JP3312179B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
特に有機光導電性電子写真感光体、更に電子写真感光体
構成層の膜物性に関する。
は、感光体表面を一様に帯電させた後、露光によって画
像様に電荷を消去して静電潜像を形成し、その静電潜像
をトナーによって現像し、次いでそのトナー像を紙等に
転写、定着させる。
電、表面の清浄化が施され、長期に亘って反復使用され
る。
性および感度が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真
特性は勿論、加えて繰返し使用での耐刷性、耐摩耗性、
耐湿性等の物理的性質や、コロナ放電時に発生するオゾ
ン、露光時の紫外線等への耐性(耐環境性)においても良
好であることが要求される。従来、電子写真感光体とし
ては、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導
電性物質を感光層主成分とする無機感光体が広く用いら
れていた。
リア発生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担
させ、希望する特性に照して各機能を発揮する物質を広
い範囲から選択し、感度が高く耐久性の大きい有機感光
体を実用化する動向にある。
主として負帯電用として用いられ、特開昭60-247647号
に記載されるように支持体上に薄いキャリア発生層を設
け、この上に比較的厚いキャリア輸送層を設ける構成が
とられている。
しては、帯電特性、感度、残留電位及び繰返し特性等の
面で、下記構造式で示されるビスフェノールA型のポリ
カーボネートが良好な特性を発揮することが良く知られ
ている。
記ビスフェノールA型ポリカーボネートは、高分子の結
晶性が高いためその溶液はゲル化を起しやすく、1〜2
日程度で使用不可能となるという欠点を有している。ま
た塗布により膜形成を行なうと塗膜形成時に膜表面に結
晶性ポリカーボネートが析出して凸部が生じやすく、こ
のために塗膜の尾引きが生じて収率が低下したり、ある
いは感光体としての使用時に凸部にトナーが付着してク
リーニングされずに残り、いわゆるクリーニング不良に
よる画像欠陥が生じやすい。
ネートをバインダ樹脂として用いた電子写真感光体は、
電子写真複写機の感光体として用いると、磁気ブラシや
クリーニングブレードで擦過され感光層表面に傷が付い
たり、感光層が次第に摩耗するという欠点を有する。
体の均一な厚みを有する滑らかで均質な表面性の良否に
も依存するので、感光体塗布構成層面の構成層を形成す
る塗料組成或は塗布、乾燥に起因する柚木肌、ピンホー
ル、塗布筋、亀裂(ソルベントクラック)等の膜面故障
は、複写特性上及び生産技術上大いに問題にされる所で
ある。
環間の炭素にかさ高い基の導入(特開昭60−1720
45号)、弗素を有する置換基の導入(特開昭63‐6544
4号)、フェニレン環へのアルキル基、ハロゲン原子の
置換(特開昭63‐148263号)、或は両フェニレン環にフ
ェニル基を又はシクロヘキシル基を置換したモノマーの
共重体(特開平1‐269942号、 同1‐269943号)、或は電
荷輸送物質としてジスチリルをビスフェノールZ型ポリ
カーボネートに併用すること(特開昭64‐32265号)等
が提案されているが、未だ充分な表面強度、表面平滑性
がなく、摩耗、耐クラック性に弱く、反復使用において
画質の低下が起り、また摩耗による膜厚減少による感度
低下等の問題点を残している。
真感光体感光層の機械的耐久性が高く、表面平滑性が良
好であり、耐クラック性、耐オゾン性が良好で、画質低
下、感度減退の少ない電子写真感光体を提供することで
ある。
荷発生物質、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を含有す
る感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層
がバインダー樹脂として下記一般式〔B1〕で表される
構造単位と下記一般式〔B2〕で表される構造単位を主
成分とする共重合体化合物と下記一般式〔T〕で表され
る電荷輸送物質を含有することを特徴とする電子写真感
光体によって達成される。
換の炭素数1〜6のアルキル基、置換、無置換のアリー
ル基(例えばフェニル基、ナフチル基等)、R1とR2で
形成されるC4〜C10の環状炭化水素残基を表す。
ハロゲン原子(例えば、塩素、窒素、よう素等の原
子)、置換、無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置
換、無置換のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル
基)を表す。l,m,p,qは1〜4の整数である。
〔B1〕,〔B2〕の繰り返しの構造単位が以下のもので
ある共重合体化合物を含有する電子写真感光体である。
0、好ましくは50〜1000である。 本発明において、主要繰返し単位として前記一般式〔B
1〕及び一般式〔B2〕を構造組成に含む共重合体をバイ
ンダ樹脂として用いることにより皮膜物性に優れ、電荷
保持力、感度残留電位等の電子写真特性に優れ、かつ繰
返し使用に供した時にも疲労劣化が少ない安定した特性
を発揮する電子写真感光体を作成することができる。
を来さぬ範囲で他のバインダーを混合して用いることが
できる。この際の混入比率は50wt/%以下が好ましい。
(II)から選ばれるフェノール系化合物を用いて常法に従
い容易に合成される。
l,m,p及びqは前記一般式〔B1〕、〔B2〕で示し
たものと同じである。
は、具体的には塩化メチレン、1,2‐ジクロルエタン等
の不活性溶媒存在下、前記フェノール系化合物に、酸受
容体としてアルカリ水溶液或はピリジン等を入れ、ホス
ゲンを導入しながら反応させる方法が挙げられる。
は、触媒としてトリメチルアミン、トリエチルアミン等
の第3級アミン、あるいはテトラブチルアンモニウムク
ロリド、ベンジルトリブチルアンモニウムブロミド等の
第4級アンモニウム化合物を用いると、反応速度が増大
する。
ノール、p‐t‐ブチルフェノール等1価のフェノールを
共存させてもよい。触媒は最初から入れてもよいし、オ
リゴマーを造った後に入れて高分子量化する等任意の方
法がとれる。
系化合物を用いて共重合する方法としては、 (イ) 2種以上のフェノール系化合物を最初に同時にホ
スゲンと反応させて共重合する方法 (ロ) 一方をまずホスゲンと反応させ、ある程度反応を
行った後他方を入れて重合する方法 (ハ) 別々にホスゲンと反応させて重合する方法等の任
意の方法がとれる。
造の具体例を挙げるが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
のものが挙げられるが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
率(共重合比)はx:y=95:5〜5:95の範囲であ
り、更に好ましくは95:5〜50:50の範囲である。
低下及び機械的強度が低下する為、したがいyの比率を
50モル%以下とすることが好ましい。
の共重合体化合物に併用して用いてもよいバインダとし
ては、例えば次のものを挙げることができる。
エン共重合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合
体、等) (9) アクリロニトリル系共重合体樹脂 (例えば、塩化
ビニリデン−アクリトロニトリル共重合体、等) (10) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (11) 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体 (12) シリコーン樹脂 (13) シリコーン−アルキッド樹脂 (14) フェノール樹脂 (例えば、フェノールーホルムア
ルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、等) (15) スチレン−アルキッド樹脂 (16) ポリ-N-ビニルカルバゾール (17) ポリビニルブチラール (18) ポリビニルホルマール (19) ポリヒドロキシスチレン これらのバインダは、単独であるいは2種以上の混合物
として本発明に係る共重体化合物に併用することができ
る。
(CTM)について説明する。
ェニル基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮合多
環系炭化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表
す。
フェニル基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮合
多環系炭化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表
す。
るフェニル基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮
合多環系炭化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を
表す。
フェニル基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮合
多環系炭化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表
し、又Ar4及びAr5と共同して環を形成してもよい。 R3は置換もしくは無置換アルキル基、フェニル基、ア
ルコキシ基、フェノキシ基及びシアノ基、ハロゲン原
子、カルボキシル基、アシル基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、アミノ基、更に置換もしくは無置換の続記6つの
基;アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アラルキル
アミノ基、環状炭化水素基、縮合多環系炭化水素基、複
素環基を表す。
の続記10の基;アルキル基、フェニル基、アルコキシ
基、フェノキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、アラルキルアミノ基、環状炭化水素基、縮合多環系
炭化水素基、複素環基を表し、また、更に、シアノ基、
ハロゲン原子、カルボキシル基、アシル基、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、アミノ基を表す。
0〜4の整数を表す。〕以下に前記一般式〔T〕の本発
明のCTMの具体的化合物例を示すが、これらに限定され
るものではない。
しては、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾ
ン化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾ
ール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、
アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベ
ン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-1-ビニル
ピレン、ポリ-9-ビニルアントラセン等である。
照射時発生するホールの輸送能力が優れている外、前記
本発明に用いられる有機系顔料との組合せに好適なもの
が好ましい。本発明の感光体においては、電荷発生物質
(CGM)として次の代表例で示される様な有機顔料が用
いられる。
属錯塩アゾ顔料等のアゾ顔料 (2) ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリレ
ン顔料 (3) アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導
体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導
体、ビオラントロン誘導体及びイソビオラントロン誘導
体等多環キノン顔料 (4) インジゴ誘導体及びチオインジゴ誘導体等のイン
ジゴイド顔料特に本発明の電子写真感光体においては、
CGMとしてフルオレノン系ジスアゾ顔料、フルオレニリ
デン系ジスアゾ顔料、多環キノン顔料等の有機系顔料が
用いられることが好ましい。特に次に示すフルオレノン
系ジスアゾ顔料、多環キノン顔料、ペリレン顔料、フタ
ロシアニン顔料を本発明に用いると、感度、耐久性及び
画質等の点で著しく改良された効果を示す。
ゾ顔料は、下記一般式〔F1〕で表される。
ン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシ基又は置換若しくは無置換のアミノ基を
表す。p及びqはそれぞれ0,1又は2の整数を表し、
p及びqが2のときは、X1及びX2はそれぞれ同一又は
異なる基であってもよい。
を示す。〕
基を有する芳香族炭素環基又は芳香族複素環基を表す。
Zは置換若しくは無置換の芳香族炭素環又は置換若しく
は無置換の芳香族複素環を形成するのに必要な非金属原
子群を表す。〕m及びnはそれぞれ0,1又は2の整数
を表す。但し、m及びnが同時に0となることはない。
ジスアゾ顔料の具体例を挙げるが、これによって限定さ
れるものではない。
表されるフルオレノン系ジスアゾ顔料は、公知の方法に
より容易に合成され、例えば特願昭62-304862号等の方
法により合成される。
下記一般式〔P1〕及び〔P2〕で表される。
無置換の芳香環を形成するのに必要な原子群を表す。〕
前述のZの好ましいものとしては例えばベンゼン環、ナ
フタレン環、アントラセン環、フェナンスレン環、ピリ
ジン環、ピラゾール環、アントラキノン環が挙げられ、
特に好ましいものはベンゼン環、ナフタレン環である。
ルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアシロ
キシ、アミノ、カルバモイル、ハロゲン、ニトロ、シア
ノ等の各基を挙げることができる。これらのペリレン化
合物はCu-Kα線に対するX線回折スペクトルにおい
て、ブラッグ角2θの 6.3°±0.2°、12.5°±0.2°、25.4°±0.2°、27.2°
±0.2° にピークを有するものが好ましい。
る化合物の具体例を示すが、これらに限られるわけでは
ない。
記一般式〔Q1〕〜〔Q3〕で表される。
シアノ基、アシル基、又はカルボキシ基を表し、nは0
〜4の整数を、mは0〜6の整数を表す。〕前記一般式
〔Q1〕〜〔Q3〕で示される本発明に用いられる多環キ
ノン顔料の具体例を下記に示すが、これに限定されるも
のではない。
ン顔料の具体的化合物例を挙げると次の通りである。
キノン顔料の具体的化合物例を挙げると次の通りであ
る。
料の具体的化合物例を挙げると次の通りである。
〔Q3〕で表される多環キノン顔料は、公知の方法によ
り容易に合成できる。
系顔料としては、光導電性を有する無金属フタロシアニ
ン及びその誘導体すべてが使用可能であるが、例えばα
型、β型、τ,τ′型、η,η′型、X型、及び特開昭62
-103651号で述べた結晶形及びその誘導体等を使用でき
る。特にτ,X,K/R−X型を使用することが望まし
い。X型無金属フタロシアニンについては米国特許3,35
7,989号に記載があり、τ型無金属フタロシアニンにつ
いては特開昭58-182639号に記載がある。K/R−X型
は特開昭62-103651号にあるように、CuKα、1.541Åの
X線に対するブラッグ角度(2θ±0.2度)において、
7.7,9.2,16.8,17.5,22.4,28.8度に主要なピークを
有し、且つ9.2度のピーク強度に対して16.8度のピーク
強度比が0.8〜1.0であり、また22.4度に対する28.8度の
ピーク強度比が0.4以上である事を特徴とするフタロシ
アニンである。
シアニンは、下記一般式〔TP〕で表される。
H,Cl又はBrを表し、n,m,l,kは各々独立に0
〜4の数字を表す。〕本発明に用いられるオキシチタニ
ルフタロシアニンのうち、特に好適なものは、特開昭64
-17066号に記載のオキシチタニルフタロシアニン(Y-Ti
OPc)チタニルクロロフタロシアニン(TiOPcCl)及び
それらの混合物である。
しては以下で示す特許で公開された結晶型の異なるもの
が知られている。例えば特開昭61-239248号、同62-6709
43号、同62-272272号、同63-116158号又は同64-17066号
等が挙げられる。
しては、例えばヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の炭化水素類、メチレンクロライド、メチレンブロ
マイド、1,2-ジクロルエタン、syn-テトラクロルエタ
ン、cis-1,2-ジクロルエチレン、1,1,2-トリクロルエタ
ン、1,1,1-トリクロルエタン、1,2-ジクロルプロパン、
クロロホルム、ブロモホルム、クロルベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、シクロヘキサノール、ヘプタノール、
エチレングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、酢酸セロソルブ等のアルコール及びこの誘導体、
テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、フラン、フルフ
ラール等のエーテル、アセタール類、ピリジンやブチル
アミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロ
パノールアミン等のアミン類、N,N-ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類等の窒素化合物他に脂肪酸及びフェノー
ル類、二硫化炭素や燐酸トリエチル等の硫黄、燐化合物
等が挙げられる。
留電位〜反復使用時の疲労低減等を目的として、一種又
は二種以上の電子受容性物質を含有せしめることができ
る。
としては、例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブ
ロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水
フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、3-ニトロ無水フ
タル酸、4-ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、
無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノ
キノジメタン、o-ジニトロベンゼン、m-ジニトロベンゼ
ン、1,3,5-トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾニト
リル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、クロ
ラニル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾキノ
ン、アントラキノン、ジニトロアントラキノン、2,7-ジ
ニトロフルオレノン、2,4,7-トリニトロフルオレノン、
2,4,5,7-テトラニトロフルオレノン、9-フルオレニリデ
ン[ジシアノメチレンマロノジニトリル]、ポリニトロ-9
-フルオレニリデン-[ジシアノメチレンマロノジニトリ
ル]、ピクリン酸、o-ニトロ安息香酸、p-ニトロ安息香
酸、3,5-ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、
5-ニトロサリチル酸、3,5-ジニトロサリチル酸、フタル
酸、メリット酸、その他の電子親和力の大きい化合物を
挙げることができる。又、電子受容性物質の添加割合
は、重量比で本発明に用いられる有機系顔料:電子受容
性物質=100:0.01〜200、好ましくは100:0.1〜1
00である。
重量比で全CTM:電子受容性物質=100:0.01〜100、好
ましくは100:0.1〜50である。
機能を改善する目的で有機アミン類を添加することがで
き、特に2級アミンを添加するのが好ましい。これらの
化合物は特開昭59-218447号、同62-8160号に記載されて
いる。
化防止の目的で酸化防止剤を添加することができる。 かかる酸化防止剤の代表的具体例を以下に示すが、これ
に限定されるものではない。
パラフェニレンジアミン類、III-群;ハイドロキノン
類、IV-群;有機硫黄化合物類、V-群;有機燐化合物類
が挙げられる。
に開示されている。
脂類等の酸化防止剤として知られており、市販品を容易
に入手できる。
して0.1〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、特に好
ましくは5〜25重量部である。
より感光層を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有して
もよく、また感色性補正の染料を含有してもよい。
じて導電性基体と感光層の間に中間層を設けることがで
きる。
層等として機能するもので、前記バインダ樹脂の外に、
例えばポリビニルアルコール、エチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、塩化ビニル-酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合
体、カゼイン、N-アルコキシメチル化ナイロン、澱粉
等が用いられる。
る導電性支持体としては、主として下記のものが用いら
れるが、これらにより限定されるものではない。
金属板 2)紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上
に、アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラ
ミネートもしくは蒸着によって設けたもの 3)紙あるいはプラスチックフィルムなどの支持体上
に、導電性ポリマ、酸化インジウム、酸化錫などの導電
性化合物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたもの 本発明の感光体は、図1(1)及び(2)に示すように
導電性支持体1上にCGMを主成分とするCGL2と本発明に
係るCTMを主成分として含有するCTL3との積層体より成
る感光層4を設ける。同図(3)及び(4)に示すよう
にこの感光層4は、導電性支持体1上に設けた中間層5
を介して設けてもよい。このように感光層4を二層構成
としたときに最も優れた電子写真特性を有する電子写真
感光体が得られる。又、本発明においては、同図(5)
及び(6)に示すように前記CTMを主成分とする層6中
に微粒子状のCGM 7を分散してなる感光層4を導電性支
持体1上に直接あるいは、中間層5を介して設けてもよ
い。
層8を設けてもよい。
L2とCTL 3のいずれを上層とするかは、帯電極性を
正、負のいずれに選ぶかによって決定される。すなわち
負帯電型感光層とする場合は、CTL 3を上層とするのが
有利であり、これは該CTL3中のCTMが、正孔に対して高
い輸送能を有する物質であるからである。
は、導電性支持体1もしくはCTL 3上に直接あるいは必
要に応じて接着層もしくはブロッキング層などの中間層
を設けた上に、次の方法によって形成することができ
る。
分散媒中で微細粒子状とし必要に応じて、バインダと混
合分散して得られる分散液を塗布する方法。
グ、CVD 等の気相堆積法あるいはディッピング、スプレ
ー、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いられ
る。
0.01μm〜5μmであることが好しく、更に好しくは0.05
μm〜3μmである。
得るが通常5μm〜40μmであることが好ましい。このCT
L3における組成割合は、本発明のCTM1重量部に対して
バインダ0.1〜5重量部とするのが好ましいが、微粒子状
のCGM を分散せしめた感光層4を形成する場合は、CGM
1重量部に対してバインダを5重量部以下の範囲で用い
ることが好ましい。
構成する場合には、CGM 1重量部に対してバインダを5
重量部以下の範囲で用いることが好ましい。本発明の感
光体は以上のような構成であって、後述するような実施
例からも明らかなように帯電特性、感度特性、画像形成
特性に優れたものである。特に反復転写式電子写真方式
に供したときにも疲労劣化が少なく耐久性が優れたもの
である。
これにより本発明の実施態様が限定されるものではな
い。
900ml、1-ブタノール100mlの混合溶媒中に投入し、50℃
で加熱溶解した。この液を用いて外径80mm、長さ355.5m
mのアルミニウムドラム上へ浸漬塗布し、0.5μm厚の中
間層を形成した。
クBX−1(積水化学社製)5gをメチルエチルケトン7
00ml、シクロヘキサノン300mlの混合溶媒に溶解し、こ
れに(F1−23)10gを混合し、サンドミルを用いて10
時間分散した。この液を用いて、前記中間層上に浸漬塗
布し、0.3μm厚の電荷発生層を形成した。
ーとしてB−1(x:y=80:20)200gを1,2-ジクロル
エタン1000mlに溶解した。この液を用いて、前記電荷発
生層上に浸漬塗布を行った後、100℃で1時間乾燥し、2
0μm厚の電荷輸送層を形成した。このようにして、中
間層、電荷発生層、電荷輸送層からなる積層電子写真感
光体を得た。
層電子写真感光体を得た。
層電子写真感光体を得た。
ク(BX−1)10gを1,2-ジクロルエタン1000mlに溶解
し、これにCGM(P−1)50gを混合し、サンドミルを
用いて20時間分散した。この液を用いて前記中間層上に
浸漬塗布し、1.0μm厚の電荷発生層を形成した。
をB−2(x:y=75:25)に変更した以外は実施例1
と同様に電荷輸送層を形成し、積層電子写真感光体を得
た。
200(三菱ガス化学社製)10gを1,2-ジクロルエタン100
0mlに溶解し、これにCGM(Q1−3)20gを混合し、サン
ドミルを用いて24時間分散した。この液を用いて、前記
中間層上に浸漬塗布し、1.0μm厚の電荷発生層を形成し
た。
ダーとしてB−7(x:y=85:15)に変更した以外
は、実施例1と同様に電荷輸送層を形成し、積層電子写
真感光体を得た。
%)(信越化学社製)100gをメチルエチルケトン1000ml
に溶解し、これにY型オキシチタニウムフタロシアニン
(Y-TiOPc)20gを混合し、サンドミルを用いて4時間分
散した。この液のを用いて前記中間層上に浸漬塗布し、
0.5μm厚の電荷発生層を形成した。
ダーをB−12(x:y=70:30)に変更した以外は、実
施例1と同様に電荷輸送層を形成し、積層電子写真感光
体を得た。
(x:y=80:20)200gを1,2-ジクロルエタン1000mlに
溶解した。この液を用いて外径80mm、長さ355.5mmのア
ルミニウムドラム上へ浸漬塗布を行った後、100℃で1
時間乾燥し、20μm厚の電荷輸送層と形成した。
y=80:20)200gを1,2-ジクロルエタン1000mlに溶解
し、これにCGMとして(Q1−3)60gを混合し、サン
ドミルを用いて24時間分散した。更にこの液にCTMとし
て(T−11)150gを溶解させ塗布液を得た。この液を
用いて前記電荷輸送層上にスプレー塗布を行った後、10
0℃で1時間乾燥し、5μm厚の電荷発生層を形成した。
このようにして、電荷輸送層、電荷発生層からなる積層
電子写真感光体を得た。
様にして電子写真感光体を作成した。
様にして電子写真感光体を作成した。
して電子写真感光体を作成した。
x3035」(コニカ社製)に搭載し、10万コピー実写テス
トを行い、実写テスト中の画像不良の有無、また実写テ
スト前後の感光体表面電位の変化、および膜厚減耗量を
調べ評価を行った。
カ社製)(半導体レーザ光源搭載)改造機に搭載し、V
bが−700±10(V)になるようにグリッド電圧を調節
し、0.7mWの光を照射したときの露光面の電位をVwと
し、現像バイアス−600(V)で反転現像を行い、同様
の実写テストを行い、同様の評価を行った。
35」(コニカ社製)を帯電、転写の極性を正に変えた改
造機に搭載し、同様の実写テストを行い、同様の評価を
行った。
10万コピー終了後、感光体膜厚を測定し、初期と比較し
た。
x3035」(コニカ社製)ドラムカートリッジに装着し、
クリーニングローラーを感光体に圧着させた状態のまま
50℃の恒温槽中に1000時間放置して、遂時クラックの発
生の有無を調べた。
真性能を有し、繰返し使用によっても特性変化が少ない
上に、耐クラック性、耐摩耗性にも優れるので、極めて
高い耐刷性能を有する。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性基体上に電荷発生物質、電荷輸送
物質及びバインダー樹脂を含有する感光層を有する電子
写真感光体において、前記感光層がバインダー樹脂とし
て下記一般式〔B1〕で表される構造単位と下記一般式
〔B2〕で表される構造単位を主成分とする共重合体化
合物と下記一般式〔T〕で表される電荷輸送物質を含有
することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 〔式中、R1 、R2は水素原子、炭素数1〜6の置換無置
換のアルキル基、置換、無置換アリール基、R1とR2で
形成されるC4〜C10の環状炭化水素残基を表す。又、
R3 、R4 、R5及びR6は各々水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜6の置換、無置換のアルキル基、置換、無置
換のアリール基を表す、l、m、p、qは1〜4の整数
である。〕 【化2】 〔式中、Ar1は、(R3)iで置換されているフェニル
基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮合多環系炭
化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表す。Ar
2及びAr3は、(R4)jで置換されているフェニル
基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮合多環系炭
化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表す。Ar
4及びAr5は、(R5)kで置換されているフェニル
基、置換もしくは無置換の続記3つの基;縮合多環系炭
化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表す。R1
及びR2は、(R6)lで置換されているフェニル基、置
換もしくは無置換の続記3つの基;縮合多環系炭化水素
基、複素環基、縮合多環系複素環基を表し、又Ar4及
びAr5と共同して環を形成してもよい。R3は、置換も
しくは無置換のアルキル基、フェニル基、アルコキシ
基、フェノキシ基及びシアノ基、ハロゲン原子、カルボ
キシル基、アシル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミ
ノ基、また、更に、置換もしくは無置換の続記6つの
基;アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アラルキル
アミノ基、環状炭化水素基、縮合多環系炭化水素基、複
素環基を表す。R4 、R5及びR6は、置換もしくは無置
換の続記10の基;アルキル基、フェニル基、アルコキ
シ基、フェノキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、アラルキルアミノ基、環状炭化水素基、縮合多環
系炭化水素基、複素環基を表し、また、更に、シアノ
基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アシル基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、アミノ基を表す。i、k、lは、
0〜5の整数を表し、jは、0〜4の整数を表す。〕 - 【請求項2】 前記一般式〔B2〕が 【化3】 である構造単位である事を特徴とする請求項1記載の電
子写真感光体。 - 【請求項3】 前記一般式〔B1〕が 【化4】 である事を特徴とする請求項2記載の電子写真感光体。
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-
1992
- 1992-03-13 JP JP05524392A patent/JP3312179B2/ja not_active Expired - Lifetime
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