JP2019155825A - 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル板又は振動板の個別供給流路に面している部分の湾曲に起因した構造的なクロストークを抑制することができる液体吐出ヘッドを提供する。【解決手段】複数のノズルを有するノズル板2と、ノズル板に接合され複数の圧力室と複数の個別供給流路とを有する流路板と、ノズル板とは反対側から流路板に接合された振動板とを備える。振動板の圧力室とは反対側の面部分に、電気機械変換素子15が設けられている。流路板は、ノズル板側の第1流路板6と振動板側の第2流路板7とで構成されている。第1流路板及び第2流路板のうち、一方の流路板には、圧力室の一部分を構成する第1圧力室3が形成され、他方の流路板には、接合面に沿った個別供給流路に近接する方向における長さが第1圧力室よりも短くなるように圧力室の残りの部分を構成する第2圧力室31が形成されるとともに、第2圧力室に隔壁を介して隣接するように個別供給流路が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関するものである。
従来、複数のノズルを有するノズル板と、ノズル板に接合された流路板と、ノズル板とは反対側から流路板に接合された振動板とを備える液体吐出ヘッドが知られている。流路板は、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、その複数の圧力室それぞれに液体を供給する複数の個別供給流路とを有する。振動板の複数の圧力室それぞれとは反対側の複数の面部分それぞれには、振動板を変形させるための電気機械変換素子が設けられている。
特許文献1には、シリコン基板(流路板)に形成された液体加圧室のうち吐出口(ノズル)が連通する部位(圧力室)の厚さ方向と直交する面に沿った面方向の幅が他の部位(個別供給流路)の幅よりも広い液体吐出装置(液体吐出ヘッド)が開示されている。この液体吐出装置では、前記面方向で互いに隣接する前記他の部位(個別供給流路)間にある隔壁の厚さを、隔壁の変形(撓み)によるクロストークが発生しないような十分な厚さにすることができる、とされている。
しかしながら、特許文献1の液体吐出装置(液体吐出ヘッド)では、圧力室から個別供給流路に伝わった圧力変化により、ノズル板又は振動板の個別供給流路に面している部分が湾曲するおそれがある。このノズル板などの個別供給流路に面している部分が湾曲すると、その個別供給流路に隣接している隣接の個別供給流路に圧力変化が発生し、隣接の個別供給流路に連通する圧力室に伝わることにより、構造的なクロストークが生じるおそれがある。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数のノズルを有するノズル板と、前記ノズル板に接合され前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と該複数の圧力室それぞれに液体を供給する複数の個別供給流路とを有する流路板と、前記ノズル板とは反対側から前記流路板に接合された振動板とを備え、前記振動板の前記複数の圧力室それぞれとは反対側の複数の面部分に、前記振動板を変形させるための電気機械変換素子が設けられた液体吐出ヘッドであって、前記流路板は、互いに接合されたノズル板側の第1流路板と振動板側の第2流路板とで構成され、前記第1流路板及び前記第2流路板のうち、一方の流路板には、前記圧力室の一部分を構成する第1圧力室が形成され、他方の流路板には、接合面に沿った前記個別供給流路に近接する方向における長さが前記第1圧力室よりも短くなるように前記圧力室の残りの部分を構成する第2圧力室が形成されるとともに、その第2圧力室に隔壁を介して隣接するように前記個別供給流路が形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ノズル板又は振動板の個別供給流路に面している部分の湾曲に起因した構造的なクロストークを抑制することができる。
実施形態1に係る液体吐出ヘッドの一例を示す主要部の構成部品の分解斜視図。 液体吐出ヘッドのノズル側から見た各構成部品の平面図。 液体吐出ヘッドの圧電素子側から見た各構成部品の平面図。 (a)は、液体吐出ヘッドの一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板、第1流路板、第2流路板、振動板を圧電アクチュエータ側から見た平面図。(b)は、液体吐出ヘッドのノズル板のノズル面と直交する方向の断面図。 (a)は、比較例1に係る液体吐出ヘッドの一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板、流路板、振動板を圧電アクチュエータ側から見た平面図。(b)は、比較例1に係る液体吐出ヘッドのノズル板のノズル面と直交する方向の断面図。 (a)は、2つの駆動チャンネルが非駆動時の状態を示す液体吐出ヘッドの断面の模式図。(b)は、1つの駆動チャンネルのみ駆動した状態を示す液体吐出ヘッドの断面の模式図。(c)は、2つの駆動チャンネルが駆動した状態を示す液体吐出ヘッドの断面の模式図。 実施形態2に係る液体吐出ヘッドの一例を示す主要部の構成部品の分解斜視図。 実施形態2の液体吐出ヘッドのノズル側から見た各構成部品の平面図。 実施形態2の液体吐出ヘッドの圧電素子側から見た各構成部品の平面図。 (a)は、実施形態2の液体吐出ヘッドの一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板、第1流路板、第2流路板、振動板を圧電アクチュエータ側から見た平面図。(b)は、液体吐出ヘッドのノズル板のノズル面と直交する方向の断面図。 実施形態3に係る液体吐出ヘッドの一例を示す主要部の構成部品の分解斜視図。 実施形態3の液体吐出ヘッドのノズル側から見た各構成部品の平面図。 実施形態3の液体吐出ヘッドの圧電素子側から見た各構成部品の平面図。 (a)は、実施形態3の液体吐出ヘッドの一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板、流路板、振動板を圧電アクチュエータ側から見た平面図。(b)は、液体吐出ヘッドのノズル板のノズル面と直交する方向の断面図。 (a)は、実施形態4の液体吐出ヘッドの一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板、流路板、振動板を圧電アクチュエータ側から見た平面図。(b)は、液体吐出ヘッドのノズル板のノズル面と直交する方向の断面図。 本実施形態に係る画像形成装置の全体構成の一例を示す概略構成図。 画像形成装置の主要部の平面図。 液体吐出ユニットの一例を示す要部平面説明図。 液体吐出ユニットの他の例を示す要部平面説明図。 液体吐出ユニットの更に他の例を示す正面説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る液体吐出ヘッド100の一例を示す主要部の構成部品の分解斜視図である。図2は、液体吐出ヘッド100のノズル側から見た各構成部品の平面図である。また、図3は、液体吐出ヘッド100の圧電素子側から見た各構成部品の平面図である。
図1に示すように、本実施形態1の液体吐出ヘッド100は、ノズル板2と流路板と振動板10とフレーム14と電気機械変換手段としての圧電アクチュエータ17とを備えている。
ノズル板2には、複数のノズル1が列状に形成されている。ノズル1の開口形状の加工精度は、液体吐出ヘッド100の吐出特性に大きな影響を及ぼす。複数のノズル1において、これらのノズル精度ばらつきを低く抑えるために、ノズル板2の製法は高い加工精度が要求される。このため、ノズル板2は、ステンレスの精密プレス法、レーザー加工法あるいはニッケルの電鋳加工等により形成される。
上記流路板は、互いに接合されたノズル板2側の第1流路板5と振動板10側の第2流路板7とで構成されている。第1流路板5には、複数のノズル1の各々に対応した圧力室の一部分を構成する第1圧力室3が列状に形成されている。各第1圧力室3の個別供給流路側の部分は、個別供給流路側から液体(例えば、インク)を受け入れる液体受入部3aであり、後述する共通液室12と第1圧力室3とを連結し第1圧力室3への液体(例えば、インク)の流入を制御する機能を有している。第1流路板5は、例えば、精密プレス法、又はエッチング法により成形される。
第2流路板7には、第2圧力室31と個別供給流路6とがそれぞれ、列状に形成されている。個別供給流路6は、後述する共通液室12と、第1流路板5の第1圧力室3の液体受入部3aとを連結するものである。第2流路板7の第2圧力室31は、第1流路板5の第1圧力室3とともに、圧力室を構成し、複数のノズル1の各々に対応するように形成されている。第2流路板7は、第1流路板5と同様に、精密プレス法、又はエッチング法により成形される。
第2流路板7の第2圧力室31は、接合面に沿った個別供給流路6に近接する方向F(図4参照)における長さL31が第1圧力室3の同方向Fの長さL3よりも短くなるように圧力室の残りの部分を構成している。また、個別供給流路6は、第2圧力室31に隔壁7aを介して隣接するように形成されている。
振動板10は、圧電アクチュエータ17の変位を効率よく第2圧力室31及び第1圧力室3に伝えるためのダイアフラム部8を有している(図3参照)。また、振動板10には、フレーム14の共通液室12と第2流路板7の個別供給流路6とを連通させるための開口部9が形成されている。
フレーム14には、圧電アクチュエータ挿入開口部11と、共通液室12と、液体収容部(例えば、インクタンク)から液体(例えば、インク)を共通液室12まで導くフレーム液体導入出通路13とが形成されている。フレーム14は、ステンレス材の切削加工等で形成されている。フレーム14は、図1に示すように、圧電アクチュエータ挿入開口部11が大きく開口しているが、このような構造に限らず、圧電素子15毎に仕切りを有するように開口して剛性を高めてもよい。フレーム14の剛性を高めることにより、流路(以下「チャンネル」ともいう。)間の相互干渉で生じる構造的なクロストークの機械的要因を低減することができる。
圧電アクチュエータ17は、電気機械変換素子としての圧電素子15と、固定部材16とから構成されている。圧電素子15の一端は固定部材16の一端面に接着剤を用いて固着され、圧電素子15の他方の一端面は振動板10のダイアフラム部(圧力室に面した部分)8に接合されている。圧電アクチュエータ17の個別電極パターン及び共通電極パターンには、図4に示すように、配線部材としてのFPC(フレキシブルプリント配線板)18を介して電気信号が入力され、圧電素子15に変位を生じさせる。このようにして圧電素子15の生じた変位により、振動板10を介して第2圧力室31及び第1圧力室3の圧力を変化させることにより、液滴(例えば、インク液滴)を吐出させる。
図4(a)は、液体吐出ヘッド100の一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板2、第1流路板5、第2流路板7及び振動板10を圧電アクチュエータ17側から見た平面図である。また、図4(b)は、液体吐出ヘッド100のノズル板2のノズル面と直交する方向の断面図であり、一つの個別流路(チャンネル)における構造を示している。
図4(a)、(b)に示すように、共通液室12内の液体(例えばインク)は、振動板10の開口部9から第2流路板7の個別供給流路6に供給され、個別供給流路6と連通した第1流路板5の第1圧力室3に供給される。第1流路板5の第1圧力室3に供給された吐出対象の液体は、第1流路板5の第1圧力室3に連通した第2流路板7の第2圧力室31に供給され、第1圧力室3及び第2圧力室31の全体の圧力室が液体で満たされる。圧電アクチュエータ17の圧電素子15に電気信号が印加されると、圧電素子15はダイアフラム部8を駆動して振動板10を振動させ、第2圧力室31と第1圧力室3とに圧力がかかり、液体がノズル1から液滴として吐出する。
本実施形態1では、流路板を第1流路板5と第2流路板7との2つの流路板に分けて構成し、振動板10側の第2流路板7に、隔壁7aを介して第2圧力室31に隣接するように個別供給流路6が形成された構成となっている。この第2圧力室31と個別供給流路6との間の隔壁7aにより、振動板10が補強される。この振動板10の補強により、圧力室(第1圧力室3、第2圧力室31)に圧力変化が発生しても振動板10の個別供給流路6に面している部分が湾曲(振動)しにくくなり、振動板10の剛性を高めることができる。従って、振動板10の個別供給流路6に面している部分の湾曲(振動)に起因した構造的なクロストーク(以下、単に「クロストーク」という。)を抑制することができる。ここで、クロストークとは、圧力室の圧力変化が隣接する圧力室の圧力に影響し、本来加圧していない圧力室の圧力が上昇して液体が吐出してしまう現象である。
本実施形態1の液体吐出ヘッドを例えば画像形成装置に用いる場合、高画質化や高速化が要求されている。特に、液体吐出ヘッドで形成される画像の高画質化を図るためには、ノズルを高密度に形成してノズル数を増加させて高集積化することが必要である。液体吐出ヘッドにおいて、ノズルを高密度に形成するためには、ノズル、圧力室及び圧電素子を精密に加工して高密度に配置する必要があるため、これらで構成される個別流路(チャンネル)の間隔が小さくなる。このようにノズル1を高密度で配列させて形成する場合でも、本実施形態1では、振動板10の個別供給流路6に対向している部分の湾曲(振動)に起因したクロストークを抑制することができる。
更に、本実施形態1では、図4(b)中の領域Aで示すノズル板2の部分が、第2流路板7に形成された個別供給流路6に面することなく第1流路板5で補強されるので、ノズル板2の剛性を高めることができる。従って、ノズル1を高密度で配列させて形成する場合でも、ノズル板2の個別供給流路6に対向している部分の湾曲(振動)に起因したクロストークを抑制することができる。
〔比較例1〕
次に、比較例1に係る液体吐出ヘッドについて説明する。
図5(a)は、従来例に係る液体吐出ヘッド150の一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板2、流路板65、振動板10を圧電アクチュエータ17側から見た平面図である。また、図5(b)は、従来例に係る液体吐出ヘッド150のノズル板2のノズル面と直交する方向の断面図であり、一つの個別流路(チャンネル)における構造を示している。
図5(a)、(b)に示すように、比較例1に係る液体吐出ヘッド150の流路板は1つの流路板65で構成されている。共通液室12内の液体は、振動板10の開口部9から流路板65の個別供給経路66の液体受入部に供給され、流体抵抗流路67を通って、圧力室35に供給される。そして、圧電アクチュエータ17の圧電素子15に電気信号が印加されると、圧電素子15はダイアフラム部8を駆動して振動板10を振動させ、圧力室35に圧力がかかり、液体がノズル1から液滴として吐出する。
流路板65のノズル板2及び振動板10との接合面について、流路板65は、圧力室35、流体抵抗流路67及び個別供給経路66が形成されているため、大きく開口している。このため、流路板65が接合されたノズル板2及び振動板10は剛性が弱くて変形しやすく、ノズル板2及び振動板10の湾曲(振動)によるクロストークの影響を受けやすい。
次に、液体吐出ヘッドのノズル板及び振動板の湾曲(振動)に起因した構造的なクロストークの発生メカニズムについて説明する。
圧電素子の伸縮量は、僅かな構造の違いによってプレート類(振動板、圧力室)の変形量が変化し、吐出特性に影響を及ぼすことになる。高密度配置したことによる隣接ノズル間の距離の縮みで、隣接間を形成する圧力室が変形して、隣接ノズルへの振動の干渉が発生する、いわゆる構造的なクロストークが発生する。このように圧電素子の伸縮量によって、隔壁及びノズル面が変形する。
図6(a)、(b)、(c)は、クロストークの発生メカニズムを説明するための説明図である。図6(a)は、2つのチャンネルC0、C1が非駆動時の状態を示す液体吐出ヘッドの断面の模式図である。図6(b)は、1つのチャンネルC0のみ駆動した状態を示す液体吐出ヘッドの断面の模式図である。また、図6(c)は、2つのチャンネルC0、C1が駆動した状態を示す液体吐出ヘッドの断面の模式図である。
チャンネルC0が駆動して圧電素子PZTが縮む時には、図6(a)の状態から(b)の状態に遷移し、振動板101が引っ張られて圧力室36と圧力室37とを区画している隔壁PWも引っ張られる。このとき圧力室36と圧力室37との隔壁PWを介してノズル吐出方向に変形する力がノズル板2にも働いて、ノズル板2が変形する。ノズル板2が変形するとともに、隔壁PWが引っ張られて隣接するチャンネルC1の圧電素子PZTが撓み、圧力室37の体積が減少して内部の液体が吐出され、チャンネルC1でクロストークが生じる。また、ノズル板2が変形することによって、実質的なチャンネルC0の圧電素子PZTの変形量、圧力室36の変形体積が小さくなることにより、圧力室36内の液体に与える圧力が小さくなり、チャンネルC0のノズル1から吐出する液滴の吐出速度の低下が発生する。影響度は隔壁PWの剛性の低下、隣接距離が近くなるほど大きくなる。さらに高密度配置により隣接ノズル間の距離が近くなることで、クロストークの影響も大きくなる。
また、図6(c)に示すように、2つのチャンネルC0、C1が駆動してそれぞれの圧電素子PZTが縮む時には、振動板101が引っ張られて圧力室36と圧力室37とを区画している隔壁PWも引っ張られる。ノズル板2が変形するとともに、隔壁PWが引っ張られて、互いに隣接するチャンネルC0、C1それぞれの圧力室36、37の体積が減少して内部の液体が吐出され、クロストークが生じるおそれがある。また、上述した液滴の吐出速度の低下が発生するおそれもある。影響度は隔壁PWの剛性の低下、隣接距離が近くなるほど大きくなる。さらに高密度配置により隣接ノズル間の距離が近くなることで、クロストークの影響も大きくなる。
〔実施形態2〕
図7は、他の実施形態2に係る液体吐出ヘッド110の一例を示す主要部の構成部品の分解斜視図である。図8は、液体吐出ヘッド110をノズル側から見た各構成部品の平面図である。また、図9は、液体吐出ヘッド110を圧電素子側から見た各構成部品の平面図である。
図7に示すように、本実施形態2の液体吐出ヘッド110は、ノズル板2、第1流路板51、第2流路板71、振動板10、フレーム14、圧電アクチュエータ17から主に構成されている。
ノズル板2には、複数のノズル1が列状に形成されている。ノズル1の開口形状の加工精度は、液体吐出ヘッド110の吐出特性に大きな影響を及ぼす。なお、ノズル板2は、上記実施形態1と同じノズル板であってもよい。
ノズル板2側の第1流路板51には、複数のノズル1の各々に対応した圧力室の一部分を構成する第2圧力室32と、その第2圧力室32に隔壁51aを介して隣接するように形成された個別供給流路41とがそれぞれ、列状に形成されている。第2圧力室32は、ノズル1と第2流路板71の第1圧力室19とを連通する連通管として機能してもよい。個別供給流路41は、第2流路板71の第1圧力室19と個別供給流路61を連結し、第1圧力室19及び第2圧力室32への液体(例えばインク)の流入を制御する機能を有している。第1圧力室19と第2圧力室32とがノズル1に対応するように配置されている。
振動板10側の第2流路板71には、第1圧力室19と、その第1圧力室19に隔壁71aを介して隣接する個別供給流路61とがそれぞれ、列状に形成されている。個別供給流路61は、共通液室12と、第1流路板51の個別供給流路41とを連結するものである。第2流路板71の第1圧力室19は、第1流路板5の第2圧力室31とともに、ノズル1に対応するように配置されている。なお、第2流路板71は、上記実施形態1と同じ第2流路板であってもよい。
第1流路板51の第2圧力室32は、接合面に沿った個別供給流路41,61に近接する方向F(後述の図10参照)における長さL32が第1圧力室19の同方向Fの長さL19よりも短くなるように圧力室の残りの部分を構成している。また、個別供給流路41は、第2圧力室32に隔壁51aを介して隣接するように形成され、個別供給流路61は、第1圧力室19に隔壁71aを介して隣接するように形成されている。
振動板10は、圧電アクチュエータ17の変位を効率よく第2圧力室32及び第1圧力室19に伝えるためのダイアフラム部8を有している(図9参照)。また、振動板10には、フレーム14の共通液室12と第2流路板71の個別供給流路61とを連通させるための開口部9が形成されている。なお、振動板10は、上記実施形態1と同じ振動板であってもよい。
フレーム14には、圧電アクチュエータ挿入開口部11と、共通液室12と、液体収容部(例えば、インクタンク)から液体(例えば、インク)を共通液室12まで導くフレーム液体導入出通路13とが形成されている。フレーム14は、ステンレス材の切削加工等で形成されている。
フレーム14は、図7に示すように、圧電アクチュエータ挿入開口部11が大きく開口しているが、このような構造に限らず、圧電素子15毎に仕切りを有するように開口して剛性を高めてもよい。フレーム14の剛性を高めることにより、個別流路(チャンネル)間の相互干渉で生じるクロストークの機械的要因を低減することができる。なお、フレーム14は、上記実施形態1と同じフレームであってもよい。
圧電アクチュエータ17は、圧電素子15と、固定部材16とから構成されている。圧電素子15の一端は固定部材16の一端面に接着剤を用いて固着され、圧電素子15の他方の一端面は前記振動板10のダイアフラム部8に接合されている。
圧電アクチュエータ17の個別電極パターン及び共通電極パターンには、図10に示すように、FPC(フレキシブルプリント配線板)18を介して電気信号が入力され、圧電素子15に変位を生じさせる。このようにして圧電素子15の生じた変位を、振動板10を介して第2圧力室32及び第1圧力室19の圧力を変化させることにより液滴(例えばインク滴)を吐出させ、画像を形成する。なお、圧電アクチュエータ17は、上記実施形態1と同じ圧電アクチュエータであってもよい。
図10(a)は、液体吐出ヘッド110の一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板2、第1流路板51、第2流路板71、振動板10を圧電アクチュエータ17側から見た平面図である。また、図10(b)は、液体吐出ヘッド110のノズル板2のノズル面と直交する方向の断面図であり、一つの個別流路(チャンネル)における構造を示している。
図10(a)、(b)に示すように、共通液室12内の液体(例えばインク)は、振動板10の開口部9から第2流路板71の個別供給流路61に供給され、個別供給流路61と連通した第1流路板51の個別供給流路41に供給される。第1流路板51の個別供給流路41に供給された液体は、個別供給流路41に連通した第2流路板71の第1圧力室19に供給される。第1圧力室19に供給された液体は、第1圧力室19と連通した第1流路板51の第2圧力室32に供給される。これにより、第2流路板71の第1圧力室19と第1流路板51の第2圧力室32とが液体で満たされる。
そして、圧電アクチュエータ17の圧電素子15に電気信号が印加されると、圧電素子15はダイアフラム部8を駆動して振動板10を振動させ、第2圧力室31と第1圧力室19とに圧力がかかり、液体(例えばインク)がノズル1から液滴として吐出する。
本実施形態2では、流路板を第1流路板51と第2流路板71との2つの流路板に分けて構成し、振動板10に接合されない第1流路板51に、隔壁51aを介して第2圧力室32に隣接するように個別供給流路41を設ける構成となっている。この第2圧力室32と個別供給流路41との間の隔壁51aにより、ノズル板2が補強される。このノズル板2の補強により、圧力室(第1圧力室19、第2圧力室32)に圧力変化が発生しても、ノズル板2の個別供給流路41に面している部分が湾曲(振動)しにくくなり、ノズル板2の剛性を高めることができる。従って、振動板10の個別供給流路41に面している部分の湾曲(振動)に起因した構造的なクロストークを抑制することができる。
更に、本実施形態2では、ノズル板2に接合されない第2流路板71に、隔壁71aを介して第1圧力室19に隣接するように個別供給流路61を設ける構成となっている。この第1圧力室19と個別供給流路6との間の隔壁71aにより、振動板10が補強される。この振動板10の補強により、圧力室(第1圧力室19、第2圧力室32)に圧力変化が発生しても、振動板10の個別供給流路61に面している部分が湾曲(振動)しにくくなり、振動板10の剛性を高めることができる。従って、振動板10の個別供給流路61に面している部分の湾曲(振動)に起因した構造的なクロストークを抑制することができる。
〔実施形態3〕
図11は、更に他の実施形態3に係る液体吐出ヘッド120の一例を示す主要部の構成部品の分解斜視図である。図12は、液体吐出ヘッド120をノズル側から見た各構成部品の平面図である。また、図13は、液体吐出ヘッド120を圧電素子側から見た各構成部品の平面図である。
図11に示すように、実施形態3の液体吐出ヘッド120は、ノズル板2、1つの流路板20、振動板10、フレーム14、圧電アクチュエータ17から主に構成されている。
ノズル板2には、複数のノズル1が列状に形成されている。ノズル1の開口形状の加工精度は、液体吐出ヘッド110の吐出特性に大きな影響を及ぼす。なお、ノズル板2は、上記実施形態1と同じノズル板であってもよい。
流路板20には、複数のノズル1の各々に対応した圧力室33と、第1の個別供給流路42と、第2の個別供給流路62とが形成されている。個別供給流路42は、個別供給流路62と圧力室33とを連結し、圧力室33への液体の流入を制御する機能を有している。また、個別供給流路42の内部には、ノズル板2と接合する流体抵抗支柱21が複数設けられている。流体抵抗支柱21は、ノズル板2側から見て千鳥状に配置されている(図12参照)。
振動板10は、圧電アクチュエータ17の変位を効率よく圧力室33に伝えるためのダイアフラム部8を有している(図9参照)。また、振動板10には、フレーム14の共通液室12と流路板20の個別供給流路62とを連通させるための開口部9が形成されている。なお、振動板10は、上記実施形態1と同じ振動板であってもよい。
フレーム14には、圧電アクチュエータ挿入開口部11と、共通液室12と、液体収容部(例えばインクタンク)から液体(例えばインク)を共通液室12まで導くフレーム液体導入出通路13とが形成されている。フレーム14は、ステンレス材の切削加工等で形成されている。フレーム14は、図11に示すように、圧電アクチュエータ挿入開口部11が大きく開口しているが、このような構造に限らず、圧電素子15毎に仕切りを有するように開口して剛性を高めてもよい。フレーム14の剛性を高めることにより、個別流路(チャンネル)間の相互干渉で生じるクロストークの機械的要因を低減することができる。なお、フレーム14は、上記実施形態1と同じフレームであってもよい。
圧電アクチュエータ17は、圧電素子15と、固定部材16とから構成されている。圧電素子15の一端は固定部材16の一端面に接着剤を用いて固着され、圧電素子15の他方の一端面は前記振動板10のダイアフラム部8に接合されている。圧電アクチュエータ17の個別電極パターン及び共通電極パターンには、図14に示すように、FPC(フレキシブルプリント配線板)18を介して電気信号が入力され、圧電素子15に変位を生じさせる。このようにして圧電素子15の生じた変位を、振動板10を介して圧力室33の圧力を変化させることにより液滴(例えばインク滴)を吐出させ、画像を形成する。なお、圧電アクチュエータ17は、上記実施形態1と同じ圧電アクチュエータであってもよい。
図14(a)は、液体吐出ヘッド120の一つの個別流路(チャンネル)を構成するノズル板2、流路板20、振動板10を圧電アクチュエータ17側から見た平面図である。また、図14(b)は、液体吐出ヘッド120のノズル板2のノズル面と直交する方向の断面図であり、一つの個別流路(チャンネル)における構造を示している。
図14(a)、(b)に示すように、共通液室12内の液体(例えばインク)は、振動板10の開口部9から流路板20の個別供給流路62に供給され、個別供給流路62と連通した個別供給流路42に供給される。個別供給流路42に供給された液体は、複数の流体抵抗支柱21の間を通り、個別供給流路42に連通した圧力室33に供給される。これにより、圧力室33が液体で満たされる。そして、圧電アクチュエータ17の圧電素子15に電気信号が印加されると、圧電素子15はダイアフラム部8を駆動して振動板10を振動させ、圧力室33に圧力がかかり、液体がノズル1から液滴として吐出する。
本実施形態3の液体吐出ヘッド120では、流体抵抗支柱21が流路板20とノズル板2との接合領域を増やすことができるために、ノズル板2の剛性を高めることが可能となり、クロストークを抑制することができる。特に、上記実施形態1、2の液体吐出ヘッド100、110と比べ、流路板を2分割することなく1つの流路板20でノズル板2の剛性を高める構成とすることができ、クロストークを防止しつつ、より小液滴吐出可能な低コストの液体吐出ヘッドとすることができる。更に、複数の流体抵抗支柱21を千鳥状に配置することにより圧力室33へ流入する液体の流れを整流させることができる。これにより、圧力室33の残留振動を制振させるとともに、液体の流れによって生じるクロストークの影響を防ぐことができ、吐出特性の良好な液体吐出ヘッドとすることができる。
〔実施形態4〕
図15(a)は、本実施形態4に係る液体吐出ヘッド130の一つの個別流路(チャンネル)を構成する補強プレート25、ノズル板2、流路板20、振動板10を圧電アクチュエータ17側から見た平面図である。また、図15(b)は、液体吐出ヘッド130のノズル板2のノズル面と直交する方向の断面図であり、一つの個別流路(チャンネル)における構造を示している。
本実施形態4の液体吐出ヘッド130は、上記実施形態3の液体吐出ヘッド120について、ノズル板2の圧力室33とは反対側のノズル面側に補強プレート25を接合した構成となっている。なお、実施形態3の液体吐出ヘッド120と同様の構成については、適宜説明を省略する。
図15(a)、(b)に示すように、ノズル板2には、ノズル面側にノズル板2の変形を抑えるための補強プレート25が接合されている。この補強プレート25は、ノズル列の列方向にノズル開口部25aを有している。このように、ノズル板2に補強プレート25を接合することにより、ノズル板2の変形を抑えることができ、クロストークを抑制することができる。また、補強プレート25のノズル開口部25aは、ノズル1の列方向に1列に開口していることにより、ワイピング等のノズル面及びノズルのクリーニングを容易に行うことができる。
なお、補強プレート25を実施形態3の液体吐出ヘッド120のノズル板2に設けた構成について説明したが、補強プレート25は実施形態1の液体吐出ヘッド100及び実施形態2の液体吐出ヘッド110にも同様に適用でき、同様の効果が得られるものである。
次に、本実施形態に係る液体吐出ヘッドを備える液体を吐出する装置としての画像形成装置200の一例について説明する。
図16は、実施形態に係る画像形成装置200の全体構成の一例を示す概略構成図である。また、図17は、画像形成装置200の主要部の平面図である。
図16及び図17に示した画像形成装置200はシリアル型の画像形成装置であり、本実施形態に係る液体吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置である。画像形成装置200は、用紙供給部としての給紙トレイ202と、用紙排出部としての排紙トレイ203とを備えている。さらに、装置本体の前面には、液体容器としてのインクカートリッジを装填するための供給ユニット224を有している。供給ユニット224には、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液体であるインクをそれぞれ収容した複数のインクカートリッジ210k、210c、210m、210yが装填されている。
図16及び図17において、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ(ヘッドマウント)233を主走査方向に摺動自在に保持している。このキャリッジ233は主走査モータによってタイミングベルトを介して、キャリッジ主走査方向(図17の左右方向)に移動走査する。このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液滴であるインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドを装着している。また、キャリッジ233には、液体吐出ヘッドに駆動信号を与える電気回路基板と、液体吐出ヘッドに供給するインクを収容するタンクを一体化した液体吐出ユニットとしての記録ヘッド234を装着している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向(図17の上下方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する液体吐出ヘッドユニット234a、234bを1つのベース部材に取り付けて構成したものである。一方の液体吐出ヘッドユニット234aの一方の2列のノズル列はブラック(K)の液体を、他方の2列のノズル列はシアン(C)の液体を、それぞれ吐出する。また、他方の液体吐出ヘッドユニット234bの一方の2列のノズル列はマゼンタ(M)の液体を、他方の2列のノズル列はイエロー(Y)の液体を、それぞれ吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液体を吐出する構成としているが、前述したように、1ヘッド当たり4ノズル列配置であるので、1個のヘッドで4色の各色を吐出させることもできる。
キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのタンク235を搭載している。このタンク235には各色の供給チューブ236を介して、前述したように、供給ユニット224に装着された各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部が設けられている。給紙部は、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
また、上記給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むための用紙搬送部が設けられている。用紙搬送部は、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えている。また、用紙搬送部は、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含むヘッドの維持回復装置である維持回復機構281を配置している。維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281には、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液体を吐出させる空吐出を行うときの液体を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液体を吐出させる空吐出を行うときの液体を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
上記実施形態1〜4で説明した液体吐出ヘッドを用いることにより、クロストークのない高品質な画像を形成することができる。
このように構成した画像形成装置200においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド部材245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
以上のように、画像形成装置200では、本実施形態1〜4に係る構造的なクロストークを抑制することができる液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えるので、高品質な画像を形成することができ、高い信頼性が得られる。
なお、上記実施形態では、本発明をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。また、狭義のインク以外の液体や定着処理液などを用いる画像形成装置にも適用することができる。
また、以上説明した実施形態に係る液体吐出ヘッドとは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品単体である。吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、又は、加熱、冷却により、粘度が所定粘度(例えば30[mPa・s]以下)となるものであってもよい。
上記吐出される液体は、より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料などである。また、上記吐出される液体は、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであってもよい。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源は、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
また、上記液体吐出ヘッドは、「液体吐出ユニット」を構成してもよい。「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていてもよい。
例えば、液体吐出ユニットとして、図18に示すように、液体吐出ヘッド404(例えば、前述の液体吐出ヘッド100、110、120、130)とヘッドタンク441が一体化されている液体吐出ユニット440がある。ここで、図18の液体吐出ユニット440は、液体吐出ユニット440は、搬送ローラ413及びテンションローラ414に掛けわたされて移動している搬送ベルト412で搬送される対象に対して液体を吐出する。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッド404とヘッドタンク441が一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンク441と液体吐出ヘッド404との間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとしては、図18に示すように、液体吐出ヘッド404とキャリッジ403とを一体化して構成し、上記液体の吐出対象の搬送方向と直交する方向に液体吐出ヘッド404が往復移動するようにキャリッジ403がガイド部材401に案内されるように構成したものがある。
また、図19で示したように、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッド404とキャリッジ403と主走査移動機構493が一体化されているものがある。主走査移動機構493は例えば、側板491A,B間に設けられたガイド部材401と、駆動プーリ406及び従動プーリ407に掛け渡されキャリッジ403が取り付けられたタイミングベルト408と、駆動プーリ406を駆動するように背板491Cに設けられた主走査モータ405とを備える。
また、液体吐出ユニットとして、走査移動機構の一部を構成するガイド部材401に液体吐出ヘッド404(例えば、前述の液体吐出ヘッド100、110、120、130)を移動可能に保持させて、液体吐出ヘッド404と走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、図20で示したように、ヘッドタンク若しくは流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド404(例えば、前述の液体吐出ヘッド100、110、120、130)にチューブ456が接続されて液体吐出ヘッド404と供給機構が一体化されているものがある。図20の例では、例えば、コネクタ443を有するカバー442でカバーされた流路部品444を介して液体吐出ヘッド404にチューブ456が接続され、チューブ456を介して液体貯留源の液体が液体吐出ヘッド404に供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものとする。
また、上記実施形態に係る液体吐出ヘッドは、画像形成装置以外の「液体を吐出する装置」に適用できる。液体を吐出する装置は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
また、上記「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
また、上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、上記「液体」は、前述したように、液体吐出ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
上記「液体を吐出する装置」としては、例えば、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、上記「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
また、上記「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、上記「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
複数のノズル1などのノズルを有するノズル板2などのノズル板と、ノズル板に接合され複数のノズルにそれぞれ連通する複数の第1圧力室3及び第2圧力室31などの圧力室と複数の圧力室それぞれに液体を供給する複数の個別供給流路6などの個別供給流路とを有する第1流路板5及び第2流路板7などの流路板と、ノズル板とは反対側から流路板に接合された振動板10などの振動板とを備え、振動板の複数の圧力室それぞれとは反対側の複数の面部分に、振動板を変形させるための圧電素子15などの電気機械変換素子が設けられた液体吐出ヘッドであって、流路板は、互いに接合されたノズル板2側の第1流路板5などの第1流路板と振動板10側の第2流路板7などの第2流路板とで構成され、第1流路板及び第2流路板のうち、一方の流路板には、圧力室の一部分を構成する第1圧力室3などの第1圧力室が形成され、他方の流路板には、接合面に沿った個別供給流路に近接する方向における長さが第1圧力室よりも短くなるように圧力室の残りの部分を構成する第2圧力室31などの第2圧力室が形成されるとともに、その第2圧力室に隔壁7aなどの隔壁を介して隣接するように個別供給流路6などの個別供給流路が形成されている。
これによれば、上記実施形態1、2について説明したように、互いに接合された第1流路板及び第2流路板の一方に形成された第2圧力室と個別供給流路との間の隔壁により、ノズル板又は振動板が補強される。このノズル板又は振動板の補強により、圧力室に圧力変化が発生してもノズル板又は振動板の個別供給流路に面している部分が湾曲しにくくなるので、ノズル板又は振動板の個別供給流路に面している部分の湾曲を介した構造的なクロストークを抑制することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、ノズル板側の第1流路板5などの第1流路板に第1圧力室3などの第1圧力室が形成され、振動板側の第2流路板7などの第2流路板に、隔壁7aなどの隔壁を介して互いに隣接する第2圧力室31などの第2圧力室及び個別供給流路6などの個別供給流路が形成され、接合面と直交する直交方向から平面視した場合に、第1流路板の第1圧力室は、第2流路板の個別供給流路及び第2圧力室それぞれと部分的に重なっている。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、第2流路板に形成された第2圧力室と個別供給流路との間の隔壁により振動板が補強されるため、振動板の湾曲を介した構造的なクロストークを抑制することができる。
(態様C)
上記態様Aにおいて、振動板側の第2流路板71などの第2流路板に第1圧力室19などの第1圧力室が形成され、ノズル板側の第1流路板51などの第1流路板に、隔壁51aなどの隔壁を介して互いに隣接する第2圧力室32などの第2圧力室及び個別供給流路41などの個別供給流路が形成され、接合面と直交する直交方向から平面視した場合に、第2流路板の第1圧力室は、第1流路板の個別供給流路及び第2圧力室それぞれと部分的に重なっている
これによれば、上記実施形態2について説明したように、第1流路板に形成された第2圧力室と個別供給流路との間の隔壁によりノズル板が補強されるため、ノズル板の湾曲(振動)を介した構造的なクロストークを抑制することができる。
(態様D)
上記態様Cにおいて、振動板側の第2流路板71などの第2流路板に、第1圧力室19など第1圧力室が形成されるとともに、その第1圧力室に隔壁71aなどの隔壁を介して隣接するように個別供給流路61が形成され、接合面と直交する直交方向から平面視した場合に、第1流路板の個別供給流路41などの個別供給流路は、第2流路板の個別供給流路41などの個別供給流路及び第1圧力室19などの第1圧力室それぞれと部分的に重なっている。
これによれば、上記実施形態2について説明したように、第2流路板に形成された第1圧力室と個別供給流路との間の隔壁により振動板が補強されるため、振動板の湾曲(振動)を介した構造的なクロストークを抑制することができる。
(態様E)
複数のノズル1を有するノズル板2と、ノズル板に接合され複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室33と複数の圧力室それぞれに液体を供給する複数の個別供給流路42とを有する流路板20と、ノズル板とは反対側から流路板に接合された振動板10とを備え、振動板の複数の圧力室それぞれとは反対側の複数の面部分に、振動板を変形させるための圧電素子15などの電気機械変換素子が設けられた液体吐出ヘッドであって、流路板における複数の個別供給流路はそれぞれ、ノズル板と振動板との間を支える複数の流体抵抗支柱21などの支柱が配設されている。
これによれば、上記実施形態3について説明したように、複数の支柱でノズル板と振動板との間を支えることにより、ノズル板及び振動板の剛性を高めることができるので、流路板に接合されたノズル板及び振動板の湾曲を介した構造的なクロストークを抑制することができる。また、流路板を2分割することなく1つの流路板でノズル板及び振動板の剛性を高めることができるので、低コストの液体吐出ヘッドとすることができる。
(態様F)
上記態様Eにおいて、個別供給流路の複数の支柱が形成されている部分は液体抵抗流路である。
これによれば、上記実施形態3について説明したように、構造的なクロストークを抑制することができるとともに、液体抵抗流路を別途形成する必要がない。
(態様G)
上記態様E又はFにおいて、複数の支柱は千鳥状に配設されている。
これによれば、上記実施形態3について説明したように、複数の支柱を千鳥状に配置することにより圧力室へ流入する液体の流れを整流させることができる。これにより、圧力室の残留振動を制振させるとともに、液体の流れによって生じるクロストークの影響を防ぐことができ、吐出特性の良好な液体吐出ヘッドとすることができる。
(態様H)
上記態様A乃至Gのいずれかにおいて、ノズル板2の流路板側とは反対側のノズル面に、ノズル板2を補強する補強プレート25などの補強板を備え、補強板は、ノズル板2の複数のノズル1に対応する位置にノズル開口部25aなどの開口を有する。
これによれば、上記実施形態4について説明したように、ノズル板2に補強板を接合することにより、ノズル板の湾曲を更に抑えることができ、ノズル板の湾曲を介した構造的なクロストークを更に抑制することができる。また、補強板の開口を、ノズル1の列方向に1列に開口していることにより、ワイピング等のノズル面及びノズルのクリーニングを容易に行うことができる。
(態様I)
上記態様A乃至Hのいずれかの液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする記録ヘッド234などの液体吐出ユニットである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体吐出ヘッドの構造的なクロストークを抑制できる。
(態様J)
上記態様A乃至Hのいずれかの液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置などの画像形成装置200である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、液体吐出ヘッドの構造的なクロストークを抑制して高品質な画像を形成することができる。
1 ノズル
2 ノズル板
3、19 第1圧力室
4、41、42 個別供給流路
5、51 第1流路板
6、61 液体受入部
7、71 第2流路板
8 ダイアフラム部
9 開口部
10、101 振動板
11 アクチュエータ挿入開口部
12 共通液室
13 フレーム液体導入出通路
14 フレーム
15 圧電素子
16 固定部材
17 圧電アクチュエータ
18 FPC
20 流路板
21 流体抵抗支柱
25 補強プレート
25a ノズル開口部
31、32 第2圧力室
33、35 圧力室
45 液体受入部
67 流体抵抗流路
100、110、120、130 液体吐出ヘッド
200 画像形成装置
234 記録ヘッド
特開平9−156097号公報

Claims (10)

  1. 複数のノズルを有するノズル板と、前記ノズル板に接合され前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と該複数の圧力室それぞれに液体を供給する複数の個別供給流路とを有する流路板と、前記ノズル板とは反対側から前記流路板に接合された振動板とを備え、前記振動板の前記複数の圧力室それぞれとは反対側の複数の面部分に、前記振動板を変形させるための電気機械変換素子が設けられた液体吐出ヘッドであって、
    前記流路板は、互いに接合された前記ノズル板側の第1流路板と前記振動板側の第2流路板とで構成され、
    前記第1流路板及び前記第2流路板のうち、一方の流路板には、前記圧力室の一部分を構成する第1圧力室が形成され、他方の流路板には、接合面に沿った前記個別供給流路に近接する方向における長さが前記第1圧力室よりも短くなるように前記圧力室の残りの部分を構成する第2圧力室が形成されるとともに、その第2圧力室に隔壁を介して隣接するように前記個別供給流路が形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記ノズル板側の第1流路板に、前記第1圧力室が形成され、
    前記振動板側の第2流路板に、前記隔壁を介して互いに隣接する前記第2圧力室及び前記個別供給流路が形成され、
    前記接合面と直交する直交方向から平面視した場合に、前記第1流路板の第1圧力室は、前記第2流路板の前記個別供給流路及び前記第2圧力室それぞれと部分的に重なっていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記振動板側の第2流路板に、前記第1圧力室が形成され、
    前記ノズル板側の第1流路板に、前記隔壁を介して互いに隣接する前記第2圧力室及び前記個別供給流路が形成され、
    前記接合面と直交する直交方向から平面視した場合に、前記第2流路板の第1圧力室は、前記第1流路板の前記個別供給流路及び前記第2圧力室それぞれと部分的に重なっていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 請求項3の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記振動板側の第2流路板に、前記第1圧力室が形成されるとともに、その第1圧力室に隔壁を介して隣接するように個別供給流路が形成され、
    前記接合面と直交する直交方向から平面視した場合に、前記第1流路板の前記個別供給流路は、前記第2流路板の前記個別供給流路及び前記第1圧力室それぞれと部分的に重なっていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 複数のノズルを有するノズル板と、前記ノズル板に接合され前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と該複数の圧力室それぞれに液体を供給する複数の個別供給流路とを有する流路板と、前記ノズル板とは反対側から前記流路板に接合された振動板とを備え、前記振動板の前記複数の圧力室それぞれとは反対側の複数の面部分に、前記振動板を変形させるための電気機械変換素子が設けられた液体吐出ヘッドであって、
    前記流路板における前記複数の個別供給流路はそれぞれ、前記ノズル板と前記振動板との間を支える複数の支柱が配設されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  6. 請求項5の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記個別供給流路の前記複数の支柱が形成されている部分は、液体抵抗流路であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  7. 請求項5又は6の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記複数の支柱は千鳥状に配設されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの液体吐出ヘッドにおいて、
    前記ノズル板の前記流路板側とは反対側のノズル面に、前記ノズル板を補強する補強板を備え、
    前記補強板は、前記ノズル板の複数のノズルそれぞれに対応する位置に複数の開口を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液体吐出ユニット。
  10. 請求項1乃至8のいずれかの液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液体を吐出する装置。
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