JP3310823B2 - 発泡プラスチック減容化装置 - Google Patents

発泡プラスチック減容化装置

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JP3310823B2
JP3310823B2 JP16960795A JP16960795A JP3310823B2 JP 3310823 B2 JP3310823 B2 JP 3310823B2 JP 16960795 A JP16960795 A JP 16960795A JP 16960795 A JP16960795 A JP 16960795A JP 3310823 B2 JP3310823 B2 JP 3310823B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/30Presses specially adapted for particular purposes for baling; Compression boxes therefor
    • B30B9/3096Presses specially adapted for particular purposes for baling; Compression boxes therefor the means against which, or wherein, the material is compacted being retractable

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小規模事業場、店舗あ
るいは家庭で発生する食品トレイあるいは梱包材等に用
いられている発泡プラスチックを加熱、圧縮し減容化す
る発泡プラスチック減容化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡プラスチックは、軽量で断熱性、衝
撃吸収性等が優れているため、食品トレイあるいは梱包
材等に幅広く使われている。これらの発泡プラスチック
は、使用後は、通常埋め立てあるいは焼却して処理され
るが、ごみの減量化、省エネルギ−や省資源の観点か
ら、回収しリサイクルすることが望まれている。しか
し、かさ比重の低さが回収運搬費用の要因を生み、ヴァ
−ジン材料より高価になり、市場で受け入れられ難い現
状をつくっている。特に、流通量の多い発泡ポリスチレ
ンに関しては、回収費用の低減ため、機械的な破砕減容
化装置で切断し減容化する機器、機械的に圧縮する装
置、機械的に破砕し摩擦熱で溶解する装置等が開発され
ている。いずれも処理能力は大きいが、大型でかつ高価
な装置となっているため、少量に発生する店舗等での使
用に適さない。一方、この様な目的に適する方式とし
て、プラスチックを低温で加熱し、低い圧力で圧縮して
減容する方法が提案されている。この方式は、従来のも
のと比較して装置構成が簡便となり、小型処理用の装置
に適する。そこで、この方式を応用し、発泡プラスチッ
クを低温で加熱もしくは加熱圧縮する方法が検討されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】装置の小型化が可能な
加熱もしくは加熱圧縮方式では、できるだけ低温で発泡
プラスチックを加熱する構成とし、発泡プラスチックか
らの分解ガス発生を極力抑えている。しかし、発泡プラ
スチックの多くが有機系の発泡ガスを用いているため
に、加熱によりガスを発生する場合が多い。特に、発泡
ポリスチレン中に残留するブタンあるいはシクロヘキサ
ン等の発泡に起因するガスは、加熱温度によらず発泡ポ
リスチレン熱収縮過程で多量に発生する。その結果、処
理条件では発生ガスが可燃限界濃度付近になり、機器の
安全性確保が困難になる。また、断熱性の優れた材料で
あるところから、加熱処理にかかる消費電力量が増加す
る課題がある。
【0004】本発明は、上記従来の発泡プラスチック減
容化に際しての問題を解決し、処理中の安全性を確保す
るとともに、処理の省エネルギ−化を図ることのできる
減容化装置を提供することを目的とする。本発明は、ま
た、日常活動で発生する発泡プラスチックを加熱圧縮し
減容化することで、保管時の簡便化、廃棄時の回収効率
および埋立効率を向上させる、特に小規模事業場、店舗
および家庭用に適した安価で小型減容化装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡プラスチッ
ク減容化装置は、扉を有する本体、本体の内側に設けた
発泡プラスチックの収納部、加熱用ファンとヒータを有
し、吹出口および吸引口を前記収納部に連結して収納部
に熱風を循環させる熱風供給路、および、酸化触媒を有
し、前記熱風供給路を含む熱風の循環路の一部と並列に
設けられた触媒脱臭路を具備し、前記熱風供給路の加熱
用ファン圧力を利用して熱風の一部を前記触媒脱臭路に
供給し、前記脱臭路の酸化触媒よりも下流側を熱風供給
路と連通させるように構成したものである。また、本発
明の発泡プラスチック減容化装置は、扉を有する本体、
本体の内側に設けた発泡プラスチックの収納部、加熱用
ファンとヒータを有し、吹出口および吸引口を前記収納
部に連結して収納部に熱風を循環させる熱風供給路、お
よび、酸化触媒と触媒用ファンを有し、前記熱風供給路
を含む熱風の循環路の一部と並列に設けられた触媒脱臭
路を具備し、前記触媒用ファンにより熱風の一部を前記
触媒脱臭路に供給し、前記脱臭路の酸化触媒よりも下流
側を熱風供給路と連通させるように構成したものであ
る。
【0006】さらに、本発明の発泡プラスチック減容化
装置は、扉を有する本体、本体の内側に設けた発泡プラ
スチックの収納部、加熱用ファンとヒ−タを有し、吹出
口および吸引口を前記収納部に連結して収納部に熱風を
循環させる熱風供給路、前記熱風の循環する流れ方向下
流の負圧部分に設けた空気取り入れ口、および、酸化触
媒を有し、その下流の排出路を前記熱風供給路を通して
外部に開口させた触媒脱臭路を具備し、前記熱風供給路
の加熱用ファン圧力を利用して熱風の一部を前記触媒脱
臭路に供給するように構成したものである。また、本発
明の発泡プラスチック減容化装置は、前記触媒脱臭路
が、さらに前記熱風供給路内に開口を有する。さらに、
収納部内を上下に移動する底板、この底板と収納部底と
の間に設けた袋、および前記袋に空気を送るポンプから
なる圧縮手段を有する。
【0007】
【作用】上記の構成による本発明の装置は、発泡プラス
チックを簡便に、かつ安全に加熱処理し、減容化するこ
とができる。発泡プラスチックを熱収縮および圧縮減容
化するために、ガラス転位温度以上に、また、処理中の
ガス発生の抑制と溶融による貼り付きを防止するため
に、溶融温度の160℃程度を上限として加熱する。こ
の処理では、発泡プラスチックが加熱の進行にともない
熱収縮し、その結果有機系発泡ガスが発生する。特に、
発泡ポリスチレン処理時には、ブタンあるいはシクロヘ
キサンといった発泡ガス、トルエンやエチルベンゼン等
の発泡助剤、およびスチレンモノマ−等の残留ガス成分
が多量に発生する。
【0008】本発明の装置においては、加熱用ファン圧
力あるいは専用の触媒用ファンで、ガス成分を含む熱風
の一部を順次触媒脱臭路に送風し、酸化することでガス
濃度を低下させる。この時、脱臭された排気を再び熱風
循環路内に戻す構成をとり、ガス成分酸化時に発生する
熱量を発泡プラスチックの加熱に使用する。また、加熱
用ファン負圧部分に空気の取り入れ口を設けた構成で
は、発生ガスの燃焼に必要な空気を適時取り入れ、触媒
による酸化反応を最適化する。さらにこの構成に、熱風
供給路内に触媒脱臭部通過後の熱風排出路を設けること
で、排気の熱回収をする。また、触媒脱臭部後の排気の
一部を熱風供給路に戻し、残りを排気する構成でも、発
生ガス酸化時に得た熱量をより積極的に試料加熱に用い
る。以上のように本発明によれば、発泡プラスチック加
熱時に発生するガスを効果的に低減し、減容化処理の安
全性を確保することができる。また、ガス処理時に発生
する熱量を試料加熱に用いることで、処理の省エネルギ
−化を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面とともに
詳しく説明する。 [実施例1]図1は本発明による減容化装置の一実施例
を示す縦断面図である。1は本体を表し、その内部に
は、被処理物の発泡プラスチックを収納する筒状の収納
部2および収納部2へ熱風を供給する熱風供給路などを
有し、上部には収納部2の上部開口部を気密に封じる扉
3を有する。収納部2の内部には、その内壁を上下に摺
動する底板4を設け、さらに気密性の袋5を設けてい
る。袋5にはエアポンプ6が連結され、袋5を空気圧で
膨張させることにより底板4を上昇させ、袋内を排気さ
せることにより底板4を下降させることができる。収納
部3の外側には断熱容器7が設けてあり、その一側面に
は、ファン9、ヒータ10および温度検出部11を有す
る熱風供給路8が設けてある。この熱風供給路8は、熱
風供給口が収納部2の上部側面に設けた開口2aに連結
され、吸気口は、収納部2の下方の開口2bに近接して
断熱容器7に開口されている。また、ファン9と並列に
脱臭部13を設けた脱臭路12が設けられている。脱臭
部13は、酸化触媒と触媒加熱用ヒータ14および温度
検知部15から構成されている。
【0010】次に動作を説明する。まず、本体1の扉3
を開け、収納部2に発泡プラスチックを入れる。次に、
加熱用ファン9および加熱ヒ−タ10に通電し、開口2
aより熱風を収納部2中の発泡プラスチックに吹きつけ
るように下方に吹き込む。この時、熱風の温度検出部1
1で熱風温度を検出し、140℃を上限とするようにヒ
−タの入力電力を制御する。吹き込んだ熱風は、収納部
2の下部に設けた開口2bより断熱容器7内に移動す
る。そして、ファン9により吸引されて熱風供給路8に
入り、再び加熱されて循環される。また、一部は、ファ
ン9の圧力により脱臭路12内へ吸引され、触媒脱臭部
を通過する際に酸化脱臭され、再度熱風供給路8へ戻さ
れる。こうして発泡プラスチックを加熱後、エアポンプ
6を作動させて袋5に空気を送り込み、底板4を上昇さ
せて収納部2の容積を減少させることで、発泡プラスチ
ックを圧縮する。これらの一連の動作中、加熱用ファン
9の圧力を利用し、発生ガスの一部を脱臭路12に送り
込む。この時、触媒は触媒加熱用ヒ−タ14で触媒反応
を維持できる温度まで加熱する。脱臭部通過後の排気
は、再び循環路内に戻される。
【0011】本実施例では、発泡プラスチックとして発
泡ポリスチレンを熱収縮および圧縮減容化した。この処
理において、発泡ポリスチレンを、弾性が大幅に低下す
るガラス転位温度以上に加熱する必要がある。しかし、
200℃を越えて加熱すると、発泡ポリスチレンから臭
気性ガスの分解発生、あるいは樹脂の溶解がみられ作業
性が悪化する傾向がある。本実施例では、熱風温度を熱
風の吹出口に設けた温度検出部11で検出し、分解ガス
の発生および樹脂の溶融が生じない140℃で制御し加
熱するようにした。しかし、発泡ポリスチレンは加熱に
ともない熱収縮し、その結果ブタンあるいはシクロヘキ
サンといった発泡ガス、トルエンやエチルベンゼン等の
発泡助剤ガス、およびスチレンモノマ−等の残留ガス成
分を多量に発生する。特に、ビ−ズ法発泡ポリスチレン
は、ガス発生量が多い材料である。一般的に発泡ポリス
チレンの原料ビ−ズには、自重の約7%程度の発泡ガス
が含浸されている。発泡成型過程でこれらのガスは外部
へ放出されるが、その一部は成型品である発泡ポリスチ
レン中に残存している。その結果、加熱収縮により解放
され装置内に充満してくる。
【0012】これらのガス成分は可燃性ガスのため、除
去せず装置内で循環した場合、ヒ−タ−あるいは電気的
スパ−ク等で引火する危険性がある。さらに、これらの
多くが臭気ガスなので、そのまま排気した場合悪臭発生
の原因となる等の問題点が生じる。一例として、発泡ポ
リスチレンを140℃で加熱し装置内で充満させた場
合、ガス発生量はメタン換算の炭化水素濃度で約16,
000ppm程度となった。このガス濃度は、発泡ポリ
スチレン試料の種類によって幅があり、さらに高濃度と
なる場合もある。また、悪臭物質であるスチレン濃度も
600ppm程度となっていることから、単に排気する
構成では、悪臭発生の原因となる。
【0013】本実施例では、上記の問題点を解決するた
めに、酸化反応を利用した触媒脱臭部に、加熱用ファン
圧力で臭気ガスを含んだ熱風を送風する構成をとった。
すなわち、発泡ポリスチレン加熱時に発生したガス成分
を随時触媒脱臭部に送風し、触媒で臭気ガスを酸化し、
ガス濃度を低減するとともに無臭化する構成とした。そ
の結果、最大ガス発生時においても、装置内におけるガ
スの炭化水素濃度を1,000ppm以下に保つことを
実現できた。また、悪臭の原因となるスチレン濃度も、
触媒脱臭部通過後は0.1ppm以下と、臭気発生も低
減した。さらに、これら臭気成分酸化時には多量の酸化
熱が発生する。実際に本実施例での発生ガスは、灯油成
分と同等の発熱量を有している。また、これらガス成分
が加熱5分間で5g程度発生することから、発生熱量は
600kcal/h-1程度となる。したがって、触媒通
過後の排気は、500℃程度の高温となる。
【0014】本実施例では、この排気を熱風循環路に戻
す構成をとった。すなわち、ガス成分酸化時の発生熱量
を発泡ポリスチレンの加熱に積極的に使用する。実際
に、触媒脱臭部通過後の排気を直接排出する構成と比較
して、循環路に排気を戻す構成では、消費電力量を約2
0%程度低減することができた。また、発生ガスの発熱
により、触媒自体も反応活性を維持する温度となるた
め、触媒加熱用ヒ−タは処理開始初期のみの使用ですむ
ことになる。以上のように本実施例では、発泡ポリスチ
レン加熱時に発生するガスを、随時触媒脱臭部で酸化除
去することで、装置内のガス濃度を低く押さえ、臭気を
低減し、かつ反応熱を試料加熱に利用し処理の省エネル
ギ−化を可能とした。
【0015】なお、発生ガスの特に多い発泡ポリスチレ
ンを処理を実施の一例として説明したが、発泡ポリプロ
ピレン、発泡ポリエチレン、発泡エチレンー酢酸ビニル
共重合樹脂等の有機系の発泡ガスを用いた発泡プラスチ
ックであれば、本実施例に示した効果が得られる。ま
た、実施例では加熱温度を140℃としたが、ガラス転
移点温度の100℃から溶解温度の160℃程度の範囲
で任意に設定してもよい。また、加熱温度を温度検出部
を用いて制御したが、入力電力量が温度によって変化す
る加熱ヒ−タを用いた場合等は、この制御部は必要なく
なる。脱臭部には白金族系酸化触媒を用いたが、酸化マ
ンガン等の有機化合物に対して酸化反応性を有する触媒
を用いてもよい。また、空気圧を用い加熱後圧縮するこ
とにより1/50程度まで減容化する構成としている
が、加熱するだけでも1/20から1/30程度まで減
容化できるため、用途によっては圧縮機構を省いてもか
まわない。
【0016】なお、実施例では触媒脱臭部に触媒加熱用
ヒ−タおよび温度検出部を設け、触媒の温度を約500
℃程度の高温に維持し触媒活性を向上する構成をとった
が、発泡ポリスチレンからのガス発生量が一定、あるい
は希薄となる条件等により、温度検知部を省略してもよ
い。また、触媒脱臭部は、加熱部外部に設置する構成と
したが、加熱部に設置することで放熱が防げ、かつ構成
も単純にできる。さらにこの構成では、触媒脱臭部を加
熱ヒ−タ直後に設けることで、触媒加熱用ヒ−タをなく
す構成も可能となる。また、循環している熱風の一部を
触媒脱臭部に送風する構成としたが、熱風の循環量およ
び触媒脱臭部のSV値を適正化することで、熱風を全量
触媒脱臭部を通過させてもよい。
【0017】[実施例2]図2は本実施例の減容化装置
の縦断面図である。実施例1と同一構成要素には同一の
番号を付し、詳細な説明は省略する。なお、実施例1と
の相違点は、脱臭路12の脱臭部13の下流に触媒用フ
ァン16を設けたことである。実施例2では、実施例1
とほぼ同様の動作を行い、発泡ポリスチレンを減容化処
理する。相違点は、実施例1では、触媒脱臭部13への
発生ガスを含んだ熱風の送風を、加熱用ファンの圧力に
より行わせたが、専用の触媒用ファン16を用いた点で
ある。
【0018】加熱用ファンにより触媒脱臭部へ送風した
場合、装置の構成が単純になる。しかし、処理する試料
の量および状態により、送風量が変化する。例えば、試
料の量が多く熱風の循環路が小さくなった場合、圧損が
増加し加熱用ファンの触媒脱臭部への送風量が減少す
る。その結果、発生ガスを十分に浄化できなくなる。ま
たは逆に、触媒脱臭部への送風量が増加した場合、触媒
温度が低下し十分な触媒反応性が得られなくなる等の問
題点が生じることがある。本実施例のように専用の触媒
用ファンを用いれば、触媒脱臭部への送風量を一定に
し、触媒浄化性能を向上できる。すなわち、触媒層のS
V値の適正化、触媒温度分布の均一化等が機器設計段階
で行えるため、発生ガス浄化性能を安定して引き出すこ
とができる。なお、実施例1と同様に、触媒通過後の排
気を熱風の循環路に戻す構成をとることで、処理の省エ
ネルギ−化を図ることができるのはいうまでもない。
【0019】[実施例3]図3は本実施例の減容化装置
の縦断面図である。実施例1との相違点は、熱風の循環
路において、加熱用ファン圧力の負圧部分となる断熱容
器7の下部に空気取り入れ口18を設けた点、脱臭路1
2を熱風供給路8のファン9の下流で分岐させ、脱臭部
13下流の排出路20は一旦熱風供給路8を通して外部
へ開口させた点である。また、排出路20の熱風供給路
8内に位置する部分に熱交換フィン17を付加し、触媒
通過後の排気からの熱回収率を向上させている。実施例
3では、実施例1とほぼ同様の動作を行い、発泡ポリス
チレンを減容化処理する。なお、相違点は、加熱用ファ
ン圧力の負圧を利用し断熱容器7の下部に設けた空気取
り入れ口18より外気を吸引する動作、および触媒脱臭
部からの排気を熱風供給路内を通過させた後排気する動
作を行う点である。
【0020】本実施例では、実施例1でも示したよう
に、発泡ポリスチレン加熱時に容器内の発生ガス濃度が
メタン換算で平均で16,000ppm程度となる。ま
た、試料の種類、加熱状況によっては、それを遥かに越
える値となる場合もあることが確認された。発生ガスを
触媒酸化する場合、その濃度に見合う酸素が必要とな
る。したがって、発生ガスの濃度増加にともない酸素消
費量が増加するため、外気を取り入れない構成では酸素
不足が生じ、発生ガスの浄化性能が低下する。例えば、
外気を積極的に取り入れない実施例1および2では、高
濃度ガス発生時点での発生ガスの触媒浄化性が悪化する
傾向があった。しかし、本実施例では外気を常に取り入
れ、酸素が十分な条件で発生ガスを浄化するために、発
生ガスを常にほぼ無臭化することが可能となった。ま
た、加熱過程では圧力が一定の場合、熱膨張により装置
からの漏れが生じ、臭気発生の原因となる。しかし、本
実施例では、触媒脱臭部通過後に無臭化した排気の排出
口を設けることでこれに対応し、漏れによる臭気発生を
防止する。さらに、排出路を熱風供給路内にを通すこと
で、触媒脱臭部通過後の排気の熱を回収し、実施例1と
同様に処理の省エネルギ−化を図っている。なお、本実
施例では加熱用ファンを用いて触媒脱臭部へ送風してい
るが、実施例2と同様な専用の触媒用ファンを用いても
同様の効果を得ることができる。また、ファンの負圧側
として断熱容器に空気の取り入れ口を設けたが、ファン
負圧側であればファンのモ−タ軸等どの様な場所でもか
まわない。例えば、ファンのモータとファンケースの間
に空間を設け、モータ軸を空気取り入れ口とするなどで
ある。
【0021】[実施例4]図4は本実施例の減容化装置
の縦断面図である。実施例3との相違点は、触媒脱臭部
通過後の排気路に熱風供給路に開口するもどし口19を
設けた点である。この構成によると、実施例3のように
熱交換により排気の熱量を回収する構成と比較して、熱
回収効率は向上する。熱風供給路に戻す量に左右される
が、本実施例では実施例3と比較して約30%程度熱回
収効率が向上した。また、触媒脱臭部通過後の排気を一
部排出する構成をとるために、熱膨張による装置からの
臭気の漏れも防止できている。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の減容化装置による
と、発泡プラスチックをガラス転位点温度以上に加熱
し、熱収縮あるいはさらに圧縮により効果的に減容化す
ることができる。また、発泡プラスチック加熱時に発生
する可燃性ガスおよび臭気ガスを、触媒脱臭部を用いて
効果的にかつ安全に低減することができる。さらに、触
媒脱臭部で発生ガスを酸化により除去する時に発生する
熱量を、発泡プラスチックの加熱に再利用することによ
り、処理の省エネルギ−化を図ることができる。このよ
うに御発明によれば、発泡プラスチックを減量化し、処
理中の安全性確保および臭気発生の低減を行うととも
に、保管の簡便化と、廃棄時の回収効率および埋立効率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における発泡プラスチック減
容化装置の縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施例における発泡プラスチック
減容化装置の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例における発泡プラスチック
減容化装置の縦断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例における発泡プラス
チック減容化装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 収納部 2a、2b 開口 3 扉 4 底板 5 袋 6 エアポンプ 7 断熱容器 8 熱風供給路 9 加熱用ファン 10 ヒータ 11 温度検出部 12 脱臭路 13 触媒脱臭部 14 触媒加熱用ヒ−タ 15 温度検知部 16 触媒用ファン 17 フィン 18 空気取り入れ口 19 もどし口 20 排出路
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−164442(JP,A) 特開 昭64−63110(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 - 17/02 C08J 11/00 - 11/28 B09B 3/00 - 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉を有する本体、前記本体の内側に設け
    た発泡プラスチックの収納部、加熱用ファンとヒータを
    有し、吹出口および吸引口を前記収納部に連結して収納
    部に熱風を循環させる熱風供給路、および、酸化触媒を
    有し、前記熱風供給路を含む熱風の循環路の一部と並列
    に設けられた触媒脱臭路を具備し、前記熱風供給路の加
    熱用ファン圧力を利用して熱風の一部を前記触媒脱臭路
    に供給し、前記脱臭路の酸化触媒よりも下流側を熱風供
    給路と連通させるように構成した発泡プラスチック減容
    化装置。
  2. 【請求項2】 扉を有する本体、前記本体の内側に設け
    た発泡プラスチックの収納部、加熱用ファンとヒータを
    有し、吹出口および吸引口を前記収納部に連結して収納
    部に熱風を循環させる熱風供給路、および、酸化触媒と
    触媒用ファンを有し、前記熱風供給路を含む熱風の循環
    路の一部と並列に設けられた触媒脱臭路を具備し、前記
    触媒用ファンにより熱風の一部を前記触媒脱臭路に供給
    し、前記脱臭路の酸化触媒よりも下流側を熱風供給路と
    連通させるように構成した発泡プラスチック減容化装
    置。
  3. 【請求項3】 扉を有する本体、前記本体の内側に設け
    た発泡プラスチックの収納部、加熱用ファンとヒ−タを
    有し、吹出口および吸引口を前記収納部に連結して収納
    部に熱風を循環させる熱風供給路、前記熱風の循環する
    流れ方向下流の負圧部分に設けた空気取り入れ口、およ
    び、酸化触媒を有し、その下流の排出路を前記熱風供給
    路を通して外部に開口させた触媒脱臭路を具備し、前記
    熱風供給路の加熱用ファン圧力を利用して熱風の一部を
    前記触媒脱臭路に供給するように構成した発泡プラスチ
    ック減容化装置。
  4. 【請求項4】 前記触媒脱臭路が、さらに前記熱風供給
    路内に開口を有する請求項3記載の発泡プラスチック減
    容化装置。
  5. 【請求項5】 収納部内を上下に移動する底板、この底
    板と収納部底との間に設けた袋、および前記袋に空気を
    送るポンプからなる圧縮手段を有する請求項1〜4のい
    ずれかに記載の発泡プラスチック減容化装置
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