JP3305237B2 - 座席のフック構造 - Google Patents

座席のフック構造

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JP3305237B2 JP20078997A JP20078997A JP3305237B2 JP 3305237 B2 JP3305237 B2 JP 3305237B2 JP 20078997 A JP20078997 A JP 20078997A JP 20078997 A JP20078997 A JP 20078997A JP 3305237 B2 JP3305237 B2 JP 3305237B2
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原 智 樹 松
井 正 信 藤
面 啓 高
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ジョンソン コントロールズ オートモーティブ システムズ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座席のフック構造に
関し、更に詳細に説明すると、シートバックにフック本
体を有するフック装置が取付けられた座席のフック構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シート等においては、前
席のシートバックの背面側または側部等にフック本体を
有するフック装置が設けられ、着座者が荷物等をフック
本体に引っ掛けることができるようになされ、車室内の
居住性の向上を図っている。このようなフック装置とし
ては、実開昭59−39244号公報、実開昭63−5
0249号公報、実開平6−82959号公報等が存在
する。
【0003】図6(a),(b)に示す如く、従来のフ
ック装置11は、車両等のシートバックの背面側または
側部に設けられ、このフック装置11はフック収納部1
3と、このフック収納部13に設けられた枢支ピン15
により回動可能に取付けられたフック本体17とを備え
ている。
【0004】前記フック装置11のフック収納部13の
後部がシートバック等のフレームブラケットに板クリッ
プ19等により固着され、フック本体17が非使用時に
フック収納部13にスプリング等の弾性体により付勢さ
れて収納状態とされ、使用時にフック本体17を枢支ピ
ン15を中心に回動させ、フック本体17の下部のフッ
ク部17aを前方に引き出せるように形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の座席
のフック構造では、フック収納部13に設けられた枢支
ピン15がフック収納部13の下部に位置し、フック本
体17の引出し状態ではフック本体17の下部のフック
部17aがフック収納部13の下方に導かれ、荷物等が
車両の床面に近接または当接するように下方に保持され
る虞れを有していた。
【0006】また、このフック本体17を使用状態とす
る場合に、フック本体17を引出しの途中で一時的に係
止させることができず、またフック本体17の使用状態
では、フック部17aが外側に突出しており、引出し状
態で後方より衝撃荷重が加わった場合に、フック部17
aを後方に移動させることができず、フック部17aが
着座者の被服を引っ掛けたり、損傷させる虞れを有して
いた。
【0007】本発明の目的は、必要最小限の構成部品点
数によって簡単に構成し、然も、フック本体のフック部
に係止される荷物等が下方に保持されることがなく、フ
ック本体を引出しの途中で一時的に係止させることがで
き、作業性を向上させることができ、またフック本体の
引出し状態で後方より衝撃荷重が加わった場合に、フッ
ク本体がフック収納部に収納され、被服等がフック部に
引っ掛かる虞れがなく、更に過大な荷重が加えられた場
合にフック本体がフック収納部の枢支ピンから外れ、外
れたフック本体を再度枢支ピンに装着して使用すること
ができ、耐久性及び外観が優れた座席のフック構造を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の座席
のフック構造は、シートバックにフック装置が取付けら
れた座席のフック構造において、前記フック装置はフッ
ク収納部と、該フック収納部に回動可能に収納されたフ
ック本体とを備え、前記フック収納部の内部の上部にフ
ック本体の枢支ピンが設けられ、前記フック本体の上部
が枢支ピンに対して着脱自在に形成され、前記フック本
体の側部に凸部または凹部が形成され、該フック本体の
凸部または凹部と当接するフック収納部の内部の側壁に
凹部または凸部が形成され、前記フック本体の下部のフ
ック部がフック収納部の内部に収納された状態より前方
に引き出された使用状態とされた場合に、前記フック本
体とフック収納部の内部の側壁とが前記凹凸部により一
時的に係合し、仮保持し得るようになされていることを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る座席のフック構
造を図面を参照して詳述する。図1及び図2には本発明
に係る座席のフック構造の実施の形態が夫々示されてお
り、この実施の形態では電車や自動車等の車両用シート
に本発明を適用した場合につき説明するが、その他の座
席にも本発明を適用することができる。
【0010】図1及び図2には車両用シートのシートバ
ックのシートバックフレーム構成の実施の形態が夫々示
されており、シートバックフレーム21の上部には、フ
ック取付けブラケット23が固着され、このフック取付
けブラケット23にフック装置25がフック取付けビス
27により固着されている。
【0011】前記フック装置25はフック収納部31
と、このフック収納部31に回動可能に収納されたフッ
ク本体33とを備え、前記フック収納部31の内部の上
部にフック本体33の枢支ピン35が横方向に延びて設
けられている。前記フック本体33の枢支ピン35は、
図1及び図2に示す実施の形態ではフック本体33の上
部に形成された透孔33aに挿通されている。
【0012】またフック本体33の下部にフック部37
が形成され、フック本体33の非使用時にこのフック部
37がフック収納部31に収納され、外部に突出しない
ようになされている。フック本体33の使用時に前記フ
ック部37がフック収納部31の内部に収納された状態
より前方に引き出されて使用状態となるように形成され
ている。
【0013】図3(a),(b)乃至図5には、本発明
の異なる実施の形態が夫々示されており、前述せる実施
の形態と対応する部分には同一符号を付してこれ以上の
詳細説明はこれを省略するも、前記フック本体33の上
部に後部が開放された枢支部41が形成され、この枢支
部41にフック本体33の枢支ピン35が着脱自在且つ
回動可能に枢支されている。前記フック本体33は枢支
部41により略S字状に形成されている。
【0014】従って、フック本体33のフック部37に
係止される荷物等が下方に保持されることがなく、また
フック本体33の引出し状態で後方より衝撃荷重が加わ
った場合に、フック本体33がフック収納部31に収納
され、被服等がフック部37に引っ掛かる虞れがない。
【0015】更に、図3(b)に示す如く、フック本体
33のフック部37の突出側であるP点に過大な荷重が
加えられた場合で、フック部37に荷物Wが存在する場
合には、フック本体33の上部の枢支部41に矢印A方
向の力が作用し、フック本体33の上部の枢支部41が
枢支ピン35より外れる。また、外れたフック本体33
は再度枢支ピン35に装着して使用することができる。
【0016】また、フック本体33の上部の側部に凸部
43が形成され、このフック本体33の凸部43と当接
するフック収納部31の内部の側壁に複数の凹部45
a,45bが前記凸部43の回動方向に沿って順次形成
されている。尚、凸部43と凹部45a,45bは夫々
逆構成とすることができる。また凸部43はフック本体
33と一体に形成することができるが、別体を設けるこ
ともできる。
【0017】前記フック本体33の下部のフック部37
がフック収納部31の内部に収納された状態にある場合
に、前記フック本体33の凸部43とフック収納部31
の内部の側壁の凹部45aとが係合し、フック本体33
の収納状態を保持している。
【0018】またフック部37がフック収納部31の内
部に収納された状態より前方に引き出されて使用状態と
される場合に、前記フック本体33の凸部43とフック
収納部31の内部の側壁の凹部45bとが一時的に係合
し、仮保持し得るようになされている。
【0019】
【発明の効果】以上が本発明に係わる座席のフック構造
の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の座席
のフック構造によれば、フック装置はフック収納部と、
該フック収納部に回動可能に収納されたフック本体とを
備え、前記フック収納部の内部の上部にフック本体の枢
支ピンが設けられ、前記フック本体の上部が枢支ピンに
対して着脱自在に形成され、前記フック本体の側部に凸
部または凹部が形成され、該フック本体の凸部または凹
部と当接するフック収納部の内部の側壁に凹部または凸
部が形成され、前記フック本体の下部のフック部がフッ
ク収納部の内部に収納された状態より前方に引き出され
た使用状態とされた場合に、前記フック本体とフック収
納部の内部の側壁とが前記凹凸部により一時的に係合
し、仮保持し得るようになされているので、必要最小限
の構成部品点数によって簡単に構成し、然も、フック本
体のフック部に係止される荷物等が下方に保持されるこ
とがなく、フック本体を引出しの途中で一時的に係止さ
せることができ、作業性を向上させることができ、また
フック本体の引出し状態で後方より衝撃荷重が加わった
場合に、フック本体がフック収納部に収納され、被服等
がフック部に引っ掛かる虞れがなく、耐久性及び外観が
優れた座席のフック構造を得ることができる。
【0020】本発明によれば、必要最小限の構成部品点
数によって簡単に構成し、然も、フック本体のフック部
に係止される荷物等が下方に保持されることがなく、フ
ック本体を引出しの途中で一時的に係止させることがで
き、作業性を向上させることができ、またフック本体の
引出し状態で後方より衝撃荷重が加わった場合に、フッ
ク本体がフック収納部に収納され、被服等がフック部に
引っ掛かる虞れがなく、更に過大な荷重が加えられた場
合にフック本体がフック収納部の枢支ピンから外れ、外
れたフック本体を再度枢支ピンに装着して使用すること
ができ、耐久性及び外観が優れた座席のフック構造を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座席のフック構造のフック装置を
シートバックフレームに取付けた状態の正面図。
【図2】本発明に係る座席のフック構造のフック装置を
シートバックフレームに取付けた状態の側面図。
【図3】本発明に係る座席のフック構造の異なる実施の
形態を夫々示すもので、(a)はフック装置の正面図、
(b)は(a)のA−A線断面図。
【図4】本発明に係る座席のフック構造のフック装置を
シートバックに取付けた状態の斜視図。
【図5】本発明に係る座席のフック構造のフック装置を
シートバックフレームに取付ける状態の分解斜視図。
【図6】従来の座席のフック構造のフック装置を夫々示
すもので、(a)はフック装置の非使用時の斜視図、
(b)はフック装置の使用時の斜視図。
【符号の説明】
21 シートバックフレーム 23 フック取付けブラケット 25 フック装置 27 フック取付けビス 31 フック収納部 33 フック本体 33a 透孔 35 枢支ピン 37 フック部 41 枢支部 43 凸部 45a 凹部 45b 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−89362(JP,A) 実開 平6−82959(JP,U) 実開 平5−10148(JP,U) 実開 平6−67189(JP,U) 実開 昭60−106852(JP,U) 実開 昭59−8651(JP,U) 実開 昭59−39244(JP,U) 実開 昭63−50249(JP,U) 実開 平7−17655(JP,U) 実開 平2−77158(JP,U) 実用新案登録3020911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/64 A47C 7/62 B60N 3/00 B60R 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックにフック装置が取付けられ
    た座席のフック構造において、前記フック装置はフック
    収納部と、該フック収納部に回動可能に収納されたフッ
    ク本体とを備え、前記フック収納部の内部の上部にフッ
    ク本体の枢支ピンが設けられ、前記フック本体の上部が
    枢支ピンに対して着脱自在に形成され、前記フック本体
    の側部に凸部または凹部が形成され、該フック本体の凸
    部または凹部と当接するフック収納部の内部の側壁に凹
    部または凸部が形成され、前記フック本体の下部のフッ
    ク部がフック収納部の内部に収納された状態より前方に
    引き出された使用状態とされた場合に、前記フック本体
    とフック収納部の内部の側壁とが前記凹凸部により一時
    的に係合し、仮保持し得るようになされていることを特
    徴とする座席のフック構造。
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