JPH0410850B2 - - Google Patents

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JPH0410850B2
JPH0410850B2 JP20373384A JP20373384A JPH0410850B2 JP H0410850 B2 JPH0410850 B2 JP H0410850B2 JP 20373384 A JP20373384 A JP 20373384A JP 20373384 A JP20373384 A JP 20373384A JP H0410850 B2 JPH0410850 B2 JP H0410850B2
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film
water
weight
alkaline earth
earth metal
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JP20373384A
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JPS6179620A (ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多孔質フイルムに関し、更に詳しく
は、水は透過せず水蒸気は透過するポリオレフイ
ン樹脂を成分とする軟らかい多孔質フイルムに関
する。
近頃、幼児、病人等に用いるおむつとして、使
い捨ておむつの普及が目覚ましい。このようなお
むつに使用される裏面フイルムに必要な性能とし
て、おむつの機能としての水不透過性は勿論のこ
と、肌のかぶれを防止するための水蒸気透過性を
有することが望まれる。
又、使い捨ておむつとしては安価であるべきで
あり、従つて、この種のフイルムは低廉でなけれ
ばならない。
従来、これらのおむつに使用する裏面フイルム
として水不透過性のポリエチレンフイルムが多用
されているが、透湿性が無いために発汗しても蒸
散がなされず、おむつかぶれの原因となつてい
る。本発明者は、上記の要件を満たすフイルムと
して多孔質フイルムが好適であることを見出し
た。しかしながら、従来の多孔質フイルムとして
は、例えば、放電によつて孔あけされたもの、フ
イラー混入後フイラーを除去すことにより得られ
るもの、結晶性プラスチツクを延伸することによ
り得られるもの、二種以上の樹脂をブレンドして
延伸することにより得られるもの等があるが、い
ずれもコストが高いとか、性能が不充分であると
いう理由により使い捨てのおむつ用には不適であ
る。
又、プラスチツクに無機物を充填したものを延
伸して得られた多孔質フイルムがあり、該フイル
ムは安価で簡便に得られるものではあるが、この
種のフイルムは水不透過性という点において劣る
という欠点がある。
即ち、無機物の種類は多岐に渡つているがこれ
を相当量含有することが多孔質フイルムには不可
欠である。しかし、このように多量の無機物をブ
ラスチツクと混合してシート状物を押し出すと無
機物に微量含有されている水分による僅かな発泡
が生じる。シート状物の段階では目視で判別不可
能な小さな発泡でも次工程の延伸により亀裂を発
生せしむる。その結果、得られたフイルムの水不
透過性が極端に劣化し、はなはだしい場合は水漏
れが生じる等の不具合を生じる。
本発明者は、これら従来の欠点を改善すべく鋭
意研究した結果、アルカリ土類金属酸化物が加え
られた多孔質フイルムが、微量水分を消失させ発
泡を防止し、ひいては亀裂を生じないことを見出
した。
本発明は、水不透過性で、水蒸気透過性であ
り、しかも安価に製造出来る多孔質フイルムを提
供することを目的とする。
即ち、本発明は、少なくともアルカリ土類金属
酸化物を一種以上含む無機充填剤を30重量%以上
含有するポリオレフインシート状物を少なくとも
一軸方向に延伸してなる多孔質フイルムを要旨と
する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に於ける多孔質フイルムは、少なくとも
アルカリ土類金属酸化物を一種以上含む無機充填
剤を30重量%以上含有するポリオレフインシート
状物を少なくとも一軸方向に延伸してなるもので
ある。
本発明に適用し得る無機充填物としては、例え
ば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カル
シウム、亜硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
リン酸カルシム、塩基性炭酸マグネシウム、塩化
ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属塩、ケイ
酸、カオリン、タルク等のケイ酸塩、クレー、火
山灰、シラス、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブ
ラツク、金属粉等が挙げられる。
又、本発明に於いて使用し得るアルカリ土類金
属酸化物としては、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、酸化ベリリウム、酸化ストロンチウム、
酸化バリウム、酸化亜鉛等が挙げられ、これらア
ルカリ土類金属酸化物の一種又は二種以上を使用
することができる。
本発明に於いて、上記した無機充填剤及びアル
カリ土類金属酸化物は粉度10μ以下の粉末状で用
いられる。
本発明に於いて、少なくともアルカリ土類金属
酸化物を一種以上含む無機充填剤の量は30重量%
以上であり、好ましくは80重量%以下である。
上記量が30重量%未満であると、延伸まを行つ
ても充分な通気性が得られず、上記量が80重量%
を越えるとフイルムの物性が劣るという欠点を有
する。
又、上記無機充填剤に含まれるアルカリ土類金
属酸化物の量は、0.1〜10重量%であり、0.1重量
%未満では無機充填剤が含有する微量水分の吸収
もなし得ないし、10重量%を越えるとコストアツ
プとなる。
又、本発明におけるポリオレフインとは、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、綿状低密度ポリエチレン、エチレン
とプロピレン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル等の他の不飽和単量体との共重合体、ポリプ
ロピレン、ポリブテン−1、アイオノマーまたは
これらの混合物、更には、これらのポリオレフイ
ンと無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸類のグ
ラフト化等によつて変成されたポリオレフインと
の混合物等が挙げられる。
本発明多孔質フイルムは、アルカリ土類金属酸
化物を含有しているため、無機充填剤中に水分が
微量含有されていても、水分とアルカリ土類金属
酸化物が反応してアルカリ土類金属の水酸化物を
作り、水分による発泡を生じることはなく、その
結果、延伸した際、フイルムに亀裂を生じるよう
な不具合を生じることはない。
本発明多孔質フイルムには種々の添加剤例え
ば、顔料、安定剤、滑剤、難燃剤、可塑剤等を添
加することも出来る。
本発明に於けるポリオレフインシート状物は、
上記した無機充填剤、アルカリ土類金属酸化物を
含有するものであるが、その製法は特に限定され
ず、例えば、ポリオレフインと無機充填物を常法
に従つてカレンダー成形或いは押出成形によつて
シート化すればよい。また事前に無機充填物とポ
リオレフインをブレンドしたマスターバツチを作
成しておいてもよい。
本発明に於ける多孔質フイルムは、ポリオレフ
インシート状物を少なくとも一軸方向に延伸して
なるものである。
シート状物を延伸することにより、シート状物
中に含有されるアルカリ土類金属酸化物及び無機
充填剤とポリオレフイン樹脂間に物理的に微細な
隙間が生じ、それらの隙間を伝つて水蒸気が透過
する。これらの隙間は、非常に微細であるため、
水は不透過である。
本発明の多孔質フイルムは簡便にして、安価に
水分発泡による亀裂の無い多孔質フイルムであ
り、無機充填物の量や大きさ、延伸倍率を変える
ことにより、透湿量も容易に制御することが出
来、特に使い捨ておむつ用の裏面フイルムとして
好適である。
以上説明したように、本発明多孔質フイルム
は、少なくともアルカリ土類金属酸化物を一種以
上含む無機充填剤を30重量%以上含有するポリオ
レフインシート状物を少なくとも一軸方向に延伸
してなるものであるから、アルカリ土類金属酸化
物の作用で無機充填剤中に微量含有される水分を
取り除き、その結果、フイルムが延伸されること
により亀裂まを生じ、水を透過してしまうような
不具合を生じることはなく、しかも水蒸気透過性
で安価に製造することが出来る等種々の効果を有
するものである。
以下、具体的実施例及び比較例を挙げて本発明
を更に詳細に説明する。
実施例 1 エチレン−ブテン−1共重合体からなる線状低
密度ポリエチレン(MI=2,d=0.920)50重量
%、炭酸カルシウム(平均粒子径2.0μ)48重量
%、酸化カルシウム2重量%の組成からなる樹脂
組成物をTダイフイルム製膜機により80μのシー
トを得た。これを50℃でたて方向に2倍延伸し、
40μの多孔質フイルムを得た。得られたフイルム
は水は透過しないが透湿度は3100g/m224Hrと
良好であつた。
得られたフイルムをおむつの裏面フイルムとし
て使用したところ、水漏れのない、かぶれを生じ
ない良好なおむつが得られた。
実施例 2 低密度ポリエチレン(MI=1.2,d=0.918)45
重量%、硫酸マグネシウム(平均粉径3.0μ)52重
量%、酸化カルシウム3重量%の組成からなる樹
脂組成物をTダイフイルム製膜機により120μの
シートを得た。これを40℃でたて方向に3倍延伸
して40μの厚さのフイルムを得た。
得られたフイルムも水は透過しないが、透湿度
は3700g/m224Hrと良好であつた。
比較例 1 エチレン−ブテン−1共重合体50重量%と炭酸
カルシウム50重量%の組成からなる樹脂組成物を
実施例1と同様に製膜して80μシート得た。この
状態では発泡が観察されなかつた。これを2倍延
伸し40μのフイルムを得たが、1m2当たり約10個
の亀裂を生じた。
得られたフイルムをおむつの裏面フイルムとし
て使用したところ、おむつは水漏れを生じた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくともアルカリ土類金属酸化物を一種以
    上含む無機充填剤を30重量%以上含有するポリオ
    レフインシート状物を少なくとも一軸方向に延伸
    してなる多孔質フイルム。
JP20373384A 1984-09-28 1984-09-28 水不透過性多孔質フィルム Granted JPS6179620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20373384A JPS6179620A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 水不透過性多孔質フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20373384A JPS6179620A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 水不透過性多孔質フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6179620A JPS6179620A (ja) 1986-04-23
JPH0410850B2 true JPH0410850B2 (ja) 1992-02-26

Family

ID=16478953

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JP20373384A Granted JPS6179620A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 水不透過性多孔質フィルム

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JPS6179620A (ja) 1986-04-23

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