JPH10146830A - 発泡ポリスチレン減容化装置 - Google Patents

発泡ポリスチレン減容化装置

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JPH10146830A
JPH10146830A JP30651696A JP30651696A JPH10146830A JP H10146830 A JPH10146830 A JP H10146830A JP 30651696 A JP30651696 A JP 30651696A JP 30651696 A JP30651696 A JP 30651696A JP H10146830 A JPH10146830 A JP H10146830A
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JP
Japan
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hot air
heat
heating
expanded polystyrene
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JP30651696A
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Kunihiro Ukai
邦弘 鵜飼
Takeshi Tomizawa
猛 富澤
Tatsuo Fujita
龍夫 藤田
Jiro Suzuki
次郎 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡ポリスチレンは加熱することで減容化す
ることができるが、加熱過程で臭気を伴うガス発生がみ
られ、また、処理のために多くのエネルギーを使用する
ことは経済的にも得策ではない。 【解決手段】 蓋2bを有する発泡ポリスチレンの収納
容器2aと、ヒ−タ−3bと送風機3aから成る加熱部
3と、収納部2に設けた熱風の吹き出し口4および吸引
口5と、加熱部3とで熱風循環経路7を構成し、熱風循
環経路7の発熱部下流に触媒反応部8と蓄熱部9を設
け、130〜180℃程度の温度で加熱することで減容
化し、廃棄時の回収効率を向上させ、また、加熱時の発
生ガス成分は、触媒反応部8で酸化除去し、この時触媒
反応部8からでる熱風の持つ熱を蓄熱部9で回収し、次
回処理時の加熱に利用することで、処理時の消費エネル
ギーを削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小規模事業場ある
いは店舗等で発生する包装材、梱包材あるいは容器等の
発泡ポリスチレンを減容化する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ごみの減量化、省エネルギ−や省資源の
観点から容器包装リサイクル法が制定され、食品包装
材、容器、梱包材等に使用されているプラスチックをリ
サイクルすることが義務づけられた。しかし、プラスチ
ックはかさ密度が小さいことで運搬回収費用がかさむた
め、リサイクル再生原料がバージン原料と比較して価格
が高価になる傾向がある。プラスチックリサイクル推進
のためには法的な規制だけでなく、経済的にリサイクル
を成り立たせることも重要となる。こうしたことを背景
に、運搬回収費用削減のため、予め回収前にプラスチッ
クを減容化する手段が提案されている。
【0003】その中で、トレイ容器、梱包材等で数多く
使われている発泡ポリスチレンは、かさ密度が非常に小
さく特に回収運搬費用のかかるプラスチックである。ま
た、加熱することで容易に減容化できる物性を有するこ
とから、熱風を使った加熱減容化装置、あるいは機械的
に破砕摩擦し熱溶解させる装置等が数多く考案されてい
る。熱風を使った加熱減容化装置の従来例として、例え
ば特開平5−274114がある。これはプラスチック
ごみを対象として加熱圧縮処理し、減容化するものであ
るが、発泡ポリスチレンの減容化にも使用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発泡ポリスチレンは、
加熱により容易に熱収縮し減容化できる反面、熱収縮に
伴いスチレン等の臭気性ガスを多量に発生する。現状の
機械的に破砕する装置では構成に制限があり、投入口等
の開口部が十分に気密を保つことができない。また、熱
風を用いた装置ではガス温度が高くなるため、活性炭に
よる吸着法あるいは溶液による吸収法などの使用が難し
い等の問題点がある。また、特開平5−274114の
発明では、熱風を装置内部で循環させるため臭気漏れの
少ない構成となっている。しかし、悪臭臭気にも指定さ
れているスチレンは閾値が非常に小ため少量の漏れでも
臭気発生の原因となるため、効果的な脱臭構成の確立は
必要不可欠となる。
【0005】また、プラスチックリサイクル推進のため
には、運搬回収前に減容化することに加えて、装置運転
費用を削減するため処理時の省エネルギー化も重要なポ
イントとなる。しかし、特開平5−274114の発明
を含め装置の多くが発泡ポリスチレン減容化のために電
気あるいは石油エネルギーを多量に消費してしまい、処
理中の省エネルギーを観点に入れた装置はほとんどない
のが現状である。
【0006】本発明は、従来の発泡ポリスチレン減容化
に関しての上記課題を解決するもので、廃プラスチック
加熱時の発生ガスを効果的に除去するとともに、発生ガ
スの持つ熱量を回収し加熱に再利用することで処理の省
エネルギー化を推進し、回収場となる事業場、店舗での
使用に適した省エネルギー型の発泡ポリスチレン減容化
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、発泡ポリスチレンの収納部と、送風部と発
熱部を有し熱風を発生させる加熱部と、収納部に熱風の
吹き出しおよび吸引口を設け、加熱部と収納部で熱風循
環経路を構成し、その熱風循環経路に触媒反応部と、触
媒反応部出口に蓄熱部を設けた発泡ポリスチレン減容化
装置、また、上記構成で、蓄熱部と収納部の間に伝熱部
を設け、蓄熱部で回収蓄熱した熱を伝熱部を通し前記収
納部に伝熱する発泡ポリスチレン減容化装置、さらに、
触媒反応部の出入り口の両側に蓄熱部を設け、熱風流れ
方向を繰り返し反転させ発泡ポリスチレンに熱風を送風
する発泡ポリスチレン減容化装置をその一手段とした。
【0008】また、発泡ポリスチレンの収納部と、送風
部と発熱部を有し熱風を発生させる発泡ポリスチレンの
加熱部と、収納部に熱風の吹き出しおよび吸引口を設
け、加熱部と収納部で熱風循環経路を構成し、熱風循環
経路に熱回収部と触媒反応部を一体で構成した熱回収型
触媒反応部を設けるとともに、熱回収型触媒反応部と収
納部の間に伝熱部を設け、熱回収部で回収した熱を伝熱
部を通し収納部に伝熱する発泡ポリスチレン減容化装置
をその一手段とした。
【0009】さらに、上記構成の発泡ポリスチレン減容
化装置において、熱風循環経路を分岐して触媒反応部に
対して熱風迂回路を構成するとともに、分岐に迂回流量
の流量調整部を設け処理状態に応じて迂回流量を制御す
る発泡ポリスチレン減容化装置をその一手段とした。
【0010】加えて、上記構成の発泡ポリスチレン減容
化装置において、蓄熱部の下流に外気を導入して循環熱
風温度を制御する構成、触媒反応部に触媒の加熱用ヒー
タを設ける構成、循環経路に排気経路とその途中に脱臭
部を設ける構成、および発泡ポリスチレンの圧縮手段を
有する構成の装置もその手段とした。
【0011】本発明は次のような作用効果を持つ。
【0012】本発明は、発泡ポリスチレンを加熱し脱泡
熱収縮させ減容化する。また、収納部と加熱部で構成し
た熱風の循環経路途中に触媒反応部を設けることで、発
泡ポリスチレンより発生するガス成分を効果的に除去す
る。さらに、触媒反応部出口に蓄熱部を設けることで触
媒反応部からでた高温熱風のもつ熱量を回収し、連続処
理時の熱風加熱に利用する。特に発泡ポリスチレンから
発生するガスは発熱量が大きく、この熱を回収すること
で連続処理した場合、熱風加熱に必要なヒーター入力電
力量を大幅に削減できる。
【0013】また、収納部と蓄熱部の間に伝熱部を設け
る構成、熱回収部と触媒部を一体で構成した熱回収部型
触媒反応部と収納部の間に伝熱部を設ける構成では、発
生ガスの発熱等で得た熱を直接収納部に伝熱すること
で、省エネルギー化を推進するとともに発泡ポリスチレ
ンの加熱処理時間を短縮する。
【0014】さらに、触媒反応部の出入り口の両側に蓄
熱部を設け、熱風循環経路内の熱風流れ方向を繰り返し
反転させ発泡ポリスチレンに熱風を送風することで、熱
風温度制御を容易にするとともに、回収した熱を触媒の
加熱および発泡ポリスチレンの加熱に利用することがで
き、さらなる省エネルギー化を推進する。
【0015】加えて、熱風循環経路に分岐を設け触媒反
応部の熱風迂回路を構成とするとともに、分岐点に熱風
送風量の流量調整部を設け、加熱初期には流量調整部を
作動させ迂回路への送風量を多くし循環熱風温度を上昇
させた後、加熱後期には発生ガスを除去しその熱量を回
収するため触媒反応部への送風量を多くする。また、連
続処理の場合は、加熱初期から触媒反応部への送風量を
多くし、蓄熱体での蓄熱で熱風を加熱することで、省エ
ネルギー化を推進するとともに発泡ポリスチレンの加熱
処理時間を短縮する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面とともに説明する。 (実施の形態1)図1は本発明による一実施の形態の要
部縦断面図である。図1において、1は本体外装、2は
収納部で、2aは発泡ポリスチレンの収納容器、2bは
収納容器上部に設けた蓋である。3はプラスチックを加
熱する加熱部で、圧力型シロッコタイプの送風機3a、
ヒ−タ−3bから成る。また、4は収納容器2a側壁上
部に設けた熱風吹き出し口、5は収納容器2a側壁下部
に設けた熱風の吸引口、6は熱風吹き出し口4に設けた
温度検出部である。7は収納部2と加熱部3とで構成し
た熱風循環経路で、8は熱風循環経路7内に設けた白金
属系酸化触媒をハニカム状セラミックに坦持した触媒反
応部、9は触媒反応部8の出口に設けた蓄熱部でステン
レスの金属メッシュを重ね合わせ構成した。
【0017】次に本実施の形態1の動作を説明する。最
初に蓋2bを開け、収納容器2aに発泡ポリスチレンを
入れる。送風機3aおよび加熱ヒ−タ−3bに通電し、
熱風吹き出し口4より熱風を発泡ポリスチレンに吹きつ
ける。この時、熱風の温度検知部6で熱風温度を検知し
吹き出し温度を制御する。吹き込んだ熱風は、収納容器
2aに設けた熱風吸引口5から送風ファン7aに吸引
し、再び熱風循環経路7を循環させる。この時、触媒反
応部8は、加熱部ヒーター3bで加熱され活性状態とな
り、発泡ポリスチレンより発生し循環経路内で循環して
いるガス成分を順次酸化する。また、触媒反応部8の後
に蓄熱部9が設けられているので、触媒反応部8後の熱
風の持つ熱量を回収し蓄熱する。
【0018】次に、更に具体的に動作について述べる。
発泡ポリスチレンを加熱し減容化することを主たる目的
とするため、発泡ポリスチレンが脱泡し大幅に熱収縮す
る130℃程度の温度を目安とし、溶解を抑制するため
溶融温度(約180℃)を上限として、温度検出部8で
熱風温度を制御し加熱した。熱風温度の最適化により、
発泡ポリスチレンを容易に加熱でき、短時間に1/20
以下まで減容化することを可能とした。
【0019】また、発泡ポリスチレン加熱時には、残留
モノマ−であるスチレン、発泡助剤であるトルエン等の
臭気性ガスが多量に発生する。従来の発泡ポリスチレン
減容化装置では、それらガスが漏れ臭気発生の原因とな
っていた。しかし、本実施の形態での熱風循環による加
熱方式では、装置内の発生ガスはほとんど漏れることが
なく、臭気発生の原因となる可能性は非常に低くい。さ
らに、触媒反応部8を熱風の循環経路7内に設けること
で、循環途中で触媒で順次酸化し効果的に低減する。な
お、本実施の形態では、装置内でガスを毎分10回以上
循環させ何度も触媒反応部8を通過させるように熱風を
循環させているため、最終的にガス成分をほぼ無臭化で
きる。
【0020】また、触媒反応部8では効果的に脱臭する
ため、触媒を300℃以上に加熱する。そのまま熱風を
循環させた場合、吹き出し口4での熱風温度が180℃
以上の高温となる。そこで、本実施の形態では触媒反応
部8の出口に蓄熱部9を設け、触媒反応部8の後の熱風
の持つ熱量を予め回収して吹き出し温度を制御する構成
としている。また、この蓄熱部9により、発泡ポリスチ
レンを連続処理した場合に省エネ効果を生み出す。発泡
ポリスチレン加熱時には臭気性ガスの他に、可燃性ガス
であるブタン、ペンタン、シクロヘキサン等の発泡剤の
残留成分も多量に発生する。発泡状態により発生量は相
違するため一概に求めることができないが、少なからず
ガス成分は発生する。例えば本実施の形態での発生ガス
発熱量は、発泡ポリスチレン1gあたり0.11kca
l程度である。この熱は触媒反応部8で発生し、触媒反
応部8出口に設けた蓄熱部9で回収する。連続処理した
場合、蓄熱部9がないと2回目処理時も加熱部ヒーター
3bで熱風を加熱しなければならない。しかし、蓄熱部
9を有する本実施の形態では前回処理時の発生ガスの発
熱を蓄熱しており、これを循環熱風の加熱に使用でき
る。その結果、蓄熱部9を用いず発泡ポリスチレンを連
続処理した場合と比較して、ヒーター3bの消費電力量
は2回目処理以降30%程度削減した。なお、本実施の
形態では蓄熱部9の蓄熱体としてステンレスの金属メッ
シュを重ね合わせたものを用いたが、セラミックをハニ
カム形状に成型したもののように、熱容量があり熱風循
環時の圧損が少なくなるよう構成できる材質のものであ
ればどのようなものでもかまわない。
【0021】また、本実施の形態では加熱部のヒーター
3bを触媒反応部8の上流に設け、その発熱で触媒反応
部8を加熱する構成としたが、触媒反応部8に触媒加熱
専用のヒーターを設ける構成としてもなんら問題はな
い。この場合は、触媒反応部8の設置する場所は熱風循
環経路7以内ならばどこでもよく発熱部下流に限定され
ることはない。さらに、蓄熱部9の下流に外気を導入す
る構成を設けることで、万が一発生ガス量が多くなり蓄
熱量が増加した場合でも、蓄熱部後の循環熱風温度を制
御することが容易にできる。 (実施の形態2)図2に本発明での第二の実施の形態を
示す。図1に示す実施の形態1とほぼ同一構成であり、
同じ部分の説明は省略し相違点のみを説明する。相違点
は、加熱部3、熱風吹き出し口4、吸引口5を収納容器
2aの下部に設けた点と、新たに伝熱部10を収納容器
2aの底部に設けた点である。
【0022】実施の形態2では、実施の形態1とほぼ同
様の動作を行い減容化処理する。相違点は、蓄熱部9で
蓄熱した熱を伝熱部10により収納容器2a底部に伝熱
し、収納容器2a内に納めた発泡ポリスチレン加熱に利
用する点である。
【0023】触媒活性維持のための加熱と発生ガスから
の発熱により、触媒反応部8の排気温度はかなり高温と
なる。そこで実施の形態1に示すように蓄熱部9を設け
その熱量を回収蓄熱し、次回以降の発泡ポリスチレンの
加熱に使用する。しかし、この熱の授受は循環風によっ
てのみ行われるため、熱風の温度が上昇するまでには時
間がかかってしまう。また、連続処理した場合蓄熱効果
は大きくあらわれ省エネルギー化ができるが、一回のみ
の処理時にはその効果は小さい。そこで本実施の形態で
は、伝熱部10を設け蓄熱部9からの熱を直接収納容器
2内に伝熱する構成とした。この構成により、蓄熱部9
で得た熱を収納容器2内に伝熱し、直ちに発泡ポリスチ
レンの加熱に使用する。また、連続処理においても、処
理容器2は予め蓄熱部9からの熱で加熱されていること
から、速やかに発泡ポリスチレンを加熱することがで
き、処理時間の短縮も可能としている。
【0024】なお、本実施の形態では加熱部3を収納容
器2a下部に設けたが、実施の形態1のように側面に設
けても何ら問題はない。また、伝熱部10を収納部2a
底面に設けたが、装置内に伝熱することを考慮すればど
のような場所に設けても同様も効果を得る。 (実施の形態3)図3に本発明での第三の実施の形態を
示す。図2に示す実施の形態2とほぼ同一構成であり、
その部分の説明は省略し相違点のみを説明する。相違点
は、触媒反応部8および蓄熱部9の代わりに、11の熱
回収型触媒反応部を設けた点である。また、図4に熱回
収型触媒反応部11のA−A断面図を示す。触媒部11
aと熱交換部11bから熱回収型触媒反応部11は構成
される。なお、触媒部11aは薄板の金属上に白金属系
金属を担持し調整し、熱交換部11bの伝熱フィンに沿
うように矩形状に成型した。また、熱交換部11bの下
流まで触媒部11aを設けず、下流側は熱風の熱交換す
るのみとすることで、循環熱風温度を下げる構成とし
た。
【0025】実施の形態3では、実施の形態2とほぼ同
様の動作を行い減容化処理する。相違点は、熱回収型触
媒反応部11の触媒部11aで発生した熱を直接熱交換
部11bで回収し、伝熱部10を通し収納容器2a内に
納めた発泡ポリスチレン加熱に利用する点である。
【0026】本実施の形態の構成は、実施の形態2で示
す回収熱伝熱による発泡ポリスチレンの加熱効果をさら
に押し進めるものである。触媒部と熱交換部を一体にし
た本構成では、触媒部での発熱を直ちに収納容器内に伝
熱することができる。その結果、短期間に処理容器内の
温度を上昇させることで、処理時間の短縮が可能とな
る。また、蓄熱効果を考慮する必要がないことから、熱
回収部と伝熱部との伝熱条件を最適化することができ、
熱損失を低減することができた。
【0027】なお、触媒部は薄板の金属上に白金属系金
属を担持し調整したが、形状を考慮することで、白金属
系酸化触媒をハニカム状セラミックに坦持したものを用
いてもよい。 (実施の形態4)図5に本発明での第四の実施の形態を
示す。図5において、1は本体外装、2は収納部で、2
aは発泡ポリスチレンの収納容器、2bは収納容器上部
に設けた蓋である。3はプラスチックを加熱する加熱部
で、中心に白金属系酸化触媒をハニカム状セラミックに
坦持した触媒反応部8、その両側にヒ−タ−3b、さら
にその両側にステンレスの金属メッシュを重ね合わせ構
成した蓄熱部、その両端に圧力型シロッコタイプの送風
機3aを設け構成した。また、4および5は収納容器2
a底部に側壁上部に設けた熱風吹き出し口および吸引
口、6は熱風吹き出し口4および吸引口に設けた温度検
出部である。
【0028】実施の形態4では、実施の形態1とほぼ同
様の動作を行い減容化処理する。相違点は、実施の形態
1では一方向のみ熱風を循環させるが、本実施の形態で
は熱風温度を検出し、送風ファン3aを交互に作動させ
ることで加熱部3内で熱風流れ方向を繰り返し反転さ
せ、発泡ポリスチレンを加熱する点である。
【0029】一方向に熱風を流した場合、発生ガスの酸
化時の発熱等を受け蓄熱部9の触媒反応部8側の温度は
かなり高温となる。また、発生ガス量の多い場合は循環
熱風温度を制御することは難しくなる。そこで本実施の
形態では、触媒反応部8の両側に加熱用のヒーター3
b、その両側に蓄熱体9を設け、加熱部3内で熱風流れ
方向を繰り返し反転させる構成とした。循環熱風温度が
上昇した場合、流れを反転することでもう一つの蓄熱部
9で蓄熱し、熱風温度を安定化させ発泡ポリスチレンの
異常加熱を防止することができる。また、この構成は併
せて処理の省エネルギー性も向上させる。循環熱風温度
は発泡ポリスチレン加熱のため、吹き出し口で180℃
以下に制御する。しかし、発生ガスを効果的に除去する
ためには触媒反応部温度を300℃以上とする必要があ
り、そのため循環熱風を少なからず触媒反応部8上流に
設けたヒーター3bで加熱しなくてはならない。一方、
発生ガス量が増加した場合、触媒反応部8後の熱風温度
は300℃以上となる。これらの余剰熱は触媒反応部8
下流に設けた蓄熱部9で蓄熱される。この時蓄熱部9上
流面の温度は、その熱風温度に近い値となっている。そ
こで本実施の形態のように流れを反転した場合、循環熱
風はまずその蓄熱体9に蓄熱された熱で加熱され触媒反
応部8に送られるため、循環熱風を再加熱するヒーター
3b入力はかなり低減することができる。その結果、こ
の構成は一方向に熱風を循環させる構成と比較して、4
0%程度の省エネルギー化を行うことができた。
【0030】なお、熱風循環方向を変えるタイミング
は、加熱温度、処理する試料および量により相違し、熱
風温度で制御することが望ましい。また、さらに省エネ
ルギー性を向上させるためには、加熱部および収納部の
断熱を強化する必要があることはいうまでもない。さら
に、本構成では送風ファンを2個使ったが、熱風流れを
反転できる構成であればどのような送風機構でもかまわ
ない。 (実施の形態5)図6に、本発明での第五の実施の形態
における要部縦断面図を示す。図1に示す実施の形態1
とほぼ同一構成であり、その部分の説明は省略し相違点
のみを説明する。相違点は図6において、循環経路7に
迂回路7aを設け、触媒反応部8を熱風が迂回する構成
とした点、また、流量調整部12を迂回路7a入口に設
けた点、さらに、底板13を収納容器2a内に設け、伸
縮性と気密性を有する袋14と、袋14に送風するエア
ポンプ15を設けた点、さらに、送風機3aの下流に排
気経路16を設け、その排気経路16途中に触媒脱臭器
17を設け、また、循環経路17内の送風機3aの風圧
が負圧となる部分に外気取り入れ口18を設けた点であ
る。
【0031】実施の形態5では、実施の形態1とほぼ同
様の動作を行い減容化処理する。相違点は、流量調整部
12を作動させ、加熱処理初期には迂回路7aに多くの
熱風を流し、加熱の進行に伴い触媒反応部8への送風量
を多くする点、また、十分に発泡ポリスチレンを加熱し
た後、エアポンプ15の空気圧により袋14を膨張させ
底板13上昇させ、さらに圧縮減容化する点、加えて、
送風機3aの風圧を利用し外気取り入れ口18から外部
空気を導入して装置内の空気を新鮮空気とパ−ジすると
ともに、パージ量と同量の空気を、触媒脱臭器17を通
した後、排気経路16より排気する点である。
【0032】実施の形態1に示す装置では、循環熱風が
必ず蓄熱部9を通過する。従って、初回の処理では、熱
風の持つ熱量が蓄熱部9で蓄熱されるため、循環熱風温
度が上昇しにくくなる。実施の形態2はその点を改良す
るもので、加熱初期には流量調整部12を作動させ触媒
反応部8および蓄熱部9のない迂回路7aへの送風量を
多くし、循環熱風温度を上昇させる。発泡ポリスチレン
が加熱され、ガス発生が始まる温度(本実施の形態では
100℃前後)となった時点で、流量調整部12を作動
させ触媒反応部8への送風量を増加させる。この構成に
より初回の発泡ポリスチレン処理において、実施の形態
1の装置と比較して処理時間を短縮できる。また、この
構成では迂回熱風と触媒反応部8の排気の混合比を容易
に制御できるため、循環熱風の温度制御も容易となる。
なお、2回目以降の処理では、蓄熱部9での蓄熱を利用
するため加熱初期から触媒反応部8への送風量を多くす
る。これにより、蓄熱による省エネルギー効果が得られ
る。
【0033】また、本実施の形態では処理中に装置内の
空気を、触媒脱臭器17を通した後、排気するととも
に、同量の新鮮空気を装置内に取り入れる構成も採用し
ている。この空気パージにより装置内の発生ガス濃度を
低減するとともに、常に発生ガスの触媒酸化に必要な適
切な酸素濃度を維持することができた。また、この構成
は、他の実施の形態に示したプラスチック減容化装置に
も応用できることはいうまでもない。
【0034】なお、本実施の形態では空気圧を用いた圧
縮構成を装置に採用した。他の実施の形態同様、圧縮構
成なしでも発泡ポリスチレンは減容化できるが、圧縮構
成により発泡ポリスチレンをさらに減容化することを可
能とした。また、ラックアンドピニオン構成、あるいは
荷重を上部から加える構成等で応力を加える圧縮機構を
装置に設けることでも同様の効果を得る。
【0035】本実施の形態に示す減容化装置を他の実施
の形態に示したプラスチックの減容化処理に応用するこ
とができ、その結果発泡ポリスチレンの減容化効果はさ
らに大きくなることはいうまでもない。
【0036】さらに、本実施の形態では、迂回路および
触媒反応部への流量調整は電磁弁を使い制御した。しか
し、迂回路にも送風ファンを設け流量を調整する構成、
あるいは機械式の流量調整弁を設ける構成等でも同様の
効果を得る。
【0037】また、装置制御の暴走等による発泡ポリス
チレンの異常加熱、あるいは灯油等の可燃性物質が混入
された場合、装置内のガス濃度が可燃濃度近くなる可能
性も考えられないわけではない。そこで、触媒反応部8
温度あるいは熱風温度変化のモニターにより発生を検知
し処理を停止する等の制御おこなってもよい。また、発
火源ととなりうる加熱部、特に発熱部、触媒反応部の出
入り口に、石油ファンヒーター等で使用されている防炎
メッシュ構成を設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、発泡ポリスチレンを発生場所となる小規模事
業所等で効果的に減容化することで、廃棄時の回収効率
を向上させるとともに、処理時の消費エネルギーを削減
することで、リサイクルを経済的に可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における廃プラスチ
ック減容化装置の要部縦断面図
【図2】本発明の第2の実施の形態における廃プラスチ
ック減容化装置の要部縦断面図
【図3】本発明の第3の実施の形態における廃プラスチ
ック減容化装置の要部縦断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態における熱回収型触
媒反応部の要部縦断面図
【図5】本発明の第4の実施の形態における廃プラスチ
ック減容化装置の要部縦断面図
【図6】本発明の第5の実施の形態における防炎部の構
成図
【符号の説明】
1 本体 2 収納部 2a収納容器 2b蓋 3 加熱部 3a送風機 3bヒ−タ− 4 熱風吹き出し口 5 熱風吸引口 6 温度検知部 7 循環経路 7a迂回路 8 触媒反応部 9 蓄熱部 10 伝熱部 11 熱回収型触媒反応部 11a触媒反応部 11b熱回収部 12 流量調整部 13 底板 14 袋 15 エアポンプ 16 排気経路 17 触媒脱臭器 18 外気取り入れ口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23L 15/02 B09B 3/00 303E (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡ポリスチレンの収納部と、送風部と
    発熱部から成り熱風を発生させる加熱部と、前記収納部
    に設けられた熱風の吹き出し口および吸引口と、前記収
    納部と前記加熱部と前記吹き出し口と前記吸引口で構成
    された熱風循環経路とを具備し、前記熱風循環経路に触
    媒反応部が設けられ、また前記熱風循環経路の、前記触
    媒反応部の熱風流れ下流位置に、蓄熱部が設けられたこ
    とを特徴とする発泡ポリスチレン減容化装置。
  2. 【請求項2】 蓄熱部と収納部の間に伝熱部が設けら
    れ、前記蓄熱部で蓄熱された熱が前記伝熱部を通し前記
    収納部に伝熱されることを特徴とする請求項1記載の発
    泡ポリスチレン減容化装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱部が前記触媒反応部出入り口の両側
    に設けられ、熱風流れ方向を繰り返し反転させ発泡ポリ
    スチレンに熱風を送風することを特徴とする請求項1記
    載の発泡ポリスチレン減容化装置。
  4. 【請求項4】 発泡ポリスチレンの収納部と、送風部と
    発熱部から成り熱風を発生させる加熱部と、前記収納部
    に設けられた熱風の吹き出し口および吸引口と、前記収
    納部と前記加熱部と前記吹き出し口と前記吸引口で構成
    された熱風循環経路とを具備し、前記熱風循環経路に、
    触媒反応部及び熱回収部を一体で構成した熱回収型触媒
    反応部が設けられ、また前記熱回収型触媒反応部と前記
    収納部の間に伝熱部が設られ、前記熱回収部で回収した
    熱が前記伝熱部を通して前記収納部に伝熱されることを
    特徴とする発泡ポリスチレン減容化装置。
  5. 【請求項5】 熱風循環経路に分岐して前記触媒反応部
    を迂回する熱風迂回路が設けられ、熱風温度に応じて迂
    回流量を制御することを特徴とする請求項1または4記
    載の発泡ポリスチレン減容化装置。
  6. 【請求項6】 蓄熱部の下流に外気を導入して循環熱風
    温度を制御することを特徴とする請求項1または4記載
    の発泡ポリスチレン減容化装置。
  7. 【請求項7】 触媒反応部が前記加熱部の発熱部下流に
    設けられていることを特徴とする請求項1または4記載
    の発泡ポリスチレン減容化装置。
  8. 【請求項8】 熱風循環経路に、循環熱風の一部を排気
    する排気経路が設けられ、前記排気経路途中に脱臭部が
    設けられていることを特徴とする請求項1またが4記載
    の発泡ポリスチレン減容化装置。
  9. 【請求項9】 発泡ポリスチレンの圧縮手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1または4記載の発泡ポリスチ
    レン減容化装置。
JP30651696A 1996-11-18 1996-11-18 発泡ポリスチレン減容化装置 Pending JPH10146830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101100736B1 (ko) 2010-04-29 2012-01-05 삼형금속(주) 용탕의 잠열을 이용한 스티로폼의 부피 축소 설비

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