JP2920315B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
子写真感光体、更に電子写真感光体構成層の膜物性に関
する。
面を一様に帯電させた後、露光によって画像様に電荷を
消去して静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーによ
って現像し、次いでそのトナー像を紙等に転写、定着さ
せる。
浄化が施され、長期に亘って反復使用される。
が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真特性は勿論、
加えて繰返し使用での耐刷性、耐摩耗性、耐湿性等の物
理的性質や、コロナ放電時に発生するオゾン、露光時の
紫外線等への耐性(耐環境性)においても良好であるこ
とが要求される。
硫化カドミウム等の無機光導電性物質を感光層主成分と
する無機感光体が広く用いられていた。
能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、希望
する特性に照して各機能を発揮する物質を広い範囲から
選択し、感度が高く耐久性の大きい有機感光体を実用化
する動向にある。
帯電用として用いられ、特開昭60−247647号に記載され
るように支持体上に薄いキャリア発生層を設け、この上
に比較的厚いキャリア輸送層を設ける構成がとられてい
る。
電特性、感度、残留電位及び繰返し特性等の面で、下記
構造式で示されるビスフェノールA型のポリカーボネー
トが良好な特性を発揮することが良く知られている。
ノールA型ポリカーボネートは、高分子の結晶性が高い
ためその溶液はゲル化を起しやすく、1〜2日程度で使
用不可能となるという欠点を有している。又塗布により
膜形成を行うと塗膜形成時に膜表面に結晶性ポリカーボ
ネートが析出して凸部が生じやすく、このために塗膜の
尾引きが生じて収率が低下したり、或は感光体としての
使用時に凸部にトナーが付着してクリーニングされずに
残り、いわゆるクリーニング不良による画像欠陥が生じ
やすい。
ンダ樹脂として用いた電子写真感光体は、電子写真複写
機の感光体として用いると、磁気ブラシやクリーニング
ブレードで擦過され感光層表面に傷が付いたり、感光層
が次第に摩耗するという欠点を有する。
厚みを有する滑らかで均質な表面性の良否にも依存する
ので、感光体塗布構成層面の構成層を形成する塗料組成
或は塗布、乾燥に起因する柚木肌、ピンホール、塗布
筋、亀裂(ソルベントクラック)等の膜面故障は、複写
特性上及び生産技術上大いに問題にされる所である。
あり、而も懸濁系の塗料に於ては懸濁質の分散及び分散
安定性向上に有効であり、溶液系塗料に於ても溶解促進
などに、又塗布性の向上等生産技術上の価値を有する。
しかしながら、その種類の選択を誤ると、層間接着不
良、その変質による故障或は耐湿性に係る支障を往々に
して惹起す。
に弗素を有する置換基の導入(特開昭63−65444号)、
フェニレン環へのアルキル基、ハロゲン原子の置換(特
開昭63−1482633号)、或は両フェニレン環にフェニル
基又はシクロヘキシル基を置換したモノマーの共重体
(特開平1−269942号、同1−269943号)等が提案され
ているが、未だ充分な表面強度、表面平滑性がなく、摩
耗、傷に弱く、反復使用において画質の低下が起り、又
摩耗による膜厚減少による感度低下等の問題点を残して
いる。
性が高く、表面平滑性が良好であり、画質低下、感度減
退の少ない感光体の提供にあり、又他の目的は感光層塗
料のポットライフ(保存性)の良好な感光体の提供にあ
る。
する電子写真感光体において、前記感光層のバインダ樹
脂に主要繰返し単位として下記一般式〔B1〕及び〔B2〕
を構造組成に含む共重合体を含有することを特徴とする
電子写真感光体によって達成される。
基、複素環基を形成するのに必要な原子群を表し、R1,R
2は各々水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアル
キル基である。
基、又は炭素数6〜12のアリール基を表す。R5,R6,R7,R
8及びR9,R10,R11,R12は各々水素原子、ハロゲン原子
(但し塩素原子及び臭素原子は除く)、炭素数1〜3の
アルキル基を表す。但し全てが水素原子であることはな
い。
しく50〜1000である。
を構造単位に含む共重合体をバインダ樹脂として用いる
ことにより皮膜物性に優れ、電荷保持力、感度残留電位
等の電子写真特性に優れ、かつ繰返し使用に供した時に
も疲労劣化が少ない安定した特性を発揮する電子写真感
光体を作成することができる。
囲で他のモノマーを混合して用いることができる。この
際の混入比率は50wt/%以下が好ましい。
ら、選ばれる2種以上のフェノール系化合物を用いて常
法に従い容易に合成される。
基、複素環基を形成するのに必要な原子群を表し、R1,R
2は各々独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル
基、ハロゲン原子を表す。
のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。
R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12は各々独立して水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基を表すが、全
てが水素原子ではあり得ない。
は、具体的には塩化メチレン、1,2−ジクロルエタン等
の不活性溶媒存在下、前記フェノール系化合物に酸受容
体としてアルカリ水溶液或はピリジン等を入れ、ホスゲ
ンを導入しながら反応させる。
てトリメトルアミン、トリエチルアミン等の第3級アミ
ン、或はテトラブチルアンモニウムクロリド、ベンジル
トリブチルアンモニウムプロミド等の第4級アンモニウ
ム化合物を用いると、反応速度が増大する。
ターシャリ−ブチルフェノール等一価のフェノールを共
存させてもよい。触媒は最初から入れてもよいし、オリ
ゴマーを作った後に入れて高分子量化する等任意の方法
がとれる。
用いて共重合する方法としては、 (イ) 二種以上のフェノール系化合物を最初に同時に
ホスゲンと反応させて共重合する方法 (ロ) 一方をまずホスゲンと反応させ、ある程度反応
を行った後他方を入れて重合する方法 (ハ) 別々にホスゲンと反応させてオリゴマーを造
り、それらを反応させて重合する方法 等の任意の方法がとれる。
る。
ポリマーが挙げられる。
リマーに併用して用いてもよいバインダとしては、例え
ば次のものを挙げることができる。
タヂエン共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、等) (9) アクリロニトリル系共重合体樹脂(たとえば、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、等) (10) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (11) 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体 (12) シリコーン樹脂 (13) シリコーン−アルキッド樹脂 (14) フェノール樹脂(たとえば、フェノール−ホル
ムアルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、
等) (15) スチレン−アルキッド樹脂 (16) ポリ−N−ビニルカルバゾール (17) ポリビニルブチラール (18) ポリビニルホルマール (19) ポリヒドロキシスチレン これらのバインダは、単独で或は2種以上の混合物と
して本発明に係るカーボネートに併用することができ
る。
M)として次の代表例で示される様な有機顔料が用いら
れる。
金属錯塩アゾ顔料等のアゾ顔料 (2) ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリ
レン顔料 (3) アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導
体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導
体、ビオラントロン誘導体及びイソビオラントロン誘導
体等多環キノン顔料 (4) インジゴ誘導体及びチオインジゴ誘導体等のイ
ンジゴイド顔料 (5) 金属フタロシアニン及び無金属フタロシアニン
等のフタロシアニン顔料 特に本発明の電子写真感光体においては、CGMとして
フルオレノン系ジスアゾ顔料、フルオレニリデン系ジス
アゾ顔料、多環キノン顔料、無金属系フタロシアニン顔
料又はオキシチタニル系フタロシアニン顔料等の有機系
顔料が用いられることが好ましい。特に次に示すフルオ
レノン系ジスアゾ顔料、フルオレニリデン系ジスアゾ顔
料、多環キノン顔料、X及びτ型無金属フタロシアニン
及び特開昭64−17066号で示されるオキシチタニル系フ
タロシアニン顔料を本発明に用いると、感度、耐久性及
び画質等の点で著しく改良された効果を示す。
顔料は、下記一般式〔F1〕で表される。
アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基又は
置換若しくは無置換のアミノ基を表す。
qが2のときは、X1及びX2はそれぞれ同一又は異なる基
であってもよい。Aは下記一般式〔F1−1〕で表される
基を示す。
族炭素環基又は芳香族複素環基を表す。Zは置換若しく
は無置換の芳香族炭素環又は置換若しくは無置換の芳香
族複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。m
及びnはそれぞれ0,1又は2の整数を表す。但し、m及
びnが同時に0となることはない。
料の具体例を挙げるが、これによって限定されるもので
はない。
オレノン系ジスアゾ顔料は、公知の方法により容易に合
成され、例えば特願昭62−304862号等の方法により合成
される。
は下記一般式〔F2〕で表される。
族複素環を構成するに必要な原子群 Y :水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、若しくは
そのエステル基、スルホ基、置換、無置換の次記2つの
基;カルボモイル基、スルファモイル基 R1:水素原子、置換、無置換の続記4つの基;アルキル
基、アミノ基、カルボモイル基、カルボキシ基若しくは
そのエステル基又はシアン基 Ar:置換、無置換のアリール基 R2:置換、無置換の続記3つの基;アルキル基、アラル
キル基、アリール基 を表す。
顔料の具体例としては、例えば次の構造式で示されるも
のを挙げることができるが、これによって本発明に用い
られるべきジスアゾ顔料が限定されるものではない。
〔Q1〕〜〔Q3〕で表される。
シル基、又はカルボキシ基を表し、nは0〜4の整数
を、mは0〜6の整数を表す。
れる多環キノン顔料の具体例を下記に示すが、これに限
定されるものではない。
的化合物例を挙げると次の通りである。
具体的化合物例を挙げると次の通りである。
合物例を挙げると次の通りである。
れる多環キノン顔料は、公知の方法により容易に合成で
きる。
ては、光導電性を有する無金属フタロシアニン及びその
誘導体すべてが使用可能であるが、例えばα型、β型、
τ,τ′型、η,η′型、X型、及び特開昭62−103651
号で述べた結晶形及びその誘導体等を使用できる。特に
τ,X,K/R−X型を使用することが望ましい。X型無金属
フタロシアニンについては米国特許3,357,989号に記載
があり、τ型無金属フタロシアニンについては特開昭58
−182639号に記載がある。K/R−X型は特開昭62−10365
1号にあるように、CuKα、1.541ÅのX線に対するブラ
ッグ角度(2θ±0.2度)において、7.7,9.2,16.8,17.
5,22.4,28.8度に主要なピークを有し、且つ9.2度のピー
ク強度に対して16.8度のピーク強度比が0.8〜1.0であ
り、又22.4度に対する28.8度のピーク強度比が0.4以上
である事を特徴とするフタロシアニンである。
は、下記一般式〔TP〕で表される。
n,m,l,kは各々独立に0〜4の数字を表す。
うち、特に好適なものは、オキシチタニルフタロシアニ
ン(TiOPc)、チタニルクロロフタロシアニン(TiOPcC
l)及びそれらの混合物である。
示す特許で公開された結晶型の異なるものが知られてい
る。例えば特開昭61−239248号、同62−670943号、同62
−272272号、同63−116158号又は同64−17066号等が挙
げられる。
としては、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
ビスイミダゾリジン誘導体、スチリン化合物、ヒドラゾ
ン化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾ
ール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、
アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベ
ン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−
ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等であ
る。
するホールの支持体側への輸送能力が優れている外、前
記本発明に用いられる有機系顔料との組合せに好適なも
のが好ましく、かかるCTMとしては、下記一般式(T−
A)、(T−B)で表されるスチリル化合物及び(T−
C)で表されるジスチリル化合物が挙げられる。
2つの基;アルキル基、アリール基を表し、置換基とし
てはアルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、水酸
基、ハロゲン原子、アリール基が挙げられる。
置換基としてはアルキル基、アルコキシ基、置換アミノ
基、水酸基、ハロゲン原子、アリール基がある。
子を表し、置換基としては、アルキル基、アルコキシ
基、置換アミノ基、水酸基、ハロゲン原子、アリール基
が挙げられる。
開昭58−65440号、同58−198425号、同58−198043号、
同60−93445号、同60−98437号等に記載されている。
基、R16は水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置
換のアルキル基、アルコキシ基、アミノ基、置換アミノ
基、水酸基、R17は置換若しくは無置換の次記2つの
基;アリール基、複素環基を表す。
いる。
多環系炭化水素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表
す。
素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表す。
素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表す。
基;アルキル基、縮合多環系炭化水素基、複素環基、縮
合多環系複素環基を表し、又、Ar4及びAr5と共同して環
を形成してもよい。
基、フェニル基、アルコキシ基、フェノキシ基、及びシ
アノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アシル基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、更に置換若しくは
無置換の続記6つの基;アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基、アラルキルアミノ基、環境炭化水素基、縮合多
環系炭化水素基、複素環基、及び を表す。Ar6は、 置換若しくは無置換の続記3つの基;縮合多環系炭化水
素基、複素環基、縮合多環系複素環基を表す。
基;アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フェノキ
シ基、及びシアノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、
アシル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、更に
置換若しくは無置換の続記6つの基;アルキルアミノ
基、アリールアミノ基、アラルキルアミノ基、環状炭化
水素基、縮合多環系炭化水素基、複素環基を表す。
基;アルキル基、縮合多環系炭化水素基、複素環基、縮
合多環系複素環基を表し、又、おたがいに環を形成して
もよく、Ar6と共同して環を形成してもよい。
ルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フェノキシ基、
及びシアノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アシル
基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、更に置換若
しくは無置換の続記4つの基;アルキルアミノ基、環状
炭化水素基、縮合多環系炭化水素基、複素環基を表す。
〜4の整数を表す。
のヒドラゾン化合物も使用可能である。
ハロゲン原子、R20及びR21はそれぞれ置換若しくは無置
換のアリール基、Ar7は置換若しくは無置換のアリーレ
ン基を表す。
いる。
の基;アリール基、複素環基、R35は水素原子、置換若
しくは無置換の次記2つの基;アラルキル基、アリール
基、Qは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換
アミノ基、、アルコキシ基又はシアノ基を表し、sは0
又は1の整数を表す。
54号等に記載されている。
号、同59−15252号、同57−67940号、同55−2285号、同
57−195254号、同54−4148号等に記載のものが挙げられ
る。
えばヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化
水素類、メチレンクロライド、メチレンブロマイド、1,
2−ジクロルエタン、syn−テトラクロルエタン、cis−
1,2−ジクロルエチレン、1,1,2−トリクロルエタン、1,
1,1−トリクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、クロ
ロホルム、ブロモホルム、クロルベンゼン等のハロゲン
化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、シクロヘキサノール、ヘプタノール、エチレ
ングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
酢酸エロソルブ等のアルコール及びこの誘導体、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、フラン、フルフラー
ル等のエーテル、アセタール類、ピリジンやブチルアミ
ン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソロパノー
ルアミン等のアミン類、N,N−ジメチルホルムアミド等
のアミド類等の窒素化合物他に脂肪酸及びフェノール
類、二硫化炭素や燐酸トリエチル等の硫黄、燐化合物等
が挙げられる。
反復使用時の疲労低減等を目的として、一種又は二種以
上の電子受容性物質を含有せしめることができる。
例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、
4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メ
リット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾニ
トリル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、ク
ロラニル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾキ
ノン、アントラキノン、ジニトロアントラキノン、2,7
−ジニトロフルオレノン、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン、2,4,5−テトラニトロフルオレノン、9−フルオ
レニリデン[ジシアノメチレンマロノジニトリル]、ポ
リニトロ−9−フルオレニリデン−[ジシアノメチレン
マロノジニトリル]、ピクリン酸、o−ニトロ安息香
酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペ
ンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−
ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット酸、その他の
電子親和力の大きい化合物を挙げることができる。又、
電子受容性物質の添加割合は、重量比で本発明に用いら
れる有機系顔料:電子受容性物質=100:0.01〜200、好
ましくは100:0.1〜100である。
CTM:電子受容性物質=100:0.01〜100、好ましくは100:
0.1〜50である。
る目的で有機アミン類を添加することができ、特に2級
アミンを添加するのが好ましい。これらの化合物は特開
昭59−218447号、同62−8160号に記載されている。
的で酸化防止剤を添加することができる。
れに限定されるものではない。
ニレンジアミン類、III−群;ハイドロキノン類、IV−
群;有機硫黄化合物類、V−群;有機燐化合物類が挙げ
られる。
れている。
化防止剤として知られており、市販品を容易に入手でき
る。
重量部、好ましくは1〜50重量部、特に好ましくは5〜
25重量部である。
保護する目的で紫外線吸収剤等を含有してもよく、又感
色性補正の染料を含有してもよい。
(亀裂防止、柔軟性付与等)を目的として必要により熱
可塑性樹脂を50wt%未満含有せしめることができる。
機能するもので、上記バインダ樹脂の外に、例えばポリ
ビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、カゼイ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が用いら
れる。
持体としては、主として下記のものが用いられるが、こ
れらにより限定されるものではない。
ルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネー
トもしくは蒸着によって設けたもの。
電性ポリマ、酸化インジウム、酸化錫などの導電性化合
物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたもの。
電性支持体1上にCGMを主成分とするCGL2と本発明に係
るCTMを主成分として含有するCTL3との積層体より成る
感光層4を設ける。第3図及び第4図に示すようにこの
感光層4は、導電性支持体1上に設けた中間層5を介し
て設けてもよい。このように感光層4は二層構成とした
ときに最もすぐれた電子写真特性を有する電子写真感光
体が得られる。又本発明においては、第5図及び第6図
に示すように前記CTMを主成分とする層6中に微粒子状
のCGM7を分散してなる感光層4を導電性支持体1上に直
接或は、中間層5を介して設けてもよい。
てもよい。
いずれを上層とするかは、帯電極性を正、負のいずれに
選ぶかによって決定される。すなわち負帯電型感光層と
する場合は、CTL3を上層とするのが有利であり、これは
該CTL3中のCTMが、正孔に対して高い輸送能を有する物
質であるからである。
持体1もしくはCTL3上に直接或は必要に応じて接着層も
しくはブロッキング層などの中間層を設けた上に、次の
方法によって形成することができる。
法 (3) CGMをボールミル、サンドグラインダ等によっ
て分散媒中で微細粒子状とし必要に応じて、バインダと
混合分散して得られる分散液を塗布する方法。
の気相堆積法或はデイッピング、スプレィ、ブレード、
ロール法等の塗布方法が任意に用いられる。
5μmであることが好しく、更に好しくは0.05μm〜3
μmである。
m〜30μmであることが好ましい。このCTL3における組
成割合は、本発明のCTM1重量部に対してバインダ0.1〜
5重量部とするのが好ましいが、微粒子状のCGMを分散
せしめた感光層4を形成する場合は、CGM1重量部に対し
てバインダを5重量部以下の範囲で用いることが好まし
い。
には、CGM1重量部に対してバインダを5重量部以下の範
囲で用いることが好ましい。
るような実施例からも明らかなように帯電特性、感度特
性、画像形成特性に優れたものである。特に反復転写式
電子写真方式に供したときにも疲労劣化が少なく耐久性
が優れたものである。
り本発明の実施態様が限定されるものではない。
アミノエチル)ピペラジンの比率が1:1:1のモノマー組
成で共重合されたポリアミド30gを50℃に加熱した800ml
のメタノールEL規格(関東化学社製)へ撹拌しながら投
入し、溶解させた。室温迄冷却後、1−ブタノール特級
(関東化学社製)200mlを加えた。その後、直径80mmの
アルミニウムドラム上へ浸漬塗布し、0.5μm厚の中間
層を形成した。
化合物F1−23)20g及びバインダとしてポリビニルブチ
ラール樹脂エスレックBX−(積水化学社積水)10gをメ
チルエチルケトン(関東化学社製EL規格)1000mlへ溶解
し、ボールミルにて24時間ミリングを行い、CGL塗工液
を得た。これを上記中間層上に浸漬塗布して0.3μm厚
のCGLを形成した。その後、前記例示CTM;T−1 120gと
共重合−B1 165gを1,2−ジクロルエタン特級(関東化
学社製)1000mlへ溶解させ、CTL塗工液を得た。これを
上記CGL上に浸漬塗布後、100℃で1時間乾燥し、20μm
厚のCTLを形成した。このようにして中間層−CGL−CTL
を順次積層して成る感光体を作成した。
感光体を作成した。
g及びバインダとしてポリカーボネート樹脂L−1250
(帝人化成社製)10gを1,2−ジクロルエタン特級(関東
化学社製)へ溶解し、ボールミルにて24時間ミリングを
行いCGL塗工液を得た。これを上記中間層上に浸漬塗布
して0.3μm厚のCGLを形成した。
た以外は実施例1と同様にCTLを積層し、感光体を作成
した。
た以外は実施例1と同様にして感光体を作成した。
化学製)12gをメチルエチルケトン1000mlに溶解させた
後、CGMとして例示化合物Q1−3;5.7g、例示化合物F1−2
3;0.3gを混合し、サンドグラインダで10時間分散した。
を形成、更に実施例2と同様にしてCTLを形成し、感光
体を作成した。
mlのメタノールEL規格(関東化学社製)へ撹拌しながら
投入し溶解させた。室温迄冷却した後、1−ブタノール
特級(関東化学社製)200mlを加えた。次いで直径80mm
のアルミニウムドラム上へ浸漬塗布し、1μm厚の中間
層を形成した。
c)40gをシリコーン樹脂「KR−5240」(固形分20%)
(信越化学社製)200gを溶解したメチルエチルケトンEL
規格(関東化学社製)2000mlに加えてサンドグラインダ
にて4時間分散させ、CGL塗工液を得た。これを上記中
間層上に浸漬塗布して0.5μm厚のCGLを形成した。
gを1,2−ジクロルエタン特級(関東化学社製)1000mlへ
溶解させ、CTL塗工液を得た。これを上記CGL上に浸漬塗
布した後、100℃、1時間の乾燥を行い、20μm厚のCTL
を得た。中間層、CGL及びCTLの順に積層して成る感光体
を作成した。
ンダとして共重合体B3を用いた以外は、実施例6と同様
にして中間層CGL−CTLを順に積層して成る感光体を作成
した。
iOPc)をCTLバインダとして共重合体B4を用いた以外
は、実施例6と同様にして中間層−CGL−CTLを順次積層
して成る感光体を作成した。
った。
カーボネート(帝人化成パンライトK−1300)を用いた
以外は同様にして感光体を作成した。
カーボネートを用いた以外は同様にして感光体を作成し
た。
な粘度上昇が見られ1ケ月後には完全にゲル状になり、
たとえ超音波処理等の再分散処理をほどこしても元に戻
らず、不安定な液しか得られなかった。
025」(コニカ社製)に搭載し、10万回コピーの実写を
行うと共に、実写前後での表面電位を測定した。
の感光体のそれぞれを「U−Bix2025」(コニカ社製)
(半導体レーザ光源搭載)改造機に搭載し、VHが−700
±10[V]になるようにグリッド電圧を調節し、0.7mW
の照射時の露光面の電位をVLとし、現像バイアス−600
[V]で反転現像を行い、同様に実写前後での表面電位
を測定した。
後、感光体膜厚を測定し、初期と比較した。
ム周方向のキズに基づくスジ(反転現像の場合はモア
レ)、クリーニング不良の発生コピー数を比較した。
用によっても特性変化が少ない上に、耐摩耗性にも優れ
るので、極めて高い耐刷性能を有する。
例について示す断面図である。 1……導電性支持体 2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層 4……感光層 5……中間層 6……キャリア輸送物質を含有する層 7……キャリア発生物質 8……保護層
Claims (1)
- 【請求項1】導電性基体上に感光層を有する電子写真感
光体において、 前記感光層のバインダ樹脂に主要繰り返し単位として下
記一般式〔B1〕及び〔B2〕を構造組成に含む共重合体を
含有することを特徴とする電子写真感光体。 〔式中Zは置換もしくは無置換の炭素環基、複素環基を
形成するのに必要な原子群を表し、R1、R2は各々水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルキル基である。 又R3、R4は各々水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
又は炭素数6〜12のアリール基を表す。 R5、R6、R7、R8及びR9、R10、R11、R12は各々水素原
子、ハロゲン原子(但し塩素原子及び臭素原子は除
く)、炭素数1〜3のアルキル基を表す。但し全てが水
素原子であることはない。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14563490A JP2920315B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14563490A JP2920315B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0437859A JPH0437859A (ja) | 1992-02-07 |
JP2920315B2 true JP2920315B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=15389548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14563490A Expired - Lifetime JP2920315B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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JP5501850B2 (ja) * | 2010-04-30 | 2014-05-28 | 大日精化工業株式会社 | ウェザーストリップ用材料及びウェザーストリップ |
-
1990
- 1990-06-04 JP JP14563490A patent/JP2920315B2/ja not_active Expired - Lifetime
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