JP2920323B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
写機等に使用され、特にLED光及び半導体レーザ光に対
して有効な電子写真感光体に関するものである。
機、プリンタ等に広く使用されている。
鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性物質を主成分とす
る感光層を設けた無機感光体が広く使用されている。
しかしながら、このような無機感光体は複写機等の電子
写真感光体として要求される光感度、熱安定性、耐湿
性、耐久性等の特性において必ずしも満足できるもので
はない。
により結晶化するため、電子写真感光体としての上記特
性が劣化し易い。
性、耐久性に劣り、又酸化亜鉛を用いた電子写真感光体
は耐久性に問題がある。又、セレン、硫化カドミウムの
電子写真感光体は製造上、取扱い上の制約が大きい。
に、種々の有機の光導電性物質を電子写真感光体の感光
層に使用することが試みられ、近年活発に研究、開発が
行われている。
ルバゾールと2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノンを
含有した感光層を有する有機感光体が記載されている。
しかし、この感光体も感度及び耐久性において十分でな
い。そのため、感光層を二層に分けてキャリア発生層と
キャリア輸送層を別々に構成し、それぞれにキャリア発
生物質、キャリア輸送物質を含有させた機能分離型の電
子写真感光体が開発された。
る物質に個別に分担させることができるため、各機能を
発揮する物質を広い範囲のものから選択することができ
るので、任意の特性を有する電子写真感光体を比較的容
易に得られる。そのため、感度が高く、耐久性の大きい
有機感光体が得られることが期待されている。
生層に有効なキャリア発生物質としては、従来数多くの
物質が提案されている。
号に記載されているように無定形セレンが挙げられる。
この無定形セレンを含有するキャリア発生層は有機キャ
リア輸送物質を含有するキャリア輸送層と組合されて使
用される。しかし、この無定形セレンからなるキャリア
発生層は、上記したように熱等により結晶化してその特
性が劣化するという問題点がある。
レーザを用い画像形成する場合には、感光体として750
〜850μmに高感度であることが必要である。
ロシアニン系化合物は、他のものに比べ感光域が長波長
に拡っていることが知られている。これらの光導電性を
示すフタロシアニン系化合物としては例えば特開昭61-2
39248号、同64-17066号及び特願昭63-286537号に記載さ
れているα型チタニルフタロシアニン等が挙げられる。
のX線に対するブラッグ角度は、7.5°,12.3°,16.3°,
25.3°,28.7°にピークを有する。しかし、このα型チ
タニルフタロシアニンは感度が低く、繰返し使用に対す
る電位安定性が劣っており、反転現像を用いる電子写真
プロセスではかぶりを起こし易いなどの問題がある。
ゾン等による画像ぼけにより細線再現性が低下し、ドッ
ト露光によるディジタル画像では、画質(階調性、解像
力)の低下が起る。
る。
浄化が施され、長期に亘って反復使用される。従って、
電子写真感光体としては、帯電特性及び感度が良好で更
に暗減衰が小さい等の電子写真特性は勿論、加えて繰返
し使用での耐刷性、耐摩耗性、耐湿性等の物理的性質
や、コロナ放電時に発生するオゾン、露光時の紫外線等
への耐性(耐環境性)においても良好であることが要求
される。
として用いられ、特開昭60-247647号に記載されるよう
に支持体上に薄いキャリア発生層を設け、この上に比較
的厚いキャリア輸送層を設ける構成がとられている。こ
のような感光体に使用されるバインダとしては、帯電特
性、感度、残留電位及び繰返し特性等の面で、下記構造
式で示されるビスフェノールA型のポリカーボネートが
良好な特性を発揮することが良く知られている。
ノールA型ポリカーボネートは、高分子の結晶性が高い
ためその溶液はゲル化を起しやすく、1〜2日程度で使
用不可能となるという欠点を有している。また塗布によ
り膜形成を行うと塗膜形成時に膜表面に結晶性ポリカー
ボネートが析出して凸部が生じやすく、このために塗膜
の尾引きが生じて収率が低下したり、或は感光体として
の使用時に凸部にトナーが付着してクリーニングされず
に残り、いわゆるクリーニング不良による画像欠陥が生
じやすい。
ンダ樹脂として用いた電子写真感光体は、電子写真複写
機の感光体として用いると、磁気ブラシやクリーニング
ブレードで擦過され感光層表面に傷が付いたり、感光層
が次第に摩耗するという欠点を有する。
厚みを有する滑らかで均質な表面性の良否にも依存する
ので、感光体塗布構成層面の構成層を形成する塗料組成
或は塗布、乾燥に起因する柚木肌、ピンホール、塗布
筋、亀裂(ソルベントクラック)等の膜面故障は、複写
特性上及び生産技術上大いに問題にされる所である。
あり、而も懸濁系の塗料に於ては懸濁質の分散及び分散
安定性向上に有効であり、溶液系塗料に於ても溶解促進
などに、また塗布性の向上等生産技術上の価値を有す
る。しかしながら、その種類の選択を誤ると、層間接着
不良、その変質による故障或は耐湿性に係る支障を往々
にして惹起す。
に弗素を有する置換基の導入(特開昭63-65444号)、フ
ェニレン環へのアルキル基、ハロゲン原子の置換(特開
昭63-148263号)、或は両フェニレン環にフェニル基を
又はシクロヘキシル基を置換したモノマーの共重体(特
開平1-269942号、同1-269943号)、或はキャリア輸送物
質としてジスチリルをビスフェノールZ型ポリカーボネ
ートに併用すること(特開昭64-32265号)等が提案され
ているが、未だ充分な表面強度、表面平滑性がなく、摩
耗、傷に弱く、反復使用において画質の低下が起り、ま
た摩耗による膜厚減少による感度低下等の問題点を残し
ている。
有し、繰返し使用時の電位安定性が高く、かつ電子写真
感光体感光層の機械的耐久性、表面平滑性が良好であ
り、画質低下、感度減退の少い感光体の提供にある。
電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体におい
て、前記キャリア発生層がCu-Kα特性X線(波長1.54
Å)に対するブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも
9.6±0.2°及び27.2±0.2°にあるチタニルフタロシア
ニン顔料を含有し、かつ前記キャリア輸送層が下記一般
式(B)で表される構造単位を主要繰返し単位として有
するポリカーボネートを含有し、かつ電子写真画像形成
においてドット露光を行い、重量平均粒径8μm以下の
トナー粒子を含む現像剤で現像処理を行うことを特徴と
する電子写真感光体によって達成される。
環基、複素環基を形成するに必要な非金属原子群、R1,R
2,R3,R4及びR5,R6,R7,R8は水素原子、塩素原子、臭素原
子、メチル基を表す。但し全てが水素原子であることは
ない。
アニンが、Cu-Kα線(波長1.54Å)に対するX線回折ス
ペクトルにおいて、少なくともブラッグ角2θの9.6±
0.2°のピーク強度が27.2±0.2°のピーク強度の40%以
上である結晶状態のチタニルフタロシアニンであること
が好ましい。
てドット露光を行う場合には、重量平均粒径8μm以下
のトナー粒子を含む現像剤で現像処理を行うことが好ま
しい。
イズと異なった明瞭な鋭角の突出部のことである。
般式で表される。
キル基、或はアルコキシ基を表し、n,m,l,kは0〜4の
整数を表す。
である。
電子社製)を用いて測定した。
を次に説明する。例えば、1,3−ジイミノイソインドリ
ンとスルホランを混合し、これにチタニウムテトラプロ
ポキシドを加え、窒素雰囲気下に反応させる。反応温度
は80℃〜300℃で、特に100℃〜260℃が好ましい。反応
終了後、放冷した後析出物を濾取し、チタニルフタロシ
アニンを得ることができる。
2図の特性を示す結晶型のチタニルフタロシアニンを得
ることができる。
の他に、ホモミキサー、ディスパーザ、アジター、或は
ボールミル、サンドミル、アトライタ等を用いることが
できる。
のキャリア発生物質(以後CGMと表す)を併用してもよ
い。そのようなCGMとしては、本発明のチタニルフタロ
シアニンとは結晶型において異なる、例えばα型、β
型、α,β混合型、アモルファス型等のチタニルフタロ
シアニンをはじめ、他のフタロシアニン顔料、アゾ顔
料、アントラキノン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔
料、スクエアリウム顔料等が挙げられる。
と表す)としては、種々のものが使用できるが、代表的
なものとしては例えば、オキサゾール、オキサジアゾー
ル、チアゾール、チアジアゾール、イミダゾール等に代
表される含窒素複素環核及びその縮合環核を有する化合
物、ポリアリールアルカン系の化合物、ピラゾリン系化
合物、ヒドラゾン系化合物、トリアリールアミン系化合
物、スチリル系化合物、スチリルトリフェニルアミン系
化合物、α−フェニルスチリルトリフェニルアミン系化
合物、ブタジエン系化合物、ヘキサトリエン系化合物、
カルバゾール系化合物、縮合多環系化合物等が挙げられ
る。これらのCTMの具体例としては、例えば特開昭61-10
7356号に記載のCTMをはじめ、多くのものを挙げること
ができるが、特に代表的なものの構造を次に示す。
Lと表す)に含まれるバインダ樹脂、下記一般式(B)
で示される繰返し単位を主要構造組成として含む重合体
について説明する。
環基、複素環基を形成するに必要な非金属原子群、R1,R
2,R3,R4及びR5,R6,R7,R8は水素原子、塩素原子、臭素原
子、メチル基を表す。但し全てが水素原子であることは
ない。
フェノールA型のカーボネートの欠点を改善したもので
あって、これらのポリカーボネートの中心炭素原子に
は、Zによる環が形成されているので、ポリカーボネー
トの分子鎖が特定方向に配列することが効果的に阻止さ
れる。このためポリカーボネートが、結晶化して溶液が
ゲル化したり感光層形成時に膜表面に析出することがな
く、異常な凸部による収率の低下及びクリーニング不良
等による画像欠陥等のごとき、特性劣化を防ぐことがで
きる。
って形成される環が直接寄与している。
リカーボネートをバインダ樹脂として用いることにより
皮膜物性に優れ、電荷保持力、感度残留電位等の電子写
真特性に優れ、かつ繰返し使用に供した時にも疲労劣化
が少ない安定した特性を発揮する電子写真感光体を作成
することができる。
ングブレードで擦過されても感光層表面に傷が付きにく
く感光層の摩耗が少ない上、クリーニング不良等の特性
不良のない高耐刷性の電子写真感光体を作成することが
できる。
に示したフェノール系化合物を用いて常法に従い容易に
合成される。
環基、複素環基を形成するに必要な非金属原子群、R1,R
2,R3,R4及びR5,R6,R7,R8は水素原子、塩素原子、臭素原
子、メチル基を表す。但し全てが水素原子であることは
ない。
すると、具体的には塩化メチレン、1,2−ジクロルエタ
ン等の不活性溶媒存在下、前記フェノール系化合物に、
酸受容体としてアルカリ水溶液或はピリジン等を入れ、
ホスゲンを導入しながら反応させる方法が挙げられる。
てトリメチルアミン、トリエチルアミン等の第3級アミ
ン、或はテトラブチルアンモニウムクロリド、ベンジル
トリブチルアンモニウムブロミド等の第4級アンモニウ
ム化合物を用いると、反応速度が増大する。
−t−ブチルフェノール等1価のフェノールを共存させ
てもよい。触媒は最初から入れてもよいし、オリゴマー
を作った後に入れて高分子量化する等任意の方法がとれ
る。
に応じ、一般式(B)の繰返し単位の外に他の繰返し単
位を含有させた共縮合型のポリカーボネート、例えば4,
4'−ジヒドロキシ−3−メチルフェニル−1,1−シクロ
ヘキサンに少量のビスフェノールAを混合して共縮合さ
せたポリカーボネートを用い、物理的、化学的或は電気
的特性な調整してもよい。
囲で他のポリマを混合して用いることができる。この際
の混合比率は50wt/%以下が好ましい。
のであるからポリカーボネートが本来奏する優れた帯電
性能、繰返し特性、耐刷性等の特性を感光体に付与する
ことができる。
子をはじめ、ハロゲン原子、メチル基等のアルキル基で
あってよい。
は、Zは、5員又は6員の炭素環、又は複素環を形成す
るものであってよく、こうした環としては、シクロヘキ
シル環、シクロペンチル環等が挙げられ、環の一部にア
セチル基、アセチルアミノ基等の置換基が導入されてい
てよい。
ては具体的には次のものが挙げられる。
ボネートが特に優れた機械的耐久性を有する。
に併用して用いてもよいバインダとしては、例えば次の
ものを挙げることができる。
エン共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、等) (9)アクリロニトリル系共重合体樹脂(例えば、塩化
ビニリデン−アクリトロニトリル共重合体、等) (10)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (11)塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体 (12)シリコーン樹脂 (13)シリコーン−アルキッド樹脂 (14)フェノール樹脂(例えば、フェノール−ホルムア
ルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、等) (15)スチレン−アルキッド樹脂 (16)ポリ−N−ビニルカルバゾール (17)ポリビニルブチラール (18)ポリビニルホルマール (19)ポリヒドロキシスチレン これらのバインダは、単独で或は2種以上の混合物と
して本発明に係るカーボネートに併用することができ
る。
て、使用するトナーの粒径を重量平均粒径で8μm以下
としているので、ドット数を600dpi以上と増やしたこと
によるドット面積の縮小に対応して、静電潜像上へのト
ナーの付着が良好に実現できる。即ち、トナーの粒径が
8μmを超えると、大きくなりすぎて小さな潜像上にう
まく付着せず、トナー付着量が減少して結果的に階調
性、解像力を十分に出せないことになるが、本発明の粒
径のトナーではそのようなことはない。
0〜1800dpiとするのが望ましく、又現像時に使用するト
ナーの一粒径は更に8〜2μmとするのが望ましい。
えばヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化
水素類、メチレンクロライド、メチレンプロマイド、1,
2−ジクロルエタン、syn−テトラクロルエタン、cis−
1,2−ジクロルエチレン、1,1,2−トリクロルエタン、1,
1,1−トリクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、クロ
ロホルム、ブロモホルム、クロルベンゼン等のハロゲン
化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、シクロヘキサノール、ヘプタノール、エチレ
ングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
酢酸セロソルブ等のアルコール及びこの誘導体、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、フラン、フルフラー
ル等のエーテル、アセタール類、ピリジンやブチルアミ
ン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノ
ールアミン等のアミン類、N,N−ジメチルホルムアミド
等のアミド類等の窒素化合物他に脂肪酸及びフェノール
類、二硫化炭素や燐酸トリエチル等の硫黄、燐化合物等
が挙げられる。
復使用時の疲労低減等を目的として、一種又は二種以上
の電子受容性物質を含有せしめることができる。
例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、
4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メ
リット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾニ
トリル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、ク
ロラニル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾキ
ノン、アントラキノン、ジニトロアントラキノン、2,7
−ジニトロフルオレノン、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フル
オレニリデン[ジシアノメチレンマロノジニトリル]、
ポリニトロ−9−フルオレニリデン−[ジシアノメチレ
ンマロノジニトリル]、ピクリン酸、o−ニトロ安息香
酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペ
ンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−
ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット酸、その他の
電子親和力の大きい化合物を挙げることができる。又、
電子受容性物質の添加割合は、重量比で本発明に用いら
れる有機系顔料:電子受容性物質=100:0.01〜200、好
ましくは100:0.1〜100である。
CTM:電子受容性物質=100:0.01〜100、好ましくは100:
0.1〜50である。
する目的で有機アミン類を添加することができ、特に2
級アミンを添加するのが好ましい。これらの化合物は特
開昭59-218447号、同62-8160号に記載されている。
を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有してもよく、又
感色性補正の染料を含有してもよい。
(亀裂防止、柔軟性付与等)を目的として必要により熱
可塑性樹脂を50wt%未満含有せしめることができる。
機能するもので、上記バインダ樹脂の外に、例えばポリ
ビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、カゼイ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が用いら
れる。
持体としては、主として下記のものが用いられるが、こ
れらにより限定されるものではない。
ルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネー
トもしくは蒸着によって設けたもの。
電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性化
合物の層を塗布もしくは蒸着によって設けたもの。
電性支持体1上にCGMを主成分とするキャリア発生層
(以後CGLと表す)2とCTMを主成分として含有するCTL3
との積層体より成る感光層4を設ける。
上に設けた中間層5を介して設けてもよい。
れた電子写真特性を有する電子写真感光体が得られる。
もよい。
持体1上に直接或は必要に応じて接着層もしくはブロッ
キング層などの中間層を設けた上に、次の方法によって
形成することができる。
分散媒中で微細粒子状とし必要に応じて、バインダと混
合分散して得られる分散液を塗布する方法。
の気相堆積法或はデイッピング、スプレィ、ブレード、
ロール法等の塗布方法が任意に用いられる。
mであることが好しく、更に好しくは0.05〜3μmであ
る。
〜30μmであることが好ましい。このCTL3における組成
割合は、CTM1重量部に対してバインダ0.1〜5重量部と
するのが好ましい。
合には、CGM1重量部に対してバインダを5重量部以下の
範囲で用いることが好ましい。
述べる。
lを混合し、チタニウムテトライソプロポキシド17.0gを
加え、窒素雰囲気下に140℃で2時間反応させた。放冷
した後析出物を濾取し、クロロホルムで洗浄、2%の塩
酸水溶液で洗浄し、水洗、メタノール洗浄して、乾燥の
後25.5g(88.5%)のチタニルフタロシアニンを得た。
けて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1,2−
ジクロルエタンにて50℃で10時間加熱して第1図(a)
に示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結
晶はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.2°のそ
れの102%であった。
lを混合し、チタニウムテトライソプロポキシド17.0gを
加え、窒素雰囲気下に140℃で2時間反応させた。放冷
した後析出物を濾取し、クロロホルムで洗浄、2%の塩
酸水溶液で洗浄、水洗、メタノール洗浄して、乾燥の後
25.5g(88.5%)のチタニルアタロシアニンを得た。
けて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1,2−
ジクロルエタンにて室温で1時間撹拌して第1図(b)
に示すX線回折スペクトルをもつ結晶型とした。この結
晶はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.2°のそ
れの75%であった。
の混合物中に窒素気流下で6.5mlの四塩化チタンを滴下
し、200〜220℃の温度で5時間反応させた。析出物を濾
取し、α−クロルナフタレンで洗浄した後、クロロホル
ムで洗浄し、続いてメタノールで洗浄した。次いでアン
モニア水中で還流して加水分解を完結させた後、水洗、
メタノール洗浄し乾燥の後チタニルフタロシアニン21.8
g(75.6%)を獲た。
けて析出させて、濾取した後にウェットケーキを1,2−
ジクロルエタンにて室温で1時間撹拌して得られた結晶
はブラッグ角2θの9.6°のピーク強度が27.2°のそれ
の45%であった。
の混合物中に窒素気流下で6.5mlの四塩化チタンを滴下
し、200〜220℃の温度で5時間反応させた。析出物を濾
取し、α−クロルナフタレンで洗浄した後、クロロホル
ムで洗浄し、続いてメタノールで洗浄した。次いでアン
モニア水中で還流して加水分解を完結させた後、水洗、
メタノール洗浄し乾燥の後チタニルフタロシアニン21.8
g(75.6%)を得た。
けて析出させて、濾取した後にウェットケーキをo−ジ
クルベンゼンにて室温で1時間撹拌して得た結晶はX線
回折スペクトルにおけるブラッグ角2θの9.6°のピー
ク強度が27.2°のそれの35%であった。
タレンを用いて、加熱撹拌することによって、β型のチ
タニルフタロシアニンを得た。
キ社製)3部(部は重量部を示す;以下同じ)をメタノ
ール100部に加熱溶解し、0.6μmフィルタで濾過した
後、浸漬塗布法によって、アルミニウムドラム上に塗布
し、膜厚0.5μmの下引層を形成した。
有するチタニルフタロシアニン3部、バインダ樹脂とし
てシリコーン樹脂「KR-5240、15%キシレン/ブタノー
ル溶液」(信越化学社製)固形分3部、分散媒としてメ
チルイソブチルケトン100部をサンドミルを用いて分散
した液を、先の下引層の上に、浸漬塗布法によって塗布
して、膜厚0.2μmのCGLを形成した。次いで、CTM
(1)の1部、例示樹脂「B-3」1.5部、微量のシリコー
ンオイル「KF-54」(信越化学社製)を、1,2−ジクロル
エタン10部に溶解した液を用いて浸漬塗布し乾燥の後、
膜厚25μmのCTLを形成した。このようにして得られた
感光体を試料1とする。
示すものとした他は実施例1と同様にして4種類の感光
体を得、これらを試料2〜5とする。
の感光体を得、これらを比較資料(1),(2),
(3)とする。
学社製) ・ポリカーボネート「パンライトL-1250」(帝人化成社
製) (評価) 前記試料1〜6及び比較試料(1),(2)を「U-Bi
x 2025」(コニカ社製)(半導体レーザ光源搭載)改造
機に搭載し、5万回連続コピーを行った。未露光部電位
VHが−600[V]になるようにグリッド電圧VGを調節
し、0.7mWの照射時の露光部の電位VLを測定し、更にコ
ピー終了後の残留電位VRを測定した。又、現像バイアス
−560[V]で反転現像を行い、初期と5万回連続コピ
ー後の複写画像の階調性、解像度の評価を下記の通りに
行った。
で現像が行えて半導体レーザ光源を搭載し、しかも300d
pi、400dpi、600dpiで感光体上へ書き込みが行える様に
改造したものを用い、次の評価を実施した。
3、0.4、0.5、0.6、0.7、1.0、1.25の10段階の濃度を判
別できる様な画像モードを有したプリントローラを接続
し、プリント画像が何段階まで判別できるかを評価し
た。
3本、4本、5本、6本、7本、8本設け、縦線の判別
できるグレードを解像度として表示した。
として重量平均粒径が8μmのトナーを用いた。
トが300dpiの場合は、初期画像において階調性、解像度
共に本発明のチタニルフタロシアニンを用いても未だ十
分には効果の差が認められない。
同様にした。結果を下記表−3に示したが、ドット露光
が400dpiになると、初期画像においては階調性、解像度
がサンプル1〜5及び比較サンプル(1)では300dpiの
場合に比べて1ランクもアップするが、比較サンプル
(2)〜(3)では300dpiと同程度に止まる。
いても、階調性、解像度共に初期に比べ低下は見られな
かった。
様にした。結果を下記表−4に示したが、露光ドット数
が600dpiにまで細くなると、サンプル1〜5では5万コ
ピー終了後においても階調性、解像度とも従来公知の感
光体に比べて飛躍的に良好となる結果が得られた。
アニンを用いることにより特にLED光及び半導体レーザ
光に対して有効な電子感光体を得ることができる。
定性、機械的耐久性に優れるという特徴を有するもので
ある。
であり、画質低下が少ないという特徴を有するものであ
る。
回折スペクトル図、第2図はその分光吸収スペクトル
図、第3図、第4図は本発明の感光体の態様例の断面図
である。 1……導電性支持体、2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層、4…感光層 5……中間層
Claims (1)
- 【請求項1】導電性支持体上に少なくともキャリア発生
層及びキャリア輸送層をこの順に積層してなる電子写真
感光体において、 前記キャリア発生層がCu-Kα特性X線(波長1.54Å)に
対するブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも9.6°
±0.2°及び27.2°±0.2°にあるチタニルフタロシアニ
ン顔料を含有し、 かつキャリア輸送層が下記一般式(B)で表される構造
単位を主要繰返し単位として有するポリカーボネートを
含有し、 かつ電子写真画像形成においてドット露光を行い、重量
平均粒径8μm以下のトナー粒子を含む現像剤で現像処
理を行う ことを特徴とする電子写真感光体。 〔式中、Zは置換若しくは無置換の次記2つの基;炭素
環基、複素環基を形成するに必要な非金属原子群、R1、
R2、R3、R4及びR5、R6、R7、R8は水素原子、塩素原子、
臭素原子、メチル基を表す。但し全てが水素原子である
ことはない。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30164790A JP2920323B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30164790A JP2920323B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 電子写真感光体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH04174442A JPH04174442A (ja) | 1992-06-22 |
JP2920323B2 true JP2920323B2 (ja) | 1999-07-19 |
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JP30164790A Expired - Lifetime JP2920323B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 電子写真感光体 |
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-
1990
- 1990-11-07 JP JP30164790A patent/JP2920323B2/ja not_active Expired - Lifetime
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