JP3310534B2 - 農用トラクタ - Google Patents

農用トラクタ

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JP3310534B2
JP3310534B2 JP05041796A JP5041796A JP3310534B2 JP 3310534 B2 JP3310534 B2 JP 3310534B2 JP 05041796 A JP05041796 A JP 05041796A JP 5041796 A JP5041796 A JP 5041796A JP 3310534 B2 JP3310534 B2 JP 3310534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行車体に対して
アクチュエータの駆動でローリング自在に耕耘装置を連
結し、走行車体のローリング角を計測するローリングセ
ンサからの信号に基づいてアクチュエータを駆動して耕
耘装置のローリング姿勢を維持するローリング制御を行
い得る制御装置を備えた農用トラクタに関し、詳しく
は、ローリング制御の形態の変更を行う技術の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成された農用トラ
クタとして特公平6‐71363号公報に示されるもの
が存在し、この従来例では車速に基づいてローリング制
御の不感帯幅の変更、ローリングシリンダの作動速度の
調節を行うことでローリング制御の形態を変更するよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】耕耘装置を備えたトラ
クタでの耕起作業時において、耕耘装置を所定のローリ
ング姿勢に維持する制御を行う際には走行車体のローリ
ング角を計測するローリングセンサからの信号に基づい
て、耕耘装置が所定の対地ローリング姿勢を維持するよ
うアクチュエータを駆動する制御が行われる。又、この
ようにアクチュエータの駆動によって耕耘装置をローリ
ングさせる制御は、圃場の轍等の凹部に一方の車輪が落
ち込む、あるいは、圃場の土塊等の凸部に一方の車輪が
乗り上げる等の現象に起因する。
【0004】又、車体の姿勢が変動した場合に耕耘装置
をローリングさせる際には車体の姿勢の変動の速度と連
動して耕耘装置を迅速にローリング作動させることが耕
耘装置の対圃場姿勢を維持する点で有効になると考えら
れるものの、現実には重量物の耕耘装置を高速度でロー
リングさせるには大容量のアクチュエータを必要とする
ばかりでなく、重量物の耕耘装置を高速で作動させた際
のオーバーシュートを抑制することも困難であり、耕耘
装置を適正な姿勢に維持する制御を行い難い面もある。
特に、荒れた圃場で車体を高速で走行させて耕耘作業と
同時にローリング制御を行う場合には、車体が短時間の
うちに動揺する回数が多く、又、車体が跳ねるように動
揺するので動揺の振幅も大きい。このような状況下で耕
耘装置を所定のローリング姿勢に維持する目的で高速で
ローリングさせた場合には、前述したオーバーシュート
ばかりでなく、制御遅れの影響によっても適正なローリ
ング姿勢を維持する制御を行い難く、例えば、耕耘装置
の右側を上げ方向に駆動したい場合にも右側が下降する
動作が行われる現象が発生する等、無駄な動作によって
耕起後の圃場を平坦化できないこともあり改善の余地が
ある。
【0005】本発明の目的は、荒れた圃場で車体を高速
で走行させて作業を行う場合にもローリング制御の無駄
な動作を抑制して耕起後の圃場面が平坦化される農用ト
ラクタを合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は、走行車体に対してリフトシリンダの駆動で
昇降自在且つローリングシリンダの駆動でローリング自
在に耕耘装置を連結し 、走行車体のローリング角を計測
するローリングセンサと、耕耘装置の耕耘後の地表面を
基準にした対地高さ計測する接地センサとを備え、接地
センサの計測値を目標耕深に維持するように、リフトシ
リンダを駆動する自動耕深制御と、ローリングセンサの
計測値に基づいてローリングシリンダを駆動し、耕耘装
置のローリング姿勢を維持する自動ローリング制御とを
備えた農用トラクタにおいて、次のように構成すること
にある。 走行車体の走行速度を計測する速度センサを備
え、 走行車体の走行速度が時速3〜4キロメータで、ロ
ーリングセンサの計測に基づいて判別される地表面の荒
れが酷いほど、自動耕深制御の昇降作動が抑制され、自
動ローリング制御のローリング速度が低速になり且つロ
ーリングストロークが小さくなるように構成すると共
に、 ローリングシリンダの制御弁における作動油の単位
時間の給排量を減少させることにより、自動ローリング
制御のローリング速度が低速になるように構成してあ
る。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は、走行
車体に対してリフトシリンダの駆動で昇降自在且つロー
リングシリンダの駆動でローリング自在に耕耘装置を連
結し、走行車体のローリング角を計測するローリングセ
ンサと、耕耘装置の耕耘後の地表面を基準にした対地高
さ計測する接地センサとを備え、接地センサの計測値を
目標耕深に維持するように、リフトシリンダを駆動する
自動耕深制御と、ローリングセンサの計測値に基づいて
ローリングシリンダを駆動し、耕耘装置のローリング姿
勢を維持する自動ローリング制御とを備えた農用トラク
タにおいて、次のように構成することにある。 走行車体
の走行速度を計測する速度センサを備え、 走行車体の走
行速度が時速3〜4キロメータで、ローリングセンサの
計測に基づいて判別される地表面の荒れが酷いほど、自
動耕深制御の昇降作動が抑制され、自動ローリング制御
のローリング速度が低速になり且つローリングストロー
クが小さくなるように構成すると共に、 自動ローリング
制御の制御目標を基準に設定された不感帯の域を拡大す
ること により、自動ローリング制御のローリングストロ
ークが小さくなるように構成してある。
【0008】[作用]上記第1及び第2の特徴による
と、走行車体の走行速度を上昇させた場合に、ローリン
グセンサで計測されるローリング頻度が高まる、あるい
は、前記ローリングセンサで計測されるローリング角が
拡大するほど、制御形態変更手段が耕耘装置のローリン
グ作動を抑制する方向に制御形態を変更するものとな
り、耕耘装置がローリングを要するローリング角に達し
ても耕耘装置のローリング作動が抑制されるものとな
る。つまり、走行車体の走行速度が上昇した場合に車体
のローリング角、ローリング頻度が高まるということ
は、単位走行距離あたりの圃場面の凹凸の数が多い、あ
るいは、凹凸の高低差が大きいことを意味するものであ
り、このような場合には頻繁に生ずる車体のローリング
に追従して耕耘装置をローリングさせることが困難であ
るので、追従させる制御を積極的に行わずローリング作
動を鈍らせることで、オーバーシュートあるいは制御遅
れに起因して耕耘装置を不適正な方向にローリングさせ
る現象を回避して耕起後の圃場面を平坦化させるものと
なる。
【0009】上記第1の特徴によると、耕耘装置のロー
リング作動を抑制する方向に制御形態を変更する場合に
は、制御弁での単位時間内の作動油の給排量が減少する
ので作動速度が低下して過敏なローリング作動を阻止す
るものとなる。
【0010】上記第2の特徴によると、耕耘装置のロー
リング作動を抑制する方向に制御形態を変更する場合に
は、不感帯の域が拡大されるのでローリングセンサから
の計測結果が制御目標から外れた場合にも、この外れ量
が、より大きくなった場合に制御が開始され、外れ量が
大きい状態のうちに制御が終了するものとなる。つま
り、制御開始が遅れる傾向で、かつ、制御の終了が早ま
る傾向となるので、過敏なローリング作動を阻止するも
のとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2に示すように、前車輪
1及び後車輪2を備えた車体3の前部にエンジン4を配
置し、このエンジン4からの動力が伝えられるミッショ
ンケース5を車体3の後部に配置し、このミッションケ
ース5の上方位置で左右のリヤフェンダー6の中間位置
に運転座席7を配置し、この運転座席7の前部にステア
リングハンドル8を配置すると共に、車体3の後端位置
に2点リンク機構9を介してロータリ耕耘装置10を昇
降自在、かつ、ローリング自在に連結し、又、ミッショ
ンケース5の上部位置に配置した単動型のリフトシリン
ダ11の駆動で昇降操作される左右一対のリフトアーム
12と2点リンク機構9を左右のリフトロッド13を介
して連結することで吊下げ状態に支持し、更に、一方の
リフトロッド13に複動型のローリングシリンダ14を
介装することで、ロータリ耕耘装置10の駆動昇降と、
前後向きのローリング軸芯X周りでの駆動ローリングと
が自在な農用トラクタを構成する。
【0012】図3に示すように、ロータリ耕耘装置10
の駆動昇降、及び、駆動ローリングを行うための油圧系
は、前記エンジン4で駆動される油圧ポンプPと、流量
制御用のフロープライオリティ弁17と、このフロープ
ライオリティ弁17からの制御流を前記ローリングシリ
ンダ14に供給するローリング電磁弁18と、フロープ
ライオリティ弁17からの余剰流を前記リフトシリンダ
11に供給する、あるいは、リフトシリンダ11からの
油を排出する電磁比例制御弁Vとを有して成り、この電
磁比例制御弁Vは上昇制御用の第1弁19と、この第1
弁19を開閉操作するパイロット圧制御用の第2弁20
と、下降制御用の第3弁21と、この第3弁21を開閉
操作するパイロット圧制御用の第4弁22と、リリーフ
弁23とで成り、ロータリ耕耘装置10を上昇制御する
場合には第2弁20の電磁ソレノイド20Aに電流を供
給すると共に、この供給電流の調節により、第1弁19
に作用するパイロット圧が変化する結果、この電流値と
比例する弁の開度が得られ、開度に比例した上昇速度を
得るものとなっており、又、ロータリ耕耘装置10を下
降制御する場合には第4弁22の電磁ソレノイド22A
に電流を供給すると共に、この供給電流の調節により、
第2弁20に作用するパイロット圧が変化する結果、こ
の電流値と比例する弁の開度が得られ、開度に比例した
下降速度を得るものとなっている。
【0013】この農用トラクタではロータリ耕耘装置1
0を圃場面(地面)を基準にした所定高さに維持する自
動耕深制御と、車体3を基準にした所定の高さまでロー
タリ耕耘装置10を昇降するポジション制御と、前後向
き姿勢のローリング軸芯X周りでロータリ耕耘装置10
を所定のローリング姿勢に維持するローリング制御との
3種の制御と、この3種の制御に優先してロータリ耕耘
装置10を所定の対車体高さまで上昇させると同時に該
ロータリ耕耘装置10を決められたローリング姿勢に設
定維持する強制上昇制御とを行う制御系を備えている。
【0014】又、自動耕深制御を行うよう、運転座席7
の右側のリヤフェンダー6の上面にコントロールボック
ス24を備え、このコントロールボックス24にポテン
ショメータ型の耕深設定器25を備え、ロータリ耕耘装
置10の上面に対して該ロータリ耕耘装置10の後部位
置で横軸芯Y周りで揺動自在に構成された後カバー10
Aの揺動量から耕起後の圃場面(地表面)を基準にした
該ロータリ耕耘装置10の対地高さを計測するポテンシ
ョメータ型の接地センサ26を備えており、又、ポジシ
ョン制御を行うよう、運転座席7の右側部に配置した昇
降レバー27の基端部にはポテンショメータ型のポジシ
ョン設定器28を備え、リフトアーム12の基端部には
該リフトアーム12の揺動量からロータリ耕耘装置10
の対車体高さを計測するポテンショメータ型のリフトア
ームセンサ29を備えており、又、ローリング制御を行
うよう、前記コントールボックス24にはポテンショメ
ータ型のローリング角設定器30を備え、車体3の後端
部に該車体3の左右方向へのローリング量を電気的に計
測するローリングセンサ31を備え、前記ローリングシ
リンダ14の近傍位置には該ローリングシリンダ14の
伸縮量を計測するストロークセンサ32を備え、又、強
制上昇制御を行うよう、図4に示す如く、前記ステアリ
ングハンドル8のポスト部33には上下方向に操作自
在、かつ、中立位置Nに復元するよう付勢すと共に、上
昇位置Uと下降位置Dとに操作自在な強制昇降レバー3
4を配置し、このレバー34の基端部に該レバー34の
操作方向を検出する強制昇降スイッチ35を備えてい
る。更に、この農用トラクタでは図5に示す如く、ミッ
ションケース5に内蔵したギヤ式の変速装置36から後
車輪2対する差動装置37の入力軸38の回転速度から
車体の走行速度を計測するピックアップ型の速度センサ
39を備え、この速度センサ39は後述するように自動
耕深制御と自動ローリング制御との制御感度の設定に用
いられる。
【0015】図6に示すように、前記耕深設定器25、
接地センサ26、ポジション設定器28、リフトアーム
センサ29、ローリング角設定器30、ローリングセン
サ31、ストロークセンサ32、強制昇降スイッチ3
5、速度センサ39夫々からの信号が入力する系、及
び、電磁比例制御弁V、ローリング電磁弁18に対する
制御信号を出力する系を備えて制御装置40が構成され
ている。
【0016】尚、自動耕深制御の概要は耕深設定器25
で設定された目標耕深の値に向けて接地センサ26から
の計測値が変化するようリフトシリンダ11を駆動して
ロータリ耕耘装置10を昇降させると共に、目標耕深を
基準に設定された不感帯の信号域に接地センサ26から
の計測値が達するとロータリ耕耘装置10の昇降を停止
させるよう動作を設定したものであり、又、ポジション
制御の概要はポジション設定器28で設定された目標高
さの値に向けてリフトアームセンサ29からの信号が変
化するようリフトシリンダ11の駆動でロータリ耕耘装
置10を昇降させると共に、目標高さを基準に設定され
た不感帯の信号域にリフトアームセンサ29からの信号
が達するとロータリ耕耘装置10の昇降を停止させる動
作を設定したものであり、又、自動ローリング制御の概
要はローリング角設定器30で設定されたロータリ耕耘
装置10の対地ローリング角と、ローリングセンサ31
で計測された車体3の左右方向へのローリング角とに基
づいてローリングシリンダ14の目標長さを求め、この
目標長さの値に向けてストロークセンサ32で計測され
る値が変化するようローリングシリンダ14を駆動する
と共に、目標長さを基準に設定された不感帯の信号域に
ストロークセンサ32からの信号が達するとローリング
制御を停止させる動作を設定したものであり、強制上昇
制御の概要は強制昇降レバー34を上昇位置Uに操作す
ることで予め設定された上限値を基準に設定した不感帯
の信号域にリフトアームセンサ29からの信号が達する
までロータリ耕耘装置10を上昇させると共に、自動ロ
ーリング制御によってロータリ耕耘装置10が車体3に
対して傾斜した状態にある場合には車体3に対して傾斜
のない姿勢に達するまでローリングシリンダ14を駆動
するものであり、この強制昇降レバー34を下降位置D
に操作すると強制上昇制御を行う以前の高さまで(自動
耕深制御状態で強制上昇が行われた場合には自動耕深制
御が行われる高さまで)ロータリ耕耘装置10を下降さ
せる制御を行うものとなっている。
【0017】又、この農用トラクタでは時速3〜4キロ
メータ/時間の比較的高速の走行状態(従来は1.8キ
ロメータ/時間程度が限界)での自動耕深制御が可能に
構成され、例えば、枕地のように轍による凹凸が多く形
成された圃場面で車体3を高速走行させて自動耕深制御
と同時に自動ローリング制御を行って耕起作業を行う場
合には、ローリングセンサ32の計測結果に基づき車体
3が短時間のうちに多くローリングした場合、あるい
は、車体3が大きくローリングした場合には自動耕深制
御、自動ローリング制御における昇降作動、ローリング
作動を抑制することで耕起後の圃場面を平坦な状態に仕
上げるように構成され、その制御動作を以下に説明す
る。
【0018】自動耕深制御と自動ローリング制御とを行
う場合には、これらの制御に先立ってパラメータ設定ル
ーチンを実行して制御に必要なデータを求める。つま
り、図7のフローチャートに示すように、先ず速度セン
サ39からの信号を入力して車体3の走行速度が設定値
以上であるかを判別し(#101,#102ステッ
プ)、設定値以上である場合には、ローリングセンサ3
1からの信号を入力して単位時間内のローリング回数
(頻度)と、ローリング角とを計測して、何れかが設定
値以上であるかを判別し、何れか一方でも設定値以上で
ある場合には、弁駆動パラメータ、不感帯パラメータ夫
々をテーブルデータに基づいて設定すると共に、自動ロ
ーリング制御に用いるサンプリングパラメータをテーブ
ルデータに基づいて設定する(#103〜#107ステ
ップ)。更に、速度センサ39で計測された車体3の走
行速度が設定値以下である場合、及び、ローリングセン
サ31で計測される単位時間内のローリング回数(頻
度)と、ローリング角との夫々とも設定値以下である場
合には弁駆動パラメータ、不感帯パラメータ夫々を初期
値に設定する(#108ステップ)。
【0019】又、#106ステップにおいて弁駆動パラ
メータ、不感帯パラメータ夫々を設定するテーブルデー
タは、速度センサ39での計測値(車速)、ローリング
回数(頻度)の計測値、ローリング角の計測値が大きく
なるほど電磁比例制御弁Vで給排される作動油の流量を
低減すると同時に不感帯の域(幅)を拡大するよう特性
が設定されたものであり(同ステップ中のグラフを参
照)、ローリング回数(頻度)、あるいは、ローリング
角が設定値以上である場合には、このローリング頻度、
あるいは、ローリング角と車体3の走行速度とに基づい
て弁駆動パラメータ、不感帯パラメータ夫々がテーブル
データから読み出され、ローリング回数(頻度)とロー
リング角とがともに設定値以上である場合には、ローリ
ング回数(頻度)とローリング角と車体の走行速度とに
基づいて弁駆動パラメータ、不感帯パラメータ夫々がテ
ーブルデータから読み出される。
【0020】更に、弁駆動パラメータはローリング回数
(頻度)が増大するほど、あるいは、ローリング角が増
大するほど、あるいは、走行速度が増大するほど前記電
磁比例制御弁Vに供給する電力を少なくして弁Vの開度
を小さくするためのデューティ比を決めるための数値で
あり、不感帯パラメータはローリング回数(頻度)が増
大するほど、あるいは、ローリング角が増大するほど、
あるいは、走行速度が増大するほど目標耕深を基準に設
定される不感帯の域(幅)を拡大するための数値であ
る。
【0021】又、#107ステップにおいてサンプリン
グパラメータを設定するテーブルデータは、速度センサ
での計測値(車速)、ローリング回数(頻度)の計測
値、ローリング角の計測値が大きくなるほど、単位時間
内のサンプリング回数を増大するよう特性が設定された
ものであり、ローリング回数(頻度)、あるいは、ロー
リング角が設定値以上である場合には、このローリング
頻度、あるいは、ローリング角と車体3の走行速度とに
基づいてサンプリングパラメータがテーブルデータから
読み出され、ローリング回数(頻度)とローリング角と
がともに設定値以上である場合には、ローリング回数
(頻度)とローリング角と車体の走行速度とに基づいて
サンプリングパラメータがテーブルデータから読み出さ
れる。
【0022】又、#108ステップにおいて弁駆動パラ
メータ、不感帯パラメータ夫々に設定される初期値は予
め設定された数値であり、車速が低速の場合、あるい
は、車速が高速であってもローリング回数(頻度)の計
測値、及び、ローリング角の計測値が所定値より小さい
場合には適正な自動昇降制御と自動ローリング制御とを
可能にするものとなっている。
【0023】図8のフローチャートに示すように、自動
耕深制御では、耕深設定器25からの信号を入力して目
標耕深を設定すると共に、この目標耕深を基準にして不
感帯パラメータに基づく域の不感帯を設定し(#20
1,#202ステップ)、更に、接地センサ26からの
信号を入力して、この信号値が前述のように設定されて
目標耕深の不感帯内にあるかを判別し、不感帯内にあれ
ば昇降制御を行わず、不感帯外にあれば弁駆動パラメー
タに基づくデューティ比の間歇電力を電磁比例制御弁V
に供給することで耕耘装置の昇降を行うものとなってい
る(#203〜#205ステップ)。
【0024】図9のフローチャートに示すように、自動
ローリング制御では、ローリング角設定器からの信号を
入力すると共に、このサンプリングパラメータに基づく
周期でローリングセンサから計測信号を入力し、この計
測信号を平均化処理し、この処理結果とローリング設定
器からの信号との偏差からローリングシリンダの目標長
さを演算して求める(#301〜#304ステップ)。
尚、平均化処理ではサンプリングしたデータの和を求
め、この和の値をサンプリング回数で除す(割る)こと
で平均値が求められる。
【0025】次に、目標長さを基準にしてパラメータに
基づく域の不感帯を設定し、ストロークセンサ32から
の信号を入力して、この信号値が目標長さの不感帯内に
あるかを判別し、不感帯内にあればローリング制御を行
わず、不感帯外にあれば弁駆動パラメータに基づくデュ
ーティ比の間歇電力をローリング電磁弁18に供給する
ことで耕耘装置のローリングを行うものとなっている
(#305〜#208ステップ)。尚、#303,#3
05,#308ステップは請求項1の制御形態変更手段
Eの一例であり、#303ステップではサンプリング数
の増大でローリング作動を抑制し、#305ステップで
は不感帯の域を拡大することでローリング作動を抑制し
(請求項2)、#308ステップでは制御弁を介して給
排される作動油の量を減少させることでローリング作動
を抑制する(請求項1)形態に設定されている。
【0026】このように本発明では車体3の走行速度が
所定値以上である場合に、ローリングセンサ31からの
信号に基づいて圃場面の荒れの程度(凹凸の程度)を判
別し、荒れが酷い場合には、荒れの程度が酷いほどロー
タリ耕耘装置10のローリング作動の開始を遅らせると
共に、ローリング作動の終了を速めることでロータリ耕
耘装置10のローリングストロークを小さくし、又、ロ
ーリング作動時の速度を、より低速化することで圃場面
に追従した過敏なローリング作動を阻止する結果、オー
バシュートの発生を抑制すると同時に、ロータリ耕耘装
置の右側の上昇を必要とするタイミングでロータリ耕耘
装置10が右側が下降する等の逆方向への作動を阻止し
て耕起後の圃場面を平坦化し得るものとなる。
【0027】[別実施の形態] 前記実施の形態では弁の開度を設定するデータ、不感帯
を設定するデータを予め設定されたテーブルデータから
求めていたが、本発明では走行速度、ローリング回数
(頻度)、ローリング角に基づく演算で求めることも可
能である。又、ローリング作動を抑制するための制御形
態変更手段を作動油の給排量を制限する、若しくは、不
感帯の域を拡大する処理の一方だけで用いて実施するこ
とも可能である。
【0028】
【発明の効果】従って、荒れた圃場で車体を高速で走行
させて作業を行う場合にもローリング制御の無駄な動作
を抑制して耕起後の圃場面が平坦化される農用トラクタ
が合理的に構成された(請求項1)。又、制御弁を介し
た作動油の給排量の変更という簡便な手段で速度を低減
してローリング作動を抑制でき(請求項1)、又、電気
的な処理の変更という極めて簡便な手段でローリング作
動の開始と停止とのタイミングを変更してローリング作
動を抑制できた(請求項2)。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】農用トラクタの後面図
【図3】昇降系、ローリング系の油圧回路図
【図4】強制昇降レバーの配置を示す側面図
【図5】速度センサの配置を示す伝動系の概略図
【図6】制御系のブロック回路図
【図7】パラメータ設定ルーチンのフローチャート
【図8】自動耕深制御のフローチャート
【図9】自動ローリング制御のフローチャート
【符号の説明】
3 走行車体 10 耕耘装置11 リフトシリンダ 14 ローリングシリンダ 18 制御弁26 接地センサ 31 ローリングセンサ 39 速度センサ 40 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−103502(JP,A) 特開 平3−198701(JP,A) 特開 平3−193517(JP,A) 特開 昭63−129904(JP,A) 実開 平5−31505(JP,U) 実開 昭57−97734(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 63/10 A01B 63/114

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体(3)に対してリフトシリンダ
    (11)の駆動で昇降自在且つローリングシリンダ(1
    4)の駆動でローリング自在に耕耘装置(10)を連結
    し、前記 走行車体(3)のローリング角を計測するローリン
    グセンサ(31)と、前記耕耘装置(10)の耕耘後の
    地表面を基準にした対地高さ計測する接地センサ(2
    6)とを備え、 前記接地センサ(26)の計測値を目標耕深に維持する
    ように、前記リフトシリンダ(11)を駆動する自動耕
    深制御と、 前記ローリングセンサ(31)の計測値に基づいて前記
    ローリングシリンダ (14)を駆動し、前記耕耘装置
    (10)のローリング姿勢を維持する自動ローリング制
    御とを備えた農用トラクタであって、前記 走行車体(3)の走行速度を計測する速度センサ
    (39)を備え、前記走行車体(3)の走行速度が時速3〜4キロメータ
    で、前記ローリングセンサ(31)の計測に基づいて判
    別される地表面の荒れが酷いほど、前記自動耕深制御の
    昇降作動が抑制され、前記自動ローリング制御のローリ
    ング速度が低速になり且つローリングストロークが小さ
    くなるように構成すると共に、 前記ローリングシリンダ(14)の制御弁(18)にお
    ける作動油の単位時間の給排量を減少させることによ
    り、前記自動ローリング制御のローリング速度が低速に
    なるように構成してある 農用トラクタ。
  2. 【請求項2】 走行車体(3)に対してリフトシリンダ
    (11)の駆動で昇降自在且つローリングシリンダ(1
    4)の駆動でローリング自在に耕耘装置(10)を連結
    し、 前記走行車体(3)のローリング角を計測するローリン
    グセンサ(31)と、前記耕耘装置(10)の耕耘後の
    地表面を基準にした対地高さ計測する接地センサ(2
    6)とを備え、 前記接地センサ(26)の計測値を目標耕深に維持する
    ように、前記リフトシ リンダ(11)を駆動する自動耕
    深制御と、 前記ローリングセンサ(31)の計測値に基づいて前記
    ローリングシリンダ(14)を駆動し、前記耕耘装置
    (10)のローリング姿勢を維持する自動ローリング制
    御とを備えた農用トラクタであって、 前記走行車体(3)の走行速度を計測する速度センサ
    (39)を備え、 前記走行車体(3)の走行速度が時速3〜4キロメータ
    で、前記ローリングセンサ(31)の計測に基づいて判
    別される地表面の荒れが酷いほど、前記自動耕深制御の
    昇降作動が抑制され、前記自動ローリング制御のローリ
    ング速度が低速になり且つローリングストロークが小さ
    くなるように構成すると共に、 前記自動ローリング制御の制御目標を基準に設定された
    不感帯の域を拡大することにより、前記自動ローリング
    制御のローリングストロークが小さくなるように構成し
    てある 農用トラクタ。
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