JP3025687B2 - Hst走行装置における操作部構造 - Google Patents
Hst走行装置における操作部構造Info
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Description
構を備えた作業車、例えば、コンバイン、トラクタ等の
農業機械、運搬車、建設機械の操作部構造に関する。
作業車として、例えば、コンバインがあり、同コンバイ
ンでは左右走行部をそれぞれ静油圧駆動機構(以下「H
ST」と称する)により走行駆動可能とし、各HSTの
トラニオンレバーに、左右独立して設けた2本の操作レ
バーを連動連結して、同操作レバーにより操向操作が行
えるようにしている。
ンバインのように、左右のHSTを、独立した左右の操
作レバーにて操作する場合は、機体の走行速度を調整す
る変速操作と、機体の操向を行う旋回操作を同一レバー
にて操作しなければならないために、その操作性が悪
く、運転操作を円滑に行うことができないという問題が
あった。
体左右側にそれぞれHST走行装置を独立して設けると
共に、各HST走行装置の油圧モータの増減速機構に従
動アームをそれぞれ連動連結し、旋回用操作具により従
動アームを介して各HST走行装置の油圧モータを個別
に増減速操作ができるように構成した操作部構造におい
て、旋回用操作具の操作に連動してスライドする一対の
スライド体を、旋回用操作具と従動アームとの間に介設
すると共に、各スライド体には、主変速操作レバーに連
動連結した主変速軸の回動動作に連動して姿勢を変更す
るガイドアームを連設し、各ガイドアームには、それぞ
れその伸延方向に沿って対向状態に伸延するガイド片を
形成して、各ガイド片間に、上記従動アームに設けた回
動突部を、それぞれ断面コ字状に形成したガイドアーム
に係合させて、各従動アームが各ガイドアームの伸延方
向に沿って移動しながら姿勢を変更して、各HST走行
装置の油圧モータを増減速させるようにしたことを特徴
とするHST走行装置における操作部構造を提供せんと
するものである。
明すると、図1において、1は左右に走行用クローラ
2,2を装設するトラックフレーム、3は同トラックフ
レーム1の上部に固定支持する機台である。
って、穀稈を掻込む掻込リール5や掻込みオーガ6、及
びバリカン型刈刃7並びにフイーダハウス8などにより
構成されている。
10が設けられた扱胴11を機体前後方向に配設している。
12は脱穀部9の下部に設ける選別装置で、唐箕13及びス
トローラック14などを設けている。
脱穀部9などを回動駆動すると共に、油圧ポンプ16を駆
動している。17は運転部であって、旋回用操作具18や各
種操作レバーを装備している。
Tミッションで、油圧モータMを制御する右斜板20-1と
左斜板20-2を具備しながら、これらによりHST走行装
置Aを構成している。
Aの操作部構造Bを示すものであって、図中21は旋回用
操作具18を装着する操作台である。そして、同旋回用操
作具18は、支軸22を介して操作台21に回転自在に装着さ
れており、同支軸22には、歯車状のピニオン23を固着し
ている。
ラック24はピニオン23の回動に連動して左右方向に移動
自在となして、スライド作動機構を構成している。25は
ラック24の下側に突設する係合突部、26は支軸22を回動
自在に支持する玉軸受である。
して当接する左スライド体で、同左スライド体27は、操
作台21に左右方向に配設されたスライド軸28,29 に嵌合
支持されている。そして、同スライド軸28,29 上を移動
自在となっている。
て同ラック24に当接する右スライド体で、同右スライド
体30もスライド軸28,29 に移動自在に嵌合支持されてい
る。
外側位置には、中立用戻しバネ31,32 が各々当接され
て、同左右スライド体27,30 を中立状態に付勢してい
る。33は、左右スライド体27,30 を中立位置に停止させ
る中立用ストッパーである。
を左右方向に貫通状に設けた主変速軸で、左端に変速操
作具としての主変速操作レバー35を固着している。そし
て、同主変速軸34は、断面形状が六角形状となってお
り、かつ、左スライド体27位置では左ベベルギヤ36を摺
動のみ自在に嵌装している。
嵌装する右ベベルギヤで、同左右ベベルギヤ36,37 は、
左右スライド体27,30 の左右方向への摺動に伴って主変
速軸34上を摺動し、かつ、主変速軸34の前後回動により
一体となって回動自在となっている。
ルギヤ、39は右ベベルギヤ37と噛合う従動ベベルギヤ、
40は一側で従動ベベルギヤ38を軸支する共に、他側には
左ガイドアーム41を軸支する左ガイドアーム軸、42は一
側で従動ベベルギヤ39を軸支すると共に他側には右ガイ
ドアーム43を軸支する右ガイドアーム軸である。ここ
で、左右ガイドアーム41,43 は、それぞれ左右方向に伸
延するアーム本体41a,43a と、各アーム本体41a,43a の
両側縁部にその伸延方向に沿って対向状態に伸延させて
形成したガイド片41b,41b,43b,43b とから断面コ字状に
形成している。
は、各々左スライド体27と右スライド体30に一体的に形
成するベベルギヤボックス44,45 側に回動自在に嵌装さ
れている。
と係合する左従動アームで、中央枢軸47を操作台21にて
軸支している。
る回動突部46-2は、左ガイドアーム41のガイド片41b,41
b 間に左ガイドアーム41の伸延方向にのみ移動自在に係
合させていると共に、同左従動アーム46の他端46-3は、
連結ワイヤー48を介して油圧モータを制御する右用斜板
20-1側と連結している。49は断面コ字状の上記右ガイド
アーム43と係合する右従動アームで、中央枢軸50を操作
台21にて軸支している。
回動突部49-2は、右ガイドアーム43のガイド片43b,43b
間に右ガイドアーム43の伸延方向にのみ移動自在に係合
させていると共に、同右従動アーム49の他端49-3は、連
結ワイヤー51を介して油圧モータを制御する左用斜板20
-2側と連結している。また、52は主変速レバー35の変速
位置を指示する変速ガイド板で、中央の中立位置52-1の
前方には前進側変速位置52-2を形成し、中立位置52-1の
後方には後進側変速位置52-3が形成されている。
おり、したがって、上記旋回用操作具18を中立状態で、
かつ、主変速操作レバー35を前進側変速位置52-2にセッ
トすることにより、主変速軸34が回動し、これにより左
スライド体27と右スライド体30に各々設ける左ベベルギ
ヤ36及び右ベベルギヤ37が回動する。
に噛合う従動ベベルギヤ38,39 が回動して左ガイドアー
ム41、及び右ガイドアーム43を回動させて、両ガイドア
ーム41,43 の姿勢を変更する。また、上記左ガイドアー
ム41と右ガイドアーム43の回動により左ガイドアーム41
と係合する左従動アーム46、及び、右ガイドアーム43と
係合する右従動アーム49が回動し、図5示す状態とな
る。したがって、この場合は、左右の油圧モータの制御
用左右斜板20-1,20-2 が同一傾斜となって、機体は直進
を行う。
置52-2にセットした状態で旋回用操作具18を右方向(時
計方向)に回転させるとピニオン23が回動して、同ピニ
オン23に噛合うラック24が左方向に移動する。そして、
ラック24に設ける係合突部25により左スライド体27を左
方向に移動させる。
ガイドアーム41が左向きに移動して、同左ガイドアーム
41と左従動アーム46とが深く嵌合した状態となって同左
従動アーム46を停止状態に戻すことになる。そして、図
6に示す状態となって、左従動アーム46に連動連結する
制御用の右斜板20-1をブレーキ状態とし、これにより機
体は右旋回を行うものである。
に回転させてスピンターン位置まで回転させると、左ガ
イドアーム41と左従動アーム46が図7に示す如く、さら
に深く嵌合して同左従動アーム46を逆転位置側まで回動
させる。したがって、この場合は右斜板20-1が後進側に
傾斜して機体は急旋回を行うものである。
操作具(18)の操作に連動して左右にスライドする左右一
対のスライド体27,30 を設けると共に、同一対のスライ
ド体27,30 には主変速軸34の変速操作に連動して回動す
る左右ガイドアーム41,43 を各々設けて、同左右ガイド
アーム41,43 を、油圧モーターの制御用斜板20-1,20-2
と各々連動連結する左右従動アーム46,49 に対して深浅
自在に係合し、かつ、上記左右一対のスライド体27,30
は常時中立状態に付勢されたHST走行装置における操
作構造であるから、機体の前後進変速を行う主変速操作
レバー35のセット位置に関係なく、旋回用操作具18によ
って直進状態と左旋回、又は右旋回、並びにスピンター
ン操作ができるため運転操作が容易である。
なく、主変速操作レバー35を中立位置にセットすれば機
体は停止するものであるから、作業に合致した機体の走
行速度を得ることができ、したがって、各種の作業を能
率的に行うことができるものである。
軸40,42 をそれぞれ偏位させた実施例であるが、これら
を中央部に配置するようにしてもよい。
れる。
具の操作に連動してスライドする一対のスライド体を、
旋回用操作具と従動アームとの間に介設すると共に、各
スライド体には、主変速操作レバーに連動連結した主変
速軸の回動動作に連動して姿勢を変更するガイドアーム
を連設し、各ガイドアームには、それぞれその伸延方向
に沿って対向状態に伸延するガイド片を形成して、各ガ
イド片間に、上記従動アームに設けた回動突部を、それ
ぞれ断面コ字状に形成したガイドアームに係合させて、
各従動アームが各ガイドアームの伸延方向に沿って移動
しながら姿勢を変更して、各HST走行装置の油圧モー
タを増減速させるようにしているために、機体の前後進
変速を行う主変速操作レバーのセット位置に関係なく、
旋回用操作具によって直進状態と左旋回、又は右旋回、
並びにスピンターン操作ができて、運転操作が容易とな
る。
増減速させる各従動アームは、断面コ字状に形成した各
ガイドアームに係合させているために、各ガイドアーム
の動作に連動した姿勢の変更がスムーズに行われて、油
圧モータの増減速も円滑かつ確実に行われ、その結果、
機体の操作性を向上させることができる。
形成しているために、各ガイドアームの形状を簡易にす
ることができると共に、各ガイドアームの動作に連動さ
せて各従動アームをスムーズに姿勢変更させることがで
きて、油圧モータの増減速も円滑かつ確実に行うことが
でき、その結果、機体の操作性を向上させることができ
る。
図。
造の断面平面図。
図であって、主変速操作レバーが中立位置で、かつ、旋
回操作具が中立状態を示す(機体停止)。
進側に変速され、かつ、旋回操作具が中立状態を示す
(機体直進)。
進側に変速され、かつ、旋回操作具が右旋回状態を示す
(機体は右旋回)。
進側に変速され、かつ、旋回操作具が右スピンターン状
態を示す(機体は右急旋回)。
Claims (1)
- 【請求項1】 機体左右側にそれぞれHST走行装置
(A)(A)を独立して設けると共に、各HST走行装置(A)
(A)の油圧モータ(M)(M)の増減速機構に従動アーム(46)
(49)をそれぞれ連動連結し、旋回用操作具(18)により従
動アーム(46)(49)を介して各HST走行装置(A)(A)の油
圧モータ(M)(M)を個別に増減速操作ができるように構成
した操作部構造において、 旋回用操作具(18)の操作に連動してスライドする一対の
スライド体(27)(30)を、旋回用操作具(18)と従動アーム
(46)(49)との間に介設すると共に、各スライド体(27)(3
0)には、主変速操作レバー(35)に連動連結した主変速軸
(34)の回動動作に連動して姿勢を変更するガイドアーム
(41)(43)を連設し、各ガイドアーム(41)(43)には、それ
ぞれその伸延方向に沿って対向状態に伸延するガイド片
(41b,41b)(43b,43b)を形成して、各ガイド片(41b,41b)
(43b,43b)間に、上記従動アーム(46)(49)に設けた回動
突部(46-2)(49-2)を、それぞれ断面コ字状に形成したガ
イドアーム(41)(43)に係合させて、各従動アーム(46)(4
9)が各ガイドアーム(41)(43)の伸延方向に沿って移動し
ながら姿勢を変更して、各HST走行装置(A)(A)の油圧
モータ(M)(M)を増減速させるようにしたことを特徴とす
るHST走行装置における操作部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155957A JP3025687B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | Hst走行装置における操作部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11155957A JP3025687B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | Hst走行装置における操作部構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8119379A Division JP3025640B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | Hst走行装置における操作部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11348807A JPH11348807A (ja) | 1999-12-21 |
JP3025687B2 true JP3025687B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3025687B2 (ja) |
-
1999
- 1999-06-03 JP JP11155957A patent/JP3025687B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11348807A (ja) | 1999-12-21 |
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