JP3321692B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JP3321692B2 JP3321692B2 JP01273395A JP1273395A JP3321692B2 JP 3321692 B2 JP3321692 B2 JP 3321692B2 JP 01273395 A JP01273395 A JP 01273395A JP 1273395 A JP1273395 A JP 1273395A JP 3321692 B2 JP3321692 B2 JP 3321692B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録層を有し、接
着性及び耐傷性に優れたハロゲン化銀感光材料に関する
ものである。
着性及び耐傷性に優れたハロゲン化銀感光材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲン化銀写真感光材料(以下
感材とも略す)においては、撮影時に、撮影日時、絞
り、露光時間などの情報を光学的に入力していたに過ぎ
なかったが、米国特許第3,782,947号、同4,279,945号、
同4,302,523号の各明細書に記載されている様に、感材
のバック面に必要な透明性を有する透明磁気記録層を設
けることによって、例えば、感材の種類、製造番号、メ
ーカー名、乳剤No.などの感材に関する各種の情報
や、撮影日時、天候、絞り、露出時間、照明の条件、使
用フィルター、撮影枠の大きさ等の撮影時の各種の情報
及びプリント枚数、トリミング枠の大きさ、メッセー
ジ、現像・プリント条件などを感材に入力することが提
案されている。
感材とも略す)においては、撮影時に、撮影日時、絞
り、露光時間などの情報を光学的に入力していたに過ぎ
なかったが、米国特許第3,782,947号、同4,279,945号、
同4,302,523号の各明細書に記載されている様に、感材
のバック面に必要な透明性を有する透明磁気記録層を設
けることによって、例えば、感材の種類、製造番号、メ
ーカー名、乳剤No.などの感材に関する各種の情報
や、撮影日時、天候、絞り、露出時間、照明の条件、使
用フィルター、撮影枠の大きさ等の撮影時の各種の情報
及びプリント枚数、トリミング枠の大きさ、メッセー
ジ、現像・プリント条件などを感材に入力することが提
案されている。
【0003】ところが、磁気記録層はバック面に設置さ
れているためベース搬送時や磁気ヘッドで擦られる場合
に傷が付くとプリント時に画像に写ってしまったり、磁
気情報の再生時においてエラーを発生するという問題が
ある。
れているためベース搬送時や磁気ヘッドで擦られる場合
に傷が付くとプリント時に画像に写ってしまったり、磁
気情報の再生時においてエラーを発生するという問題が
ある。
【0004】従って、磁気記録層は傷が付きにくい性質
が必要であり、そのためこれまで特開平6-59357号等に
記載されているようにセルロースエステル系のバインダ
ーに代表される非水系の熱可塑性樹脂を有機溶剤に溶解
して塗設する方法が用いられている。
が必要であり、そのためこれまで特開平6-59357号等に
記載されているようにセルロースエステル系のバインダ
ーに代表される非水系の熱可塑性樹脂を有機溶剤に溶解
して塗設する方法が用いられている。
【0005】一方、近年、カメラの小型化を達成するた
めに、支持体の厚さを薄くする手段として、従来ロール
フィルムに用いられているトリアセテートフィルム(以
下TACフィルムと呼ぶ)に代わって機械的強度に優れ
た各種ポリエステルフィルムを用いることが提案されて
いる。
めに、支持体の厚さを薄くする手段として、従来ロール
フィルムに用いられているトリアセテートフィルム(以
下TACフィルムと呼ぶ)に代わって機械的強度に優れ
た各種ポリエステルフィルムを用いることが提案されて
いる。
【0006】ポリエステルフィルムを感材用支持体に用
いる場合、通常下引層を設けるが、作業環境上の問題及
び防爆設備が不要になる等の観点から水溶性又は水分散
性樹脂を用いている。
いる場合、通常下引層を設けるが、作業環境上の問題及
び防爆設備が不要になる等の観点から水溶性又は水分散
性樹脂を用いている。
【0007】ところが、磁気記録層は非水系の樹脂であ
るため、親水性の下引層との接着が不十分であると、現
像処理時にはがれる部分が生じたり、ベース搬送時や磁
気ヘッドで擦られる場合に、バック層のはがれが発生す
るという欠点があった。
るため、親水性の下引層との接着が不十分であると、現
像処理時にはがれる部分が生じたり、ベース搬送時や磁
気ヘッドで擦られる場合に、バック層のはがれが発生す
るという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐傷
性に優れ、接着性に優れ、かつ磁気特性が良好なハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することにある。
性に優れ、接着性に優れ、かつ磁気特性が良好なハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成することができた。即ち、 ポリエステル支持体の一方の側に感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有し、他方の側に磁気記録層を少なくとも一層
有する写真感光材料において、磁気記録層の隣接層が水
分散系のポリウレタン系樹脂を含むことを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
構成により達成することができた。即ち、 ポリエステル支持体の一方の側に感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有し、他方の側に磁気記録層を少なくとも一層
有する写真感光材料において、磁気記録層の隣接層が水
分散系のポリウレタン系樹脂を含むことを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0010】前記磁気記録層が有機溶剤を含む塗布液
を塗布することにより形成されたことを特徴とする前記
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
を塗布することにより形成されたことを特徴とする前記
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0011】前記ポリエステル支持体がナフタレンジ
カルボン酸とエチレングリコールを主成分とする縮合ポ
リエステルからなることを特徴とする前記または記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
カルボン酸とエチレングリコールを主成分とする縮合ポ
リエステルからなることを特徴とする前記または記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0012】以下、本発明を詳述する。
【0013】本発明におけるポリウレタン樹脂とは、ポ
リイソシアナートとオリオールとの反応によって得られ
るウレタン結合(カルバミン酸エステル結合)を有する
一連の高分子である。
リイソシアナートとオリオールとの反応によって得られ
るウレタン結合(カルバミン酸エステル結合)を有する
一連の高分子である。
【0014】反応する何れの化合物も2官能性の場合は
線状の熱可塑性ポリウレタンが得られ、少なくとも一方
が3官能性の場合や連鎖反応が起こった場合は、網状構
造のポリウレタンを形成する。
線状の熱可塑性ポリウレタンが得られ、少なくとも一方
が3官能性の場合や連鎖反応が起こった場合は、網状構
造のポリウレタンを形成する。
【0015】ポリイソシアナートには芳香族系と脂環式
を含む脂肪族系がある。
を含む脂肪族系がある。
【0016】芳香族ポリイソシアナートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイ
ソシアナート、ポリメチレンジイソシアナート、ポリメ
チレンポリフェニレンジイソシアナート、トリジンジイ
ソシアナート、ナフタレンジイソシアナート等を用いる
ことができる。
ば、トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイ
ソシアナート、ポリメチレンジイソシアナート、ポリメ
チレンポリフェニレンジイソシアナート、トリジンジイ
ソシアナート、ナフタレンジイソシアナート等を用いる
ことができる。
【0017】脂肪族ポリイソシアナートとしては、例え
ばヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート、キシリレンジイソシアナート、ジシクロヘ
キシルネタンジイソシアナート、水添キシリレンジイソ
シアナート等を用いることができる。
ばヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート、キシリレンジイソシアナート、ジシクロヘ
キシルネタンジイソシアナート、水添キシリレンジイソ
シアナート等を用いることができる。
【0018】ポリオールとしては、水酸基を複数有する
種々のポリオールを使用でいるが、主に、ポリエーテル
系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ハイドロカ
ーボン系ポリオールなどがある。
種々のポリオールを使用でいるが、主に、ポリエーテル
系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ハイドロカ
ーボン系ポリオールなどがある。
【0019】ポリエーテル系ポリオールとしては、例え
ば、多価アルコールやポリアミンなどにプロピレンオキ
シドを開環重合したポリオキシプロピレンポリオール、
ポリオキシプロピレンポリオール中でアクリロニトリル
やスチレンを重合したポリエーテルポリオール等を用い
ることができる。
ば、多価アルコールやポリアミンなどにプロピレンオキ
シドを開環重合したポリオキシプロピレンポリオール、
ポリオキシプロピレンポリオール中でアクリロニトリル
やスチレンを重合したポリエーテルポリオール等を用い
ることができる。
【0020】ポリエステル系ポリオールとしては、例え
ば、アジピン酸とグリコール類(エチレングリコール、
ブチレングリコール等)やトリオール類(トリメチロー
ルプロパン、グリセリン等)との縮合脱水反応物である
ポリアジペートポリオール、ε−カプロラクトンの開環
重合物であるポリカプロラクトンジオール等を用いるこ
とができる。
ば、アジピン酸とグリコール類(エチレングリコール、
ブチレングリコール等)やトリオール類(トリメチロー
ルプロパン、グリセリン等)との縮合脱水反応物である
ポリアジペートポリオール、ε−カプロラクトンの開環
重合物であるポリカプロラクトンジオール等を用いるこ
とができる。
【0021】ハイドロカーボン系ポリオールとしては、
例えばブタジエンのホモポリマーやアクリロニトリル、
スチレン等のコポリマーの末端にヒドロキシ基を有する
ポリブタジエンポリオール、アクリル酸エステル類とヒ
ドロキシエチルメタクリレートとのコポリマーであるポ
リアクリレートポリオール等を用いることができる。
例えばブタジエンのホモポリマーやアクリロニトリル、
スチレン等のコポリマーの末端にヒドロキシ基を有する
ポリブタジエンポリオール、アクリル酸エステル類とヒ
ドロキシエチルメタクリレートとのコポリマーであるポ
リアクリレートポリオール等を用いることができる。
【0022】ポリウレタンの製造プロセスを短縮するた
めにイソシアナートとポリオールとの反応を促進する触
媒を用いることができる。触媒としては、例えば、オク
チル酸スズ、ジブチルスズジラウラート、オクチル酸鉛
などが挙げられる。
めにイソシアナートとポリオールとの反応を促進する触
媒を用いることができる。触媒としては、例えば、オク
チル酸スズ、ジブチルスズジラウラート、オクチル酸鉛
などが挙げられる。
【0023】本発明のポリウレタン樹脂は、水分散系で
ある。
ある。
【0024】水分散系にする方法としては、 a.末端イソシアナート基のプレポリマーを強力な撹拌
で強制乳化し、直ちにポリアミンで高分子量化する方
法、 b.ポリウレタン中にカルボキシル基、スルホン基、第
3級アミノ基等を導入してイオン化することにより自己
乳化性にする方法、 c.イソシアナート基を重亜硫酸ナトリウムでブロック
して乳化する方法、 d.ポリウレタンの有機溶媒溶液を乳化剤を含む水で乳
化して必要ならば有機溶媒を除去する方法 等を用いることができる。
で強制乳化し、直ちにポリアミンで高分子量化する方
法、 b.ポリウレタン中にカルボキシル基、スルホン基、第
3級アミノ基等を導入してイオン化することにより自己
乳化性にする方法、 c.イソシアナート基を重亜硫酸ナトリウムでブロック
して乳化する方法、 d.ポリウレタンの有機溶媒溶液を乳化剤を含む水で乳
化して必要ならば有機溶媒を除去する方法 等を用いることができる。
【0025】本発明の水分散系ポリウレタンの粒径は5
μm以下、好ましくは1μm以下であり、更に好ましくは
0.5μm以下である。
μm以下、好ましくは1μm以下であり、更に好ましくは
0.5μm以下である。
【0026】粒子径が大きい場合は塗布層の厚さを薄く
することが不可能であるばかりではなく塗布層の透明性
も劣る。
することが不可能であるばかりではなく塗布層の透明性
も劣る。
【0027】更に、本発明の水分散性ポリウレタン樹脂
を含む層には本発明の効果を損なわない範囲で他のバイ
ンダー、架橋剤、マット剤、ブロッキング防止剤や帯電
防止剤を添加することができる。
を含む層には本発明の効果を損なわない範囲で他のバイ
ンダー、架橋剤、マット剤、ブロッキング防止剤や帯電
防止剤を添加することができる。
【0028】マット剤としては、特に限定されないが、
二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム等の無
機化合物の粒子又はポリスチレン、ポリメチルメタクリ
レート等のガラス転移温度Tgが50℃以上の高分子化合物
が挙げられる。
二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム等の無
機化合物の粒子又はポリスチレン、ポリメチルメタクリ
レート等のガラス転移温度Tgが50℃以上の高分子化合物
が挙げられる。
【0029】次に本発明の感材に好ましく使用される帯
電防止剤は特に制限はないが、例えば導電性ポリマーや
金属酸化物を用いることができる。
電防止剤は特に制限はないが、例えば導電性ポリマーや
金属酸化物を用いることができる。
【0030】導電性ポリマーは、特に限定されず、アニ
オン性、カチオン性、両性及びノニオン性のいずれでも
良いが、その中でも好ましいのは、アニオン性、カチオ
ン性である。より好ましいのは、アニオン性では、スル
ホン酸系、カルボン酸系、カチオン性では、3級アミン
系、4級アンモニウム系のポリマー又はラテックスであ
る。
オン性、カチオン性、両性及びノニオン性のいずれでも
良いが、その中でも好ましいのは、アニオン性、カチオ
ン性である。より好ましいのは、アニオン性では、スル
ホン酸系、カルボン酸系、カチオン性では、3級アミン
系、4級アンモニウム系のポリマー又はラテックスであ
る。
【0031】これらの導電性ポリマーは、例えば特公昭
52-25251号、特開昭51-29923号、特公昭60-48024号記載
のアニオン性ポリマー又はラテックス、特公昭57-18176
号、同57-56059号、同58-56856号、米国特許第4,118,23
1号などに記載のカチオン性ポリマー又はラテックスを
挙げることができる。
52-25251号、特開昭51-29923号、特公昭60-48024号記載
のアニオン性ポリマー又はラテックス、特公昭57-18176
号、同57-56059号、同58-56856号、米国特許第4,118,23
1号などに記載のカチオン性ポリマー又はラテックスを
挙げることができる。
【0032】以下に、これらの導電性ポリマー又はラテ
ックスについて具体例を記すがこれに限定されるもので
はない。
ックスについて具体例を記すがこれに限定されるもので
はない。
【0033】
【化1】
【0034】
【化2】
【0035】
【化3】
【0036】
【化4】
【0037】これら導電性ポリマーは、それらを単独で
も使用することができるが、他のバインダーを併用し塗
布されることがさらに好ましい。さらにまた、これらの
バインダーと共に硬化剤も利用できる。
も使用することができるが、他のバインダーを併用し塗
布されることがさらに好ましい。さらにまた、これらの
バインダーと共に硬化剤も利用できる。
【0038】導電性ポリマーの含有量は好ましくは0.00
5〜5g/m2であり、より好ましくは0.01〜3g/m2、
さらに好ましくは0.02〜1g/m2である。
5〜5g/m2であり、より好ましくは0.01〜3g/m2、
さらに好ましくは0.02〜1g/m2である。
【0039】バインダーを併用する場合、導電性ポリマ
ー又はラテックスとバインダーの比は、重量比で99:1
から10:90が好ましく、80:20から20:80がさらに好ま
しく、70:30から30:70が特に好ましい。
ー又はラテックスとバインダーの比は、重量比で99:1
から10:90が好ましく、80:20から20:80がさらに好ま
しく、70:30から30:70が特に好ましい。
【0040】金属酸化物の例としては、Nb2O5+xのよう
な酸素過剰な酸化物、RhO2-x、Ir2O3-x等の酸素欠損酸
化物、あるいはNi(OH)xのような不定比水酸化物、Hf
O2、ThO2、ZrO2、CeO2、ZnO、TiO2、SnO2、Al2O3、In2O
3、SiO2、MgO、BaO、MoO2 、V2O5等、或はこれらの複合
酸化物が好ましく、特にZnO、TiO2及びSnO2が好まし
い。異種原子を含む例としては、例えばZnOに対してはA
l、In等の添加、TiO2に対してはNb、Ta等の添加、又SnO
2に対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等の添加が効果的
である。これら異種原子の添加量は0.01mol%〜25mol%
の範囲が好ましいが、0.1mol%〜15mol%の範囲が特に
好ましい。
な酸素過剰な酸化物、RhO2-x、Ir2O3-x等の酸素欠損酸
化物、あるいはNi(OH)xのような不定比水酸化物、Hf
O2、ThO2、ZrO2、CeO2、ZnO、TiO2、SnO2、Al2O3、In2O
3、SiO2、MgO、BaO、MoO2 、V2O5等、或はこれらの複合
酸化物が好ましく、特にZnO、TiO2及びSnO2が好まし
い。異種原子を含む例としては、例えばZnOに対してはA
l、In等の添加、TiO2に対してはNb、Ta等の添加、又SnO
2に対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等の添加が効果的
である。これら異種原子の添加量は0.01mol%〜25mol%
の範囲が好ましいが、0.1mol%〜15mol%の範囲が特に
好ましい。
【0041】金属酸化物の粒子サイズは特に制限はない
が、1次粒子の大きさが10μ以下が好ましく、更に好ま
しくは5μ以下、特に1μ以下が好ましい。
が、1次粒子の大きさが10μ以下が好ましく、更に好ま
しくは5μ以下、特に1μ以下が好ましい。
【0042】粒子サイズに関しては、沈降法、レーザー
回折法などによる粒度分布計の測定により求められた平
均粒子径を採用するのが好ましいが、電子顕微鏡写真よ
り粒子径を決定してもよい。しかし電子顕微鏡を採用し
た場合には、視野内において高次構造を形成している場
合には、高次構造の単位で計測する。
回折法などによる粒度分布計の測定により求められた平
均粒子径を採用するのが好ましいが、電子顕微鏡写真よ
り粒子径を決定してもよい。しかし電子顕微鏡を採用し
た場合には、視野内において高次構造を形成している場
合には、高次構造の単位で計測する。
【0043】金属酸化物粒子のバインダーに対する添加
量は特に制限はないが、50vol%が好ましく、更に好ま
しくは40vol%以下、更には30vol%以下が好適である。
量は特に制限はないが、50vol%が好ましく、更に好ま
しくは40vol%以下、更には30vol%以下が好適である。
【0044】金属酸化物の使用量は写真感光材料1m2当
たり0.00005〜1gである。
たり0.00005〜1gである。
【0045】導電性ポリマーや金属酸化物粒子と共に用
いられるバインダーとしては、ゼラチン、コロイド状ア
ルブミン、カゼイン等の蛋白質、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ジアセチルセル
ロース、トリアセチルセルロース等のセルロース化合
物;寒天、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖誘導
体;合成親水性コロイド例えばポリビニルアルコール、
ポリ-N-ビニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、
ポリアクリルアミド又はこれらの誘導体ないし共重合
体、ロジン、シエラック等の天然物及びその誘導体、そ
の他多くの合成樹脂類が用いられる。又、スチレン-ブ
タジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エ
ステル及びその誘導体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル-
アクリル酸エステル共重合体、ポリオレフィン、オレフ
ィン-酢酸ビニル共重合体等の水エマルジョンも使用す
ることができる。
いられるバインダーとしては、ゼラチン、コロイド状ア
ルブミン、カゼイン等の蛋白質、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ジアセチルセル
ロース、トリアセチルセルロース等のセルロース化合
物;寒天、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖誘導
体;合成親水性コロイド例えばポリビニルアルコール、
ポリ-N-ビニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、
ポリアクリルアミド又はこれらの誘導体ないし共重合
体、ロジン、シエラック等の天然物及びその誘導体、そ
の他多くの合成樹脂類が用いられる。又、スチレン-ブ
タジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エ
ステル及びその誘導体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル-
アクリル酸エステル共重合体、ポリオレフィン、オレフ
ィン-酢酸ビニル共重合体等の水エマルジョンも使用す
ることができる。
【0046】また、これらの金属酸化物粒子の体積抵抗
率は1010Ωcm以下好ましくは107Ωcm特に105Ωcm以下で
あることが好ましい。
率は1010Ωcm以下好ましくは107Ωcm特に105Ωcm以下で
あることが好ましい。
【0047】体積抵抗率の値に関しては、大きな単結晶
の得られる酸化物の場合には、単結晶の体積固有抵抗の
値を意味し、大きな単結晶の得られない場合は、粉体を
成形して得られた焼結体の体積固有抵抗を意味する。こ
れらの値が未知の場合には、粉体の状態で一定圧力をか
けて得られた成形体の体積固有抵抗を102で除した値を
採用する。一定圧力については、特に制限をしないが、
好ましくは10kg/cm2以上の圧力が良く、さらに好まし
くは、100kg/cm2以上の圧力をかけて成形した材料の体
積固有抵抗を102で除した値を採用する。一般に粉体に
かけられた圧力とその成形体の体積固有抵抗に関して
は、圧力が高くなると、体積固有抵抗が低くなる傾向に
ある。しかし、静水圧加圧装置で3t/cm2の等方圧を
かけた場合でも、単結晶で得られる体積固有抵抗値より
も低い値は得られず、100倍程度高い値となる。ゆえ
に、粉体の状態で一定圧力をかけて得られた成形体の体
積固有抵抗を102で除した値を採用する。
の得られる酸化物の場合には、単結晶の体積固有抵抗の
値を意味し、大きな単結晶の得られない場合は、粉体を
成形して得られた焼結体の体積固有抵抗を意味する。こ
れらの値が未知の場合には、粉体の状態で一定圧力をか
けて得られた成形体の体積固有抵抗を102で除した値を
採用する。一定圧力については、特に制限をしないが、
好ましくは10kg/cm2以上の圧力が良く、さらに好まし
くは、100kg/cm2以上の圧力をかけて成形した材料の体
積固有抵抗を102で除した値を採用する。一般に粉体に
かけられた圧力とその成形体の体積固有抵抗に関して
は、圧力が高くなると、体積固有抵抗が低くなる傾向に
ある。しかし、静水圧加圧装置で3t/cm2の等方圧を
かけた場合でも、単結晶で得られる体積固有抵抗値より
も低い値は得られず、100倍程度高い値となる。ゆえ
に、粉体の状態で一定圧力をかけて得られた成形体の体
積固有抵抗を102で除した値を採用する。
【0048】これらの帯電防止剤は、感材層の少なくと
も一層に存在させれば良く、例えばバック層側の下引層
又はバック層を挙げることができる。
も一層に存在させれば良く、例えばバック層側の下引層
又はバック層を挙げることができる。
【0049】更に、これらの帯電防止剤を本発明の水溶
性または水分散性のポリウレタン樹脂に混合しても良
い。この場合、帯電防止剤はポリウレタン樹脂に対して
体積分率で50vol%以下、好ましくは30vol%以下とする
と、隣接する磁気記録層への接着を損なうことなく本発
明の効果が得られる。
性または水分散性のポリウレタン樹脂に混合しても良
い。この場合、帯電防止剤はポリウレタン樹脂に対して
体積分率で50vol%以下、好ましくは30vol%以下とする
と、隣接する磁気記録層への接着を損なうことなく本発
明の効果が得られる。
【0050】次に磁気記録層について説明する。
【0051】本発明の磁気記録層に用いられる磁性体微
粉末としては、金属磁性体粉末、酸化鉄磁性体粉末、Co
ドープ酸化鉄磁性体粉末、二酸化クロム磁性体粉末、バ
リウムフェライト磁性体粉末などが使用できる。
粉末としては、金属磁性体粉末、酸化鉄磁性体粉末、Co
ドープ酸化鉄磁性体粉末、二酸化クロム磁性体粉末、バ
リウムフェライト磁性体粉末などが使用できる。
【0052】これらの磁性体粉末の製法は既知であり、
本発明で用いられる磁性体粉末についても公知の方法に
したがって製造することができる。
本発明で用いられる磁性体粉末についても公知の方法に
したがって製造することができる。
【0053】磁性体粉末の形状・サイズは特に制限はな
く、広く用いることができる。形状としては針状、米粒
状、球状、立方体状、板状などいずれの形状を有するも
のであってもよいが、針状、板状であることが電磁変換
特性上好ましい。結晶子サイズ、比表面積ともにとくに
制限はない。磁性体粉末は表面処理されたものであって
もよい。例えば、チタン、珪素、アルミニウムなどの元
素を含む物質で表面処理されたものでもよいし、カルボ
ン酸、スルホン酸、硫酸エステル、ホスホン酸、燐酸エ
ステル、ベンゾトリアゾールなどの含チッ素複素環をも
つ吸着性化合物のような有機化合物で処理されていても
よい。磁性体粉末のpHも特に制限はないが、5〜10の
範囲にあるのが好ましい。
く、広く用いることができる。形状としては針状、米粒
状、球状、立方体状、板状などいずれの形状を有するも
のであってもよいが、針状、板状であることが電磁変換
特性上好ましい。結晶子サイズ、比表面積ともにとくに
制限はない。磁性体粉末は表面処理されたものであって
もよい。例えば、チタン、珪素、アルミニウムなどの元
素を含む物質で表面処理されたものでもよいし、カルボ
ン酸、スルホン酸、硫酸エステル、ホスホン酸、燐酸エ
ステル、ベンゾトリアゾールなどの含チッ素複素環をも
つ吸着性化合物のような有機化合物で処理されていても
よい。磁性体粉末のpHも特に制限はないが、5〜10の
範囲にあるのが好ましい。
【0054】磁性体粒子のサイズについては、そのサイ
ズと透明性との間に相関があることが「テレビジョン」
第20巻、第2号「超微粒子半透明磁気記録媒体の特性と
その応用」に記載されている。例えば、γ-Fe2O3の針状
粉末においては粒子サイズを小さくすると光透過率が向
上する。
ズと透明性との間に相関があることが「テレビジョン」
第20巻、第2号「超微粒子半透明磁気記録媒体の特性と
その応用」に記載されている。例えば、γ-Fe2O3の針状
粉末においては粒子サイズを小さくすると光透過率が向
上する。
【0055】米国特許第2,950,971号明細書には、バイ
ンダー中に分散された磁性酸化鉄からなる磁気層が赤外
線を透過させることが記載されており、米国特許第4,27
9,945号明細書には、磁気層中における磁性体粒子の濃
度が比較的多い場合にも粒子サイズを小さくすると波長
632.8nmのヘリウム・ネオンレーザー光の透過性がよく
なることが記載されている。
ンダー中に分散された磁性酸化鉄からなる磁気層が赤外
線を透過させることが記載されており、米国特許第4,27
9,945号明細書には、磁気層中における磁性体粒子の濃
度が比較的多い場合にも粒子サイズを小さくすると波長
632.8nmのヘリウム・ネオンレーザー光の透過性がよく
なることが記載されている。
【0056】しかしながら、ハロゲン化銀カラー写真感
光材料の画像形成領域に磁気記録層を設ける場合、赤色
領域だけでなく、緑色領域、青色領域の光透過率も高く
なければならない。
光材料の画像形成領域に磁気記録層を設ける場合、赤色
領域だけでなく、緑色領域、青色領域の光透過率も高く
なければならない。
【0057】赤色領域、緑色領域、青色領域の光透過率
を高くするためには、磁性体粒子の粒径を小さくすると
共に、磁性体粒子の塗設量も制限される。
を高くするためには、磁性体粒子の粒径を小さくすると
共に、磁性体粒子の塗設量も制限される。
【0058】磁性体粒子は、ある程度以上に粒径を小さ
くすると必要な磁気特性が得られなくなる。したがっ
て、磁性体粉末の粒径は必要な磁気特性が得られる範囲
で小さくすることが好ましい。また、磁性体粒子の塗設
量も、ある程度以上に少なくすると必要な磁気特性が得
られなくなるので、必要な磁気特性が得られる範囲で少
なくすることが好ましい。
くすると必要な磁気特性が得られなくなる。したがっ
て、磁性体粉末の粒径は必要な磁気特性が得られる範囲
で小さくすることが好ましい。また、磁性体粒子の塗設
量も、ある程度以上に少なくすると必要な磁気特性が得
られなくなるので、必要な磁気特性が得られる範囲で少
なくすることが好ましい。
【0059】実用的には、磁性体粉末の塗設量は0.001
〜3g/m2であり、より好ましくは0.01〜1g/m2であ
る。
〜3g/m2であり、より好ましくは0.01〜1g/m2であ
る。
【0060】磁気記録層に用いるバインダーとしては、
従来、磁気記録媒体用として使用されている公知の熱可
塑性樹脂、放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、その他の
反応型樹脂およびこれらの混合物を使用することができ
る。
従来、磁気記録媒体用として使用されている公知の熱可
塑性樹脂、放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、その他の
反応型樹脂およびこれらの混合物を使用することができ
る。
【0061】熱可塑性樹脂は、ガラス転移点Tgが−40℃
〜150℃、好ましくは60℃〜120℃であるものであり、重
量平均分子量は10,000〜300,000であるものが好まし
く、さらに好ましくは、重量平均分子量が50,000〜200,
000のものである。
〜150℃、好ましくは60℃〜120℃であるものであり、重
量平均分子量は10,000〜300,000であるものが好まし
く、さらに好ましくは、重量平均分子量が50,000〜200,
000のものである。
【0062】本発明における磁気記録層のバインダーは
セルロースエステルを主成分とすることが好ましい。
セルロースエステルを主成分とすることが好ましい。
【0063】本発明におけるセルロースエステルとは、
セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレ
ート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロ
ースアセテート系や硝酸セルロース、硫酸セルロース及
びそれらの混合エステル等があるが、好ましいのはセル
ロースジアセテート、セルロースジアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロ
ピオネートであり、特に好ましくはセルロースジアセテ
ートである。
セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレ
ート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロ
ースアセテート系や硝酸セルロース、硫酸セルロース及
びそれらの混合エステル等があるが、好ましいのはセル
ロースジアセテート、セルロースジアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロ
ピオネートであり、特に好ましくはセルロースジアセテ
ートである。
【0064】また、バインターは硬膜してもよい。使用
できる硬膜剤としては、アルデヒド系化合物類、ケトン
化合物類、反応性のハロゲンを有する化合物類、反応性
のオレフィンを持つ化合物類、N-ヒドロキシメチルフタ
ルイミド、N-メチロール化合物、イソシアナート類、ア
ジリジン化合物類、酸誘導体類、エポキシ化合物類、ハ
ロゲンカルボキシアルデヒド類及び無機系硬膜剤を挙げ
ることができる。
できる硬膜剤としては、アルデヒド系化合物類、ケトン
化合物類、反応性のハロゲンを有する化合物類、反応性
のオレフィンを持つ化合物類、N-ヒドロキシメチルフタ
ルイミド、N-メチロール化合物、イソシアナート類、ア
ジリジン化合物類、酸誘導体類、エポキシ化合物類、ハ
ロゲンカルボキシアルデヒド類及び無機系硬膜剤を挙げ
ることができる。
【0065】硬膜剤は、通常、バインダーに対して0.01
〜30重量%用いられ、好ましくは0.05〜20重量%であ
る。
〜30重量%用いられ、好ましくは0.05〜20重量%であ
る。
【0066】磁性体粉末は、必要に応じ溶剤を用いてバ
インダー中に分散され、塗布液が形成される。磁性体粉
末の分散にはボールミル、ホモミキサー、サンドミルな
どを用いることができる。この場合、磁性体粒子を破損
することなく、できるだけ磁性体粒子一個一個をバラバ
ラにして分散することが好ましい。
インダー中に分散され、塗布液が形成される。磁性体粉
末の分散にはボールミル、ホモミキサー、サンドミルな
どを用いることができる。この場合、磁性体粒子を破損
することなく、できるだけ磁性体粒子一個一個をバラバ
ラにして分散することが好ましい。
【0067】光学的に透明な磁気記録層を形成する場合
には、結合剤は、磁性体粉末1重量部に対して1〜20重
量部用いるのが好ましい。さらには好ましくは、磁性体
粉末1重量部に対して2〜15重量部である。また、溶剤
は塗布が容易に行えるような量で用いられる。
には、結合剤は、磁性体粉末1重量部に対して1〜20重
量部用いるのが好ましい。さらには好ましくは、磁性体
粉末1重量部に対して2〜15重量部である。また、溶剤
は塗布が容易に行えるような量で用いられる。
【0068】磁気記録層の厚みは、0.1〜10μmが好まし
く、より好ましくは0.2〜5μm、さらに好ましくは0.5
〜3μmである。
く、より好ましくは0.2〜5μm、さらに好ましくは0.5
〜3μmである。
【0069】磁気記録層を形成する塗布液には、磁気記
録層に、潤滑性の付与、帯電防止、接着防止、摩擦・磨
粍特性向上などの機能を持たせるために、潤滑剤、帯電
防止剤など種々の添加剤を添加することができる。ま
た、塗布液には他に、例えば、磁気記録層に柔軟性を与
えるために可塑剤を、塗布液中での磁性体の分散を助け
るために分散剤を、磁気ヘッドの目づまりを防止するた
めの研磨剤を添加することができる。
録層に、潤滑性の付与、帯電防止、接着防止、摩擦・磨
粍特性向上などの機能を持たせるために、潤滑剤、帯電
防止剤など種々の添加剤を添加することができる。ま
た、塗布液には他に、例えば、磁気記録層に柔軟性を与
えるために可塑剤を、塗布液中での磁性体の分散を助け
るために分散剤を、磁気ヘッドの目づまりを防止するた
めの研磨剤を添加することができる。
【0070】必要に応じて磁気記録層に隣接する最上層
に保護層を設けて耐傷性を向上させても良い。
に保護層を設けて耐傷性を向上させても良い。
【0071】耐傷性の付与のためには、一般的に滑り剤
として知られる化合物を用いることができるが、好まし
くは高級脂肪酸エステルが挙げられる。また、磁気記録
層をストライプ状に設ける場合、この上に磁性体を含有
しない透明なポリマー層を設けて、磁気記録層による段
差をなくしても良い。この場合、この透明なポリマー層
に上記の各種の機能を持たせてもよい。
として知られる化合物を用いることができるが、好まし
くは高級脂肪酸エステルが挙げられる。また、磁気記録
層をストライプ状に設ける場合、この上に磁性体を含有
しない透明なポリマー層を設けて、磁気記録層による段
差をなくしても良い。この場合、この透明なポリマー層
に上記の各種の機能を持たせてもよい。
【0072】次に本発明のポリエステル支持体について
説明する。
説明する。
【0073】本発明の支持体はジカルボン酸成分とジオ
ール成分を主要な構成成分とするポリエステルである。
ール成分を主要な構成成分とするポリエステルである。
【0074】主要な構成成分のジカルボン酸成分として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6-ナフ
タレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジ
カルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ニルチオエーテルジカルボン酸、ジフェニルケトンジカ
ルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸などを挙げる
ことができる。また、ジオール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、テトラメチレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2-ビス(4-
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ
エトキシフェニル)プロパン、ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビスフェノールフルオレンジヒドロキシ
エチルエーテル、ジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ハイドロキノン、シクロヘキサンジオール
などを挙げることができる。これらを主要な構成成分と
するポリエステルの中でも透明性、機械的強度、寸法安
定性などの点から、ジカルボン酸成分として、テレフタ
ル酸及び/または2,6-ナフタレンジカルボン酸、ジオー
ル成分として、エチレングリコール及び/または1,4-シ
クロヘキサンジメタノールを主要な構成成分とするポリ
エステルが好ましい。中でも、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、テレフタル酸
及び2,6-ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール
からなるポリエステルおよびこれらのポリエステルの二
種以上の混合物を主要な構成成分とするポリエステルが
好ましい。ポリエステルに対してエチレンテレフタレー
トユニット及び/またはエチレン-2,6-ナフタレートユ
ニットが70重量%以上含有していると、透明性、機械的
強度、寸法安定性などに高度に優れたフィルムが得られ
る。
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6-ナフ
タレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジ
カルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ニルチオエーテルジカルボン酸、ジフェニルケトンジカ
ルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸などを挙げる
ことができる。また、ジオール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、テトラメチレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2-ビス(4-
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ
エトキシフェニル)プロパン、ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビスフェノールフルオレンジヒドロキシ
エチルエーテル、ジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ハイドロキノン、シクロヘキサンジオール
などを挙げることができる。これらを主要な構成成分と
するポリエステルの中でも透明性、機械的強度、寸法安
定性などの点から、ジカルボン酸成分として、テレフタ
ル酸及び/または2,6-ナフタレンジカルボン酸、ジオー
ル成分として、エチレングリコール及び/または1,4-シ
クロヘキサンジメタノールを主要な構成成分とするポリ
エステルが好ましい。中でも、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、テレフタル酸
及び2,6-ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール
からなるポリエステルおよびこれらのポリエステルの二
種以上の混合物を主要な構成成分とするポリエステルが
好ましい。ポリエステルに対してエチレンテレフタレー
トユニット及び/またはエチレン-2,6-ナフタレートユ
ニットが70重量%以上含有していると、透明性、機械的
強度、寸法安定性などに高度に優れたフィルムが得られ
る。
【0075】本発明に係るポリエステルフィルムを構成
するポリエステルは、本発明の効果を阻害しない範囲で
あれば、さらに他の共重合成分が共重合されていても良
いし、他のポリエステルが混合されていても良い。これ
らの例としては、先に挙げたジカルボン酸成分やジオー
ル成分、またはポリエステルを挙げることができる。
するポリエステルは、本発明の効果を阻害しない範囲で
あれば、さらに他の共重合成分が共重合されていても良
いし、他のポリエステルが混合されていても良い。これ
らの例としては、先に挙げたジカルボン酸成分やジオー
ル成分、またはポリエステルを挙げることができる。
【0076】本発明に用いられるポリエステルには、ラ
イトパイピング現象を防止する目的で、染料を含有させ
ることが好ましい。このような目的で配合される染料と
しては、その種類に特に限定があるわけではないが、フ
ィルムの製造上、耐熱性に優れていることが必要であ
り、アンスラキノン系やペリノン系の染料が挙げられ
る。また、色調としては、一般の写真感光材料に見られ
るようにグレー染色が好ましい。
イトパイピング現象を防止する目的で、染料を含有させ
ることが好ましい。このような目的で配合される染料と
しては、その種類に特に限定があるわけではないが、フ
ィルムの製造上、耐熱性に優れていることが必要であ
り、アンスラキノン系やペリノン系の染料が挙げられ
る。また、色調としては、一般の写真感光材料に見られ
るようにグレー染色が好ましい。
【0077】本発明のポリエステルフィルムの厚みは特
に限定がある訳ではないが、20〜125μm、特に40〜90μ
mであることが好ましい。
に限定がある訳ではないが、20〜125μm、特に40〜90μ
mであることが好ましい。
【0078】また、本発明のポリエステルフィルムは、
ヘーズが3%以下であることが好ましい。さらに好まし
くは1%以下である。ヘーズが3%より大きいとフィル
ムを写真感光材料用支持体として用いた場合、写真用印
画紙に焼付けた画像がぼけてしまい不鮮明になる。上記
ヘーズは、ASTM-D1003-52に従って測定したものであ
る。
ヘーズが3%以下であることが好ましい。さらに好まし
くは1%以下である。ヘーズが3%より大きいとフィル
ムを写真感光材料用支持体として用いた場合、写真用印
画紙に焼付けた画像がぼけてしまい不鮮明になる。上記
ヘーズは、ASTM-D1003-52に従って測定したものであ
る。
【0079】本発明のポリエステルフィルムのTgは、60
℃以上が好ましく、さらに70℃以上150℃以下が好まし
い。Tgは示差走査熱量計で測定することによって求めら
れる。Tgがこの範囲にあることで、現像処理機の乾燥工
程でのフィルムの変形がなく、現像処理後の巻きぐせカ
ールの小さい感光材料が得られる。
℃以上が好ましく、さらに70℃以上150℃以下が好まし
い。Tgは示差走査熱量計で測定することによって求めら
れる。Tgがこの範囲にあることで、現像処理機の乾燥工
程でのフィルムの変形がなく、現像処理後の巻きぐせカ
ールの小さい感光材料が得られる。
【0080】次に、本発明のポリエステルフィルムの製
造方法について説明するが、特に限定される訳ではな
い。
造方法について説明するが、特に限定される訳ではな
い。
【0081】未延伸シートを得る方法および縦方向に一
軸延伸する方法は、従来公知の方法で行うことができ
る。例えば、原料のポリエステルをペレット状に成型
し、熱風乾燥または真空乾燥した後、溶融押出し、Tダ
イよりシート状に押出して、静電印加法などにより冷却
ドラムに密着させ、冷却固化させ、未延伸シートを得
る。次いで、得られた未延伸シートを複数のロール群お
よび/または赤外線ヒーターなどの加熱装置を介してポ
リエステルのガラス転移温度(Tg)からTg+100℃の範
囲内に加熱し、一段または多段縦延伸する方法である。
延伸倍率は、通常2.5倍〜6倍の範囲で、続く横延伸
が可能な範囲とする必要がある。
軸延伸する方法は、従来公知の方法で行うことができ
る。例えば、原料のポリエステルをペレット状に成型
し、熱風乾燥または真空乾燥した後、溶融押出し、Tダ
イよりシート状に押出して、静電印加法などにより冷却
ドラムに密着させ、冷却固化させ、未延伸シートを得
る。次いで、得られた未延伸シートを複数のロール群お
よび/または赤外線ヒーターなどの加熱装置を介してポ
リエステルのガラス転移温度(Tg)からTg+100℃の範
囲内に加熱し、一段または多段縦延伸する方法である。
延伸倍率は、通常2.5倍〜6倍の範囲で、続く横延伸
が可能な範囲とする必要がある。
【0082】次に、上記の様にして得られた縦方向に一
軸延伸されたポリエステルフィルムを、Tg〜Tm(融点)
−20℃の温度範囲内で、横延伸し、次いで熱固定する。
横延伸倍率は通常3〜6倍であり、また、縦、横延伸倍
率の比は、得られた二軸延伸フィルムの物性を測定し、
好ましい特性を有するように適宜調整する。一般には巾
方向と長手方向の物性をバランスさせることが好ましい
が、使用目的に応じて変化させても良い。この時、2つ
以上に分割された延伸領域で温度差を1〜50℃の範囲で
順次昇温しながら横延伸すると巾方向の物性の分布が低
減でき好ましい。さらに横延伸後、フィルムを、その最
終横延伸温度以下でTg−40℃以上の範囲に0.01〜5分間
保持すると巾方向の物性の分布がさらに低減でき好まし
い。
軸延伸されたポリエステルフィルムを、Tg〜Tm(融点)
−20℃の温度範囲内で、横延伸し、次いで熱固定する。
横延伸倍率は通常3〜6倍であり、また、縦、横延伸倍
率の比は、得られた二軸延伸フィルムの物性を測定し、
好ましい特性を有するように適宜調整する。一般には巾
方向と長手方向の物性をバランスさせることが好ましい
が、使用目的に応じて変化させても良い。この時、2つ
以上に分割された延伸領域で温度差を1〜50℃の範囲で
順次昇温しながら横延伸すると巾方向の物性の分布が低
減でき好ましい。さらに横延伸後、フィルムを、その最
終横延伸温度以下でTg−40℃以上の範囲に0.01〜5分間
保持すると巾方向の物性の分布がさらに低減でき好まし
い。
【0083】熱固定は、その最終横延伸温度より高温
で、Tm−20℃以下の温度範囲内で通常0.5〜300秒間熱固
定する。この際、2つ以上に分割された領域で温度差を
1〜100℃の範囲で順次昇温しながら熱固定することが
好ましい。
で、Tm−20℃以下の温度範囲内で通常0.5〜300秒間熱固
定する。この際、2つ以上に分割された領域で温度差を
1〜100℃の範囲で順次昇温しながら熱固定することが
好ましい。
【0084】熱固定されたフィルムは通常Tg以下まで冷
却され、フィルム両端のクリップ把持部分をカットし巻
き取られる。この際、最終熱固定温度以下、Tg以上の温
度範囲内で、巾方向及び/または長手方向に0.1〜10%
弛緩処理することが好ましい。また、冷却は、最終熱固
定温度からTgまでを、毎秒100℃以下の冷却速度で徐冷
することが好ましい。
却され、フィルム両端のクリップ把持部分をカットし巻
き取られる。この際、最終熱固定温度以下、Tg以上の温
度範囲内で、巾方向及び/または長手方向に0.1〜10%
弛緩処理することが好ましい。また、冷却は、最終熱固
定温度からTgまでを、毎秒100℃以下の冷却速度で徐冷
することが好ましい。
【0085】これら熱固定条件、冷却、弛緩処理条件の
より最適な条件は、フィルムを構成するポリエステルに
より異なるので、得られた二軸延伸フィルムの物性を測
定し、好ましい特性を有するように適宜調整することに
より決定すればよい。
より最適な条件は、フィルムを構成するポリエステルに
より異なるので、得られた二軸延伸フィルムの物性を測
定し、好ましい特性を有するように適宜調整することに
より決定すればよい。
【0086】ポリエステルフィルムについては、巻癖を
低減するために種々の方法がとられる。例えば、特開昭
51-16358号に記載されているように、ポリエステルフィ
ルムのTgを30℃ないし5℃下回る温度で熱処理する方法
がある。また特開平1-131550号によい示されている方法
があり、逐次二軸延伸工程において、縦延伸と横延伸の
間でフィルム表裏面に温度勾配をつけることで結晶性、
配向性の差をつけて永久カールをつけることである。ま
た製品として巻き取る時このカールと逆向きに巻き取り
製品貯蔵時につく経時カールと相殺する方法や、延伸時
に温度差をもたせて製膜したポリエチレンフィルムをTg
以下50℃の温度で熱処理する方法等を用いることができ
る。熱処理における巻癖の付にくい支持体としては、Tg
が90℃以上200℃以上のポリエステルが特に有効であ
る。これは、この熱処理の効果がTgを越える温度にさら
されると消失するため、一般ユーザーが使用する際に最
も高温にさらされる温度(夏季の車中の温度、80℃を越
える場合もある)を基準として、90℃以上のTgを有する
ことが必要なためである。また透明性を有し、Tg200℃
を越える汎用ポリエステルフィルムは現在のところ存在
しない。このようなポリエステルフィルムは種々の物が
存在するが、特に好ましい支持体としてはポリエチレン
ナフタレート、これを原料とする共重合物又は組成物で
ある。これらの支持体は、二軸延伸後、熱固定処理して
用いるのが好ましく、必要により熱弛緩させても構わな
い。
低減するために種々の方法がとられる。例えば、特開昭
51-16358号に記載されているように、ポリエステルフィ
ルムのTgを30℃ないし5℃下回る温度で熱処理する方法
がある。また特開平1-131550号によい示されている方法
があり、逐次二軸延伸工程において、縦延伸と横延伸の
間でフィルム表裏面に温度勾配をつけることで結晶性、
配向性の差をつけて永久カールをつけることである。ま
た製品として巻き取る時このカールと逆向きに巻き取り
製品貯蔵時につく経時カールと相殺する方法や、延伸時
に温度差をもたせて製膜したポリエチレンフィルムをTg
以下50℃の温度で熱処理する方法等を用いることができ
る。熱処理における巻癖の付にくい支持体としては、Tg
が90℃以上200℃以上のポリエステルが特に有効であ
る。これは、この熱処理の効果がTgを越える温度にさら
されると消失するため、一般ユーザーが使用する際に最
も高温にさらされる温度(夏季の車中の温度、80℃を越
える場合もある)を基準として、90℃以上のTgを有する
ことが必要なためである。また透明性を有し、Tg200℃
を越える汎用ポリエステルフィルムは現在のところ存在
しない。このようなポリエステルフィルムは種々の物が
存在するが、特に好ましい支持体としてはポリエチレン
ナフタレート、これを原料とする共重合物又は組成物で
ある。これらの支持体は、二軸延伸後、熱固定処理して
用いるのが好ましく、必要により熱弛緩させても構わな
い。
【0087】この場合、熱処理は、50℃以上、Tg以下の
温度で0.1時間以上1500時間以下行うことが必要であ
る。このうち特に好ましい熱処理方法は、例えば、ポリ
エチレンナフタレートの場合はTgが約120℃であり、し
たがって119℃いかの温度で0.2〜72時間熱処理すること
が好ましく、更に好ましいのは、115℃で24時間熱処理
することである。特に短時間に熱処理をするために、Tg
以上に一度昇温し、Tg近辺で徐々に冷却することは非常
に効率的で好ましい。ポリエチレンナフタレートの場
合、一度130℃以上200℃の間の温度に保った後125℃ま
で冷却し、その後100℃まで40分間で徐冷することで熱
処理温度を著しく短縮できる。このような熱処理を行っ
た支持体を示差熱分析計で測定すると、Tg近傍に吸熱ピ
ークが出現し、この吸熱ピークが大きいほど巻癖はつき
にくい。そして100mcal/g以上、よい好ましくは200mc
al/g以上となるように熱処理するのが好ましい。
温度で0.1時間以上1500時間以下行うことが必要であ
る。このうち特に好ましい熱処理方法は、例えば、ポリ
エチレンナフタレートの場合はTgが約120℃であり、し
たがって119℃いかの温度で0.2〜72時間熱処理すること
が好ましく、更に好ましいのは、115℃で24時間熱処理
することである。特に短時間に熱処理をするために、Tg
以上に一度昇温し、Tg近辺で徐々に冷却することは非常
に効率的で好ましい。ポリエチレンナフタレートの場
合、一度130℃以上200℃の間の温度に保った後125℃ま
で冷却し、その後100℃まで40分間で徐冷することで熱
処理温度を著しく短縮できる。このような熱処理を行っ
た支持体を示差熱分析計で測定すると、Tg近傍に吸熱ピ
ークが出現し、この吸熱ピークが大きいほど巻癖はつき
にくい。そして100mcal/g以上、よい好ましくは200mc
al/g以上となるように熱処理するのが好ましい。
【0088】本発明のポリエステル支持体に対しては、
支持体とハロゲン化銀乳剤層や、親水性コロイド層やバ
ック層との間の接着層として下引層を用いることができ
る。特に下引層としては限定はないが、例えば特開昭59
-19941号、同59-77439号等に記載されたアクリル系共重
合体、特開昭57-128332号等に記載されたジオレフィン
単量体とビニル単量体との共重合体、特公昭43-3976
号、特開昭64-538号、特開平3-137637号等に記載された
塩化ビニリデン共重合体を含む層が挙げられる。
支持体とハロゲン化銀乳剤層や、親水性コロイド層やバ
ック層との間の接着層として下引層を用いることができ
る。特に下引層としては限定はないが、例えば特開昭59
-19941号、同59-77439号等に記載されたアクリル系共重
合体、特開昭57-128332号等に記載されたジオレフィン
単量体とビニル単量体との共重合体、特公昭43-3976
号、特開昭64-538号、特開平3-137637号等に記載された
塩化ビニリデン共重合体を含む層が挙げられる。
【0089】また、これら下引層中には導電性物質、ア
ンチハレーション剤、クロスオーバーカット剤、着色染
料、顔料、塗布助剤、カブリ防止剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、紫外線安定剤、エッチング処理剤、マット剤
などの各種添加剤を1種または2種以上含有しても構わ
ない。
ンチハレーション剤、クロスオーバーカット剤、着色染
料、顔料、塗布助剤、カブリ防止剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、紫外線安定剤、エッチング処理剤、マット剤
などの各種添加剤を1種または2種以上含有しても構わ
ない。
【0090】また、本発明のポリエステルフィルム支持
体は、その表面が疎水性であるため通常はこれらの下引
層のみならず、各種表面処理を予め行うことによってそ
の接着性を補っている。このような表面処理とは、コロ
ナ放電処理、火陥処理、紫外線処理、高周波処理、グロ
ー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理などの表
面活性化処理の他、レゾルシン、フェノール類、アルカ
リ、アミン、トリクロル酢酸などの薬品でエッチング処
理する方法が挙げられる。
体は、その表面が疎水性であるため通常はこれらの下引
層のみならず、各種表面処理を予め行うことによってそ
の接着性を補っている。このような表面処理とは、コロ
ナ放電処理、火陥処理、紫外線処理、高周波処理、グロ
ー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理などの表
面活性化処理の他、レゾルシン、フェノール類、アルカ
リ、アミン、トリクロル酢酸などの薬品でエッチング処
理する方法が挙げられる。
【0091】表面活性化処理のうち、コロナ放電処理
は、最もよく知られている方法であり、従来公知のいず
れの方法、例えば特公昭48-5043号、同47-51905号、特
開昭47-28067号、同49-83769号、同51-41770号、同51-1
31576号等に開示された方法により達成することができ
る。
は、最もよく知られている方法であり、従来公知のいず
れの方法、例えば特公昭48-5043号、同47-51905号、特
開昭47-28067号、同49-83769号、同51-41770号、同51-1
31576号等に開示された方法により達成することができ
る。
【0092】放電周波数は50Hz〜5000kHz、好ましくは
5kHz〜数100kHz が適当である。放電周波数が小さすぎ
ると、安定な放電が得られずかつ被処理物にピンホール
が生じ、好ましくない。また周波数が高すぎると、イン
ピーダンスマッチングのための特別な装置が必要とな
り、装置の価格が大となり、好ましくない。被処理物の
処理強度に関しては、通常のポリエステル、ポリオレフ
ィン等のプラスチックフィルムの濡れ性改良のために
は、0.001KV・A・分/m2〜5KV・A・分/m2、好ましく
は0.01KV・A・分/m2〜1KV・A・分/m2、が適当であ
る。電極と誘電体ロールのギャップクリアランスは0.5
〜2.5mm、好ましくは1.0〜2.0mmが適当である。
5kHz〜数100kHz が適当である。放電周波数が小さすぎ
ると、安定な放電が得られずかつ被処理物にピンホール
が生じ、好ましくない。また周波数が高すぎると、イン
ピーダンスマッチングのための特別な装置が必要とな
り、装置の価格が大となり、好ましくない。被処理物の
処理強度に関しては、通常のポリエステル、ポリオレフ
ィン等のプラスチックフィルムの濡れ性改良のために
は、0.001KV・A・分/m2〜5KV・A・分/m2、好ましく
は0.01KV・A・分/m2〜1KV・A・分/m2、が適当であ
る。電極と誘電体ロールのギャップクリアランスは0.5
〜2.5mm、好ましくは1.0〜2.0mmが適当である。
【0093】多くの場合、最も効果的な表面処理である
グロー放電処理は、従来知られているいずれの方法、例
えば特公昭35-7578号、同36-10336号、同45-22004号、
同45-22005号、同45-24040号、同46-43480号、米国特許
3,057,792号、同3,057,795号、同3,179,482号、同3,28
8,638号、同3,309,299号、同3,424,735号、同3,462,335
号、同3,475,307号、同3,761,299号、英国特許997,093
号、特開昭53-129262号等を用いることができる。グロ
ー放電処理条件は、一般に圧力は0.005〜20Torr、好ま
しくは0.02〜2Torr が適当である。圧力が低すぎると
表面処理効果が低下し、また圧力が高すぎると過大電流
が流れ、スパークが起こりやすく、危険でもあるし、被
処理物を破壊する恐れもある。放電は、真空タンク中で
1対以上の空間を置いて配置された金属板あるいは金属
棒間に高電圧を印加することにより生じる。この電圧
は、雰囲気気体の組成、圧力により色々な値をとり得る
ものであるが、通常上記圧力範囲内では、500〜5000V
の間で安定な定常グロー放電が起こる。接着性を向上せ
しめるのに特に好適な電圧範囲は、2000〜4000Vであ
る。また、放電周波数として、従来技術に見られるよう
に、直流から数1000MHz、好ましくは50Hz〜20MHz が適
当である。放電処理強度に関しては、所望の接着性能が
得られることから0.01KV・A・分/m2〜5KV・A・分/
m2、好ましくは0.15KV・A・分/m2〜1KV・A・分/m2、
が適当である。
グロー放電処理は、従来知られているいずれの方法、例
えば特公昭35-7578号、同36-10336号、同45-22004号、
同45-22005号、同45-24040号、同46-43480号、米国特許
3,057,792号、同3,057,795号、同3,179,482号、同3,28
8,638号、同3,309,299号、同3,424,735号、同3,462,335
号、同3,475,307号、同3,761,299号、英国特許997,093
号、特開昭53-129262号等を用いることができる。グロ
ー放電処理条件は、一般に圧力は0.005〜20Torr、好ま
しくは0.02〜2Torr が適当である。圧力が低すぎると
表面処理効果が低下し、また圧力が高すぎると過大電流
が流れ、スパークが起こりやすく、危険でもあるし、被
処理物を破壊する恐れもある。放電は、真空タンク中で
1対以上の空間を置いて配置された金属板あるいは金属
棒間に高電圧を印加することにより生じる。この電圧
は、雰囲気気体の組成、圧力により色々な値をとり得る
ものであるが、通常上記圧力範囲内では、500〜5000V
の間で安定な定常グロー放電が起こる。接着性を向上せ
しめるのに特に好適な電圧範囲は、2000〜4000Vであ
る。また、放電周波数として、従来技術に見られるよう
に、直流から数1000MHz、好ましくは50Hz〜20MHz が適
当である。放電処理強度に関しては、所望の接着性能が
得られることから0.01KV・A・分/m2〜5KV・A・分/
m2、好ましくは0.15KV・A・分/m2〜1KV・A・分/m2、
が適当である。
【0094】本発明の感材のハロゲン化銀乳剤は、例え
ばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643、22〜
23頁(1978年12月)“I.乳剤製造(Emulsion prepara-
tionand types)”及び同(RD)No.18716、648頁、グラ
フキデ著『写真の物理と化学』ポールモンテル社刊(P.
Glafkides,Chemic et Phisique Photographique,Paul M
ontel,1967)、ダフィン著『写真乳剤化学』フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemi
stry,Focal Press 1966)、ゼリクマンら著『写真乳剤
製造と塗布』フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et
al,Making and Coating Photographic Emulsion,Focal
Press,1964)などに記載された方法を用いて調製する
ことができる。
ばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643、22〜
23頁(1978年12月)“I.乳剤製造(Emulsion prepara-
tionand types)”及び同(RD)No.18716、648頁、グラ
フキデ著『写真の物理と化学』ポールモンテル社刊(P.
Glafkides,Chemic et Phisique Photographique,Paul M
ontel,1967)、ダフィン著『写真乳剤化学』フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemi
stry,Focal Press 1966)、ゼリクマンら著『写真乳剤
製造と塗布』フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et
al,Making and Coating Photographic Emulsion,Focal
Press,1964)などに記載された方法を用いて調製する
ことができる。
【0095】乳剤は米国特許3,574,628号明細書、同3,6
65,394号明細書及び英国特許1,413,748号明細書に記載
された単分散乳剤も好ましい。
65,394号明細書及び英国特許1,413,748号明細書に記載
された単分散乳剤も好ましい。
【0096】ハロゲン化銀乳剤には、物理熟成、化学熟
成及び分光増感を行うことができる。このような工程で
使用される添加剤は、RDNo.17643,同No.18716及び同N
o.308119(それぞれ、以下RD17643、RD18716及びRD3081
19と略す)に記載されている。
成及び分光増感を行うことができる。このような工程で
使用される添加剤は、RDNo.17643,同No.18716及び同N
o.308119(それぞれ、以下RD17643、RD18716及びRD3081
19と略す)に記載されている。
【0097】本発明の写真感光材料がカラー写真感光材
料である場合、使用することができる写真用添加剤も上
記RDに記載されている。また、種々のカプラーを使用す
ることができ、その具体例もRD17643及びRD308119に記
載されている。
料である場合、使用することができる写真用添加剤も上
記RDに記載されている。また、種々のカプラーを使用す
ることができ、その具体例もRD17643及びRD308119に記
載されている。
【0098】また、これら添加剤は、RD308119 1007頁
XIV項に記載されている分散法などにより、写真感光層
に添加することができる。
XIV項に記載されている分散法などにより、写真感光層
に添加することができる。
【0099】カラー写真感光材料には、前述のRD308119
VII−K項に記載されているフィルター層や中間層など
の補助層を設けることができる。
VII−K項に記載されているフィルター層や中間層など
の補助層を設けることができる。
【0100】カラー写真感光材料を構成する場合、前述
のRD308119 VII−K項に記載されている順層,逆層,ユ
ニット構成などの様々な層構成をとることができる。
のRD308119 VII−K項に記載されている順層,逆層,ユ
ニット構成などの様々な層構成をとることができる。
【0101】この発明のハロゲン化銀写真感光材料を現
像処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリイ
オブ ザ ホトグラフィック プロセス第4版(The Theor
y ofThe Photografic Process Forth Edition)第291頁
〜第334頁及びジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカ
ル ソサエティ(Journal of the American Chemical So
ciety)第73巻、第3,100頁(1951)に記載されている、
それ自体公知の現像剤を使用することができる。また、
カラー写真感光材料は前述のRD17643 28〜29頁,RD1871
6 615頁及びRD308119 XIXに記載された通常の方法によ
って、現像処理することができる。
像処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリイ
オブ ザ ホトグラフィック プロセス第4版(The Theor
y ofThe Photografic Process Forth Edition)第291頁
〜第334頁及びジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカ
ル ソサエティ(Journal of the American Chemical So
ciety)第73巻、第3,100頁(1951)に記載されている、
それ自体公知の現像剤を使用することができる。また、
カラー写真感光材料は前述のRD17643 28〜29頁,RD1871
6 615頁及びRD308119 XIXに記載された通常の方法によ
って、現像処理することができる。
【0102】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例を述べるが、
本発明の実施の態様はこれらに限定されるものではな
い。
本発明の実施の態様はこれらに限定されるものではな
い。
【0103】実施例1 支持体の作成 2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチル 100重量部、エチ
レングリコール 60重量部にエステル交換触媒として酢
酸カルシウム水和物 0.1重量部を添加し、常法に従って
エステル交換反応を行った。
レングリコール 60重量部にエステル交換触媒として酢
酸カルシウム水和物 0.1重量部を添加し、常法に従って
エステル交換反応を行った。
【0104】得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05
重量部、リン酸トリメチルエステル0.03重量部を添加し
た。次いで徐々に昇温、減圧にし、290℃、0.05mmHgの
条件で重合を行ない固有粘度0.60のポリエチレン-2,6-
ナフタレートを得た。
重量部、リン酸トリメチルエステル0.03重量部を添加し
た。次いで徐々に昇温、減圧にし、290℃、0.05mmHgの
条件で重合を行ない固有粘度0.60のポリエチレン-2,6-
ナフタレートを得た。
【0105】これを150℃で8時間真空乾燥した後、300
℃でTダイから層状に溶融押出し、50℃の冷却ドラム上
に静電印加しながら密着させ、冷却固化させ、未延伸シ
ートを得た。この未延伸シートをロール式縦延伸機を用
いて、135℃で縦方向に3.3倍延伸した。
℃でTダイから層状に溶融押出し、50℃の冷却ドラム上
に静電印加しながら密着させ、冷却固化させ、未延伸シ
ートを得た。この未延伸シートをロール式縦延伸機を用
いて、135℃で縦方向に3.3倍延伸した。
【0106】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、第一延伸ゾーン145℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、さらに第二延伸ゾーン155℃で総横延伸
倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、100℃で2秒
間熱処理し、さらに第一熱固定ゾーン200℃で5秒間熱
固定し、第二熱固定ゾーン240℃で15秒間熱固定した。
次いで、横方向に5%弛緩処理しながら室温まで30秒か
けて徐冷して、厚さ85μmのポリエチレンナフタレート
フィルムを得た。
延伸機を用いて、第一延伸ゾーン145℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、さらに第二延伸ゾーン155℃で総横延伸
倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、100℃で2秒
間熱処理し、さらに第一熱固定ゾーン200℃で5秒間熱
固定し、第二熱固定ゾーン240℃で15秒間熱固定した。
次いで、横方向に5%弛緩処理しながら室温まで30秒か
けて徐冷して、厚さ85μmのポリエチレンナフタレート
フィルムを得た。
【0107】このをステンレス製のコアに巻き付け、11
0℃、48時間熱処理し支持体を作製した。
0℃、48時間熱処理し支持体を作製した。
【0108】この支持体の両面に12W/m2/minのコロナ
放電処理を施し、一方の面に下引塗布液B−1を乾燥膜
厚0.4μmになるように塗布し、その上に12W/m2/minの
コロナ放電処理を施し、下引塗布液B−2を0.06μmにな
るように塗布した。
放電処理を施し、一方の面に下引塗布液B−1を乾燥膜
厚0.4μmになるように塗布し、その上に12W/m2/minの
コロナ放電処理を施し、下引塗布液B−2を0.06μmにな
るように塗布した。
【0109】更に、他方の面に12W/m2/minのコロナ放
電処理を施し、下引塗布液B−3又はB−4を乾燥膜厚
0.2μmになるように塗布し、その上に12W/m2/minのコ
ロナ放電処理を施し、水分散性塗布液U−1からU−8
のどれかを乾燥膜厚0.2μmになるように塗布し、比較と
してB−3またはB−4の上に何も塗布しないものも用
意した。
電処理を施し、下引塗布液B−3又はB−4を乾燥膜厚
0.2μmになるように塗布し、その上に12W/m2/minのコ
ロナ放電処理を施し、水分散性塗布液U−1からU−8
のどれかを乾燥膜厚0.2μmになるように塗布し、比較と
してB−3またはB−4の上に何も塗布しないものも用
意した。
【0110】各層はそれぞれ塗布後90℃で10秒間乾燥
し、3層または4層を塗布後引き続いて110℃で2分間
熱処理を行った後、50℃、30秒間冷却を行った。
し、3層または4層を塗布後引き続いて110℃で2分間
熱処理を行った後、50℃、30秒間冷却を行った。
【0111】 〈下引塗布液B−1〉 ブチルアクリレート30重量%,t-ブチルアクリレート20重量%,スチレン25重 量%,および2-ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の共重合体ラテックス 液(固形分30%) 125g 化合物(UL−1) 0.4g ヘキサメチレン-1,6-ビス(エチレン尿素) 1.0g 水で仕上げる 1000ml 〈下引塗布液B−2〉 ゼラチン 10g 化合物(UL−1) 0.2g 化合物(UL−2) 0.2g 化合物(UL−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径:3μm) 0.1g 水で仕上げる 1000
ml 〈下引塗布液B−3〉 ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及びグリシジルアクリレー
ト 40重量%の共重合ラテックス液(固形分30%) 40g 化合物(UL−1) 0.4g 多本化学(株)製酸化スズゾル(固形分10%) 35g 水で仕上げる 1000ml 〈下引塗布液B−4〉 ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及びグリシジルアクリレート 40重量%の共重合ラテックス液(固形分30%) 125g 化合物(UL−1) 0.4g 水で仕上げる 1000ml
ml 〈下引塗布液B−3〉 ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及びグリシジルアクリレー
ト 40重量%の共重合ラテックス液(固形分30%) 40g 化合物(UL−1) 0.4g 多本化学(株)製酸化スズゾル(固形分10%) 35g 水で仕上げる 1000ml 〈下引塗布液B−4〉 ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及びグリシジルアクリレート 40重量%の共重合ラテックス液(固形分30%) 125g 化合物(UL−1) 0.4g 水で仕上げる 1000ml
【0112】
【化5】
【0113】〈塗布液U−1〉アジピン酸とブタンジオ
ールのポリエステル(分子量2000)41重量部と2-ブテン
-1,4-ジオールと重亜硫酸ナトリウムのプロポキシ付加
物(分子量400)6重量部との混合物にイソホロンジイソ
シアネート16重量部を70℃で加える。混合物をNCO含
量が53%になるまで100℃で撹拌する。次にプレポリマ
ーを60℃に冷却し、イソホロンジアミンのジアミンをM
IBK(メチルイソブチルケトン)のケトンでマスクし
たビスケチミン(マスクされたアミノ基98%)10重量部
を加え、混合物を激しく撹拌し、純水100重量部を加え
て、固形分40%の水分散液を作製した。
ールのポリエステル(分子量2000)41重量部と2-ブテン
-1,4-ジオールと重亜硫酸ナトリウムのプロポキシ付加
物(分子量400)6重量部との混合物にイソホロンジイソ
シアネート16重量部を70℃で加える。混合物をNCO含
量が53%になるまで100℃で撹拌する。次にプレポリマ
ーを60℃に冷却し、イソホロンジアミンのジアミンをM
IBK(メチルイソブチルケトン)のケトンでマスクし
たビスケチミン(マスクされたアミノ基98%)10重量部
を加え、混合物を激しく撹拌し、純水100重量部を加え
て、固形分40%の水分散液を作製した。
【0114】〈塗布液U−2〉2,2-ジメチロールプロピ
オン酸65重量部、熔融ポリテトラメチレン・エーテル・
グリコール(分子量約2000)720重量部にジメチルホル
ムアミド200重量部を加え混合し、ここに4,4′-メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)300重量部を加
え反応させ、アセトン1000重量部で希釈して、遊離NCO
含量1.1%、酸価11.6、不揮発分47%、粘度約2ストー
クスのイソシアネート末端ウレタンプレポリマーを得
る。このプレポリマー1575重量部にトリエチルアミン25
重量部と純水895重量部を徐々に加え、引き続いてジエ
チルトリアミン20重量部と純水120重量部を加える。更
に、純水530重量部と加え、アセトンを蒸留除去して固
形分31%の水分散液を作製した。
オン酸65重量部、熔融ポリテトラメチレン・エーテル・
グリコール(分子量約2000)720重量部にジメチルホル
ムアミド200重量部を加え混合し、ここに4,4′-メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)300重量部を加
え反応させ、アセトン1000重量部で希釈して、遊離NCO
含量1.1%、酸価11.6、不揮発分47%、粘度約2ストー
クスのイソシアネート末端ウレタンプレポリマーを得
る。このプレポリマー1575重量部にトリエチルアミン25
重量部と純水895重量部を徐々に加え、引き続いてジエ
チルトリアミン20重量部と純水120重量部を加える。更
に、純水530重量部と加え、アセトンを蒸留除去して固
形分31%の水分散液を作製した。
【0115】〈塗布液U−3〉武田薬品工業(株)製水系
ウレタン樹脂タケラックXW-76-P15(固形分33%)を使
用した。
ウレタン樹脂タケラックXW-76-P15(固形分33%)を使
用した。
【0116】〈塗布液U−4〉武田薬品工業(株)製水系
ウレタン樹脂タケラックW-6015(固形分30%)を使用
した。
ウレタン樹脂タケラックW-6015(固形分30%)を使用
した。
【0117】〈塗布液U−5〉塗布液U−2の水分散液
100重量部とエチルアクリレートとメチルメタクリレー
トとメタクリル酸の共重合体ラテックス(エチルアクリ
レート/メチルメタクリレート/メタクリル酸=45/45
/10(モル比))(固形分20%)50重量部を混合した
(固形分27%)。
100重量部とエチルアクリレートとメチルメタクリレー
トとメタクリル酸の共重合体ラテックス(エチルアクリ
レート/メチルメタクリレート/メタクリル酸=45/45
/10(モル比))(固形分20%)50重量部を混合した
(固形分27%)。
【0118】〈塗布液U−6〉エチルアクリレートとメ
チルメタクリレートとメタクリル酸の共重合体ラテック
ス(エチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタ
クリル酸=45/45/10(モル比))(固形分20%)。
チルメタクリレートとメタクリル酸の共重合体ラテック
ス(エチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタ
クリル酸=45/45/10(モル比))(固形分20%)。
【0119】〈塗布液U−7〉石原産業(株)製アンチモ
ンドープ酸化スズSN-100Pの粉末60重量部と塗布液U−
2の水分散液130重量部を混合し、純水310重量部を加え
て撹拌機及びサンドミルで分散した。
ンドープ酸化スズSN-100Pの粉末60重量部と塗布液U−
2の水分散液130重量部を混合し、純水310重量部を加え
て撹拌機及びサンドミルで分散した。
【0120】〈塗布液U−8〉石原産業(株)製アンチモ
ンドープ酸化スズSN-100Pの粉末60重量部と東洋紡績
(株)製ウレタン樹脂UR-8200 40重量部、メチルエチル
ケトン500重量部およびトルエン500重量部を混合し、デ
ィゾルバー及びサンドミルで分散した。
ンドープ酸化スズSN-100Pの粉末60重量部と東洋紡績
(株)製ウレタン樹脂UR-8200 40重量部、メチルエチル
ケトン500重量部およびトルエン500重量部を混合し、デ
ィゾルバー及びサンドミルで分散した。
【0121】更に、塗布液U−1〜U−8のどれかの塗
布面の上に下記磁気記録層塗布液M−1〜M−5のどれ
かを乾燥膜厚0.8μmになるように塗布しその上に滑り層
O−1を乾燥膜厚0.02μmになるように塗布した。
布面の上に下記磁気記録層塗布液M−1〜M−5のどれ
かを乾燥膜厚0.8μmになるように塗布しその上に滑り層
O−1を乾燥膜厚0.02μmになるように塗布した。
【0122】各層はそれぞれ塗布後80℃で10秒間乾燥
し、引き続いて90℃で2分間熱処理を行った。
し、引き続いて90℃で2分間熱処理を行った。
【0123】〈塗布液M−1〉ジアセチルセルロース82
g、Co被着γ-Fe2O3(長軸0.8μm、Fe2+/Fe3+=0.2、H
e=600エルステッド) 6.6g及びα-アルミナ(平均粒径
0.5μm)4g、アセトン990g及びシクロヘキサノン110
gを混合し、ディゾルバーで1時間混和し、その後サン
ドミルで2時間分散して分散液とした。
g、Co被着γ-Fe2O3(長軸0.8μm、Fe2+/Fe3+=0.2、H
e=600エルステッド) 6.6g及びα-アルミナ(平均粒径
0.5μm)4g、アセトン990g及びシクロヘキサノン110
gを混合し、ディゾルバーで1時間混和し、その後サン
ドミルで2時間分散して分散液とした。
【0124】〈塗布液M−2〉塗布液M−1のジアセチ
ルセルロースの代わりにニトロセルロースを用いた以外
は同様にして分散液を得た。
ルセルロースの代わりにニトロセルロースを用いた以外
は同様にして分散液を得た。
【0125】〈塗布液M−3〉酢酸ブチルと塩化ビニル
の共重合体(酢酸ブチル/塩化ビニル=50/50)82g,
Co被着γ-Fe2O3(長軸0.8μm、Fe2+/Fe3+=0.2、He=60
0エルステッド) 6.6g及びα-アルミナ(平均粒径0.5
μm)4g、メチルエチルケトン500g、トルエン400g
及びシクロヘキサノン100gを混合し、ディゾルバーで
1時間混和し、その後サンドミルで2時間分散して分散
液とした。
の共重合体(酢酸ブチル/塩化ビニル=50/50)82g,
Co被着γ-Fe2O3(長軸0.8μm、Fe2+/Fe3+=0.2、He=60
0エルステッド) 6.6g及びα-アルミナ(平均粒径0.5
μm)4g、メチルエチルケトン500g、トルエン400g
及びシクロヘキサノン100gを混合し、ディゾルバーで
1時間混和し、その後サンドミルで2時間分散して分散
液とした。
【0126】〈塗布液M−4〉塗布液M−3の酢酸ブチ
ルと塩化ビニルの共重合体の代わりに東洋紡績(株)製ウ
レタン樹脂UR-8200 82gを用いた以外は同様にして分散
液を得た。
ルと塩化ビニルの共重合体の代わりに東洋紡績(株)製ウ
レタン樹脂UR-8200 82gを用いた以外は同様にして分散
液を得た。
【0127】〈塗布液M−5〉武田薬品工業(株)製水系
ウレタン樹脂タケラックXW-76-P15(固形分33%)135
g、Co被着γ-Fe2O35g及びα-アルミナ(平均粒径0.5
μm)4gを混練分散して分散液とした。
ウレタン樹脂タケラックXW-76-P15(固形分33%)135
g、Co被着γ-Fe2O35g及びα-アルミナ(平均粒径0.5
μm)4gを混練分散して分散液とした。
【0128】〈塗布液O−1〉 カルナウバワックス 7g トルエン 700g メチルエチルケトン 300g感光材料の調製 市販されているコニカ(株)製カラーネガフィルムコニカ
カラーLV400と全く同一の乳剤層を下引塗布液B−2塗
布面にコロナ放電処理をして塗設した。
カラーLV400と全く同一の乳剤層を下引塗布液B−2塗
布面にコロナ放電処理をして塗設した。
【0129】得られた各サンプルの現像は以下の様に行
った。
った。
【0130】 〈現像処理〉 1. カラー現像 ・・・・ 3分15秒 38.0±0.1℃ 2. 漂 白 ・・・・ 6分30秒 38.0±3.0℃ 3. 水 洗 ・・・・ 3分15秒 24〜41℃ 4. 定 着 ・・・・ 6分30秒 38.0±3.0℃ 5. 水 洗 ・・・・ 3分15秒 24〜41℃ 6. 安 定 ・・・・ 3分15秒 38.0±3.0℃ 7. 乾 燥 ・・・・ 50℃以下 各工程に用いる処理液組成を以下に示す。
【0131】 〈発色現像液〉 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする(pH=10.1) 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH
6.0に調整する。
6.0に調整する。
【0132】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH6.0に調整
する。
する。
【0133】 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ(株)製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0134】得られたカラーネガフィルムの現像処理前
の乾燥状態における膜付(以下、生膜付という)、現像
処理後の乾燥状態における膜付(以下、乾燥膜付とい
う)及び耐傷性を以下の方法で評価した。
の乾燥状態における膜付(以下、生膜付という)、現像
処理後の乾燥状態における膜付(以下、乾燥膜付とい
う)及び耐傷性を以下の方法で評価した。
【0135】膜付評価方法 (生膜付および乾燥膜付)現像処理前、または現像処理
後乾燥を終了した試料のバック層の表面にかみそりの刃
で45°の角度で支持体にまで達する傷を格子状に付け、
その上に粘着テープ(セロハン粘着テープ)を圧着した
のち、該テープを約45°の角度で急激に剥離する。この
際にテープと一緒に剥離してしまうバック層の面積をテ
ープをはりつけた面積と比較し、下記の5段階に評価す
る。
後乾燥を終了した試料のバック層の表面にかみそりの刃
で45°の角度で支持体にまで達する傷を格子状に付け、
その上に粘着テープ(セロハン粘着テープ)を圧着した
のち、該テープを約45°の角度で急激に剥離する。この
際にテープと一緒に剥離してしまうバック層の面積をテ
ープをはりつけた面積と比較し、下記の5段階に評価す
る。
【0136】 評 価 5 4 3 2 1 剥離状況 全くなし 0〜20% 21〜50% 51〜100% 101%以上 評価4以上ならば実用上充分に膜付が強いとみなせる。
【0137】(耐傷性)現像処理後のサンプルを23℃、
55%RHで12時間調湿した後、バック面に先端の直径25μ
mのサファイア針を垂直にたて連続荷重0〜50gをかけ、
10mm/秒の速度で引っ掻き、引っ掻き後のサンプルをシ
ャーカステン上に載せ、透過で傷の見え始める重量を耐
傷性の強度とした。数値が大きい程耐傷性が高いことを
示す。
55%RHで12時間調湿した後、バック面に先端の直径25μ
mのサファイア針を垂直にたて連続荷重0〜50gをかけ、
10mm/秒の速度で引っ掻き、引っ掻き後のサンプルをシ
ャーカステン上に載せ、透過で傷の見え始める重量を耐
傷性の強度とした。数値が大きい程耐傷性が高いことを
示す。
【0138】以上の結果を表1に示す。
【0139】
【表1】
【0140】上記の結果より、本発明の構成により優れ
た効果が得られることがわかる。
た効果が得られることがわかる。
【0141】又、磁気記録層は有機溶剤を含む塗布液の
方が耐傷性が高いことが判る。
方が耐傷性が高いことが判る。
【0142】実施例2 実施例1のポリエチレンナフタレートフィルム(PE
N)85μmの代わりに支持体厚さ90μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム(PET)と用いる以外は実施例
1のサンプルNo.3と全く同様にサンプルを作製した。
これをサンプルNo.23とする。また、厚さ90μmのテレフ
タル酸/ナフタレンジカルボン酸/アジピン酸/5-スル
ホイソフタル酸/エチレングリコール(20/70/65/3.
5/100)の縮合物のフィルムを用いる以外は実施例1の
サンプルNo.3と全く同様にしてサンプルを作製し、こ
れをサンプルNo.24とする。
N)85μmの代わりに支持体厚さ90μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム(PET)と用いる以外は実施例
1のサンプルNo.3と全く同様にサンプルを作製した。
これをサンプルNo.23とする。また、厚さ90μmのテレフ
タル酸/ナフタレンジカルボン酸/アジピン酸/5-スル
ホイソフタル酸/エチレングリコール(20/70/65/3.
5/100)の縮合物のフィルムを用いる以外は実施例1の
サンプルNo.3と全く同様にしてサンプルを作製し、こ
れをサンプルNo.24とする。
【0143】更に、厚さ115μmのセルローストリアセテ
ート(TAC)のバック層塗布側に下記組成の帯電防止
用塗布液組成物を乾燥膜厚0.2μmになるように塗布し、
その上に実施例1の塗布液M−1(0.8μm)及びO−1
(0.02μm)を塗布した。
ート(TAC)のバック層塗布側に下記組成の帯電防止
用塗布液組成物を乾燥膜厚0.2μmになるように塗布し、
その上に実施例1の塗布液M−1(0.8μm)及びO−1
(0.02μm)を塗布した。
【0144】(帯電防止層用塗布液)石原産業(株)製ア
ンチモンドープ酸化スズSN-100Pの粉末60g、塗布液U
−3の水分散液121g、純水250g、メタノール100g、
N,N-ジメチルホルムアミド50gを撹拌機及びサンドミル
で分散した。
ンチモンドープ酸化スズSN-100Pの粉末60g、塗布液U
−3の水分散液121g、純水250g、メタノール100g、
N,N-ジメチルホルムアミド50gを撹拌機及びサンドミル
で分散した。
【0145】また、支持体の乳剤塗布側に下記組成の下
引層を設けた。
引層を設けた。
【0146】(下引層塗布液) ゼラチン 1g 蒸留水 1g 酢酸 1g メタノール 50g アセトン 50g N,N-ジメチルホルムアミド 4g 各層はそれぞれ塗布後40℃で10秒間乾燥し、その後110
℃で2分間熱処理を行った。
℃で2分間熱処理を行った。
【0147】さらに、上記下引層の上に実施例1と同じ
乳剤層を塗設した。これをサンプルNo.25とする。得ら
れた各サンプルについて、生膜付、乾燥膜付及び耐傷性
を実施例1と同様に評価した。更に得られた各サンプル
にJIS K7518-1982記載のパーフォレーション加工を施し
て以下の様にしてパーフォレーション強度を測定した。
乳剤層を塗設した。これをサンプルNo.25とする。得ら
れた各サンプルについて、生膜付、乾燥膜付及び耐傷性
を実施例1と同様に評価した。更に得られた各サンプル
にJIS K7518-1982記載のパーフォレーション加工を施し
て以下の様にしてパーフォレーション強度を測定した。
【0148】(株)オリエンテック製テンシロンRTA-1
00にて図1に示すパーフォレーション強度測定治具の端
部3をテンシロンのチャックでつかむ。長さ250mmのフ
ィルムのパーフォレーション部をスプロケット部1には
め込み、フィルムを通し、フィルム端部2に100gの重
りを吊るす。もう一方のフィルム端部4をチャックでつ
かみ40mm/minの速度で引っ張り、パーフォレーション
部が破断した時の最大荷重をパーフォレーション強度と
した。
00にて図1に示すパーフォレーション強度測定治具の端
部3をテンシロンのチャックでつかむ。長さ250mmのフ
ィルムのパーフォレーション部をスプロケット部1には
め込み、フィルムを通し、フィルム端部2に100gの重
りを吊るす。もう一方のフィルム端部4をチャックでつ
かみ40mm/minの速度で引っ張り、パーフォレーション
部が破断した時の最大荷重をパーフォレーション強度と
した。
【0149】以上の結果を表2に示す。
【0150】
【表2】
【0151】表2に示すように、本発明のポリエステル
フィルム支持体を用いた場合は、本発明の層構成を有す
ることによって優れた膜付き及び耐傷性を示す。特に支
持体がPENの場合は、優れたパーフォレーション強度
を示しながら支持体厚さが85μmと最も薄くパトローネ
及びカメラの小型化に適している。
フィルム支持体を用いた場合は、本発明の層構成を有す
ることによって優れた膜付き及び耐傷性を示す。特に支
持体がPENの場合は、優れたパーフォレーション強度
を示しながら支持体厚さが85μmと最も薄くパトローネ
及びカメラの小型化に適している。
【0152】一方、支持体がTACの場合、膜付きおよ
び耐傷性に劣ると共に、パーフォレーション強度も弱く
薄膜化及び小型化に適さない。
び耐傷性に劣ると共に、パーフォレーション強度も弱く
薄膜化及び小型化に適さない。
【0153】
【発明の効果】実施例にて実証した様に、ポリエステル
フィルムを支持体として磁気記録層を有する場合、本発
明の下引組成物層を採用することにより磁気記録層の接
着性及び耐傷性を向上できる。
フィルムを支持体として磁気記録層を有する場合、本発
明の下引組成物層を採用することにより磁気記録層の接
着性及び耐傷性を向上できる。
【図1】本発明の感光材料のパーフォレーション強度測
定に用いた治具の斜視図。
定に用いた治具の斜視図。
1 スプロケット部 2 フィルム端部 3 パーフォレーション強度測定治具の端部 4 もう一方のフィルム端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−161032(JP,A) 特開 平6−16741(JP,A) 特開 平6−287441(JP,A) 特開 昭60−255875(JP,A) 特開 昭61−291613(JP,A) 特開 平3−171418(JP,A) 特開 平4−153210(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/76,1/00 G03C 1/04,1/795 C08G 18/00 - 18/87 C09J 175/00 - 175/16
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエステル支持体の一方の側に感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側に磁気記録層を少
なくとも一層有する写真感光材料において、該磁気記録
層の隣接層が水分散系のポリウレタン系樹脂を含むこと
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項2】 前記磁気記録層が有機溶剤を含む塗布液
を塗布することにより形成されたことを特徴とする請求
項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 前記ポリエステル支持体がナフタレンジ
カルボン酸とエチレングリコールを主成分とする縮合ポ
リエステルからなることを特徴とする請求項1または2
記載のハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01273395A JP3321692B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
EP96100555A EP0723189A1 (en) | 1995-01-18 | 1996-01-16 | Silver halide photographic light-sensitive material |
US08/585,488 US5707791A (en) | 1995-01-18 | 1996-01-16 | Silver halide photographic light-sensitive material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01273395A JP3321692B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08201963A JPH08201963A (ja) | 1996-08-09 |
JP3321692B2 true JP3321692B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=11813645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01273395A Expired - Fee Related JP3321692B2 (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-30 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321692B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP01273395A patent/JP3321692B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08201963A (ja) | 1996-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |