JP3305917B2 - コンクリート補修剤注入プラグ - Google Patents

コンクリート補修剤注入プラグ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート壁面の内
部に生じた剥離層にコンクリート補修剤を注入するため
に使用される注入プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート壁面の多くは、コンクリー
ト躯体層とその上に形成された厚み2cm〜3cmの下
地モルタル層とから構成されている。このような構造の
コンクリート壁面では、経年変化により、コンクリート
躯体層と下地モルタル層との境界部分に厚さ0.2mm 〜1m
m 程度の浮きと称される剥離空間層が形成される。この
剥離空間が発生したコンクリート壁面の補修は、エポキ
シ系樹脂や、超微粒子ポリマーセメント系などの補修剤
を種々の注入器具を通して剥離空間内に注入することに
よって行われる。
【0003】特開昭 62 ー82174 号公報に開示された補
修方法によれば、浮きに達する深さの長孔がコンクリー
ト壁面上に形成され、この壁面から切り粉を除去してか
らインジェクターと称する注入器具が壁面に接着固定さ
れ、このインジェクターを通して補修剤が注入される。
この補修方法では、インジェクターと称する注入器具が
壁面に接着固定される。このため、補修剤の固化後にイ
ンジェクターを壁面から剥離除去すると共に、除去後の
汚れた壁面をグラインダーなどを使用して平滑化する作
業が必要になり、手間と時間がかかるという問題があ
る。
【0004】本出願人の先願に係わる特願平6ー240624
号によれば、コンクリート壁面に形成された円弧状の注
入溝に着脱自在に装着されるコンクリート補修剤注入プ
ラグが開示されている。この注入プラグは、接着力が比
較的小さな超微粒子ポリマーセメント系などの補修剤に
対しては顕著な効果を発揮してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先願の補修剤注入
用プラグは、接着力が比較的大きなエポキシ系樹脂など
の補修剤に対しては、壁面からの取り外しが困難である
という問題があった。また、壁面から取り外した状態で
も接着力の大きな固化済みの補修剤を注入プラグの内部
から除去することが困難なため、比較的高価な着脱機構
を有する注入プラグの再使用が困難となり、コスト高に
なるという問題もあった。従って、本発明の目的は、接
着力が比較的大きなエポキシ系樹脂などの補修剤を対象
とした補修作業が容易で安価なコンクリート補修剤注入
プラグを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート補
修剤注入プラグは、中央部分にコンクリート補修剤の注
入孔が形成された一定幅の棒状体と、この棒状体の中央
部分から直立しかつ上記注入孔に連通する筒状体と、こ
の筒状体の内部に先端部分が嵌合される管体と、この管
体の先端面と上記筒状体の根元側の端面との間に形成さ
れた逆流防止機構とを備えている。
【0007】
【作用】一定幅の棒状体は、これとほぼ同一の幅を保ち
ながらコンクリート壁面上に形成される円弧状の注入溝
内に挿入され、接着剤等を介在させながら注入溝内に固
定される。先端部分が筒状体内に嵌合された管体の根元
側には、コネクタや注入ホースを介して電動式の注入ポ
ンプが接続されるか、あるいは管体に直接的に手動式の
注入ポンプが接続される。比較的大きな接着力のエポキ
シ系樹脂の補修剤が、管体と、筒状体の底部と、棒状体
内の注入孔とを通して円弧状の注入溝内に注入される。
注入時や注入終了後における補修剤の逆流は、管体の先
端面と筒状体の根元側と端面との間に形成された逆流防
止機構によって有効に防止される。注入済み補修剤の固
化後は、壁面に埋め込まれた棒状体の中央部分から壁面
上に突出する筒状体がハンマーなどによる打撃によって
破壊され、その内部に保持中の管体や逆流防止機構と共
に棒状体から、従って補修済みのコンクリート壁面から
分離・除去される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のコンクリート補
修剤注入プラグ10の構成を示す側断面図であり、11
は棒状体、12は筒状体、13は管体、14は逆止弁シ
ート、15はつるまきバネである。
【0009】棒状体11は、この補修剤注入プラグ10
を使用してコンクリート壁面に注入しようとするコンク
リート補修剤と同一又は類似の樹脂を素材の一部として
含んでいる。この棒状体11は、補修対象のコンクリー
ト壁面にダイヤモンドカッターなどを使用して形成され
る円弧形状の注入溝の内壁面に、接着剤層などを介在さ
せることよりその外周面を密着させながら挿入可能な形
状と寸法とを有する。
【0010】筒状体12は、棒状体11の中央部分から
直立する円筒形状を呈している。この補修剤注入プラグ
10を、その筒状体12の内周面を形成する円筒の中心
線を通って紙面に直交する面で切断して図2に示す。図
2の断面図を参照すれば、筒状体12の外径は棒状体1
1との境界に向けてこの棒状体11の横幅に等しくなる
まで下方に向けて減少せしめられることより漏斗形状を
呈している。筒状体12の内径も同様にして漏斗状に減
少せしめられ、棒状体11の内部に形成された補修剤注
入孔11aに連通せしめられている。棒状体11と筒状
体12とは、射出成形によって一体として製造される。
【0011】管体13は、概略円筒形状を呈しており、
その先端部分が筒状体12の内部に挿入される。管体1
3の上部の外径が下部よりもわずかに階段的に増加せし
めらることにより、筒状体12への管体13の挿入深さ
が一定に保たれる。管体12の根元部分には後述する注
入用コネクタに対する係止状態を保つためのフランジ1
3aが形成されている。管体13の先端部分の外周面1
3bの径が下方に向けて減少せしめられることにより、
管体13の先端部分はナイフエッジの形状を呈してい
る。管体13の内周面は、下部13cでは一定の内径を
有すると共に、上部13dでは下方に向けてわずかに内
径が減少せしめられている。
【0012】管体13の先端部には逆止弁シート14が
つるまきバネ15によって押圧されている。この逆止弁
シート14は、適宜な弾性と補修剤への耐蝕性とを兼ね
備えるゴムなどによって構成されている。この逆止弁シ
ート14は、図3(図2のXーX’断面図)に示すよう
に、4隅を切り落とした正方形の形状を呈している。コ
ンクリート補修剤の注入時に、この逆止弁シート14が
補修剤の圧力によってつるまきバネ15の押圧力に抗し
て下方に変位すると、その四辺と筒状体12の内周面と
の間に形成されている4個の円弧形状の空間14aがコ
ンクリート補修剤の流路となり、ここを通過した補修剤
が棒状体11の注入孔11aへと導かれる。
【0013】図4と図5は、上述のように構成された本
実施例の注入プラグ10の使用状態を示すもので、補修
対象のコンクリート壁面は、コンクリート躯体層Aと、
この外側に形成された下地モルタル層Bと、各層A,B
の境界に発生した剥離空間層Cとから構成されている。
この補修対象のコンクリート壁面には、ダイヤモンドカ
ッターなどを用いて3mm前後の一定幅の円弧形状の注
入孔Dが剥離空間層Cを貫通する深さで形成される。注
入プラグ10の棒状体11が、その周辺部分に接着剤が
塗布された状態で円弧形状の注入孔D内に挿入され、固
定される。この棒状体11は、その上面の高さが補修対
象のコンクリート壁面の高さとほぼ揃うような状態で壁
面上に固定される。
【0014】円弧状の注入溝D内への注入プラグ10の
固定が終了すると、注入ホースの先端部分に結合されて
いるコネクタ20が、この注入プラグ10の管体13の
根元部分に結合される。このコネクタ20は、本体部2
1、注入ノズル22、ニードル弁23、係止金具24、
ホース継手27などによる注入プラグ10への結合機構
や、液密機構を備えている。なお、このコネクタ20に
結合されている注入ホースの根元側部分は、図示しない
電動式ポンプを主体とするコンクリート補修剤注入装置
に接続されている。
【0015】コネクタ20の本体部21は、補修剤に対
する耐蝕性の向上と軽量化を図るために、MCナイロン
(商品名)から構成されている。このコネクタ20の本
体部21の中央部分には、上下方向に延長れる貫通孔が
形成されており、この貫通孔の下部と上部の内周面には
それぞれネジ溝21aと21bが形成されている。上記
貫通孔と直交するように孔21cが形成されており、こ
の孔21cの根元側に形成されたネジ溝にホース継手2
7が螺合されている。
【0016】注入ノズル22は、上記本体部21貫通孔
の下部のネジ溝21aへの螺合によって、本体部の底面
から下方に突出する状態で本体部21に取付けられてい
る。この注入ノズル22は、補修剤注入プラグ10側の
管体13の下部13cまで挿入可能な寸法を有すると共
に、その先端部分にはOリング28とこれを収容する凹
溝とによる液密機構が形成されている。注入プラグ10
側の管体13の上部の内周面が上向きにわずかに拡大さ
れているため、注入ノズル22をこの管体13内に容易
に挿入できる。
【0017】ニードル弁23は、上記本体部21貫通孔
の上部のネジ溝21bへの螺合によって、本体部21に
取付けられている。このニードル弁23の先端部は円錐
形状を呈しており、根元側には先端部の位置を調整する
ための回転ツマミ23aが形成されている。このニード
ル弁23の中央部分には、Oリング29とこれを収容す
る凹溝とによる液密機構が形成されている。
【0018】ニードル弁23の回転ツマミ23aを反時
計方向に回転させると、円錐状の先端部が後退し、注入
ノズル22の根元側端部との間に空隙が形成される。こ
の空隙と孔21cとを通して、注入ホースから注入ノズ
ル22に至る補修剤の流路が形成される。逆に、回転ツ
マミ23aを時計方向に回転させると、円錐状の先端部
が前進し、注入ノズル22の根元側端部に突き当たり、
液密状態になる。
【0019】係止金具24は、本体部21の底面に装着
される2本のボルト25と、この本体部21の側面に装
着されるつるまきバネ26とによって、この本体部21
の底面に沿って所定範囲にわたり摺動可能な状態を保ち
ながらこの本体部21に取付けられている。この係止金
具24は、これを本体部21の底面に取付けた状態を示
す図6と図7を参照すれば、概略L字形状の鋼板から成
っている。この係止金具24の底面の中央部には、補修
剤注入プラグ10の管体13のフランジ部13aを通過
させるための円形の開口24aが形成されている。
【0020】係止金具24の底面の中央部に形成された
開口24aの両側には、本体部21の底面に螺合せしめ
られる2本のボルト25のそれぞれに係止される2個の
長孔24bが形成されている。この係止金具24の底面
部分が長孔24bの長手方向に摺動されることにより、
その中央部分に形成された開口24aとプラグの管体の
フランジ部13aとが図7に示すように係止状態に保た
れたり、この係止状態が図6に示すように解除されたり
する。
【0021】補修剤の注入時には、本体部21の側面に
設置されたつるまきバネ26の押圧力によって、係止金
具24の側面24cをこの本体部21の側面から遠ざけ
る方向に移動させることにより、図7に示すようなフラ
ンジ部13aと開口24aとの係止状態が保たれる。補
修剤の注入の終了後は、つるまきバネ26の押圧力に逆
らって係止金具24の側面24cを本体部21の側面に
接近させることにより図6に示すようにフランジ部13
aと開口24aとの係止状態が解除される。
【0022】コンクリート補修剤の注入時には、ニード
ル弁23の回転ツマミ23aを反時計本体に回転させる
ことにより、注入ノズル22と、逆止弁シート14の周
辺部に形成される円弧状の流路14aと、つるまきバネ
15が配置された筒状体12の底部と、棒状体11内を
上下方向に貫通する補修剤注入孔11aとを通して注入
溝D内に補修剤が加圧注入される。注入された補修剤が
浮きCと注入溝D内に充填された状態でも、逆止弁シー
ト14とつるまきバネ15とによる逆流防止機構により
補修剤の逆流が有効に防止される。
【0023】補修剤の注入が終了すると、ニードル弁2
3の回転ツマミ23aを時計方向に回転させ、先端の円
錐部分を注入ノズル22の根元側端部に密着させること
により、コネクタ20からの補修剤の流出が防止され
る。こののち、係止金具24の操作によってコネクタ2
0を補修剤注入プラグ10から取り外す。このコネクタ
20の取り外し後も、逆止弁シート14とつるまきバネ
15とによる逆流防止機構により補修剤の逆流が有効に
防止される。
【0024】上述の一連の工程を経て、注入済みの補修
剤が固化した後に、壁面から突出している筒状体12を
ハンマーなどで壁面と平行方向に打撃する。この打撃に
より筒状体12と棒状体11との間の最もくびれた強度
の低い境界部分が破壊され、筒状体12がその内部に保
持中の管体13、逆止弁シート14及びつるまきバネ1
5と共に棒状体11から分離・除去される。このよう
に、除去される筒状体とその内部に形成される逆流防止
機構は、樹脂製の筒や、ゴム製シートや、つるまきバネ
といった極めて簡易かつ低廉な機構要素に過ぎない。こ
のため、それらを使い捨てる補修方法を採用した方が、
壁面からの注入プラグの除去作業を含む方法に比べて工
費が大幅に低減される。
【0025】ハンマーの打撃などによって筒状体12が
棒状体11から破壊・除去された状態を、注入された補
修剤Eが浮きCと注入溝D内で固化した様子と共に、図
8の断面図に示す。筒状体12の除去部分については、
サンダー等によって簡単な仕上げが施されたのち、適宜
な表面仕上げ剤の塗布などによる最終仕上げが施され
る。
【0026】図9は、図1乃至図3に示した実施例の補
修剤注入プラグ10を使用して行う補修剤注入方法の他
の一例を示す断面図である。この注入方法では、この補
修剤注入プラグ10に、コネクタと注入ホースとを介し
て電動式注入ポンプに接続する代わりに、手動式注入ポ
ンプ(シリンジ)30が接続されている。このように手
動式注入ポイプ30を使用する場合をも考慮して、前述
したように、管体13の上部の内周面はわずかな傾斜の
漏斗形状となっている。
【0027】手動式注入ポンプ(シリンジ)30の表面
に表示されている目盛(図示省略)を読み取ることによ
り、補修剤の注入量を正確に管理することができる。こ
のため、注入量に関する厳格な仕様が存在する場合など
にも、この種の手動式注入ポンプを仕様することにより
容易に対応できる。
【0028】図10は、本発明の他の実施例のコンクリ
ート補修剤剤注入プラグ10’の構成を前述のコネクタ
20との結合状態と共に示す断面図である。この実施例
の補修剤注入プラグ10’は、逆止弁シートがスチール
ボール(鋼球)14’に置き換えられる共に、管体1
3’の先端部の形状がナイフエッジから底面の中心に開
口で形成されたものに置き換えられている。
【0029】図11は、本発明の更に他の実施例のコン
クリート補修剤注入プラグ10をコネクタ20’との結
合状態と共に示す断面図である。この実施例の補修剤注
入プラグでは、管体13’’の先端部のナイフエッジの
形状が一層強調されると共にこの管体13’’には、コ
ネクタ20’側に形成されるボールプランジャを受ける
ための凹溝が形成されている。このボールプランジャの
構造を採用することにより、補修剤注入時のコネクタ2
0’と注入プラグ10’’との間の液密状態の改良が図
られる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のコ
ンクリート補修剤注入プラグは、接着剤等を使用して円
弧状の注入溝内に埋め込まれる一定幅の棒状体と、注入
済みの補修剤の固化後にハンマーの打撃などによって内
部に保持中の管体や逆流防止機構と共に棒状体から容易
に分離・除去可能な筒状体を備える構成であるから、比
較的大きな接着力のエポキシ樹脂系の補修剤を対象とし
た補修作業が容易で安価なコンクリート補修剤注入プラ
グが実現できる。
【0031】また、除去される筒状体とその内部に形成
される逆流防止機構は、樹脂製の筒や、ゴム製シート
や、つるまきバネといった極めて簡易かつ低廉な機構要
素に過ぎないので、エポキシ樹脂系などの接着力の強い
補修剤に対しては、使い捨ての構成とする方が、壁面に
着脱自在とする先願の構成に比べて工費が大幅に低減で
きる。
【0032】また、棒状体の組成を注入対象の補修剤の
組成と類似させることにより、補修済み箇所の強度や物
理的・化学的性質の連続性が保たれる。この結果、熱歪
みの発生などに伴う補修箇所の強度の低下や、腐食など
が有効に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンクリート補修剤注入プ
ラグの断面図である。
【図2】図1のコンクリート補修剤注入プラグをその中
心を通り紙面に垂直な面で切断した様子を示す断面図で
ある。
【図3】図2のXーX’断面図である。
【図4】上記実施例のコンクリート補修剤注入プラグの
使用状況を補修対象のコンクリート壁面やコネクタなど
と共に示す断面図である。
【図5】上記実施例のコンクリート補修剤注入プラグの
使用状況を補修対象のコンクリート壁面と共に示す断面
図である。
【図6】上記実施例のコンクリート補修剤注入プラグと
コネクタ側の係止金具との間の係止状態を説明するため
の底面図である。
【図7】上記実施例のコンクリート補修剤注入プラグと
コネクタ側の係止金具との間の係止状態を説明するため
の底面図である。
【図8】上記実施例の注入プラグを使用して注入した補
修剤が固化したあとに、注入プラグの筒状体を破壊・除
去した様子を示す断面図である。
【図9】上記実施例のコンクリート補修剤注入プラグを
使用して行う他の注入方法を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例のコンクリート補修剤注入
プラグの構成を示す断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例のコンクリート補修
剤注入プラグの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート補修剤注入プラグ 11 棒状体 12 筒状体 13 管体 14 逆止弁シート 15 つるまきバネ 20 コネクタ 21 コネクタの本体部 22 注入ノズル 23 ニードル弁 24 係止金具 27 ホース継ぎ手 A コネクタ躯体層 B 下地モルタル層 C 浮き(空隙) D 円弧状の注入溝 E 注入され固化した補修剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補修対象のコンクリートの壁面に形成され
    る所定の形状の円弧状の注入溝の最上部に挿入されこの
    最上部の内壁面に接着固定されてこの最上部の矩形状の
    開口を塞ぐための幅と長さとを有しかつ中央部分にコン
    クリート補修剤の注入孔が形成された棒状体と、この棒
    状体の中央部分から直立しかつ前記注入孔に連通する筒
    状体と、この筒状体の内部に形成された逆流防止機構と
    を備えたことと、 前記棒状体が前記コンクリート補修剤と同一又はほぼ同
    一種類の樹脂を素材の一部として構成されていることと
    を特徴とするコンクリート補修剤注入プラグ。
  2. 【請求項2】補修対象のコンクリートの壁面に形成され
    る所定の形状の円弧状の注入溝の最上部に挿入されこの
    最上部の内壁面に接着固定されてこの最上部の矩形状の
    開口を塞ぐための幅と長さとを有しかつ中央部分にコン
    クリート補修剤の注入孔が形成された棒状体と、この棒
    状体の中央部分から直立しかつ前記注入孔に連通する筒
    状体と、この筒状体の内部に形成された逆流防止機構と
    を備えたことと前記棒状体と前記筒状体とが一体として形成されたこと
    を特徴とするコンクリート補修剤注入プラグ。
  3. 【請求項3】補修対象のコンクリートの壁面に形成され
    る所定の形状の円弧状の注入溝の最上部に挿入されこの
    最上部の内壁面に接着固定されてこの最上部の矩形状の
    開口を塞ぐための幅と長さとを有しかつ中央部分にコン
    クリート補修剤の注入孔が形成された棒状体と、この棒
    状体の中央部分から直立しかつ前記注入孔に連通する筒
    状体と、この筒状体の内部に形成された逆流防止機構と
    を備えたことと、 前記筒状体の外径が前記棒状体との連結部に向けて次第
    に減少せしめられることと を特徴とするコンクリート補
    修剤注入プラグ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至のそれぞれにおいて、 前記逆流防止機構は、前記筒状体の内部に嵌合される管
    体と、つるまきバネと、このつるまきバネによって前記
    管体の先端部に押圧される板状体とから成ることを特徴
    とするコンクリート補修剤注入プラグ。
JP10697995A 1995-04-06 1995-04-06 コンクリート補修剤注入プラグ Expired - Fee Related JP3305917B2 (ja)

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