JPH069652B2 - 複合シ−ト及び脱湿具 - Google Patents

複合シ−ト及び脱湿具

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JPH069652B2
JPH069652B2 JP60024121A JP2412185A JPH069652B2 JP H069652 B2 JPH069652 B2 JP H069652B2 JP 60024121 A JP60024121 A JP 60024121A JP 2412185 A JP2412185 A JP 2412185A JP H069652 B2 JPH069652 B2 JP H069652B2
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JP
Japan
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composite sheet
olefin
inorganic filler
microporous membrane
bag
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博美 迫田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合シート及び複合シート製脱湿具に関する。
(従来の技術) 従来、脱湿具としては、紙又は不織布等の袋体中に吸湿
剤として、例えば、シリカゲル、生石灰、ケイソウ土等
の乾燥粉若しくは乾燥粒子、又は塩化カルシウム等の潮
解性物質を用いて、これを封入したものが使用されてい
る。しかし、前者の場合は袋体が粗孔質のため取り扱い
中に、吸湿剤の微粉末が袋外に飛び出し、発塵するの
で、クリーン度が要求される被乾燥物の脱湿具には適し
ていない。又、後者の場合は、吸湿剤が安価で脱湿能力
に優れている点は好ましいが、吸湿剤が一定量以上吸湿
した場合に、潮解して溶液状となるため、粗孔質の袋か
ら液洩れをおこし、特殊な分野にしか使用することがで
きない。
しかして、例えば、特開昭57−105237号公報に
記載の如く、塩化カルシウム等の潮解性の脱湿剤を、炭
酸カルシウム等の無孔性無機充填剤35重量%以上を含
有し且つ延伸して得た熱可塑性の多孔性シートで包装し
た乾燥剤が提案されている。しかしながら、この乾燥剤
を用いて、脱湿剤が一定量以上吸湿し、潮解して溶液状
となった場合、多孔性シートから無孔性無機充填剤が脱
落して大きな孔があき、しかもその孔が内部圧力で拡大
し、液洩れを引き起すという欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本願は叙上の如き従来の脱湿具の欠点を解消し、粉塵、
液洩れを起さず、しかも優れた乾燥速度を有する脱湿具
に用いる袋又は容器用の複合シート及びその複合シート
及びその複合シートを用いた脱湿具を提供することを目
的としてなされたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨は、1.オレフィン単独重合体と、オレフィ
ンを共重合成分として含有する共重合体と、多孔質無機
充填剤とを含有する延伸して得られた微多孔膜の両面
に、通気性膜がラミネートされてなる複合シート、及び
2.オレフィン単独重合体と、オレフィンを共重合成分と
して含有する共重合体と、多孔質無機充填剤とを含有す
る延伸して得られた微多孔膜の両面に、通気性膜がラミ
ネートされてなる複合シートから作られた袋又は容器中
に、乾燥剤又は潮解性物質が封入されてなる脱湿具に存
する。
本発明において使用される、オレフィン単独重合体とし
ては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテンの単独重
合体が挙げられる。
本発明において使用される、オレフィンを共重合成分と
して含有する共重合体としては、例えば、エチレン、プ
ロピレン、ブテンと、これらと共重合可能な他の単量体
との共重合体であって、エチレン、プロピレン、ブテン
成分を他の単量体よりも多量に含有するものが好適であ
る。
本発明において使用される、多孔質無機充填剤として
は、例えば珪藻土粉末〔就中焼成品(良質の原料珪藻土
を乾燥後粉砕分納し、高温焼成し、さらに粉砕分納し、
粒度を調整したもの)が好ましい〕、フライアッシュ
(微粉炭燃焼の火力発電所の煙道ガスから採取した
灰)、又は、真珠岩、火山岩、シラス等を高温焼性して
得られるバーライト、シラスバルーン等の人工軽量骨材
を粉砕加工した多孔質のもの等が好適に用いられ、平均
粒径50μm以下のものが好適に用いられる。
本発明において使用される、配合組成中には、その他に
熱安定剤、可塑剤、帯電防止剤、滑材及び紫外線吸収剤
等が必要に応じて適宜加えられる。
本発明における配合組成は、オレフィン単独重合体10
0重量部に対して、オレフィンを共重合成分として含有
する共重合体5〜100重量分、多孔質無機充填剤5〜
300重量部が好適に用いられる。
本発明における延伸して得られた微多孔膜を成形するに
は、通常使用される成形方法が採用される。例えば、上
記配合組成物をバンバリーミキサー、ミキシングロー
ル、押出機等により混和混練したものをカレンダーロー
ルにかけてシート状に成形するか、カレンダーロールに
かけずに押出機に投入して混練混融してシート状に押出
成形し、このシート状物を、一軸方向のみに延伸して
も、同時もしくは遂次に互いに異なる複数軸方向に延伸
してもよい。延伸倍率は少なくとも軸方向に1.5倍以
上延伸することが望ましい。延伸温度は、例えば、オレ
フィンの単独重合体中にプロピレンの単独重合体が含ま
れる場合は、プロピレンの単独重合体の溶融温度より低
く、且つ他のオレフィン単独重合体及びオレフィンを共
重合成分として含有する共重合体の溶融温度以上で延伸
を行えばよく、オレフィン単独重合体中にプロピレンの
単独重合体が含まれない場合は、オレフィン単独重合体
及びオレフィンを共重合成分として含有する共重合体の
溶融温度以上で延伸を行えばよい。
しかして延伸して得られた膜は、多孔質無機充填剤を核
とし、該充填剤の周りが重合体で強固にホールドされ、
その周辺に微孔が多数生成し、表面から裏面に複雑に入
り組んだ微細緻密な連通孔が形成された微多孔膜であ
る。
本発明において使用される微多孔膜が、延伸により得ら
れ微多孔が形成されたものであるにもかかわらず、無機
充填剤の周りが重合体で強固にホールドされているの
は、無機充填剤として多孔質のものを用いていることに
よるものであり、この多孔質無機充填剤の粗孔部への、
オレフィンを共重合体成分として含有する共重合体との
ぬれ特性がよく、アンカー効果によって延伸成形後も剥
離がないためであり、これにより、微多孔膜からの多孔
質無機充填剤の離脱及び微多孔の拡大がおこりにくいの
である。
本発明において使用される通気性膜としては、例えば、
オレフィン系合成繊維不織布、有孔ポリオレフィンフィ
ルム、オレフィン系割繊維不織布等が用いられる。この
通気性膜は微多孔膜の両面に、損傷防止、結露防止のた
めラミネートして用いられる。
微多孔膜に通気性膜をラミネートするには、例えば、ロ
ールラミネート装置により、加熱下で行う方法等が採用
される。
しかして、第1図に示す如く、例えば、微多孔膜11の
表裏面に、各々、オレフィン系合成繊維不織布12及び
有孔ポリオレフィンフィルム13がラミネートされた本
発明複合シート1が形成される。
又、この複合シートから作られた袋又は容器中に、乾燥
剤又は潮解性物質21が封入されて、第2図乃至第4図
の如き袋状又は第5図の如き容器状の本発明の脱湿具2
が形成される。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
<実施例1> ポリプロピレン(軟化点:147℃)20重量部、ポリ
エチレン(軟化点:130℃)50重量部、エチレン酢
酸ビニル共重合体(軟化点:60℃)50重量部、珪藻
土70重量部を配合した配合組成物をヘンシェルミキサ
ーで混合し、160℃に加熱された混練りロールで15
分間混練り後厚さ3mmのシートに成形し、これをペレタ
イザーにかけて約3mm角のペレットを作成した。
次に、この角ペレット全量に、前記と同様のポリプロピ
レン80重量部を添付し、タンブラーで約15分間攪拌
して混合ペレットを作成した。
次に、この混合ペレットを押出機に投入し、200℃で
押出成形して厚さ0.35mm厚のシート状物を成形し
た。
次いでそのシート状物を110℃のロールに通して5倍
の縦延伸し、テンター型延伸機に導いて、130℃にて
横方向に2倍の延伸を行ない、微多孔膜を得た。
この微多孔膜の表面及び断面を電子顕微鏡で見たとこ
ろ、多孔質無機充填剤を核とし、該充填剤の周りが重合
体で強固にホールドされ、その周辺に微孔が多数生成
し、膜の表面から裏面に複雑に入り組んだ微細緻密な連
通孔が形成されているのが観察された。
この微多孔膜の両面にオレフィン系不織布をロールラミ
ネート装置を用いて、温度150℃で10m/minの速度
でラミネートして複合シートを作成した。
このシートを用いて、インパルスシーラーで130mm×
130mmの袋を作成し、内部に塩化カルシウム(CaCl2
・2H2O)50gを封入して脱湿袋を作成した。
次に、この袋を40℃、湿度90%の恒温室中に1ヶ月
間放置した結果、内容物は約3.5倍に吸湿増量し、袋
全体がゴムチューブ状に膨張したが、液洩は発生しなか
った。
次に、この膨張した袋に、厚さ9mm、300mm角の合板
をのせて静荷重65kg(体重相当)をかけたが破袋しな
かった。
又、この袋に用いた複合シートについて透気度、透湿
度、耐水圧性を測定したところ、透水度は800sec/1
00ccであり、透湿度は2000g/m2・24hrであり、耐水圧
性は5400sec/atmではじめて水滴確認し、微多孔膜
の平均孔直径は0.8μであった。
尚、透気度はJISP8117に準じ測定し、透湿度は
JISZ1702に準じ測定した。又、耐水度は前記の
袋の測定方法に準じ1atm下の荷重下で顕微鏡で観察
し、水滴を確認するまでの時間により判断した。又、孔
直径は水銀ポロメーター法により測定した。
<実施例2〜5> 実施例1と同様に、各々、第1表に示す如き配合組成の
微多孔膜の両面に、第1表に示す如く表裏面材をラミネ
ートした複合シートを作成し、実施例1に準じて試験を
行った。
その結果を第1表に併せて示す。
<比較例1,2> 実施例1と同様に、各々、第1表に示す如き配合組成の
多孔膜の両面又は片面に、第1表に示す如く表裏面材を
ラミネートした複合シートを作成し、実施例1に準じて
試験を行った。
その結果を第1表に併せて示す。
尚、比較例1の多孔膜の表面及び断面を電子顕微鏡で見
たところ、炭酸カルシウムを核とし、炭酸カルシウムと
重合体との界面より剥離現象が発生し、炭酸カルシウム
の周辺に孔が生成し、膜の表面から裏面に複雑に入り組
んだ連通孔が形成されているが、炭酸カルシウムが重合
体によりホールドされずに浮上っている状態が観察され
た。図に示す。
<比較例3> 実施例1と同様に、各々、第1表に示す如き配合組成の
シート状物を成形した。
次いでそシート状物を実施例1と同様にテンター延伸機
に導いたが微多孔膜が裂けて連続延伸できなかった。
(発明の効果) 本発明複合シートは、上記の如き構成であり、多孔質無
機充填剤を核とし、該充填剤の周りが重合体で強固にホ
ールドされ、その周辺に微孔が多数生成し、表面から裏
面に複雑に入り組んだ微細緻密な連通孔が形成された微
多孔膜の両面に通気性膜がラミネートされているので、
透湿度が優れ、且つ水圧がかかた場合に、微多孔膜から
の多孔質無機充填剤の離脱及び微多孔の拡大が起りにく
く、耐水圧度が著しく優れている。
又、本発明脱湿具は、上記の如き構成であり、叙上の本
発明複合シートから作られた袋又は容器中に、乾燥剤又
は潮解性物質が封入されているので、乾燥速度が優れ、
且つ長期間液洩れを起すことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明複合シートの一実施例を示す断面図、第
2図は本発明脱湿具の一実施例を示す斜視図、第3図は
第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図及び第5図
は、各々本発明脱出具の別の実施例を示す斜視図であ
る。 符号の説明 1…複合シート、2…脱湿具、11…微多孔膜、12…
オレフィン系合成繊維不織布、13…有孔ポリオレフィ
ンフィルム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン単独重合体と、オレフィンを共
    重合成分として含有する共重合体と、多孔質無機充填剤
    とを含有する延伸して得られた微多孔膜の両面に、通気
    性膜がラミネートされてなる複合シート。
  2. 【請求項2】オレフィン単独重合体と、オレフィンを共
    重合成分として含有する共重合体と、多孔質無機充填剤
    とを含有する延伸して得られた微多孔膜の両面に、通気
    性膜がラミネートされてなる複合シートから作られた袋
    又は容器中に、乾燥剤又は潮解性物質が封入されてなる
    脱湿具。
JP60024121A 1985-02-08 1985-02-08 複合シ−ト及び脱湿具 Expired - Lifetime JPH069652B2 (ja)

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