JP2007063808A - コンクリート部材の亀裂補修具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンクリート部材に発生した細長い亀裂、特に直線状に入った亀裂の補修にかかる作業を簡素化できる亀裂補修具を提供する。
【解決手段】 亀裂補修具1には電柱Pの亀裂C部分を覆うゴム部材10が設けられ、このゴム部材10において電柱Pへの当接面11には、補修剤Rを亀裂Cに沿って案内する案内溝14が設けられている。これにより、長い亀裂Cにも一度の注入作業で補修剤Rを充填することができる。また、亀裂補修具1は、押さえ板20およびゴム部材10を電柱Pごと巻き付け固定可能なナイロンバンド25によって、電柱Pに巻き付けられる。これにより、固定作業にかかる時間を短縮でき、補修作業を簡素化できるとともに、亀裂補修具1の再利用が可能となる。
【選択図】 図10
Description
請求項1の発明によれば、亀裂補修具にはコンクリート部材の亀裂部分を覆う弾性部材が設けられ、この弾性部材においてコンクリート部材への当接面には、補修剤を亀裂に沿って案内する案内溝が設けられている。このような構成によれば、案内溝により補修剤が案内されるから、溝の全長にわたって補修剤を行き渡らせることができ、長い亀裂にも一度の注入作業で補修剤を充填することができる。また、亀裂の周囲が弾性部材により覆われており、補修剤の亀裂からのはみ出しは案内溝の体積分に限られる。このため、補修剤の無駄を減らすことができるとともに、はみ出した補修剤の除去は、ふき取り作業程度の容易なものとすることができる。
請求項2の発明によれば、弾性部材において当接面とは逆側の面にはこの弾性部材を押さえる押さえ板が設けられているとともに、固定部材が、この押さえ板および弾性部材をコンクリート部材ごと巻き付け固定可能な固定用バンドである。このような構成によれば、弾性部材は固定用バンドの締付力により容易にコンクリート部材に圧接され、固定材により固着する必要がないから、固定材の硬化に要していた分だけ作業時間を短縮でき、補修作業を簡素化できるとともに、補修具の再利用が可能となる。また、押さえ板によって固定用バンドの締付圧を弾性部材の広い範囲にわたって均等に伝えることができ、弾性部材全体をコンクリート部材の表面に均等に圧接することができる。
請求項3の発明によれば、亀裂補修具において案内溝の長さ方向の端部には、この亀裂補修具を他の亀裂補修具と連結可能な連結部材が設けられている。このような構成によれば、亀裂の長さに応じて亀裂補修具を案内溝の長さ方向に複数個連ねて使用することができるから、長い亀裂にも容易に対応することができる。
請求項4の発明によれば、弾性部材が、コンクリート部材との当接面側に配されるクッション層と、コンクリート部材との当接面側とは逆側に配されるとともにクッション層よりも硬質の硬質層との積層構造となっている。このような構成によれば、クッション層のクッション作用により、例えば電柱のように表面が曲面をなすコンクリート部材にも弾性部材を密着させることができる。一方、硬質層の存在によって、弾性部材に強い圧接力が加えられても、案内溝の溝形状をある程度保持してその案内機能を損なわないようにすることができる。
本実施形態では、本発明を、電柱Pに生じる直線状の亀裂Cを補修するために適用する場合について説明する。ところで、電柱Pはヒューム管と称されるパイプ状のコンクリート管により構成されており、製造時の型枠の合わせ目に対応する部分に、上下方向に延びる直線状の亀裂Cを生じることがある。本実施形態の亀裂補修具1は、このような直線状の亀裂Cの補修に適したものである。
亀裂補修具1は、その亀裂Cの長さに合わせて複数個の亀裂補修具1を連結して使用することが可能であるが、ここでは、1個の亀裂補修具1を単独で使用する場合について説明する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
P…電柱(コンクリート部材)
R…補修剤
1…亀裂補修具
10…ゴム部材(弾性部材)
11…当接面
12…クッションゴム(クッション層)
13…硬質ゴム(硬質層)
14…案内溝
20…押さえ板
21…樹脂ナット(注入部材)
22…補修剤注入孔
25…ナイロンバンド(固定用バンド)
40…蝶番(連結部材)
Claims (4)
- コンクリート部材の表面に直線状に入った亀裂を補修するための亀裂補修具であって、
前記コンクリート部材の亀裂部分を覆う弾性部材と、
前記弾性部材に取り付けられるとともに補修剤を注入するための補修剤注入孔が設けられた注入部材と、
前記弾性部材を前記コンクリート部材の表面に圧接固定する固定部材と、を備えるとともに、
前記弾性部材において前記コンクリート部材に当接する当接面には、前記補修剤注入孔に連通するとともに前記補修剤を前記亀裂に沿って案内する案内溝が形成されていることを特徴とする亀裂補修具。 - 前記弾性部材において前記当接面とは逆側の面にはこの弾性部材を押さえる押さえ板が設けられているとともに、
前記固定部材が、この押さえ板および前記弾性部材を前記コンクリート部材ごと巻き付け固定可能な固定用バンドであることを特徴とする請求項1に記載の亀裂補修具。 - 前記亀裂補修具において前記案内溝の長さ方向の端部には、この亀裂補修具を他の亀裂補修具と連結可能な連結部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の亀裂補修具。
- 前記弾性部材が、前記コンクリート部材との当接面側に配されるクッション層と、前記コンクリート部材との当接面側とは逆側に配されるとともに前記クッション層よりも硬質の硬質層との積層構造となっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の亀裂補修具。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-08-30 JP JP2005249336A patent/JP2007063808A/ja active Pending
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