JP3327983B2 - 除湿剤組成物 - Google Patents
除湿剤組成物Info
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Description
料収納容器、プラスチック製袋体内等に設置し、衣類、
ふとん等の乾燥に利用される除湿剤組成物に関し、更に
詳細には、吸湿が進行しても流動化、離水現象を起こす
ことなく、しかも飽和吸湿に達した時点で外見が透明な
ゲルに変化しその終点を示すことのできる除湿剤組成物
に関する。
が増加するにつれて、屋内、特に押し入れ等の湿気が大
きな問題となり、湿気を除去するための除湿剤がひろく
使用されている。
する微多孔膜等の透湿膜を有する袋体中に吸湿薬剤が充
填されており、透湿性フィルムの微孔等を通して空中の
水蒸気を吸湿薬剤が吸収するが、一旦吸収された水分は
この微孔から除湿剤外に出ない構成となっている。
から塩化カルシウムが広く用いられているが、塩化カル
シウムのような潮解性物質を除湿成分として使用する除
湿剤では、潮解した塩化カルシウム溶液が除湿剤より外
部に滲みだし、衣類や毛皮等を汚染することがあり、問
題となっていた。
カルシウムに増粘剤を加え、流動性を低下させた除湿剤
組成物を利用することが広く行われており、例えば、で
んぷんや、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナ
トリウム、アルギン酸ソーダ、ポリアクリルアミド、天
然ガム類等水溶性ポリマーが増粘剤として使用されてい
る。
に除去するものであるため、その吸湿能力がなくなった
後、すぐに新しいものに取り替えることが必要である。
有無を的確に判断することは困難であり、通常機械的に
使用期間に基づいて交換しているため、まだ吸湿能力が
残存しているうちに廃棄したり、あるいは逆に既に効果
が失われているにもかかわらずそのままにしておくこと
があり、その解決が求められていた。
が明確に判断できる除湿剤の提供が求められている。
除湿剤の増粘剤に関し鋭意検討を行っていたが、塩化カ
ルシウムに一定量範囲のでんぷん化合物とポリアクリル
アミドを配合して得た除湿剤組成物は、増粘性が優れた
ものであるばかりでなく、塩化カルシウムの吸湿力がな
くなった時点で透明となり、除湿剤の有効性の指標とな
ることを見出だし、本発明を完成した。
90%、ポリアクリルアミド3〜25%およびでんぷん
化合物3〜25%を混合し、飽和吸水時に透明になるこ
とを特徴とする除湿剤組成物を提供するものである。
分を常法にしたがって混合することにより調製される。
ミドとしては、好ましくは分子量が500万〜2000
万程度のものが用いられる。 このような分子量のポリ
アクリルアミドは、現在、例えばアロンフロック(登録
商標)N、サクリス(登録商標)N、DKドライカプセ
ルESP(登録商標)等の名称で市販されているので、
これらを利用すれば良い。
ぷん、架橋でんぷん、エステル化でんぷん、エーテル化
でんぷん、デキストリン等を利用することができ、この
うち架橋でんぷんとしては、リン酸のジでんぷんエステ
ルが挙げられ、エステル化でんぷんとしては、リン酸と
反応させたモノでんぷんエステルが、エーテル化でんぷ
んとしては、カルボキシメチルでんぷん、ヒドロキシメ
チルでんぷんがそれぞれ挙げられる。 更に、デキスト
リンとしては、ばい焼デキストリン、酵素変性デキスト
リン、酸分解デキストリン等が挙げられる。
され、容易に入手できるものであり、これらの市販品の
いずれを利用してもよい。
リアクリルアミドとでんぷん化合物に必要に応じて防か
び剤を含浸させた無機多孔物質を加え、これらを混合攪
拌し、次いでこの混合物と塩化カルシウムの一定量を、
三辺を加熱融着した袋体内に充填し、最後に充填口を加
熱融着することにより調製される。
組成物は、一方の面が透湿フィルムであり、他方の面
が、一部又は前部が透明ないし半透明の難透湿性フィル
ムで構成された袋体に充填し、除湿剤とすることが好ま
しい。
ルムから行うことができ、しかも除湿剤の寿命は、透明
な難透湿性フィルム面から除湿剤組成物の状態を観察す
ることにより判定が可能となる。
る透湿フィルムとしては、水蒸気を通過させ、これを吸
湿薬剤に一定速度で吸着させるものであれば特に制限な
く使用でき、例えば、ウレタンフィルムや、微多孔フィ
ルム、例えばセルポア(積水化学(株))、NFシート
(徳山曹達(株))、ニトフロン(日東電工(株))等
の商品名で市販されているもの等を使用することができ
る。 この透湿フィルムのうち、好ましい微多孔膜とし
ては、その平均孔径が1μm程度で、最大孔径10μ
m、最小孔径0.1μm程度のものが挙げられる。
に水、水蒸気を通過させないフィルムであれば特に制限
なく使用することができ、具体的にはポリエチレンやポ
リプロピレン等のフィルム、これに更に他の高分子物質
を加えて調製したフィルム等が挙げられる。 この難透
湿性フィルムは、透湿フィルムと関係なく選択すること
もできるが、一般には、袋体を形成するときの工程上、
特に接着性の面から同質のフィルムを利用することが好
ましい。
ィルムの前面に保気性保護材、例えば不織布、パルプ製
マット、ウレタンスポンジ、和紙、布、ネット等の層を
設けることもできる。
剤、例えばフッ素樹脂系、シリコン樹脂系、ワックスエ
マルジョン系、アクリル樹脂パラフィンワックス併用
系、金属錯塩系、アルキル尿素系等で撥水処理しても良
い。これらの処理により、より滲みだしの問題を防ぐこ
とができる。
あるうちは不透明の塩状外観であるが、吸湿能が失われ
るのと一緒に透明な液状〜ゲル状外観に変化する。した
がって、例えば透明な難透湿性フィルム面から見える反
対側面に注意書やキャラクター等の図を記載しておけ
ば、一般需要者でも容易に除湿剤の寿命を判断すること
ができ、除湿剤の交換を忘れたり、あるいは寿命が残っ
ているのに交換してしまうことを防ぐことができる。
のうち、ポリアクリルアミドは高価であり、増粘効果を
得るためには多量の配合が必要であったが、比較的安価
なでんぷん化合物と組合せることにより少量の配合で十
分な効果が得られ、経済性の面からも有利なものであ
る。
するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもの
ではない。
アクリルアミド(DKドライカプセルESP;PAA
M)とα化でんぷん(アミコール;α−st)を増粘剤
として配合し、除湿剤組成物を調製した。
℃、80%の恒温恒湿条件で1週間、次いで40℃、9
0%恒温恒湿条件で1週間放置し、その間の流動性およ
び透明性の変化を調べ、その性能を総合評価した。 な
お、本試験の条件では、40℃、90%の2日目頃から
吸湿能はほぼ飽和に達し、1週間では全く吸湿能は認め
られないので、外観がこれと一致したものは高い評価を
与えた。この結果を表2に示す。
ルアミド単独の使用では、飽和吸水時には、透明に変化
するものの、吸水初期には塩化カルシウム潮解液に対し
て増粘せず、流動性を示してしまう。 一方、架橋α化
でんぷんは、透明ゲルとならず、終点が明確に示されな
いという欠点がある。
ムに配合することにより、流動性を示すことなくしかも
飽和吸水時には透明な外観となるので、滲みだし防止作
用とインジケータ機能を併有する吸湿剤組成物が得られ
ることが明らかになった。
ロンシートと、裏面に「お取り替え」と印刷されたセル
ポアNW−07(ポリエチレン製微多孔シート;平均孔
径 1μm;積水化学工業(株)製)の3辺を加熱融着
させ、この中に下記組成の除湿剤組成物20gをいれ、
残りの辺を加熱融着して除湿剤を調製した。 この除湿
剤は、使用中流動性を示さず、吸湿能力がなくなった時
点で透明になり、微多孔シートに印刷された文字がはっ
きりと読み取れた。
Claims (3)
- 【請求項1】 塩化カルシウム60〜90%、ポリアク
リルアミド3〜25%およびでんぷん化合物3〜25%
を混合し、飽和吸水時に透明になることを特徴とする除
湿剤組成物。 - 【請求項2】 でんぷん化合物がα化でんぷん、架橋で
んぷん、エステル化でんぷん、エーテル化でんぷん、デ
キストリンである請求項第1項記載の除湿剤組成物。 - 【請求項3】 請求項第1項または第2項記載の除湿剤
組成物を、一方の面が透湿フィルムであり、他方の面の
一部又は全部が透明ないし半透明の難透湿性フィルムで
構成された袋体に充填してなる除湿剤。
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-
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- 1993-03-15 JP JP07862993A patent/JP3327983B2/ja not_active Expired - Fee Related
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