JP3324079B2 - コイルばねの第2ばね掛けの脚部起こし加工方法およびその装置 - Google Patents

コイルばねの第2ばね掛けの脚部起こし加工方法およびその装置

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JP3324079B2
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coil spring
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルばねの第2
ばね掛けの脚部起こし加工方法およびその装置に係るも
のであって、さらに詳しくは、引張りコイルばねの第2
フック(第2ばね掛け)、又は捩じりコイルばねの第2
ばね掛けの脚部を起こし加工する方法およびその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】第2ばね掛けの脚部の起こし加工するも
のは例えば実開平6−77937号(実用新案登録第2
546963号)がある。この考案は図1において、ク
イル101の側面で形成された第1,第2フック付のコ
イルばね半製品Wは第1移送部材102の上・下面挟持
片103,104により挟持され、第2フック端面を切
断後に回転軸105が図で左旋回されて水平位置となり
コイルばね半製品Wは受渡し位置Pの手前のS位置とな
る。このときコイルばねの第2フックはほぼ下側を向
く。スライダ106が旋回レバー107により左行され
コイルばね半製品WはP位置となる。
【0003】この状態では第2フックは下側を向いてい
る。P位置のコイルばね半製品Wのボディコイル軸と同
心のフック角度制御部材100の制御杆108が、前進
して先端小径部がコイルばねのボディ部に挿入され、旋
回されるに伴い先端の図示しない係合ピンが第2フック
を引掛けてコイルばね半製品Wを旋回させる。第2フッ
クは図のように上方を向く位置となる。この時点で第2
移送部材109に渡され、上下の挟持片110,111
で挟持する。第2移送部材109が90°左旋回してコ
イルばね半製品WをQ位置とし第2フックを左側水平位
置としてコイルばね受台112上に位置決めする。
【0004】図示しない駆動装置でレバー113が引き
降ろされ、コイルばね受台112上のコイルばね半製品
Wを固定する。次いで図示しない駆動装置で後退位置に
あったフック起こし成形ツール114が前進されコイル
ばね半製品Wの第2フックの脚部とボディ部との間に先
端の楔が挿入される(図1,図2)。次いで図示しない
駆動装置によりフック起こし成形ツール114が第2フ
ックを引っかけ起こし成形ツール115の先の丸みに沿
って強制的に起こされ、スプリングバック量を考慮した
位置とされる(図3)。
【0005】また特公平2−18932号がある。この
発明はコイル成形部で密着コイルばね成形としたもの
を、保持ステージで一方を旋回して開閉する一対のクラ
ンプアーム120,121で密着コイルSの中央部を把
持する。次に切断したばねを保持ステージを旋回させて
ループ成形ステージに移送する。移送されクランプアー
ム120,121で把持された状態において密着コイル
Sの両端で第2ばね掛けのフック起こしを行うものであ
る(図4)。
【0006】密着コイルSのそれぞれの端面を受ける楔
工具122と、先端に溝123aを設けた絞り工具12
3とで挟持ように両側に配置した起こし補助工具は筒状
の成形ステージを筒軸の回りでコイルの巻数,ばね掛け
のループ対向角度の変化に対応して回動し、コイル長の
変化に対応して上記両工具の位置を調整できるものであ
る。そして密着コイル両側の線材間に楔工具122と絞
り工具123を押し入れるように当接して密着コイルS
の両端のボディコイル半巻き部を保持しながら絞り工具
123の先端の溝123aで半巻き部を絞り込む〔図5
(ロ)〕。次に楔工具122に沿って移動可能に配した
ループ起こし工具124を前進させて絞り込まれたコイ
ル半巻き部分の先端をすくいあげて引起こす〔図5
(ハ)〕加工によってループに成形する〔図5
(ニ)〕。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】実開平6−77937
号に記載された考案は、コイルばね素材の位置決めのた
めに、受渡し位置Pでコイルばね素材の把持を一時的に
開放する。そしてフック角度制御部材100で位置決め
して再度把持する。このためコイルばね素材の位置が不
安定になったり、線材径が細い場合には位置決めが不確
実になるという問題があった。また特公平2−1893
2号に記載の発明は、密着コイルSを把持してから起こ
し加工が終わるまで把持状態を替えないもののループ成
形ステージにおいて、楔工具122,絞り工具123お
よびループ起こし工具124が密着コイルSと係合する
位置を密着コイルSに合わせて旋回及び両側の楔工具・
絞り工具・ループ起こし工具の位置調整を行う必要があ
って、保持ステージやループ成形ステージの構成が繁雑
となってコスト高となる。さらに位置調整が難しいとい
う問題があった。本発明は従来の技術の有するこのよう
な問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、装置の構成が簡素で位置調整が容易に行うことがで
き、且つコイルばねの第2ばね掛けの脚部起こし位置が
安定し、確実な起こし加工ができる方法及びその装置を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、クイルから送り出される線材を成形工具
に衝合させて成形される引張りコイルばね又は捩じりコ
イルばねのボディコイル終端部に、第2ばね掛けの脚部
を立設するように起こし加工する方法であって、コイル
ばねの第1ばね掛け、ボディコイルおよび第2ばね掛け
がそれぞれ所定形状に加工された後、第1把持手段でボ
ディコイルを把持し、前記第2ばね掛けの端部が所定長
に切断して線材からコイルばね素材を分離し、前記第1
把持手段に把持された前記コイルばね素材のボディコイ
ル軸を中心とする前記第2ばね掛けの周回位置を回動位
置決め手段によって位置決めするとともに、前記コイル
ばね素材を移送手段によって起こし加工位置に移送し、
前記第2ばね掛けと連なるボディコイル半巻き部を起こ
し芯金でボディコイルの軸線方向に規制して折り曲げ位
置を規定するとともに、前記第2ばね掛けが露出するよ
うに起こし加工位置の第2把持手段によって前記コイル
ばね素材を把持し、脚部起こし工具を進出させその尖端
部を前記第2ばね掛けの脚部とボディコイルとの間に挟
入しながら揺動させて、前記第2ばね掛けの脚部を前記
起こし芯金との協動で折り曲げるように起こし加工する
ようにしたものである。
【0009】この発明によれば、第1把持手段で把持さ
れたコイルばね素材のボディコイル軸を中心とする周回
位置を位置決めするとともに、このコイルばね素材を起
こし加工位置に移送するようにしたので、各手段・各部
材の構成を簡素にでき、コイルばねの品種変更に伴う各
種の調整が容易となる。また、第1把持手段で把持され
たコイルばね素材は、脚部の起こし加工が完了するまで
の間は継続的に把持されているので、第2ばね掛けの周
回位相位置が正確に規定され、安定した起こし加工が可
能となる。
【0010】また、第2ばね掛けの周回位置を位置決め
する方法は、第1把持手段に把持されたコイルばね素材
が線材から分離された後から起こし加工位置に移送され
るまでの間または起こし加工位置で、前記コイルばね素
材のボディコイルボディコイル軸を中心とする前記第2
ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を検出し、検出され
た周回位相現在位置と予め設定された周回位相設定位置
とから前記コイルばね素材のボディコイル軸を中心とす
る前記第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を周回位
相設定位置に補正するようにしたものである。
【0011】この発明によればコイルばね素材を移送中
に第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を検出し、予
め設定された周回位相設定位置からそのずれ量を求めて
補正し、予め設定された周回位相設定位置に回動位置決
めさせるので、コイルばねの第2ばね掛けの周回位相位
置がより正確,安定した起こし加工ができ良い品質の製
品を得ることができる。
【0012】また、クイルから送り出される線材を成形
工具に衝合させて成形される引張りコイルばね又は捩じ
りコイルばねのボディコイル終端部に、第2ばね掛けの
脚部を立設するように起こし加工する装置であって、コ
イルばねの第1ばね掛け、ボディコイルおよび第2ばね
掛けがそれぞれ所定形状に加工された後のボディコイル
を把持可能な第1把持手段と、該第1把持手段に把持さ
れて第2ばね掛けの端部が切断され線材から分離された
コイルばね素材を該第1把持手段とともに回動させてボ
ディコイル軸を中心とする第2ばね掛けの周回位置を位
置決めする回動位置決め手段と、把持されたコイルばね
素材を前記第1把持手段および前記回動位置決め手段と
ともに起こし加工位置に移送する移送手段と、前記起こ
し加工位置に移送されたコイルばね素材を第2ばね掛け
が露出するように把持する第2把持手段と、前記第2把
持手段に把持されたコイルばね素材の第2ばね掛けと連
なるボディコイル半巻き部をボディコイルの軸線方向に
規制するとともに第2ばね掛けの折り曲げ位置を規定す
る折り曲げ芯金と、尖端部が第2ばね掛けの脚部とボデ
ィコイルとの間に挟入可能に形成され前記尖端部の進退
と関連的に揺動する脚部起こし工具とを備え、第2ばね
掛けの第2脚部を折り曲げるように起こし加工するよう
に構成したものである。
【0013】この発明によれば、第1把持手段で把持さ
れたコイルばね素材のボディコイル軸を中心とする周回
位置を位置決めするとともに、このコイルばね素材を起
こし加工位置に移送するようにしたので、各手段・各部
材の構成を簡素にでき、コイルばねの品種変更に伴う各
種の調整が容易となる。また、第1把持手段で把持され
たコイルばね素材は、脚部の起こし加工が完了するまで
の間は継続的に把持されているので、第2ばね掛けの周
回位相位置が正確に規定され、安定した起こし加工が可
能となる。
【0014】また、回動位置決め手段による第2ばね掛
けの周回位置決め時期は、第1把持手段に把持されたコ
イルばね素材が線材から分離された後から起こし加工位
置に移送されるまでの間または起こし加工位置で、コイ
ルばね素材のボディコイル軸を中心とする第2ばね掛け
の周回位置を位置決めするように構成したものである。
【0015】この発明によれば、コイルばね素材から分
離された後から起こし加工位置に移送されるまでの間ま
たは起こし加工位置で、第2ばね掛けの周回位置を位置
決めするようにしたので、コイルばね素材の周回位置決
めと移送とを並行させて加工サイクルタイムの短縮が図
れる。
【0016】また、ボディコイル軸を中心とした第2ば
ね掛けの周回位置を位置決めする回動位置決め手段は、
第1把持手段を回動位置決めするサーボモータと、第1
把持手段に把持されたコイルばね素材が線材から分離さ
れた後から起こし加工位置に移送されるまでの間または
起こし加工位置でコイルばね素材のボディコイル軸を中
心とする第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を検出
する検出器と、検出された周回位相現在位置と予め設定
された周回位相設定位置とから周回位相差を求める演算
手段と、求めた周回位相差に基づき前記脚部の周回位相
現在位置を周回位相設定位置に補正すべく前記サーボモ
ータを制御する制御手段とを備え、コイルばね素材のボ
ディコイル軸を中心とする第2ばね掛けの脚部の周回位
相現在位置を周回位相設定位置に補正制御するように構
成したものである。
【0017】この発明によれば、コイルばね素材を移送
中に第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を例えばC
CDカメラなどの検出器で検出して画像処理システムに
伝送し、予め設定登録された基準登録画像と比較して周
回位相差を補正値として求め、NC制御装置によりサー
ボモータを駆動して第1把持手段に把持されたコイルば
ね素材の第2ばね掛けの周回位相現在位置を周回位相設
定位置に補正制御することができるので、第2ばね掛け
の周回位相位置をより正確に、安定した起こし加工が迅
速にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】ばね成形機の加工工具の配置及び
コイルばね素材(以後当該ばねと称す)を移送する移送
装置の移送腕との正面における関係を示す図6、当該ば
ね移送装置の正面を示す図7、切断された当該ばねが移
送された起こし加工位置の搬送装置、第2ばね掛けの脚
部(以後当該脚部と称す)を起こし加工する起こし装置
の上面を示す図8、図8のA矢視図を示す図9、搬送装
置の旋回駆動部、脚部起こし装置の正面を示す図10、
図10のB矢視図を示す図11にもとづき説明する。
【0019】工具取付面板1の中央部には図示しない線
材送り出し装置より送られる線材を案内するクイル2が
水平に設けられている。このクイル2を中心して放射状
に各種の加工工具が配置される。真上位置に取り付けら
れたスライダ案内台3Aにはフックの湾曲加工やボディ
コイルのコイリング加工をする成形工具4をクイル2側
に有するスライダ5が上下方向に移動可能に案内されて
いる。
【0020】クイル2に対し右斜め45°上方に取り付
けられたスライダ案内台3Bには上切断工具7をクイル
2側に有するスライダ8がクイルに向かって移動可能に
案内されている。また左斜め45°下方に取り付けられ
たスライダ案内台3Cには下切断工具10をクイル2側
に有するスライダ11が案内されている。そしてこれら
のスラダ5,8,11は工具取付面板1の裏側に設けた
図示しない大歯車と噛合駆動される小従動歯車で回転さ
れる円板カム,レバーを介して選択的に随時クイル2の
前面に進出される。
【0021】クイル2から送り出された線材が成形工具
4で成形され、クイル2aの右横方向に形成された当該
ばねを移送する移送装置を説明する。
【0022】工具取付面板1の右側に配置された装置枠
体14の側面に回動用サーボモータ15と連結された減
速機16が取り付けられている。この減速機16の鉛直
方向を向く出力軸17には、移送アーム基体18を出力
軸17と直角方向の軸心で回動可能に軸承するブラケッ
ト19が固定されている。移送アーム基体18には上側
に移送アーム21A,下側に移送アーム21Bで一対と
なり、長い当該ばねが挿通できる長い空間を設けて平行
に取り付けられている。
【0023】上側の移送アーム21Aの先端には把持面
が平らな把持爪22Aが取着されている。下側の移送ア
ーム21Bの先端には取替可能で把持面がV面のL形把
持爪22Bが支軸23で揺動可能に枢支されている。そ
してL形把持爪22の腕22Baは移送アーム21Bに
一端が枢支されたエアアクチュエータ24のピストンロ
ッド24a端と枢結されている。従ってエアアクチュエ
ータ24に圧力空気の供給が断続されることによってL
形把持爪22Bが支軸23を中心に回動されることによ
り、一対の爪が開閉され当該ばねWを把持することがで
きる。また移送アーム基体18の移送アームと反対側に
は第2ばね掛けの位相修正用のロータリアクチュエータ
25の出力軸が連結されていて、一対の移送アーム21
A,21Bをその出力軸を中心として回動させることが
できる。
【0024】さらに移送アーム基体18には円周方向に
ストッパ26が半径方向に突設され、ブラケット19に
はストッパ26を挟んで当接可能位置で円周方向に位置
調整可能な駒27が2個所に取り付けられている。そし
て成形された当該ばねWを受け取りに行くときは常に同
じ側の駒27とストッパ26とが当接する状態にロータ
リアクチュエータ25が作動される。移送後の脚部起こ
し位置では第2ばね掛けの位置決め角度補正量の小さい
方向の駒27とストッパ26とが当接されるようにロー
タリエアアクチュエータ25が作動するように規定され
ている。
【0025】主として当該ばねの移送装置及び当該脚部
の起こし装置の上面を示す図8、当該脚部の起こし装置
の正面を示す図10にもとづき説明する。移送アーム2
1A,21Bの90°の水平旋回で把持爪22A,22
Bで把持された当該ばねWのボディコイルWb(図20
参照)を把持部31aで受けとめ位置決めする固定側把
持片31が、コイルの軸線方向に位置調整可能に装置枠
体14に取り付けられている。固定側把持片31の相手
側となる把持部32aを有する可動側把持片32が、装
置枠体14に位置調整可能に設けられたブラケット33
に把持する当該ばねWの軸心と同方向の支軸34によっ
て回動可能に枢支されている。
【0026】そして可動側把持片32には第2ばね掛け
側のボディコイル半巻き部をボディコイルの軸線方向に
規制するとともに当該脚部Wc(図20参照)の折り曲
げ位置を規制する起こし芯金35が取替可能に締着され
ている。これ等の把持部31a,32aは当該ばねWの
ボディコイルの形状に合ったリード溝を設けることが望
ましい。また装置枠体14には把持された当該ばねWの
軸心と同方向で回動可能に軸承された水平回転軸36に
第1円板カム37,第2円板カム48が固定されてい
る。
【0027】この水平回転軸36は減速機38を介して
サーボモータ45で回転される。装置枠体14に水平回
転軸36と平行に枢支された支軸39にレバー40が取
り付けられている。そしてこのレバー40の先端と可動
側把持片32の腕部32bとは、長さ調整可能なロッド
41によって互いに連結されている。レバー40の中程
に第1円板カム37と接触するカムフオロア42が枢支
されていて、レバー40と装置枠体14に固設の係止具
43との間に張設された引張りコイルばね44によって
カムフオロア42と第1円板カム37とは常時当接され
る。従って図11に示す、サーボモータ45から減速機
38を介して水平回転軸36が回転されることにより、
可動把持片32は第1円板カム37,レバー40,ロッ
ド41を介して必要なタイミングで開閉される。
【0028】また装置枠体14の水平回転軸36に対し
てレバー40と反対側で枢支された支軸46に固定のレ
バー47が設けられている。そして水平回転軸36に固
定された第2円板カム48にレバー47の中程に枢支さ
れたカムフオロア49が当接するようになっている。装
置枠体14には把持部31a,32aで把持された当該
ばねWの軸心と直交する案内を有してスライダ52が嵌
合されるスライダベース51が設けられている。このス
ライダ52には把持された当該ばねWの軸と平行な軸で
ローラ53が枢支されており、レバー47の先端に当接
される。そしてスライダ52と装置枠体14のばね掛け
54,55の間に張設された引張りばね56によりスラ
イダ52はレバー47の揺動に追従して進退される。
【0029】またスライダ52には支軸58により前記
把持された当該ばねWの軸心を含む平面内で揺動可能に
揺動レバー59が枢支されている。この揺動レバー59
の前端には楔状をなす斜面61aとなった当該脚部Wc
の起こし工具61が可動側把持片32の端面に締着さ
れ、当該ばねWの軸方向を規制し且つ折り曲げ位置を規
定する起こし芯金35に対応して取換可能に締着されて
いる。この後端にはローラ62が枢支されている。そし
てこのローラ62は、スラダ52に位置調整可能に固定
され、スライダベース51側を平面とした矩形の板カム
63に常時当接するようスライダ52と揺動レバー59
との間に介装された圧縮ばね64により押圧されてい
る。
【0030】次に第2ばね掛けの位相を検出する手段を
制御ブロック線図を示す図12にもとづいて説明する。
なお、移送アーム21A,21Bの回動がロータリアク
チュエータ25に替えサーボモータ70となる。
【0031】CCDカメラ71は、図8に示す移送アー
ム21A(21B)が45°反時計方向に旋回位置決め
されたときの把持した当該ばねWの第2ばね掛け対向位
置に、図示しない支持具を介してフレームに位置調整可
能に設けられている。そして当該ばねWの第2ばね掛け
側端面の形状を撮影して、その影像をアナログ信号とし
て出力するようになっている。CCDカメラ71には対
物レンズの周辺に照明用のリングライト72が設けられ
ている。CRT73はモニターとして画面上に画像や文
字を表示するものである。74はプリンタ、マウス75
は中央の回転ボール75aを手動回転させた方向にCR
T73画面上のカーソルを移動することができる。マウ
ス75には実行スイッチ77と解除スイッチ78とが並
んで設置されている。
【0032】画像処理システム80の構成は、CCDカ
メラ71からの信号を2値化するためのA/D変換器8
1、CRT73の表示に必要なアナグロ信号に変換する
D/A変換器82、画像処理動作メモリ83a,表示画
像メモリ83b、基準画像メモリ83cからなる画像メ
モリ83、マウス75からの信号を処理するカウンタ処
理部84、プリンタ74への信号を出力するシリアル出
力部86、NC制御装置90へ信号を出力するパラレル
出力部87、及び上記各部からの信号処理を演算するC
PU88で構成されている。
【0033】NC制御装置90は本機の駆動モータ等の
制御部に加えて、画像処理システム80からの入力信号
を判別する入力信号判定部91、補正値を記憶する補正
値記憶部92、指令値に画像処理システム80から送ら
れて補正値記憶部92に記憶する補正値を付加して位相
制御用のサーボモータ70の回転を制御する位相モータ
制御部93、このサーボモータ70に駆動電力を供給す
るパワー出力部94、入力信号判定部91の出力でサー
ボモータ15の回転を制御する回動モータ制御部95、
サーボモータ15に駆動電力を供給するパワー出力部9
6を含んでいる。なおCCDカメラ71の設置位置は回
動途中でなく起こし加工位置に設けてもよい。
【0034】本発明の当該ばね成形後の当該脚部の起こ
し工程を示す図14〜図23、図20〜図22の工程に
おける起こし工具の作動状態を示す図24にもとづき順
を追って説明する。
【0035】当該ばねWの第1ばね掛けWa及びボディ
コイルWbの成形が終わり(図14)、第2ばね掛けの
脚部Wcの必要な長さが送り出される(図15)。後退
していた上方の成形工具4がクイル2の前面に進出し
て、送り出される線材に当接して第2フックWdのほぼ
半円を成形する(図16)。成形の終了と同時に線材の
送り出しが停止される。エアアクチュエータ24の作用
でL形把持爪22Bを開口した移送アーム21A,21
Bが90°水平に旋回して当該ばねWのボディコイル部
Wbの把持位置となる(図17)。エアアクチュエータ
24を作用させてL形把持爪22Bを閉じて把持爪22
Aとでボディコイル部Wbの第1ばね掛けWa側を把持
し、成形工具4は上方に退避する(図18)。
【0036】当該ばねWを把持した状態において、上切
断工具7,下切断工具10が前進し第2フックWd端を
剪断する(図19)。なおサーボモータ15が駆動され
移送アーム21A,21Bが水平旋回される。基準とな
る当該ばねWを試作し、把持関連部材の調整後、移送ア
ーム21A,21Bが当該ばねWを把持したとき、当該
脚部Wcの位相をみて移送後の第2ばね掛けが正しい位
相位置となる近回り回動方向が予め決められているの
で、回動途中にロータリアクチュエータ25を作動させ
て移送アーム21A,21Bを規定方向に回動させスト
ッパ26,駒27を当接角度位置決めをする。
【0037】移送アーム21A,21Bの90°旋回で
固定側把持片31が当該ばねWを当該脚部Wcが露出す
るように受け止める。当該ばねWが固定側把持片31に
受け止められるタイミングに合わせてサーボモータ45
により水平回動軸36,第1円板カム37が回動してレ
バー40,ロッド41を介して開放状態にあった可動側
把持爪32が閉じ把持部31a,32aで当該ばねWを
確実に保持する。この保持と同時に起こし芯金35が第
2ばね掛け側のボディコイル部Wbの半巻き部を当該ば
ねの軸線方向に規制し、当該脚部Wcの折り曲げ位置を
決める。この時起こし工具61は後端位置にあってその
先端は当該脚部Wcの内側に位置する(図20,図24
a)。水平回転軸36の回転に伴い第2円板カム48が
レバー47を押し、スライダ52が押し出され、起こし
工具61の先端の楔状をなす斜面61aにより当該脚部
Wcの内側に挟入し脚部Wcを起こしにかかる(図2
1,図24b)。
【0038】スライダ52がさらに押し出され揺動レバ
ー59のローラ62が板カム63の側面に当接しローラ
62は板カム63の側面から平坦面に乗り上げることに
より揺動レバー59が回動される。この前進と揺動の合
成運動により起こし工具61の先端が円弧を描き当該脚
部Wcは90°よりさらに折り曲げられる(図22,2
4c)。この90°を越える起こしはスプリングバック
を考慮して起こし工具が退避したときほぼ90°とする
ためである(図23)。
【0039】第2の実施例として当該ばねの第2ばね掛
けの位相関係が正確に必要なときの計測作用を説明す
る。ほぼ正確に試作成形された基準となる当該ばねWが
移送アーム21A,21Bの把持爪22A,22Bに把
持され45°水平回動位置で、ボディコイルWb端面,
当該脚部WcをCCDカメラ71で撮影してCRT73
の画面上に表示する(図13)。第2ばね掛けの当該脚
部WcのボディコイルWbとの接続位置が中心となるよ
うに、マウスを使って基準の登録範囲(イ)を設定して
基準画像メモリ83cに予め記憶させる。同様に第2ば
ね掛けの第2フックWdと脚部Wcとの接続位置が中心
となるようにマウスを使って基準の登録範囲(ロ)を設
定し基準画像メモリ83cに予め記憶さておく。
【0040】生産が開始され画像処理システム80の電
源を入れると、この登録範囲(イ)(ロ)とともに、登
録範囲(ロ)に対応する当該ばねWの計測範囲(ハ)が
画像上の線材を中心となるように画像処理システム80
により自動的に決められCRT73上に表示され表示画
像メモリ83bに記憶される。そして画像処理動作メモ
リ83aに記憶された処理手順にしたがってCPU88
で登録範囲(ロ)と計測範囲(ハ)とのずれ量r及び補
正のための旋回方向が演算される。そのずれ量rから位
相角に換算され、またサーボモータ70の旋回方向+−
が補正値記憶部92に記憶される。補正量,旋回方向が
位相モータ制御部93に入力されパワー出力部94によ
り位相用のサーボモータ70を駆動して第2ばね掛けの
当該脚部Wcを正確な位相となるように回動補正する。
【0041】なお本実施例では登録範囲(ロ)を計測範
囲(ハ)のずれ量より位相差を求めて補正するようにし
たが、登録範囲(イ)(ロ)に対する登録範囲(イ)と
計測範囲(ハ)の角度を求めて補正値とすることも自由
である。基準登録範囲(イ)に対して生産品のそれに対
応する位置は実験においてほぼ一致し、演算に支障のな
いことが確認されている。なおまたCCDカメラ71の
設置位置は回動途中でなく、起こし加工位置に設けても
よい。
【0042】また、本例においては加工されるコイルば
ねを引張りコイルばねで図示して説明したが、捩じりコ
イルばねも同様に実施できる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は、第1把持手段で把持
されたコイルばね素材のボディコイル軸を中心とする周
回位置を位置決めするとともに、このコイルばね素材を
起こし加工位置に移送するようにしたので、各手段・各
部材の構成を簡素にでき、コイルばねの品種変更に伴う
各種の調整が容易となる。また、第1把持手段で把持さ
れたコイルばね素材は、脚部の起こし加工が完了するま
での間は継続的に把持されているので、第2ばね掛けの
周回位相位置が正確に規定され、安定した起こし加工が
可能となる。
【0044】また、請求項2の発明は、コイルばね素材
を移送中に第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を検
出し、予め設定された周回位相設定位置からそのずれ量
を求めて補正し、予め設定された周回位相設定位置に回
動位置決めさせるので、コイルばねの第2ばね掛けの周
回位相位置がより正確,安定した起こし加工ができ良い
品質の製品を得ることができる。
【0045】また、請求項3の発明は、第1把持手段で
把持されたコイルばね素材のボディコイル軸を中心とす
る周回位置を位置決めするとともに、このコイルばね素
材を起こし加工位置に移送するようにしたので、各手段
・各部材の構成を簡素にでき、コイルばねの品種変更に
伴う各種の調整が容易となる。また、第1把持手段で把
持されたコイルばね素材は、脚部の起こし加工が完了す
るまでの間は継続的に把持されているので、第2ばね掛
けの周回位相位置が正確に規定され、安定した起こし加
工が可能となる。
【0046】また、請求項4の発明は、コイルばね素材
が線材から分離された後から起こし加工位置に移送され
るまでの間または起こし加工位置で、第2ばね掛けの周
回位置を位置決めするようにしたので、コイルばね素材
の周回位置決めと移送とを並行させて加工サイクルタイ
ムの短縮が図れる。
【0047】また、請求項5の発明は、コイルばね素材
を移送中に第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を例
えばCCDカメラなどの検出器で検出して画像処理シス
テムに伝送し、予め設定登録された基準登録画像と比較
して周回位相差を補正値として求め、NC制御装置によ
りサーボモータを駆動して第1把持手段に把持されたコ
イルばね素材の第2ばね掛けの周回位相位置を周回位相
設定位置に補正制御することができるので、第2ばね掛
けの周回位相位置をより正確に、安定した起こし加工が
迅速にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のコイルばね分離後移送して第2ばね
掛けを折り曲げる工程図で、(a)はコイルばねの成形
後のフック起こし位置への転送系路及び第1移送部材,
第2移送部材,フック角度制御部材,フック起こし部材
の概略を合わせた全体側面説明図、(b)はフック角度
制御部材,フック起こし部材の平面説明図である。
【図2】図1において第2ばね掛けの起こし工具を脚部
に滑り込ませた図である。
【図3】図1において起こし工具を旋回して第2ばね掛
けを起こした図である。
【図4】従来の密着コイルばねの両端部を同時に楔工
具,絞り工具,起こし工具による起こし加工の状態を示
す図である。
【図5】図4の起こし工程の片側を示す図である。
【図6】コイルばね素材の成形終了後切断前に第1把持
手段で把持する時点でのばね成形機の正面図である。
【図7】コイルばね素材の第1把持手段,移送手段を示
す、図6の左側面図である。
【図8】移送手段,第2ばね掛けの脚部起こし手段を示
す図6の上面図である。
【図9】図8のA矢視図である。
【図10】起こし加工位置の第2把持手段及び起こし加
工手段の正面を示す正面拡大図である。
【図11】図10のB矢視図である。
【図12】CCDカメラにより第2ばね掛けの脚部の位
相を自動的に検出して制御する制御ブロック線図であ
る。
【図13】CRTに画面表示されるボディコイル端面,
第2ばね掛け並びに登録範囲(イ)(ロ),計測範囲
(ハ)を示す図である。
【図14】コイルばね素材の第1ばね掛け,ボディコイ
ルを成形した工程図で、aは正面図、bは右側面図であ
る。
【図15】第2ばね掛けの脚部を繰り出した工程図で、
aは正面図、bは右側面図である。
【図16】第2ばね掛けのフック部加工の工程図で、a
は正面図、bは右側面図である。
【図17】第2ばね掛け成形後移送アームが前進し把持
爪を把持位置とした工程図で、aは正面図、bは側面図
である。
【図18】移送アームの把持爪でコイルばね素材を把持
した工程図で、aは正面図、bは右側面図である。
【図19】コイルばね素材のフック部を線材から切断し
た工程図で、aは正面図、bは左上面図である。
【図20】コイルばね素材を脚部の起こし加工位置に移
送した工程図で、aは正面図、bは下面図である。
【図21】起こし加工位置において起こし工具が前進を
始めた位置の工程図である。
【図22】起こし工具の前進端位置の工程図である。
【図23】起こし工具の後退位置の工程図である。
【図24】起こし工具の起こし加工中の前進時の姿勢を
示す図で、aは起こし工具前進開始位置、bは起こし工
具前進開始途中の位置、cは起こし工具の前進端位置を
示す図である。
【符号の説明】
2 クイル 4 成形工具 7 上切断工具 10 下切断工具 15 サーボモータ 21A,21B 移送アーム 22A,22B 把持爪 24 エアアクチュエータ 25 ロータリアクチュエータ 31 固定側把持片 32 可動側把持片 35 起こし芯金 37,48 円板カム 52 スライダ 59 揺動レバー 61 起こし工具 70 サーボモータ 71 CCDカメラ 73 CRT 80 画像処理システム 90 NC制御装置 W コイルばね素材(当該ばね)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21F 35/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クイルから送り出される線材を成形工具
    に衝合させて成形される引張りコイルばね又は捩じりコ
    イルばねのボディコイル終端部に、第2ばね掛けの脚部
    を立設するように起こし加工する方法であって、コイル
    ばねの第1ばね掛け、ボディコイルおよび第2ばね掛け
    がそれぞれ所定形状に加工された後、第1把持手段でボ
    ディコイルを把持し、前記第2ばね掛けの端部を所定長
    に切断して線材からコイルばね素材を分離し、前記第1
    把持手段に把持された前記コイルばね素材のボディコイ
    ル軸を中心とする前記第2ばね掛けの周回位置を回動位
    置決め手段によって位置決めするとともに、前記コイル
    ばね素材を移送手段によって起こし加工位置に移送し、
    前記第2ばね掛けと連なるボディコイル半巻き部を起こ
    し芯金でボディコイルの軸線方向に規制して折り曲げ位
    置を規定するとともに、前記第2ばね掛けが露出するよ
    うに起こし加工位置の第2把持手段によって前記コイル
    ばね素材を把持し、脚部起こし工具を進出させその尖端
    部を前記第2ばね掛けの脚部とボディコイルとの間に挟
    入しながら揺動させて、前記第2ばね掛けの脚部を前記
    起こし芯金との協動で折り曲げるように起こし加工する
    ことを特徴とするコイルばねの第2ばね掛けの脚部起こ
    し加工方法。
  2. 【請求項2】 第2ばね掛けの周回位置を位置決めする
    方法は、第1把持手段に把持されたコイルばね素材が線
    材から分離された後から起こし加工位置に移送されるま
    での間または起こし加工位置で、前記コイルばね素材の
    ボディコイル軸を中心とする前記第2ばね掛けの脚部の
    周回位相現在位置を検出し、検出された周回位相現在位
    置と予め設定された周回位相設定位置とから前記コイル
    ばね素材のボディコイル軸を中心とする前記第2ばね掛
    けの脚部の周回位相位置を周回位相設定位置に補正する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコイルば
    ねの第2ばね掛けの脚部起こし加工方法。
  3. 【請求項3】 クイルから送り出される線材を成形工具
    に衝合させて成形される引張りコイルばね又は捩じりコ
    イルばねのボディコイル終端部に、第2ばね掛けの脚部
    を立設するように起こし加工する装置であって、コイル
    ばねの第1ばね掛け、ボディコイルおよび第2ばね掛け
    がそれぞれ所定形状に加工された後のボディコイルを把
    持可能な第1把持手段と、該第1把持手段に把持されて
    第2ばね掛けの端部が切断され線材から分離されたコイ
    ルばね素材を該第1把持手段とともに回動させてボディ
    コイル軸を中心とする第2ばね掛けの周回位置を位置決
    めする回動位置決め手段と、把持されたコイルばね素材
    を前記第1把持手段および前記回動位置決め手段ととも
    に起こし加工位置に移送する移送手段と、前記起こし加
    工位置に移送されたコイルばね素材を第2ばね掛けが露
    出するように把持する第2把持手段と、前記第2把持手
    段に把持されたコイルばね素材の第2ばね掛けと連なる
    ボディコイル半巻き部をボディコイルの軸線方向に規制
    するとともに第2ばね掛けの折り曲げ位置を規定する折
    り曲げ芯金と、尖端部が第2ばね掛けの脚部とボディコ
    イルとの間に挟入可能に形成され前記尖端部の進退と関
    連的に揺動する脚部起こし工具とを備え、第2ばね掛け
    の第2脚部を折り曲げるように起こし加工するように構
    成したことを特徴とするコイルばねの第2ばね掛けの脚
    部起こし加工装置。
  4. 【請求項4】 回動位置決め手段による第2ばね掛けの
    周回位置決め時期は、第1把持手段に把持されたコイル
    ばね素材が線材から分離された後から起こし加工位置に
    移送されるまでの間または起こし加工位置で、コイルば
    ね素材のボディコイル軸を中心とする第2ばね掛けの周
    回位置を位置決めするように構成したことを特徴とする
    請求項3に記載のコイルばねの第2ばね掛けの脚部起こ
    し加工装置。
  5. 【請求項5】 ボディコイル軸を中心とした第2ばね掛
    けの周回位置を位置決めする回動位置決め手段は、第1
    把持手段を回動位置決めするサーボモータと、第1把持
    手段に把持されたコイルばね素材が線材から分離された
    後から起こし加工位置に移送されるまでの間または起こ
    し加工位置でコイルばね素材のボディコイル軸を中心と
    する第2ばね掛けの脚部の周回位相現在位置を検出する
    検出器と、検出された周回位相現在位置と予め設定され
    た周回位相設定位置とから周回位相差を求める演算手段
    と、求めた周回位相差に基づき前記脚部の周回位相現在
    位置を周回位相設定位置に補正すべく前記サーボモータ
    を制御する制御手段とを備え、コイルばね素材のボディ
    コイル軸を中心とする第2ばね掛けの脚部の周回位相現
    在位置を周回位相設定位置に補正制御するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の
    コイルばねの第2ばね掛けの脚部起こし加工装置。
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