JP3308238B2 - Hst走行装置における操作部構造 - Google Patents
Hst走行装置における操作部構造Info
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Description
構を備えた作業車、例えば、コンバイン、トラクタ等の
農業機械、運搬車、建設機械の操作部構造に関する。
作業車として、例えば、コンバインがあり、同コンバイ
ンでは左右走行部をそれぞれ静油圧駆動機構(以下「H
ST」と称する)により走行駆動可能とし、各HSTの
トラニオンレバーに、左右独立して設けた2本の操作レ
バーを連動連結して、同操作レバーにより操向操作が行
えるようにしている。
ンバインのように、左右のHSTを、独立した左右の操
作レバーにて操作する場合は、機体の走行速度を調整す
る変速操作と、機体の操向を行う旋回操作を同一レバー
にて操作しなければならないために、その操作性が悪
く、運転操作を円滑に行うことができないという問題が
あった。
一対のHST走行装置にそれぞれ増減速機構を設けた作
業車において、各増減速機構に操作機構をそれぞれ連動
連結して、同操作機構により左右一対のHST走行装置
を個別に増減速可能に構成し、操作機構には、ガイドア
ームを移動自在にかつ揺動自在に設けて、同ガイドアー
ムを旋回用操作具の旋回操作に連動して移動させると共
に、同ガイドアームを変速操作具の変速操作に連動して
揺動させるようにした作業車であって、ガイドアームを
中立状態に付勢する中立用戻しバネと、同中立用戻しバ
ネにより中立状態に付勢されたガイドアームを中立位置
にて停止させる中立用ストッパーとを具備することを特
徴とする作業車の操作部構造を提供するものである。
作具との間に、ラックとピニオンとを具備するスライド
作動機構を介設したことにも特徴を有する。
側に操作すると、変速軸が回動すると共に、ガイドアー
ムが揺動して傾倒姿勢を採り、かかるガイドアームの姿
勢変更動作に増減速機構が連動して、両HST走行装置
を前進走行作動させ、機体を前進走行させることができ
る。
回用操作具を、例えば、右旋回操作すると、ガイドアー
ムが一側方へスライドされて、同ガイドアームに連動連
結した増減速機構が中立側に動作されて、右側のHST
走行装置を減速あるいは停止作動させるために、機体を
右旋回させることができる。
用操作具をさらに右旋回方向に回動操作すると、ガイド
アームがさらに一側方へスライドされて、同ガイドアー
ムに連動連結した増減速機構が後進側に動作されて、右
側のHST走行装置を後進作動させるために、機体を右
側に急旋回(スピンターン)させることができる。
用操作具を上記とは反対側に回動操作することにより行
なうことができる。
明すると、図1において、1は左右に走行用クローラ
2,2を装設するトラックフレーム、3は同トラックフ
レーム1の上部に固定支持する機台である。
って、穀稈を掻込む掻込リール5や掻込みオーガ6、及
びバリカン型刈刃7並びにフイーダハウス8などにより
構成されている。
10が設けられた扱胴11を機体前後方向に配設している。
12は脱穀部9の下部に設ける選別装置で、唐箕13及びス
トローラック14などを設けている。
脱穀部9などを回動駆動すると共に、油圧ポンプ16を駆
動している。17は運転部であって、旋回用操作具18や各
種操作レバーを装備している。
Tミッションで、油圧モータMを制御する右斜板20-1と
左斜板20-2を具備しながら、これらによりHST走行装
置Aを構成している。
Aの操作部構造Bを示すものであって、図中21は旋回用
操作具18を装着する操作台である。そして、同旋回用操
作具18は、支軸22を介して操作台21に回転自在に装着さ
れており、同支軸22には、歯車状のピニオン23を固着し
ている。
ラック24はピニオン23の回動に連動して左右方向に移動
自在となして、スライド作動機構を構成している。25は
ラック24の下側に突設する係合突部、26は支軸22を回動
自在に支持する玉軸受である。
して当接する左スライド体で、同左スライド体27は、操
作台21に左右方向に配設されたスライド軸28,29 に嵌合
支持されている。そして、同スライド軸28,29 上を移動
自在となっている。
て同ラック24に当接する右スライド体で、同右スライド
体30もスライド軸28,29 に移動自在に嵌合支持されてい
る。
外側位置には、中立用戻しバネ31,32 が各々当接され
て、同左右スライド体27,30 を中立状態に付勢してい
る。33は、左右スライド体27,30 を中立位置に停止させ
る中立用ストッパーである。
0 を左右方向に貫通状に設けた主変速軸で、左端に変速
操作具としての主変速操作レバー35を固着している。そ
して、同主変速軸34は、断面形状が六角形状となってお
り、かつ、左スライド体27内に設けた左ベベルギヤ36を
摺動のみ自在に嵌装している。
軸34に摺動のみ自在に嵌装する右ベベルギヤで、同左右
ベベルギヤ36,37 は、左右スライド体27,30 の左右方向
への摺動に伴って主変速軸34上を摺動し、かつ、主変速
軸34の前後回動により一体となって回動自在となってい
る。
ルギヤ、39は右ベベルギヤ37と噛合う従動ベベルギヤ、
40は一側で従動ベベルギヤ38を軸支する共に、他側には
左ガイドアーム41を軸支する左ガイドアーム軸、42は一
側で従動ベベルギヤ39を軸支すると共に他側には右ガイ
ドアーム43を軸支する右ガイドアーム軸である。ここ
で、左右ガイドアーム41,43 は、それぞれ左右方向に伸
延するアーム本体41a,43a と、各アーム本体41a,43a の
両側縁部にその伸延方向に沿って対向状態に伸延させて
形成したガイド片41b,41b,43b,43b とから断面コ字状に
形成している。
は、各々左スライド体27と右スライド体30に一体的に形
成するベベルギヤボックス44,45 側に回動自在に嵌装さ
れている。
と係合する左従動アームで、中央枢軸47を操作台21にて
軸支している。
る回動突部46-2は、左ガイドアーム41のガイド片41b,41
b 間に左ガイドアーム41の伸延方向にのみ移動自在に係
合させていると共に、同左従動アーム46の他端46-3は、
連結ワイヤー48を介して油圧モータを制御する右用斜板
20-1側と連結している。49は断面コ字状の上記右ガイド
アーム43と係合する右従動アームで、中央枢軸50を操作
台21にて軸支している。
回動突部49-2は右ガイドアーム43のガイド片43b,43b 間
に右ガイドアーム43の伸延方向にのみ移動自在に係合さ
せていると共に、同右従動アーム49の他端49-3は、連結
ワイヤー51を介して油圧モータを制御する左用斜板20-2
側と連結している。また、52は主変速レバー35の変速位
置を指示する変速ガイド板で、中央の中立位置52-1の前
方には前進側変速位置52-2を形成し、中立位置52-1の後
方には後進側変速位置52-3が形成されている。
おり、したがって、上記旋回用操作具18を中立状態で、
かつ、主変速操作レバー35を前進側変速位置52-2にセッ
トすることにより、主変速軸34が回動し、これにより左
スライド体27と右スライド体30に各々設ける左ベベルギ
ヤ36及び右ベベルギヤ37が回動する。
に噛合う従動ベベルギヤ38,39 が回動して左ガイドアー
ム41、及び右ガイドアーム43を回動させて、両ガイドア
ーム41,43 の姿勢を変更する。また、上記左ガイドアー
ム41と右ガイドアーム43の回動により左ガイドアーム41
と係合する左従動アーム46、及び、右ガイドアーム43と
係合する右従動アーム49が回動し、図5示す状態とな
る。したがって、この場合は、左右の油圧モータの制御
用左右斜板20-1,20-2 が同一傾斜となって、機体は直進
を行う。
置52-2にセットした状態で旋回用操作具18を右方向(時
計方向)に回転させるとピニオン23が回動して、同ピニ
オン23に噛合うラック24が左方向に移動する。そして、
ラック24に設ける係合突部25により左スライド体27を左
方向に移動させる。
ガイドアーム41が左向きに移動して、同左ガイドアーム
41と左従動アーム46とが深く嵌合した状態となって同左
従動アーム46を停止状態に戻すことになる。そして、図
6に示す状態となって、左従動アーム46に連動連結する
制御用の右斜板20-1をブレーキ状態とし、これにより機
体は右旋回を行うものである。
に回転させてスピンターン位置まで回転させると、左ガ
イドアーム41と左従動アーム46が図7に示す如く、さら
に深く嵌合して同左従動アーム46を逆転位置側まで回動
させる。したがって、この場合は右斜板20-1が後進側に
傾斜して機体は急旋回を行うものである。
操作具18の操作に連動して左右にスライドする左右一対
のスライド体27,30 を設けると共に、同一対のスライド
体27,30 には主変速軸34の変速操作に連動して回動する
左右ガイドアーム41,43 を各々設けて、同左右ガイドア
ーム41,43 を、油圧モーターの制御用斜板20-1,20-2と
各々連動連結する左右従動アーム46,49 に対して深浅自
在に係合し、かつ、上記左右一対のスライド体27,30 は
常時中立状態に付勢されたHST走行装置における操作
構造であるから、機体の前後進変速を行う主変速操作レ
バー35のセット位置に関係なく、旋回用操作具18によっ
て直進状態と左旋回、又は右旋回、並びにスピンターン
操作ができるため運転操作が容易である。
なく、主変速操作レバー35を中立位置にセットすれば機
体は停止するものであるから、作業に合致した機体の走
行速度を得ることができ、したがって、各種の作業を能
率的に行うことができるものである。
軸40,42 をそれぞれ偏位させた実施例であるが、これら
を中央部に配置するようにしてもよい。
れる。
進変速を行なう変速操作具の変速操作位置に関係なく、
旋回用操作具によって直進操作、左・右旋回操作、左・
右急旋回操作を行なうことができるために、運転操作が
容易となり、誤操作を防止することができて、安全性を
向上させることができる。
ームを中立状態に付勢する中立用戻しバネと、同中立用
戻しバネにより中立状態に付勢されたガイドアームを中
立位置にて停止させる中立用ストッパーとを具備してい
るために、一旦旋回操作した旋回用操作具を中立位置に
戻すと、ガイドアームも円滑かつ確実に中立位置に復元
されて、機体をスムーズに直進させることができ、操作
性と安全性とを向上させることができる。
ムと旋回用操作具との間に、ラックとピニオンとを具備
するスライド作動機構を介設しているために、同スライ
ド作動機構を構造簡易に構成することができると共に、
旋回用操作具の旋回操作に連動してガイドアームを円滑
かつ確実に移動させることができる。
図。
造の断面平面図。
図であって、主変速操作レバーが中立位置で、かつ、旋
回操作具が中立状態を示す(機体停止)。
進側に変速され、かつ、旋回操作具が中立状態を示す
(機体直進)。
進側に変速され、かつ、旋回操作具が右旋回状態を示す
(機体は右旋回)。
進側に変速され、かつ、旋回操作具が右スピンターン状
態を示す(機体は右急旋回)。
Claims (2)
- 【請求項1】 左右一対のHST走行装置にそれぞれ増
減速機構を設けた作業車において、 各増減速機構に操作機構をそれぞれ連動連結して、同操
作機構により左右一対のHST走行装置を個別に増減速
可能に構成し、 操作機構には、ガイドアームを移動自在にかつ揺動自在
に設けて、同ガイドアームを旋回用操作具の旋回操作に
連動して移動させると共に、同ガイドアームを変速操作
具の変速操作に連動して揺動させるようにした作業車で
あって、 ガイドアームを中立状態に付勢する中立用戻しバネと、
同中立用戻しバネにより中立状態に付勢されたガイドア
ームを中立位置にて停止させる中立用ストッパーとを具
備することを特徴とする 作業車の操作部構造。 - 【請求項2】 ガイドアームと旋回用操作具との間に、
ラックとピニオンとを具備するスライド作動機構を介設
したことを特徴とする請求項1記載の作業車の操作部構
造。
Priority Applications (1)
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-
1999
- 1999-06-03 JP JP15595899A patent/JP3308238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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