JP2859792B2 - ばね成形機のばねのトランスファ及びフック姿勢制御方法並びにその装置 - Google Patents

ばね成形機のばねのトランスファ及びフック姿勢制御方法並びにその装置

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JP2859792B2
JP2859792B2 JP5107494A JP10749493A JP2859792B2 JP 2859792 B2 JP2859792 B2 JP 2859792B2 JP 5107494 A JP5107494 A JP 5107494A JP 10749493 A JP10749493 A JP 10749493A JP 2859792 B2 JP2859792 B2 JP 2859792B2
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Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両端にフックを備えるコ
イルばねの成形後のばねトランスファ及び第2フックの
姿勢を制御する方法並びにその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】両端にフックを備えるコイルばねの成形
は例えば特公昭62−22698号で知られている。こ
のものはばね成形装置の正面図に示す図17において、
取付台1に貫通して設けたクイル2の繰出孔3の下側に
右側への滑り面4を設け、繰出孔3のすぐ右側に切欠4
aが形成されている。そして取付台1にはクイル2の上
部に上方から繰出孔3の前面に進出して、孔から繰出さ
れる線材と衝合する斜め溝を先端に設けた湾曲成形工具
5が設けられている。この工具5はクイル前面への進出
滞留および退避時間と線材の繰出速度との調和で線材を
第1フック部,ボディコイル部,第2フック部を湾曲成
形する。付属工具としてクイル2の右側斜め上方にはク
イル2に向け進退する切断工具6、クイル2の左側には
クイルに向け進退する成形補助工具7を、またクイル2
の左側斜め下にはクイル2に向かって進退する第2成形
工具8等が設けられている。そして各工具の調和のとれ
た進退により図16に示すような両端にフックを備える
各種のコイルばねが成形される。
【0003】この成形装置は第2フックが成形され切断
される前に図18の一次クランプ装置10の可動挟片1
1に形成した嵌入半孔12をボディ部に嵌まり込ませ可
動板片13とでクランプして、切断工具6で第2フック
端を切断する。そして一次クランプ装置11を下方に揺
動して二次クランプ装置14の固定片15の受止欠溝に
嵌め可動腕片16でクランプする(図19)。次いで第
3成形工具17を上昇させ楔状に形成された先端18を
第2フック湾曲部に当て補助工具19の下端で折り曲げ
るように作用させ(図20)、第2フックを形成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように第2フック
の姿勢を整えるためのトランスファの動きは回転のみで
あるため製品のフックの形状が変わるとそれぞれ専用工
具が必要で、トランスファ部材及び第2フック起こし工
具をすべて交換しなければならなかった。時にはユニッ
ト毎交換しなければならない場合があった。またフック
の引っ掛け部の形が例えば三角となる場合は、特殊機構
を付加する必要があった。このためツールの共通化がで
きずコスト高となるとともに保管管理にも煩わしいとい
う問題があった。さらに交換段取に時間を要する問題が
あった。さらにまた両方のフックが外方を向くものでは
トランスファができない場合があった。本発明は従来の
技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、第2フックのコイル部がどの
位置にあってもフック起こし部は常に同じ位置に移動で
きるばね成形機のばねのトランスファ及びフック姿勢制
御方法並びにその装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、線材を案内するクイルに対し成形工具・
切断工具等を放射状に配し各工具をクイルの前面に適宜
進出させて、クイルから繰り出される線材を湾曲成形,
切断してコイルばねを成形するコイルばね成形機におい
て、コイルばねの第2フック成形後第1トランスファ手
段が把持して第2フック端が切断されたコイルばねをコ
イルばねの受渡し手前位置に移送して位置決めし、第1
トランスファ手段の少なくとも把持部を直線移動させて
コイルばねを第2トランスファ手段の受渡し位置に移送
し、フック姿勢制御手段によりコイルばねを旋回して第
2フックの向きを規定方向とし、第2トランスファ手段
によりフック起こし手段へ転送したとき受取り状態でフ
ック起こしが可能となる姿勢とされているものである。
【0006】またクイルの繰出孔から繰り出される線材
が成形工具によりコイルばねに成形されクイル側方に形
成されたフック付コイルばねを把持する把持部を有し該
把持部を腕の長手方向に摺動可能に支持した第1トラン
スファ手段と、該第1トランスファ手段を前記コイル把
持位置及び受渡し手前位置及びこの位置よりさらに旋回
した位置に旋回位置決めする第1駆動手段と、前記把持
部を受渡し手前位置から受渡し位置へ移動させる第2駆
動手段と、受渡し位置でコイルばねを受取り第2フック
を起こす第2フック起こし手段に転送する第2トランス
ファ手段と、該第2トランスファ手段を受渡し位置と受
取り位置に旋回させる第3駆動手段と、前記受渡し位置
に転送されたコイルばねの第2フックの角度を規定方向
とするために旋回させるフック旋回手段とを含んでなる
ものである。
【0007】またクイルの繰出孔から繰り出される線材
クイルの前面に進出させた成形工具を衝合させてコイ
ルばねを成形するばね成形機で第2フック付成形コイル
ばねを第2フック起こしのため切断後移送する手段及び
フックのボディ部に対する角度位相調整手段等のカムを
用いる駆動手段のカムのカムライズを変えることなくス
トロークを調整する手段であって、前記カム面に外接す
るカムフオロアを有しカム曲線に応動して揺動可能なカ
ムレバーと、一端を枢支され他端に動力伝達ロッドを枢
支し前記カムレバーと並列に設けた調整レバーと、該調
整レバーに旋回中心よりの距離調整可能に設けられ前記
カムレバー側面に接するローラを有するスライダとを含
んでなるものである。
【0008】
【作用】請求項1,2は第1トランスファ手段で挟持し
切断されたコイルばねをほぼ90°旋回してコイルばね
の軸芯が平行の状態で移動し受け渡し位置の手前とす
る。把持部を駆動手段で前進させて第2トランスファ手
段の受け渡し位置に移送し、フック姿勢制御手段をコイ
ルばねのボディ部に嵌装して旋回し第2フックを所定角
度位置とする。第1転送手段の把持を解放し旋回してコ
イルばねより抜く、第2トランスファ手段が旋回してフ
ック起こし手段へと転送するものである。請求項3はカ
ムの回転はカムフオロアを介してカムレバーを所定タイ
ミングで揺動させる。この揺動量がカムレバーの側面に
当接するローラにより調整レバーの先端の動力伝達ロッ
ドの拡大動き量となり、スライダで調整されたローラ位
置とロッド位置の調整レバーの旋回中心からの距離の比
により拡大量を任意に調整が可能である。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図11にもとづ
き説明する。取付台1のクイル2に対して放射状に設け
た図示しない必要な工具の下位置にクイル2の線材繰出
線と平行に、図示しない駆動系路の歯車と噛合う歯車2
1を固設したカム軸22が取付台1に設けた補助台20
に回転可能に軸承されている。このカム軸22は複数の
カムC1,C2,C3・・・が軸方向に配列されてい
る。クイル2前で成形工具5により成形され線材繰出方
向と直角の横方向につくられたコイルばねWの第1トラ
ンスファ部材23のコイル上面挟持片24はカム軸22
と直交し回動可能に軸承された支軸26の一端の取付板
25に固設された2本の案内棒27に摺動可能に嵌装さ
れたスライダ28に取付けられている。
【0010】このスライダ28にはピン30でコイル下
面挟持片29が枢支されており、その反対端がスライダ
28に取付けたエアアクチュエータ31のピストンロッ
ド端に枢結されていて、エアアクチュエータ31の作動
により開閉される。支軸26には軸端に歯車32が固定
されており、スライドラック33と噛合している。スラ
イドラック33はロッド34,軸30を中心とするVレ
バー36,ロッド37,軸35を中心とする調整レバー
38,軸45を中心とするカムレバー39を介してカム
C1により往復動される。即ちカムレバー39端のカム
フオロア41がカムC1と接触し、カムレバー39の背
面41aに調整レバー38に軸35の中心よりの距離を
スライダ40で可変とされたローラ42が接触してい
る。
【0011】カムC1にはクイル2のコイルばね受け取
り位置から後述する受け渡し手前位置Sへの旋回と、こ
の位置から挟持片をばねから抜く旋回との、二段階のカ
ムリフトが形成されている。スライダ28には側方への
突子28aが設けられていて、この突子28aは支軸2
6の旋回によって図6で約90°左旋回して案内棒27
が水平とされたとき、支軸43に固定されたレバー44
の先端のピン44aと係合される。支軸43の他端には
傘歯車46が固定され、レバー47と一体の傘歯車48
と噛合っている。レバー47はロッド51と枢結されて
おり、レバー44はロッド51,調整レバー52,カム
レバー53を介してカム軸22上のカムC2により往復
動される。
【0012】カムC2にはカムレバー53端のカムフオ
ロア54が、またカムレバー53の背面53aには調整
レバー52に旋回中心よりの距離をスライダ55で可変
としたローラ56が接触している。軸26が左旋回され
た位置でスライダ28がレバー44の旋回で移動され、
挟持片で挟持されたコイルばねWを受渡し手前位置Sか
ら第1受渡し位置Pへと転送する。第1受渡し位置Pの
第2トランスファ部材61のコイル上面挟持片62は、
補助台20に支軸26と平行に旋回可能に軸承された支
軸63端に固定された旋回板64に取付けられており、
P位置に搬送されたコイルばねWの側面の位置決めスト
ッパも兼ねる。旋回板64にはコイルばねの下面挟持片
66を上下動させるアクチュエータ67が取付けられて
いる。
【0013】支軸63の他端には歯車68が固定されて
いて、スライドラック69が噛合されている。スライド
ラック69はロッド71,Vレバー72,ロッド73,
調整レバー74,カムレバー75を介してカム軸22の
カムC3によって往復動される。そしてカムレバー75
の先端のカムフオロア76がカムC3と接触し、カムレ
バー75の背面75aに調整レバー74に旋回中心より
の距離をスライダ70で可変としたローラ77が取付け
られている。第1受渡し位置Pにおいて、コイルばねW
の第2フックの姿勢を一定位置に規制するフック姿勢制
御部材81の制御杆82が補助台20のブラケットに回
転且つ軸方向摺動可能に軸承されている。
【0014】制御杆82の前端はコイルばねWのボディ
部のコイル穴に遊挿する図示しない小径部を有するとと
もにフックに係合する図示しない係合ピンが設けられて
いる。また後端はブラケットに設けたエアアクチュエー
タ83の前出のピストンロッドと連結され後出のピスト
ンロッドにはドッグ84が設けられている。そしてドッ
グ84はブラケットに設けた位置調整可能なストッパ8
6に当接して制御杆82の前進端を位置決めする。そし
て制御杆82の前進時コイルばねが軸方向に移動しない
よう位置調整可能なストッパ87がブラケットに設けら
れている。また制御杆82は常時後退する方向にばね8
8により付勢されている。
【0015】さらに制御杆82の途中に歯車89が固定
されており、これに噛合う歯車91がブラケットに回転
可能に軸承された回転軸92に固定されている。そして
回転軸92は成品に対応して第2フックの旋回角度を調
整可能とするストッパ付エアアクチュエータ93に連結
されている。第2フック起こし部材101は旋回板64
が図5で左旋回で水平位置迄90°回動して第1受け渡
し位置Pより第2受け渡し位置Qとなる位置に設けられ
ている。第2フック起こし部材101の補助台20上の
装置台102にはQ位置を中心とする上端にフランジ1
03aを有する中空回転軸103が軸受により回転のみ
可能に垂直に軸承され、その中心穴に中心回転軸104
が軸受により回転のみ可能に軸承されている。
【0016】中空回転軸103上端のフランジ103a
にはドーナッツ状の円板カム106が同心に固定され、
その中心に軸承された中心回転軸104には上面に水平
案内面を有するスライド台107が固定されている。こ
のスライド台107にスライダ108が摺動可能に載置
され、円板カム106の外周に接触するカムフオロア1
09が下側に設けられている。またスライダ108の上
面には先端が第2フックの脚部とボディ部との間に挿入
されるように楔形をなす起こしツール114が先を回動
中心に向けて固定されている。また装置台102には転
送されたコイルばねの受台111と起こし成形ツール1
12を先端に有するツールホルダ113が固定されてい
る。
【0017】そして起こし成形ツール112は第2フッ
クの曲げ点が中心回転軸104の中心となる位置に配置
されている。さらに中空回転軸103の下端には歯車1
16が固定されスライドラック117が噛合されてい
る。スライドラック117はロッド118,調整レバー
119,カムレバー121,カムC4によって往復動さ
れる。カムレバー121の先端のローラ122がカムC
4と接触し、調整レバー119にはカムレバー121の
背面121aと接触し旋回中心よりの距離をスライダ1
20で可変とするローラ123が設けられている。
【0018】また中心回転軸104の下端には歯車12
4が固定されスライドラック126が噛合されている。
このスライドラック126はスライドラック117と同
様にリンク機構を介してカムにより往復動されるが図を
省略した。さらに装置台102にはブラケット127が
設立されており、受台111で受けられたコイルばねW
の中心と同一水平面上に回転中心を有する支軸130に
押さえレバー128が旋回可能に設けられており、コイ
ルばねWの上面を押さえコイルばねWを固定する。この
押さえレバー128はロッド129,Vレバー131,
ロッド133,カムレバー134,カムフオロア135
を介してカムC5により旋回される。
【0019】上記の構成になる本発明の動作を図12〜
図15にもとづき説明する。先ず成形するフック付コイ
ルばねWの所望する寸度が決まるとストッパ87の長さ
及びストッパ86(図9)の位置及び調整レバーの位置
を調整する。コイル径が決まるとフック起こしツールも
対応するものに取り替え、また第1フックと第2フック
との位相合わせでロータリアクチュエータ93の旋回角
度調整ストッパを対応させる。成形工具5によって図1
6に示すコイルばねWの第1フック(イ)ボディ部
(ロ)につづき第2フック(ハ)が成形されコイルばね
Wはクイル2の側後方に形成されると、カムC1のタイ
ミング作動によりカムレバー39,調整レバー38,ロ
ッド37,Vレバー36,ロッド34,スライドラック
33を介して支軸26が回動し、第1トランスファ部材
23が待機の水平位置から右傾(図12,図13A)し
てコイルばね把持位置となる。
【0020】エアアクチュエータ31が作動し、ばね下
面挟持片29を旋回させてばね上面挟持片24とでコイ
ルばねWを上下より挟持する。次いで切断工具6がクイ
ル中心に向けて前進し線材を切断する(図13B)。駆
動軸22のカムC1のタイミング作動により、支軸26
が逆転され案内棒27が水平とされコイルばねWはコイ
ルばね軸心が平行な状態で第1受け渡し位置Pの受け渡
し準備の手前位置Sに転送される(図12,図13
C)。この位置において水平方向の第2フック(ハ)は
下方を向く。
【0021】次いでカムC2のタイミング作動によりカ
ムレバー53,調整レバー52,ロッド51,スライド
ラック49,歯車47,傘歯車48・46,支軸43に
よりレバー44が図12で所定角左旋回して、レバー4
4端の突起44aがスライダ28の突子28aと係合し
て、挟持されたコイルばねWとともにスライダ28を案
内棒27上で左へ直線移動させ手前位置Sより第1受け
渡し位置Pに移送する(図14D)。第2トランスファ
部材61の旋回板64は垂直位置で受け渡し位置Qに待
機しており、移送されたコイルばねWはばね上面挟持片
62の下側で移送方向と直角の壁に当接して位置決めさ
れるとともに第2フックの曲げられる位置がフック起こ
し部材101の旋回中心よりコイル姿勢制御部材81側
に僅かに位置される。
【0022】フック姿勢制御部材81のエアアクチュエ
ータ83を作動させ制御杆82を前進させ、先端の小径
部をコイルばねWのボディ部(ロ)の穴に挿入しばねの
反対端の第1フック(イ)がストッパ87に当接される
とともにドッグ84がストッパ86に当接される。ロー
タリアクチュエータ93を作動させ制御杆82を旋回し
先端のピンで第2フック(ハ)を引っかけてつれ回りさ
せ所定の角度即ち下向きの第2フック(ハ)が上向きと
なるように制御する(図12,図14E)。第2転送部
材61のエアアクチュエータ67を作動させ、ばね下面
把持片66を上昇させばね上面挟持片62とでコイルば
ねWを挟持する。この動作はフック姿勢制御部材81を
作動させる前に行ってもよい。
【0023】第1トランスファ部材23のエアアクチュ
エータ31を作動させばね下面挟持片29を開ける。カ
ムC1のタイミング作動により支軸26を同じ方向に所
定角度更に旋回させてばね上面挟持片24,ばね下面挟
持片29を下方に逃す(図14F)。エアアクチュエー
タ83を作動させ制御杆82を後退させてコイルばねW
より引き抜く。カムC3のタイミング作動によりカムレ
バー75,調整レバー74,ロッド73,Vレバー7
2,ロッド71を介して支軸63を旋回させ、第2トラ
ンスファ部材61の旋回板64を図14Fで左へ旋回し
て水平位置としコイルばねWを第2受け渡しのQ位置と
する(図15G)。第1トランスファ部材23を右旋回
し水平待機位置とする。レバー44を垂直待機位置とす
る。
【0024】カムC5のタイミング作動によりカムレバ
ー134,ロッド133,Vレバー131,ロッド12
9を介して押さえレバー128が引き降ろされ、受台1
11上のコイルばねWを固定する(図15H)。第2ト
ランスファ部材61の旋回板64を垂直位置とする。次
いでカムC4の作動によりカムレバー121,調整レバ
ー119,ロッド118,スライドラック117を介し
て中空回転軸103を旋回させる。フランジ103aに
固定されたドーナッツ状円板カム106が回転して、ス
ライダ108が移動され、後退位置にあったフック起こ
しツール114が前進されコイルばねWの第2フック
(ハ)の脚部とボディ部(ロ)との間に先端の楔が挿入
される(図12,図15I)。
【0025】次いで同様にカムによりスライドラック1
24が作動され中心回転軸104を図10で時計方向に
旋回させ、フック起こしツール114が第2フック
(ハ)を引っかけフック起こし成形ツール112の先の
丸みに沿って強制的に起こされ、スプリングバック量を
考慮した図12の仮想線位置とされる(図15J)。中
心回転軸126が逆転されフック起こしツール114が
元の位置に戻り、中間回転軸103が逆転され、フック
起こしツール114は待機位置に後退する。第2フック
(ハ)はスプリングバックによりばね軸線と平行となる
位置に形成される。押さえレバー128が開かれ、完成
した両端フック付のコイルばねWが放出される。
【0026】
【発明の効果】上述のとおりであるので本発明は以下の
効果を奏する。請求項1,2の発明は成形される第2フ
ックの形状に制約されることなく移送が容易で確実にで
きる。しかも第2フック起こし工程のための形成品の挟
持ツール,可動起こしツール,固定起こしツールなどを
含むユニットの位置調整をすることなく定位置で可能で
ある。また成形品の品種によって第2フックの形状が変
化しても、カムおよびトランスファ手段を交換する必要
がないので高能率生産が可能となる。
【0027】請求項3の発明はカムのタイミング及びカ
ムライズを変えることなくストロークのみ調整すること
ができる。またトランスファ手段の旋回角度及び水平ト
ランスファ手段の移送量を第2フックの湾曲部および脚
部の形状に応じて自由に調整できる。さらにカムフオロ
アがカム面と接する軌跡を中断することなく連続したま
ま調整でき高速化が容易である。さらに本発明はこの駆
動系のレバーのスライダ位置を調整、第1トランスファ
の揺動角,把持部の前進ストロークの調整,フック姿勢
制御の回転角の調整により第2フックの長さ,フックの
切口部の直線部のないフック,三角フックの成形,外向
フックの転送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ばね成形機の取付台前面に取付けられた第1,
第2トランスファ部材,第2フック姿勢制御装置,フッ
ク起こし部材の要部配置を示す平面説明図である。
【図2】図の上半分は図1のA−A線断面図,下半分は
図1のA´−A´線断面図を示す説明図である。
【図3】図1のB−B線、一部B´−B´線断面説明図
である。
【図4】図1のC−C線断面説明図である。
【図5】図1のD−D線断面説明図である。
【図6】第1トランスファ手段と第2トランスファ手段
のそれぞれの駆動部を除く側面説明図である。
【図7】aは第1トランスファ手段の把持部及び駆動部
でその連結部を省略して示した側面説明図、bは把持部
の平面説明図である。
【図8】第1トランスファ手段のスライダ28の駆動部
を示す側面説明図である。
【図9】aは第2トランスファ手段及びその駆動部並び
にフック姿勢制御手段を示す側面説明図、bはaの駆動
部及びストッパを除いた平面説明図である。
【図10】aは第2フック起こし手段の縦断面説明図、
bはaに対し位相を90°ずらせた縦断面説明図で駆動
部を加えた説明図、cはフック起こし工具及び押さえレ
バーを示す平面説明図である。
【図11】押さえレバー128への駆動系路を示す説明
図である。
【図12】コイルばねのトランスファ工程の経路及びフ
ック起こしを示す全体まとめの説明図である。
【図13】コイルばねのトランスファ工程の分解要部図
である。
【図14】コイルばねのトランスファ工程の分解要部図
である。
【図15】コイルばねのトランスファ工程の分解要部図
である。
【図16】対象となるコイルばねの各種類を示す図であ
る。
【図17】公知のばね成形機の工具配置を示す正面説明
図である。
【図18】図17における第2フックトランスファ手段
の一次クランプ装置がばね把持を示す説明図である。
【図19】図17における第2フックトランスファ手段
の一次クランプ装置が旋回して二次クランプ装置に渡す
説明図である。
【図20】図17における第2フック起こしを示す説明
図である。
【符号の説明】
2 クイル 5 成形
工具 C1,C2,C3,C4 カム 23 第
1トランスファ部材 24,62 コイル上面挟持片 28,40,55,70,108,120 スライダ 29,66 コイル下面挟持片 44 レ
バー 61 第2トランスファ部材 64 旋
回板 31,67,83 アクチュエータ 81 フ
ック姿勢制御部材 82 制御杆 101
第2フック起こし部材 103 中空回転軸 104
中心回転軸 106 円板カム 111
受台 112 成形ツール 128
押さえレバー 39,53,75,121 カムレバー 38,52,74,119,134 調整レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭53−34594(JP,B2) 特公 昭62−22698(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21F 35/02 B21F 3/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を案内するクイルに対し成形工具・
    切断工具等を放射状に配し各工具をクイルの前面に適宜
    進出させて、クイルから繰り出される線材を湾曲成形,
    切断してコイルばねを成形するコイルばね成形機におい
    て、コイルばねの第2フック成形後第1トランスファ手
    段が把持して第2フック端が切断されたコイルばねをコ
    イルばねの受渡し手前位置に移送して位置決めし、第1
    トランスファ手段の少なくとも把持部を直線移動させて
    コイルばねを第2トランスファ手段の受渡し位置に移送
    し、フック姿勢制御手段によりコイルばねを旋回して第
    2フックの向きを規定方向とし、第2トランスファ手段
    によりフック起こし手段へ転送したとき受取り状態でフ
    ック起こしが可能となる姿勢とされていることを特徴と
    するばね成形機のばねのトランスファ並びにフック姿勢
    制御方法。
  2. 【請求項2】 クイルの繰出孔から繰り出される線材が
    成形工具によりコイルばねに成形されクイル側方に形成
    されたフック付コイルばねを把持する把持部を有し該把
    持部を腕の長手方向に摺動可能に支持した第1トランス
    ファ手段と、該第1トランスファ手段を前記コイル把持
    位置及び受渡し手前位置及びこの位置よりさらに旋回し
    た位置に旋回位置決めする第1駆動手段と、前記把持部
    を受渡し手前位置から受渡し位置へ移動させる第2駆動
    手段と、受渡し位置でコイルばねを受取り第2フックを
    起こす第2フック起こし手段に転送する第2トランスフ
    ァ手段と、該第2トランスファ手段を受渡し位置と受取
    り位置に旋回させる第3駆動手段と、前記受渡し位置に
    転送されたコイルばねの第2フックの角度を規定方向と
    するために旋回させるフック旋回手段とを含んでなるば
    ね成形機のばねのトランスファ並びにフック姿勢制御装
    置。
  3. 【請求項3】 クイルの繰出孔から繰り出される線材に
    クイルの前面に進出させた成形工具を衝合させてコイル
    ばねを成形するばね成形機で第2フック付成形コイルば
    ねを第2フック起こしのため切断後移送する手段及びフ
    ックのボディ部に対する角度位相調整手段等のカムを用
    いる駆動手段のカムのカムライズを変えることなくスト
    ロークを調整する手段であって、前記カム面に外接する
    カムフオロアを有しカム曲線に応動して揺動可能なカム
    レバーと、一端を枢支され他端に動力伝達ロッドを枢支
    し前記カムレバーと並列に設けた調整レバーと、該調整
    レバーに旋回中心よりの距離調整可能に設けられ前記カ
    ムレバー側面に接するローラを有するスライダとを含ん
    でなることを特徴とするばね成形機に付属した駆動手段
    のストローク調整機構。
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