JPH09221058A - 走行車両の走行操作装置 - Google Patents

走行車両の走行操作装置

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JPH09221058A
JPH09221058A JP3236296A JP3236296A JPH09221058A JP H09221058 A JPH09221058 A JP H09221058A JP 3236296 A JP3236296 A JP 3236296A JP 3236296 A JP3236296 A JP 3236296A JP H09221058 A JPH09221058 A JP H09221058A
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turning
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arm
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Shigemi Hidaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車両の前進時又は後退時において、操向
用ハンドル12の旋回のための操作に応じて走行速度を
減少させて、旋回を安全に実行する。 【解決手段】 主変速レバー13が取付く回動ブロック
71をX軸72周りに回動させ、回動ブロック71にY
軸74回りに回動可能に装着された回動ヨーク76の先
端の自在継手部83と、走行用油圧式駆動手段の操作ア
ーム部78に第1連結杆81を介して連結する中間アー
ム79の先端位置でY軸74上の自在継手部84とを第
2連結杆85にて連結し、回動ヨーク76を付勢ばね8
6にて主変速レバー13方向に付勢する一方、ハンドル
の旋回回動に応じて、補助アーム89の先端でX軸72
上の自在継手90と車速減速用の連杆91とを介して回
動ヨーク76を所定の一方向に強制的に回動させ、操作
アーム部78を直進走行時によりも減速側に回動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取脱穀できるコ
ンバインや、農作業用または土木用のトラクタ等、左右
一対の無限軌道帯式の走行クローラを備えた走行車両の
走行操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、特願平6−2836
88号等において、コンバインやトラクタ等の走行車両
における走行部を、左右一対の無限軌道帯式の走行クロ
ーラにて構成し、エンジンからの動力を、前進・後退の
出力に切り換え可能な走行用油圧式駆動手段と差動歯車
機構とを介して左右一対の走行クローラへ伝達するよう
に構成する一方、操向用ハンドルの左右旋回のための操
作量に応じて出力調節可能な旋回用油圧式駆動手段を介
して旋回に必要な差動トルクを前記差動歯車機構に付与
するように構成して、走行車両の走行及び操向の操作性
を向上させたものを提案した。
【0003】そして、この構成では、走行用油圧式駆動
手段からの出力量に応じて左右走行クローラを任意の所
定速度で前進または後退している間に、旋回用油圧式駆
動手段の出力方向及び出力量に応じて、右または左の一
方の旋回外側の走行クローラの速度を増大させた分だけ
左または右の他方の旋回内側の走行クローラの速度を減
少させて、右旋回または左旋回の旋回半径を任意の無段
階に変更させることができるし、一方の走行クローラを
任意の速度で前進駆動しつつ、他方の走行クローラを前
記と反対方向で同じ速度で後退駆動するとスピンターン
できるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記走
行用油圧式駆動手段からの出力量を一定にしたまま左右
走行クローラを任意の所定速度で前進または後退してい
るときに、前記旋回操作を実行すると、旋回外側の走行
クローラの速度が増大する分旋回内側の走行クローラの
速度が減少して走行車両の速度変動が激しくなり、当該
走行車両に搭乗しているオペレータが遠心力にて旋回外
側に振り回される危険が大きくなるという問題がある。
また、旋回時の両走行クローラへの負荷も急増するとい
う問題もあった。
【0005】本発明は、前記従来の技術的課題を解決す
べくなされたものであって、前進時及び後退時の旋回開
始操作にあたって左右両走行クローラの速度を減速でき
るようにして、走行車両の走行操作の安全性を向上する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の走行車両の走行操作装置は、
エンジンからの動力を、前進・後退の出力に切り換え可
能な走行用油圧式駆動手段と差動歯車機構とを介して左
右一対の走行クローラへ伝達するように構成する一方、
操向用ハンドルの左右旋回のための操作量に応じて出力
調節可能な旋回用油圧式駆動手段を介して旋回に必要な
差動トルクを前記差動歯車機構に付与するように構成し
てなる走行車両において、走行用操作レバーによる前進
と後退との切り換え操作に応じて走行用油圧式駆動手段
の出力方向及び出力量を変化させる連動機構を設け、該
連動機構には、操向用ハンドルの右旋回及び左旋回の増
大方向への操作量に応じて前記走行用油圧式駆動手段の
出力量を減少させる出力量減少手段を介挿したことを特
徴とする走行車両の走行操作装置。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の走行車両の走行操作装置において、前記連動機構及
び出力量減少手段は、前進及び後退操作する走行用操作
レバーが取付き、第1軸周りに回動可能に装着された回
動ブロックに、回動ヨークの基端を前記第1軸と直交す
る第2軸周りに回動可能に装着し、前記走行用油圧式駆
動手段の出力調整のための操作アーム部と中間アームと
をそれぞれ前記第1軸と平行な軸線回りに回動自在とな
るように第1連結杆にて連結し、中間アームと回動ヨー
クの先端側とをそれぞれ自在継手部を介して第2連結杆
にて連結し、回動ヨークの先端側の自在継手部を走行用
操作レバー側に接近するように付勢し、前記操向用ハン
ドルの左旋回及び右旋回の操作量に応じて前記回動ヨー
クの先端側を前記走行用操作レバーから離れ回動するよ
うに構成し、且つ走行用操作レバーの前進と後退との中
立位置において、回動ヨークの先端側の自在継手部を、
前記第1軸及び第2軸に対してそれぞれ直交する第3軸
と、前記第1軸とを含む平面上に配置したものである。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の走行車両の走行操作装置において、前記連動
機構及び出力量減少手段は、前進及び後退操作する走行
用操作レバーが取付く回動ブロックを第1軸回りに回動
可能に装着し、前記回動ブロックと、前記走行用油圧式
駆動手段の出力調整のための操作アーム部との間に中間
アームを回動ブロックの回動方向と平行状に回動するよ
うに配置し、中間アームの一端と操作アームとを第1連
結杆にて連結し、回動ブロックに固定したブラケットの
長溝に沿って移動可能な連結ピンと前記中間アームの他
端とを第2連結杆にて連結し、且つ前記長溝は、中間ア
ームに対する第2連結杆の回動中心とする円弧状に形成
する一方、連結ピンを前記第1軸から遠ざかる方向に付
勢し、操向用ハンドルの左旋回及び右旋回の操作量に応
じて前記連結ピンを第1軸に接近するように移動させる
構成としたものである。
【0009】
【発明の効果】従って、請求項1の発明によれば、エン
ジンからの動力を前進・後退の出力に切り換える走行用
油圧式駆動手段と差動歯車機構とを介して左右走行クロ
ーラを駆動するものであり、走行用操作レバーによる前
進と後退との切り換え操作に応じて連動機構を介して走
行用油圧式駆動手段の出力方向及び出力量を変化させる
と、旋回用油圧式駆動手段の出力量を零にして前記差動
歯車機構を停止させておけば走行機体は直進する。この
直進状態から旋回用油圧式駆動手段を介して差動歯車機
構を駆動させるとき、操向用ハンドルの操作量に応じて
旋回用油圧式駆動手段の出力量を調節して差動トルクを
変更すると、その駆動速度に応じて走行機体の旋回半径
を任意に調節することができる。
【0010】そして、連動機構には、操向用ハンドルの
右旋回及び左旋回の増大方向への操作量に応じて前記走
行用油圧式駆動手段の出力量を減少させる出力量減少手
段を介挿したものであるから、例えば前進時において、
操向用ハンドルの回動量(操作量)を大きくするに従っ
て、これに反比例するように走行用油圧式駆動手段の出
力量を減少させるから、旋回時における旋回外側の走行
クローラの速度の増大傾向が少なくなると共に旋回内側
の走行クローラの速度の減少傾向も少なくなって、走行
車両に急激で大きい遠心力が作用せず、搭乗するオペレ
ータが走行車両から振り落とされるという危険が無くな
るという効果を奏する。
【0011】そして、請求項2に記載の発明のように、
前進及び後退操作する走行用操作レバーが取付き、第1
軸周りに回動可能に装着された回動ブロックに、回動ヨ
ークの基端を前記第1軸と直交する第2軸周りに回動可
能に装着し、前記走行用油圧式駆動手段の出力調整のた
めの操作アーム部と中間アームとをそれぞれ前記第1軸
と平行な軸線回りに回動自在となるように第1連結杆に
て連結し、中間アームと回動ヨークの先端側とをそれぞ
れ自在継手部を介して第2連結杆にて連結すれば、走行
用操作レバーの前進または後退の操作により、回動ブロ
ックを第1軸回りに回動すると回動ヨークと第2連結杆
と第1連結杆とを介して走行用油圧式駆動手段の出力量
が増大する方向に操作アーム部が回動する。
【0012】そして、回動ヨークの先端側の自在継手部
を走行用操作レバー側に接近するように付勢し、前記操
向用ハンドルの左旋回及び右旋回の操作量に応じて前記
回動ヨークの先端側を前記走行用操作レバーから離れ回
動するように構成し、且つ走行用操作レバーの前進と後
退との中立位置において、回動ヨークの先端側の自在継
手部を、前記第1軸及び第2軸に対してそれぞれ直交す
る第3軸と、前記第1軸とを含む平面上に配置したもの
であるから、走行用操作レバーが中立位置、つまり前進
も後退もしていない状態では、操向用ハンドルにて右旋
回または左旋回動作しても、回動ヨークの先端側の自在
継手部が前記第3軸と第1軸と含む平面上で第2軸を中
心とする円弧を描く軌跡の位置にあるので、中間アーム
ひいては操作アーム部が回動せず、スピンターンを確実
に実行できる。
【0013】そして、走行用操作レバーを前進位置また
は後退位置にセットすると、回動ヨークの先端側の自在
継手部が回動する円弧軌跡の平面は、前記第3軸と前記
第1軸とを含む平面に対して傾斜する。この場合、回動
ヨークの先端側の自在継手部を走行用操作レバー側に接
近するように付勢し、前記操向用ハンドルの左旋回及び
右旋回の操作量に応じて前記回動ヨークの先端側を前記
走行用操作レバーから離れ回動するように構成してある
から、この状態で操向用ハンドルの左旋回及び右旋回の
操作を実行すれば、回動ヨークの先端側の自在継手部は
第3軸と第2軸との交点側に近づき、第2連結杆、中間
アーム、第1連結杆を介して操作アーム部を出力量減少
側に変位させることになり、旋回外側の走行クローラの
増速傾向及び旋回内側の走行クローラの減速傾向が共に
少なくなって、旋回時の遠心力を減少させて搭乗するオ
ペレータの安全を確保することができるという効果を奏
するのである。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明のように、
前進及び後退操作する走行用操作レバーが取付く回動ブ
ロックを第1軸回りに回動可能に装着し、前記回動ブロ
ックと、前記走行用油圧式駆動手段の出力調整のための
操作アーム部との間に中間アームを回動ブロックの回動
方向と平行状に回動するように配置し、中間アームの一
端と操作アームとを第1連結杆にて連結し、回動ブロッ
クに固定したブラケットの長溝に沿って移動可能な連結
ピンと前記中間アームの他端とを第2連結杆にて連結
し、且つ前記長溝は、中間アームに対する第2連結杆の
回動中心とする円弧状に形成したから、走行用操作レバ
ーを前進も後退もしない停止位置にセットすれば、操向
用ハンドルの左旋回及び右旋回の操作があっても、連ピ
ンは中間アームに対する第2連結杆の回動中心とする円
弧を描くように長溝に沿って移動するだけで、中間アー
ム自体、ひいては操作アーム部が不動の状態を保持する
から、スピンターンを確実に行える。
【0015】そして、走行用操作レバーを前進位置また
は後退位置にセットすると、回動ブロック、ブラケッ
ト、連結ピン、第2連結杆を介して中間アームを回動さ
せ、さらに第1連結杆を介して操作アーム部を走行車両
が増速する方向に回動させるが、この状態で操向用ハン
ドルの左旋回及び右旋回の操作を実行すれば、操向用ハ
ンドルの左旋回及び右旋回の操作量に応じて前記付勢さ
れた連結ピンを第1軸に接近するように移動させるか
ら、第2連結杆、中間アーム、第1連結杆を介して操作
アーム部を出力量減少側に変位させることになり、旋回
外側の走行クローラの増速傾向及び旋回内側の走行クロ
ーラの減速傾向が共に少なくなって、旋回時の遠心力を
減少させて搭乗するオペレータの安全を確保することが
できるという効果を奏するのである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明をコンバインに適用
した実施例について説明すると、図1は左右一対の走行
クローラ2a,2bを有する走行車両であるコンバイン
の走行機体1の側面図であり、該走行機体1上の一側に
は脱穀装置3を搭載し、該脱穀装置3の前部には、刈取
前処理装置4が図示しない油圧シリンダにて昇降可能に
装着されており、該刈取前処理装置4は、その下部フレ
ームの下面側にバリカン式の刈取装置5を、前方には6
条分の穀稈引起装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱
穀装置3におけるフイードチェン7との間には穀稈搬送
装置(図示せず)が配置され、穀稈引起装置6の下部前
方には分草体8が突出している。
【0017】脱穀装置3における扱室内の扱胴をその軸
線が走行機体1の進行方向に沿うように配設し、扱室の
一側に配置された前記フイードチェン7にて根元部を挟
持しつつ搬送される穀稈の穂先部が扱室内の扱胴にて脱
穀される。扱室の下方には受け網とシーブ等による揺動
選別装置と唐箕フアンの風による風選別装置とを備え、
脱穀装置3の側方に脱穀済みの穀粒を貯留する籾タンク
9が搭載されている。また、走行機体1の後部から突出
する穀粒放出オーガ10は、籾タンク9から機体外の図
示しない運搬車に脱穀した穀粒を放出するための水平回
動可能及び俯仰回動可能に構成されている。走行機体1
の前部一側に設けた運転室11内には、図2に示すよう
に、走行機体1を操向するためのハンドル12及び速度
変更のための主変速レバー13と副変速レバー14、さ
らには各種操作用のスイッチ(図示せず)が配置されて
いる。
【0018】左右の走行クローラ2a,2bは、それぞ
れ、図3に示す動力伝達装置20の左右の出力軸21
a,21bから出力される動力にて回転駆動する起動輪
22,22と、走行機体1の後端側に後向き付勢された
誘導輪23,23とに巻掛けられた履帯24,24と、
各履帯24の下側内周面を支持する懸下輪(下部転輪)
25等からなる。
【0019】次に、動力伝達装置20の構成について説
明する。図3に示す実施例は、ミッションケース30内
に、後述する左右一対の遊星歯車機構31,31等から
なる差動歯車機構と、第1油圧ポンプ33及び第1油圧
モータ34からなる走行用油圧式駆動手段と、第2油圧
ポンプ36及び第2油圧モータ37からなる旋回用油圧
式駆動手段と動力伝達用歯車機構等を内装する。なお、
走行機体1に搭載したエンジン17からの回転力は、プ
ーリとベルト60とを介して、ミッションケース30の
外側にて両方の油圧ポンプ33,36の入力軸に伝達
し、伝達ケース61内の油圧路を介してそれぞれの油圧
モータ34,37に油圧動力伝達する。
【0020】左右一対の遊星歯車機構31,31は左右
対称状であって、同一半径上に複数(実施例では3つ)
の遊星歯車39,39,39がそれぞれ回転自在に軸支
された左右一対の腕輪38,38をミッションケース3
0内にて同軸線上にて適宜隔てて相対向させて配置す
る。前記各遊星歯車39にそれぞれ噛み合う太陽歯車4
0,40を固着した太陽軸41の左右両端は、両腕輪3
8,38の内側にてその回転中心部に位置する軸受に回
転自在に軸支されている。内周面の内歯と外周面の外歯
とを備えたリングギヤ42は、その内歯が前記3つの遊
星歯車39,39,39にそれぞれ噛み合うように、太
陽軸41と同心状に配置されており、このリングギヤ4
2は、前記太陽軸41上または、前記腕輪38の外側面
から外向きに突出する中心軸43上に軸受を介して回転
自在に軸支されている(図3及び図4参照)。
【0021】前記走行用油圧式駆動手段における容量可
変式の第1油圧ポンプ33の回転斜板の角度を変更調節
する等にて、第1油圧モータ34への圧油の吐出方向と
吐出量を変更して、当該第1油圧モータ34の出力軸の
回転方向及び回転数が調節可能に構成されている。そし
て、第1油圧モータ34の入力軸からの回転動力は、歯
車44,45,46,47を介して従来から周知の歯車
機構にて構成された副変速機構50に伝達され、その出
力歯車48を介して太陽軸41に固定したセンター歯車
49に伝達される。
【0022】なお、歯車44の軸44aに関連させた歯
車機構51を介して作業機等への回転力を伝達するPT
O軸52に出力する。この場合、PTO軸52の中途部
には一方向クラッチ手段52aが備えられている。従っ
て、前記走行用油圧式駆動手段からの回転動力は、伝動
歯車機構及び副変速機構50を介してセンター歯車49
に伝達され、次いで、前記左右一対の遊星歯車機構3
1,31に伝達され、前記左側の腕輪38の中心軸43
に固着した伝動歯車53を、左側の出力軸21aに固着
した伝動歯車54に噛み合わせて出力する。同様に、右
側の腕輪38の中心軸43に固着した伝動歯車53を、
右側の出力軸21bに固着した伝動歯車54に噛み合わ
せて出力する。
【0023】他方、旋回用油圧式駆動手段における容量
可変式の第2油圧ポンプ36の回転斜板の角度を変更調
節する等にて、第2油圧モータ37への圧油の吐出方向
及び吐出量を変更して、当該第2油圧モータ37の出力
軸の回転方向及び回転数を調節可能に構成されている。
そして、第2油圧モータ37からの回転動力は、歯車機
構55を介して一対の伝動歯車56,57に伝達され
る。次いで、図3に示すように左側のリングギヤ42の
外歯に対しては伝動歯車56と直接噛み合い、右側の伝
動歯車57が逆転軸58に取付く逆転歯車59に噛み合
い、この逆転歯車59と右側のリングギヤ42の外歯と
が噛み合う。
【0024】従って、第2油圧モータ37の正回転に
て、左側のリングギヤ42が所定回転数にて逆回転する
と、右側のリングギヤ42が前記と同一回転数にて正回
転することになる。この構成により、例えば、旋回用油
圧式駆動手段を停止させておけば、左右両側のリングギ
ヤ42,42の回転は停止した固定状態である。この状
態で走行用油圧式駆動手段を駆動すると、第1油圧モー
タ34からの回転力は、太陽軸41のセンター歯車49
に入力され、その回転力は、左右両側の太陽歯車40,
40に同一回転数にて伝達され、左右両側の遊星歯車機
構の遊星歯車39、腕歯車38を介して左右両側の出力
軸21a,21bに平等に同方向の同一回転数にて出力
されるので、直進走行ができる。従って、走行用油圧式
駆動手段のみを正回転駆動すると、走行機体1は直進前
進し、逆回転駆動したときには直進後退する。
【0025】反対に、走行用油圧式駆動手段を停止した
状態では、前記太陽軸41及び左右両側の太陽歯車4
0,40は固定される。この場合、図示しないブレーキ
手段を作動させるのが好ましい。この状態にて、旋回用
の油圧式駆動手段(第2油圧モータ37)を例えば正回
転駆動させると、左の遊星歯車39、腕歯車38からな
る遊星歯車機構は逆回転する一方、右の遊星歯車39、
腕歯車38からなる遊星歯車機構は正回転することにな
る。従って、左走行クローラ2aは後進する一方、右走
行クローラ2bは前進するので、走行機体1はその場
で、左にスピンターンすることになる。
【0026】同様にして、旋回用油圧式駆動手段(第2
油圧モータ37)を逆回転駆動させると、左の遊星歯車
機構31は正回転し、右の遊星歯車機構31は逆回転し
て、左走行クローラ2aは前進する一方、右走行クロー
ラ2bは後退するので、走行機体1はその場で、右にス
ピンターンすることになる。そして、走行用油圧式駆動
手段を駆動しつつ旋回用油圧式駆動手段を駆動した場合
には、前進時及び後退時において、前記スピンターン旋
回半径より大きい旋回半径で右また左に旋回できること
になり、その旋回半径は左右走行クローラ2a,2bの
速度に応じて決定されることになる。
【0027】前記各場合、副変速レバー14を移動させ
て、路上走行モード、農作業モード、超低速モード等に
セットする。この状態で、主変速レバー13を直立姿勢
にすれば、中立位置(N位置)となり、主変速レバー1
3を前傾させると走行車両は前進し、その前傾角度が大
きいと、その前進速度が増大する。逆に、主変速レバー
13を後傾させると走行車両は後退し、その後傾角度が
大きいと、その後退速度が増大するというように構成す
るのである。また、操向用のハンドル12を右または左
に回動することより、走行車両は所定方向に旋回できる
のである。
【0028】以上のように、副変速機構を、走行用油圧
式駆動手段と差動歯車機構との間の伝動歯車機構中に介
挿することにより、走行用油圧式駆動手段及び旋回用油
圧式駆動手段における各油圧ポンプへの入力(回転速度
及びトルク)を一定にでき、当該各油圧ポンプの性能を
充分に発揮させることができると共に、各種作業モード
における主変速レバーによる無段階的な速度変更の際の
制御範囲が限定されず、従って、走行車両の操作が円滑
且つ容易になるという効果を奏するのである。
【0029】次に、図5〜図9を参照しながら、走行ク
ローラ2a,2bの駆動方向を前進時と後退とに切り換
えてその直進速度を無段階に調節でき、且つその場合の
操向用(旋回用)のハンドル12の旋回操作を実行する
と走行クローラ2a,2bの走行速度を序序に減少させ
て、旋回作業を安全に実行するための走行操作装置70
の構成について説明する。
【0030】図5及び図7に示すように、走行操作装置
70における走行用操作レバーとしての主変速レバー1
3は、操縦部における操作板(図示せず)に穿設した平
面視直線状の案内溝に沿って移動可能に突出している。
図5に示すように、主変速レバー13の基部が取付く回
動ブロック71は、第1軸であるX軸72に沿って伸び
る枢支軸73回りに回動可能に配置されている。他方、
走行用油圧式駆動手段における第1油圧ポンプ33の操
作アーム部78の基端は前記X軸72と平行な操作軸7
7に固着されており、例えば、操作アーム部78の先端
側が図5及び図7の矢印A方向に回動するとき前進操作
となり、反対に矢印B方向に回動するときには後退操作
となるように設定しておく。また、その操作アーム部7
8の回動角度が大きくなるのに比例して、前記走行用油
圧式駆動手段における第1油圧ポンプ33を操作して、
第1油圧モータ34の出力軸の回転方向を前進用と後退
用とに切り換えると共に圧油吐出量を増大させ、走行速
度を増速するように構成されている。
【0031】前記主変速レバー13と操作アーム部78
との間には、走行用操作レバーとしの主変速レバー13
による前進と後退との切り換え操作に応じて走行用油圧
式駆動手段の出力方向及び出力量を変化させる連動機構
を設け、該連動機構には、操向用ハンドルの右旋回及び
左旋回の増大方向への操作量に応じて前記走行用油圧式
駆動手段の出力量を減少させる出力量減少手段を介挿す
る。その第1実施例として、中間アーム79が操作アー
ム部78と同じくX軸72と平行な軸線回りに回動する
ように機枠80に枢支され、中間アーム79と操作アー
ム部78とを前記X軸72と直交する第2軸であるY軸
74と平行に延びる第1連結杆81にて連結されてい
る。他方、前記主変速レバー13の基端が取付く回動ブ
ロック71の外周面には、Y軸74の方向に突出した支
持ピン75の回りに回動可能な回動ヨーク76の基端が
装着され、前記回動ヨーク76の先端部及び中間アーム
79の先端部にそれぞれ設けた球関節状等の自在継手部
83,84とを第2連結杆85にて連動連結する。ま
た、回動ヨーク76と主変速レバー13とは付勢ばね8
6にて回動ヨーク76が主変速レバー13に接近する方
向に回動するように付勢されている。そして、主変速レ
バー13、中間アーム79及び操作アーム部78が、前
記X軸72及びY軸74と互いに直交する第3軸である
Z軸82と平行状に起立している姿勢(中立位置)にお
いて、前記回動ヨーク76側の自在継手部83の球中心
の位置がX軸72とZ軸82とを含む平面上にあり、回
動ヨーク76の基端側ピン75の軸線及び中間アーム7
9側の自在継手部84の球中心の位置がY軸74線上に
あるようにセットすべく、回動ブロック71に突設した
ストッパ片87に回動ヨーク76に突設した突起片88
が当接するように構成するものである(図8、図9を参
照)。
【0032】また、回動ヨーク76から突出する補助ア
ーム89の先端には球関節状等の自在継手部90を介し
て車速減速用の連杆91に連結し、この連杆91はZ軸
82と平行状に配置されている。車速減速用の連杆91
の他端を1本の操作ワイヤ92に連結し、この操作ワイ
ヤ92の他端は、図6(a)に示す旋回操作用のハンド
ル12の下部のウオームとウオームギヤ等とからなるギ
ヤボックス94に回動自在に設けたアーム95に連結す
る。この場合、操向用ハンドル12が左右に旋回しない
中立位置では、前記自在継手部90の球中心の位置がX
軸72上に位置される。そして、該操向用ハンドル12
が左右のいずれの方向に回動しても操作ワイヤ92を引
張り、車速減速用の連杆91、自在継手部90及び補助
アーム89を介して回動ヨーク76を付勢ばね86の付
勢力に抗して主変速レバー13から離れる方向に回動す
るように構成するものである。
【0033】なお、図6(b)に示す操向用ハンドル1
2におけるギヤボックス94に回動自在に設けたアーム
96に左右一対の旋回用操作ワイヤ93a,93bの一
端を互いに逆方向に連結し、走行車両を右旋回すべくハ
ンドル12を右回動すると、一方の操作ワイヤ93aを
引張り、図示しない操作部を介して旋回用油圧式駆動手
段における第2油圧ポンプ36を正回転操作して右旋回
操作となり、反対にハンドル12を左旋回すると第2油
圧ポンプ36を逆回転操作して左旋回操作となるように
設定しておく。この場合、ハンドル12の回動量に比例
して前記操作ワイヤワイヤ93a,93bの一方を引張
ることによって、前記旋回用油圧式駆動手段における第
2油圧ポンプ36を操作して、第2油圧モータ37の出
力軸の回転方向を右旋回と左旋回とに切り換えると共に
圧油吐出量を増大させ、左右走行クローラ2a,2bへ
の出力を増大させる。
【0034】次に、図5〜図9を参照しながら、主変速
レバー13の回動操作とハンドル12の回動操作による
操作アーム部78の動作について説明する。図7〜図9
はいずれも、走行車両1を直進させるようにハンドル1
2を中立位置に保持した姿勢であり、且つ主変速レバー
13も中立位置(前進も後退もしない)位置を示し、こ
の中立位置から主変速レバー13前方に傾けるにつれて
前進高速となるように操作する。反対に主変速レバー1
3を後方に傾けるにつれて後退高速となるように操作す
る。
【0035】まず、主変速レバー13を中立位置に保持
した姿勢(走行車両1は停止状態)では、回動ヨーク7
6の回動中心軸(支持ピン75)がY軸74の軸線と一
致し、回動ヨーク76の先端側の自在継手部83は、X
軸72とZ軸82とを含む平面上にあるので、ハンドル
12の左右いずれの方向の旋回操作であっても、車速減
速用の連杆91が図5及び図7の下方に引っ張られると
き、自在継手部83は、X軸72とZ軸82とを含む平
面上で、Y軸74を回動中心として円弧運動をする。そ
して、この自在継手部79に連結した第2連結杆85の
他端の自在継手部84が前記Y軸74の軸線上にあるか
ら、第2連結杆85は前記自在継手部84の個所を頂点
とし、他方の自在継手部83の円形回動軌跡の個所を底
面とする直円錐形の母線に沿って(円錐面に沿って)移
動するので、前記頂点である自在継手部84の個所はハ
ンドル12の左右回動操作にかかわらず、Y軸74方向
に移動しない。つまり、走行機体を停止させた状態(主
変速レバー13を中立位置(N)にした状態)で、操向
用のハンドル12を左右に回動しても、操向用の第2油
圧ポンプ36は中立位置で保持されて、旋回作用が起こ
らないのである。
【0036】他方、主変速レバー13を前進側に傾ける
と、図7に示すように、回動ブロック71に取付く支持
ピン75はY軸74に対して角度θだけ下向きに傾くの
で、回動ヨーク76先端の自在継手部83は、X軸72
を中心にして前記XZ平面に対して図7の反時計方向に
θだけ傾いた平面+α上で回動し得ることになる。しか
して、第2連結杆85、中間アーム79、第1連結杆8
1を介して操作アーム部78が矢印A方向に回動し、走
行用油圧式駆動手段の第1油圧ポンプ33の油吐出を増
大させて前進増速する。反対に、主変速レバー13を後
退側に傾けると、図7に示すように、回動ブロック71
に取付く支持ピン75はY軸74に対して角度θだけ上
向きに傾くので、回動ヨーク76先端の自在継手部83
は、X軸72を中心にして前記XZ平面に対してθだけ
図7の時計方向に傾いた平面−α上で回動し得ることに
なる。しかして、第2連結杆85、中間アーム79、第
1連結杆81を介して操作アーム部78が矢印B方向に
回動し、走行用油圧式駆動手段の第1油圧ポンプ33の
油吐出を増大させて後退増速する。
【0037】そして、この状態において、ハンドル12
が中立位置(直進状態)では、車速減速用の連杆91と
補助アーム89との前記自在継手部79の球中心の位置
はX軸72上にあるので、旋回用の第2油圧ポンプ36
は中立位置となり、旋回作用が起こらない。そして、前
進中にハンドル12を左右いずれの方向に回動しても、
付勢ばね86の付勢力に抗して車速減速用の連杆91を
図5の下方向に引張り(図9の二点鎖線参照)、回動ヨ
ーク76の先端側は図9の下方向に回動するから、自在
継手部83は、前記平面+α上に沿って斜め下向きで、
且つ操作アーム部78に対して接近する方向に移動する
ことになる。従って、このときは、第1連結杆81を押
して、図7の矢印B方向に操作アーム部78を回動変位
させるから、左右両走行クローラ2a,2bの前進走行
速度を直進時よりも減少させるようになり、減速されつ
つ旋回することになる。
【0038】同様に、後退中にハンドル12を左右いず
れの方向に回動しても、付勢ばね86の付勢力に抗して
車速減速用の連杆91を図5の下方向に引張り(図9の
二点鎖線参照)、回動ヨーク76の先端側は図9の下方
向に回動するから、自在継手部83は、前記平面−α上
に沿って斜め下向きで、且つ操作アーム部78から離れ
る方向に移動することになる。従って、このときは、第
1連結杆81を引っ張って、図7の矢印A方向に操作ア
ーム部78を回動変位させるから、左右両走行クローラ
2a,2bの後退走行速度を直進時よりも減少させるよ
うになり、減速されつつ旋回することになる。
【0039】また、ハンドル12の回動角度が大きくな
るのに比例して前記減速程度が増大するので、旋回半径
を小さくする時の遠心力も小さくなって、走行車両に搭
乗するオペレータが旋回外側に放り出されるというおそ
れを無くなるのである。なお、走行機体1を前進と後退
とに走行方向を切り換えても、ハンドル12を右に回動
すれば右方向に旋回し、左方向に回動させると左方向に
旋回するためのハンドル12による旋回操作のフィーリ
ングを同じくするように構成すれば、オペレータが旋回
操作を誤ることがない。
【0040】次に、走行用操作レバーとしの主変速レバ
ー13による前進と後退との切り換え操作に応じて走行
用油圧式駆動手段の出力方向及び出力量を変化させる連
動機構を設け、該連動機構には、操向用ハンドルの右旋
回及び左旋回の増大方向への操作量に応じて前記走行用
油圧式駆動手段の出力量を減少させる出力量減少手段を
介挿するための第2実施例を図10〜図12に示す。該
第2実施例では、前進及び後退操作する主変速レバー1
3が取付く回動ブロック71を第1軸であるX軸72回
りに回動可能に装着し、前記回動ブロック71と、前記
走行用油圧式駆動手段の出力調整のための操作アーム部
78との間に中間アーム79′を回動ブロック71の回
動方向と平行状に回動するように配置し、中間アーム7
9′の一端と操作アーム部78とを第1連結杆81にて
連結し、回動ブロック71に固定したブラケット97の
長溝98に沿って移動可能な連結ピン99と前記中間ア
ーム79′の他端とを第2連結杆85にて連結し、且つ
前記長溝98は、中間アーム79′に対する第2連結杆
85の回動中心85aとする円弧状に形成する。そし
て、一端をブラケット97に枢支し、他端を連結ピン9
9に接続させた巻きばね100にて連結ピン99を前記
X軸72から遠ざかる方向に付勢する。図6(a)に示
す操向用ハンドル12のアーム95に一端が連結され、
アウタ管内を挿通する操作ワイヤ92の他端を連結ピン
99に連結することにより、ハンドル12の左旋回及び
右旋回の操作量に応じて前記連結ピン99をX軸72に
接近するように移動させる構成としたものである。
【0041】この構成によれば、主変速レバー13及び
ハンドル12の中立位置において、図12の実線で示す
ように、連結ピン99は長溝98の上端側に位置する。
そして、主変速レバー13を前進側に回動すると、回動
ブロック71及びブラケット97を介して長溝98が図
12の二点鎖線で示すように反時計方向に回動するの
で、第2連結杆85を図12の左方向に引張り、中間ア
ーム79′を介して操作アーム部78は前進増速側に回
動する。この状態で、ハンドル12を左右いずれの方向
に回動しても、操作ワイヤ92を引張って連結ピン99
をX軸72に近づくように変位させるから、第2連結杆
85の回動中心85aは図12の右方向に押し戻すこと
になり、操作アーム部78は前進減速側に回動し(図1
2の一点鎖線参照)、左右両走行クローラ2a,2bの
前進走行速度を直進時よりも減少させるようになり、減
速されつつ旋回することになる。
【0042】同様の作用は主変速レバー13を後退側に
回動するときにも奏することになり、操作アーム部78
は後退減速側に回動し、左右両走行クローラ2a,2b
の後退走行速度を直進時よりも減少させて、減速されつ
つ旋回することができるのである。以上から理解できる
ように、前期いずれの実施例においても、走行用の操作
レバーである主変速レバー13の傾き方向(従って、主
変速レバー13による走行機体の前進、後退の操作)に
比例した直進速度を走行クローラに与えても、操向用ハ
ンドル12にて旋回操作を始めると、走行クローラの速
度が減少する(旋回外側の増速程度が減少し、旋回内側
の走行クローラの減速程度も減少する)ので、高速時に
いきなり旋回させても、遠心力の増大現象が緩和され、
走行車両に搭乗するオペレータが振り落とされるおそれ
がなく、また、旋回操作によって、走行クローラの出力
が大幅に増加してエンジンにかける負荷の増加も少なく
なるという効果を奏する。
【0043】本発明は、農作業機ばかりでなく、ブルド
ーザ等の土木用の走行車両にも適用できることはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの正面図である。
【図3】動力伝達装置の動力伝達ブロック図である。
【図4】一対の遊星歯車機構部の一部断面図である。
【図5】走行操作装置の第1実施例の要部斜視図であ
る。
【図6】(a)は操向用ハンドルの走行用油圧式駆動手
段に対する概略側面図、(b)は操向用ハンドルの旋回
用油圧式駆動手段に対する概略側面図である。
【図7】走行操作装置の第1実施例の一部省略側面図で
ある。
【図8】走行操作装置の第1実施例の平面図である。
【図9】走行操作装置の第1実施例の正面図である。
【図10】走行操作装置の第2実施例の斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】走行操作装置の第2実施例の作用説明図であ
る。
【符号の説明】
2a,2b 走行クローラ 12 ハンドル 13 主変速レバー 14 副変速レバー 20 動力伝達装置 22 起動輪 21a,21b 出力軸 31,31 遊星歯車機構 33 第1油圧ポンプ 34 第1油圧モータ 36 第2油圧ポンプ 37 第2油圧モータ 70 走行操作装置 71 回動ブロック 72 X軸 74 Y軸 75 支持ピン 76 回動ヨーク 77 操作軸 78 操作アーム部 79,79′ 中間アーム 81 第1連結杆 83,84,90 自在継手部 85 第2連結杆 86 付勢ばね 89 補助アーム 91 連杆 92 操作ワイヤ 93a,93b 旋回用操作ワイヤ 97 ブラケット 98 長溝 99 連結ピン 100 巻きばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を、前進・後退の出
    力に切り換え可能な走行用油圧式駆動手段と差動歯車機
    構とを介して左右一対の走行クローラへ伝達するように
    構成する一方、操向用ハンドルの左右旋回のための操作
    量に応じて出力調節可能な旋回用油圧式駆動手段を介し
    て旋回に必要な差動トルクを前記差動歯車機構に付与す
    るように構成してなる走行車両において、走行用操作レ
    バーによる前進と後退との切り換え操作に応じて走行用
    油圧式駆動手段の出力方向及び出力量を変化させる連動
    機構を設け、該連動機構には、操向用ハンドルの右旋回
    及び左旋回の増大方向への操作量に応じて前記走行用油
    圧式駆動手段の出力量を減少させる出力量減少手段を介
    挿したことを特徴とする走行車両の走行操作装置。
  2. 【請求項2】 前記連動機構及び出力量減少手段は、前
    進及び後退操作する走行用操作レバーが取付き、第1軸
    周りに回動可能に装着された回動ブロックに、回動ヨー
    クの基端を前記第1軸と直交する第2軸周りに回動可能
    に装着し、前記走行用油圧式駆動手段の出力調整のため
    の操作アーム部と中間アームとをそれぞれ前記第1軸と
    平行な軸線回りに回動自在となるように第1連結杆にて
    連結し、中間アームと回動ヨークの先端側とをそれぞれ
    自在継手部を介して第2連結杆にて連結し、回動ヨーク
    の先端側の自在継手部を走行用操作レバー側に接近する
    ように付勢し、前記操向用ハンドルの左旋回及び右旋回
    の操作量に応じて前記回動ヨークの先端側を前記走行用
    操作レバーから離れ回動するように構成し、且つ走行用
    操作レバーの前進と後退との中立位置において、回動ヨ
    ークの先端側の自在継手部を、前記第1軸及び第2軸に
    対してそれぞれ直交する第3軸と、前記第1軸とを含む
    平面上に配置したことを特徴とする請求項1に記載の走
    行車両の走行操作装置。
  3. 【請求項3】 前記連動機構及び出力量減少手段は、前
    進及び後退操作する走行用操作レバーが取付く回動ブロ
    ックを第1軸回りに回動可能に装着し、前記回動ブロッ
    クと、前記走行用油圧式駆動手段の出力調整のための操
    作アーム部との間に中間アームを回動ブロックの回動方
    向と平行状に回動するように配置し、中間アームの一端
    と操作アームとを第1連結杆にて連結し、回動ブロック
    に固定したブラケットの長溝に沿って移動可能な連結ピ
    ンと前記中間アームの他端とを第2連結杆にて連結し、
    且つ前記長溝は、中間アームに対する第2連結杆の回動
    中心とする円弧状に形成する一方、連結ピンを前記第1
    軸から遠ざかる方向に付勢し、操向用ハンドルの左旋回
    及び右旋回の操作量に応じて前記連結ピンを第1軸に接
    近するように移動させる構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の走行車両の走行操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025041A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Yanmar Diesel Engine Co.,Ltd. Transmission variable en continu
WO2000035736A1 (fr) * 1998-12-16 2000-06-22 Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. Vehicule de travaux

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