JP2002250134A - ひび割れ注入材保持容器およびひび割れ注入方法 - Google Patents
ひび割れ注入材保持容器およびひび割れ注入方法Info
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Abstract
実に注入可能とするための、注入材を保持する容器、お
よびひび割れ注入方法を提供すること。 【解決手段】 注入材を保持するための特殊な形状の容
器を構造物の表面に設置し、複数のひび割れに注入材を
きわめて効率よく、確実に注入する。
Description
造物等のひび割れに注入材を注入する際に使用する、注
入材を保持するための容器、およびコンクリート構造物
等のひび割れに注入材を注入する方法に関する。
リート構造物のひび割れに注入材を注入する、従来のひ
び割れ注入用低圧注入治具の概念を示す側面断面図であ
る。何れも、ひび割れ5上に5〜30cm間隔で低圧注
入治具を設置し、表面に露出しているひび割れ5から注
入材が漏れ出ることを防止するために、コンクリート表
面に達したひび割れ5をシールした後に、ゴム圧7、空
気圧8、スプリングバネ圧9等により注入材を1MPa
以下の比較的低圧で注入するものである(特公昭59−
10461号)。
る。この場合はひび割れ5上に5〜30cm間隔で注入
用パイプ10を設置した後、ひび割れ部から注入材が漏
れ出るのを防止する目的で、コンクリート表面に達した
ひび割れをシールし、さらに注入装置12を用いて注入
材6を注入するものである。注入材の注入圧力は0.1
MPa程度から20MPa程度まで、ひび割れ5の状況
に応じて可変であるが、通常のひび割れにおいては低圧
注入方式と同じく1MPa以下の比較的低圧で注入す
る。
床版のひび割れに注入を行う場合の模式図である。コン
クリート道路床版のひび割れは床版に掛かる応力の関係
で道路進行方向と直角の方向に複数のひび割れが入り易
い。従来のひび割れ注入工法では、道路床版下面1の
0.2mm以上のひび割れ幅を有するひび割れ2にの
み、低圧注入治具4を5〜30cm間隔で設置し、注入
材が漏れ出るのを防止する目的でコンクリート表面のひ
び割れをシールした後に、注入材を1MPa以下の比較
的低圧で注入するものである
注入パイプ10や低圧注入治具4をひび割れ5上に設置
するが、0.2mm幅未満のひび割れはひび割れ位置の
確認が実質上困難であり、0.2mm幅以上のひび割れ
2のみしか注入ができず、全てのひび割れに注入するこ
とは不可能であった。
来の注入パイプ10や低圧注入治具4を使用して注入す
る場合には、ひび割れ位置を拡大鏡等を用いて確認し、
注入パイプ10や、低圧注入治具4をひび割れ5上に設
置するために、多大な時間と工数を要し、膨大な費用が
掛かる欠点があった。
0や、低圧注入治具4をひび割れ5上に設置する必要が
あるため、ひび割れ5の長さに応じて、多くの注入パイ
プ10や、低圧注入治具4が必要であった。したがっ
て、これらの欠点や、問題点を解決し、複数のひび割れ
に樹脂を効率よく、確実に注入する方法が求められてい
る。
材を保持する容器であって、容器の底面は、容器を構造
物表面に固定するための容器底部と、注入材を保持し、
構造物の表面に注入材が接することができる開口部を有
する注入材保持部を有する構造とし、開口部の幅は50
mm以下、長さは300mm以上であり、かつ、容器に
注入材を補給することができる一つ以上の穴と、容器内
の空気を押し出すことができる一つ以上の穴を有するこ
とを特徴とする、ひび割れを有する構造物の表面に設置
し、構造物表面のひび割れに注入材を注入するための容
器であり、容器が二つ以上の分割された部品で構成され
てなる容器であり、構造物の表面に容器を固定するため
の固定用穴を容器底部に有する容器であり、この容器を
使用してコンクリート構造物のひび割れに注入材を注入
することを特徴とするひび割れ注入方法であり、この容
器をコンクリート構造物表面に二つ以上並べて設置し、
一つの容器の一方の穴から注入材を加圧下で供給し、他
の穴から容器内の空気を押し出した後、空気押し出し穴
を閉じ、コンクリート構造物のひび割れに注入材の注入
を行った後、さらに隣接して設置してある他の容器の一
方の穴から注入材を加圧下で供給し、他の穴から容器内
の空気を押し出した後、空気押し出し穴を閉じ、コンク
リート構造物のひび割れに注入材の注入を行うことを特
徴とするひび割れ注入法である。
斜視図で示す。容器本体21は構造物のひび割れに注入
する注入材を保持する容器であって、容器の底面は、容
器を構造物表面に固定するための容器底部24と、注入
材を保持し、構造物の表面に注入材が接することができ
る開口部を有する注入材保持部23を有し、かつ、この
容器に注入材を補給することができる一つ以上の穴22
と、容器内の空気を押し出すことができる一つ以上の穴
22を有する。
可能とするために、注入材保持部23の開口部の大きさ
は、幅Wが50mm以下、長さLが300mm以上とす
ることが好ましい。
であり、大きすぎると取り扱いが不便になるので、約1
mm以上、50mm以下が特に好ましい。通常の実用範
囲は約3mmから30mmである。
と、注入作業効率の点から、大きすぎると取り扱いが不
便になり、小さすぎると作業効率が劣る。通常の実用範
囲は約300mmから約5000mmである。
など、コンクリート構造物のひび割れ注入に使用する場
合には、500mm以上が適当である。
クリート道路床版など、ひび割れの方向が一方向に偏っ
て多く存在する場合、容器の長辺方向がひび割れの方向
に対して交差するように設置することによりその効果が
顕著となるので好ましい。
作業を行う際、注入圧力に抗して容器を構造物の表面に
固定するために、図1に示す容器底部24の幅の合計
(W1+W2)は、注入材保持部23の開口部の幅Wの
2分の1以上とする。また、容器底部には複数の固定用
穴25が設けてある。
図2に示す。この容器の本体は、二つ以上に分割された
容器の部品26、分割された容器の部品を接続するため
の継ぎ手28、および分割された容器の端部27より構
成される。
3、容器底部24、穴22および複数の固定用穴25を
備える構造となる。
以下、長さは300mm以上である。
保持部23の開口部の幅の2分の1以上であり、かつ容
器底部24には固定用穴25が設けてある。
ないように固定するために、容器底部24と構造物の間
にゴムや、樹脂系などのシール性のよいシール材、また
はシール性のよい接着剤を適宜選択して介在させること
が好ましい。この場合、シール材や接着剤が固定用穴2
5からはみだしてシール材や接着剤のアンカー効果によ
り強固に固定することができる。
設置して固定することもできる。
用する接着剤は、シール性のよい接着剤を選定する必要
がある。このような接着剤としては、ゴムまたはエラス
トマー成分を含有するエポキシ系、ウレタン系、アクリ
ル系接着剤等があり、中でも速硬性、低温時の硬化性、
取り扱い性等からゴムまたはエラストマー成分を含有す
るアクリル系接着剤は特に好ましい接着剤である。
を有する構造物の形状に応じて容器の形状、大きさを自
由に調整可能であり、構造物の表面に認められる複数の
ひび割れに注入材をきわめて効率よく、確実に注入可能
である。
び割れ注入をする実施例を図3(下面図)で説明する。
発明に係わる複数の容器31を、注入されるべき複数の
ひび割れ2、3を横断するように固定、設置する。しか
る後、道路床版下面1全体にシール材(電気化学工業社
製“ハードロック CFパテ”)を塗布し、ひび割れを
シールする。
の一つの容器31の中央部、または最端部に位置する一
方の穴33から機械式注入装置を用いて注入材(電気化
学工業社製“ハードロックDK530”)を0.1MP
aの圧力で注入し、もう一方の穴32から注入材を保持
する部分の空気を押し出した後、穴32を閉じ、さらに
穴33から注入材を注入する。ひび割れ2、3を通じて
隣接する容器31に注入材が流入し始めたら、順次隣接
する複数の容器31に移り同様の操作で注入材を注入し
ていく。この操作により、ひび割れを有するコンクリー
ト道路床版のひび割れ全体に注入材をきわめて効率よ
く、確実に注入できる。
の注入材の注入を終了し、さらに注入材が硬化した後
に、本発明に係わる複数の全ての容器31を撤去し、コ
ンクリート構造物の表面を仕上げる。
の複数のひび割れに注入材を効率よく、確実に注入可能
である。
入をする実施例を説明する下面図
断面図
床版に行う場合の模式図
Claims (5)
- 【請求項1】 ひび割れ注入材を保持する容器であっ
て、容器の底面は、容器を構造物表面に固定するための
容器底部と、注入材を保持し、構造物の表面に注入材が
接することができる開口部を有する注入材保持部を有す
る構造とし、開口部の幅は50mm以下、長さは300
mm以上であり、かつ、容器に注入材を補給することが
できる一つ以上の穴と、容器内の空気を押し出すことが
できる一つ以上の穴を有することを特徴とする、ひび割
れを有する構造物の表面に設置し、構造物表面のひび割
れに注入材を注入するための容器。 - 【請求項2】 容器が二つ以上の分割された部品で構成
されてなる請求項1記載の容器。 - 【請求項3】 構造物の表面に容器を固定するための固
定用穴を容器底部に有する請求項1および請求項2記載
の容器。 - 【請求項4】 請求項1から3記載の容器を使用してコ
ンクリート構造物のひび割れに注入材を注入することを
特徴とするひび割れ注入方法。 - 【請求項5】 請求項1から3記載の容器をコンクリー
ト構造物表面に二つ以上並べて設置し、一つの容器の一
方の穴から注入材を加圧下で供給し、他の穴から容器内
の空気を押し出した後、空気押し出し穴を閉じ、コンク
リート構造物のひび割れに注入材の注入を行った後、さ
らに隣接して設置してある他の容器の一方の穴から注入
材を加圧下で供給し、他の穴から容器内の空気を押し出
した後、空気押し出し穴を閉じ、コンクリート構造物の
ひび割れに注入材の注入を行うことを特徴とするひび割
れ注入法。
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JP2001051710A JP4381621B2 (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | ひび割れ注入方法 |
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KR100845501B1 (ko) * | 2002-06-28 | 2008-07-10 | 주식회사 케이티 | 방수씰 주입 거치대 |
KR101179395B1 (ko) | 2010-12-10 | 2012-09-04 | 부건건설(주) | 아스팔트 포장도로 균열 보수 공법 |
KR101245862B1 (ko) * | 2011-09-30 | 2013-04-04 | (주)건화특수 | 보수제 주입기 |
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- 2001-02-27 JP JP2001051710A patent/JP4381621B2/ja not_active Expired - Fee Related
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