JP3317623B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3317623B2
JP3317623B2 JP04264596A JP4264596A JP3317623B2 JP 3317623 B2 JP3317623 B2 JP 3317623B2 JP 04264596 A JP04264596 A JP 04264596A JP 4264596 A JP4264596 A JP 4264596A JP 3317623 B2 JP3317623 B2 JP 3317623B2
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潔 岡崎
勝之 島影
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部の水槽内の水
を吸い上げて洗濯槽内に給水する給水ポンプを備えて成
る洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の洗濯機におい
て、給水ポンプにより浴槽内の風呂水を吸い上げて洗濯
槽内に給水するときに、何らかの給水異常が発生する
と、洗濯槽内に給水されないことがある。このような場
合、従来より、給水されないことを検知したら、水道水
を給水するように自動的に切り換えるように構成された
ものがある。また、給水されないことを検知した場合、
給水異常が発生したことを報知して、運転を停止するよ
うに構成されたものがある。
【0003】しかし、上記水道水の給水に切り換える構
成のものでは、風呂水をほとんど使用せずに洗濯を実行
してしまうことがあり、洗濯を終了したときに、使用者
が浴槽内に多くの水が残っていることに気がついたとき
に、洗濯機が故障したのではないかと思うことがあっ
た。また、給水異常を報知して運転停止する構成のもの
では、使用者が洗濯開始後その場から遠方へ離れてしま
ったような場合、使用者は上記異常報知に気がつかない
から、洗濯運転が停止したままとなってしまい、洗濯が
終了しない。特に、浴槽内の風呂水が無くなった場合で
も、洗濯運転が途中で停止したままとなり、洗濯が終了
しないため、使い勝手が良くなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、給水ポンプを使
用して給水を実行する場合に、給水ポンプを極力使用す
るように構成して風呂水等を有効に利用できると共に、
洗濯運転が停止したままとならないように構成して使い
勝手を向上できる洗濯機を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、水道
水を洗濯槽内に給水する給水弁と、外部の水槽内の水を
吸い上げて洗濯槽内に給水する給水ポンプとを備えて成
るものにおいて、前記洗濯槽内への給水状態を判定する
給水状態判定手段と、前記給水ポンプにより給水してい
るときに、前記給水状態判定手段により給水されていな
いと判定された場合、給水異常を報知すると共に、上記
給水異常報知時点から所定時間経過後に前記給水弁によ
り水道水を給水するように給水制御する制御手段とを備
えたところに特徴を有する。
【0006】上記手段によれば、給水ポンプにより給水
しているときに、給水異常が起こって給水されなくなる
と、給水異常が報知される。この報知を認識することに
より、使用者は給水異常の原因を取り除くと共に、給水
ポンプによる給水を再開させることが可能になる。従っ
て、給水ポンプを極力使用することができて、風呂の残
り湯を十分に利用できるようになる。一方、上記給水異
常報知が行われたときに、使用者が上記異常報知に気が
つかなかった場合には、上記異常報知時点(即ち、異常
判定時点)から所定時間経過後に、給水弁による水道水
の給水へ切り換えられるから、給水運転が続行されて洗
濯運転が終了するようになる。
【0007】また、上記構成において、給水異常を報知
した後の所定時間の計時中に、特定のスイッチの操作に
応じて、給水ポンプによる給水を再開させる、または、
給水弁による水道水の給水を開始させるように構成して
も良い。更に、給水状態判定手段は、給水ポンプのモー
タに流れる電流を検知し、この検知電流に基づいて給水
状態を判定するように構成されていることが好ましい。
【0008】更にまた、給水ポンプによる給水から給水
弁による水道水の給水へ切り換える給水運転を実行した
場合、洗濯運転を終了したときに、上記切換給水運転を
実行したことを報知する報知手段を備えることが好まし
い構成である。また、給水状態判定手段により給水途中
から給水されていないと判定された場合には、その判定
時点で給水弁による水道水の給水へ切り換えるように給
水制御することも考えられる。
【0009】一方、水道水を洗濯槽内に給水する給水弁
と、外部の水槽内の水を吸い上げて洗濯槽内に給水する
給水ポンプとを備えて成る洗濯機において、前記給水ポ
ンプのモータに流れる電流を検知する電流検知手段と、
前記洗濯槽内の水位を検知する水位検知手段と、前記電
流検知手段及び前記水位検知手段からの検知出力に基づ
いて前記給水ポンプの運転状態を判断して前記給水ポン
プ及び前記給水弁を駆動制御する制御手段とを備えるよ
うに構成することも好ましい。
【0010】この構成の場合、洗濯槽内の水位の変化率
が基準値よりも小さく且つ給水ポンプのモータに流れる
電流が通常電流範囲の最小値よりも小さくなったときに
は、外部の水槽内に水が残っていないと判断し、給水ポ
ンプを停止すると共に給水弁を駆動して水道水の給水を
開始するように構成することが好ましい。また、給水ポ
ンプを駆動開始してから第1の設定時間経過した後にお
いても、給水ポンプのモータに流れる電流が通常電流範
囲の最小値よりも小さいときには、給水ポンプの給水ホ
ースが水中に入れられていないと判断し、このことを報
知するように構成することも良い構成である。
【0011】更に、給水ポンプの給水ホースが水中に入
れられていないと判断したことを報知した後、第2の設
定時間が経過しても、給水ポンプのモータに流れる電流
が通常電流範囲の最小値よりも小さいときには、給水ポ
ンプを停止すると共に給水弁を駆動して水道水の給水を
開始するように構成することが一層好ましい。
【0012】また、給水ポンプのモータに流れる電流が
通常電流範囲内にあり、且つ、洗濯槽内の水位の変化率
が基準値よりも小さいときには、給水ポンプの吸引ホー
ス等が詰まっていると判断し、このことを報知すること
が好ましい構成である。更に、給水ポンプのモータに流
れる電流が通常電流範囲の最大値を越えているときに
は、給水ポンプのモータがロックしていると判断し、こ
のことを報知すると共に、給水ポンプを停止することが
より一層好ましい構成である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全自動洗濯機に適
用した第1の実施例について図1ないし図7を参照しな
がら説明する。まず、全自動洗濯機の概略全体構成を示
す図3において、洗濯機本体1の内部には、外槽が弾性
吊持されていると共に、この外槽内に洗濯槽兼脱水バス
ケットである回転槽が回転可能に配設されている。この
回転槽の内底部には、洗濯用の撹拌体が回転可能に配設
されている。この構成の場合、洗い及びすすぎ時にモー
タ2(図5参照)により上記撹拌体が正逆回転駆動さ
れ、脱水時にモータ2により回転槽及び撹拌体が高速回
転駆動されるように構成されている。
【0014】また、外槽の底部に設けられた排水口に
は、排水弁3(図5参照)及び排水ホースが接続されて
いる。上記排水口の近傍にはエアトラップが設けられて
おり、このエアトラップに水位センサ4(図5参照)が
接続チューブを介して接続されている。この水位センサ
4は、例えば圧力センサからなり、回転槽内に貯留され
た水の水位を検知して水位検知信号を出力する機能を有
している。
【0015】さて、洗濯機本体1の上面部後部には、回
転槽3内に水道水を給水するための給水継手5と給水ポ
ンプ6により供給される水を給水するための給水継手7
とが配設されている。上記水道水用の給水継手5は、水
道の蛇口に給水ホース8を介して接続されていると共
に、洗濯機本体1内の上部に配設された給水弁9(図5
参照)に接続されている。また、給水ポンプ用の給水継
手7は、給水ポンプ6の送出部6aに給水ホース10を
介して接続されている。上記給水ポンプ6は、いわゆる
外付けタイプのポンプであり、外部の水槽である例えば
風呂の浴槽11(図7参照)内に貯留された水の中に沈
められた状態で使用されるように構成されている。
【0016】そして、給水ポンプ6から導出された電源
コード12の先端部にはコネクタ13が取り付けられて
おり、このコネクタ13は洗濯機本体1の側面部上部に
設けられた本体側コネクタ14に差し込み接続されるよ
うに構成されている。上記本体側コネクタ14は、洗濯
機本体1内の後部下部に配設されたポンプ用電源装置1
5にリード線16を介して接続されている。尚、給水ポ
ンプ6はポンプ部とこのポンプ部の羽根を回転駆動する
モータとから構成されており、このモータは例えば直流
モータから構成されている。
【0017】また、洗濯機本体1の上面部の前部には、
図4に示すような操作パネル17が配設されている。こ
の操作パネル17には、スタート・一時停止キースイッ
チ18、ふろ水コースを設定するふろ水キースイッチ1
9、水位を設定する水位キースイッチ20、脱水時間を
設定する脱水キースイッチ21、すすぎ回数等を設定す
るすすぎキースイッチ22、洗い時間を設定する洗いキ
ースイッチ23、洗濯コースを設定するコースキースイ
ッチ24が配設されている。また、操作パネル17に
は、コース表示部25、洗い時間表示部26、すすぎ表
示部27、脱水時間表示部28、水位表示部29、ふろ
水コース表示部30、7セグメント形表示素子からなる
時間表示部31、行程表示部32が配設されている。
【0018】一方、全自動洗濯機の電気的構成を示す図
5において、制御回路33は、主としてマイクロコンピ
ュータから構成されており、洗濯運転全般を制御する機
能を有し、そのための制御プログラムを記憶している。
この制御回路33が給水状態判定手段、制御手段及び報
知手段としての各機能を有している。そして、制御回路
33は、操作パネル17の各種のキースイッチから構成
されたキースイッチ部34からのスイッチ信号、水位セ
ンサ4からの水位検知信号、洗濯機本体1の上面開口部
を開閉する蓋35(図3参照)の開閉状態に応じて作動
する蓋スイッチ36からの蓋開閉検知信号を入力するよ
うに構成されている。
【0019】また、制御回路33は、操作パネル17の
各種の表示部から構成された表示装置37、洗濯運転終
了報知や異常報知用のブザー38を駆動制御すると共
に、洗濯運転用のモータ2、排水弁3、給水弁9、給水
ポンプ6を駆動回路39を介して駆動制御するように構
成されている。この場合、上記駆動回路39には、前記
ポンプ用電源装置15(図3参照)が含まれており、こ
のポンプ用電源装置15は制御回路33により通電制御
される構成となっている。尚、制御回路33に直流定電
圧を与える直流電源回路40は、商用交流電源の電源コ
ンセントに差し込み接続される電源プラグ41から導出
された電源線42に接続されている。
【0020】次に、上記構成の作用を図1、図2、図6
及び図7も参照して説明する。図1及び図2は、制御回
路33に記憶された制御プログラムの制御内容、特に
は、給水ポンプ6を使用する給水運転の制御内容を詳し
く示すフローチャートである。ここで、使用者が洗濯に
風呂の残り湯(水)を使用したい場合、ふろ水キー19
を操作して風呂水を使用する洗濯コースを設定すると共
に、給水ポンプ6を風呂の浴槽11内の水の中に沈めて
から、スタートキー18を操作して洗濯運転を開始させ
る。
【0021】すると、制御回路33は、まず給水ポンプ
6を通電駆動する(図1のステップS1)。これによ
り、給水ポンプ6は浴槽11内の水を吸引すると共に、
給水ホース10及び給水継手7を通して送水し、回転槽
内へ給水するようになる。続いて、制御回路33は、水
位センサ4からの検知信号に基づいて回転槽内の水位が
洗い運転用の設定水位に達したか否かを判断する(ステ
ップS2)。ここで、設定水位に達していない場合に
は、ステップS2にて「NO」へ進み、水位センサ4か
らの検知信号に基づいて回転槽3内に給水されていない
かどうかを判断する(ステップS3)。この場合、制御
回路33は、水位センサ4からの検知信号に基づいて回
転槽3内の水位の時間変化を求め、水位の時間変化がほ
とんど零の状態が設定時間ts(例えば3分間)続いた
場合(図6参照)、または、水位の時間変化が判定値
(例えば流量に換算して2リットル/分)以下である状
態が上記設定時間ts続いた場合に、給水されていない
と判定するように構成されている。具体的には、図6の
グラフの場合、時刻P1並びに時刻P2において、給水
されていないと判定される。
【0022】さて、上記ステップS3において、給水さ
れていると判定された場合は、「NO」へ進み、ステッ
プS2へ戻って給水ポンプ6による給水を続ける。一
方、給水されていないと判定された場合は、ステップS
3にて「YES」へ進み、給水初期より(最初から)回
転槽3内に給水されていないかどうかを判断する(ステ
ップS4)。
【0023】ここで、最初から給水されていない場合に
は、給水ポンプ6を浴槽11内の水中に沈めるときに、
図7(a)及び(b)に示すように、給水ポンプ6が浮
いてしまっているようなことが多い。尚、給水ポンプ6
が外付けタイプである場合、呼び水ができないため、図
7(a)及び(b)に示すように浮きやすい。そして、
このような場合には、使用者が給水ポンプ6を水中に沈
めてやれば、その後は給水ポンプ6による給水を正常に
実行することができる。そこで、本実施例では、次のよ
うに給水運転を制御する。
【0024】即ち、最初から給水されていない場合、ス
テップS4にて「YES」へ進み、給水異常が発生した
ことを報知すると共に、給水ポンプ6を断電停止する
(ステップS5)。この場合、給水異常を報知するに際
しては、7セグメント形表示素子である時間表示部31
に例えば「E6」を表示すると共に、ブザー38を30
秒間鳴動させるように構成されている。これにより、使
用者は給水異常が発生したことを認識可能になる。そし
て、上記異常報知後は、特定のキースイッチの操作に応
じて水道水の給水に切り換えたり、或いは、給水ポンプ
の給水を再開したり、設定時間経過後に再報知したり、
所定時間経過後に水道水の給水に自動切り換えしたりす
るように制御される。以下、具体的に説明する。
【0025】まず、制御回路33は、特定のキースイッ
チである例えばスタートキースイッチ18が操作された
か否かを判断する(ステップS6)。ここで、スタート
キースイッチ18が操作されると、ステップS6にて
「YES」へ進み、時間表示部31の異常表示(「E
6」)を解除する(ステップS12)と共に、給水弁9
を通電駆動して水道水を回転槽内へ給水開始する(ステ
ップS15)。そして、制御回路33は、水位センサ4
からの検知信号に基づいて回転槽内の水位が洗い運転用
の設定水位に達したか否かを判断する(ステップS1
6)。ここで、設定水位に達していない場合には、ステ
ップS16にて「NO」へ進み、水道水の給水を続け
る。尚、設定水位に達した後の処理(ステップS16に
て「YES」へ進み、図2のステップS17へ移行した
場合の処理)については後述する。
【0026】一方、上記ステップS6において、スター
トキースイッチ18が操作されない場合は、「NO」へ
進み、ふろ水キースイッチ19が操作されたか否かを判
断する(ステップS7)。ここで、ふろ水キースイッチ
19が操作されると、ステップS7にて「YES」へ進
み、時間表示部31の異常表示(「E6」)を解除する
と共に給水ポンプ6を再び通電駆動して風呂水の給水を
再開する(ステップS10)。そして、ステップS2へ
戻り、設定水位に達するまでステップS2にて「NO」
へ進み、風呂水の給水を続ける。
【0027】また、上記ステップS7において、ふろ水
キースイッチ19が操作されない場合は、「NO」へ進
み、異常報知後から予め決められた設定時間である例え
ば3分間が経過したか否かを判断する(ステップS
8)。ここで、上記特定のキースイッチが操作されない
まま3分間が経過すると、ステップS8にて「YES」
へ進み、ブザー38を再び30秒間鳴動させて給水異常
を再報知する(ステップS13)。
【0028】続いて、ステップS9へ進み、給水ポンプ
6による給水が再開されたか否かを判断する。尚、上記
ステップS8において、3分間が経過しない場合も、ス
テップS8にて「NO」へ進み、ステップS9へ移行し
て上記判断を行う。ここで、給水ポンプ6による給水が
再開されていない場合は、ステップS9にて「NO」へ
進み、異常報知後から予め決められた設定時間である例
えば5分間が経過したか否かを判断する(ステップS1
4)。そして、上記特定のキースイッチが操作されない
まま5分間が経過すると、ステップS14にて「YE
S」へ進み、時間表示部31の異常表示(「E6」)を
解除する(ステップS12)と共に、給水弁9を通電駆
動して水道水を回転槽内へ給水開始する(ステップS1
5)。即ち、水道水の給水に自動的に切り換えるように
構成されている。この水道水への自動切り換え運転を図
6の破線L1で示す。尚、上記ステップS14におい
て、5分間が経過しない場合は、「NO」へ進み、ステ
ップS6へ戻って上述した処理を繰り返すように構成さ
れている。
【0029】一方、前記ステップS4において、給水運
転の途中で回転槽3内に給水されなくなった場合(図6
の異常判定点P2)には、浴槽11内に水がなくなった
と判定することができるので、以下自動的に水道水の給
水に切り換える。具体的には、ステップS4にて「N
O」へ進み、給水ポンプ6を断電停止する(ステップS
11)と共に、給水弁9を通電駆動して水道水を回転槽
内へ給水開始するようになっている(ステップS1
5)。この水道水への自動切り換え運転を図6の破線L
2で示す。
【0030】さて、ステップS2において、風呂水の給
水が正常に実行され、回転槽内の水位が設定水位に達す
ると、「YES」へ進み、ステップS17へ移行する。
尚、前記ステップS16において、水道水の給水が正常
に実行されることにより設定水位に達して、「YES」
へ進んだ場合も、同様にステップS17へ移行する。こ
のステップS17では、給水ポンプ6及び給水弁9を断
電停止する。これにより、給水運転が完了する。続い
て、制御回路33は、洗い行程(の洗い運転)を実行し
(ステップS18)、この洗い行程を完了すると、すす
ぎ行程を実行し(ステップS19)、このすすぎ行程を
完了すると、脱水行程を実行するように構成されている
(ステップS20)。
【0031】そして、脱水行程を完了すると(即ち、洗
濯運転を終了すると)、給水運転の実行中に給水ポンプ
6による風呂水の給水から水道水の給水に自動的に切り
換えたか否かを判断する(ステップS21)。ここで、
水道水の給水に自動的に切り換えて給水運転を実行した
場合には、ステップS21にて「YES」へ進み、時間
表示部31に異常表示「EP」を表示するように構成さ
れている(ステップS22)。これにより、使用者は風
呂水の給水から水道水の給水に自動切り換えがあったこ
とを認識できるようになっている。尚、水道水の給水へ
の自動切り換えがなかった場合には、ステップS21に
て「NO」へ進み、そのまま洗濯運転を終了するように
構成されている。
【0032】このような構成の本実施例によれば、給水
ポンプ6により給水しているときに、給水異常が起こっ
て給水されなくなると、ブザー38の鳴動や操作パネル
17の時間表示部31の表示により給水異常が報知され
る。使用者は、この給水異常報知を認識することによ
り、給水異常の原因を取り除くと共に、給水ポンプ6に
よる給水を再開させることが可能になる。具体的には、
図7に示すように、給水ポンプ6が浴槽11の水に浮か
んでいるような場合には、給水ポンプ6を水中にしっか
り沈めてから、ふろ水キースイッチ19を操作して給水
ポンプ6による給水を再開させるようにすることができ
る。これにより、給水ポンプ6を極力使用することがで
きて、風呂の残り湯を使用者の希望するように十分に利
用できるようになる。
【0033】また、上記給水異常報知が行われた後、使
用者が給水異常の原因を取り除くことができないような
場合、或いは、水道水を給水したくなった場合には、使
用者はスタートキースイッチ18を操作すると、水道水
の給水を開始させることができる。これにより、使用者
による給水運転の選択枝が増えるから、使い勝手が良く
なる。
【0034】一方、上記給水異常報知が行われたとき
に、使用者が近くにいなくて上記報知に気がつかないよ
うな場合には、上記異常報知時点(即ち、異常判定時
点)から所定時間例えば5分間が経過した後に、給水弁
9による水道水の給水へ自動的に切り換えられる。この
ため、給水運転が続行されて洗濯運転が終了するように
なる。従って、従来構成に比べて、使い勝手が良くな
る。
【0035】また、上記実施例においては、給水異常を
報知した後の所定時間(5分間)の計時中に、例えば給
水異常報知後から設定時間(3分間)が経過した時点で
ブザー38を鳴動させて給水異常を再報知するように構
成した。これにより、給水異常が発生したことに使用者
が気が付く機会を増やすことができ、それだけ使い勝手
が良くなる。
【0036】更に、上記実施例では、給水ポンプ6によ
る給水から給水弁9による水道水の給水へ自動的に切り
換える給水運転を実行した場合、洗濯運転を終了したと
きに、上記自動切換給水運転を実行したことを操作パネ
ル17の時間表示部31に表示して使用者に報知するよ
うに構成した。このため、浴槽11内に風呂水が残って
いるような場合にも、使用者は水道水の給水が自動的に
切り換え実行されたことを認識することができ、給水ポ
ンプ6による給水運転において何らかの異常が発生した
ことを認識することができる。これにより、使用者の意
思に反して風呂水が使われなかったような場合でも、洗
濯機が故障したのではないかと思うようなことがなくな
る。
【0037】また、上記実施例では、給水ポンプ6によ
る風呂水の給水中において、その給水途中で回転槽内へ
給水されていないことが判定された場合に、その判定時
点で直ちに給水弁9による水道水の給水へ切り換えるよ
うに構成した。これにより、給水途中で浴槽11内の水
がなくなったような場合には、ただちに水道水の給水に
切り換えられるから、無駄な時間を浪費することがなく
なり、洗濯運転に要する時間が延びることを防止でき
る。
【0038】尚、上記実施例では、回転槽内の水位を検
知して給水ポンプ6の給水状態を判定するように構成し
たが、これに代えて、給水ポンプ6のモータに流れる電
流をCT(カレントトランス)やホール素子等で構成さ
れた電流検出手段で検知し、この検知電流に基づいて給
水ポンプ6の給水状態を判定するように構成しても良
い。具体的には、検知電流値が予め測定して求めた通常
電流範囲(給水ポンプ6が実際に給水を行っているとき
のモータ電流の範囲)よりも小さいときには、給水ポン
プ6のモータが空回りしていると、即ち、給水していな
いと判定することができる。
【0039】図8ないし図16は本発明の第2の実施例
を示すものであり、この第2の実施例では、給水ポンプ
として洗濯機本体に内蔵するタイプのポンプを用いてい
る。以下、上記第2の実施例について具体的に説明す
る。まず、図8は全自動洗濯機の概略縦断側面図であ
り。この図8において、洗濯機本体51は外箱52とこ
の外箱52の上部に装着されたトップカバー53とから
構成されている。外箱52内には、外槽54が弾性吊持
されていると共に、この外槽54内に洗濯槽兼脱水バス
ケットである回転槽55が回転可能に配設されている。
この回転槽55の内底部には、洗濯用の撹拌体56が回
転可能に配設されている。
【0040】上記外槽54の外底部には、洗濯用のモー
タ57及び駆動機構部58が配設されている。この駆動
機構部58は、洗い及びすすぎ時に回転槽55を制動し
た状態でモータ57の回転力を撹拌体56に伝えてこれ
を正逆回転駆動し、脱水時にモータ57の回転力を回転
槽55及び撹拌体56に伝えて両者を高速回転駆動する
ように構成されている。また、外槽54の底部に設けら
れた排水口59には、排水弁60及び排水ホース61が
接続されている。上記排水口59の近傍にはエアトラッ
プ62が設けられており、このエアトラップ62に水位
センサ63(図14参照)が接続チューブ64を介して
接続されている。この水位センサ63は、例えば圧力セ
ンサからなり、回転槽55内に貯留された水の水位を検
知して水位検知信号を出力するように構成されている。
この場合、水位センサ63が水位検知手段を構成してい
る。
【0041】さて、上記トップカバー53の後部には、
回転槽55内に水道水を給水するための給水弁65と、
回転槽55内に外部の水槽内の水を給水するための給水
ポンプ66とが配設されている。上記給水弁65は、水
道の蛇口に給水ホース67を介して接続されている。ま
た、給水ポンプ66の吸い込み側の口部は、給水ホース
69に接続されている。この給水ホース69の先端部
は、外部の水槽である例えば風呂の浴槽内に貯留された
水の中に浸漬して使用されるように構成されている。
尚、給水ホース69の先端部には、風呂水を清浄にする
ためのフィルタ(図示しない)が取付けられている。
【0042】また、トップカバー53の上面部の前部に
は、図9に示すような操作パネル70が配設されてい
る。この操作パネル70には、電源を投入する入りキー
スイッチ71、電源を断電する切りキースイッチ72、
スタート・一時停止キースイッチ73、洗濯コースを設
定するコースキースイッチ74、お好みキースイッチ7
5、脱水時間を設定する脱水キースイッチ76、すすぎ
回数等を設定するすすぎキースイッチ77、洗い時間を
設定する洗いキースイッチ78、予約コースを設定する
予約キースイッチ79、水位を設定する水位キースイッ
チ80、風呂水(給水ポンプ66)使用コースを設定す
るポンプキースイッチ81が配設されている。
【0043】更に、操作パネル70には、コース表示部
82、洗い時間やすすぎ回数や脱水時間等を表示する7
セグメント形表示素子からなる表示部83、行程表示部
84、予約表示部85、水位表示部86、給水ポンプ6
6により給水する行程を表示するポンプ給水表示部8
7、給水ポンプの異常状態を表示するポンプ状態表示部
88が配設されている。尚、上記ポンプ給水表示部87
は、ポンプキースイッチ81を1回操作すると、「洗
い」が点灯されて洗い行程の給水運転を実行するときに
給水ポンプ66を使用することが設定され、ポンプキー
スイッチ81を2回操作すると、「洗い」お呼び「すす
ぎ」が点灯されて洗い行程及びすすぎ行程の給水運転を
実行するときに給水ポンプ66を使用することが設定さ
れるように構成されている。
【0044】一方、全自動洗濯機の電気的構成を示す図
14において、制御手段である例えば制御回路89は、
主としてマイクロコンピュータから構成されており、洗
濯運転全般を制御する機能を有し、そのための制御プロ
グラムを記憶している。この制御回路89は、操作パネ
ル70の各種のキースイッチから構成されたキースイッ
チ部90からのスイッチ信号、水位センサ63からの水
位検知信号、洗濯用のモータ57の回転数を検知する回
転センサ91からの検知信号、トップカバー53に設け
られた投入口を開閉する蓋92(図8参照)の開閉状態
に応じて作動する蓋スイッチ93からの蓋開閉検知信号
を入力するように構成されている。
【0045】また、制御回路89は、操作パネル70の
各種の表示部から構成された表示装置94、洗濯運転終
了報知や異常報知用のブザー95、給水弁65、洗濯用
のモータ57、排水弁60、給水ポンプ66を駆動回路
96を介して駆動制御するように構成されている。ここ
で、給水ポンプ66のモータに流れる電流の大きさを電
流検知手段97により検知するように構成されており、
この電流検知手段97は検知した電流値に応じてレベル
の検知信号を制御回路89へ与えるようになっている。
上記電流検知手段97は、例えばCT(カレントトラン
ス)やホール素子等から構成されており、上記駆動回路
96に内蔵されている。尚、給水ポンプ66のモータと
しては、直流モータ、直流ブラシレスモータ、交流モー
タ等のいずれを使用しても良い。
【0046】次に、上記構成の作用を図10、図11、
図12、図13、図15及び図16も参照して説明す
る。図15及び図16は、制御回路89に記憶された制
御プログラムのうちの洗い行程時の給水運転に給水ポン
プ66を使用した場合の制御内容を示すフローチャート
である。
【0047】さて、使用者が洗濯に風呂の残り湯(水)
を使用したい場合、ポンプキースイッチ81を操作して
給水ポンプ66(風呂水)を使用する洗濯コースを設定
すると共に、給水ホース69の先端部を風呂の浴槽内の
水の中に沈めてから、スタートキースイッチ73を操作
して洗濯運転を開始させる。すると、制御回路89は、
まず給水ポンプ66を通電駆動開始する(図15のステ
ップS101)。これにより、給水ポンプ66は浴槽内
の水を給水ホース69を通して吸引すると共に、回転槽
55内へ送水するようになる。
【0048】続いて、制御回路89は、給水ポンプ66
のモータに流れる電流を検知した電流検知信号と、回転
槽55の水位を検知した水位検知信号とに基づいて給水
ポンプ66の運転状態を判断し、その判断結果に適した
給水制御を実行するように構成されている。この場合、
制御回路89は、給水ポンプ66の運転状態の異常とし
て、次の表1に記載された4種類の異常を判断するよう
に構成されている。以下、具体的に説明する。
【0049】
【表1】
【0050】まず、制御回路89は給水ポンプ66のモ
ータに流れる電流が所定値I1以上であるか否かを判断
する(ステップS102)。この所定値I1は、給水ポ
ンプ66が正常に動作して給水を実行しているときにモ
ータに流れる電流の電流値範囲である通常電流範囲の最
大値のことである。このため、上記所定値I1以上の電
流がポンプモータに流れると(即ち、ポンプモータに流
れる電流が通常電流範囲の最大値を越えると)、給水ポ
ンプのモータがロックしていると判断することができ
る。そして、このモータのロックが起こった場合は、給
水ポンプ66の部品故障であるから、直ちに給水ポンプ
66を停止して水道水の給水に切り換えるように構成さ
れている。
【0051】具体的には、給水ポンプ66のモータに流
れる電流が所定値I1以上である場合、ステップS10
2にて「YES」へ進み、給水ポンプ66を断電停止す
ると共に、給水弁65を通電駆動して水道水を回転槽5
5へ給水するように切り換える(ステップS111)。
続いて、給水ポンプ66のモータがロックしたという異
常を報知する(ステップS112)。この場合、制御回
路89は、操作パネル70のポンプ状態表示部88を図
13に示すような表示態様になるように、即ち、「ポン
プ点検」を点灯させると共に「ロック」を点滅させるよ
うに駆動する。これと共に、制御回路89は、ブザー9
5を下記の表2の「C」の鳴動パターンで、即ち、0.
2秒オンし且つ0.3秒オフすることを30秒間繰り返
す鳴動パターンで鳴動させる。
【0052】
【表2】
【0053】尚、上記給水ポンプ66のモータがロック
したことが報知された場合には、使用者は、サービスマ
ンを呼んで洗濯機を修理させる必要がある。また、制御
装置89は、給水ポンプ66のモータがロックしたこと
を検知した場合には、そのことを記憶し、これ以後の洗
濯運転について給水ポンプ66を使用する設定操作を受
け付けないような制御を行うように構成されている。そ
して、この給水ポンプ66の使用を受け付けない制御
は、サービスマンによる操作パネル70の各種のキース
イッチの特殊操作によって解除可能な構成となってい
る。
【0054】さて、水道水の給水に切り換えられて回転
槽55への給水が進行するようになると、水位センサ6
3からの検知信号に基づいて回転槽55内の水位が洗い
運転用の設定水位に達したか否かが判断される(ステッ
プS113)。ここで、設定水位に達していない場合に
は、ステップS113にて「NO」へ進む。そして、設
定水位に達すると、ステップS113にて「YES」へ
進み、給水弁65をオフして給水を停止する(ステップ
S14)。続いて、洗い行程(の洗い運転)へ移行する
ように構成されている。
【0055】一方、上記ステップS102において、給
水ポンプ66のモータに流れる電流が所定値I1以上で
ない場合、「NO」へ進み、給水開始から第1の設定時
間(例えば数分間)が経過したか否かを判断する(ステ
ップS103)。そして、給水開始から第1の設定時間
が経過したら、ステップS103にて「YES」へ進
み、制御回路89は給水ポンプ66のモータに流れる電
流が所定値I2以下であるか否かを判断する(ステップ
S104)。この所定値I2は、給水ポンプ66が正常
に動作して給水を実行しているときにモータに流れる電
流の電流値範囲(通常電流範囲)の最小値のことであ
る。このため、上記所定値I2以下の電流がポンプモー
タに流れているときは(即ち、ポンプモータに流れる電
流が通常電流範囲の最小値よりも小さいときは)、給水
ポンプ66のモータが空転していると、具体的には、給
水していないと判断することができる。
【0056】そして、この場合、給水最初から給水ポン
プ66のモータに流れる電流が所定値I2以下であると
き、即ち、回転槽55内の水位がほとんど上昇しない状
態(水位変化が小さい状態)でポンプモータに流れる電
流が所定値I2以下であるときは、使用者が給水ホース
69の先端部(吸水口)を浴槽内の水中に入れ忘れてい
る、或いは、入れ方が悪いと判定することができる。そ
こで、このような場合には、吸水口の入れ忘れを報知す
ることにより、使用者に給水ホース69の吸水口を正し
く入れさせる操作を実行させることを促すようにしてい
る。
【0057】具体的には、ステップS104にて「YE
S」へ進み、給水ホース69の先端部(吸水口)を浴槽
の水中に入れ忘れているという異常を報知する(ステッ
プS115)。この場合、制御回路89は、操作パネル
70のポンプ状態表示部88を図11に示すような表示
態様になるように、即ち、「ポンプ点検」を点灯させる
と共に「吸水口」を点滅させるように駆動する。これと
共に、制御回路89は、ブザー95を前記表2の「B」
の鳴動パターンで、即ち、0.2秒オンし且つ0.3秒
オフすることを10秒間繰り返す鳴動パターンで鳴動さ
せる。
【0058】そして、給水ポンプ66のモータに流れる
電流が所定値I2以上であるか否かを判断する(ステッ
プS116)。ここで、使用者が給水ホース69を正し
く入れ直すと、給水ポンプ66による給水が正常に実行
されるようになるから、給水ポンプ66のモータに流れ
る電流が所定値I2以上になり、上記ステップS116
にて「YES」へ進み、ステップS105へ移行する。
尚、このステップS105の判断処理については後述す
る。一方、使用者が何もしないと、ステップS116に
て「NO」へ進み、上記報知後、第2の設定時間(例え
ば数分間)が経過したか否かを判断する(ステップS1
17)。ここで、上記報知後第2の設定時間が経過しな
い場合は、ステップS117にて「NO」へ進み、ステ
ップS116へ戻るようになっている。
【0059】この後、使用者が何もしないままで上記報
知後第2の設定時間が経過すると、ステップS117に
て「YES」へ進み、給水ポンプ66を断電停止すると
共に、給水弁65を通電駆動して水道水を回転槽55へ
給水するように切り換える(ステップS118)。これ
により、水道水を回転槽55内へ給水する給水運転が実
行されるようになり、設定水位に達したか否かの判断ス
テップであるステップS113へ移行し、前述した給水
制御と同じように制御される。
【0060】次に、上記ステップS104において、給
水ポンプ66のモータに流れる電流が所定値I2以下で
なかった場合(給水ポンプ66による給水が実行されて
いる場合)には、「NO」へ進み、回転槽55内の水位
の変化率が基準値以下であるか否かを判断する(ステッ
プS105)。この基準値は、給水ホース69が目詰ま
りしたか、或いは給水ホース69の先端部に装着された
フィルタが目詰まりしたかどうかを判断するために予め
決めた基準値である。即ち、フィルタ等が目詰まりする
と、給水ポンプ66の給水流量が低下することから、回
転槽55内の水位の上昇が遅くなり、回転槽55内の水
位の変化率が小さくなる。従って、給水ポンプ66のモ
ータは空転していないが、回転槽55内の水位の変化率
が基準値よりも小さい場合は、給水ポンプ66のフィル
タが目詰まりしたと判断することができ、この場合、次
に述べるように給水制御される。
【0061】具体的には、上記ステップS105におい
て、回転槽55内の水位の変化率が基準値以下になる
と、「YES」へ進み、給水ポンプ66を断電停止する
と共に、給水弁65を通電駆動して水道水を回転槽55
へ給水するように切り換える(ステップS119)。続
いて、給水ポンプ66のフィルタが目詰まりしたという
異常を報知する(ステップS120)。この場合、制御
回路89は、操作パネル70のポンプ状態表示部88を
図12に示すような表示態様になるように、即ち、「ポ
ンプ点検」を点灯させると共に「目づまり」を点滅させ
るように駆動する。これと共に、制御回路89は、ブザ
ー95を前記表2の「B」の鳴動パターンで、即ち、
0.2秒オンし且つ0.3秒オフすることを10秒間繰
り返す鳴動パターンで鳴動させる。
【0062】そしてこの後は、水道水を回転槽55内へ
給水する給水運転が実行されるようになり、設定水位に
達したか否かの判断ステップであるステップS113へ
移行し、前述した給水制御と同じように制御される構成
となっている。
【0063】一方、上記ステップS105において、回
転槽55内の水位の変化率が基準値以下でない場合、即
ち、給水ポンプ66による給水運転が正常に実行されて
いる場合には、「NO」へ進み、回転槽55内の水位が
洗い運転用の設定水位に達したか否かが判断される(図
16のステップS106)。ここで、設定水位に達して
いない場合には、ステップS106にて「NO」へ進
み、制御装置89は浴槽内の水がなくなったか否かを判
断する(ステップS106)。この場合、浴槽内の水が
なくなると、回転槽55内の水位の変化率が小さくなる
(ほとんど零になる)と共に、給水ポンプ66のモータ
が空転するようになるから、回転槽55内の水位の変化
率が小さいか否か、並びに、給水ポンプ66のモータに
流れる電流が所定値I2以下であるか否かを判断するよ
うに構成されている。ここで、浴槽内の水がなくなって
いなければ(水が有れば)、ステップS107にて「N
O」へ進み、ステップS106へ戻るようになってい
る。
【0064】さて、上記ステップS106において、設
定水位に達すると、「YES」へ進み、給水ポンプ66
を断電(オフ)して給水を停止する(ステップS11
0)。続いて、洗い行程(の洗い運転)へ移行するよう
に構成されている。
【0065】一方、上記ステップS107において、浴
槽内の水がなくなると、回転槽55内の水位の変化率が
ほとんど零になると共に、給水ポンプ66のモータが空
転するようになるから、「YES」へ進み、給水ポンプ
66を断電停止すると共に、給水弁65を通電駆動して
水道水を回転槽55へ給水するように切り換える(ステ
ップS108)。続いて、給水ポンプ66により吸い上
げている浴槽内の水がなくなったという異常を報知する
(ステップS1081)。この場合、制御回路89は、
操作パネル70のポンプ状態表示部88を図10に示す
ような表示態様になるように、即ち、「ポンプ点検」を
点灯させると共に「水無し」を点滅させるように駆動す
る。これと共に、制御回路89は、ブザー95を前記表
2の「A」の鳴動パターンで、即ち、0.5秒オンし且
つ0.5秒オフすることを6回(6秒間)繰り返す鳴動
パターンで鳴動させる。
【0066】そしてこの後は、水道水を回転槽55内へ
給水する給水運転が実行されるようになり、回転槽55
内の水位が洗い運転用の設定水位に達したか否かが判断
される(ステップS109)。ここで、設定水位に達し
ていない場合には、ステップS109にて「NO」へ進
み、設定水位に達したか否かの判断を繰り返す。この
後、設定水位に達すると、ステップS109にて「YE
S」へ進み、給水弁65を断電(オフ)して給水を停止
する(ステップS110)。続いて、洗い行程へ移行す
るように構成されている。
【0067】このような構成の第2の実施例によれば、
給水ポンプ66のモータに流れる電流を検知すると共
に、回転槽55内の水位を検知する構成とし、そして、
これら検知した電流検知信号及び水位検知信号に基づい
て給水ポンプ66の運転状態を判断、具体的には、給水
ポンプ66のモータのロック、給水ポンプ66に接続さ
れた給水ホース69のフィルタ等の目詰まり、給水ポン
プ66に接続された給水ホース69の入れ忘れ、浴槽内
に水が残っていないことを判断するように構成した。そ
して、これら判断した運転状態に最も適するように給水
ポンプ66及び給水弁65を駆動制御するように構成し
たので、浴槽内の風呂水を極力使用することができて使
い勝手を向上できると共に、給水ポンプ66による給水
を実行できなくなった場合に水道水の給水に速やかに且
つ自動的に切り換えることができ、洗濯運転を効率良く
実行することができる。
【0068】特に、上記第2の実施例では、回転槽55
内の水位の変化率が基準値よりも小さく且つ給水ポンプ
66のモータに流れる電流が通常電流範囲の最小値(所
定値I2)よりも小さくなったときには、浴槽内に水が
残っていないと判断し、給水ポンプ66を停止すると共
に給水弁65を通電駆動して水道水の給水を開始するよ
うに構成した。これにより、浴槽内の水がなくなった場
合にも、給水運転を停止することなく、即ち、給水運転
を遅滞なく続行することができ、洗濯運転に要する時間
が長くなることを防止できる。
【0069】また、上記第2の実施例では、給水ポンプ
66を駆動開始してから第1の設定時間経過した後にお
いても、給水ポンプ66のモータに流れる電流が通常電
流範囲の最小値(所定値I2)よりも小さいときには、
給水ポンプ66に接続された給水ホース69が浴槽内の
水の中に入れられていないと判断し、このことを報知す
る、具体的には、操作パネル70のポンプ状態表示部8
8に表示する(図11参照)と共に、ブザー95を鳴動
させるように構成した。これにより、使用者は給水ホー
ス69の浴槽内への入れ忘れを認識することが容易にな
ると共に、給水ホース69を浴槽内への入れ直すことに
より、風呂水を極力給水(使用)することが可能にな
る。従って、使い勝手が良くなる。
【0070】更に、上記第2の実施例では、給水ポンプ
66の給水ホース69が水中に入れられていないと判断
したことを報知した後、第2の設定時間が経過しても、
給水ポンプ66のモータに流れる電流が所定値I2以下
であるときには、給水ポンプ66を停止すると共に給水
弁65を通電駆動して水道水の給水に切り換えるように
構成した。これにより、給水運転が停止したままになる
ことを防止でき、給水運転を再開して洗濯運転を終了さ
せることができる。
【0071】また、上記第2の実施例では、給水ポンプ
66のモータに流れる電流が通常電流範囲内にあり、且
つ、回転槽55内の水位の変化率が基準値よりも小さい
ときには、給水ポンプ66の給水ホース69等が詰まっ
ている、例えば給水ホース69に装着されたフィルタが
目詰まりしていると判断し、このことを報知するように
構成した。これにより、使用者はフィルタの目詰まり等
を確実に認識することができ、該フィルタの目詰まり等
を除去する対策を行うことができる。そして、上記第2
の実施例では、上記フィルタの目詰まり等を報知した
後、直ちに水道水の給水に切り換えるように構成したの
で、給水運転が停止したままになることを防止でき、給
水運転を再開して洗濯運転を終了させることができる。
【0072】更に、上記第2の実施例においては、給水
ポンプ66のモータに流れる電流が所定値I1(通常電
流範囲の最大値)以上であるときには、給水ポンプ66
のモータがロックしていると判断し、このことを報知す
ると共に、給水ポンプ66を停止する構成とした。これ
により、給水ポンプ66の焼損等を未然に防止すること
ができる。また、上記モータのロックを報知して、給水
ポンプ66を停止した後、直ちに水道水の給水に切り換
えるように構成したので、給水運転が停止したままにな
ることを防止でき、給水運転を再開して洗濯運転を終了
させることができる。
【0073】尚、上記第2の実施例においては、給水ポ
ンプ66の給水から水道水の給水に自動的に切り換えた
場合、洗濯運転を終了した時点(脱水行程を完了した時
点)で、水道水の給水に切り換えた理由を操作パネル7
0のポンプ状態表示部88に再び表示して報知するよう
に構成することが好ましい。このように構成すると、浴
槽内の水が使用されないまま残っている場合に、使用者
が洗濯機が故障したのではないかと思うことを防止でき
る。また、上記第2の実施例では、洗い行程の給水運転
に給水ポンプ66を使用した場合の制御について具体的
に説明したが、すすぎ行程の給水運転に給水ポンプ66
を使用した場合の制御も同様に実行するように構成すれ
ば良い。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、洗濯槽内への給水状態を判定する給水状態判定手段
を備え、給水ポンプにより給水しているときに、給水状
態判定手段により給水されていないと判定された場合、
給水異常を報知すると共に、上記給水異常報知時点から
所定時間経過後に給水弁により水道水を給水するように
給水制御する構成としたので、給水ポンプを使用して給
水を実行する場合に、給水ポンプを極力使用するように
構成できると共に、洗濯運転が停止したままとならない
ように構成し得て使い勝手を向上できるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すフローチャート
(その1)
【図2】フローチャート(その2)
【図3】全自動洗濯機及び給水ポンプの斜視図
【図4】操作パネルの上面図
【図5】ブロック図
【図6】給水運転時の回転槽内の水位の変化を示すグラ
【図7】(a)及び(b)は給水ポンプが浮いた状態を
示す縦断側面図
【図8】本発明の第2の実施例を示す全自動洗濯機の縦
断側面図
【図9】操作パネルの上面図
【図10】水無し判断時のポンプ状態表示部の表示態様
を示す図
【図11】吸水口の入れ忘れ判断時のポンプ状態表示部
の表示態様を示す図
【図12】フィルタの目詰まり判断時のポンプ状態表示
部の表示態様を示す図
【図13】給水ポンプのモータのロック判断時のポンプ
状態表示部の表示態様を示す図
【図14】ブロック図
【図15】フローチャート(その1)
【図16】フローチャート(その2)
【符号の説明】
1は洗濯機本体、4は水位センサ、6は給水ポンプ、8
は給水ホース、9は給水弁、10は給水ホース、11は
浴槽(水槽)、17は操作パネル、18はスタート・一
時停止キースイッチ、19はふろ水キースイッチ、33
は制御回路(給水状態判定手段、制御手段、報知手
段)、38はブザー、51は洗濯機本体、55は回転槽
(洗濯槽)、56は撹拌体、63は水位センサ(水位検
知手段)、65は給水弁、66は給水ポンプ、67は給
水ホース、69は給水ホース、70は操作パネル、81
はポンプキースイッチ、88はポンプ状態表示部、89
は制御回路(制御手段)、90はキースイッチ部、95
はブザー、97は電流検知手段を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 嘉幸 名古屋市西区名西二丁目33番10号 東芝 エー・ブイ・イー株式会社 名古屋事業 所内 (56)参考文献 特開 昭56−66297(JP,A) 特開 平9−38384(JP,A) 特開 平8−66588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/08 301 D06F 33/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水を洗濯槽内に給水する給水弁と、
    外部の水槽内の水を吸い上げて洗濯槽内に給水する給水
    ポンプとを備えて成る洗濯機において、 前記洗濯槽内への給水状態を判定する給水状態判定手段
    と、 前記給水ポンプにより給水しているときに、前記給水状
    態判定手段により給水されていないと判定された場合、
    給水異常を報知すると共に、上記給水異常報知時点から
    所定時間経過後に前記給水弁により水道水を給水するよ
    うに給水制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、給水異常を報知した後の所
    定時間の計時中に、特定のスイッチの操作に応じて、給
    水ポンプによる給水を再開させる、または、給水弁によ
    る水道水の給水を開始させるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 給水状態判定手段は、給水ポンプのモー
    タに流れる電流を検知し、この検知電流に基づいて給水
    状態を判定するように構成されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 給水ポンプによる給水から給水弁による
    水道水の給水へ自動的に切り換える給水運転を実行した
    場合、洗濯運転を終了したときに、上記切換給水運転を
    実行したことを報知する報知手段を備えたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、給水状態判定手段により給
    水途中から給水されていないと判定された場合には、そ
    の判定時点で給水弁による水道水の給水へ切り換えるよ
    うに給水制御することを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 記給水ポンプのモータに流れる電流を
    検知する電流検知手段と、 前記洗濯槽内の水位を検知する水位検知手段と、 前記電流検知手段及び前記水位検知手段からの検知出力
    に基づいて前記給水ポンプの運転状態を判断して前記給
    水ポンプ及び前記給水弁を駆動制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 制御装置は、洗濯槽内の水位の変化率が
    基準値よりも小さく且つ給水ポンプのモータに流れる電
    流が通常電流範囲の最小値よりも小さくなったときに
    は、外部の水槽内に水が残っていないと判断し、給水ポ
    ンプを停止すると共に給水弁を駆動して水道水の給水を
    開始することを特徴とする請求項6記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 制御装置は、給水ポンプを駆動開始して
    から第1の設定時間経過した後においても、給水ポンプ
    のモータに流れる電流が通常電流範囲の最小値よりも小
    さいときには、給水ポンプの給水ホースが水中に入れら
    れていないと判断し、このことを報知することを特徴と
    する請求項6記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 制御装置は、給水ポンプの給水ホースが
    水中に入れられていないと判断したことを報知した後、
    第2の設定時間が経過しても、給水ポンプのモータに流
    れる電流が通常電流範囲の最小値よりも小さいときに
    は、給水ポンプを停止すると共に給水弁を駆動して水道
    水の給水を開始することを特徴とする請求項8記載の洗
    濯機。
  10. 【請求項10】 制御装置は、給水ポンプのモータに流
    れる電流が通常電流範囲内にあり、且つ、洗濯槽内の水
    位の変化率が基準値よりも小さいときには、給水ポンプ
    の吸引ホース等が詰まっていると判断し、このことを報
    知することを特徴とする請求項6記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 制御装置は、給水ポンプのモータに流
    れる電流が通常電流範囲の最大値を越えているときに
    は、給水ポンプのモータがロックしていると判断し、こ
    のことを報知すると共に、給水ポンプを停止することを
    特徴とする請求項6記載の洗濯機。
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