JP3305041B2 - インクジェットヘッド、その製造方法および前記インクジェットヘッドを備えたインクジェット装置 - Google Patents

インクジェットヘッド、その製造方法および前記インクジェットヘッドを備えたインクジェット装置

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JP3305041B2
JP3305041B2 JP10407193A JP10407193A JP3305041B2 JP 3305041 B2 JP3305041 B2 JP 3305041B2 JP 10407193 A JP10407193 A JP 10407193A JP 10407193 A JP10407193 A JP 10407193A JP 3305041 B2 JP3305041 B2 JP 3305041B2
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14403Structure thereof only for on-demand ink jet heads including a filter

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出させて被
記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドと、その製
造方法と、前記インクジェットヘッドを備えたインクジ
ェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に適用されるイ
ンクジェットヘッド(以下、「記録ヘッド」という)に
は、一般に、図11に示すように、インクが吐出される
ための吐出口116と、前記吐出口116に供給するた
めのインクを貯える液室111と、前記吐出口116と
前記液室111とを連通する液流路(個別液流路)11
5と、前記液流路115の一部位に設けられたインクを
吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素
子(電気熱変換体)102と、前記液室111に外部か
らインクを供給するための供給口106とが設けられて
いる。
【0003】そして、従来の前記記録ヘッドの製造方法
としては、以下に示すようなものが知られる。
【0004】まず、エネルギー発生素子102が設けら
れた第1の基板101にポジ型もしくはネガ型の感光性
ドライフィルムを貼り、前記感光性ドライフィルムのう
ち吐出口116、液流路115および液室111の一部
に相当するパターンをマスクしもしくは露出させて露光
し、現像して前記吐出口116、液流路115および液
室111の一部に相当するパターンの固体層(不図示)
を第1の基板101上に設ける。次に、前記固体層およ
び第1の基板101の上に活性エネルギー線により硬化
する活性エネルギー線硬化性材料を適宜厚さに塗布す
る。次に、液室111の他の一部を形成するための凹部
105および供給口106が設けられた活性エネルギー
線透過性の第2の基板104を前記活性エネルギー線硬
化性材料の上に前記凹部105を液室111が形成され
る予定位置に合わせて貼り付け積層体を作る。さらに、
前記活性エネルギー線硬化性材料のうち液室111が形
成される予定部分を隠すように第2の基板104をマス
クして活性エネルギー線をその第2の基板104を通し
て活性エネルギー線硬化性材料に照射し硬化させる。つ
いで、前記活性エネルギー線硬化性材料が硬化された積
層体を吐出口116を形成する位置で切断して前記固体
層の端面を露出させたのち前記固体層と未硬化の活性エ
ネルギー線硬化性材料とを溶解する溶剤中に浸漬し、前
記積層体から前記固体層および未硬化の活性エネルギー
線硬化性材料を溶解除去して内部に液流路115および
液室111を形成する空間を設ける方法である(特開昭
61−154947号公報及び特開昭62−25345
7号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の記録ヘ
ッドは、インクを吐出口へ安定して供給するために、液
流路の断面積は吐出口の断面積より大きなものとなって
いるこのため、インク中に不純物粒子等のゴミが存在す
る場合には、記録に際してインクが液流路に供給された
ときに、前記ゴミが吐出口近傍に達することがあった。
前記ゴミが吐出口近傍に達すると、インク吐出の際に、
インクの吐出方向がずれたり、インクの吐出量が変化し
てむらが生じる等、正常な吐出が行われなくなるという
問題点があった。また、場合によっては前記ゴミが吐出
口を塞いでしまい、インクが吐出されなくなってしまう
という問題点があった。
【0006】さらに、記録ヘッドに強い振動等が与えら
れると、吐出口よりインクが漏れたり、逆に、インクが
液室側に逆流して、インクの正常な吐出が行われなくな
る場合があるという問題点もあった。
【0007】そして、上述した各問題点を解決するため
には、液流路にフィルタ等を設けるとよいが、フィルタ
等を設けることによって、記録ヘッドを構成する部品点
数が増えたり、記録ヘッドの製造工程が増えるため、記
録ヘッドの製造コストが上ったり、さらには部品点数が
増えたり製造工程が増えることによって、かえってゴミ
の発生につながるおそれがあるという問題点があった。
【0008】また場合により、フィルタを設けることに
よりインク供給が妨げられ吐出の応答周波数が低下する
ことも起りうる。
【0009】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、部品点数や製造工程を増
やさずに、インク中のゴミを吐出口近傍に達しにくくす
る改良されたインクジェットヘッド、その製造方法およ
び前記インクジェットヘッドを備えたインクジェット装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め本発明のインクジェットヘッドは、インクが吐出され
る吐出口と、前記吐出口からインクを吐出するためのエ
ネルギーを発生するエネルギー発生素子と、前記エネル
ギー発生素子に対応して設けられ、前記吐出口にインク
を供給する液流路と、を備えたインクジェットヘッドに
おいて、前記液流路の前記エネルギー発生素子が設けら
れた部位より反吐出口側の開口部に流路形成部材により
形成されているフィルタを備えるとともに、該フィルタ
の幅は前記流路の開口幅よりも大きく、少なくとも該流
路の全幅に対応して延在していることを特徴とする。
【0011】また、インクが吐出される吐出口と、前記
吐出口からインクを吐出するためのエネルギーを発生す
るエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子に対
応して設けられ、前記吐出口にインクを供給する液流路
と、を備えたインクジェットヘッドにおいて、前記液流
路の前記エネルギー発生素子が設けられた部位より反吐
出口側の開口部に流路形成部材により形成されている
ィルタを備えるとともに、該フィルタの幅は前記流路の
開口幅よりも小さく、高さが前記流路の開口高さよりも
小さいことを特徴とする。
【0012】エネルギー発生素子は、インクを吐出する
ための熱エネルギーを発生する電気熱変換体であること
を特徴とする。
【0013】 吐出口が被記録媒体の記録領域の全幅に
わたって形成されているフルラインタイプであるインク
ジェットヘッド。前記インクジェットヘッドを備えるイ
ンクジェット記録装置であって、記録信号に基づいてイ
ンクを前記インクジェットヘッドの吐出口から吐出して
記録を行うことを特徴とするインクジェット装置を提供
する。
【0014】 エネルギー発生素子は、インクを吐出す
るための熱エネルギーを発生する電気熱変換体である前
記のインクジェット装置を提供する。吐出口が被記録媒
体の記録領域の全幅にわたって形成されているフルライ
ンタイプである前記のインクジェット装置提供する。
【0015】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、記録
に際し、インクジェットヘッド外部から供給されたイン
クはフィルタ構造を通って吐出口より吐出される。この
とき、インク中に吐出口の断面または巾より大きいゴミ
が存在すると、前記フィルタ構造がフィルタとして作用
し、前記ゴミは前記フィルタ構造で遮られるため、前記
ゴミが吐出口近傍に詰まること等によるインクの吐出不
良が抑えられる。
【0016】フィルタ構造によって、インクの吐出不良
の発生する確率が極端に押さえられる。これは以下の理
由によるものと考えられる。すなわち、インク中のゴミ
の形状、大きさは不定であり、一つのゴミについて考え
ても見る角度によりその形状(以下投影形状と言うこと
にする)は、種々の形状を取りうる。たとえば、ゴミと
して直径10μm、長さ50μmの円筒状ものを考え、
フィルタ構造として幅15μm、高さ25μmのもの
を、1つは図12の様に曲路を有しないもの、もう1つ
は図13の様に千鳥状に設け曲路を有するものを考え
る。図12,13で斜線部は柱で、斜線部間が高さ25
μmの液路である。図12の配置では前記のゴミが通過
する可能性があるのに対し、図13の曲路を有するもの
では通過する事ができない。ゴミの形状、大きさは不定
で、上の例は一例にしかすぎないが、曲路を設ける事
で、ゴミの通過する確率が著しく小さくなる事が理解で
きる。
【0017】またフィルタ構造の別の例を模式的に説明
したのが図25(A)及び(B)である。吐出口の巾×
高さは20×25μmと仮定し、図25(A)の開口部
は同じく22×25μmとする。図25(B)は22×
25μmの開口部の中央に上部寸法がφ2μmで下に行
く程細くなり高さ5μmの所まで伸びる逆円錐形をした
突起が形成されている。ゴミとして球状のものを仮定し
た場合、吐出口に詰まるゴミはインク流路を通過したも
ののうち径が20μmより大のものである。図25
(A)の開口部は径が22μmより小のゴミは捕えきれ
ず、吐出口詰まりを発生する可能性がある。一方図25
(B)では径が約11μmのゴミまで捕ることができ、
11μm以下のゴミはたとえ通過しても、吐出口を詰ま
らせる事はない。以上は、ゴミを球と仮定した場合で、
実際のゴミは、角度により様々な形状、寸法を有する。
したがって、実際は図25(B)の様な突起を設けても
完全なゴミ捕りになるとは言えないが非常に効果のある
事が理解できる。更に突起を設けても開口部断面積があ
まり小さくならずインクの流れがスムーズで吐出周波数
低下の要因となり難いという特徴も有する。
【0018】フィルタ構造では、前述のフィルタとして
の作用の他に、第2の作用として図33に模式的に示す
様に、細長いゴミ51に対し、向きをそろえるという作
用である。細長いゴミは開口部ではインクの流れ52に
沿って吐出側(図33の下側)に向く。本発明では開口
部の吐出側に凹部を有する柱が設けられているので、こ
の整列されたゴミに対し錠と錠穴の関係の様に凹部にゴ
ミを捕捉する事ができ、開口部を通過してしまう様な細
長いゴミも効率的に遮る事ができるのである。
【0019】また、インクは前記フィルタ構造を必ず通
ることにより、液流路内でのインクの流動性が抑えられ
るので、インクジェットヘッドに強い振動等が与えられ
た際に、吐出口からのインクの漏れや、インクのインク
貯蔵部側への逆流の発生が抑えられる。
【0020】また、別のフィルタ構造では、通常ゴミ取
り用のフィルタを取り付ける場合に問題となるその液路
抵抗の問題を解決する。すなわち、フィルタはゴミ等を
とらえる為のゴミが通過するところに、障害を設ける事
に相当するが、これがインクの流れに対しても障害とな
る為、吐出の応答周波数が低下し、高速印字ができなく
なってしまう。インクジェットヘッドでは、このフィル
タに相当する突起は針状のものであり、インクの流れを
ほとんど妨げることがなく、かつその配置については、
インク液流路形成時にパターニングで行なえるので、設
計者の考える理想のフィルタが形成できる。
【0021】本発明の、インクジェットヘッドの製造方
法においては、基板の素子面に、吐出口と、エネルギー
発生素子の位置に対応する液流路と、前記液流路のエネ
ルギー発生素子が設けられた部位より反吐出口側の少な
くとも一部に形成されるフィルタ構造において、フィル
タは流路形成部材により形成されているので、吐出口
と、液流路とが形成されるとともに、製造工程や部品点
数を増やすことなく、フィルタとして作用するフィルタ
構造が一体的に形成される。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0023】まず、上記フィルタ構造aを有するインク
ジェットヘッド(以下、「記録ヘッド」という)の一実
施例について説明する。
【0024】図1に示すように、ガラス、セラミック、
プラスチックあるいは金属等からなる第1の基板1の一
面には、エネルギー発生素子としての電気熱変換体2
が、エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造
プロセスにより成膜形成されて所定の間隔をおいて並ん
でおり、前記一面が素子面1aとなっている。各電気熱
変換体2には、それぞれ各電気熱変換体2を動作させる
ための制御信号入力用電極(不図示)が接続されてお
り、前記各電極からの信号入力によって、各電気熱変換
体2がその近傍のインクを加熱することで吐出エネルギ
ーを発生するようになっている。
【0025】素子面1aには、活性エネルギー線の照射
により硬化した1つの部材からなる構造部材10が積層
されている。構造部材10の、素子面1aに対向する面
には、各電気熱変換体2の位置に対応する複数個の個別
溝部が形成され、前記各個別溝部と素子面1aとにより
囲まれる空間がそれぞれ個別液流路15を構成する。前
記各個別溝部の一端は、構造部材10の一端面に開放
し、それぞれが吐出口16を構成している。前記各個別
溝部の他端の、素子面1aに対向する面には、前記各個
別溝部に連通する共通溝部が形成され、前記共通溝部と
素子面1aとにより囲まれる空間が共通液流路14を構
成する。これら共通液流路14および各個別液流路15
で液流路を構成している。また、共通液流路の中間部に
は複数の柱部12が所定の間隔をおいて形成されてお
り、隣りあう柱部12の間は吐出口16の断面積より小
さい断面積を有する複数の開口部13が、液の流れが曲
がるように設置されている。
【0026】構造部材10の、共通液流路14の一端に
は、素子面1aを底壁とする開口が形成されており、前
記開口は、構造部材10に積層された第2の基板4に形
成された凹部5とあわせて液室11を構成する。液室1
1は、吐出口16にインクを安定して供給する目的で設
けられているが、本発明において、液室11は必ずしも
必要なものではない。
【0027】一方、第2の基板4には、液室11と記録
ヘッドの外部とを連通する開口が形成されて供給口6と
なっている。供給口6には、インクタンク(不図示)等
に接続された供給管(不図示)が接続されており、イン
クが前記供給管を介してインクタンクから液室11に供
給される構成となっている。
【0028】ここで、前記各吐出口16からインクが吐
出されるときの動作について説明すると、液室11に供
給されて一時的に貯えられたインクは毛管現象により開
口部13を通って個別液流路15に侵入し、吐出口16
でメニスカスを形成して個別液流路15を満たした状態
を保つ。このとき、電極(不図示)を介して電気熱変換
体2が通電されて発熱すると、電気熱変換体2上のイン
クが急激に加熱されて個別液流路15内に気泡が発生
し、この気泡の膨張により吐出口16からインクが吐出
される。
【0029】このとき、インク中にゴミが存在しても開
口部13の断面が吐出口16の断面積より小さくかつ、
流路が曲がっているので、効率良くゴミが補捉される。
ここで補捉されないゴミは極めて小さいものであり、吐
出口からインクと共にヘッドの外に排出されてしまうと
考えられる。
【0030】本実施例では、液流路を共通液流路14と
個別液流路15とで構成し、吐出口16の断面積より小
さい断面積を有し、曲路を形成する開口部13を共通液
流路14内に設けたが、共通液流路14は必ずしも設け
る必要はなく、開口部13も前記液流路の少なくとも一
部に設けられていればよい。
【0031】また、インクを吐出するためのエネルギー
を発生するエネルギー発生素子として、前記電極に電気
熱変換体2を設けた例を示したが、これに限らず、イン
クに瞬間的に吐出圧力を加える機械的エネルギーを発生
する圧電素子などを用いてもよい。
【0032】さらに、前記吐出口16は、16個/mmと
いった高密度で128個もしくは256個形成すること
ができ、さらに被記録媒体の記録領域の全幅にわたるだ
けの数を形成してフルラインタイプとすることもでき
る。
【0033】次にフィルタ構造bを有する記録ヘッドの
一実施例を図18に示す。フィルタ構造以外の構造、作
用は図1に示したものと同様である。該フィルタ構造で
は、共通液流路14の中間には、各吐出出口16の並び
方向と平行に複数の柱部12が所定の間隔をおいて形成
されており、隣合う柱部12の間は、開口部13となっ
ている。さらにこの開口部13の間には突起8が形成さ
れている。そして開口部13と突起8で形成される間隔
が吐出口の巾より小さい。
【0034】ここで、インク中に吐出口に詰まる様な大
きいゴミが存在すると、開口部13及び突起8がフィル
タとして作用し、前記ゴミは遮られるため、吐出口近傍
に詰まって吐出不良となることがなくなる。
【0035】本実施例では、液流路を共通液流路14と
個別液流路15とで構成し、開口部13及び突起8を共
通液流路14内に設けたが、共通液流路14は必ずしも
設ける必要はなく、開口部13及び突起8も前記液流路
の少なくとも一部に設けられていればよい。
【0036】フィルタ構造cを有する記録ヘッドの一実
施例を図28に示す。フィルタ構造以外の構造、作用は
図1に示したものと同様である。該フィルタ構造では、
共通液流路14の中間には、各吐出出口16の並び方向
と平行に複数の柱部12が所定の間隔をおいて形成され
ており、隣合う柱部12の間は、吐出口16の断面積よ
り小さい断面積を有する開口部13となっている。また
この開口部の吐出口側には凹部を有する柱8’が形成さ
れている。
【0037】本実施例では、液流路を共通液流路14と
個別液流路15とで構成し、吐出口16の断面積より小
さい断面積を有する開口部13を共通液流路14内に設
けたが、共通液流路14は必ずしも設ける必要はなく、
開口部13も前記液流路の少なくとも一部に設けられて
いればよい。
【0038】フィルタ構造dを有する記録ヘッドの一実
施例を図36に示す。フィルタ構造以外の構造、作用は
図1に示したものと同様である。該フィルタ構造では、
共通液流路。には複数の突起12が、所定の間隔をおい
て形成されており、隣りあう突起の間隔は吐出口の巾よ
り狭くなっている。ここでいう吐出口の巾とは基板の素
子面1aと平行な平面と吐出口断面の交線方向を言う。
また後述する吐出口の高さは吐出口断面で第1の基板、
構造部材及び第2の基板の積層方向を言う。
【0039】ここで、インク中に吐出口16に詰まる様
な大きいゴミが存在すると、突起12がフィルタとして
作用し、前記ゴミは突起12に遮られるため、吐出口近
傍に詰まって吐出不良となることがなくなる。突起は碁
盤目配列(方形配列)や千鳥配列(三角配列)等により
配置することができる。
【0040】本実施例では、液流路を共通液流路14と
個別液流路15とで構成し、吐出口16の巾より狭い間
隔を有する突起12を共通液流路14内に設けたが、共
通液流路14は必ずしも設ける必要はなく、突起12も
前記液流路の少なくとも一部に設けられていればよい。
【0041】次に、フィルタ構造aを有する記録ヘッド
の製造方法の一実施例について説明する。
【0042】まず、図2に示すように、ガラス、セラミ
ック、プラスチックあるいは金属等からなる第1の基板
1の素子面1aには、それぞれ電極(不図示)が接続さ
れた2つの電気熱変換体2が、エッチング、蒸着、スパ
ッタリング等の半導体製造プロセスにより成膜形成され
て、所定の間隔をおいて設けられている。本実施例で
は、エネルギー発生素子が2個設けられたものについて
説明を進めるが、エネルギー発生素子ならびにそれに対
応する液流路および吐出口の数を前記2個に限るもので
はなく、その他の数に適宜変更して設けることができる
ことはいうまでもない。
【0043】また、図示されていないが、耐久性の向上
などを目的として、前記各電極、各電気熱変換体2を含
めて素子面1aに、保護膜などの各種の機能層を設ける
ことが一般的である。本実施例は、これら機能層の有
無、材質に関わりなくその効果を発揮するものである。
【0044】第1の基板1は、液流路および液室構成材
料の一部として機能し、また後述する固体層および構造
部材の支持体として機能させるものである。本実施例の
ように液室を設ける場合、後述する活性エネルギー線照
射の工程を第1の基板1側から行う場合には、第1の基
板1は活性エネルギー線透過性であることが必要である
が、その他の場合には、その形状、材質等、特に限定さ
れることなく使用することができる。
【0045】次に、図3に示すように、素子面1a上
の、各電気熱変換体2を含む個別液流路形成部位、液室
形成部位、および各個別液流路形成部位と液室形成部位
とを連絡し、吐出口の断面積より小さい断面積を有し曲
路を形成する開口部(以下、「フィルタ」という)を有
する共通液流路形成部位に、固体層3を積層する。ま
た、説明が前後するが、図4に、第2の基板4の一例を
示す。本実施例では、第2の基板4は、液室予定部位に
凹部5および1つの供給口6を有したものとして構成さ
れている。尚液室凹部に対応するプロセスについては前
記した特開昭62−253457号公報に詳細に記載さ
れている。又、以後図5〜図8は図3のAA及び図4の
AA′に対応する断面図を示す。
【0046】固体層3は、後述する各工程を経た後に除
去され、該除去部分に液流路、液室およびフィルタが構
成される。もちろん、液流路、液室およびフィルタの形
状は所望のものとすることが可能であり、固体層3も該
液流路、液室およびフィルタの形状に応じたものとする
ことができる。因に、本実施例では、2つの電気熱変換
体2に対応して設けられる2つの吐出口のそれぞれから
インク小滴を吐出させることが可能なように、液流路は
2つに分岐され、液室は該流路の各々にインクを供給し
得るようにこれらと連通したものとされている。
【0047】このような固体層3を構成するに際して用
いられる材料および手段としては、例えば下記に列挙す
るようなものが具体的なものとして挙げられる。 感光性ドライフィルムを用い、所謂ドライフィルムの
画像形成プロセスに従って固体層3を形成する。 第1の基板1上に所望の厚さの溶剤可溶性ポリマー層
およびフォトレジスト層を順に積層し、該フォトレジス
ト層のパターン形成後、溶剤可溶性ポリマー層を選択的
に除去する。 樹脂を印刷する。
【0048】に挙げた感光性ドライフィルムとして
は、ポジ型のものもネガ型のものも用いることができる
が、例えばポジ型ドライフィルムであれば、活性エネル
ギー線照射によって、現像液に可溶化するポジ型ドライ
フィルム、またネガ型ドライフィルムであれば、光重合
型であるが塩化メチレンあるいは強アルカリで溶解ある
いは剥離除去し得るネガ型ドライフィルムが適してい
る。
【0049】ポジ型ドライフィルムとしては、具体的に
は、例えば「OZATEC R225 」〔商品名、ヘキストジャパ
ン(株)〕等、またネガ型ドライフィルムとしては、
「OZATEC Tシリーズ」〔商品名、ヘキストジャパン
(株)〕、「PHOTEC PHTシリーズ」〔商品名、日立化成
工業(株)〕、「RISTON」〔商品名、デュ・ポン・ド・
ネモアース・ Co 〕等が用いられる。
【0050】もちろん、これらの市販材料のみならず、
ポジティブに作用する樹脂組成物、例えばナフトキノン
ジアジド誘導体とノボラック型フェノール樹脂を主体と
する樹脂組成物、及びネガティブに作用する樹脂組成
物、例えばアクリルエステルを反応基とするアクリルオ
リゴマーと熱可塑性高分子化合物および増感剤を主体と
する組成物、あるいはポリチオールとポリエン化合物お
よび増感剤とからなる組成物等を同様に用いることがで
きる。
【0051】に挙げた溶剤可溶性ポリマーとしては、
それを溶解する溶剤が存在し、コーティングによって被
膜形成し得る高分子化合物であればいずれでも用い得
る。ここで用い得るフォトレジスト層としては、典型的
にはノボラック型フェノール樹脂とナフトキノンジアジ
ドから成るポジ型液状フォトレジスト、ポリビニルシン
ナメートから成るネガ型液状フォトレジスト、環化ゴム
とビスアジドから成るネガ型液状フォトレジスト、ネガ
型感光性ドライフィルム、熱硬化型および紫外線硬化型
のインキ等が挙げられる。
【0052】に挙げた印刷法によって固体層3を形成
する材料としては、例えば蒸発乾燥型、熱硬化型あるい
は紫外線硬化型等のそれぞれの乾燥方式で用いられてい
る平板インキ、スクリーンインキならびに転写型の樹脂
等が用いられる。
【0053】以上に挙げた材料群の中で、加工精度や除
去の容易性あるいは作業性等の面から見て、の感光性
ドライフィルムを用いる手段が好ましく、その中でもポ
ジ型ドライフィルムを用いるのが特に好ましい。すなわ
ち、ポジ型感光性材料は、例えば解像度がネガ型の感光
性材料よりも優れている、レリーフパターンが垂直かつ
平滑な側壁面を持つ、あるいはテーパ型ないし逆テーパ
型の断面形状が容易につくれるという特長を持ち、液流
路を形づくる上で最適である。また、レリーフパターン
を現像液や有機溶剤で溶解除去できる等の特長も有して
おり、本発明における固体層形成材料として好ましいも
のである。特に、例えば先に挙げたナフトキノンジアジ
ドとノボラック型フェノール樹脂を用いたポジ型感光性
材料では、弱アルカリ水溶液あるいはアルコールで完全
溶解できるので、エネルギー発生素子の損傷を何ら与え
ることがなく、かつ後工程での除去もきわめて速やかで
ある。このようなポジ型感光性材料の中でも、ドライフ
ィルム状のものは、10〜100μmの厚膜のものが得
られる点で、最も好ましい材料である。
【0054】固体層3が形成された第1の基板1には、
図5に示されるように、固体層3を覆うように、活性エ
ネルギー線により硬化して構造部材となる、活性エネル
ギー線硬化性材料7が積層される。
【0055】構造部材としては、固体層3を覆設し得る
ものであれば好適に使用することができるが、該部材
は、液流路、液室およびフィルタを形成して記録ヘッド
としての構造材料と成るものであるので、基板との接着
性、機械的強度、寸法安定性、耐蝕性の面で優れたもの
を選択し用いることが好ましい。そのような材料を具体
的に示せば、液状で、紫外線硬化および電子ビーム硬化
などの活性エネルギー線硬化性材料が適しており、中で
もエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ジグリコールジアルキ
ルカーボネート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂、尿素樹脂等が用いられる。特に、光によってカ
チオン重合を開始することのできるエポキシ樹脂、光に
よってラジカル重合できるアクリルエステル基を持った
アクリルオリゴマー類、ポリチオールとポリエンを用い
た光付加重合型樹脂、不飽和シクロアセタール樹脂等
は、重合速度が大きく、重合体の物性も優れており、構
造部材として適している。
【0056】活性エネルギー線硬化性材料7の積層方法
としては、例えば基板形状に即したノズルを用いた吐出
器具、アプリケータ、カーテンコータ、ロールコータ、
スプレコータ、スピンコータ等の手段で積層する方法が
具体的なものとして挙げられる。尚、液状の硬化性材料
を積層する場合には、該材料の脱気を行った後、気泡の
混入を避けながら行うのが好ましい。
【0057】次に、図6に示すように、第1の基板1の
活性エネルギー線硬化性材料7上に第2の基板4を積層
する。尚、第2の基板4は、本発明に必ずしも必要なも
のではない。この際、第2の基板4には、所望の液室容
積を得るための液室凹部5を必要に応じて液室形成部位
に設けてもよい。もちろん第2の基板4も第1の基板1
と同様に、ガラス、プラスチック、感光性樹脂、金属、
セラミックス等の所望の材質のものを用いることができ
るが、後述する活性エネルギー線照射の工程を第2の基
板4側から行なう場合は、活性エネルギー線透過性であ
ることが必要である。また、第2の基板4には、インク
供給用の供給口6が予め設けられていてもよい。
【0058】上記においては特に示さなかったが、活性
エネルギー線硬化性材料7の積層は、第2の基板4を固
体層3に積層した後に行なってもよい。この場合の積層
方法としては、第2の基板4を第1の基板1と圧着した
後、内部を減圧にし、その後、活性エネルギー線硬化性
材料7を注入する等の方法が好ましく用いられる。ま
た、第2の基板4を積層するに際しては、活性エネルギ
ー線硬化性材料7を所要の厚さにするべく、例えば各基
板1、4間にスペーサーを設けたり、第2の基板4の端
部に凸部を設ける等の工夫をしてもよい。
【0059】こうして第1の基板1、固体層3、活性エ
ネルギー線硬化性材料7および第2の基板4が順次積層
された積層体を得た後、図7に示すように、活性エネル
ギー線透過性の基板側(本実施例では第2の基板4)か
ら活性エネルギー線9を照射する。この活性エネルギー
線9の照射により、該照射部分の活性エネルギー線硬化
性材料7(図6参照)が硬化して構造部材10が形成さ
れるとともに、該硬化によって第1の基板1と第2の基
板4の接合も行なわれる。
【0060】活性エネルギー線9としては、紫外線、電
子線、可視光線等が利用できるが、基板を透過させての
露光であるので紫外線、可視光線が好ましく、また重合
速度の面から紫外線が最も適している。紫外線の線源と
しては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲンランプ、
キセノンランプ、メタルハライドランプ、カーボンアー
ク等のエネルギー密度の高い光源が好ましく用いられ
る。光源からの光線は、平行性が高く、熱の発生が少な
いもの程精度の良い加工が行なえるが、印刷製版ないし
プリント配線板加工あるいは光硬化型塗料の硬化に一般
に用いられている紫外線光源であれば概ね利用可能であ
る。
【0061】次いで、例えば吐出口面が露出していない
場合等、必要に応じてダイヤモンドブレードを用いたダ
イシングソー等によって、活性エネルギー線9の照射に
よる硬化を終了した積層体を所要の位置で切断し、吐出
口面を露出させる。しかし、このような切断の操作は、
本発明の実施のために必ずしも必要ではなく、例えば液
状の硬化性材料を用い、該材料を積層する際に型を使用
し、吐出口が閉じて覆われてしまうことがなく、且つ吐
出口面が平滑に成型されるようにした場合等には、切断
は不要である。
【0062】次いで、活性エネルギー線照射を終了した
上記積層体から、固体層3を図8に示すように除去し
て、開口部(フィルタ)13を有する共通液流路14
(図1参照)および個別液流路15を形成する。
【0063】固体層3の除去手段としては特に限定され
るものではないが、具体的には例えば固体層3を溶解ま
たは膨潤あるいは剥離する液体に浸漬して除去する等の
方法が好ましいものとして挙げられる。この際、必要に
応じて超音波処理、スプレー、加熱、攪拌、振とう、加
圧循環、その他の除去促進手段を用いることも可能であ
る。
【0064】上記除去手段に対して用いられる液体とし
ては、例えば含ハロゲン炭化水素、ケトン、エステル、
芳香族炭化水素、エーテル、アルコール、N−メチルピ
ロリドン、ジメチルホルムアミド、フェノール、水、酸
あるいはアルカリを含む水、等が挙げられる。これら液
体には、必要に応じて海面活性剤を加えても良い。ま
た、固体層3としてポジ型ドライフィルムを用いる場合
には、除去を容易にするために固体層3に改めて紫外線
照射を施すのが好ましく、その他の材料を用いた場合
は、40〜60℃に液体を加温するのが好ましい。
【0065】図8には、上記のような固体層3の除去を
行なった後の状態が示されているが、本実施例の場合、
固体層3は、これを溶解する液体中に浸漬され、記録ヘ
ッドの吐出口16(図1参照)と液供給口6を通して溶
解除去されている。
【0066】次に、フィルタ構造bを有する記録ヘッド
の製造方法の一実施例について説明する。このものも基
本的には上述フィルタ構造aの場合と同様にして製造す
ることができる。但し、固体層を形成するには図19に
示すように、素子面1a上の、各電気熱変換体2を含む
個別液流路形成部位、液室形成部位、および各個別液流
路形成部位と液室形成部位とを連絡し、開口部及び突起
に対応する凹部を有する共通液流路形成部位に、固体層
3を積層する。また、図20に、第2の基板4の一例を
示す。図21〜図24は前述図5〜図8に対応するもの
であり、図19のAAおよび図20のA’A’に対応す
る断面図を示す。固体層3を構成するに際して用いられ
る材料および手段としては、例えば以下に列挙するよう
なものが具体的なものとして挙げられる。 感光性レジストと用い、半導体製造で一般的に行われ
ている画像形成プロセスに従って固体層3を形成する。 第1の基板1上に所望の厚さの溶剤可溶性ポリマー層
およびフォトレジスト層を順に積層し、該フォトレジス
ト層のパターン形成後、溶剤可溶性ポリマー層を選択的
に除去する。
【0067】に挙げた感光性レジストの中でも特に一
定の厚さに形成された感光性ドライフィルムが特に有効
である。感光性ドライフィルムとしては、前述フィルタ
構造aを有する記録ヘッドで述べたと同じものを用いる
ことができる。
【0068】フィルタ構造bによる態様では、突起に対
応する部分を、固体層のパターン形成時に同一プロセス
で作り込むという特徴を有している。具体的には、固体
層としての感光性レジストを用いる場合では、突起部
に対応するマスクパターンを感光性レジストの解像力以
上の細かさで作成するか、又は露光・現像等のいわゆる
パターニング条件を適正に選択する事で容易に形成され
る。又固体層としてに挙げた溶剤可溶性ポリマーを用
いフォトレジストを積層後、該フォトレジスト層のパタ
ーン形成後、溶剤可溶性ポリマー層を選択的に除去する
場合では、突起に対応するパターンを細かいものとし、
溶剤が入り込みにくくする事で、溶解除去スピードを他
のインク液流路の壁やヘッド外周の壁に相当する部分よ
り相対的に遅くできるので、突起に相当する部分は貫通
する事なく、他の部分のパターン形成が行なえる。これ
により突起に相当する固体層が形成できる。固体層3は
図24に示すように除去して、開口部13および突起8
(フィルタ)を有する共通液流路14(図18参照)お
よび個別液流路15を形成する。
【0069】次に、フィルタ構造cを有する記録ヘッド
の製造方法の一実施例について説明する。このものも基
本的には上述フィルタ構造aの場合と同様にして製造す
ることができる。但し、固体層を形成するには図29に
示すように、素子面1a上の、各電気熱変換体2を含む
個別液流路形成部位、液室形成部位、および各個別液流
路形成部位と液室形成部位とを連絡し、吐出口の断面積
より小さい断面積を有する開口部及び凹部を有する柱
8’を有する共通液流路形成部位に、固体層3を積層す
る。また、図30に、第2の基板4の一例を示す。図3
1〜図32は前述図7〜図8に対応するものであり、図
29のAAおよび図30のA’A’に対応する断面図を
示す。これらは凹部を有する柱8’に対応する断面であ
るが開口部についても同一プロセスで行われる。固体層
3は図32に示すように除去して、開口部13および凹
部を有する柱8’を有する共通液流路14(図28参
照)および個別液流路15を形成する。
【0070】次に、フィルタ構造dを有する記録ヘッド
の製造方法の一実施例について説明する。このものも基
本的には上述フィルタ構造aの場合と同様にして製造す
ることができる。但し、固体層を形成するには図37に
示すように、素子面1a上の、各電気熱変換体2を含む
個別液流路形成部位、液室形成部位、および各個別液流
路形成部位と液室形成部位とを連絡し、吐出口の巾より
狭い間隔を有する突起(フィルタ)を有する共通液流路
形成部位に、固体層3を積層する。また、図38に、第
2の基板4の一例を示す。図39〜図42は前述図5〜
図8に対応するものであり、図37のAAおよび図38
のA’A’に対応する断面図を示す。固体層3を構成す
るに際して用いられる材料および手段としては、例えば
以下に列挙するようなものが具体的なものとして挙げら
れる。 感光性レジストと用い、半導体製造で一般的に行われ
ている画像形成プロセスに従って固体層3を形成する。 第1の基板1上に所望の厚さの溶剤可溶性ポリマー層
およびフォトレジスト層を順に積層し、該フォトレジス
ト層のパターン形成後、溶剤可溶性ポリマー層を選択的
に除去する。
【0071】に挙げた感光性レジストの中でも特に一
定の厚さに形成された感光性ドライフィルムが特に有効
である。感光性ドライフィルムとしては、前述フィルタ
構造aを有する記録ヘッドで述べたと同じものを用いる
ことができる。
【0072】フィルタ構造dによる態様では、突起に対
応する部分を、固体層のパターン形成時に同一プロセス
で作り込むという特徴を有している。具体的には、固体
層としての感光性レジストを用いる場合では、突起部
に対応するマスクパターンを感光性レジストの解像力以
上の細かさで作成するか、又は露光・現像等のいわゆる
パターニング条件を適正に選択する事で容易に形成され
る。又固体層としてに挙げた溶剤可溶性ポリマーを用
いフォトレジストを積層後、該フォトレジスト層のパタ
ーン形成後、溶剤可溶性ポリマー層を選択的に除去する
場合では、突起に対応するパターンを細かいものとし、
溶剤が入り込みにくくする事で、溶解除去スピードを他
のインク液流路の壁やヘッド外周の壁に相当する部分よ
り相対的に遅くできるので、突起に相当する部分は貫通
する事なく、他の部分のパターン形成が行なえる。これ
により突起に相当する固体層が形成できる。固体層3は
図42に示すように除去して、突起12(フィルタ)を
有する共通液流路14(図36参照)および個別液流路
15を形成する。
【0073】つぎに、フィルタ構造a、b、cまたはd
を有するインクジェット装置の第1実施例について説明
する。
【0074】図9において、所定の記録信号に基づいて
インクを吐出し、所望の画像を記録する記録ヘッド21
は、前述した記録ヘッドの実施例に示したものと同様の
構成のものであり、また、前述した記録ヘッドの製造方
法の実施例の方法により製造されたものである。
【0075】前記記録ヘッド21を搭載したキャリッジ
22は、2本のガイド軸23、24に矢印B方向に摺動
自在に嵌合され、キャリッジモータ25の出力軸に固着
されたプーリ27と回転自在に軸支されたプーリ26と
にかけまわされたタイミングベルト28の一部位に結合
されている。記録ヘッド21は、キャリッジモータ25
の駆動力によりプーリ27が正転、逆転することにより
タイミングベルト28が正転、逆転し、矢印B方向に往
復移動する構成となっている。
【0076】被記録媒体である記録紙29は、ペーパー
パン30によってガイドされ、ピンチローラで圧接させ
られている図示しない紙送りローラによって搬送され
る。この搬送は、紙送りモータ36を駆動源として行な
われる。搬送された記録紙29は、排紙ローラ33と拍
車34とによりテンションを加えられていて、弾性部材
で形成される紙押え板32によってヒータ31に圧接さ
せられているため、ヒータ31に密着させられながら搬
送される。記録ヘッド21により噴射されたインクが付
着した記録紙29は、ヒータ31によって温められ、付
着したインクはその水分が蒸発して記録紙29に定着す
る。
【0077】回復ユニット35は、記録ヘッド21の吐
出口(図示せず)に付着した異物や粘度の高くなったイ
ンクを除去することにより、吐出特性を正規の状態に維
持するためのものである。
【0078】前記回復ユニット35にはキャップ38a
が設けられており、記録ヘッド21の吐出口をキャッピ
ングして、目詰まりの発生を防止するためのものであ
る。前記キャップ38aの内部にはインク吸収体38が
配設されている。
【0079】また、前記回復ユニット35の記録領域側
には、記録ヘッド21の吐出口が形成された面と当接
し、前記吐出口が形成された面に付着した異物やインク
滴をクリーニングするためのクリーニングブレード37
が設けられている。
【0080】つぎに、インクジェット装置の第2実施例
について説明する。
【0081】図10は、インクジェット装置の第2実施
例の要部のみを示す概略斜視図であり、所定の記録信号
に基づいてインクを吐出し、所望の画像を記録する記録
ヘッド41は、前述した記録ヘッドの実施例に示したも
のと同様の構成を有するフルラインタイプであり、ま
た、前述した記録ヘッドの製造方法の実施例の方法によ
り製造されたものである。
【0082】前記記録ヘッド41は、図示しないインク
ジェット装置本体に装着されており、複数個の吐出口が
列設された吐出口面41aが搬送ベルト42の搬送面4
2aと所定の間隙だけ離反した位置にある。
【0083】前記搬送ベルト42は、インクジェット装
置本体にそれぞれ回転自在に軸支された2個のローラ4
3a、43bにかけまわされており、少なくとも1個の
ローラが強制回転されることにより、矢印C方向に回転
するものである。
【0084】本実施例のインクジェット装置は、図示し
ない給紙部(図示右側)から搬送ベルト42に向けて送
り出された被記録媒体が前記搬送ベルト42の搬送面4
2aに吸着されて記録ヘッド41の吐出口面41aと搬
送面42aとの間隙を通過し、このとき、前記記録ヘッ
ド41の各吐出口からインクが吐出されて記録が行なわ
れる構成となっている。
【0085】次に、フィルタ構造aを有する記録ヘッド
の実験例について説明する。
【0086】本実験に先立ち、図2〜図8に示した記録
ヘッドの製作手順に準じて、表1に示す5種類の記録ヘ
ッドを各100個ずつ作成した。各試料の吐出口の断面
積は、500μm2 (巾20μm×高さ25μm)であ
る。
【0087】図14〜16のフィルタは開口部断面積が
吐出口断面積より小さくかつ曲路となっている本発明の
実施形態である。図17は比較例1として曲路のないも
の、比較例2としてはフィルタのないものを用いた。
【0088】
【表1】 以下に、本実験に使用した記録ヘッドの試料の製作手順
を説明する。
【0089】まず、エネルギー発生素子としての電気熱
変換体(材質HfB2 )を、第1の基板としてのガラス
基板(厚さ1.1mm)上に形成した後、該第1の基板上
にポジ型ドライフィルム「OZATEC R225 」〔ヘキストジ
ャパン(株)〕から成る厚さ25μmの感光層をラミネ
ーションによって形成した。この感光層に各試料の液流
路開口部及び曲路、液室等の形状に相当するパターンの
マスクを重ね、50mJ/cm2の紫外線照射を行なった。
【0090】次に5%のメタケイ酸ナトリウム水溶液に
てスプレー現像を行ない、上記電気熱変換体を含むガラ
ス基板上の液流路および液室形成予定部分に厚さ約25
ミクロンのレリーフの固体層を形成した。
【0091】上記同様の操作手順で、上記同様の固体層
を積層した基板を各試料ごとに100個ずつ合計500
個作成した後、該固体層が形成されている基板のそれぞ
れに、液状の活性エネルギー線硬化性材料としてエポキ
シ樹脂「Cyracure UVR-6110」〔日本ユニオンカーバイ
ト(株)製〕を積層した。その積層手順は以下のように
行なった。
【0092】活性エネルギー線硬化性材料を、触媒(ト
リフェニルホニウムヘキサフルオロアンチモネート)と
混合し、真空ポンプを用いて脱泡した。その後、上記脱
泡した活性エネルギー線硬化性材料を前記固体層が積層
されている第1の基板のそれぞれにアプリケータを用い
て、該基板の上面から70ミクロンの厚さに塗布した。
【0093】次に、この活性エネルギー線硬化性材料を
積層した第1の基板のそれぞれに、その厚さが1.1mm
で、液室形成予定部位に深さ0.3mmの凹部と、該凹部
の中央に記録液供給のための貫通孔(供給口)を持つ第
2の基板としてのガラス基板を、液室形成予定部位の位
置を合わせて積層した。
【0094】次に、この積層体の第2の基板の上方から
超高圧水銀灯「ユニアーク」〔ウシオ電機(株)製〕に
よる照射を行なった。このときの365nm付近の光の積
算強度は、1000mW/cm2であた。次いで、電気熱変換
体が、吐出口から0.1mmの位置となるように切断し、
吐出口面を形成した。
【0095】吐出口面を露出させた500個の積層体を
それぞれエタノール中に浸漬し、液室中にエタノールを
充填し、かつ吐出口面をエタノールに接触した状態で超
音波洗浄槽中にて約3分間溶解除去操作を行なった。溶
解除去が終了した後、5%のNaOH水溶液及び純水で
洗浄を行なった。洗浄後これら積層体を乾燥し、高圧水
銀灯を用いて10J/cm2 の後露光を行ない活性エネルギ
ー線硬化性材料を完全硬化させた。
【0096】このようにして作成された500個の記録
ヘッドの液流路中には、いずれの場合にも固体層の残渣
が全く存在しなかった。更に、これら記録ヘッドをイン
クジェット装置に装着し、純水/グリセリン/ダイレク
トブラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5
(重量部)から成るインクジェットインクを用いて吐出
試験を5×108 パルス行なった。結果は表2に示す。
【0097】
【表2】 表2において、ノズル詰まり」とは、個別液流路にゴミ
が詰っているのが顕微鏡で観察される場合をいい、ノズ
ル詰まり発生率は、ノズル詰まりが発生している個別液
流路の数/記録ヘッドの数で表わしたものである。ま
た、「不吐」は、個別液流路に詰ったゴミが、個別液流
路を狭くして、インクが吐出されなかった回数、そし
て、「ヨレ」は、個別液流路に詰ったゴミにより吐出力
が低下して、インクがまっすぐに吐出されなかった回数
を示す。
【0098】従来例1aのフィルタのないヘッドでは半
数にノズル詰まりが発生し、1/5の割合で不吐やヨレ
が発生した。比較例1aではフィルタを設けた事でノズ
ル詰まり発生率、不吐、ヨレの割合が改善されている
が、これらと比較して、実施例1a,2a及び3aでは
表中にある様に曲路の効果が非常に顕著に表われてい
る。
【0099】次に、フィルタ構造bを有する記録ヘッド
の実験例について説明する。
【0100】本実験に先立ち、図2、図19〜図24に
示した記録ヘッドの製作手順に準じて、表3に示す5種
類の記録ヘッドを各100個ずつ作成した。各試料の吐
出口の断面積は、500μm2 (巾20μm×高さ25
μm)である。
【0101】試料1b、2bは突起が形成された本発明
の実施例を示すもので、図26、27のフィルタを有し
ている。突起の長さはいづれも長さ約20μmで形成さ
れていた。試料No.3b、4bは比較例として図26、
27の中で突起8がないものをあげた。又開口部突起共
にない図11のタイプを従来例としてあげた。
【0102】
【表3】 本実験に使用した記録ヘッドの試料の製作手順は前述し
たフィルタ構造aの場合と同様であった。
【0103】このようにして作成された500個の記録
ヘッドの液流路中には、いずれの場合にも固体層の残渣
が全く存在しなかった。更に、これら記録ヘッドをイン
クジェット装置に装着し、純水/グリセリン/ダイレク
トブラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5
(重量部)から成るインクジェットインクを用いて吐出
試験を109 パルス行なった。結果は表4に示す。
【0104】
【表4】 表から判るように、フィルタ構造bによる突起を有する
フィルタは、ノズル発生率、不吐、ヨレに対して著しい
効果がみられる。
【0105】次に、フィルタ構造cを有する記録ヘッド
の実験例について説明する。
【0106】本実験に先立ち、図2、5、6、29〜3
2に示した記録ヘッドの製作手順に準じて、表5に示す
7種類の記録ヘッドを各100個ずつ作成した。全て吐
出口寸法は巾25μm×高さ25μm=断面積625μ
2 である。試料No.1c、2cは本発明の実施例で図
34で示されるタイプの開口部及び凹部を有する記録ヘ
ッドである。試料No.3c、4cは開口部の断面積が大
きいもの、試料No.5c、6cは凹部がないもの(フィ
ルタ構造aに包含される参考例)、試料No.7cは柱が
全くない従来例(図11に示されるタイプのヘッド)で
ある。
【0107】
【表5】 a=開口部の巾寸法 S=開口部断面積 高さは全て25μm 本実験に使用した記録ヘッドの試料の製作手順は基本的
に前述フィルタ構造aの場合と同様であった。但し、感
光層に重ねるマスクは各試料の液流路、液室、開口部、
凹部を有する柱それぞれの形状に相当するパターンであ
り50mJ/cm2の紫外線照射を行った。
【0108】このようにして作成された700個の記録
ヘッドの液流路中には、いずれの場合にも固体層の残渣
が全く存在しなかった。更に、これら記録ヘッドをイン
クジェット装置に装着し、純水/グリセリン/ダイレク
トブラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5
(重量部)から成るインクジェットインクを用いて吐出
試験を109 パルス行なった。吐出試験の結果を表6に
示す。
【0109】
【表6】 表6から判るように、液流路中に吐出口より断面積の小
さい開口部を設けかつ、開口部の吐出口側に凹部を有す
る柱を設けたフィルタ構造c有するものではノズル詰ま
りが大幅に減少し、印字における不吐やヨレの発生も少
なくなることがわかる。
【0110】次に、フィルタ構造dを有する記録ヘッド
の実験例について説明する。
【0111】本実験に先立ち、図2、図36〜42に示
した記録ヘッドの製作手順に準じて表7に示す、6種類
の記録ヘッドを各100個づつ作製した。各試料の吐出
口の断面積は、625μm2 (巾25μm×高さ25μ
m)である。
【0112】試料1d〜4dは、図43に示す配置で突
起が形成された記録ヘッドで、試料No.1d、2dは突
起の間隔aが吐出口の巾25μmより狭く配置された、
本発明の実施例で、試料No.3d、4dは突起の間隔a
は吐出口の巾25μmより広い本発明の比較例として示
した。尚突起は上部がφ2μmで先端が第1の基板に向
かって伸びる逆円錐形で、長さは流路高さの2/3〜4
/5であった。試料No.5dは図44に示す柱8''によ
り形成される開口部を共通液流路に有する記録ヘッドで
ある。柱と柱の間のすき間は20μmである。本発明の
比較例として示した。試料No.6dは図11で示される
従来タイプ記録ヘッドである。
【0113】
【表7】 本実験に使用した記録ヘッドの試料の製作手順は前述し
たフィルタ構造aの場合と同様であった。但し、感光層
に重ねるマスクは各試料の液流路、突起、液室等に相当
するパターンのマスクであり60mJ/cm2の紫外線照射を
行った。
【0114】このようにして作成された60個の記録ヘ
ッドの液流路中には、いずれの場合にも固体層の残渣が
全く存在しなかった。更に、これら記録ヘッドをインク
ジェット装置に装着し、純水/グリセリン/ダイレクト
ブラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5
(重量部)から成るインクジェットインクを用いて吐出
試験は2×108 パルス行なった。又、吐出応答周波数
を見るため、7kHzから0.5kHz刻みで吐出周波
数を上げて印字を行なった。文字のかすれ等の印字不良
が発生しない周波数を吐出応答周波数とした。結果を表
8に示す。
【0115】
【表8】 表8からわかるようにフィルタを設ける事で不吐出の発
生はなく、ノズル詰まり発生率、ヨレに対して効果があ
る。特にフィルタ構造dを有するものではその効果が著
しく、更に、吐出応答周波数の低下も僅かである。
【0116】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でもキヤノン(株)が提唱している、熱エネルギーを
利用してインクを吐出する方式の記録ヘッド、インクジ
ェット記録装置に於いて、優れた効果をもたらすもので
ある。
【0117】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、
結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内
の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長、
収縮により吐出要開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行な
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書、同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことができ
る。
【0118】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に有効であ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットの電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力
波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する
特開昭59年第138461号公報に基づいた構成とし
ても本発明は有効である。
【0119】更に、インクジェット記録装置が記録でき
る最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示さ
れているような複数記録ヘッドの組合わせによって、そ
の長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘ
ッドとしての構成のいずれでも良いが、本発明は、上述
した効果を一層有効に発揮することができる。
【0120】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0121】又、本発明のインクジェット記録装置の構
成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一
層安定できるので好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャピング手段、
クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或
はこれとは別の加熱素子或はこれらの組合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モード
を行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
【0122】更に、インクジェット記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わ
せによってでもよいが、異なる色の複色カラー又は、混
色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも
本発明は極めて有効である。
【0123】以上説明した本発明各実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体或い
は、上述のインクジェットではインク自体を30℃以上
70℃以下の範囲内で温度調整を行なってインクの粘性
を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的
であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなす
ものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーによ
る昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化のエ
ネルギーとして使用せしめることで防止するか又は、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信
号に応じた付与によってインクが液化してインク液状と
して吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに
固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初
めて液化する性質のインク使用も本発明には適用可能で
ある。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0124】また本発明は、布等に対してプリント(記
録)を行う装置に対しても好ましく適用することができ
る。
【0125】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0126】まず、本発明のインクジェットヘッドは、
インクの吐出の際に、インク中に存在する、吐出口に詰
まるような大きいゴミは前記フィルタ構造で遮られるの
で、前記ゴミが吐出口近傍に達することがなくなり、吐
出不良を大幅に減少させることができる。
【0127】そして、本発明の、インクジェットヘッド
の製造方法は、吐出口や液流路の形成時に、それらと同
じ方法でフィルタとして作用する開口部や突起が一体的
に形成されるので、従来の製造方法に対して工程を増や
したり、部品点数を増やすことなく、インクジェットヘ
ッドとしての機能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの一実施例の一部を破断した斜視図である。
【図2】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図を示し、
固体層形成前の第1の基板の斜視図である。
【図3】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形成
後の第1の基板の平面図である。
【図4】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形成
後の第2の基板の平面図である。
【図5】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固体
層および活性エネルギー線硬化性材料積層後の第1の基
板の断面図を示し、図3に示すAA断面図である。
【図6】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、第2
の基板積層後の積層体の断面図を示し、図3に示すAA
断面図である。
【図7】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、図3
及び図4に示すAA及びAA′に相当する断面図であ
る。
【図8】本発明の、フィルタ構造aを有するインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固体
層除去後の積層体の断面図を示し、図3及び図4に示す
AA及びAA′に相当する断面図である。
【図9】本発明のインクジェット装置の第1実施例の要
部斜視図である。
【図10】本発明のインクジェット装置の第2実施例の
要部斜視図である。
【図11】従来のインクジェットヘッドの一部を破断し
た斜視図である。
【図12】本発明のフィルタ構造aによる効果を説明す
る為の図である。
【図13】本発明のフィルタ構造aによる効果を説明す
る為の図である。
【図14】本発明のフィルタ構造aに係る実施例のフィ
ルタ形状、寸法を示す平面図であり、(A)は要部全体
図、(B)は部分拡大図である。
【図15】本発明のフィルタ構造aに係る他の実施例の
フィルタ形状、寸法を示す平面図であり、(A)は要部
全体図、(B)は部分拡大図である。
【図16】本発明のフィルタ構造aに係る他の実施例の
フィルタ形状、寸法を示す平面図であり、(A)は要部
全体図、(B)は部分拡大図である。
【図17】比較例のフィルタ形状、寸法を示す平面図で
あり、(A)は要部全体図、(B)は部分拡大図であ
る。
【図18】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの一実施例の一部を破断した斜視図であ
る。
【図19】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形
成後の第1の基板の平面図である。
【図20】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形
成後の第2の基板の平面図である。
【図21】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固
体層および活性エネルギー線硬化性材料積層後の第1の
基板の断面図を示し、図19に示すAA断面図である。
【図22】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、第
2の基板積層後の積層体の断面図を示し、図19に示す
AA断面図である。
【図23】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、図
19及び図20に示すAA及びAA′に相当する断面図
である。
【図24】本発明の、フィルタ構造bを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固
体層除去後の積層体の断面図を示し、図19及び図20
に示すAA及びAA′に相当する断面図である。
【図25】本発明のフィルタ構造bによる効果を説明す
る為の図であり、(A)は突起なし(B)は突起ありを
示す。
【図26】本発明のフィルタ構造bに係る実施例のフィ
ルタ形状、寸法を示す平面図である。
【図27】本発明のフィルタ構造bに係る実施例のフィ
ルタ形状、寸法を示す平面図である。
【図28】本発明の、フィルタ構造cを有するインクジ
ェットヘッドの一実施例の一部を破断した斜視図であ
る。
【図29】本発明の、フィルタ構造cを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形
成後の第1の基板の平面図である。
【図30】本発明の、フィルタ構造cを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形
成後の第2の基板の平面図である。
【図31】本発明の、フィルタ構造cを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固
体層および活性エネルギー線硬化性材料積層後の第1の
基板の断面図を示し、図29に示すAA断面図である。
【図32】本発明の、フィルタ構造cを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、第
2の基板積層後の積層体の断面図を示し、図29に示す
AA断面図である。
【図33】本発明のフィルタ構造cによる効果を説明す
る為の図である。
【図34】本発明のフィルタ構造cに係る実施例のフィ
ルタ形状、寸法を示す平面図である。
【図35】比較例のフィルタ形状、寸法を示す平面図で
ある。
【図36】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの一実施例の一部を破断した斜視図であ
る。
【図37】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形
成後の第1の基板の平面図である。
【図38】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する固体層形
成後の第2の基板の平面図である。
【図39】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固
体層および活性エネルギー線硬化性材料積層後の第1の
基板の断面図を示し、図37に示すAA断面図である。
【図40】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、第
2の基板積層後の積層体の断面図を示し、図37に示す
AA断面図である。
【図41】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、図
37及び図38に示すAA及びAA′に相当する断面図
である。
【図42】本発明の、フィルタ構造dを有するインクジ
ェットヘッドの製造方法の一実施例を説明する図で、固
体層除去後の積層体の断面図を示し、図37及び図38
に示すAA及びAA′に相当する断面図である。
【図43】本発明のフィルタ構造cに係る実施例のフィ
ルタ形状、寸法を示す平面図である。
【図44】比較例のフィルタ形状、寸法を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 電気熱変換体 3 固体層 4 第2の基板 5 凹部 6 供給口 7 活性エネルギー線硬化性材料 8 突起 8’ 凹部を有する柱 8'' 柱 9 活性エネルギー線 10 構造部材 11 液室 12 柱部 13 開口部 14 共通液流路 15 個別液流路 16 吐出口 21、41 記録ヘッド 22 キャリッジ 23、24 ガイド軸 25 キャリッジモータ 26、27 プーリ 28 タイミングベルト 29 記録紙 30 ペーパーパン 31 ヒータ 32 紙押え板 33 排紙ローラ 34 拍車 35 回復ユニット 36 紙送りモータ 37 クリーニングブレード 38 インク吸収体 38a キャップ 41a 吐出口面 42 搬送ベルト 42a 搬送面 43a、43b ローラ 51 細長いゴミ 52 インクの流れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが吐出される吐出口と、前記吐出
    口からインクを吐出するためのエネルギーを発生するエ
    ネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子に対応し
    て設けられ、前記吐出口にインクを供給する液流路と、
    を備えたインクジェットヘッドにおいて、 前記液流路の前記エネルギー発生素子が設けられた部位
    より反吐出口側の開口部に流路形成部材により形成され
    ているフィルタを備えるとともに、 該フィルタの幅は前記流路の開口幅よりも大きく、少な
    くとも該流路の全幅に対応して延在していることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 インクが吐出される吐出口と、前記吐出
    口からインクを吐出するためのエネルギーを発生するエ
    ネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子に対応し
    て設けられ、前記吐出口にインクを供給する液流路と、
    を備えたインクジェットヘッドにおいて、 前記液流路の前記エネルギー発生素子が設けられた部位
    より反吐出口側の開口部に流路形成部材により形成され
    ているフィルタを備えるとともに、 該フィルタの幅は前記流路の開口幅よりも小さく、高さ
    が前記流路の開口高さよりも小さいことを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 エネルギー発生素子は、インクを吐出す
    るための熱エネルギーを発生する電気熱変換体である請
    求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 吐出口が被記録媒体の記録領域の全幅に
    わたって形成されているフルラインタイプである請求項
    1または2に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置であっ
    て、記録信号に基づいてインクを前記インクジェットヘ
    ッドの吐出口から吐出して記録を行うことを特徴とする
    インクジェット装置。
  6. 【請求項6】 エネルギー発生素子は、インクを吐出す
    るための熱エネルギーを発生する電気熱変換体である請
    求項5に記載のインクジェット装置。
  7. 【請求項7】 吐出口が被記録媒体の記録領域の全幅に
    わたって形成されているフルラインタイプである請求項
    5または6に記載のインクジェット装置。
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