JP3313191B2 - 立体選択的グリコシル化法 - Google Patents
立体選択的グリコシル化法Info
- Publication number
- JP3313191B2 JP3313191B2 JP14913093A JP14913093A JP3313191B2 JP 3313191 B2 JP3313191 B2 JP 3313191B2 JP 14913093 A JP14913093 A JP 14913093A JP 14913093 A JP14913093 A JP 14913093A JP 3313191 B2 JP3313191 B2 JP 3313191B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- halo
- deoxy
- difluoro
- ribofuranosyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
- C07H19/04—Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H17/00—Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H17/04—Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Description
ドを製造するための立体選択的グリコシル化法およびそ
の方法の中間体に関する。
らの類縁体の合成に引き続き興味がもたれていること
は、それらがウイルス病と癌疾患を治療するための治療
物質として成功裏に使用されていることに基づいてい
る。特に興味が持たれている化合物はジェムシタビン(g
emcitabine)である(欧州特許明細書第211354号お
よび米国特許第4526988号を参照のこと)。これ
らの化合物はβ-ヌクレオシドであるので、このような
化合物を高収率で得る必要がある。
における決定的な段階は、N-グリコシド結合が形成さ
れる核酸塩基と炭水化物の縮合またはグリコシル化であ
る。しかし、2'-デオキシヌクレオシドの合成法は典型
的には非立体選択的であり、αおよびβヌクレオシドの
混合物を形成する。例えば、米国特許第4526988
号は2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-β-ヌクレオシドを
立体選択的には生産せず、2-デオキシ-2,2-ジフルオ
ロヌクレオシドのβアノマーに対してαアノマーを4:
1で生産する。保護基を最適化してもβに対するαの比
率を1:1を越えて増大させることはできなかった(炭
水化物上にベンゾイル遮断基を使用した米国特許第49
65374号を参照のこと)。
ロからなる群から選択され、R2はヒドロキシ、ハロ,
アジド、1級アミノおよび2級アミノからなる群から選
択され、R3は水素、アルキル、およびハロからなる群
から選択され、R4、R5およびR6は水素、−OH、
−NH2、−NH(アルキル)、ハロ,アルコキシおよび
チオアルキルからなる群から独立に選択され、R7は水
素、ハロ、シアノ、アルキル、アルコキシ、アルコキシ
カルボニル、チオアルキル、チオカルボキシアミドおよ
びカルボキシアミドからなる群から選択され、QはC
H、CR8およびNからなる群から選択される(ここに
R8はハロ、カルボキシアミド、チオカルボキシアミ
ド、アルコキシカルボニルおよびニトリルからなる群か
ら選択される)}から選択される核酸塩基を表す]で表
されるβアノマーに富むヌクレオシドを製造する立体選
択的グリコシル化法であって、式:
は上記と同意義である]で表されるαアノマーに富む炭
水化物のスルホニルオキシ基(Y)の、群:
Zはヒドロキシ保護基を表し、Wはアミノ保護基を表
し、M+はカチオンを表す]から選択される少なくとも
1モル等量の核酸塩基(R'')によるSN2求核置換と、
脱保護して式(I)の化合物を生成させることからなる方
法が提供される。
して、すべての温度を摂氏温度で表し、すべての比率、
百分率などを重量単位で表し、すべての混合物を体積単
位で表す。アノマー混合物を重量/重量比または百分率
として表す。用語「ラクトール」は単独で、あるいは組
み合わされて、2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボ
フラノースまたは2-デオキシ-2-フルオロ-D-リボフ
ラノースを表す。用語「キシレン」は単独で、あるいは
組み合わされて、キシレンのすべての異性体およびそれ
らの混合物を表す。用語「炭水化物」は単独で、あるい
は組み合わされて、C-1位のヒドロキシ基が所望の脱
離基に置換されている活性化されたラクトールを意味す
る。用語「ハロ」は単独で、あるいは組み合わされて、
クロロ、ヨード、フルオロおよびブロモを意味する。用
語「アルキル」は1ないし7炭素原子を含有し、好まし
くは4炭素原子までを含有する直鎖、環状および分枝鎖
脂肪族炭化水素基、例えばメチル、エチル、n-プロピ
ル、イソプロピル,n-ブチル、t-ブチル、n-ペンチ
ル、n-ヘキシル、3-メチルペンチル基など、もしくは
置換された直鎖、環状および分枝鎖脂肪族炭化水素、例
えばクロロエチル、1,2-ジクロロエチルなどを意味す
る。用語「アルコキシ」は単独で、あるいは組み合わさ
れて、一般式AO(ここにAはアルキルを表す)で表され
る化合物を意味する。用語「アリール」は単独で、ある
いは組み合わされて、炭素環式または複素環式基、例え
ばフェニル、ナフチル、チエニルおよびそれらの置換誘
導体などを意味する。用語「チオアルキル」は単独で、
あるいは組み合わされて、一般式BS(ここにBはアル
キルまたは水素を表す)を意味する。用語「エステル」
は単独で、あるいは組み合わされて、一般式EOOC
(ここにEはアルキルまたはアリールを表す)を意味す
る。用語「芳香族」は単独で、あるいは組み合わされ
て、(4n+2)非極在化π電子を含有するベンゼン様構
造を意味する。用語「スルホネート」または「スルホニ
ルオキシ」は単独で、一般式BSO3(ここにBはアルキ
ル、置換アルキル、アリールおよび置換アリールを表
す)で表される化合物を意味する。用語「置換(され
た)」は単独で、あるいは組み合わされて、シアノ、ハ
ロ、カルボアルコキシ、トルオイル、ニトロ、アルコキ
シ、アルキル、およびジアルキルアミノから選択される
1またはそれ以上の基での置換を意味する。「アノマー
に富む」という表現は、単独で、あるいは組み合わされ
て、特定のアノマーの比率が1:1より大きいことを意
味し、実質上純粋なアノマーを包含する。用語「濃縮
(された)」は単独で、あるいは組み合わされて、溶媒中
に溶解している炭水化物の重量が溶媒の単位体積あたり
重量で20%を越える溶液を意味する。例えば、200
ミリリットルの溶媒中に100グラムの炭水化物を溶解
させると50%炭水化物溶液が生成する。用語「共役ア
ニオン」は一般式BSO3−(ここにBは上記と同意義で
ある)で表されるアニオンを意味する。用語「アノマー
化」は単独で、あるいは組み合わされて、リボフラノシ
ル誘導体のC-1位におけるエピマー化を意味する。
れるベータ-アノマーに富む2'-デオキシ-2',2'-ジフ
ルオロヌクレオシドと2'-デオキシ-2'-フルオロヌク
レオシドが、式(II)で表されるαアノマーに富む炭水
化物を少なくとも1モル等量の核酸塩基(R'')と反応さ
せ、得られたヌクレオシドを下記のように脱遮断するこ
とによって製造される。
る]このグリコシル化反応はSN2置換を通して進行す
ると考えられる。したがって、本発明のβアノマーに富
むヌクレオシド産物は核酸塩基のαアノマーに富む炭水
化物との反応から立体選択的に導かれる。
αアノマーに富む炭水化物を製造する際に用いる好適な
ラクトール出発物質は当該技術分野で既知であり、当業
者が一般的に使用する標準的な手法によって容易に合成
される。例えば米国特許第4526988号(参考文献
として本明細書の一部を構成する)は、式:
2-ジフルロロ-2-デオキシ-D-リボフラノース中間体
の合成を教示している。さらにReichmanら,Carbohydr.R
es.,42,233(1975)は、式:
デオキシ-2-フルオロ-D-リボフラノース中間体の合成
を教示している。本方法の好ましい態様では、式(II
I)で表されるαアノマーに富む2,2-ジフルオロ-2-
デオキシ-D-リボフラノース-3,5-ジベンゾエート中
間体を使用する。
(IV)の新規αアノマーに富む炭水化物中間体が反転に
有利な求核置換条件(即ち、SN2)下で反応して、式
(I)のβアノマーに富むヌクレオシドを与えるという発
見である。
水化物の間の効率的な反応を得るためには、適当な脱離
基(Y)がラクトールに立体選択的に結合してラクトール
を活性化し、式(II)のαアノマーに富む炭水化物を生
成させなければならない。しかし選択される脱離基は選
択した核酸塩基と選択したグリコシル化反応条件に依存
する。
体の製造は、2つの係属中の米国特許出願USSN07
/902301およびUSSN07/902305に記
述された教示によって好ましく製造される。
I)のラクトールを8から20までのpKaを有するア
ミン塩基と低融点不活性溶媒中で反応させ、その反応混
合物の温度を約−40℃から約−120℃までに調節
し、スルホネート化試薬を添加することによって、Tが
フルオロである式(II)のαアノマーに富む中間体を製
造する立体選択的方法を教示している。
ルアミン、トリブチルアミン、ジブチルアミン、ジエチ
ルメチルアミン、ジメチルエチルアミン、ベンジルメチ
ルアミン、N-メチルモルホリン、トリプロピルアミ
ン、ジプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルベンジル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジエチルアミ
ン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エ
ンおよび1,5ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エ
ンからなる群から選択することが好ましい。好ましく使
用される塩基の量は約1モル等量から約2モル等量まで
の範囲であり、より好ましくは約1.2モル等量から約
1.5モル等量までである。
を有する不活性溶媒中で行われる。好ましい溶媒はジク
ロロメタン、1,2-ジクロロエタン、ジクロロフルオロ
メタン、アセトン、トルエン、アニソール、クロロベン
ゼンおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
未満である。例えば、Xがベンゾイルである式IIIの
化合物をジクロロメタンとトリエチルアミンに室温で3
0分間加える。次に、その反応液の温度を低下させる。
19F NMRを様々な温度でとったところ、イオン化し
たラクトールのβアノマーに対するαアノマーの比率の
増大が温度が低下するにつれて起こることが示された。
マーに富む式(II)の炭水化物を形成させることによ
り、低温と高いαアノマー比で溶液中のイオン化したラ
クトールを捕捉する。したがって、温度を適当に選択す
ることにより、炭水化物中間体出発物質のβに対するα
の比率を変化させることができる。
ールに結合される。スルホネート化試薬は好ましくは、
置換および非置換アルキルスルホネート化ハロゲン化
物、置換および非置換アリールスルホネート化ハロゲン
化物およびアルキルスルホン酸無水物およびアリールス
ルホン酸無水物、例えば、ハロゲン化メタンスルホニ
ル、ハロゲン化エタンスルホニル、ハロゲン化2-クロ
ロ-1-エタンスルホニル、ハロゲン化p-ニトロベンゼ
ンスルホニル、ハロゲン化2,4-ジニトロベンゼンスル
ホニル、ハロゲン化ブロモベンゼンスルホニル、ハロゲ
ン化ジブロモベンゼンスルホニル、ベンゼンスルホン酸
無水物、p-ブロモベンゼンスルホン酸無水物、および
メタンスルホン酸無水物および置換および非置換フルオ
ロアルキルおよびフルオロアリールスルホネート化ハロ
ゲン化物およびフルオロアルキルおよびフルオロアリー
ルスルホン酸無水物、例えば、トリフルオロメタンスル
ホニル無水物、ハロゲン化トリフルオロメタンスルホニ
ル、ハロゲン化1,1,1-トリフルオロエタンスルホニ
ル、1,1,1-トリフルオロエタンスルホニル無水物、
オクタフリック酸(octaflic acid)ハロゲン化物、オク
タフリック酸無水物、ナノフリック酸(nanoflic acid)
ハロゲン化物、ナノフラリック酸(nanoflalic acid)無
水物からなる群から、所望の脱離基に応じて選択され
る。より好ましいものはハロゲン化メタンスルホニルで
ある。イオン化したラクトールから製造されるαアノマ
ーに富む炭水化物中間体、特にトリフルオロメタンスル
ホニルオキシを含有する炭水化物は室温で不安定であ
り、したがって、系中(in situ)で核酸塩基と反応させ
ることが好ましい。また、スルホネート化試薬の反応性
ゆえに、グリコシル化反応をバッチで、あるいは大規模
操作には連続的な様式で行うことが望ましいであろう。
む中間体も、式(IV)のラクトールを出発物質として用
いる点を除いて、同様の方法で製造することができる。
護基から独立に選択される]で表されるベータ-アノマ
ーリボフラノシルスルホネートを、スルホン酸の共役ア
ニオンの供給源と不活性溶媒中高温で処理することによ
って、Tがフルオロを表す式(II)のαアノマーに富む
中間体を製造する第2の立体選択的方法を教示してい
る。
いくつかの供給源から誘導することができる。これらに
は次のものが含まれる。 (a)アルキルまたはアリールスルホン酸、例えば1-メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-ブロモベン
ゼンスルホン酸およびカンファースルホン酸などを、ア
ルカリ金属塩基、例えば水酸化ナトリウム、水素化ナト
リウム、水酸化カリウム、カリウムt-ブトキシド、ナ
トリウムメトキシドなどで中和すること、 (b)上記アルキルまたはアリールスルホン酸をアミン塩
基、例えばトリエチルアミン、トリメチルアミン、N,
N-ジメチルベンジルアミンまたはN-メチルモルホリン
など、もしくは芳香族窒素塩基、例えばピリジンなどで
中和すること。この方法によって製造されるスルホン酸
の共役アニオンの例には、メタンスルホン酸トリエチル
アンモニウム、メタンスルホン酸トリメチルアンモニウ
ム、メタンスルホン酸N,N-ジメチルベンジルアンモニ
ウム、メタンスルホン酸ピリジニウム、(p-ブロモベン
ゼン)スルホン酸トリエチルアンモニウム、(p-ブロモ
ベンゼン)スルホン酸テトラエチルアンモニウム、(p-
トルエン)スルホン酸テトラエチルアンモニウム、(p-
トルエン)スルホン酸ピリジニウムおよび3-ニトロベン
ゼンスルホン酸ピリジニウムが含まれ、より好ましくは
メタンスルホン酸トリエチルアンモニウムである。 最後に、(c)2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフ
ラノースをスルホン酸無水物、例えばベンゼンスルホン
酸無水物、p-ブロモベンゼンスルホン酸無水物または
メタンスルホン酸無水物などと、トリエチルアミンなど
の塩基中で反応させることによって、スルホン酸の共役
アニオンを系中で生成させることができる。この反応の
産物は例えば2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフ
ラノシル-3,5-ジ-O-ベンゾイル-1-メタンスルホネー
トとメタンスルホン酸トリエチルアンモニウムである。
ートと共役アニオンスルホン酸を約50℃ないし約13
0℃に加熱し、より好ましくはその溶媒混合物の還流温
度に加熱する。
その反応条件に対して不活性でなければならず、好まし
くはアセトニトリル、1,2-ジクロロエタン、1,1,2
-トリクロロエタン、クロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン、ジクロロブロモメタン、アニソール、グライム、ジ
グライム、メチルtert-ブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、トルエン、キシ
レン、ピリジン、N-メチルピロリジノン、N,N-ジメ
チルホルムアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノ
ン、N,N-ジメチルアセトアミドおよびそれらの混合物
であり、最も好ましくはアニソール、トルエン、グライ
ム、アセトニトリル、およびそれらの混合物である。
使用する金属塩の溶解度と求核性を増大させるためにク
ラウンエーテルまたは相間移動触媒から選択される触媒
を加えてもよい。好ましくは触媒は18-クラウン-6、
15-クラウン-5、12-クラウン-4およびトリス[2
-(2-メトキシエトキシ)エチル]アミンから選択され
る。
件下で行われ、約15分ないし約24時間で実質上完結
する。得られたアルファ-アノマーに富む式(II)の炭
水化物は約2.3:1ないし3.0:1(アルファ対ベー
タ)で製造される。
む中間体は、式(IV)のラクトールを出発物質として用
いる点以外は同様の方法で製造することができる。
って、ヒドロキシ基が核酸塩基と反応したり、何らかの
様式で分解するのを防止するために、ラクトールのヒド
ロキシ基を保護する必要がある。本グリコシル化工程で
の使用に適するヒドロキシ保護基(X)は、合成有機化学
で使用される既知の保護基から独立に選択される。選択
される各ヒドロキシ保護基は好ましくは効率よくラクト
ールに置くことができ、グリコシル化反応が完結したら
容易にそこから除去される。当該技術分野公知のヒドロ
キシ保護基は「Protective Groups in Organic Chemist
ry」,McOmie編,Plenum Press,ニューヨーク(1973)の
第3章および「Protective Groups in Organic Synthes
is」,Green,John,J.Wiley and Sons,ニューヨーク
(1981)の第2章に記述されている。好ましいものはホル
ミル、アセチル、置換アセチル、ピロピオニル、ブチニ
ル、ピバルアミド、2-クロロアセチル、ベンゾイル、
置換ベンゾイル、フェノキシカルボニル、メトキシアセ
チルなどのエステル形成基、フェノキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、ビニルオ
キシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカルボ
ニルおよびベンジルオキシカルボニルなどのカーボネー
ト誘導体、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニル
メチル、t-ブチル、メトキシメチル、テトラヒドロピ
ラニル、アリル,テトラヒドロチエニル、2-メトキシ
エトキシメチルなどのアルキルエーテル形成基、トリア
ルキルシリル、トリメチルシリル、イソプロピルジアル
キルシリル、アルキルジイソプロピルシリル、トリイソ
プロピルシリル、t-ブチルジアルキルシリルおよび1,
1,3,3-テトライソプロピルジスロキサニルなどのシ
リルエーテル形成基、N-フェニルカルバメートおよび
N-イミダゾイルカルバメートなどのカルバメートであ
るが、より好ましいものはベンゾイル、モノ置換ベンゾ
イルおよびジ置換ベンゾイル、アセチル、ピバロイル、
トリフェニルメチルエーテル、およびシリルエーテル形
成基、特にt-ブチルジメチルシリルであり、最も好ま
しいものはベンゾイルである。
る際には典型的な反応条件が用いられ、これは選択した
ヒドロキシ保護基の性質に依存する。典型的な反応条件
は米国特許第4526988号に記述されている。
対して少なくとも等モル量の核酸塩基(R'')を使用す
る。しかし、約1モル等量から30モル等量までの範囲
の過剰の核酸塩基を用いることが好ましく、より好まし
くは約10モル等量から20モル等量まで、最も好まし
くは約15モル等量から約20モル等量までを使用す
る。
者には一般に知られており、その合成についての議論は
必要でない。しかし、本グリコシル化法で有用であるた
めには、アミノ基またはヒドロキシ基を保持する核酸塩
基またはその互変異性等価物が、その核酸塩基の性質に
応じて、1級アミノ保護基(W)および/またはヒドロキ
シ保護基(Z)などの保護基を含有することが好ましい。
これらの保護基はヒドロキシ基またはアミノ基がαアノ
マーに富む炭水化物に競合する反応部位を提供すること
を防止する。これらの保護基を式IIのアルファ-アノ
マーに富む炭水化物と反応させる前に核酸塩基(R'')に
結合し、それ以降に除去する。核酸塩基に保護基を結合
させる手法は米国特許第4526988号に記述されて
いる。
ルシリル、t-ブチルジアルキルシリルおよびt-ブチル
ジアリールシリルなどのシリルエーテル形成基、t-ブ
トキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、4-メ
トキシベンジルオキシカルボニル、および4-ニトロベ
ンジルオキシカルボニルなどのカルバメート、ホルミ
ル、アセチル、ベンゾイルおよびピバルアミド、メトキ
シメチル、t-ブチル、ベンジル、アリルおよびテトラ
ヒドロピラニルなどのエーテル形成基からなる群から選
択され、より好ましいものはトリメチルシリルである。
プリン核酸塩基にとって好ましいアミノ保護基(W)は、
アルキルカルボキシアミド、ハロアルキルカルボキシア
ミドおよびアリールカルボキシアミド、例えば2-トリ
アルキルシリルエトキシメチル、4-メトキシベンジ
ル、3,4-ジメトキシベンジル、t-ブチル、フタルア
ミド、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、
メトキシメチルエーテル、メトキシチオメチル、トリチ
ル、ピバルアミド、t-ブチルジメチルシリル、t-ヘキ
シルジメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリク
ロロエトキシカルボニル、トリフルオロアセチル、ナフ
トイル、ホルミル、アセチルなど、スルホンアミド、例
えばアルキルスルホンアミドおよびアリールスルホンア
ミドなどからなる群から選択され、より好ましくはピバ
ルアミドである。アミノ保護基として機能する他にピバ
ルアミド保護基は不溶性であることがよく知られている
プリン誘導体の溶解度を増大させ、プリン塩基のN-グ
リコシドカップリングを7位置異性体ではなく9位置異
性体に向けさせる。
ロキシ保護基(Z)はトリアルキルシリルなどのシリルエ
ーテル形成基、t-ブトキシカルボニル、ベンジルオキ
シカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル
および4-ニトロベンジルオキシカルボニルなどのカル
バメート、ホルミル、アセチル、およびピバルアミドな
どの炭素環状エステルから選択され、好ましいものはト
リメチルシリルである。プリン核酸にとって好ましいヒ
ドロキシ保護基(Z)はベンジル、t-ブチル、トリチ
ル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、メ
トキシメチル、トリチルなどのエーテル形成基、ホルミ
ル、アセチルプロピオニル、ピバルアミド、ベンゾイ
ル、置換ベンゾイルなどのエステル、カルボベンゾキ
シ、t-ブトキシカルボニル、カルボエトキシ、ビニル
オキシカルボニルなどのカーボネート、N,N-ジアルキ
ルカルバモイルなどのカルバメート、t-ブチルトリメ
チルシリル、t-ヘキシルジメチルシリル、トリイソプ
ロピルシリルなどのトリアルキルシリルエーテルからな
る群から選択され、より好ましいものはピバルアミドで
ある。
は、保護基自体を保護することができる。例えば、N-
アセチルシトシンをトリメチルシリルで保護してビスト
リメチルシリル-N-アセチルシトシンにすることができ
る。
子をエノール型に変換することがしばしば望ましい。こ
れは核酸塩基をより芳香族性にし、核酸塩基の、式(I
I)のアルファ-アノマーに富む炭水化物との反応性を増
大させる。ケト酸素をエノール化し、それらにシリル保
護基を与えることが最も便利である。
ノマーに富む炭水化物と核酸塩基の間の反応を乾燥雰囲
気下、例えば乾燥空気、窒素またはアルゴン下で行うこ
とが望ましい。その理由はシリル化核酸塩基誘導体など
のいくつかの核酸塩基誘導体が湿気感受性だからであ
る。
る溶媒はグリコシル化反応の前に除去するか、あるいは
その混合物がグリコシル化反応に対して不活性であれ
ば、その反応溶媒と混合することができる。
には、その溶媒はグリコシル化反応に対して不活性でな
ければならない。しかし、前述のように、使用する特定
の反応溶媒は使用するグリコシル化反応条件(例えば、
反応温度、溶媒)、脱離基および核酸塩基に依存するで
あろう。
から約−120℃までの範囲の温度で行うことができ、
典型的には約5分ないし約20分で実質上完結する。
手法、例えばヌクレオシド産物の形成を検出するために
使用することができる高圧液体クロマトグラフィー(H
PLC)や薄層クロマトグラフィー(TLC)などによっ
て追跡することができる。
不活性溶媒と少なくとも20%炭水化物の炭水化物濃度
を有する溶液を使用することが好ましい。約20%から
約70%までの炭水化物濃度が好ましく、約30%から
約70%までがより好ましく、約30%から約50%ま
でが最も好ましい。適切な反応温度範囲は約70℃から
約170℃までである。
点を有し、非求核性の芳香族、ハロアルキル、アルコキ
シおよびハロ置換芳香族溶媒、およびそれらの混合物か
らなる群から選択される。好ましい溶媒は1,2-ジクロ
ロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、グライム、ジ
グライム、トルエン、キシレン、アニソール、ジクロロ
ブロモメタン、クロロベンゼン、ジブロモクロロメタ
ン、トリブロモエタン、ジブロモエタン、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ジオキサンおよびそれらの混合
物であり、より好ましくはアニソールである。
アノマーに富む炭水化物は、アルキルスルホニルオキ
シ、アリールスルホニルオキシ、置換アルキルスルホニ
ルオキシおよび置換アリールスルホニルオキシ、例えば
メタンスルホニルオキシ、2-クロロ-1-エタンスルホ
ニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、p-ニトロベ
ンゼンスルホニルオキシおよびp-ブロモベンゼンスル
ホニルオキシなどから選択されるスルホノイルオキシ基
を含有する。
酸塩基(R'')は、群:
から選択されるものである。
ルオロスルホニルオキシ基を含有する場合、室温より高
い温度で不安定である。したがって、これらのスルホニ
ルオキシ基を使用するグリコシル化反応は室温か、室温
未満の温度で行わなければならない。グリコシル化反応
がこれらの条件下で行われる場合、その溶媒は低融点で
なければならない。この反応にとって好ましい温度は約
25℃から約−120℃までにわたる。この場合、好ま
しい溶媒はジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、ジ
クロロフルオロメタン、アセトン、トルエン、アニソー
ル、クロロベンゼン、およびそれらの混合物からなる群
から選択され、より好ましいものはジクロロメタンであ
る。しかし、低温で使用される至適グリコシル化反応温
度は脱離基(Y)に依存する。例えば脱離基がトリフルオ
ロメタンスルホニルオキシである場合、好ましい反応温
度は約−50℃から約25℃であり、約−20℃ないし
約25℃がより好ましい。しかし、脱離基が1,1,1-
トリフルオロエタンスルホニルオキシ、オクタフルオロ
ブタンスルホニルオキシまたはナノフルオロブタンスル
ホニルオキシである場合には、好ましい反応温度は約−
20℃から約25℃までにわたり、約0℃ないし約25
℃がより好ましい。
(R'')は群:
ある]から選択されるものである。
アノマーに富む炭水化物との求核反応性(即ち、アニオ
ングリコシル化)を増大させるために、金属カチオン塩
に変換してもよい。これら核酸塩基カチオン塩は溶媒中
の核酸塩基に塩基を加えることによって調製される。上
記塩基はナトリウムt-ブトキシド、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水
素化リチウム、水素化カリウム、水酸化カリウム、カリ
ウムメトキシド、カリウムエトキシドおよびカリウムt
-ブトキシドからなる群から選択することができる。あ
るいは、塩基をトリアルキルアミンまたはテトラアルキ
ルアンモニウムから選択することもできる。この反応に
適する不活性溶媒は、アセトニトリル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、1,3-ジメチル-2-イ
ミダゾリジノン、テトラヒドロフラン、スルホラン、N
-メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシドおよびそ
れらの混合物からなる群から選択することができる。グ
リコシル化に先立って溶媒を除去するか、もしくは混合
物が実質上グリコシル化反応に対して不活性であるので
あれば、グリコシル化反応溶媒と混合することができ
る。好適な反応温度は約23℃から約130℃までにわ
たる。
と同意義である]から選択される。
富む炭水化物は、アルキルスルホニルオキシ、アリール
スルホニルオキシ、置換アルキルスルホニルオキシ、置
換アリールスルホニルオキシ、フルオロアルキルスルホ
ニルオキシおよびフルオロアリールスルホニルオキシ、
例えばトリフルオロメタンスルホニルオキシ、1,1,1
-トリフルオロエタンスルホニルオキシ、オクタフルオ
ロブタンスルホニルオキシ、ナノフルオロブタンスルホ
ニルオキシ、メタンスルホニルオキシ、2-クロロ-1-
エタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、
p-ニトロベンゼンスルホニルオキシおよびp-ブロモベ
ンゼンスルホニルオキシなどから選択されるスルホノイ
ルオキシ基を含有する。
ニルオキシ基は高温で不安定になる傾向があり、金属カ
チオン塩核酸塩基との上記反応はそのような基と共に低
融点不活性溶媒を用いて達成されるべきである。この反
応にとって好ましい温度は約25℃から約−120℃の
範囲である。
ができる(即ち、融合グリコシル化)。明らかに、使用す
る温度は式(II)のαアノマーに富む炭水化物中間体と
核酸塩基を溶融相に変換するに足るものでなければなら
ない。好ましい反応温度は約100℃から約160℃ま
でであるが、より好ましくは約110℃ないし約150
℃であり、最も好ましくは約130℃ないし約150℃
である。
炭水化物は、アルキルスルホニルオキシ、アリールスル
ホニルオキシ、置換アルキルスルホニルオキシおよび置
換アリールスルホニルオキシ、例えばメタンスルホニル
オキシ、2-クロロ-1-エタンスルホニルオキシ、トル
エンスルホニルオキシ、p-ニトロベンゼンスルホニル
オキシおよびp-ブロモベンゼンスルホニルオキシなど
から選択されるスルホノイルオキシ基を含有する。
(R'')は好ましくは群:
から選択される。
きる。触媒を使用する場合、それは必要な核酸塩基の量
を減じ、立体選択性を増大し、加工コストを下げ、加工
処理量を増大し、生成物の分離を簡単にし、必要な反応
温度を下げて熱的に不安定な炭水化物の使用を可能にす
る。したがって、本工程では非求核性アニオンを含有す
る塩である触媒を使用することが望ましい。好ましいも
のはグループIA、グループIIAまたは4級アンモニ
ウム塩である。触媒は反応溶媒に可溶性であって、高度
にイオン化されるべきである。好ましいものは、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、ナノフルオロブタンスルホン
酸、硫酸、過塩素酸、硝酸およびトリフルオロ酢酸のカ
リウム、バリウム、セシウムおよびトリアルキルアンモ
ニウム塩からなる群から選択される塩触媒であり、より
好ましいものはトリフルオロメタンスルホン酸のカリウ
ムまたはセシウム塩である。好適な反応温度は約50℃
から約100℃までにわたる。
ばグライム、ジグライム、アニソール、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ジオキサンおよびそれらの混合
物などから選択され、より好ましくはアセトニトリルで
ある。
炭水化物は好ましくは、アルキルスルホニルオキシおよ
びアリールスルホニルオキシ基、例えばメタンスルホニ
ルオキシ、2-クロロ-1-エタンスルホニルオキシ、ト
ルエンスルホニルオキシ、p-ニトロベンゼンスルホニ
ルオキシおよびp-ベンゼンスルホニルオキシなどから
選択されるスルホニルオキシ基を含有する。
(R'')は好ましくは群:
ある]から選択される。
のヌクレオシドからの保護基X、Zおよび/またはWの
除去(即ち、脱遮断)である。保護基を除去すれば同じア
ノマー比のヌクレオシドが得られる。
護基はプロトン性溶媒、例えば水やアルコールなどの使
用によって容易に切断される。ベンゾイルやアシル-ア
ミノ保護基などのアシル保護基は約0℃から約100℃
までの温度での強塩基による加水分解によって除去され
る。この反応での使用に適する強いまたは中度に強い塩
基は約8.5ないし約20.0のpKa(25℃)を有する
塩基である。このような塩基には、水酸化ナトリウムや
水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属、ナトリウム
メトキシドやカリウムt-ブトキシドなどのアルカリ金
属アルコキシド、アルカリ金属アミド、ジエチルアミ
ン、ヒドロキシルアミン、アンモニアなどのアミン、お
よびヒドラジンなどの他の一般的な塩基が含まれる。各
保護基について少なくとも1等量の塩基が必要である。
水素酸、臭化水素酸、硫酸などの酸触媒か、もしくは酸
性イオン交換樹脂で除去することもできる。このような
加水分解はその混合物の還流温度など比較的高い温度で
行うことが好ましいが、特に強い酸を使用する場合には
周囲と同程度の温度を用いることができる。
ばエタンチオールと塩化アルミニウムによって行われ
る。
件、例えば気体状ハロゲン化水素との接触などをその除
去に必要とする。
タノールなどの水性アルカノール中で便利に行うことが
できる。しかし、脱遮断反応は便利な溶媒、例えばエチ
レングリコールを含むポリオール、テトラヒドロフラン
などのエーテル、アセトンやメチルエチルケトンなどの
ケトン、またはジメチルスルホキシドなどの中で行うこ
ともできる。
アを用いて、ベンゾイルヒドロキシ保護基を約10℃の
温度で除去する。しかし、使用する過剰な塩基の量は決
定的ではないが、この反応では過剰の塩基を使用するこ
とが好ましい。
オシドが、βアノマーに対するαの比率が1:1より大
きく、およそ1:9までで製造される。
オシドを米国特許第4965374号(参考文献として
本明細書の一部を構成する)に記述されているようにし
て反応混合物から抽出および/または単離することがで
きる。
するものであり、本発明の範囲の限定を意図するもので
はなく、またそのように見なすべきでもない。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの
製造 シトシン2.44g、ヘキサメチルジシラザン5.15m
lおよび硫酸アンモニウム580mgをキシレン5ml
と共に混合し、その溶液を120℃で1時間還流するこ
とによってビストリメチルシリルシトシンを製造した。
ヘキサメチルジシラザン5mlを追加して均一な溶液を
形成させて、それを30分間還流した。キシレンと過剰
のヘキサメチルジシラザンを除去し、ゼラチン様のビス
-トリメチルシリルシトシンを得た。ビス-トリメチルシ
リルシトシン5.6gをキシレン20ml中に再構成し
た。キシレンを除去し、ビス-トリメチルシリルシトシ
ンを再びキシレン20ml中に再構成した。そのビス-
トリメチルシリルシトシンを蒸発乾固し、キシレン5m
l中に再構成した。2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-
リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタンスル
ホネート1gを上記ビス-トリメエチルシリルシトシン
溶液と127℃で3.5時間反応させた。HPLC分析
により反応の完結を確認した。
応混合物を60℃に冷却し、酢酸エチル100mlで希
釈し、1N 塩化水素酸200mlで洗浄した。乳濁が
起こり、形成した2層を分離した。有機層を5%重炭酸
ナトリウム100mlおよび飽和塩化ナトリウム溶液1
00mlで順次洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。酢酸エチル層の定量的HPLC分析は遮断されたベ
ータ-アノマーヌクレオシドの収率が50%であること
を示した。遮断されたヌクオシドのアルファに対するベ
ータのアノマー比は2.2:1であった。
ルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デオ
キシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-
D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの製
造 ビス-トリメチスシリルシトシン2.8gにキシレン3m
lを加えて、ビス-トリメチスシリルシトシンが溶解す
るまでその溶液を120℃に加熱した。キシレン2ml
に溶解した2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラ
ノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート
1gを加熱し、上記ビス-トリメチルシリルシトシン溶
液と130℃で16時間反応させた。HPLC分析によ
り反応の完結を確認した。遮断されたヌクレオシドのア
ルファに対するベータのアノマー比は1.1:1であっ
た。
応混合物を酢酸エチル150mlで希釈し、1N 塩化
水素酸150mlで洗浄した。乳濁が起こり、形成した
2層を分離した。有機層を水100mlと5%重炭酸ナ
トリウム100mlで順次洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。より正確なHPLC分析のために、有機層1
mlを蒸発乾固し、アセトニトリル1ml中に再構成し
た。アセトニトリル中の有機層の定量的HPLC分析
は、遮断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が
36%であることを示した。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン塩
酸塩の製造 シトシン18.33gとアニソール10mlをN-メチル
-N-(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド6
4.3mlと共に混合し、その溶液を80℃で30分間
加熱することによりビス-トリメチルシリルシトシンを
製造した。アニソール10mlに溶解した2-デオキシ-
2,2-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタ
ンスルホネート5.0gを上記ビス-トリメチルシリルシ
トシン溶液と105℃で5時間反応させた。HPLC分
析により反応の完結を確認した。遮断されたヌクレオシ
ドのアルファに対するベータのアノマー比は5.4:1
であった。
応混合物を60℃に冷却し、酢酸エチル75mlで希釈
し、1N 塩化水素酸200mlで洗浄した。固体粒子
を含有する半透明の溶液が生成した。この溶液を60℃
〜70℃に15分間温め、濾過し、単離した固体を酢酸
エチル20mlで連続的に洗浄した後、40℃の真空乾
燥機で16時間乾燥した。得られたヌクレオシド産物は
4.0g、融点252℃〜256℃であった。定量的H
PLC分析により、生成物が収率75%の遮断されたベ
ータ-アノマーヌクレオシドの塩酸塩であることを確認
した。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの
製造 シトシン20g、ヘキサメチルジシラザン380ml、
硫酸アンモニウム1.18g、キシレン48mlを用い
たことを除いて、実施例1に記述した手法でビス-トリ
メチルシリルシトシンを製造した。そのビス-トリメチ
ルシリルシトシンをキシレン24ml中に再構成した。
ベータに対するアルファの比率が70:30である2-
デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-
ジベンゾイル-1-トルエンスルホネート9.6gをキシ
レン24mlに溶解し、ビス-トリメチルシリルシトシ
ン溶液と1時間反応させた。HPLC分析により反応の
完結を確認した。
応混合物を65℃に冷却し、酢酸エチル100mlを加
えた。その溶液を65℃に保ち、1N塩化水素酸200
mlで洗浄した。乳濁が起こり、形成した2層を分離し
た。有機層を5%重炭酸ナトリウム200mlで洗浄し
た後、硫酸マグネシウムで乾燥した。遮断されたヌクレ
オシドのアルファに対するベータのアノマー比は1.
1:1であった。定量的HPLC分析は遮断されたベー
タ-アノマーヌクレオシドの収率が27%であることを
示した。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの
製造 シトシン30gをヘキサメチルジシラザン175mlお
よび硫酸アンモニウム25mgと窒素下で混合し、12
0℃で2時間加熱することによってビス-トリメチルシ
リルシトシンを製造した。その混合物を80℃に冷却
し、酢酸エチル100mlで希釈した。次にヘキサメチ
ルジシラザンと酢酸エチルを145℃の温度で常圧蒸留
した。この操作を2回繰り返した後、得られたビス-ト
リメチルシリルシトシンをアニソール15mlに加え、
110℃〜115℃に冷却した。アニソール10mlに
溶解した2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノ
シル-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート
5.75gを均一な溶液が形成するまで45℃で撹拌
し、上記ビス-トリメチルシリルシトシン溶液と115
℃〜120℃で7時間反応させた。HPLC分析により
反応の完結を確認した。遮断されたヌクレオシドのアル
ファに対するベータのアノマー比は7.3:1であっ
た。
応混合物を88℃に冷却し、酢酸エチル34mlで希釈
し、4N 塩化水素酸125mlで洗浄した。固体粒子
を含有するスラリーが形成し、これを80℃で1.5時
間撹拌した後、濾過した。濾液を4N 塩化水素酸で洗
浄し、真空乾燥機中45℃で乾燥した。得られたヌクレ
オシド生成物は4.6gであった。定量的HPLC分析
は遮断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が7
9.5%であることを示した。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン塩
酸塩の製造 実施例5に記述した操作によってビス-トリメチルシリ
ルシトシンを製造した。その溶液を100℃に冷却し
た。アニソール10mlに溶解した2-デオキシ-2,2-
ジフルオロ-D-リボフラノース-3,5-ジベンゾイル-1
-α-メタンスルホネート5.75gを均一な溶液が形成
するまで45℃で撹拌し、ビス-トリメチルシリルシト
シン溶液と110℃〜115℃で16時間反応させた。
HPLC分析によりわずか3.9%の未反応2-デオキシ
-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾ
エート-1-α-メタンスルホネートが残っていることを
確認した。遮断されたヌクレオシドのアルファに対する
ベータの比は7.2:1であった。
応混合物を冷却し、65℃の酢酸エチル69mlで希釈
した。次に反応混合物を4N塩化水素酸185mlと混
合した。その混合物を78℃で1時間還流してスラリー
を形成させた。このスラリーを濾過し、固体を4N塩化
水素酸60mlで洗浄し、真空乾燥機中45℃で乾燥し
た。ヌクレオシド生成物は3.62gであった。定量的
HPLC分析により、この生成物が収率64.2%の遮
断されたベータ-アノマーヌクレオシドの塩酸塩である
ことを確認した。
リルアデニンによるベータ-アノマーに富む9-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-5-アミノプリンの製造 アデニン7gとヘキサメチルジシラザン109mlを硫
酸アンモニウム250mgと混合し、その混合物を11
0〜115℃で8時間加熱することによりビス-トリメ
チルシリルアデニンを製造した。その溶液をさらに30
分間還流し、次いで過剰のヘキサメチルジシラザンを除
去し、ビス-トリメチルシリルアデニン14.5gをアニ
ソール3ml中に再構成した。2-デオキシ-2,2-ジフ
ルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-
メタンスルホネート1.58gをビス-トリメチルシリル
アデニン溶液と105℃〜110℃で24時間反応させ
た。HPLC分析により反応の完結を確認した。
応混合物を30℃に冷却し、酢酸エチル50mlで希釈
し、4N塩化水素酸75mlで洗浄した。乳濁が起こ
り、有機層を分離して、5%重炭酸ナトリウム75ml
および飽和塩化ナトリウム溶液75mlで順次洗浄した
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。遮断されたヌクレオ
シドのアルファに対するベータのアノマー比は6:1で
あった。
がいかにヌクレオシド生成物のアノマー比に影響を与え
るかを示す。
ロキシ保護されており、α-またはβ-OMsはアルファ
-またはベータ-2,2-ジフルオロ-2-デオキシ-D-リボ
フラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-メタンスルホネー
トを表す。β-またはα-OTsはベータ-またはアルフ
ァ-2,2-ジフルオロ-2-デオキシ-D-リボフラノシル-
3,5-ジベンゾイル-1-トルエンスルホネートを表す。
α-またはβ-OBsはアルファ-またはベータ-2,2-ジ
フルオロ-2-デオキシ-D-リボフラノシル-3,5-ジベ
ンゾイル-1-ブロモ-ベンゼンスルホネートを表す。7
0:30α:β-OTs炭水化物はp-トルエンスルホン
酸によるβ-OTsのアノマー化によって得た。収率は
炭水化物の量に基づいており、単離した生成物収率であ
る(a)を除いて、対応する溶液生成物ピークを標品1-
(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベ
ンゾイル-β-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン
-2-オンと比較する定量的逆相HPLC分析から計算し
た。(*)炭水化物濃度は溶媒(ミリリットル)の単位体積
あたりの重量(グラム)による炭水化物百分率の単位を有
する。各例の核酸塩基保護基はトリメチルシリルであ
る。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの
製造 シトシン5.78gにヘキサメチルジシラザン112m
lと硫酸アンモニウム100mgを加えた。その溶液を
撹拌しながら115℃〜120℃に1.5時間加熱し、
次いで過剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。その
混合物を60℃に冷却し、1,2-ジクロロエタン40m
l中に再構成してビス-トリメチルシリルシトシンの均
一な溶液とした。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン0.54mlを加えた。こ
の溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に冷却し、
ジクオロロメタン0.50ml中のトリフルオロメタン
スルホニル無水物0.57mlと反応させて、溶液中に
アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオ
ロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフ
ルオロメタンスルホネート中間体を形成させた。反応混
合物の温度を−65℃未満に維持するように注意した。
アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオ
ロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフ
ルオロメタンスルホネート中間体の65℃での19F核磁
気共鳴(NMR)分析は次のデータを示した:19F NM
R(300MHz,CDCl3),δ−77(s,3F,C
F3SO2−),−111(d,J=257Hz,1F,ア
ルファ-アノマー),−122(d,J=242Hz,1
F,ベータ-アノマー),−124(d,J=257H
z,1F,アルファ-アノマー),−126ppm(d,
J=242Hz,1F,ベータ-アノマー)。すべての19
F NMRピークシフトが−162.9ppmに割り当て
たヘキサフルオロベンゼンに対するものであることに注
意すること。19F NMRスペクトルはフッ素-プロトン
カップリングをも示したが、これらのカップリングの性
質は決定しなかった。
2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-
1-トリフルオロメタンスルホネート溶液をビス-トリメ
チルシリルシトシン溶液と−65℃で反応させて、反応
温度を23℃に上げることにより標記の遮断されたヌク
レオシドを得、これをHPLC分析で確認した。遮断し
たヌクレオシドのアルファに対するベータのアノマー比
は1.9:1であった。
するために、ジクロロメタン100mlと1N塩化水素
酸200mlを加えた。有機層を分離し、5%重炭酸ナ
トリウム200mlで洗浄した。有機層を再び分離し、
飽和塩化ナトリウム200mlで洗浄した。標記ヌクレ
オシド生成物が有機層から沈殿した。定量的HPLC分
析により、遮断されたベータ-アノマーヌクレオシドの
収率が42%であることがわかった。1H NMR(DM
SO):δ=4.74(4'H),4.79(5'H),5.84
(5H),5.88(3'H),6.44(1'H),7.56(N
H2),7.68(6H)。13C NMR(DMSO):δ=6
3.45(5'C),71.80(3'C),75.71(4'
C),84.64(1'C),95.12(5C),121.8
6(2'C),141.93(6C),154.48(2C),
165.87(4C)。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの
製造 ジクロロメタン75mlにシトシン5.78gを懸濁
し、N-メチル-N-トリメチルシリルトリフルオロアセ
トアミド20.57mlを加え、得られた溶液を−30
℃に冷却することによってビス-トリメチルシリルシト
シン溶液を調製した。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン0.55mlを加えた。こ
の溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に冷却し、
ジクロロメタン1mlちゅうのトリフルオロメタンスル
ホニル無水物0.57mlと反応させて、溶液中にアル
ファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D
-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネートを形成させた。反応混合物の温度を
−65℃未満に維持するよう注意した。アルファ-アノ
マーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラ
ノース-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンス
ルホネート溶液をビス-トリメチルシリルシトシン溶液
と−30℃で反応させて標記の遮断されたヌクレオシド
を形成させ、これをHPLC分析によって確認した。遮
断されたヌクレオシドのアルファに対するベータのアノ
マー比は2.3:1であった。
めに、1N塩化水素酸200mlを加えた。有機層を分
離し、5%炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層の定量的
HPLC分析より遮断されたベータ-アノマーの収率が
45%であることがわかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 実施例8に記載の方法によってビス-トリメチルシリル
シトシン溶液を製造し、−15℃に冷却した。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン0.54mlを加えた。こ
の溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に冷却し、
ジクロロメタン0.5ml中のトリフルオロメタンスル
ホニル無水物0.57mlと反応させて溶液中にアルフ
ァ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-
リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネートを形成させた。反応混合物の温度を
−65℃に維持するように注意した。アルファ-アノマ
ーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノ
シル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスル
ホネート溶液を−15℃でビス-トリメチルシリルシト
シン溶液と反応させることにより、標記の遮断されたヌ
クレオシドを得、これをHPLC分析で確認した。遮断
されたヌクレオシドのアルファに対するベータのアノマ
ー比は2.3:1であった。
するために、ジクロロメタンを除去し、得られた残渣を
アニソール21mlと水40ml中に再構成した後、9
0℃に加熱した。生成した固体を溶液から除去した。有
機層と水層を分離し、次いで有機層を水10mlで洗浄
した。ベ−タ-アノマーヌクレオシド生成物が有機層か
ら沈殿した。定量的HPLC分析により遮断されたベー
タ-アノマーヌクレオシドの収率が58%であることが
わかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン5.78gをジクロロメタン20mlに懸濁
し、ジクロロメタン10ml中のN-メチル-N-トリメ
チルシリルトリフルオロアセトアミド20.57mlを
加え、得られた溶液を0℃に冷却することによってビス
-トリメチルシリルシトシン溶液を製造した。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン0.55mlを加えた。こ
の溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に冷却し、
ジクロロメタン1ml中のトリフルオロメタンスルホニ
ル無水物0.57mlと反応させることにより、溶液中
にアルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフル
オロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリ
フルオロメタンスルホネートを形成させた。反応混合物
の温度を−65℃未満に維持するように留意した。アル
ファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D
-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネート溶液を0℃でビス-トリメチルシリ
ルシトシン溶液と反応させて、標記の遮断されたヌクレ
オシドを形成させ、それをHPLCによって確認した。
遮断されたヌクレオシドのアルファに対するベータのア
ノマー比は2.5:1であった。
するために、1N塩化水素酸250mlを加えた。有機
層を分離し、5%炭酸ナトリウム200mlで洗浄し
た。有機層の定量的HPLC分析により遮断されたベー
タ-アノマーヌクレオシドの収率が49%であることが
わかった。
シリル-N-アセチルシトシンによるベータ-アノマーに
富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ
-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-アセトアミド
ピリミジン-2-オンの製造 N-アセチルシトシン4gにヘキサメチルジシラザン5
6mlと硫酸アンモニウム698mgを加えた。この溶
液を撹拌しながら115℃〜120℃に4時間加熱し、
次いで過剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。その
混合物を50℃に冷却し、1,2-ジクロロエタン50m
lを加えた。1,2-ジクロロエタンヲ除去し、得られた
固体残渣を1,2-ジクロロエタン50ml中に再構成し
た。1,2-ジクロロエタンを再び除去し、油状残渣を得
た。この油状残渣に1,2-ジクロロエタン2.5mlを
加えて均一なビス-トリメチルシリル-N-アセチルシト
シン溶液を得た。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gに乾燥ジクロロメ
タン2mlを加えた。この溶液を−78℃に冷却し、ト
リエチルアミン0.55mlおよびトリフルオロメタン
スルホニル無水物0.58mlと反応させることにより
溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-
ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1
-トリフルオロメタンスルホネートを形成させた。反応
混合物の温度を−65℃に維持するよう留意した。アル
ファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D
-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネート溶液を23℃でビス-トリメチルシ
リル-N-アセチルシトシン溶液と反応させた。この反応
混合物を−60℃で1.5時間撹拌するうことにより、
標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、それをHP
LC分析によって確認した。遮断されたヌクレオシドの
アルファに対するベータのアノマー比は2:1であっ
た。
するために、ジクロロメタン50mlを加えた。有機層
を分離し、5%重炭酸ナトリウム50ml、次いで1N
塩化水素酸50ml、および飽和塩化ナトリウム50m
lで順次洗浄した。有機層の定量的HPLC分析によ
り、遮断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が
15%であることがわかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン5.78gにヘキサメチルジシラザン112m
lと硫酸アンモニウム50mgを加えた。その混合物を
撹拌しながら115℃〜120℃に3時間加熱し、次い
で過剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。次にこの
溶液をを27℃に冷却し、生成した固体残渣をジクロロ
メタン35ml中に再構成することにより均一なビス-
トリメチルシリルシトシン溶液を得た。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン0.54mlを加えた。こ
の溶液を−78℃に冷却し、ジクロロメタン0.50m
l中のトリフルオロメタンスルホニル無水物0.57m
lと反応させて、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-
デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-
ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形
成させた。反応混合物の温度を−65℃未満に維持する
よう留意した。アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-
2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾ
エート-1-トリフルオロメタンスルホネート溶液を27
℃でビス-トリメチルシリルシトシンと反応させること
により標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、それ
をHPLCで確認し、アルファ−アノマーに富む2−デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートの11
%が未反応で残っていることが示された。遮断されたヌ
クレオシドのアルファに対するベータのアノマー比は
2.2:1であった。定量的HPLC分析により、遮断
されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が54%で
あることがわかった。
シリルシトシンによる1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフ
ルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)
-4-アミノピリミジン-2-オンの製造 シトシン5.78gにヘキサメチルジシラザン112m
lと硫酸アンモニウム50mgを加えた。この溶液を撹
拌しながら115℃〜120℃に2時間加熱し、次いで
過剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。得られた油
状物を23℃に冷却することにより生成した固体残渣を
ジクロロメタン35mlに再溶解して均一なビス-トリ
メチルシリルシトシン溶液を得、これを0℃に冷却し
た。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
9mlとトリエチルアミン0.54mlを加えた。この
溶液を−78℃に冷却し、ジクロロメタン0.50ml
中のトリフルオロメタンスルホニル無水物0.57ml
と反応させて溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デオ
キシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベ
ンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成さ
せた。反応混合物の温度を−65℃未満に維持するよう
留意した。アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2
-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-
1-トリフルオロメタンスルホネート溶液を23℃でビ
ス-トリメチルシリルシトシン溶液と反応させることに
より、標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、それ
をHPLC分析によって確認した。遮断されたヌクレオ
シドのアルファに対するベータのアノマー比は2.2:
1であった。
するために、1N塩化水素酸150mlで2回洗浄し
た。有機層を分離し、5%重炭酸ナトリウム150ml
で洗浄し、飽和塩化ナトリウム150mlで再度洗浄し
た。有機層の定量的HPLC分析により遮断されたベー
タ-アノマーヌクレオシドの収率が49%であることが
わかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン5.9gにヘキサメチルジシラザン112ml
と硫酸アンモニウム25mgを加えた。その溶液を撹拌
しながら120℃〜125℃に3時間加熱し、次いで過
剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。得られた固体
残渣をジクロロメタン35mlに再溶解し、10℃に冷
却して均一なビス-トリメチルシリルシトシン溶液を形
成させた。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート655mgにジクロロ
メタン0.55mlとトリエチルアミン0.36mlを加
えた。その溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に
冷却し、ジクロロメタン0.50ml中のトリフルオロ
メタンスルホニル無水物0.35mlと反応させて溶液
中にアルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフ
ルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-ト
リフルオロメタンスルホネートを形成させた。反応混合
物の温度を−65℃未満に維持するよう留意した。アル
ファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D
-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネート溶液を10℃でビス-トリメチルシ
リルシトシン溶液と反応させることにより、標記の遮断
されたヌクレオシドを形成させ、それをHPLC分析に
よって確認した。遮断されたヌクレオシドのアルファに
対するベータのアノマー比は2.7:1であった。定量
的HPLC分析により遮断されたベータ-アノマーヌク
レオシドの収率が60%であることがわかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン5.78gにヘキサメチルジシラザン112m
lと硫酸アンモニウム50mgを加えた。この溶液を撹
拌しながら115℃〜120℃に1.5時間加熱し、次
いで過剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。得られ
た固体残渣を23℃で1,2-ジクロロメタン40mlに
再溶解することにより均一なビス-トリメチルシリルシ
トシン溶液を得た。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン1.2mlを加えた。この
溶液を−78℃に冷却し、ジクロロメタン0.50ml
中でトリフルオロメタンスルホニル無水物0.57ml
と反応させることにより溶液中にアルファ-アノマーに
富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル
-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネ
ートを形成させた。反応混合物の温度を−65℃未満に
維持するよう留意した。アルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート溶液を
23℃でビス-トリメチルシリルシトシン溶液と反応さ
せることにより、標記の遮断されたヌクレオシドを形成
させ、それをHPLC分析によって確認した。遮断され
たヌクレオシドのアルファに対するベータのアノマー比
は2.8:1であった。定量的HPLC分析により、遮
断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が50%
であることがわかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン5.78gにヘキサメチルジシラザン112m
lと硫酸アンモニウム50mgを加えた。この溶液を撹
拌しながら115℃〜120℃に1.5時間加熱し、次
いで過剰のヘキサメチルジシラザンを除去した。得られ
た固体残渣を23℃で1,2-ジクロロメタン40mlに
再溶解することにより均一なビス-トリメチルシリルシ
トシン溶液を得た。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
10mlとトリエチルアミン0.54mlを加えた。こ
の溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に冷却し、
ジクロロメタン0.50ml中でトリフルオロメタンス
ルホニル無水物0.57mlと反応させることにより溶
液中にアルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジ
フルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-
トリフルオロメタンスルホネートを形成させた。反応混
合物の温度を−65℃未満に維持するよう留意した。ア
ルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-
D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオ
ロメタンスルホネート溶液を23℃でビス-トリメチル
シリルシトシン溶液と反応させることにより、標記の遮
断されたヌクレオシドを形成させ、それをHPLC分析
によって確認した。遮断されたヌクレオシドのアルファ
に対するベータのアノマー比は2.5:1であった。定
量的HPLC分析により、遮断されたベータ-アノマー
ヌクレオシドの収率が68%であることがわかった。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン5.78gにジクロロメタン5ml、N-メチル
-N-トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド20.
6mlおよびジクロロメタン5mlを加えて均一なビス
-トリメチルシリルシトシン溶液を得た。
ラノシル-3,5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン
3mlとトリエチルアミン0.55mlを加えた。この
溶液を23℃で30分間撹拌し、−78℃に冷却し、ジ
クロロメタン1ml中でトリフルオロメタンスルホニル
無水物0.57mlと反応させることにより溶液中にア
ルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-
D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオ
ロメタンスルホネートを形成させた。反応混合物の温度
を−65℃未満に維持するよう留意した。アルファ-ア
ノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフ
ラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタン
スルホネート溶液を23℃でビス-トリメチルシリルシ
トシン溶液と反応させることにより、標記の遮断された
ヌクレオシドを形成させ、それをHPLC分析によって
確認した。遮断されたヌクレオシドのアルファに対する
ベータのアノマー比は2.5:1であった。
するために、1N塩化水素酸塩250mlを加えた。有
機層を分離し、5%炭酸ナトリウム250mlで洗浄し
た。有機層の定量的HPLC分析は遮断されたベータ-
アノマーの収率が50%であることを明らかにした。
と収率に対する溶媒、ピリミジンヌクレオシド誘導体の
モル等量の効果を示している。
炭水化物はアルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2
-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-
1-トリフルオロメタンスルホネートである。(N/D)
は決定しなかったことを示す。収率は炭水化物の量に基
づいており、対応する溶液生成物ピークを標品と比較す
る定量的逆相HPLC分析から計算した。上記ヌクレオ
シド塩基の保護基はトリメチリシリルである。
(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベ
ンゾイル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2
-オンの製造 シトシン(12.0g)、ヘキサメチルジシラザン(60m
l)および硫酸アンモニウム(10mg)を125℃で3
0分間還流することにより均一な溶液を得た。蒸留によ
ってヘキサメチルジシラザンを除去することによりビス
-トリメチルシリルシトシンを得た。アニソール(2m
l)とアセトニトリル(3ml)中で2-デオキシ-2',2'
-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-
1-アルファ-メタンスルホネート(1.15g)をビス-ト
リメチルシリルシトシン(6.89g,10等量)とナノ
フルオロ-1-ブタンスルホン酸(0.5g)のカリウム塩
の存在下80℃で16時間反応させた。HPLC分析に
より反応の完結を確認し、系中での収率が33%である
ことがわかった。標記化合物のアルファに対するベータ
のアノマー比は3:1であった。
アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-
3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-ア
ミノピリミジン-2-オンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)を硫酸カリウム(0.5g)の存在下で、実施例19に
記述したように調製したビス-トリメチルシリルシトシ
ン(6.89g,10等量)とアセトニトリル(2.0ml)
中80℃で72時間反応させた。HPLC分析により反
応の完結を確認し、系中での収率が65%であることが
わかった。標記化合物のアルファに対するベータのアノ
マー比は4.7:1であった。
酸のテトラブチルアンモニウム塩によるベータ-アノマ
ーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',
5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-アミノ
ピリミジン-2-オンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1−α−メタンスルホネート(0.29
ml)をトリフルオロメタンスルホン酸のテトラブチル
アンモニウム塩(1.5mmol)(水酸化テトラブチルア
ンモニウム(メタノール中の1M溶液1.5ml)をトリ
フルオロメタンスルホン酸(0.13ml)で処理し、次
いでメタノールを留去することによって系中で調製した
もの)の存在下で、実施例19に記述したように調製し
たビス-トリメチルシリルシトシン(6.89g,10等
量)とアセトニトリル(3.0ml)中80℃で4時間反応
させた。HPLC分析により反応の完結を確認し、系中
での収率が45%であることがわかった。標記化合物の
アルファに対するベータのアノマー比は7.1:1であ
った。
アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-
3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-ア
ミノピリミジン-2-オンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)を硫酸バリウム(1.0g)の存在下で、実施例19に
記載の如く調製したビス-トリメチルシリルシトシンと
アセトニトリル(3.0ml)中75℃で20.5時間反応
させた。HPLC分析により系中での収率が36%であ
ることがわかった。標記化合物のアルファに対するベー
タのアノマー比は11.2:1であった。
アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-
3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-ア
ミノピリミジン-2-オンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)を硫酸セシウム(1.0g)の存在下で、実施例19に
記載の如く調製したビス-トリメチルシリルシトシン
(6.89g,10等量)と、アセトニトリル(3.0ml)
中75℃で21時間反応させた。HPLC分析により、
系中での収率が24%であることがわかった。標記化合
物のアルファに対するベータのアノマー比は14.9:
1であった。
酸のセシウム塩によるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)をトリフルオロメタンスルホン酸のセシウム塩(トリ
フルオロメタンスルホン酸0.13mlを過剰の炭酸セ
シウムで処理することにより系中で調製したもの)の存
在下で、実施例19に記載の如く調製したビス-トリメ
チルシリルシトシン(6.89g,10等量)とアセトニ
トリル(3.0ml)中75℃で20.5時間反応させた。
HPLC分析により反応の完結を確認し、系中での収率
が65%であることがわかった。標記化合物のアルファ
に対するベータのアノマー比は7.2:1であった。
酸のバリウム塩によるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)をトリフルオロメタンスルホン酸のバリウム塩(トリ
フルオロメタンスルホン酸0.13mlを過剰の炭酸バ
リウムで処理することにより系中で調製したもの)の存
在下で、実施例19に記載の如く調製したビス-トリメ
チルシリルシトシン(6.89g,10等量)とアセトニ
トリル(3.0ml)中75℃で20.5時間反応させた。
HPLC分析により系中での収率が25%であることが
わかった。標記化合物のアルファに対するベータのアノ
マー比は14.4:1であった。
酸のカリウム塩によるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1−α−メタンスルホネート(2.3
g,12.6等量)をトリフルオロメタンスルホン酸のカ
リウム塩(トリフルオロメタンスルホン酸(0.26ml)
を炭酸カリウム(1.0g)で処理することにより系中で
調製したもの)の存在下で、実施例19に記載の如く調
製したビス-トリメチルシリルシトシン(16.1g)とア
セトニトリル(8.0ml)中75℃で45時間反応させ
た。HPLC分析により系中での収率が69.8%であ
ることがわかった。標記化合物のアルファに対するベー
タのアノマー比は7.2:1であった。
応混合物を70℃ないし80℃に冷却し、4N塩化水素
酸40mlと混合した。沈殿した生成物を濾過し、乾燥
した。定量的HPLC分析は62.4%の単離収率を示
した。
酸のカリウム塩によるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(2.3g)
をトリフルオロメタンスルホン酸のカリウム塩(トリフ
ルオロメタンスルホン酸(0.26ml)を炭酸カリウム
(1.0g)で処理することにより系中で調製したもの)の
存在下で、実施例19に記載の如く調製したビス-トリ
メチルシリルシトシン(16.1g,12.6等量)とプロ
ピオニトリル(8.0ml)中90℃で21時間反応させ
た。HPLC分析により反応の完結を確認した。標記化
合物のアルファに対するベータのアノマー比は6.7:
1であった。
応混合物を70℃ないし80℃に冷却し、4N塩化水素
酸40mlと混合した。沈殿した生成物を濾過し、乾燥
した。定量的HPLC分析は59.3%の単離収率を示
した。
アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-
3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-ア
ミノピリミジン-2-オンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)を実施例19に記載の如く調製したビス-トリメチル
シリルシトシン(6.09g,10等量)とアニソール(4
ml)中110℃で20時間反応させた。HPLC分析
により反応の完結を確認し、系中での収率が77%であ
ることがわかった。標記化合物のアルファに対するベー
タのアノマー比は3.4:1であった。
アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-
3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-ア
ミノピリミジン-2-オンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート(1.15
g)をトリフルオロメタンスルホン酸のセシウム塩(トリ
フルオロメタンスルホン酸(0.13ml)を過剰の炭酸
セシウムで処理することにより系中で調製したもの)の
存在下で、実施例19に記載の如く調製したビス-トリ
メチルシリルシトシン(6.08g,10等量)とプロピ
オニトリル(4ml)中85℃で20時間反応させた。H
PLC分析により反応の完結を確認し、系中での収率が
70%であることがわかった。標記化合物のアルファに
対するベータのアノマー比は6.7:1であった。
ドアミノプリンカリウム塩によるベータ-アノマーに富
む9-[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'
-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-2,6-ジピ
バロイルアミノプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート100mgにジクロロメタン1ml
とトリエチルアミン0.036mlを加えた。その溶液
を23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフ
ルオロメタンスルホン酸無水物0.045mlと反応さ
せることにより溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-トリフルオロメタンスルホネートを形成
させた。
mgの懸濁液をアセトニトリル1.5ml中に調製し、
窒素雰囲気下で無水状態に維持した。この懸濁液にカリ
ウムt-ブトキシ65mgを加え、得られた混合物を2
3℃で10分間撹拌することにより、2,6-ジピバルア
ミドアミノプリンカリウム塩を得た。その塩を0℃に冷
却し、アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジ
フルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-
トリフルオロメタンスルホネート溶液と反応させ、1時
間撹拌し、22℃に温めて標記の遮断されたヌクレオシ
ドを形成させ、それをHPLC分析によって確認した。
遮断されたヌクレオシドのアルファに対するベータの比
は2:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
5ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。定量的HPLC分析により遮断されたベータ-
およびアルファ-アノマーヌクレオシドの合わせた収率
が42%であることがわかった。
ドアミノプリンカリウム塩によるベータ-アノマーに富
む9-[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'
-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-2,6-ジピ
バルアミドアミノプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1gにトリエチルアミン0.55ml
とジクロロメタン8.33mlを23℃で加えた。この
混合物を−78℃に冷却し、ジクロロメタン0.50m
l中のトリフルオロメタンスルホン酸無水物0.53m
lと反応させることにより、溶液中にアルファ-アノマ
ーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノ
シル-3,5-ジベンゾエート-1-トリフルオロメタンサ
ルフェートを形成させた。反応混合物の温度を−65℃
未満に維持するよう留意した。
5gの懸濁液をアセトニトリル30ml中に調製し、窒
素雰囲気下で無水状態を維持した。その懸濁液にカリウ
ムt-ブトキシド651mgを加え、得られた混合物を
23℃で15分間撹拌することにより2,6-ジピバルア
ミドアミノプリンカリウム塩を得た。その塩懸濁液を乾
燥ジクロロメタン20mlに加え、0℃に冷却し、アル
ファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D
-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネート溶液と反応させ、1時間撹拌し、2
3℃に温めて標記の遮断されたヌクレオシドを形成さ
せ、それをHPLC分析で確認した。遮断されたヌクレ
オシドのアルファに対するベータのアノマー比は2:1
であった。
するために、酢酸エチル50mlと1N塩化水素酸50
mlを加えた。有機層を分離し、5%重炭酸ナトリウム
50mlで洗浄した。有機層を分離し、飽和塩化ナトリ
ウム水溶液50mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。
リウム塩によるベータ-アノマーに富む9-[1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)]-6-クロロプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応させ
ることにより溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デオ
キシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベ
ンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成さ
せた。
セトニトリル3ml中に調製し、窒素雰囲気下で無水状
態を維持した。その懸濁液にカリウムt-ブトキシド1
30mgを加え、得られた混合物を23℃で10分間撹
拌することにより6-クロロプリンカリウム塩を得た。
その塩懸濁液を0℃に冷却し、アルファ-アノマーに富
む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-
3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネー
ト溶液2mlと反応させ、1時間撹拌し、22℃に温め
て標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、それをH
PLC分析で確認した。遮断されたヌクレオシドのアル
ファに対するベータのアノマー比は2:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
5mlと食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。定量的HPLC分析により、遮断されたベータ
-アノマーヌクレオシドの収率が27%であることがわ
かった。
デアザプリンカリウム塩による9-[1-(2'-デオキシ-
2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リ
ボフラノシル)]-2,6-ジクロロ-3-デアザプリンの製
造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応させ
ることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成
させた。
の懸濁液をアセトニトリル1.5ml中に調製し、窒素
雰囲気下で無水状態を維持した。この懸濁液にカリウム
t-ブトキシド49mgを加え、得られた混合物を23
℃で10分間撹拌することにより2,6-ジクロロ-3-デ
アザプリンカリウム塩を得た。その塩懸濁液を0℃に冷
却し、アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジ
フルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-
トリフルオロメタンスルホネート溶液と反応させ、1時
間撹拌し、20℃に温めて標記の遮断されたヌクレオシ
ドを形成させ、それをHPLC分析で確認した。遮断さ
れたヌクレオシドのアルファに対するベータのアノマー
比は2.5:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
5mlと食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。定量的HPLC分析により遮断されたベータ-
アノマーヌクレオシドの合わせた収率が21%であるこ
とがわかった。融点127〜129℃。
ム塩による9-[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ
-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-2,
6-ジクロロプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌した後、−40℃に冷却し、トリ
フルオロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応
させることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む
2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート
を形成させた。
をアセトニトリル3ml中に調製し、窒素雰囲気下で無
水状態を維持した。カリウムt-ブトキシド130mg
を加え、得られた混合物を23℃で10分間撹拌するこ
とにより2,6-ジクロロプリンカリウム塩を得た。その
塩懸濁液を0℃に冷却し、アルファ-アノマーに富む2-
デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-
ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート溶液
と反応させ、1時間撹拌し、22℃に温めることにより
標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、それをHP
LC分析で確認した。遮断されたヌクレオシドのアルフ
ァに対するベータのアノマー比は2.5:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
5ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。定量的HPLC分析により、遮断されたベータ
-アノマーの収率が22%であることがわかった。
1,2,4-トリアゾールカリウム塩によるベータ-アノマ
ーに富む1-[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-
3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-3-
カルボエトキシ-1,2,4-トリアゾールの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌した後、−40℃に冷却し、トリ
フルオロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応
させることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む
2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート
を形成させた。
をアセトニトリル3ml中に調製し、窒素雰囲気下で無
水状態に維持した。カリウムt-ブトキシド131mg
を加え、得られた混合物を23℃で10分間撹拌するこ
とにより、3-カルボエトキシ-1,2,4-トリアゾール
カリウム塩を得た。その塩懸濁液を0℃に冷却し、アル
ファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D
-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロ
メタンスルホネート溶液2mlと反応させ、40分間撹
拌し、15℃に温めることにより標記の遮断されたヌク
レオシドを形成させ、それをHPLC分析で確認した。
遮断されたヌクレオシドのアルファに対するベータのア
ノマー比は2.5:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
5ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。定量的HPLC分析により遮断されたベータ-
アノマーヌクレオシドの収率が14%であることがわか
った。
ロプリンカリウム塩による9-[1-(2'-デオキシ-2',
2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフ
ラノシル)]-2-アミノ-6-クロロプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌した後、−40℃に冷却し、トリ
フルオロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応
させることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む
2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート
を形成させた。
懸濁液をアセトニトリル3ml中に調製し、窒素雰囲気
下で無水状態を維持した。カリウムt-ブトキシド13
0mgを加え、得られた混合物を23℃で10分間撹拌
することにより、2-アミノ-6-クロロプロリンカリウ
ム塩を得た。その塩懸濁液を0℃に冷却し、アルファ-
アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボ
フラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタ
ンスルホネート溶液2mlと反応させ、1時間撹拌し、
22℃に温めることにより標記の遮断されたヌクレオシ
ドを形成させ、それをHPLC分析によって確認した。
遮断されたヌクレオシドのアルファに対するベータのア
ノマー比は2:1であった。
するために、酢酸エチル100ml、水10mlを加
え、沈殿が生じた。その沈殿を濾過し、飽和重炭酸ナト
リウム水溶液5ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。定量的HPLC分析により遮断さ
れたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が14%であ
ることがわかった。
ドアミノプリンカリウム塩によるベータ-アノマーに富
む9-[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'
-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-2,6-ジピ
バルアミドアミノプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート3.78gにジクロロメタン30ml
とトリエチルアミン1.39mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物1.68mlと反応させて
溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-
トリフルオロメタンスルホネートを形成させた。
9gの懸濁液をアセトニトリル100ml中に調製し、
窒素雰囲気下で無水状態を維持した。カリウムt-ブト
キシド2.46gを加え、得られた混合物を23℃で1
0分間撹拌し、一定重量になるまで減圧下40℃で乾燥
し、2,6-ジピバルアミドアミノプリンカリウム塩を得
た。その塩懸濁液をジクロロメタン100mlに加え、
0℃に冷却し、アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-
2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾ
イル-1-トリフルオロメタンスルホエネート溶液と反応
させ、1時間撹拌し、22℃に温めて標記の遮断された
ヌクレオシドを形成させ、それをHPLC分析で確認し
た。
するために、酢酸エチル500ml、氷20ml、1N
塩化水素酸20mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液3
5mlを加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液25ml、食塩水25mlで洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。遮断されたヌクレオシドのアルフ
ァに対するベータのアノマー比は1.8:1であった。
定量的HPLC分析により、遮断されたベータ-アノマ
ーヌクレオシドの収率が28%であることがわかった。
融点238℃〜239℃。
ミノプリンカリウム塩によるベータ-アノマーに富む9-
[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-
O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-6-ピバルアミド
アミノプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応させ
ることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成
させた。
の懸濁液をアセトニトリル3ml中に調製し、窒素雰囲
気下で無水状態を維持した。カリウムt-ブトキシド1
31mgを加え、得られた混合物を23℃で10分間撹
拌することにより6-ピバルアミドアミノプリンカリウ
ム塩を得た。その塩懸濁液を0℃に冷却し、アルファ-
アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボ
フラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタ
ンスルホネート溶液と反応させ、1時間撹拌し、22℃
に温めることにより標記の遮断されたヌクレオシドを形
成させ、それをHPLC分析で確認した。遮断されたヌ
クレオシドのアルファに対するベータの比は2:1であ
った。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム溶液2mlを加
えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム5ml、
食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
定量的HPLC分析により、遮断されたベータ-および
アルファ-アノマーヌクレオシドの合わせた収率が28
%であることがわかった。
ノ-7-デアザ-6-ピバルアミドプリンカリウム塩による
ベータ-アノマーに富む9-[1-(2'-デオキシ-2',2'
-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-べンゾイル-D-リボフラノ
シル)]-8-ブロモ-7-シアノ-7-デアザ-6-ピバルア
ミドプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応させ
ることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成
させた。
ルアミドプリン187mgの懸濁液をアセトニトリル3
ml中に調製し、窒素雰囲気下で無水状態を維持した。
カリウムt-ブトキシド65mgを加え、得られた混合
物を23で10分間撹拌することにより8-ブロモ-7-
シアノ-7-デアザ-6-ピバロイルアミドプリンカリウム
塩を得た。その塩懸濁液を0℃に冷却し、アルファ-ア
ノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフ
ラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-トリフルオロメタン
スルホネート溶液1mlと反応させ、1時間撹拌し、2
0℃に温めることにより標記の遮断されたヌクレオシド
を形成させ、それをHPLC分析で確認した。遮断され
たヌクレオシドのアルファに対するベータのアノマー比
は2:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液5m
l、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。定量的HPLC分析により遮断されたベータ-およ
びアルファ-アノマーヌクレオシドを合わせた収率が2
4%であることがわかった。
量の2,6-ジピバルアミドアミノプリンカリウム塩によ
るベータ-アノマーに富む9-[1-(2'-デオキシ-2',
2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフ
ラノシル)]-2,6-ジピバルアミドアミノプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1gにジクロロメタン10mlとト
リエチルアミン0.36mlを加えた。この溶液を23
℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフルオロ
メタンスルホン酸無水物0.45mlと反応させること
により、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デオキシ
-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾ
イル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成させ
た。
5gの懸濁液をアセトニトリル30ml中に調製し、窒
素雰囲気下で無水状態を維持した。カリウムt-ブトキ
シド0.65gを加え、得られた混合物を25℃で10
分間撹拌することにより、2,6-ジピバルアミドアミノ
プリンカリウム塩を得た。その塩懸濁液を減圧下40℃
で乾燥して一定重量の白色固体を得た。上記プリン塩2
07mgを下記表の実験A〜Fに記載の溶媒1.5ml
に窒素下0℃で懸濁し、アルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート溶液1
mlと反応させ、1時間撹拌し、0℃に温めることによ
り標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、それをH
PLC分析によって確認した。遮断されたヌクレオシド
のアルファに対するベータのアノマー比を以下に示す。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
2ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。定量的HPLC分析により遮断されたベータ-
アノマーの収率が以下の通り明らかになった。
-ジフェニルカルバモイルオキシプリンカリウム塩によ
るベータ-アノマーに富む9-[1-(2'-デオキシ-2',
2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフ
ラノシル)]-2-アセトアミド-6-ジフェニルカルバモ
イルオキシプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート1.4gにジクロロメタン14mlと
トリエチルアミン0.515mlを加えた。この溶液を
23℃で15分間撹拌し、−40℃に冷却し、トリフル
オロメタンスルホン酸無水物0.621mlと反応させ
ることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形成
させた。
イルプリン2.56gの溶液を熱いジメチルホルムアミ
ド50ml中に調製し、窒素雰囲気下で無水状態を維持
した。その溶液を25℃に冷却し、カリウムt-ブトキ
シ0.74gを加えた。得られた混合物を23℃で10
分間撹拌し、エバポレートして油状物を得、それをエー
テルでトリチュレートし、フィルター上に集め、減圧下
40℃で乾燥して2-アセトアミド-6-ジフェニルカル
バモイルオキシプリンカリウム塩を得た。上記プリン塩
496mgをジクロロメタン3mlに懸濁し、5℃に冷
却し、アルファ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジ
フルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-
トリフルオロメタンスルホネート溶液と反応させ、1時
間撹拌し、25℃に温めることにより標記の遮断された
ヌクレオシドを形成させ、それをHPLC分析によって
確認した。遮断されたヌクレオシドのアルファに対する
ベータのアノマー比は1.8:1であった。
するために、酢酸エチル25ml、水1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
5ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。遮断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収
率は5.8%であった。
ドアミノプリンカリウム塩によるベータ-アノマーに富
む9-[1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'
-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)]-2,6-ジピ
バルアミドアミノプリンの製造 2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾエート100mgにジクロロメタン3ml
とトリエチルアミン0.036mlを加えた。この溶液
を23℃で15分間撹拌し、−78℃に冷却し、トリフ
ルオロメタンスルホン酸無水物0.045mlと反応さ
せることにより、溶液中にアルファ-アノマーに富む2-
デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-
ジベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネートを形
成させた。
5gの懸濁液をアセトニトリル30ml中に調製し、窒
素雰囲気下で無水状態を維持した。カリウムt-ブトキ
シド0.65gを加え、得られた混合物を23℃で10
分間撹拌し、減圧下40℃で乾燥して2,6-ジピバルア
ミドアミノプリンカリウム塩を得、これを−78℃に冷
却した。上記プリン塩をアルファ-アノマーに富む2-デ
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
ベンゾイル-1-トリフルオロメタンスルホネート溶液と
23℃で反応させ、1.5時間撹拌し、22℃に温める
ことにより標記の遮断されたヌクレオシドを形成させ、
それをHPLC分析によって確認した。
するために、酢酸エチル25ml、氷1ml、1N塩化
水素酸1mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液2mlを
加えた。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液5
ml、食塩水5mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。遮断されたヌクレオシドのアルファに対するベー
タのアノマー比は2.7:1であった。
リルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オンの
製造 シトシン292mgをヘキサメチルジシラザン2ml、
硫酸アンモニウム11mgおよびキシレン5mlと混合
し、その溶液を還流して均一な溶液にすることによりビ
ス-トリメチルシリルシトシンを調製した。過剰のキシ
レンとヘキサメチルジシラザンを除去したところ、ビス
-トリメチルシリルシトシンの融解残渣が残った。キシ
レン2mlに溶解した2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-
D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタン
スルホネート400mgを上記融解ビス-トリメチルシ
リルシトシンに加え、キシレンを除去した。反応混合物
の温度を160℃に15分間維持した。HPLC分析に
より反応の完結を確認した。遮断されたヌクレオシド生
成物のベータに対するアルファのアノマー比は1:1.
3であった。
混合物を冷却し、酢酸エチル50mlで希釈し、1N塩
化水素酸50mlで洗浄した。
リルウラシルによるベータ-アノマーに富む1-(2'-デ
オキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル
-D-リボフラノシル)-4-ケトピリミジン-2-オンの製
造 ウラシル295mgをヘキサメチルジシラザン5ml、
硫酸アンモニウム11mgおよび1,2-ジクロロエタン
10mlと混合することによってビス-トリメチルシリ
ルウラシルを調製した。その溶液を110℃に1時間加
熱して均一な溶液にし、過剰のキシレンとヘキサメチル
ジシラザンを除去することにより、融解したビス-トリ
メチルシリルウラシルを得た。2-デオキシ-2,2-ジフ
ルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-
メタンスルホネート200mgを融解したビス-メチル
シリルウラシルに加えた。反応混合物の温度を150℃
に2時間維持した。HPLC分析により反応の完結を確
認した。遮断されたヌクレオシドのベータに対するアル
ファのアノマー比は1:1.8であった。
応混合物を冷却し、酢酸エチル50mlで希釈し、1N
塩化水素酸50mlで洗浄した。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 融解したビス-トリメチルシリルシトシン1.12gに2
-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5
-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート200mgを
加えた。反応混合物の温度を130℃で1時間維持し
た。HPLC分析により反応の完結を確認した。遮断さ
れたヌクレオシド生成物のアノマー比は1.7:1(べー
タ:アルファ)であった。
混合物を酢酸エチル100mlで希釈し、1N塩化水素
酸100mlで洗浄した。有機層の定量的HPLC分析
は遮断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が5
0%であることを示した。
リル-N-アセチルシトシンによるベータ-アノマーに富
む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-
O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-アセタミドピリ
ミジン-2-オンの製造 ビス-トリメチルシリル-N-アセチルシトシン500m
gに2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル
-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネート980
mgを加えた。反応混合物の温度を108℃で3時間維
持した。HPLC分析によって反応の完結を確認した。
遮断されたヌクレオシド生成物のアルファに対するベー
タのアノマー比は1.4:1であった。
混合物を冷却し、酢酸エチル25mlで希釈し、1N塩
化水素酸25mlで洗浄した。水層を酢酸エチル30m
lで洗浄した。酢酸エチル層の定量的HPLC分析は遮
断されたベータ-アノマーヌクレオシドの収率が34%
であることを示した。
リル-N-アセチルシトシンによるベータ-アノマーに富
む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-
O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-アセトアミドピ
リジン-2-オンの製造 融解したビス-トリメチルシリル-N-アセチルシトシン
393mgに2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフ
ラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-メタンスルホネー
ト200mgを加えた。反応混合物の温度を110℃で
1時間維持した。遮断されたヌクレオシド生成物のアル
ファに対するベータのアノマー比は2.3:1であっ
た。
応混合物を酢酸エチル40mlで希釈し、1N塩化水素
酸25mlで洗浄した。有機層の定量的HPLC分析は
ベータ-アノマーヌクレオシドの収率が27%であるこ
とを示した。
シリルシトシンによるベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-4-アミノピリミジン-2-オン
の製造 シトシン4.9gをヘキサメチルジシラザン90ml、
硫酸アンモニウム581mgおよびキシレン2mlと混
合し、その溶液を2時間加熱して均一な溶液を得ること
によりビス-トリメチルシリルシトシンを調製した。過
剰のヘキサメチルジシラザンを除去すると白色の残渣が
生成した。アセトニトリル5mlに溶解した2-デオキ
シ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベン
ゾイル-1-α-メタンスルホネート1gをビス-トリメチ
ルシリルシトシン溶液に加え、アセトニトリルを除去し
た。反応混合物の温度を減圧下で1時間130℃に維持
した。HPLC分析により反応の完結を確認した。遮断
されたヌクレオシド生成物のアルファに対するベータの
アノマー比は3.9:1であった。
応混合物をジクロロメタン100mlで希釈し、1N塩
化水素酸100ml、5%重炭酸ナトリウム200ml
および飽和塩化ナトリウム200mlで順次洗浄した。
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、エバポレ
ートして黄色固体1.03gを得た。定量的HPLC分
析はベータ-アノマーヌクレオシドの収率が43%であ
ることを示した。
び核酸塩基のモル等量がいかにヌクレオシド生成物の収
率とアノマー比に影響を与えるかを示すものである。
ロキシ保護されている。α-またはβ-OMsはアルファ
-またはベータ-2,2-ジフルオロ-2-デオキシ-D-リボ
フラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-メタンスルホネー
トを表し、β-またはα-OTsはベータ-またはアルフ
ァ-2,2-ジフルオロ-2-デオキシ-D-リボフラノシル-
3,5-ジベンゾイル-1-トルエンスルホネートを表す。
収率は炭水化物の総量に基づいており、対応する溶液生
成物ピークを標品1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオ
ロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-ベータ-D-リボフラノシ
ル)-4-アミノピリミジン-2-オンと比較する定量的逆
相HPLC分析から計算した。
-アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ
-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-ピ
バルアミドピリミダ-2-オンの製造 N-ピバルアミドシトシン(1.0g,5.5mmol)を
アセトニトリル(15.0ml)に懸濁し、カリウムt-ブ
トキシド(0.062g,5.5mmol)で処理し、窒素
雰囲気下25℃で撹拌することによりN-ピバロイルシ
トシンのカリウム塩を得た。
キシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベ
ンゾイル-1-α-(p-ブロモベンゼン)スルホネート(2.
99g,5.0mmol)を上記塩に加え、その全混合物
を65℃で5.5時間反応させることにより遮断された
ヌクレオシドを得た。HPLC分析により反応の完結を
確認し、アルファに対するベータのアノマー比が3.
9:1であることが示された。
応混合物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を重炭酸ナ
トリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/酢酸エ
チル6:4)により、標記生成物0.700gを20%の
収率で得た。融点191〜193℃。
-アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ
-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-4-
(N-ピバルアミド)アミノピリミダ-2-オンの製造 N-ピバルアミドシトシン(0.098g,0.5mmo
l)をアセトニトリル(1.5ml)に懸濁し、カリウムt
-ブトキシド(0.062g,0.55mmol)で処理
し、窒素雰囲気下25℃で撹拌することによりN-ピバ
ロイルシトシンのカリウム塩を得た。
シ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベン
ゾイル-1-α-ヨウ化物(0.244g,0.5mmol)
を上記塩に加え、その全混合物を60℃で24時間反応
させることにより、遮断されたヌクレオシドを得た。H
PLC分析により反応の完結を確認し、アルファに対す
るベータのアノマー比が1.13:1であることが示さ
れた。
-アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ
-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-1,
2,4-トリアゾール-3-カルボニトリルの製造 1,2,4-トリアゾール-3-カルボニトリル(0.101
g,1.03mmol)をアセトニトリル(10ml)に懸
濁し、水素化ナトリウム(0.0445g,1.12mm
ol)で処理し、窒素雰囲気下25℃で撹拌することに
より、対応するトリアゾールのナトリウム塩を得た。ア
セトニトリル(10ml)中の2-デオキシ-2,2-ジフル
オロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-ブ
ロミド(0.451g,1.02mmol)を上記塩に加
え、その全混合物を82℃で78時間反応させることに
より遮断されたヌクレオシドを得た。HPLC分析によ
り反応の完結を確認し、アルファに対するベータのアノ
マー比が1.2:1であることが示された。
応混合物をエバポレートして油状固体を得、酢酸エチル
で希釈し、重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。残渣はエタノールから結晶化し
て標記の生成物30mgを6%の収率で与えた。融点2
25℃〜226℃。MS(FD)M/Z455(M+1)。
C22H16F2N4O5についての元素分析:(理論値),5
8.15;H,3.55;N,12.33;(実測値)C,
58.36;H,3.79;N,12.10。
-アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ
-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-1,
2,4-トリアゾール-3-カルボニトリルの製造 1,2,4-トリアゾール-3-カルボアニトリル-(0.27
2g,2.89mmol)をアセトニトリル(20ml)に
懸濁し、水素化ナトリウム(0.094g,2.7mmo
l)で処理し、窒素雰囲気下25℃で撹拌することによ
り上記トリアゾールのナトリウム塩を得た。
シ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベン
ゾイル-1-α-ヨウ化物(0.941g,1.9mmol)
を上記塩に加え、その全混合物を82℃で48時間反応
させることにより遮断されたヌクレオシドを得た。HP
LC分析により反応の完結を確認し、アルファに対する
ベータのアノマー比が3.5:1であることが示され
た。
混合物をエバポレートして油状固体を得、酢酸エチルで
希釈し、重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。その残渣はエタノールから結晶化
して標記の生成物0.421g(融点225℃〜226
℃)を48%の収率で与えた。MS(FD)M/Z455
(M+1)。C22H16F2N4O5についての元素分析:(理
論値)C,58.15;H,3.55;N,12.33;
(実測値)C,58.35;H,3.65;N,12.3
3。
中での(9)位置異性体ベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-6-シアノプリンの製造 6-シアノプリン(0.92g,6.35mmol)をN,N
-ジメチルアセトアミド(12ml)に懸濁し、水素化ナ
トリウム(0.396g,8.25mmol)で処理し、窒
素雰囲気下25℃で6-シアノプリンのナトリウム塩を
得た。
2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,
5-ジベンゾイル-1-α-ヨウ化物(3.09g,6.35
mmol)を上記塩に加え、その全混合物を70℃で5
時間反応させることにより遮断されたヌクレオシドを得
た。HPLC分析により反応の完結を確認し、アルファ
に対するベータのアノマー比が1.2:1であることが
示された。
応混合物を冷却し、溶媒を減圧下で除去し、その残渣を
酢酸エチルに溶解し、0.2M塩化リチウム溶液で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル,トルエン/酢酸エチル
9:1)により標記生成物0.21gを6.5%の収率で
得た。MS(FD)506(M+1)。C25H17F2N5O5
についての元素分析:(理論値)C,59.41;H,3.
39;N,13.86;(実測値)C,59.85;H,
3.49;N,13.48。
中での(9)位置異性体ベータ-アノマーに富む1-(2'-
デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイ
ル-D-リボフラノシル)-2,6-(ジピバルアミド)ジアミ
ノプリンの製造 2,6-(ジピバルアミド)ジアミノプリン(0.159g,
0.5mmol)をN,N-ジメチルアセトアミド(1.0m
l)中に懸濁し、カリウムt-ブトキシド(0.062g,
0.55mmol)で処理し、窒素雰囲気下25℃で撹拌
することにより2,6-(ジピバロイル)ジアミノプリンの
カリウム塩を得た。
中の2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-
3,5-ジベンゾイル-1-α-(p-ブロモベンゼン)スルホ
ネート(0.299g,0.5mmol)を上記塩に加え、
その全混合物を60℃で6時間反応させることにより遮
断されたヌクレオシドを得た。HPLC分析により反応
の完結を確認し、標記生成物のアルファに対するベータ
のアノマー比が1.9:1であることが示された。
応混合物を冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を酢
酸エチルで希釈し、重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、油状物に濃縮した。カラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,トルエン/酢酸エチル1:
1)によりアルファとベータ両方のヌクレオシド生成物
0.141gが28%の収率で得られた。MS(FD)6
79(M+1)。
置異性体ベータ-アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',
2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフ
ラノシル)-2,6-(ジピバルアミド)ジアミノプリンの製
造 2,6-(ジピバルアミド)ジアミノプリン(0.159g,
0.5mmol)をアセトニトリル(1.5ml)に懸濁
し、カリウムt-ブトキシド(0.062g,0.55mm
ol)で処理し、窒素雰囲気下25℃で撹拌することに
より2,6-(ジピバルアミド)ジアミノプリンのカリウム
塩を得た。
シ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベン
ゾイル-1-α-ヨウ化物(0.244g,0.5mmol)
を上記塩に加え、その全混合物を60℃で16時間反応
させることにより遮断されたヌクレオシドを得た。HP
LC分析により反応の完結を確認し、アルファに対する
ベータのアノマー比が2.2:1であることが示され
た。
応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を重炭酸ナトリ
ウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、分離し、油
状物に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル,トルエン/酢酸エチル1:1)の後、再結晶するこ
とにより、標記の生成物0.085gを25%の収率で
得た。MS(FD)679(M+1)。
中でのベータ-アノマーに富む1-(2'-デオキシ-2',
2'-ジフルオロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-D-リボフ
ラノシル)-4-(ベンジルアミノ)ピリミダ-2-オンの製
造 N-ベンジルシトシン(0.099g,0.493mmo
l)をN,N-ジメチルアセトアミド(2.0ml)に懸濁
し、水素化ナトリウム(0.0256g,0.534mm
ol)で処理し、窒素雰囲気下25℃で撹拌することに
より、N-ベンジルシトシンのナトリウム塩を得た。
中の2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル
-3,5-ジベンゾイル-1-α-ヨウ化物(0.201g,
0.411mmol)を上記塩に加え、その全混合物を2
3℃で5時間反応させることにより遮断されたヌクレオ
シドを得た。HPLC分析により反応の完結を確認し、
アルファに対するベータのアノマー比が1.9:1であ
ることがわかった。
酸エチルに溶解し、重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、油状物に濃縮した。カラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,トルエン/酢酸エチル9:
1)により標記生成物0.015mgが6.5%の収率で
得られた。MS(FD)562(M+2)。
中での1-(2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロ-3',5'-
ジ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシル)-1,2,4-トリ
アゾール-3-カルボン酸エチルの製造 1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸エチル(0.72
3g,5.13mmol)をN,N-ジメチルアセトアミド
(2.5ml)に懸濁し、水素化ナトリウム(0.123
g,5.13mmol)で処理し、窒素雰囲気下25℃で
撹拌することによりトリアゾールのナトリウム塩を得
た。
中の2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル
-3,5-ジベンゾイル-1-α-ヨウ化物(2.0g,4.1
1mmol)を上記塩に加え、その全混合物を23℃で
24時間反応させることにより遮断されたヌクレオシド
を得た。HPLC分析により反応の完結を確認し、アル
ファに対するベータのアノマー比が3:1であることが
わかった。
ラフィー(シリカゲル,トルエン/酢酸エチル9:1)を
用いることにより上記粗製反応混合物を精製した。遮断
されたヌクレオシドのアルファおよびベータの位置異性
体(下記AおよびB)の合わせた理論的収率は67%であ
った。
ロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-β-D-リボフラノシル)-
1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸エチル(436m
g,収率21.2%)
純粋なβ-アノマー267mgを13%の収率で得た。
ロ-3',5'-ジ-O-ベンゾイル-β-D-リホ゛フラノシル)-1,2,
4-トリアゾール-5-カルボン酸エチル(855mg,収
率41.5%)
ベータ-アノマーに富む2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-
D-リボフラノシル-1-β-(2-アミノ-6-クロロプリ
ン)の製造 0℃で窒素下のジメチルアセトアミド(900ml)中の
2-アミノ-6-クロロプリン(82.6mmol,14.0
g)の懸濁液に粉砕した水酸化カリウム(99.12mm
ol,5.55g)を加えた。この混合物を30分間撹拌
して溶液を形成させた。ジメチルアセトアミド(450
ml)中の2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラ
ノシル-3,5-ジベンゾイル-1-α-ヨウ化物(82.6m
mol,40.31g)を加えた。反応液を室温に温め、
窒素下で終夜撹拌した。
成物を抽出した。有機層を1N HCl、飽和重炭酸ナ
トリウム溶液、水および食塩水で順次洗浄した。次に有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でエバポレート
した。
で精製することによりベータ対アルファのアノマー比が
3:1の2-デオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノ
シル-3,5-ジベンゾイル-1-(2-アミノ-6-クロロプ
リン)を得た。1H NMR(300MHz,CD3OD),
δ4.68(m,2H,4'-H,5'a-H),4.90(m,1
H,5'b-H),6.02(m,1H,3'-H),6.29
(m,1H,1'-H)、7.53(m,6H,Bz),7.9
2(s,1H,8'-H),8.05(m,4H,Bz)。
60mg)を0℃のメタノール中に懸濁し、その混合物
を無水アンモニアで飽和させることにより脱保護した。
得られた溶液を室温に温め、終夜撹拌した。次に溶液を
窒素でパージし、エバポレートした。次に、塩化メチレ
ンなどの非極性溶媒で洗浄してベンゾエート副生成物を
除去することにより標記生成物を精製した。逆相HPL
Cによってベータ-アノマーを分離した。1H NMR(3
00MHz,CD3OD),∂3.90(m,3H,4'-
H,5'-H),4.58(m,1H,3'-H),6.27(d
d,1H,1'-H),8.31(s,1H,8-H)
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
-O-ベンゾイル-1-メタンスルホネート CD2Cl2(0.5ml)中の2-デオキシ-2,2-ジフル
オロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾエート(40m
g)の溶液にトリエチルアミン(0.025ml)を加え
た。室温で30分間撹拌した後、その全混合物を−78
℃に冷却し、次いで塩化メタンスルホニル(0.01m
l)を加えた。反応温度を−78℃と−80℃の間に3
0分間維持し、その後室温に温めた。HPLC分析は反
応が完結したことを示した。19F NMR分析によって
決定した標記化合物のアノマー比は4:1(アルファ対
ベータ)であった。
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
-O-ベンゾイル-1-メタンスルホネート ジクロロメタン(600ml)中の2-デオキシ-2,2-ジ
フルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジベンゾエート(6
0g,純度95%)の溶液にトリエチルアミン(31.5
ml,1.5等量)を加えた。室温で30分間撹拌した
後、その混合物を−78℃に冷却した。5分後、ジクロ
ロメタン(140ml)中の塩化メタンスルホニル(14
ml,1.2等量)をその混合物に加えた。窒素下で反応
温度を−78℃と−80℃の間に1時間維持した。HP
LC分析は反応が完結したことを示した。HPLC分析
によって決定した標記化合物のアノマー比は3.53:
1(アルファ対ベータ)であった。
を水、1N HCl溶液および5%重炭酸ナトリウム(各
300ml)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。標記化合物(31.5g)を46
%の収率で得た。融点88〜89℃。[α]D(c 1.0
1,CHCl3) +84.2°;[α]365nm +302.
0°;元素分析(C20H18O8SF2);(計算値)C 52.
63;H 3.98;F8.33;S 7.02(456.
4)、(実測値)C 52.92;H 3.82;F 8.3
3;S 7.30;1H NMR(CDCl3):δ=3.17
(CH3),4.66および4.76(C-5H),4.84(C
-4H),5.57(C-3H),6.13(C-1H);13C
NMR(CDCl3);δ=40.22(CH3),62.51
(C-5H),71.03(C-3H;JC,F=18.3,3
8.5Hz),82.75(C-4H),99.59(C-1
H;JC,F=25.5,48.3Hz),122.24(C-
2H;JC,F=259,286Hz)
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
-O-ベンゾイル-1-メタンスルホネート アセトニトリル(10ml)中の2-デオキシ-2,2-ジフ
ルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ-O-ベンゾイル-1
-メタンスルホネートのアノマー混合物(1.0g,97
%ベータ-アノマー)にメタンスルホン酸N,N-ジメチル
ベンジルアンモニウム(100mg)を加えた。その混合
物を撹拌し、加熱還流した。HPLC分析を用いて標記
生成物のベータに対するアルファの比率を決定し、次の
結果を得た。
オキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ
-O-ベンゾイル-1-メタンスルホネート ジクロロメタンと酢酸n-プロピル中の2-デオキシ-2,
2-ジフルオロ-D-リボフラノシル-3,5-ジ-O-ベンゾ
イル-1-メタンスルホネートのアノマー混合物(29.1
g,50%ベータ-アノマー)を90℃に加熱してジクロ
ロメタンを除去した。その混合物を50〜60℃に冷却
し、酢酸n-プロピル(2ml)中のトリエチルアミン
(5.33ml,0.55等量)とメタンスルホン酸(2.0
4ml,0.55等量)の混合物を加えた。得られた混合
物を95℃〜97℃に加熱し、撹拌した。この混合物は
23.2gの2-でオキシ-2,2-ジフルオロ-D-リボフ
ラノシル-3,5-ジ-O-ベンゾイル-1-メタンスルホネ
ートを含有した。HPLC分析を用いて標記生成物のベ
ータに対するアルファの比率を決定し、次の結果を得
た。
Claims (13)
- 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、Tは水素またはフッ素から選択され、Rは群: 【化2】 {ここにR1は水素、アルキル、置換アルキルおよびハ
ロからなる群から選択され、R2はヒドロキシ、ハロ,
アジド、1級アミノおよび2級アミノからなる群から選
択され、R3は水素、アルキル、およびハロからなる群
から選択され、R4、R5およびR6は水素、−OH、
−NH2、−NH(アルキル)、ハロ,アルコキシおよび
チオアルキルからなる群から独立に選択され、R7は水
素、ハロ、シアノ、アルキル、アルコキシ、アルコキシ
カルボニル、チオアルキル、チオカルボキシアミドおよ
びカルボキシアミドからなる群から選択され、QはC
H、CR8およびNからなる群から選択される(ここに
R8はハロ、カルボキシアミド、チオカルボキシアミ
ド、アルコキシカルボニルおよびニトリルからなる群か
ら選択される)}から選択される核酸塩基を表す]で表
されるβアノマーに富むヌクレオシドを製造する方法で
あって、式: 【化3】 [式中、Xはヒドロキシ保護基から独立に選択され、T
は上記と同意義である]で表されるαアノマーに富む炭
水化物のスルホニルオキシ基(Y)の、群: 【化4】 【化5】 [式中、R1からR7までとQは上記と同意義であり、
Zはヒドロキシ保護基を表し、Wはアミノ保護基を表
し、M+はカチオンを表す]から選択される少なくとも
1モル等量の核酸塩基(R'')によるSN2置換と、脱保
護して式(I)の化合物を生成させることからなる方法。 - 【請求項2】 R''が群: 【化6】 [式中、R1は水素、アルキル、置換アルキルおよびハ
ロからなる群から選択され、R3は水素、アルキルおよ
びハロからなる群から選択され、Zはヒドロキシ保護基
を表し、Wはアミノ保護基を表す]から選択され、Yが
アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキ
シ、置換アルキルスルホニルオキシおよび置換アリール
スルホニルオキシからなる群から選択され、炭水化物濃
度が20%以上の溶液中で行い、溶媒が高沸点不活性溶
媒である請求項1の方法。 - 【請求項3】 R''が群: 【化7】 [式中、R1は水素、アルキル、置換アルキルおよびハ
ロからなる群から選択され、R2はヒドロキシ、ハロ、
アジド、1級アミノおよび2級アミノからなる群からな
る群から選択され、R3は水素、アルキル、およびハロ
からなる群から選択され、Zはヒドロキシ保護基を表
し、Wはアミノ保護基を表す]から選択され、Yがトリ
フルオロメタンスルホニルオキシ、1,1,1-トリフル
オロエタンスルホニルオキシ、オクタフルオロブタンス
ルホニルオキシおよびナノフルオロブタンスルホニルオ
キシからなる群から選択され、反応が低融点不活性溶媒
を用いて−120℃から25℃までの温度で行われる請
求項1の方法。 - 【請求項4】 R''が群: 【化8】 [式中、R1は水素、アルキル、置換アルキルおよびハ
ロからなる群から選択され、R3は水素、アルキル、お
よびハロからなる群から選択され、Zはヒドロキシ保護
基を表し、Wはアミノ保護基を表す]から選択され、触
媒の存在下で行われ、Yがアルキルスルホニルオキシ、
アリールスルホニルオキシ、置換アルキルスルホニルオ
キシおよび置換アリールスルホニルオキシからなる群か
ら選択される請求項1の方法。 - 【請求項5】 触媒が、溶媒に実質上可溶性であり、非
求核性アニオンを含有する高度にイオン化した塩から選
択される請求項4の方法。 - 【請求項6】 溶媒が極性非求核性溶媒から選択される
請求項4または5の方法。 - 【請求項7】 R''が群: 【化9】 [式中、R2はヒドロキシ、ハロ、アジド、1級アミノ
および2級アミノからなる群から選択され、R3は水
素、アルキル、およびハロからなる群から選択され、R
4、R5およびR6は水素、−OZ、−NHW、N(ア
ルキル)W、ハロ、アルコキシ、およびチオアルキルか
らなる群から独立に選択され、R7は水素、ハロ、シア
ノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、チオアルキ
ル、チオカルボキシアミドおよびカルボキシアミドから
なる群から選択され、QはCH、CR8、およびNから
なる群から選択され(ここにR8はハロ、カルボキシア
ミド、チオカルボキシアミド、アルコキシカルボニル、
およびニトリルからなる群から選択される)、Zはヒド
ロキシ保護基を表し、Wはアミノ保護基を表し、M+は
カチオンを表す]から選択され、Yがトリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ、1,1,1-トリフルオロエタンス
ルホニルオキシ、オクタフルオロブタンスルホニルオキ
シ、およびナノフルオロブタンスルホニルオキシからな
る群から選択され、溶媒が低融点不活性溶媒である請求
項1の方法。 - 【請求項8】 溶媒なしで行われ、R''が群: 【化10】 [式中、R1は水素、アルキル、置換アルキルおよびハ
ロからなる群から選択され、R3は水素、アルキルおよ
びハロからなる群から選択され、Zはヒドロキシ保護基
を表し、Wはアミノ保護基を表す]から選択され、Yが
アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキ
シ、置換アルキルスルホニルオキシおよび置換アリール
スルホニルオキシからなる群から選択される請求項1の
方法。 - 【請求項9】 反応温度が100℃から160℃までで
ある請求項8の方法。 - 【請求項10】 R''が群: 【化11】 [式中、R1は水素、アルキル、置換アルキルおよびハ
ロからなる群から選択され、R2はヒドロキシ、ハロ、
アジド、1級アミノおよび2級アミノからなる群から選
択され、R3は水素、アルキルおよびハロからなる群か
ら選択され、R4、R5およびR6は水素、−OZ、−
NHW、N(アルキル)W、ハロ、アルコキシおよびチオ
アルキルからなる群から独立に選択され、R7は水素、
ハロ、シアノ、アルキル、アルコキシ、アルコキシカル
ボニル、チオアルキル、チオカルボキシアミドおよびカ
ルボキシアミドからなる群から選択され、QはCH、C
R8およびNからなる群(ここにR8はハロ、カルボキ
シアミド、チオカルボキシアミド、アルコキシカルボニ
ルおよびニトリルからなる群から選択される)から選択
され、Zはヒドロキシ保護基を表し、Wはアミノ保護基
を表す]から選択され、Yがアルキルスルホニルオキ
シ、アリールスルホニルオキシ、置換アルキルスルホニ
ルオキシおよび置換アリールスルホニルオキシからなる
群から選択される請求項1の方法。 - 【請求項11】 式: 【化12】 で表される構造を有する式(I)の化合物を製造するため
の請求項1ないし請求項10のいずれかの方法。 - 【請求項12】 式(II)で表される化合物のヒドロキ
シ保護基(X)がベンゾイルである請求項1ないし請求項
11のいずれかの方法。 - 【請求項13】 式(II)で表される化合物のスルホニ
ルオキシ基(Y)がメタンスルホニルである請求項1ない
し請求項12のいずれかの方法。
Applications Claiming Priority (24)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US902313 | 1986-08-28 | ||
US902150 | 1986-08-29 | ||
US90231392A | 1992-06-22 | 1992-06-22 | |
US90211292A | 1992-06-22 | 1992-06-22 | |
US90230292A | 1992-06-22 | 1992-06-22 | |
US90215092A | 1992-06-22 | 1992-06-22 | |
US90213592A | 1992-06-22 | 1992-06-22 | |
US902302 | 1992-06-22 | ||
US07/902,312 US5371210A (en) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | Stereoselective fusion glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides |
US902312 | 1992-06-22 | ||
US902135 | 1992-06-22 | ||
US902112 | 1992-06-22 | ||
US4431593A | 1993-04-07 | 1993-04-07 | |
US4430993A | 1993-04-07 | 1993-04-07 | |
US044996 | 1993-04-07 | ||
US044343 | 1993-04-07 | ||
US044309 | 1993-04-07 | ||
US044312 | 1993-04-07 | ||
US044345 | 1993-04-07 | ||
US08/044,312 US5426183A (en) | 1992-06-22 | 1993-04-07 | Catalytic stereoselective glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides |
US08/044,996 US5821357A (en) | 1992-06-22 | 1993-04-07 | Stereoselective glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoropurine and triazole nucleosides |
US08/044,345 US5594124A (en) | 1992-06-22 | 1993-04-07 | Stereoselective glycosylation process for preparing 2'-Deoxy-2',2'-difluoropyrimidine nucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoropyrimidine nucleosides and intermediates thereof |
US08/044,343 US5401838A (en) | 1992-06-22 | 1993-04-07 | Stereoselective fusion glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides |
US044315 | 1993-04-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157570A JPH06157570A (ja) | 1994-06-03 |
JP3313191B2 true JP3313191B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=27583678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14913093A Expired - Lifetime JP3313191B2 (ja) | 1992-06-22 | 1993-06-21 | 立体選択的グリコシル化法 |
Country Status (20)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0577303B1 (ja) |
JP (1) | JP3313191B2 (ja) |
KR (1) | KR100252452B1 (ja) |
AT (1) | ATE158799T1 (ja) |
BR (1) | BR9302434A (ja) |
CA (1) | CA2098881C (ja) |
CY (1) | CY2067A (ja) |
DE (1) | DE69314239C5 (ja) |
DK (1) | DK0577303T3 (ja) |
ES (1) | ES2107624T3 (ja) |
FI (1) | FI108643B (ja) |
GR (1) | GR3025689T3 (ja) |
HU (2) | HUT64358A (ja) |
IL (1) | IL106071A (ja) |
MX (1) | MX9303707A (ja) |
MY (1) | MY115775A (ja) |
NO (1) | NO180235B3 (ja) |
NZ (1) | NZ247939A (ja) |
PL (1) | PL172348B1 (ja) |
UA (1) | UA41261C2 (ja) |
Families Citing this family (35)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5606048A (en) * | 1992-06-22 | 1997-02-25 | Eli Lilly And Company | Stereoselective glycosylation process for preparing 2'-Deoxy-2', 2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides |
US5424416A (en) * | 1993-08-25 | 1995-06-13 | Eli Lilly And Company | Process for preparation of 2-deoxy-2,2-difluoro-D-ribofuranosyl-3,5-hydroxy protected-1-alkyl and aryl sulfonates and their use in preparation of 2',2'-difluoro-2'-deoxy nucleosides |
US5637688A (en) * | 1994-12-13 | 1997-06-10 | Eli Lilly And Company | Process for preparing 1-(2'-deoxy-2'-difluoro-d-ribofuranosyl)-4-aminopyrimidin-2-one hydrochloride |
US5559222A (en) * | 1995-02-03 | 1996-09-24 | Eli Lilly And Company | Preparation of 1-(2'-deoxy-2',2'-difluoro-D-ribo-pentofuranosyl)-cytosine from 2-deoxy-2,2-difluoro-β-D-ribo-pentopyranose |
EP0779275A2 (en) | 1995-12-13 | 1997-06-18 | Eli Lilly And Company | Alpha, Alpha - Difluoro-beta -hydroxy thiol esters and their synthesis |
US6326507B1 (en) | 1998-06-19 | 2001-12-04 | Trustees Of Dartmouth College | Therapeutic compounds and methods of use |
AU2001238516B2 (en) | 2000-02-18 | 2005-08-04 | Southern Research Institute | Methods for synthesizing 2-chloro-9-(2-deoxy-2-fluoro-beta-D-arabinofuranosyl)-9H- purin-6-amine |
US7435755B2 (en) | 2000-11-28 | 2008-10-14 | The Trustees Of Dartmouth College | CDDO-compounds and combination therapies thereof |
DE60226447D1 (de) * | 2001-08-02 | 2008-06-19 | Ilex Oncology Inc | Verfahren zur herstellung von purinnukleosiden |
EP1465615B1 (en) | 2002-01-15 | 2012-08-01 | Trustees of Dartmouth College | Tricyclic-bis-enone derivatives and methods of use thereof |
US6884880B2 (en) * | 2002-08-21 | 2005-04-26 | Ash Stevens, Inc. | Process for the preparation of 9-β-anomeric nucleoside analogs |
US7265096B2 (en) | 2002-11-04 | 2007-09-04 | Xenoport, Inc. | Gemcitabine prodrugs, pharmaceutical compositions and uses thereof |
CN100384862C (zh) | 2003-05-22 | 2008-04-30 | 独立行政法人科学技术振兴机构 | α-选择性糖基化反应方法 |
WO2006070985A1 (en) | 2004-12-30 | 2006-07-06 | Hanmi Pharm. Co., Ltd. | METHOD FOR THE PREPARATION OF 2#-DEOXY-2#,2#-DIFLUOROCYTIDINE |
DE602005019626D1 (de) | 2005-03-04 | 2010-04-08 | Fresenius Kabi Oncology Ltd | Zwischenprodukt und verfahren zur herstellung von an beta-anomeren angereicherten 2'-desoxy,2',2'-difluor-d-ribufuranosylnukleosiden |
US7572898B2 (en) * | 2005-06-03 | 2009-08-11 | Scinopharm Taiwan, Ltd. | Process of making an alpha-anomer enriched 2-deoxy-2,2-difluoro-D-ribofuranosyl sulfonate and use thereof for making a beta nucleoside |
CN100391966C (zh) * | 2005-06-17 | 2008-06-04 | 华东师范大学 | 一种2’-脱氧-2’,2’-二氟-胞苷合成的方法 |
WO2008064132A2 (en) | 2006-11-17 | 2008-05-29 | Trustees Of Dartmouth College | Synthetic triterpenoids and tricyclic-bis-enones for use in stimulating bone and cartilage growth |
JP2010510243A (ja) | 2006-11-17 | 2010-04-02 | トラスティーズ オブ ダートマス カレッジ | 三環系−ビス−エノン(tbe)の合成および生物学的活性 |
US8921340B2 (en) | 2006-11-17 | 2014-12-30 | Trustees Of Dartmouth College | Methods for using synthetic triterpenoids in the treatment of bone or cartilage diseases or conditions |
US20080262215A1 (en) * | 2007-04-23 | 2008-10-23 | Chemagis Ltd. | Gemcitabine production process |
CN100475832C (zh) | 2007-05-31 | 2009-04-08 | 南京卡文迪许生物工程技术有限公司 | 一种新颖的高立体选择性合成吉西他滨工艺及中间体 |
EP2048151A1 (en) * | 2007-10-10 | 2009-04-15 | Cilag AG | Method for producing nucleosides by direct glycosylation of the nucleoside base |
EP2050757A1 (en) * | 2007-10-10 | 2009-04-22 | Cilag AG | Method of producing 2' -deoxy-5-azacytidine (Decitabine) |
RS58486B1 (sr) | 2008-01-11 | 2019-04-30 | Reata Pharmaceuticals Inc | Sintetički triterpenoidi i metode njihove upotrebe u tretmanu bolesti |
CN102164941B (zh) | 2008-04-18 | 2015-05-27 | 里亚塔医药公司 | 抗氧化剂炎症调节剂:具有饱和c环的齐墩果酸衍生物 |
CN102066397B (zh) | 2008-04-18 | 2013-09-11 | 里亚塔医药公司 | 包含抗炎症药效团的化合物以及使用方法 |
PL2276493T3 (pl) | 2008-04-18 | 2019-05-31 | Reata Pharmaceuticals Inc | Antyoksydacyjne modulatory stanu zapalnego: pochodne kwasu oleanolowego z amino- i innymi modyfikacjami przy C-17 |
BRPI0911422B8 (pt) | 2008-04-18 | 2021-05-25 | Reata Pharmaceuticals Inc | compostos moduladores inflamatórios antioxidantes, composição farmacêutica e usos dos mesmos |
TW201004627A (en) | 2008-04-18 | 2010-02-01 | Reata Pharmaceuticals Inc | Antioxidant inflammation modulators: novel derivatives of oleanolic acid |
EA031986B1 (ru) | 2012-04-04 | 2019-03-29 | Галозим, Инк. | Способ и комбинация для лечения солидной раковой опухоли и набор, содержащий комбинацию |
US8921419B2 (en) | 2012-05-08 | 2014-12-30 | Trustees Of Dartmouth College | Triterpenoids and compositions containing the same |
CA2906284A1 (en) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | Epigenetics Pharma Llc | Fluorinated pyrimidine analogs and methods of use thereof |
EP3618837A4 (en) | 2017-04-26 | 2020-11-04 | Thomas I. Kalman | MULTI-DIRECTIONAL NUCLEOSIDE DERIVATIVES |
WO2019222435A1 (en) | 2018-05-16 | 2019-11-21 | Halozyme, Inc. | Methods of selecting subjects for combination cancer therapy with a polymer-conjugated soluble ph20 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1295998C (en) * | 1985-07-29 | 1992-02-18 | Sai P. Sunkara | Nucleosides and their use as antineoplastic agents |
EP0688783B1 (en) * | 1987-08-28 | 2001-06-13 | Eli Lilly And Company | Method for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluornucleosides |
JPH0217199A (ja) * | 1988-07-05 | 1990-01-22 | Japan Tobacco Inc | 2’−デオキシ−β−アデノシンの製造方法 |
GB8816345D0 (en) * | 1988-07-08 | 1988-08-10 | Hoffmann La Roche | Purine derivatives |
HU906976D0 (en) * | 1989-11-13 | 1991-05-28 | Bristol Myers Squibb Co | Process for producing 2', 3'-didesoxy-2'-fluoarabinonucleoside analogues |
AU7558491A (en) * | 1990-04-04 | 1991-10-30 | Nycomed Imaging As | Nucleoside derivatives |
US5817799A (en) * | 1990-07-23 | 1998-10-06 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | 2'-Fluorofuranosyl derivatives and methods for preparing 2'-fluoropyrimidine and 2'-fluoropurine nucleosides |
US5256798A (en) * | 1992-06-22 | 1993-10-26 | Eli Lilly And Company | Process for preparing alpha-anomer enriched 2-deoxy-2,2-difluoro-D-ribofuranosyl sulfonates |
US5371210A (en) * | 1992-06-22 | 1994-12-06 | Eli Lilly And Company | Stereoselective fusion glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides |
-
1993
- 1993-06-18 UA UA93003070A patent/UA41261C2/uk unknown
- 1993-06-19 MY MYPI93001200A patent/MY115775A/en unknown
- 1993-06-21 HU HU9301822A patent/HUT64358A/hu unknown
- 1993-06-21 ES ES93304817T patent/ES2107624T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-21 IL IL106071A patent/IL106071A/en not_active IP Right Cessation
- 1993-06-21 BR BR9302434A patent/BR9302434A/pt not_active Application Discontinuation
- 1993-06-21 DE DE69314239T patent/DE69314239C5/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-21 EP EP93304817A patent/EP0577303B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-21 AT AT93304817T patent/ATE158799T1/de active
- 1993-06-21 FI FI932869A patent/FI108643B/fi not_active IP Right Cessation
- 1993-06-21 CY CY206793A patent/CY2067A/xx unknown
- 1993-06-21 PL PL93299415A patent/PL172348B1/pl unknown
- 1993-06-21 KR KR1019930011312A patent/KR100252452B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-06-21 NO NO19932288A patent/NO180235B3/no not_active IP Right Cessation
- 1993-06-21 JP JP14913093A patent/JP3313191B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-21 DK DK93304817.5T patent/DK0577303T3/da active
- 1993-06-21 CA CA002098881A patent/CA2098881C/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-21 NZ NZ247939A patent/NZ247939A/xx not_active IP Right Cessation
- 1993-06-21 HU HU0201196A patent/HU223837B1/hu active IP Right Grant
- 1993-06-21 MX MX9303707A patent/MX9303707A/es unknown
-
1997
- 1997-12-16 GR GR970403339T patent/GR3025689T3/el unknown
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3313191B2 (ja) | 立体選択的グリコシル化法 | |
US5606048A (en) | Stereoselective glycosylation process for preparing 2'-Deoxy-2', 2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides | |
US5426183A (en) | Catalytic stereoselective glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides | |
US5401838A (en) | Stereoselective fusion glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides | |
US5371210A (en) | Stereoselective fusion glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides | |
US5744597A (en) | Stereoselective anion glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoronucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoronucleosides | |
US5821357A (en) | Stereoselective glycosylation process for preparing 2'-deoxy-2',2'-difluoropurine and triazole nucleosides | |
EP0145978B1 (en) | Nucleoside process | |
US5594124A (en) | Stereoselective glycosylation process for preparing 2'-Deoxy-2',2'-difluoropyrimidine nucleosides and 2'-deoxy-2'-fluoropyrimidine nucleosides and intermediates thereof | |
JP2008531680A (ja) | βアノマーが富化された21−デオキシ−21,21−ジフルオロ−D−リボフラノシルヌクレオシドの調製のための中間体と方法 | |
EP2404926B1 (en) | Preparation of 2-chloro-9-(2'-deoxy-2'-fluoro-beta-D-arabinofuranosyl)-adenine | |
JP4700693B2 (ja) | 2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロシチジンの製造方法 | |
EP0640614B1 (en) | Stereoselective process for preparing beta-anomer enriched 2-deoxy-2, 2-difluoro-d-ribofuranosyl-3, 5-hydroxy protected-1-alkyl and aryl sulfonate intermediates | |
US20060173174A1 (en) | Difluoronucleosides and process for preparation thereof | |
JP4691101B2 (ja) | 1−α−ハロ−2,2−ジフルオロ−2−デオキシ−D−リボフラノース誘導体及びその製造方法 | |
RU2131880C1 (ru) | Способ получения обогащенных бета-аномером нуклеозидов | |
JPH0656864A (ja) | ベータ−アノマーに富む2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−d−リボフラノシル−アリールスルホネートの製造法 | |
AU659009B2 (en) | Stereoselective glycosylation process | |
JPH0597885A (ja) | 2−デオキシ−d−トレオ−ペントフラノシドの製造方法、それらの製造中間生成物及びそれらの使用 | |
JP2008542374A (ja) | α−アノマーが濃厚な2−デオキシ−2,2−ジフロロ−D−リボフラノシルスルホネートの製造方法およびβヌクレオシドを製造するためのその使用 | |
AU659008B2 (en) | Stereoselective anion glycosylation process | |
US4879377A (en) | Nucleoside process | |
CZ291165B6 (cs) | Způsob stereoselektivní glykosylace | |
JPH11322780A (ja) | ヌクレオシド誘導体とその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020507 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531 Year of fee payment: 9 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130531 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |