JP3323368B2 - バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタの製造方法

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信治 小林
峰雄 山中
忠重 藤田
大輔 村田
明 三浦
剛 八木原
貞治 岡
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株式会社テラテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイポーラトランジ
スタの動作速度の高速化に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は高速バイポーラトランジタの従来
例構造を示す断面図である。ここでは、化合物半導体ヘ
テロバイポーラトランジスタ(HBT)を例に説明す
る。基板1上にはコレクタ2、ベース3およびエミッタ
4が階段状に積層され、それぞれにコレクタ電極5、ベ
ース電極6およびエミッタ電極7が設けられる。ベース
3には、エミッタ4に接して実際にベースとして動作す
る領域と、ベース電極6を設けるための領域とがある。
本明細書では、前者を「真性ベース」、後者を「外部ベ
ース」という。
【0003】このようなバイポーラトランジスタにおい
て、動作速度の上限を決める要因としてベース・コレク
タ間容量Cbcがあり、この値をいかに小さくできるかが
重要である。Cbcを小さくするためには、図3に示した
構造において、外部ベースとコレクタ層2との接続面積
を小さくすることが必要である。このため従来は、微細
加工技術により外部ベースの面積を小さくしたり、外部
ベース上からのイオン注入により外部ベースとコレタタ
2との接合部分を高抵抗化したり、外部ベースとコレク
タ2との間にあらかじめ絶縁体を埋めておくことが行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、微細加工によ
り外部ベースの面積を小さくする方法では、フォトリソ
グラフィの限界以上には小さくできないという課題があ
る。また、イオン注入や絶縁体を埋めておく方法では、
外部ベース部分の抵抗が増大して動作速度を低下させて
しまうという問題がある。さらに、いずれの方法でも、
プロセス条件が難しく、マージンが少ない。
【0005】本発明は、このような課題を解決し、ベー
ス・コレクタ間容量Cbcの小さいバイポーラトランジス
タを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のバイポーラトラ
ンジスタは、ベース電極の一部の領域がベースからはみ
出すように、ベース電極とコレクタとの間に空隙が設け
られたことを特徴とする。この構造により、外部ベース
とコレクタとの接合面積を低減できる。
【0007】このような構造を製造するには、コレクタ
電極を取り付ける面を堀り出すときに、意図的にウェッ
トエッチングを長引かせ、ベース電極の下部までサイド
エッチングする。すなわち、コレクタ層を露出させるエ
ッチングをベース電極のコレクタ層側の面が露出するま
で行う。適切なエッチャントを使用すれば、サイドエッ
チ量を時間だけで管理でき、工程的に非常に容易であ
る。また、ベース電極は大きくできるので、電極抵抗は
小さいままとすることができる。
【0008】コレクタ層を必要以上にエッチングしたく
ない場合には、コレクタ層内に電流障壁となることのな
い材料によるエッチングストッパ層を設ける。これによ
り、高さ方向のエッチング量に制限を設けることができ
る。エッチングストッパ層としては、用いるエッチャン
トに不溶または難溶で、かつ良質の単結晶成長が可能な
ものを用いる。例えば、コレクタとしてGaAs、ベー
スとしてGaAsまたはInGaAs、エッチャントと
してクエン酸過水を用いる場合には、エッチングストッ
パ層としてInGaPを用いる。
【0009】本明細書では「上」、「下」という用語を
用いるが、これは基板を基準とした方向を意味し、他の
空間的な意味をもつものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第一の実施形態を
示す断面図である。このバイポーラトランジスタは、基
板1上に積層されたコレクタ2、ベース3およびエミッ
タ4を含む層構造を備え、この層構造はコレクタ2およ
びベース3のそれぞれ一部が露出するように階段状に形
成され、この露出する部分にそれぞれコレクタ電極5お
よびベース電極6が設けられ、エミッタ4上にはエミッ
タ電極7が設けられる。さらに、ベース電極6の一部の
領域がベース3からはみ出すように、ベース電極6とコ
レクタ2との間に空隙が設けられている。
【0011】この構造は、コレクタ電極5を形成するた
めの面を堀り出すエッチングにおいて、意図的にエッチ
ング時間を長くとることで得られる。ベース電極6の下
までサイドエッチが入ることで、外部ベースとコレクタ
2との接合面積が減少し、素子動作を高速化することが
できる。
【0012】図2は本発明の第二の実施形態を示す断面
図である。この実施形態では、第一の実施形態における
コレクタ2の代わりに、下部コレクタ8、エッチングス
トッパ層9および上部コレクタ10を備える。
【0013】図1に示した構造では、必要なサイドエッ
チ量が得られるまでエッチングするため、コレクタ2の
厚みをオーバエッチ分だけ確保しなければならない。そ
れが許容できない場合には、コレクタ内にエッチングス
トッパ層9を設ける。エッチングストッパ層9は製造時
にエッチングを止めるためのものであり、素子の動作に
影響しないような材料で形成される。
【0014】
【実施例】具体的な実施例として、GaAs系HBTに
本発明を実施した例を説明する。構造としては図2に示
したものを用い、基板1として半絶縁性GaAs、下部
コレクタ8としてn+ −GaAs、エッチングストッパ
層9としてn+ −InGaP、上部コレクタ10として
- −GaAs、ベース3としてp+ −GaAsまたは
+ −InGaAs、エミッタ4としてn−AlGaA
sを用いる。
【0015】図4ないし図9は製造方法を示す。この方
法では、まず、図4に示すように、基板1上に下部サブ
コレクタ層18、エッチングストッパ層19、上部コレ
クタ層20、ベース層13およびエミッタ層14を結晶
成長させる。下部サブコレクタ層18、エッチングスト
ッパ層19および上部コレクタ層20がコレクタ層を構
成する。続いて、図5に示すように、エミッタ層14上
にエミッタ電極7を設け、エミッタ層14をエッチング
する。これにより、ベース層13の一部の領域上に、エ
ミッタ4が形成される。次に、図6に示すように、ベー
ス層13の露出した部分にベース電極6を形成し、図7
および図8に示すように、レジスト21を用いてベース
層3をエッチングし、コレクタ層を露出させる。エッチ
ャントとしてはクエン酸過水を用いる。このとき、ベー
ス電極6のコレクタ層側の面が露出するまでエッチング
を行う。このエッチングにより上部コレクタ層20もエ
ッチングされ、エッチングストッパ層19でエッチング
が止まる。続いて、図9に示すように露出したエッチン
グストッパ層19上にコレクタ電極5を形成し、素子間
分離のためにエッチングストッパ層19および基板1を
エッチングして図2に示した構造の素子を得る。
【0016】図10は試作したGaAs系HBTの高周
波特性として、メイソンのユニラテラル電力利得Uと出
力短絡順電流利得h21とを示す。これらから、発振最大
周波数fmax が約150GHz、短絡電流利得周波数f
T が約90GHzという非常に優れた特性が可能である
ことがわかる。なお、この測定で用いたHBTの各層の
厚さおよび組成は、 エミッタ4とエミッタ電極7との間のコンタクト層:厚
さ100nm、n+ −Inx Ga1-x As(Si:7→
15×1018/cm3 、x=0→0.5)、 コンタクト層とエミッタ4との間の遷移領域:厚さ35
nm、n+ −Alx Ga1-x As(Si:3→70×1
17/cm3 、x=0.225→0)、 エミッタ4:厚さ40nm、n−Al0.225 Ga0.775
As(Si:3×1017/cm3 )、 エミッタ4とベース3との間のスペーサ:厚さ5nm、
アンドープGaAs ベース3:厚さ75nm、p+ −Inx Ga1-x As
(Mg:5.4×1019/cm3 、x=0→0.1)、 ベース3と上部コレクタ10との間の遷移領域:厚さ4
0nm、n- −Inx Ga1-x As(Si:5×1016
/cm3 、x=0→0.1)、 上部コレクタ10:厚さ250nm、n- −GaAs
(Si:5×1016/cm3 )、 エッチングストッパ層9:厚さ10nm、n+ −InG
aP(6×1018/cm3 )、 下部コレクタ8:厚さ600nm、n+ −GaAs(S
i:7×1018/cm3)、 基板1:厚さ625μm、半絶縁性GaAS である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバイポー
ラトランジスタは、ベース・コレクタ間容量Cbcが小さ
く、高い発振最大周波数fmax が得られる効果がある。
また、そのようなバイポーラトランジスタを製造するた
めに必要なエッチング工程は時間で管理することがで
き、製造方法が簡単である。さらに、ベースは小さくな
るもののベース電極は小さくなるわけではないので、電
気抵抗が増加して素子の特性を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の第二の実施形態を示す断面図。
【図3】従来例の構造を示す断面図。
【図4】第二の実施形態に示したHBTを製造するため
の方法を示す図。
【図5】第二の実施形態に示したHBTを製造するため
の方法を示す図。
【図6】第二の実施形態に示したHBTを製造するため
の方法を示す図。
【図7】第二の実施形態に示したHBTを製造するため
の方法を示す図。
【図8】第二の実施形態に示したHBTを製造するため
の方法を示す図。
【図9】第二の実施形態に示したHBTを製造するため
の方法を示す図。
【図10】試作したGaAs系HBTの高周波特性を示
す図。
【符号の説明】
1 基板 2 コレクタ 3 ベース 4 エミッタ 5 コレクタ電極 6 ベース電極 7 エミッタ電極 8 下部コレクタ 9、19 エッチングストッパ層 10 上部コレクタ 13 ベース層 14 エミッタ層 18 下部サブコレクタ層 19 エッチングストッパ層 20 上部コレクタ層 21 レジスト
フロントページの続き (72)発明者 村田 大輔 東京都武蔵野市中町二丁目11番13号 株 式会社テラテック内 (72)発明者 三浦 明 東京都武蔵野市中町二丁目11番13号 株 式会社テラテック内 (72)発明者 八木原 剛 東京都武蔵野市中町二丁目11番13号 株 式会社テラテック内 (72)発明者 岡 貞治 東京都武蔵野市中町二丁目11番13号 株 式会社テラテック内 (56)参考文献 特開 昭63−16663(JP,A) 特開 昭63−16666(JP,A) 特開 平5−136159(JP,A) 特開 平1−144681(JP,A) 特開 昭63−124465(JP,A) 特開 平3−108339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/331 H01L 29/205 H01L 29/737

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にコレクタ層およびベース層を形
    成し、 このベース層の一部の領域上にエミッタを形成し、 このエミッタ上にエミッタ電極、ベース層の露出した部
    分にベース電極を形成し、 前記ベース層をエッチングして前記コレクタ層を露出さ
    せ、 この露出したコレクタ層にコレクタ電極を形成する バイ
    ポーラトランジスタの製造方法において、 前記コレクタ層をGaAs、前記ベース層をGaAsま
    たはInGaAsによりそれぞれ形成し、 前記コレクタ層内に、電流障壁となることがなく、かつ
    前記コレクタ層を露出させるエッチング時における前記
    コレクタ層の必要以上のエッチングを止めるためのエッ
    チングストッパ層をInGaPにより設け、 前記コレクタ層を露出させるエッチングを、クエン酸過
    水をエッチャントとして、前記ベース電極の前記コレク
    タ層側の面が露出するまで行なう ことを特徴とするバイ
    ポーラトランジスタの製造方法。
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