに300mlフラスコに装入し、
均一に溶解させた後、DMC10.2g(0.06mo
l)を装入し、窒素を吹き込みながら45℃で10時間
反応させた。次に、ピリジン9.48g(0.12mo
l)を添加し25℃で1時間反応させた。反応後、ヘプ
タン200gを加え、重合体を晶析、100℃まで加熱
してジクロロメタンを留去し、濾過後、温水900gで
洗浄した。その後、粉体を乾燥しポリ乳酸を得た。重量
平均分子量は185,000、D体含有量は49.5%
であった。
【0208】比較例2 D体含有量0.5%の90%L−乳酸(PURAC社
製、ピルビン酸850mol ppm,酢酸300mo
l ppm含有)500g(5.00mol)を留出管
を備えた3000mlのフラスコに装入し、130℃/
50mmHgで3時間系外へ水を除去しながら加熱攪拌
した。次に、留出管を取り外し、代わりにディーンシュ
タックを取り付け、Sn粉2.0g、ジフェニルエーテ
ル1750gを加え、140℃/23mmHgで4時間
加熱還流させ、ディーンシュタック内で留出するジフェ
ニルエーテルと水を分離して水相を逐次抜き出した。こ
の後、ディーンシュタックを取り外し、代わりにモレキ
ュラーシーブス150gを充填した管を取り付け、13
0℃/18mmHgで反応させ、還流により留出するジ
フェニルエーテルがモレキュラーシーブスを通って系内
へ戻るようにした。10時間反応後、反応液にクロロホ
ルム1500mlを加え、溶解した後吸引濾過して錫粉
末を除去した。得られたクロロホルム溶液にイソプロピ
ルアルコール5000mlを加え、析出したポリ乳酸の
粉体を濾過して乾燥した。重量平均分子量は151,0
00、D体含有量は1.9%であった。
【0209】比較例3 実施例129で得たオリゴマー250gと実施例130
で得たオリゴマー250gを混合して、D体49.5
%、L体50.5%のオリゴマー500gとし、これを
ディーンシュタックをを備えた3000mlのフラスコ
に装入し、Sn粉2.0g、ジフェニルエーテル175
0gを加え、140℃/23mmHgで4時間加熱還流
させ、ディーンシュタック内で留出するジフェニルエー
テルと水を分離して水相を逐次抜き出した。この後、デ
ィーンシュタックを取り外し、代わりにモレキュラーシ
ーブス150gを充填した管を取り付け、130℃/1
8mmHgで反応させ、還流により留出するジフェニル
エーテルがモレキュラーシーブスを通って系内へ戻るよ
うにした。10時間反応後、反応液にクロロホルム15
00mlを加え、溶解した後吸引濾過して錫粉末を除去
した。得られたクロロホルム溶液にイソプロピルアルコ
ール5000mlを加え、析出したポリ乳酸の粉体を濾
過して乾燥した。重量平均分子量は167,000、D
体含有量は55.7%であった。
【0210】実施例132 D体含有量0.5%の90%L−乳酸(ADM社製、ピ
ルビン酸500molppm,酢酸300mol pp
m含有)500g(5.00mol)を500mlフラ
スコに装入し、窒素下、160℃で8時間脱水した。得
られたオリゴマーは、収量400.5g、カルボキシル
基量が0.0011mol/gであった。この乳酸オリ
ゴマー300g(カルボキシル基0.33mol)をキ
シレン900gとともに1500mlフラスコに装入
し、100℃とし、均一に溶解させた後、DMC55.
8g(0.33mol)を装入し、窒素を吹き込みなが
ら100℃で1時間反応させた。次に、ピリジン52.
2g(0.66mol)を添加し100℃で1時間反応
させた。反応後、反応液を冷却して重合体を晶析、濾過
し、イソプロピルアルコール900gで洗浄した。その
後、粉体を乾燥しポリ乳酸を得た。収量255.0g、
重量平均分子量は104,000、D体含有量は0.8
%であった。このサンプルを、50mm四方2mm厚の
金型内において200℃で10分間溶融させ、100k
g/cm2 の荷重をかけて成形物を作成した。プレス
後、成形物の型内での冷却速度を、急冷、30℃/分、
10℃/分、5℃/分と変化させて、得られる成形物の
ヘーズを測定した。結果を表5に示す。急冷条件で透明
であった成形物は、徐冷条件で不透明となった。
【0211】実施例133 D体含有量0.5%の90%L−乳酸(ADM社製、ピ
ルビン酸500molppm,酢酸300mol pp
m含有)500g(5.00mol)を500mlフラ
スコに装入し、窒素下、160℃で8時間脱水した。得
られたオリゴマーは、収量400.5g、カルボキシル
基量が0.0011mol/gであった。この乳酸オリ
ゴマー300g(カルボキシル基0.33mol)をジ
クロロメタン900gとともに1500mlフラスコに
装入し、均一に溶解させた後、DMC60.6g(0.
36mol)を装入し、窒素を吹き込みながら45℃で
10時間反応させた。次に、ピリジン57.0g(0.
72mol)を添加し25℃で1時間反応させた。反応
後、ヘプタン900gを加え、重合体を晶析、100℃
まで加熱してジクロロメタンを留去し、濾過後、温水9
00gで洗浄した。その後、粉体を乾燥しポリ乳酸を得
た。収量267.0g、重量平均分子量は250,00
0、D体含有量は0.5%であった。このサンプルを、
50mm四方2mm厚の金型内において200℃で10
分間溶融させ、100kg/cm2 の荷重をかけて成形
物を作成した。プレス後、成形物の型内での冷却速度
を、急冷、30℃/分、10℃/分、5℃/分と変化さ
せて、得られる成形物のヘーズを測定した。結果を表5
に示す。急冷条件で透明であった成形物は、徐冷条件で
不透明となった。
【0212】比較例4 D体含有量0.5%の90%L−乳酸(ADM社製、ピ
ルビン酸500molppm,酢酸300mol pp
m含有)500g(5.00mol)を留出管を備えた
3000mlのフラスコに装入し、130℃/50mm
Hgで3時間系外へ水を除去しながら加熱攪拌した。次
に、留出管を取り外し、代わりにディーンシュタックを
取り付け、Sn粉2.0g、ジフェニルエーテル175
0gを加え、140℃/23mmHgで4時間加熱還流
させ、ディーンシュタック内で留出するジフェニルエー
テルと水を分離して水相を逐次抜き出した。この後、デ
ィーンシュタックを取り外し、代わりにモレキュラーシ
ーブス150gを充填した管を取り付け、130℃/1
8mmHgで反応させ、還流により留出するジフェニル
エーテルがモレキュラーシーブスを通って系内へ戻るよ
うにした。10時間反応後、反応液にクロロホルム15
00mlを加え、溶解した後吸引濾過して錫粉末を除去
した。得られたクロロホルム溶液にイソプロピルアルコ
ール5000mlを加え、析出したポリ乳酸の粉体を濾
過して乾燥した。収量334.8g、重量平均分子量は
151,000、D体含有量は1.9%であった。この
サンプルを、50mm四方2mm厚の金型内において2
00℃で10分間溶融させ、100kg/cm2 の荷重
をかけて成形物を作成した。プレス後、成形物の型内で
の冷却速度を、急冷、30℃/分、10℃/分、5℃/
分と変化させて、得られる成形物のヘーズを測定した。
結果を表5(表5)に示す。徐冷条件としても、成形物
は曇り度が低く、結晶化しにくい傾向を示した。
【0213】
【表5】
【0214】実施例134 温度計、吹き込み管、冷却管及び攪拌装置を備えた10
0mlのセパラブルフラスコに1,3−ジブチル−2−
イミダゾリジノン(水分676ppm)19.8g
(0.1mol)を装入し、反応器内を攪拌しながら9
0℃まで昇温し、90℃から95℃を保ったままホスゲ
ン19.7g(0.2mol)を5時間かけて吹き込ん
だのち、窒素ガスを吹き込みながら90℃から95℃で
2時間熟成、脱ガスを行った。 次いで反応液を室温ま
で冷却したところ、24.8gの液状物が得られた。得
られた反応液を液体クロマトグラフィーを用いて分析し
たところ、1,3−ジブチル−2−イミダゾリジノンの
転化率は93.5%であり、1,3−ジブチル−2−イ
ミダゾリジノン基準での1,3−ジブチル−2−クロロ
−イミダゾリニウムクロライドの収率は99.4%であ
った。図1にIRスペクトル、図2に 1HNMRチャー
トを示す。
【0215】実施例135 温度計、留出管、冷却管、吹き込み管及び攪拌装置を備
えた500mlの4つ口フラスコに90%L−乳酸(T
C644L:PURAC社製)200g(2.00mo
l)を挿入し、窒素下、160℃で8時間脱水した。得
られたオリゴマーは、収量125.5g、平均重合度は
13.0であった。この乳酸オリゴマー25g(カルボ
キシル基0.0267mol)を、温度計、留出管、冷
却管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた200mlの4
つ口フラスコに挿入し、これにジクロロメタン75gを
挿入し溶解させた後、2−クロロ−1,3−ジブチルイ
ミダゾリニウムクロライド7.48g(0.0294m
ol)を装入し、窒素雰囲気下としながら40℃で15
時間反応させた。その後、温度を30℃として、ピリジ
ン4.65g(0.0588mol)を添加し24時間
反応させた。得られた反応液をイソプロピルアルコール
中に滴下し、重合体を析出、濾過し、80℃、160m
mHg、窒素下で乾燥しポリ乳酸を得た。得られたポリ
乳酸のMwは27.5万、ポリ乳酸を加水分解して測定
した2−クロロプロピオン酸は100モルppm(/乳
酸ユニット)以下であった。
【0216】実施例136 実施例135で得た乳酸オリゴマー25g(カルボキシ
ル基0.0267mol)を、温度計、留出管、冷却
管、吹き込み管及び攪拌装置を備えた200mlの4つ
口フラスコに挿入し、これにジクロロメタン75gを挿
入し溶解させた後、2−クロロ−1,3−ジブチルイミ
ダゾリニウムクロライド7.48g(0.0294mo
l)を装入し、次いで、ピリジン6.97g(0.08
82mol)も挿入して、窒素雰囲気下、30℃で1時
間反応させた。得られた反応液をイソプロピルアルコー
ル中に滴下し、重合体を析出、濾過し、80℃、160
mmHg、窒素下で乾燥しポリ乳酸を得た。得られたポ
リ乳酸のMwは27.7万、ポリ乳酸を加水分解して測
定した2−クロロプロピオン酸は100モルppm(/
乳酸ユニット)以下であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,3−ジブチル−2−クロロイミダゾリニウ
ムクロライドのIRスペクトルを示す。
【図2】1,3−ジブチル−2−クロロイミダゾリニウ
ムクロライドの 1HNMRスペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−66600 (32)優先日 平成8年3月22日(1996.3.22) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−76215 (32)優先日 平成8年3月29日(1996.3.29) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−144657 (32)優先日 平成8年6月6日(1996.6.6) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−190485 (32)優先日 平成8年7月19日(1996.7.19) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−209752 (32)優先日 平成8年8月8日(1996.8.8) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−242892 (32)優先日 平成8年9月13日(1996.9.13) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−244411 (32)優先日 平成8年9月17日(1996.9.17) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−244412 (32)優先日 平成8年9月17日(1996.9.17) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−244413 (32)優先日 平成8年9月17日(1996.9.17) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−246051 (32)優先日 平成8年9月18日(1996.9.18) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−251855 (32)優先日 平成8年9月24日(1996.9.24) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−251856 (32)優先日 平成8年9月24日(1996.9.24) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−251857 (32)優先日 平成8年9月24日(1996.9.24) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−255785 (32)優先日 平成8年9月27日(1996.9.27) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−255786 (32)優先日 平成8年9月27日(1996.9.27) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−258858 (32)優先日 平成8年9月30日(1996.9.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−258859 (32)優先日 平成8年9月30日(1996.9.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−258861 (32)優先日 平成8年9月30日(1996.9.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 渡辺 勝治 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 高後 修 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 清水 耕太郎 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 片岡 利之 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 黒木 貴志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (72)発明者 山下 渉 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 水田 秀樹 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 永田 輝幸 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−308538(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 C08G 69/00 - 69/50 C08G 73/10 - 73/16 C08G 75/26 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (38)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重縮合剤としてハロイミニウム塩存在
    下、カルボキシル基を有する化合物と活性水素基を有す
    る化合物を重縮合することからなる、重合体を製造する
    方法。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基と活性水素基を同一分子
    内に有する化合物を重縮合することからなる請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 2個以上のカルボキシル基を有する化合
    物と2個以上の活性水素基を有する化合物を重縮合する
    ことからなる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1個のカルボキシル基と少な
    くとも1個の活性水素基を同一分子内に有する化合物と
    2個以上のカルボキシル基を有する化合物及び/又は2
    個以上の活性水素基を有する化合物を重縮合することか
    らなる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 活性水素基がアミノ基であり、重合体が
    ポリアミド類である請求項1〜4記載のいずれかの方
    法。
  6. 【請求項6】 活性水素基がアミド基であり、重合体が
    ポリイミド類である請求項1〜4記載のいずれかの方
    法。
  7. 【請求項7】 活性水素基がチオール基であり、重合体
    がポリチオエステル類である請求項1〜4記載のいずれ
    かの方法。
  8. 【請求項8】 活性水素基がヒドロキシ基であり、重合
    体がポリエステル類である請求項1〜4記載のいずれか
    の方法。
  9. 【請求項9】 カルボキシル基と活性水素基を同一分子
    内に有する化合物がヒドロキシカルボン酸及び/又はそ
    のオリゴマーであり、重合体がポリエステル類である請
    求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 2個以上の活性水素基を有する化合物
    が2個以上のヒドロキシ基を有する化合物であり、重合
    体がポリエステル類である請求項3記載の方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも1個のカルボキシル基と少
    なくとも1個の活性水素基を同一分子内に有する化合物
    がヒドロキシカルボン酸であり、2個以上の活性水素基
    を有する化合物が2個以上のヒドロキシ基を有する化合
    物であり、重合体がポリエステル類である請求項4記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 ヒドロキシカルボン酸及び/又はその
    オリゴマーが、芳香族化合物であり、重合体が芳香族ポ
    リエステル類である請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】 ヒドロキシカルボン酸及び/又はその
    オリゴマーが、脂肪族化合物であり、重合体が脂肪族ポ
    リエステル類である請求項9記載の方法。
  14. 【請求項14】 2個以上のヒドロキシ基を有する化合
    物が、芳香族化合物及び/又は脂肪族化合物であり、重
    合体がポリエステル類である請求項10記載の方法。
  15. 【請求項15】 ヒドロキシカルボン酸が、芳香族化合
    物及び/又は脂肪族化合物であり、2個以上のヒドロキ
    シ基を有する化合物が、芳香族化合物及び/又は脂肪族
    化合物であり、重合体がポリエステル類である請求項1
    1記載の方法。
  16. 【請求項16】 ヒドロキシカルボン酸が乳酸及び/又
    はそのオリゴマーであり、重合体がポリ乳酸である請求
    項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 ヒドロキシカルボン酸がブタンジオー
    ルとコハク酸から得られたオリゴマーと、乳酸及び/又
    はそのオリゴマーであり、重合体が脂肪族コポリエステ
    ル類である請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 2個以上のヒドロキシ基を有する化合
    物がブタンジオールであり、2個以上のカルボキシル基
    を有する化合物がコハク酸であり、重合体が脂肪族ポリ
    エステル類である請求項14記載の方法。
  19. 【請求項19】 ヒドロキシカルボン酸が乳酸及び/又
    はそのオリゴマーであり、2個以上のヒドロキシ基を有
    する化合物がブタンジオールであり、2個以上のカルボ
    キシル基を有する化合物がコハク酸であり、重合体が脂
    肪族コポリエステル類である請求項15記載の方法。
  20. 【請求項20】 塩基の存在下、100℃以下の温度で
    重縮合する請求項16記載の製造法。
  21. 【請求項21】 使用する塩基がピリジンである請求項
    20記載の製造法。
  22. 【請求項22】 乳酸及び/又はそのオリゴマー中、不
    純物としてのモノカルボン酸類及び/又はアルコール類
    の量が乳酸ユニットに対し、1800ppm以下である
    請求項20記載の製造法。
  23. 【請求項23】 ハロイミニウム塩と乳酸及び/又はそ
    のオリゴマーから得られる式(1)(化1) 【化1】 (式中、X1 はハロゲン原子を表し、mは1以上の整数
    を表す)で表される乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸
    ハライドを反応することからなるポリ乳酸の製造法。
  24. 【請求項24】 反応を180℃以下の温度で反応させ
    る請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 塩基の存在下に反応を行う請求項23
    記載の方法。
  26. 【請求項26】 120℃以下の温度で反応を行う請求
    25記載の方法。
  27. 【請求項27】 ハロイミニウム塩と乳酸及び/又はそ
    のオリゴマーとを反応させることを特徴とする、式
    (1)(化2) 【化2】 (式中、X1 はハロゲン原子を表し、mは1以上の整数
    を表す)で表される乳酸及び/又はそのオリゴマーの酸
    ハライドの製法。
  28. 【請求項28】 mが1〜13である請求項27記載の
    方法。
  29. 【請求項29】 mが14〜83である請求項27記載
    の方法。
  30. 【請求項30】 mが84〜555である請求項27
    載の方法。
  31. 【請求項31】 mが556以上である請求項27記載
    の方法。
  32. 【請求項32】 ハロイミニウム塩が式(2)(化) 【化3】 (式中、X2 及びX3 はそれぞれハロゲン原子を表し、
    同一でも異なっていてもよい)を構造式中に含む化合物
    である請求項1〜4記載のいずれかの方法。
  33. 【請求項33】 ハロイミニウム塩が式(3)(化4) 【化4】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
    アルキル基を表し、X4及びX5 は同一又は異なってそ
    れぞれハロゲン原子を表し、nは2又は3の整数を表
    す)である請求項1〜4記載のいずれかの方法。
  34. 【請求項34】 ハロイミニウム塩が式(4)(化) 【化5】 (式中、R3 は炭素数1から4のアルキル基を表す)で
    ある請求項1〜4記載のいずれかの方法。
  35. 【請求項35】 ハロイミニウム塩が式(2)(化) 【化6】 (式中、X2 ,X3 はそれぞれハロゲン原子を表し、同
    一でも異なっていてもよい)を構造式中に含む化合物で
    ある請求項27記載の方法。
  36. 【請求項36】 ハロイミニウム塩が式(3)(化) 【化7】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
    アルキル基を表し、X4及びX5 は同一又は異なってそ
    れぞれハロゲン原子を表し、nは2又は3の整数を表
    す)である請求項27記載の方法。
  37. 【請求項37】 ハロイミニウム塩が式(4)(化) 【化8】 (式中、R3 は炭素数1から4のアルキル基を表す)で
    ある請求項27記載の方法。
  38. 【請求項38】 ハロイミニウム塩が1,3−ジブチル
    −2−クロロ−イミダゾリニウムクロライドである請求
    27記載の方法。
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