JP3437450B2 - 耕耘機の昇降制御装置 - Google Patents
耕耘機の昇降制御装置Info
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Description
を自走機体に対して昇降駆動する油圧アクチュエータを
備える耕耘機の昇降制御装置に関する。
許公報第2559890号に示されるように、油圧アク
チュエータを制御する電磁比例制御弁、この電磁比例制
御弁に設定電流を供給する電流制御手段などを備え、非
作業レベルまで上昇操作した耕耘装置を耕耘作業レベル
まで下降させる際、耕耘装置の耕耘爪が接地し始めるま
では制御弁の流量が大になって耕耘装置が迅速に下降
し、その後は、制御弁の流量が小になって耕耘装置が緩
やかに下降するものがあった。すなわち、枕地などにお
いて耕耘装置を上昇させて旋回走行した後、耕耘装置を
下降させて耕耘作業を開始していく際、耕耘装置が極力
迅速に下降しながら、耕耘爪が土中に緩やかに突入し、
エンジン負荷が急激に増大することや、耕起土が後方に
著しく盛り上がることを回避しながら開始していけるも
のである。
されて、作業走行を極低速で開始することも、高速で開
始することも可能になっているのに対し、耕耘装置は耕
耘爪が接地し始めた後は、機体の走行速度に関係なく一
定の速度で緩速下降するものであった。このため、作業
走行を低速で開始する場合、耕耘爪が機体走行速度の割
りには早く土中に突入し、耕耘装置の後方にできる耕起
土の盛り上がりが多くなることがあり、作業走行を高速
で開始する場合、耕耘爪の土中への突入が機体走行速度
の割りには遅く、耕耘装置の後方に未耕起や耕起不足の
状態でできる部分が多くなることがあった。本発明の目
的は、機体を高低速いかなる速度で走行開始させる場合
でも、エンジン負荷とか耕起に関する上記トラブルの発
生などを回避しながら作業できる耕耘機の昇降制御装置
を提供することにある。
成、作用、効果はつぎのとおりである。
して昇降駆動する油圧アクチュエータを備える耕耘機の
昇降制御装置において、前記油圧アクチュエータを制御
する電磁比例制御弁と、ロータリ耕耘装置の自走機体に
対する高さを検出する高さ検出手段と、前回の耕耘作業
工程での自走機体の走行速度を記憶する速度記憶手段
と、前記高さ検出手段からの情報に基づいて前記電磁比
例制御弁を自動的に操作してロータリ耕耘装置を上昇非
作業レベルから地面上の減速用設定レベルまで自動的に
下降させる高速昇降制御手段と、前記高さ検出手段から
の情報に基づいて前記電磁比例制御弁を前記高速昇降制
御手段よりも小の油量に自動的に操作して、かつ、前記
速度記憶手段による記憶走行速度が速いほど前記電磁比
例制御弁の油量を大にしてロータリ耕耘装置を前記減速
用設定レベルから設定耕耘作業レベルまで自動的に下降
させる低速昇降制御手段とを備えてある。
るなど、耕耘装置を上昇非作業レベルまで上昇させた後
に下降させるべく操作すると、先ず、高速昇降制御手段
が電磁比例制御弁を操作して耕耘装置を高速で下降さ
せ、耕耘装置が減速用設定レベルまで下降すると、この
後は、低速昇降制御手段が電磁比例制御弁を高速昇降制
御手段よりも小流量の状態に操作し、耕耘爪が緩速度で
土中に突入していくようにして耕耘作業レベルまで下降
させる。このとき、機体を高速走行させて作業を開始し
ていく際、前工程の耕耘作業も高速走行で行われている
ことが多いことから、速度記憶手段が高速の走行速度を
記憶しており、この高速の記憶走行速度に基づいて低速
昇降制御手段が電磁比例制御弁を比較的大流量に操作
し、耕耘爪が比較的速やかに土中に突入していく。そし
て、機体を低速走行させて作業を開始していく際、前工
程の耕耘作業も低速走行で行われていることが多いこと
から、速度記憶手段が低速の走行速度を記憶しており、
この低速の記憶走行速度に基づいて低速昇降制御手段が
電磁比例制御弁を比較的小流量に操作し、耕耘爪が極緩
やかに土中に突入していく。
昇させて枕地旋回を行った後など、耕耘装置を耕耘作業
レベルに戻して作業していく際、始めは高速で下降し、
減速用設定レベルに到達した後は低速で下降して土中に
緩やかに突入しながら耕耘作業レベルに至り、全体とし
て、耕耘作業レベルには迅速に、かつ、急激な駆動負荷
変化が発生しにくいように到達する。そして、耕耘装置
が減速用設定レベルから耕耘作業レベルまで下降する
際、機体を高速で走行させていく場合にあっては、耕耘
装置が耕耘作用を開始するまでに機体が走行する距離い
わゆる空走距離が少なくなるように速やかに下降して
き、低速で走行させていく場合にあっては、耕耘装置が
圃場面に速く到達し過ぎないように緩速で下降していく
ことにより、耕耘装置を作業レベルに極力迅速に到達さ
せながらも、エンジン負荷が急激に増大してエンストが
発生するなどの事態を防止しながら作業できる。しか
も、低速走行の割には土の盛り上がりが少ないとか、高
速走行の割りには未耕起や耕起不足の部分が少ないな
ど、走行速度の速い遅いにかかわらず仕上がりのよい作
業ができる。
つぎのとおりである。
て、前記速度記憶手段が前回の耕耘作業工程における自
走機体の平均走行速度を記憶するように構成してある。
走行されても、平均走行速度が速度記憶手段に記憶さ
れ、耕耘装置を減速用設定レベルから耕耘作業レベルま
で下降させる際、前記平均走行速度が今回の走行速度と
みなし、この平均走行速度を基に下降速度を設定して耕
耘装置の下降制御が行われる。すなわち、作業走行時に
変速しても、平均走行速度に基づいて耕耘装置を耕耘作
業レベルに下降させる速度が設定されるから、作業走行
時に現出された特定の走行速度に基づいて速度設定され
るように構成するに比し、次回の作業速度に適応した速
度で耕耘装置を作業用レベルに下降させられる。
行速度に基づいて設定された速度で耕耘装置が作業レベ
ルに下降操作され、耕起土の盛り上がりや耕起に関する
前記トラブルの発生を極力抑制しながら作業走行を開始
していける。
つぎのとおりである。
において、前記低速昇降制御手段が第1低速昇降制御手
段と第2低速昇降制御手段を備え、前記第1低速昇降制
御手段がロータリ耕耘装置を前記減速用設定レベルから
第2減速用設定レベルまで下降操作し、第2低速昇降制
御手段が電磁比例制御弁を前記第1低速昇降制御手段よ
りも小の油量に操作した状態でロータリ耕耘装置を前記
第2減速用設定レベルから前記設定耕耘作業レベルまで
下降操作するように構成してある。
耕耘作業レベルに下降させる際、減速用設定レベルに到
達すると減速され、この後第2減速用設定レベルに到達
すると再度減速されて耕耘作業レベルに到達するため、
減速ショックや停止ショックを少なく抑制しながら、減
速用設定レベルに到達するまでの速度と耕耘作業レベル
に到達する際の速度との速度差を大にして下降制御でき
る。
るトラブルの発生を抑制できるものを、耕耘装置が減速
ショック及び停止ショックが少ない状態で減速下降して
軽快に運転できる状態に得られる。
動及び操向操作自在な前車輪1,1と左右一対の駆動自
在な後車輪2,2とによって自走し、エンジン3が備え
られている原動部、運転座席4が備えられている運転部
を備える自走機体の後部を形成するミッションケース5
の後端部に、2点リンク機構6を介してロータリ耕耘装
置7を連結するとともに、前記エンジン3の回転出力を
前記ミッションケース5からロータリ耕耘装置7に伝達
するように構成してある。前記ミッションケース5が上
下揺動自在に支持する左右一対のリフトアーム8の回転
支軸にピストンロッドが連動するリフトシリンダ9をミ
ッションケース5の内部に設け、このリフトシリンダ9
の伸縮操作を行うと、リフトシリンダ9が両リフトアー
ム8を上下に揺動操作し、一方のリフトアーム8と一方
のリンク機構6とを連結しているリフトロッド10、他
方のリフトアーム8と他方のリンク機構6とを連結して
いるローリングシリンダ11を介してリンク機構6をミ
ッションケース5に対して上下に揺動操作することによ
り、油圧アクチュエータの一例としてのリフトシリダ9
によってロータリ耕耘装置7を自走機体に対して昇降駆
動できるように構成し、もって、乗用型耕耘機を構成し
てある。
に示す如く構成してある。すなわち、リフトシリンダ9
の制御弁12を油路13を介してフロープライオリティ
弁14の余剰流ポートに接続してある。このフロープラ
イオリティ弁14は、油圧ポンプ15が供給する圧油の
うちの一定量を制御流ポートからローリング弁16に優
先的に供給し、残りの量の圧油を余剰流ポートから制御
弁12に供給する流量制御弁である。ローリング弁16
は、前記ローリングシリンダ11を制御するためのもの
であり、このローリングシリンダ11は、これが連結し
ているリフトアーム8とリンク機構6の間隔を変更する
ことによって耕耘装置7を車体に対してローリング操作
するものである。つまり、油圧ポンプ15がエンジン3
によって駆動されて供給する圧油のうちの耕耘装置7の
ローリング制御に優先的に供給される一定量の圧油を除
いた残りの圧油を制御弁12を介してリフトシリンダ9
に供給する。
耘装置7の上昇側に操作する上昇制御弁12aと、この
上昇制御弁12aをパイロット油圧によって切り換え制
御する第1電磁弁12bと、リフトシリンダ9を耕耘装
置7の下降側に操作する下降制御弁12cと、この下降
制御弁12cをパイロット油圧によって切り換え制御す
る第2電磁弁12dとで成る電磁制御弁に構成し、第1
電磁弁12bと第2電磁弁12dとに電気信号を与える
ことによって制御できるように、かつ、リフトシリンダ
9を耕耘装置7の上昇側に制御する際の流量も、下降側
に制御する際の流量も制御できるようにしてある。すな
わち、第1電磁弁12bのソレノイドSL1に電流を供
給するとともにこの電流の電流値を調節すると、第1電
磁弁12bが電流値に対応してパイロット圧を変化させ
る。これにより、上昇制御弁12aの開度がパイロット
圧と比例して変化し、油圧ポンプ15からリフトシリン
ダ9に供給される圧油の流量を制御し、リフトシリンダ
9を耕耘装置7の上昇側に作動させるとともにその作動
速度を調節する。第2電磁弁12dのソレノイドSL2
に電流を供給するとともにこの電流の電流値を調節する
と、第2電磁弁12dが電流値に対応してパイロット圧
を変化させる。これにより、下降制御弁12cの開度が
パイロット圧と比例して変化し、リフトシリンダ9から
流出する作動油の流量を制御し、リフトシリンダ9を耕
耘装置7の下降側に作動させるとともにその作動速度を
調節する。
17が支持するコントロールボックス18に設けた耕深
設定ダイヤル19、運転部の運転座席4の横側に揺動操
作自在に設けたポジションレバー20a、運転部のステ
アリングハンドルHの横側に揺動操作自在に設けた昇降
レバー21などを備え、リフトシリンダ9を操作するこ
とによってロータリ耕耘装置7の昇降制御を行う昇降制
御装置を、図3に示す如く構成してある。すなわち、前
記耕深設定ダイヤル19によって操作される耕深設定器
22、前記ポジションレバー21によって操作されるポ
ジション設定器23、ロータリ耕耘装置7の対地高さを
検出する対地高さ検出手段としての対地高さセンサ2
4、ロータリ耕耘装置7の自走機体に対する高さを検出
する対機体高さ検出手段としての対機体高さセンサ2
5、自走機体の車速を検出する車速センサ26を、A/
D変換器27を介して制御装置28に連係させるととも
に、前記昇降レバー21によって操作される上昇スイッ
チ21a及び下降スイッチ21bを制御装置28に連係
させてある。制御装置28は、前記制御弁12の前記ソ
レノイドSL1,SL2に連係するパワートランジスタ
30a,30bに連係させてある。耕深設定器22は、
耕深設定ダイヤル19の操作位置を検出するポテンショ
メータで成り、耕深設定ダイヤル19の操作位置に対応
する耕深を耕耘装置7に維持させるべき制御目標耕深と
して設定し、この設定制御目標耕深を電気信号として出
力する。ポジション設定器23は、ポジションレバー2
0の操作位置を検出するポテンショメータで成り、ポジ
ションレバー20の操作位置に対応する対機体高さを耕
耘装置7を昇降させるべき制御目標対機体高さとして設
定し、この設定制御目標対機体高さを電気信号として出
力する。対地高さセンサ24は、耕耘装置7の耕耘爪7
aの後方を覆う後カバー7bにリンク機構を介して操作
部が連動しているポテンショメータで成り、後カバー7
bの固定カバーに対する揺動角に基づいて耕耘装置7の
対地高さを検出し、検出結果を電気信号として出力す
る。すなわち、後カバー7bの上端側が固定カバーに機
体横向きの軸芯まわりで回動自在に支持され、後カバー
7bの下端側が耕耘装置7の後方で接地するのであり、
耕耘装置7が圃場面に対して昇降すると、後ガバー7b
が固定カバーに対して上下に揺動してポテンショメータ
を作動させる。対機体高さセンサ25は、前記リフトア
ーム8に操作部が連動するポテンショメータで成り、リ
フトアーム8のミッションケース5に対する揺動角度に
基づいて耕耘装置7の自走機体に対する高さを検出し、
検出結果を電気信号として出力する。車速センサー26
は、走行用トランスミッションの回転出力を後輪用差動
機構に伝達する回転軸の回転数を検出する回転センサー
で成り、後車輪2の駆動回転数に基づいて自走機体の走
行速度を検出し、検出結果を電気信号として出力する。
の信号はA/D変換器27を介して制御装置28に入力
され、上昇スイッチ21a及び下降スイッチ21bから
の信号は制御装置28に直接に入力される。制御装置2
8は、パワートランジスタ30a,30bに間歇パルス
信号を出力してこのパワートランジスタ30a,30b
を駆動することにより、前記制御弁11のソレノイドS
L1,SL2に間歇パルス電流を供給して制御弁11を
操作し、また、パワートランジスタ30a,30bに供
給する間歇パルス信号のデューティサイクルを調節する
ことにより、ソレノイドSL1,SL2に供給される電
流の電流値の調節を行って制御弁12の開度調節を行
う。ソレノイドSL1,SL2からの経路31に介装し
てある抵抗器Rにより、ソレノイドSL1,SL2に供
給された電流の電流値を電圧値に変換し、変換された電
圧値がフィードバック経路32、A/D変換器27を介
して制御装置28にフィードバックされる。
って構成するともに自動耕深制御手段28a、ポジショ
ン制御手段28b、強制上昇制御手段28cを備えるよ
うに構成し、ポジションレバー20、昇降レバー21を
操作することにより、耕耘装置7を自動的に昇降制御さ
せながら作業したり、耕耘装置7を昇降操作したりでき
るようにしてある。
ションレバー20を操作域のストロークエンドに設定し
てある作業位置に操作して機体を走行させる。すると、
制御装置28がポジション設定器23からの情報に基づ
いて自動耕深制御のモードなり、対地高さセンサ24に
よる検出高さが耕深設定器22による設定耕深に対応す
る高さになる状態にリフトシリンダ9を制御するべく、
対地高さセンサ24からの情報と耕深設定器22からの
情報とに基づいて制御弁12を自動的に操作していく。
これにより、自走機体が前後に傾斜しても耕耘深さが耕
深設定器22による設定耕深になるように耕耘装置7を
自動的に昇降制御させながら作業できる。
り、ポジションレバー20を前記作業位置から外れた操
作域で上昇又は下降側に操作するか、あるいは、昇降レ
バー21を上昇側又は下降側に操作する。ポジションレ
バー20を操作した場合、制御装置28がポジション設
定器23からの情報に基づいてポジション制御のモード
なり、ポジションレバー20の操作方向に対応する方向
にポジションレバー20の操作ストロークに対応するス
トロークだけリフトシリンダ9が作動するように、ポジ
ション設定器23からの情報と対機体高さセンサ25か
らの情報とに基づいて制御弁12を操作する。これによ
り、耕耘装置7がポジションレバー20の操作方向に対
応する上昇又は下降側にポジションレバー20の操作ス
トロークに比例するストロークだけ移動する。昇降レバ
ー21を上昇側に操作した場合、上昇スイッチ21aが
入りになり、制御装置28が上昇スイッチ21aからの
情報に基づいて強制上昇制御のモードになり、リフトシ
リンダ9が予め設定してある上昇側の状態になるように
制御弁12を操作する。このとき、制御装置28は、耕
耘装置7が所定の上昇非作業レベルに達したことのフィ
ードバック信号を対機体高さセンサ25から得る。これ
により、耕耘装置7が圃場面から浮上した所定の上昇非
作業レベルに上昇する。昇降レバー21を上昇側に操作
した後に下降側に操作すると、下降スイッチ21bが入
りになり、制御装置28が下降スイッチ21bからの情
報に基づいて自動耕深制御のモードに復帰し、対地高さ
センサ24による検出高さが耕深設定器22による設定
耕深に対応する高さになるようにリフトシリンダ9を制
御する。これにより、耕耘装置7は耕深設定器22によ
って設定されている耕耘作業レベルまで下降する。
に示すフローチャートに基づいて作動し、枕地などでの
機体旋回時において耕耘装置7を図6に示す如く下降操
作するようにしてある。すなわち、#1〜#4ステップ
に示すように耕耘装置7の上昇に先立って、前回の耕耘
作業工程において、車速センサ26による検出車速を読
み込み、耕深設定器22による設定耕深と対地高さセン
サ24による検出耕深とが釣り合って自動耕深制御が安
定している間の設定時間内での検出車速から平均車速V
を演算し、この平均車速Vを制御装置28のメモリーで
成る速度記憶手段28dに記憶する。さらに、#5,6
ステップに示すように、対地高さセンサ24及び対機体
高さセンサ25それぞれの実測値及びリンク機構6の特
性から耕耘装置7の耕耘爪7aが接地し始める対機体レ
ベルを演算し、この対機体レベルを減速用設定レベルL
2として設定する。そして、#7,#8ステップに示す
ように、上昇スイッチ21aによる強制上昇操作あるい
はポジションレバー20による上昇操作が行われると、
耕耘装置7を上昇駆動させる。機体旋回の後、#9,#
10ステップに示すように、下降操作が行われると、耕
深設定器22による設定耕深を読み込み、この設定耕深
になるように耕耘装置7を次の如く下降制御する。すな
ち、#11,#12ステップに示すように、対機体高さ
センサ25による検出高さが前記減速用設定レベルL2
よりも高レベルに設定してある変速用設定レベルL1に
至るまでの間は、制御弁12に最大デューティ比の駆動
電流I0を供給し、耕耘装置7を高速で下降させる。#
13〜#15ステップに示すように、前記変速用設定レ
ベルL1から減速用設定レベルL2に下降するまでは、
その時点の対機体高さセンサ25による検出高さと減速
用設定レベルL2との偏差Δθを演算し、この偏差Δθ
に対応してリフトシリンダ9及び制御弁12の特性に基
づくマップデータから得られた特性によって供給電流I
を決定し、徐々に減速させながら耕耘装置7を下降させ
る。#16に示すように、減速用設定レベルL2まで下
降すると、前記平均車速Vと制御弁駆動電流I1との関
係を設定してあるマップデータを基に、前記平均車速V
に対応する制御弁駆動電流I1を求める。すなわち、平
均車速Vが大であるほど制御弁駆動電流I1が大になる
状態で制御弁駆動電流I1を求める。そして、#17,
#18ステップに示すように、この制御弁駆動電流I1
を制御弁12に供給し、耕耘装置7を変速用設定レベル
L2まで下降する際の速度よりも低速の速度で緩やかに
下降させる。#18,#19ステップに示すように、後
カバー7bが接地し始めるレベルを前記減速用設定レベ
ルL2よりも低レベルに位置する第2減速用設定レベル
L3として設定してあり、耕耘装置7が第2減速用設定
レベルL3に至ると、前記平均車速Vと制御弁駆動電流
I2との関係を設定してあるマップデータを基に、前記
平均車速Vに対応する制御弁駆動電流I2を求める。す
なわち、平均車速Vが大であるほど制御弁駆動電流I2
が大になる状態で制御弁駆動電流I2を求める。そし
て、#20〜#22ステップに示すように、この制御弁
駆動電流I2を制御弁12に供給し、耕耘装置7を減速
用設定レベルL2から第2減速用設定レベルL3まで下
降する際の速度よりも低速の速度で緩やかに下降させ
る。その後は、#23ステップに示すように、対地高さ
センサ24による検出高さが耕深設定器22による設定
耕深に維持されるように自動耕深制御が実行される。そ
して、今回の作業走行時における平均車速Vが次回の機
体旋回時における耕耘装置下降制御のために、先の記憶
平均車速Vに替えて記憶される。また、エンジン3を始
動した直後など、まだ作業が行われなくて実際の車速に
基づく記憶平均車速Vが存在しない場合、初期設定のた
めのものとして予め設定してある仮の平均車速を採用し
て下降制御が実行される。
手段28eを構成しており、この高速制御手段28e
は、対機体高さセンサ25からの情報に基づいて電磁比
例制御弁12を電流I0及びIによって操作し、耕耘装
置7を上昇非作業レベルから地面上の減速用設定レベル
L2まで高速で下降させる。#15〜#22ステップが
低速昇降制御手段28fを構成しており、この低速昇降
制御手段28fは、対機体高さセンサ25からの情報に
基づいて電磁比例制御弁12を電流I1及びI2で操作
して制御弁12の流量を高速昇降制御手段28eによる
場合よりも小流量にして耕耘装置7を減速用設定レベル
L2から耕深設定器22による設定耕深作業レベルまで
低速で下降させる。さらに、前回の耕耘作業工程での自
走機体の平均車速Vが速いほど、耕耘装置7が迅速に下
降するように制御弁12の流量を大にして下降制御す
る。そして、#15〜#18ステップが前記低速昇降制
御手段28fのうちの第1低速昇降制御手段28gを構
成しており、電磁比例制御弁12を電流I1によって操
作し、耕耘装置7を減速用設定レベルL2から第2減速
用設定レベルL3まで低速で下降させる。#18〜#2
2ステップが前記低速昇降制御手段28fのうちの第2
低速昇降制御手段28hを構成しており、電磁比例制御
弁12を電流I2によって操作し、耕耘装置7を第2減
速用設定レベルL2から耕深作業レベルまで低速で下降
させる。
開する場合、耕耘装置7を上昇非作業レベルまで上昇さ
せた後に下降させるべく操作すると、先ず高速昇降制御
手段28eが制御弁12を駆動電流I0及びIで操作し
て耕耘装置7が上昇非作業レベルから高速で下降し、減
速用設定レベルL2まで下降すると、先ず、第1低速昇
降制御手段28gが制御弁12を駆動電流I1で操作し
て耕耘装置7が減速用設定レベルL2に至るまでの下降
速度よりも低速で緩やかに下降し、次に、第2減速用設
定レベルL3まで下降すると、第2低速昇降制御手段2
8hが制御弁12を駆動電流I2で操作して耕耘装置7
が減速用設定レベルL3に至るまでの下降速度よりも低
速でさらに緩やかに耕耘作業レベルまで下降していき、
耕耘装置7が地面上まで迅速に下降し、エンジン負荷の
急激な変化が発生しにくいように耕耘爪7aが土中に緩
やかに突入していく。そして、機体を高速で走行させな
がら作業を再開する場合には、空走距離が少なくなるよ
うに耕耘装置7が土中を比較的速やかに下降し、機体を
低速で走行させながら作業を再開する場合には、耕起土
の盛り上がりを抑制できるように耕耘装置7が土中を比
較的低速で下降していく。
センサに替え、走行用副変速装置が高速側と低速側のい
ずれに切り換え操作されているを検出するポテンショメ
ータとか、検出スイッチとかを採用して実施してもよ
い。
Claims (3)
- 【請求項1】 ロータリ耕耘装置を自走機体に対して昇
降駆動する油圧アクチュエータを備える耕耘機の昇降制
御装置であって、 前記油圧アクチュエータを制御する電磁比例制御弁と、
ロータリ耕耘装置の自走機体に対する高さを検出する高
さ検出手段と、前回の耕耘作業工程での自走機体の走行
速度を記憶する速度記憶手段と、前記高さ検出手段から
の情報に基づいて前記電磁比例制御弁を自動的に操作し
てロータリ耕耘装置を上昇非作業レベルから地面上の減
速用設定レベルまで自動的に下降させる高速昇降制御手
段と、前記高さ検出手段からの情報に基づいて前記電磁
比例制御弁を前記高速昇降制御手段よりも小の油量に自
動的に操作して、かつ、前記速度記憶手段による記憶走
行速度が速いほど前記電磁比例制御弁の油量を大にして
ロータリ耕耘装置を前記減速用設定レベルから設定耕耘
作業レベルまで自動的に下降させる低速昇降制御手段と
を備えてある耕耘機の昇降制御装置。 - 【請求項2】 前記速度記憶手段が前回の耕耘作業工程
における自走機体の平均走行速度を記憶するように構成
してある請求項1記載の耕耘機の昇降制御装置。 - 【請求項3】 前記低速昇降制御手段が第1低速昇降制
御手段と第2低速昇降制御手段を備え、前記第1低速昇
降制御手段がロータリ耕耘装置を前記減速用設定レベル
から第2減速用設定レベルまで下降操作し、第2低速昇
降制御手段が電磁比例制御弁を前記第1低速昇降制御手
段よりも小の油量に操作した状態でロータリ耕耘装置を
前記第2減速用設定レベルから前記設定耕耘作業レベル
まで下降操作するように構成してある請求項1又は2記
載の耕耘機の昇降制御装置。
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