JP3016801B2 - 除湿用包装袋 - Google Patents

除湿用包装袋

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JP3016801B2 JP1311934A JP31193489A JP3016801B2 JP 3016801 B2 JP3016801 B2 JP 3016801B2 JP 1311934 A JP1311934 A JP 1311934A JP 31193489 A JP31193489 A JP 31193489A JP 3016801 B2 JP3016801 B2 JP 3016801B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空気中の過度の湿分を吸収除去するための
除湿用包装袋に関するものである。
従来の技術 空気中の過度の湿分を吸収して生活環境を快適にする
目的の除湿用材料として、種々の吸水性物質を用いたも
の、あるいは種々の構造を有するものが提案されてい
る。(なお、除湿とは、乾燥または調湿を含む概念であ
るものとする。) たとえば特公昭60−28531号公報には、潮解性無機化
合物の粉末または粒状物と、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、
ポリアクリル酸ソーダ、デンプン、アルギン酸ソーダお
よび天然ガム類から選ばれる少なくとも1種の親水性ポ
リマーの粉末または粒状物とを、該親水性ポリマーを溶
融または溶解せずに機械的に混合した除湿剤が示されて
おり、この組成物を開口部のある容器に入れたり、透湿
性のある袋に入れて用いることが述べられている。
特開昭58−199020号公報には、水蒸気は透過するが水
は透過しないシートで少なくとも一部が作られた容器内
に潮解性塩類と保水性物質(おがくず、活性炭、ゼオラ
イト等)とからなる吸湿性組成物を封入し、前記シート
の表面の一部に湿度インジケータを置き、さらにその湿
度インジケータの外側に透視性を有する水蒸気不透過性
フィルムを設けた除湿用包装物が示されている。
なお、粉粒状の潮解性物質あるいは粉粒状の高吸水性
物質に関するものではないが、本出願人の出願にかかる
特開昭62−286519号公報には、酢酸ビニルー不飽和カル
ボン酸共重合体ケン化物と潮解性塩類とからなる調湿組
成物(X)を、紙または不織布(Y)に積層したシート
状調湿材が示されている。
発明が解決しようとする課題 特公昭60−28531号公報や特開昭62−286519号公報に
記載の除湿剤は、粉粒状の潮解性物質と粉粒状の親水性
ポリマーまたは保水性物質とを機械的に混合するもので
ある。このように粉粒状の潮解性物質を用いることは表
面積が大きいので除湿性の点で好ましく、かつ吸湿した
湿分を親水性ポリマーまたは保水性物質で保持できるこ
とが期待できるが、吸湿速度が遅かったり、吸湿能力に
限界があったり、放置日数が長くなるとフリーの潮解液
が生じたりするなどの問題があり、市場の要求に必ずし
も充分には応えるものではなかった。
本発明者らは、粉粒状の親水性ポリマーに代えて粉粒
状の高吸水性樹脂を用いることを試みたが、吸湿速度、
吸湿能力、フリー潮解液の生成の点で若干改善されるに
とどまった。
本発明者らは、上記のような改善効果の限界が、粉粒
状の潮解性物質と粉粒状の高吸水性樹脂との両者が互い
に接触しているためにそれぞれの本来持つ能力が減殺さ
れることに基くのではないかと考えた。
本発明は、このような着想に基き、両者を非接触状態
に保つことにより、両者それぞれの本来を持つ能力を最
大限に生かそうとする試みの中から到達したものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明の除湿用包装袋は、 袋の外層となる一方の半面および他方の半面が、いず
れもヒートシール性を有する遮水性シート(1),
(1)で構成されていること、 そして、これら一方の半面および他方の半面を構成す
る遮水性シート(1)の少なくとも一部は、水蒸気は通
過するが水を透過させない性質を有すると共に、有孔ま
たは多孔性シートがラミネートされていてもよい透湿遮
水性膜(1a)で構成され、残部を有するときにはその残
部はプラスチックシートまたはプラスチックスラミネー
トシート(1b)で構成されていること、 上記一方の半面および他方の半面を構成する遮水性シ
ート(1),(1)の間には、1枚または2枚のヒート
シール性を有する透水可能な隔壁シート(2)が介在配
置されていること、 上記一方の半面および他方の半面を構成する遮水性シ
ート(1),(1)と上記隔壁シート(2)とは、周辺
部のみにおいてヒートシールされ、その結果、周辺部以
外の中央領域は、遮水性シート(1)と隔壁シート
(2)とで挟まれた複数の膜間空間(3),(3)とな
っていること、 このうち少なくとも一つの膜間空間(3a)には粉粒状
の潮解性物質(4)が収容され、残りの膜間空間(3b)
には粉粒状の高吸水性樹脂(5)が収容されているこ
と、 を特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、袋の外層となる一方の半面および
他方の半面が、いずれもヒートシール性を有する遮水性
シート(1),(1)で構成される。
そして、これら一方の半面および他方の半面を構成す
る遮水性シート(1)の少なくとも一部は、水蒸気は通
過するが水を透過させない性質を有ると共に、有孔性ま
たは多孔性シートがラミネートされていてもよい透湿遮
水性膜(1a)で構成され、残部を有するときにはその残
部はプラスチックスシートまたはプラスチックスラミネ
ートシート(1b)で構成される。
透湿遮水性膜(1a)とは、水蒸気は透過するが水を透
過させない性質を有する微多孔性の膜であり、該膜によ
り、空気中の湿分は内部に侵入するが、吸湿後の潮解液
は外部には漏れないことになる。
このような透湿遮水性膜(1a)の例としては、ポリプ
ロピレン膜、ポリアミド膜、ポリ塩化ビニル膜、硝化セ
ルロース膜、アセチルセルロース膜、ニトロセルロース
膜、ポリテトラフルオロエチレン膜、あるいはこれらの
基材より微多孔性膜などがあげられる。
透湿遮水性膜(1a)は、補強のため、あるいはヒート
シール性付与のため、有孔性または多孔性シート(孔あ
きシート、不織布、メッシュ、割裂フィルムの縦横接着
積層物等)でラミネートしてもよい。
遮水性シート(1)は、透湿遮水性膜(1a)(有孔性
または多孔性シートがラミネートされていてもよい)の
みで構成してもよいが、コスト上の問題や強度上の問題
を考慮し、透湿遮水性膜(1a)と、プラスチックスシー
トまたはプラスチックスラミネート(1b)(他のシート
(1b)と略称することがある)との双方で構成すること
もできる。たとえば、半面を透湿遮水性膜(1a)で残り
の半面を他のシート(1b)で構成することができる。
他のシート(1b)の例としては、単層または複層のプ
ラスチックスシートまたはプラスチックスラミネート金
属箔などのプラスチックスラミネートシートが用いられ
る。なお、透湿遮水性膜(1a)は透視性を有しないこと
が多いので、他のシート(1a)の少なくとも一部は透視
性を有する方が望ましい。
上記一方の半面および他方の半面を構成する遮水性シ
ート(1),(1)の間には、1枚または2枚のヒート
シール性を有する透水可能な隔壁シート(2)が介在配
置される。
そして、上記一方の半面および他方の半面を構成する
遮水性シート(1),(1)と上記隔壁シート(2)と
は、周辺部のみにおいてヒートシールされ、その結果、
周辺部以外の中央領域は、遮水性シート(1)と隔壁シ
ート(2)とで挟まれた複数の膜間空間(3),(3)
となるようにされる。
膜間空間(3),(3)の数は2つで充分であるが、
3つまたはそれ以上とすることもできる。
ヒートシール性を有する透水可能な隔壁シート(2)
としては、次に述べる粉粒状の潮解性物質(4)および
粉粒状の高吸水性樹脂(5)が互いに混合しない程度の
細孔を有するものが用いられ、たとえば、孔あきシー
ト、メッシュフィルム、不織布、織布、割裂フィルムの
縦横接着積層物などのうちヒートシール性を有するもの
があげられる。
上記の膜間空間(3),(3)のうち少なくとも一つ
の膜間空間(3a)には、粉粒状の潮解性物質(4)が収
容される。また残りの膜間空間(3b)には、粉粒状の高
吸水性樹脂(5)が収容される。潮解性物質(4)、高
吸水性樹脂(5)の粒度は、粉粒状である限りにおいて
任意に説明できる。
ここで潮解性物質(4)としては、たとえば、潮解性
塩化物(塩化リチウム、粗製塩化ナトリウム、粗製塩化
カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マ
グネシウムアンモニウム、塩化マグネシウムナトリウ
ム、塩化マグネシウムカリウム、塩化マンガン、塩化マ
ンガンカリウム、塩化ベリリウム等)、潮解性臭化物
(臭化リチウム、臭化ベリリウム等)、潮解性ヨウ化物
(ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化マグネシ
ウム、ヨウ化カルシウム等)、潮解性硝酸塩(硝酸アン
モニウム、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、硝酸カルシウム等)、潮解性亜硝酸塩(亜硝酸ナト
リウム等)、潮解性硫酸塩(硫酸リチウム、硫酸亜鉛ナ
トリウム等)、潮解性炭酸塩(炭酸カリウム等)、潮解
性チオ硫酸塩(チオ硫酸アンモニウム等)、潮解性リン
酸塩(リン酸カリウム等)、潮解性亜リン酸塩(亜リン
酸アンモニウム等)、潮解性酸性物質(リン酸等)、潮
解性アルカリ物質(水酸化ナトリウム等)などがあげら
れ、特に塩類、なかんずく塩化物が重要である。
潮解性物質(4)には、必要に応じ、ポリマー、短繊
維状物、多孔性粒子、その他の添加剤を配合してもよ
い。
高吸水性樹脂(5)とては、自重の約10倍以上、好ま
しくは20倍以上、なかんずく30倍以上の水(脱イオン水
として)を吸収しうる樹脂であれば種々のものを用いる
ことができ、たとえば、澱粉−アクリロニトリルグラフ
ト重合体、澱粉−アクリル酸グラフト重合体またはその
塩、架橋ポリアクリル酸部分中和物、架橋ポリエチレン
オキサイド、ポリビニルアルコールの架橋物、α−オレ
フィン−アクリル酸エステル共重合体のケン化物、酢酸
ビニル−マレイン酸モノエステル共重合体のケン化物ま
たはその熱処理物などが例示できる。
透湿遮水性膜(1a)(有孔性または多孔性シートがラ
ミネートされていてもよい)と他のシート(1b)(プラ
スチックスシートまたはプラスチックスラミネートシー
ト(1b))とで遮水性シート(1)を構成する場合、透
水可能な隔壁シート(2)で仕切られた複数の膜間空間
(3),(3)のうち、透湿遮水性膜(1a)側の膜間空
間に粉粒状の潮解性物質(4)を収容してもよく、これ
とは逆に他のシート(1b)の側の膜間空間に粉粒状の潮
解性物質(4)を収容してもよい。
本発明の除湿用包装袋は、単包の形態のほか、複数の
包装袋が連接した連包の形態となし、使用時にミシン目
などから必要個数を分離して使うようにしてもよい。
本発明の除湿用包装袋は、家庭や職場の物置・押し入
れ・タンス・戸棚・シューズボックス・履物・ロッカ
ー、精密機器・電子部品のパッケージ、美術館・博物
館、百貨店等の陳列ケースをはじめ、湿度管理の必要な
任意の個所に用いられる。
作用および発明の効果 本発明の除湿用包装袋にあっては、空気中の湿分は、
遮水性シート(1)の透湿遮水性膜(1a)を経て粉粒状
の潮解性物質(4)が収容しれた膜間空間(3)に侵入
し、該膜間空間(3)で潮解性物質(4)にすみやかに
吸収される。湿分の吸収が進むにつれて生ずる潮解液
は、隔壁シート(2)を通って隣り合う膜間空間(3)
に入り、該膜間空間(3)に収容されている粉粒状の高
吸水性樹脂(5)に吸収され、蓄えられる。
このように、粉粒状の潮解性物質(4)と粉粒状の高
吸水性樹脂(5)とは互いに非接触状態に保たれている
ので、両者それぞれの本来持つ能力は最大限に生かされ
ると共に、相互の間で連携プレーがなされ、両者が混在
している場合のような能力の減殺が生じない。その結
果、両者を機械的に混合する従来の方法に比し、吸湿速
度および吸湿能力が顕著に高められ、フリーの潮解液の
生成も有効に防止できる。
高吸収性樹脂(5)は、潮解液を飽和にまで吸収する
と柔軟になるのでインジケータを役割も果たす。使用者
はこの柔軟度を目安に、除湿用包装体を新しいものと交
換すればよい。
また本発明の除湿用包装袋は、その構造から見ても明
らかなように、どのような載置姿勢でも使用できる上
に、シートを用いてヒートシールする方法で製造される
ので連続的自動生産が可能であり、使い勝手、量産性の
点でも好ましい。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 〈除湿用包装袋の構造〉 第1図は本発明の除湿用包装袋の一例を示した断面図
である。
(1)は遮水性シートであり、半面が透湿遮水性膜
(1a)、半面が他のシート(1b)で形成されている。
(2)は透水可能な隔壁シートであり、上記の遮水性
シート(1)で挟まれた空間は、この隔壁シート(2)
で2つの膜間空間(3),(3)に分割されている。
膜間空間(3),(3)のうち透湿遮水性膜(1a)側
の膜間空間(3a)には、粉粒状の潮解性物質(4)を収
容し、他のシート(1b)側の膜間空間(3b)には、粉粒
状の高吸水性樹脂(5)を収容してある。
透湿遮水性膜(1a)、他のシート(1b)および隔壁シ
ート(2)の周辺は、ヒートシールにより一体化してあ
る。
〈使用材料〉 次の材料を用いた。
・透湿遮水性膜(1a) 微多孔性を有するポリプロピレン膜に熱溶融性不織布
をラミネートして補強とヒートシール性を付与したもの ・他のシート(1b) 厚さ80μmのポリエチレンフィルム ・隔壁シート(2) 厚さ120μmのポリエチレンメッシュシート ・粉粒状の潮解性物質(4) 塩化カルシウム二水塩16.5g ・粉粒状の高吸水性樹脂(5) 酢酸ビニル−マレイン酸モノメチル共重合体ケン化物
粉末を熱処理した熱処理物3.5g 〈除湿用包装袋の製造〉 透湿遮水性膜(1a)の熱溶融性不織布ラミネート側の
面上に粉粒状の潮解性物質(4)を層状に置き、その上
から隔壁シート(2)を載置し、さらにその上から粉粒
状の高吸水性樹脂(5)を層状に置き、最後に他のシー
ト(1b)を載置した。ついで、透湿遮水性膜(1a)、他
のシート(1b)および隔壁シート(2)の周辺を、イン
パルスオートシーラを用いて、加熱0.9秒、冷却2.5秒の
条件にて5mm巾にヒートシールした。
これにより、透湿遮水性膜(1a)/潮解性物質(4)
/隔壁シート(2)/高吸水性樹脂(5)/他のシート
(1b)の配置関係を有する第1図の除湿用包装袋が得ら
れた。なお、上記積層順序を逆にしても同じ結果が得ら
れる。
〈吸湿性能試験〉 一旦乾燥処理を施した上述の除湿用包装袋を25℃、85
%RHの恒温恒湿条件下にもたらし、経時的な吸湿率(包
装袋の重量増)を測定すると共に、600時間経過後のフ
リーの潮解液の有無を調べた。
実施例2 第2図は本発明の除湿用包装袋の他の一例を示した断
面図である。
潮解性物質(4)と高吸水性樹脂(5)との位置関係
のみを交替させたほかは実施例1を繰り返し、透湿遮水
性膜(1a)/高吸水性樹脂(5)/隔壁シート(2)/
潮解性物質(4)/他のシート(1b)の配置関係を有す
る第2図の除湿用包装袋を得た。
実施例3 第3図は本発明の除湿用包装袋のさらに他の一例を示
した断面図である。
他のシート(1b)を透湿遮水性膜(1a)に代えたほか
は実施例2を繰り返し、透湿水性膜(1a)/高吸水性樹
脂(5)/隔壁シート(2)/潮解性物質(4)/透湿
遮水膜(1a)の配置関係を有する第3図の除湿用包装袋
を得た。
実施例4 第4図は本発明の除湿用包装袋の別の一例を示した断
面図である。
両面とも透湿遮水性膜(1a)からなる遮水性包材
(1)を2枚の隔壁シート(2)で3つの膜間空間に分
割し、両側の膜間空間(3b),(3b)には各2.0gの高吸
水性樹脂(5)、真中の膜間空間(3a)には16.5gの潮
解性物質(4)を収容し、透湿遮水性膜(1a)/高吸水
性樹脂(5)/隔壁シート(2)/潮解性物質(4)/
隔壁シート(2)/高吸水性樹脂(5)/透湿遮水性膜
(1a)の配置関係を有する第4図の除湿用包装袋を得
た。
比較例1 実施例1の透湿遮水性膜(1a)の熱溶融性不織布ラミ
ネート側の面上に、実施例1の粉粒状の潮解性物質
(4)16.5gとデンプン粉末3.5gとの機械的混合物を置
き、その上から実施例1の他のシート(1b)を載置し
た。ついで、透湿遮水性膜(1a)および他のシート(1
b)の周辺をヒートシールした。
これにより、透湿遮水性膜(1a)/(デンプン+潮解
性物質(4))/他のシート(1b)の配置関係を有する
除湿用包装袋が得られた。
比較例2 高吸水性樹脂(5)に代えてポリビニルアルコール粉
末(重合度1500、ケン化度88モル%)3.5gを用いたほか
は実施例1を繰り返した。
比較例3 高吸水性樹脂(5)に代えてポリビニルアルコール粉
末(重合度1000、ケン化度78モル%)3.5gを用いたほか
は実施例1を繰り返した。
比較例4 実施例1の透湿遮水性膜(1a)の熱溶融性不織布ラミ
ネート側の面上に、実施例1の粉粒状の高吸水性樹脂
(5)3.5gを層状に置き、その上から直接実施例1の粉
粒状の潮解性物質(4)16.5gを層状に置いた。最後に
その上から実施例1の他のシート(1b)を載置し、透湿
遮水性膜(1a)および他のシート(1b)の周辺をヒート
シールした。
実施例1〜4、比較例1〜4で得られた除湿用包装袋
の吸湿性能試験の結果を、次の第1表に示す。
第1表に示したように、各実施例の除湿用包装袋にあ
っては、吸湿速度がはやく、吸湿能力も大きく、しかも
吸湿量が飽和に達した後もフリーの潮解液を生じ難く、
液漏れの心配がないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の除湿用包装袋の一例を示した断面図で
ある。 第2図は本発明の除湿用包装袋の他の一例を示した断面
図である。 第3図は本発明の除湿用包装袋のさらに他の一例を示し
た断面図である。 第4図は本発明の除湿用包装袋の別の一例の示した断面
図である。 (1)……遮水性シート、 (1a)……透湿遮水性膜、(1b)……他のシート、 (2)……隔壁シート、 (3),(3a),(3b)……膜間空間、 (4)……粉粒状の潮解性物質、 (5)……粉粒状の高吸水性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26 A23L 3/3427 B01J 20/00 - 20/34 B65D 81/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋の外層となる一方の半面および他方の半
    面が、いずれもヒートシール性を有する遮水性シート
    (1),(1)で構成されていること、 そして、これら一方の半面および他方の半面を構成する
    遮水性シート(1)の少なくとも一部は、水蒸気は通過
    するが水を透過させない性質を有すると共に、有孔性ま
    たは多孔性シートがラミネートされていてもよい透湿遮
    水性膜(1a)で構成され、残部を有するときにはその残
    部はプラスチックシートまたはプラスチックスラミネー
    トシート(1b)で構成されていること、 上記一方の半面および他方の半面を構成する遮水性シー
    ト(1),(1)の間には、1枚または2枚のヒートシ
    ール性を有する透水可能な隔壁シート(2)が介在配置
    されていること、 上記一方の半面および他方の半面を構成する遮水性シー
    ト(1),(1)と上記隔壁シート(2)とは、周辺部
    のみにおいてヒートシールされ、その結果、周辺部以外
    の中央領域は、遮水性シート(1)と隔壁シート(2)
    とで挟まれた複数の膜間空間(3),(3)となってい
    ること、 このうち少なくとも一つの膜間空間(3a)には粉粒状の
    潮解性物質(4)が収容され、残りの膜間空間(3b)に
    は粉粒状の高吸水性樹脂(5)が収容されていること、 を特徴とする除湿用包装袋。
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