JP2020146876A - 液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルに連通する個別流路の側壁の厚みを、ノズル板に近づくにつれて大きくする形状とし、さらに、液体吐出への影響を抑える。【解決手段】本発明の液体吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板と、ノズルに連通する個別流路を形成する流路部材とを備え、個別流路からノズルを介して液滴を吐出する。流路部材は、ノズル板に対し略垂直に接合する個別流路の側壁を形成し、側壁は、ノズル板に近づくにつれて厚みを増す形状であり、ノズル板の個別流路側は、ノズルの周囲が平面に形成されている。したがって、ノズル面の剛性を高めることができる。また、ノズル付近の液体流れを乱さず、液体吐出への影響を抑えることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機などの画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)を記録ヘッドとして用いる液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置など)が知られている。
液体吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズルと、ノズルが通じる個別流路(液室)と、個別流路内の液体を加圧する圧力発生手段とを備え、圧力発生手段で発生した圧力で個別流路内の液体を加圧することによってノズルから液滴を吐出させる。
液体吐出ヘッドにおいて、ノズルを高密度に形成するためには、ノズル、個別流路、圧力発生手段(圧電素子など)を高密度に配置する必要がある。しかしその一方、隣接するチャンネル間隔が小さくなると、隔壁の剛性が低下する。
そのため、圧電素子の伸縮によりノズル面及び隔壁が変形すると、液滴に与える圧力が小さくなったり、吐出速度が低下したりするなど吐出特性に影響を及ぼすことになる。また、高密度に配置されたノズルでは、隣接する個別流路の変形により、構造クロストークが発生するおそれもある。
これに対し、特許文献1には、圧力発生室を流路形成基板に異方性エッチングにより形成し、横断面が略三角形状を有するようにすることで、隔壁の剛性を高める構成が開示されている。
また、特許文献2には、圧力室の内壁を一部曲面状とし、ノズルに近づくにつれてその間隔を狭くすることで、隔壁の剛性を高める構成が開示されている。
しかし、特許文献1のように、横断面が略三角形状となる形状では、インク流路の流体抵抗を下げるため、より大きな流路構造が必要となる。そのため、ヘッドの小型化や、ノズルの高密度配置が困難になるという問題がある。
特許文献2のインクジェットヘッドでは、ノズル面と直交する方向(吐出方向)への剛性を向上できるため、ノズル面の変形を抑えることができ有利である。しかし、圧力室の内壁で曲面状に形成された樹脂層にバリや寸法のばらつきが生じると、液体吐出に悪影響を及ぼすという問題がある。
そこで本発明は、ノズルに連通する個別流路の側壁の厚みを、ノズル板に近づくにつれて大きくする形状とし、さらに、液体吐出への影響を抑えることができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題は、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板と、前記ノズルに連通する個別流路を形成する流路部材とを備え、前記個別流路から前記ノズルを介して液滴を吐出する液体吐出ヘッドにおいて、前記流路部材は、前記ノズル板に対し略垂直に接合する前記個別流路の側壁を形成し、前記側壁は、前記ノズル板に近づくにつれて厚みを増す形状であり、前記ノズル板の前記個別流路側は、前記ノズルの周囲が平面に形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッドによって解決される。
本発明の液体吐出ヘッドは、個別流路の側壁がノズル板に近づくにつれて厚みを増す形状であるため、ノズル面の剛性を高めることができる。また、ノズル板のノズル周囲が平面に形成されているため、側壁部の厚みを増す形状にばらつきが生じたとしても、ノズル付近の液体流れを乱さず、液体吐出への影響を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドをノズル方向から見た平面図である。 図1の液体吐出ヘッドのA−A’線における断面図である。 図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。 第1実施形態に係る、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。 第2実施形態に係る、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。 第3実施形態に係る、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の斜視図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の機構部の要部平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図(その2)である。
図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドをノズル方向から見た平面図であり、図2は、図1の液体吐出ヘッドのA−A’線における断面図である。
液体吐出ヘッド100は、液室基板となる流路部材1と、流路部材1の一方の面に接合した振動板部材2と、流路部材1の他方の面に接合したノズル板3とを備えている。これらの部材を接合することで、ノズル板3に形成された複数のノズル4にそれぞれ連通する個別流路6(以下、加圧液室ともいう)と、各加圧液室6に連通する液体抵抗部7及び連通路10とが形成されている。
連通路10は、振動板部材2に形成された連通部9を介して共通液室8に連通している。共通液室8は、後述するフレーム部材17に形成されている。共通液室8には、記録液供給部から記録液が供給されており、共通液室8に流入した記録液は、連通路10及び液体抵抗部7を流通して、加圧液室6に供給するようになっている。各ノズル4から記録液が吐出された場合にその吐出量に応じて共通液室8から加圧液室6に記録液が流入する。
流路部材1は、SUS基板をCNC(Computer Numerical Control)にて機械加工することにより、各加圧液室6、液体抵抗部7、及び連通路10などの開口、及び溝が形成されている。あるいは、結晶面方位(110)の単結晶シリコン基板を、水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで形成してもよい。さらに、流路部材1は、SUS基板を、酸性エッチング液を用いてエッチングすることで、各加圧液室6などを形成することもできるし、また、流路部材1と、ノズル板3又は振動板部材2とを電鋳処理により一体形成することもできる。その他にも感光性樹脂などを用いた加工処理により流路を形成することもできる。
振動板部材2は、加圧液室6に接合する側から第1層2a、第2層2b及び第3層2cの3層構造のニッケルプレートで形成されており、例えば電鋳処理により作製することができる。なお、振動板部材2は、例えば、ポリイミドなどの樹脂部材とSUS基板などの金属プレートとの積層部材、又は樹脂材料から形成した基板部材などを用いることもできる。
ノズル板3は、各加圧液室6に対応して多数のノズル4が形成されており、流路部材1に接着剤により接合している。ノズル板3としては、ステンレス、ニッケルなどの金属材料、ポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂材料、シリコン材料、又はこれらを複数組み合わせた複合材料からなる基板部材を用いることができる。また、ノズル4の内側の形状は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。)に形成し、ノズル4の内径については、液滴吐出口側の直径で約20μm〜35μmとしている。
ノズル板3の吐出面(吐出方向の外表面:ノズル面)には、撥水性の表面処理を施した撥水処理層が形成されている。撥水処理層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)−ニッケル(Ni)共析メッキ処理やフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチなど)の蒸着コートによるものが挙げられる。また、撥水処理層をシリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け処理により形成することもできる。こうした撥水処理層は、記録液物性に応じて選定して形成することで、記録液の滴形状及び飛翔特性を安定化させて、高品位の画像品質を得られるようにしている。
振動板部材2には、各加圧液室6に対応して第1層2aで形成した変形可能な領域であるダイヤフラム部(振動領域)2Aがそれぞれ設けられており、各ダイヤフラム部2Aの中央部に第2層2b及び第3層2cを積層して形成された凸部2Bが設けられている。各凸部2Bには、圧力発生手段(アクチュエータ手段)を構成する積層型の圧電素子12Aがそれぞれ接合している。
複数の圧電素子12Aは、1つの圧電素子部材12にハーフカットの溝加工(スリット加工)により分断することなく櫛歯(くしば)状に形成されている。圧電素子部材12は、複数の圧電素子12Aの配列方向に沿ってベース部材13上に固定配置されている。圧電素子部材12は、1列に配列された複数の圧電素子12Aの間に支柱部がそれぞれ設けられており、支柱部は、圧電素子であるものの駆動されることはない。各支柱部は、各加圧液室6の間の隔壁部にそれぞれ対応して接合している。
圧電素子部材12は、例えば、厚さ10μm〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に複数積層して形成されている。内部電極層は、積層方向に沿う両端面に交互に露出して選択電極(外部電極)である個別電極15A及び共通電極15Bにそれぞれ電気的に接続している。なお、個別電極15Aは、FPC(フレキシブルプリントケーブル)16を介してヘッドドライバ(不図示)に接続されている。
圧電素子12Aの圧電定数はd33(d33は内部電極面に垂直(厚み方向)の伸び縮みを指す)であり、圧電素子12Aの伸縮により振動領域2Aを変位させて加圧液室6を収縮又は膨張させることで、加圧液室6内の記録液に圧力変動が生じる。すなわち、圧電素子12Aに駆動信号を印加して充電が行われると伸長し、また圧電素子12Aに充電された電荷が放電すると反対方向に収縮する。
なお、圧電素子部材12の圧電方向としてd33方向の変位を用いて加圧液室6内の記録液を圧力変動させる構成とすることも、圧電素子部材12の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室6内の記録液を圧力変動させる構成とすることもできる。本実施形態ではd33方向の変位を用いた構成を採っている。
ベース部材13は、金属材料で形成することが好ましい。ベース部材13の材質(材料)が金属であれば、圧電素子部材12の自己発熱による蓄熱を防止することができる。さらに、振動板部材2の周囲にはフレーム部材17が接着剤で接合されている。このフレーム部材17には各加圧液室6に記録液を供給する共通液室8が形成されている。共通液室8には、記録液供給部から記録液が流入する流入口18が設けられている。共通液室8から振動板部材2に形成した連通部9を介して加圧液室6に記録液が供給される。
共通液室8は、加圧液室6の並び方向(ノズル4の並び方向:これを「共通液室長手方向」という)に平面形状で長方形状に形成されている。共通液室8を形成する壁面の中で、少なくとも一つの壁面を振動板部材2の第1層2aで形成することにより、フレーム部材17で形成される他の壁面よりも剛性が低いダンパ部材20となる。
なお、ダンパ部材20は1層ではなく2層でもよいし、あるいはダンパ部材20のみを振動板部材2と異なる材料で構成してもよい。また、ダンパ部材20は、例えば金属Niのような気体の透過性が低い素材で構成されていることが望ましいが、樹脂膜などで形成されていてもよい。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいて、例えば圧電素子12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電素子12Aが収縮し、振動板部材2が下降して加圧液室6の容積が膨張することで、加圧液室6内にインクが流入する。その後、圧電素子12Aに印加する電圧を上げて圧電素子12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材2をノズル4方向に変形させて加圧液室6の容積/体積を収縮させることにより、加圧液室6内の記録液が加圧され、ノズル4から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって、振動板部材2が初期位置に復元し、加圧液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室8から加圧液室6内に記録液が充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。引き打ちとは、基準電位から電位を下げて圧電素子12Aを収縮させて加圧液室6の内容積を増加した後、電位を基準電位まで戻すことによって振動板部材2を初期位置に復帰させて液滴を吐出させる打ち方である。また、押し打ちとは、基準電位から電位を上げて振動板部材2を加圧液室6側に押し込むことで液滴を吐出させる打ち方である。
このようにしてノズル4から液滴を吐出させるために加圧液室6内に圧力波を生じさせると、加圧液室6内の圧力波が液体抵抗部7、連通路10、連通部9を通じて共通液室8に伝播される。これにより、共通液室8に圧力変動が生じるが、ダンパ部材20が振動することで、伝播した圧力変動を減衰できる。
そのため、加圧液室6の圧力が変動して、所要の滴体積、滴速度で液滴を吐出できなくなったり、ノズルメニスカスを崩して、記録液が漏洩したり、液滴が吐出されたりすることが防止され、安定して液滴吐出を行うことができる。
続いて、液体吐出ヘッドにおいて、構造クロストークが生じるそのメカニズムについて説明する。

図3は、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。図3(a)に示すように、駆動チャンネルとその隣にある隣接チャンネルは、流路部材1(隔壁)によって画定されている。
図3(b)に示すように、駆動チャンネル側の圧電素子12Aが駆動して縮む際、液室を区画している隔壁も振動板部材2によって引っ張られる。その際、隔壁を介してノズル吐出方向に変形する力がノズル板3にも作用し、ノズル板3が変形することになる。
また、図3(c)に示すように、駆動チャンネル及び隣接チャンネルの両方の圧電素子12Aが駆動して縮む際、それぞれの液室の体積増加量が小さくなる。
ノズル板3が変形することによって、圧電層(PZT)の実質的な変形量(変形体積)が小さくなると、液滴に与える圧力が小さくなり、吐出速度が低下する。この影響の度合いは、隔壁の剛性が小さいほど、及び隣接距離が近くなるほど大きくなる。
さらにノズル4の高密度配置により、隣接するノズル間の距離が近いため、構造クロストークの影響も大きくなる。
従来技術では、個別流路(圧力室)の一部の隔壁を幅方向に大きくして剛性を高め、圧力室の変形を抑えることによってクロストークを低減している。しかし、ノズル配列方向の隔壁寸法を大きくし、剛性アップするために幅を広げると、隣接チャンネル間隔が広がることになる。したがって高密度な液室配置ができず、効果的でなかった。
続いて、本発明の特徴的構成について説明する。
図4は、第1実施形態に係る、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。本実施形態の液体吐出ヘッド100aは、流路部材1が、ノズル板3に対し略垂直に接合して加圧液室6の側壁1aを形成している。この側壁1aの厚みtは、ノズル板3に近づくにつれて徐々に大きくなっている。すなわち、側壁1aは、ノズル板3に近づくにつれて厚みtを増す形状である。
そのため、本実施形態の液体吐出ヘッド100aは、ノズル板3のノズル方向C(ノズル面と直交する方向)の剛性を高め、ノズル面の厚み方向の変形を抑えることができる。そして、ノズルを高密度に配置した液体吐出ヘッドであっても、構造クロストークの発生を抑えることができる。
この側壁1aの形状は、例えば流路部材1の製造時に、プレス加工に用いるパンチにテーパをつけることで形成できる。また、フライス加工時にテーパ形状のエンドミルを併用するなどの方法でも形成できる。
また本実施形態のノズル板3は、図4に示すように、加圧液室6側にあるノズル4の周囲3aが平面に形成されている。すなわち、ノズル板3のノズル4と流路部材1(側壁1a)との間(ノズル板3の周囲3a)を平面に形成することで、ノズル4と側壁1aを離間している。そのため、流路部材1(側壁1a)のテーパに寸法のばらつきがあったり、バリが生じたりしても、ノズル4付近で液体の乱れた流れ(乱流)が生じにくく、異常吐出や吐出曲がりの発生を抑制できる。また、流路部材1(側壁1a)のテーパ加工に、高い加工精度が不要となるので、製造コストを抑制できる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。本実施形態の液体吐出ヘッド100bは、第1実施形態と同じく、流路部材1がノズル板3に対し略垂直に接合して加圧液室6の側壁1bを形成し、この側壁1bの厚みtは、ノズル板3に近づくにつれて徐々に大きくなっている。ただし、ノズル板3と流路部材1(側壁1b)の接合部分が、ラウンド形状(曲率が連続的に変化する曲面)で構成される形状となっている点で異なる。
この形状は、例えば、流路部材1の製造時に、先端がボール形状のエンドミルを使用してフライス加工するなどの方法で容易に形成できる。
また、この第2実施形態においても、加圧液室6側にあるノズル板3のノズル4の周囲3aを平面に形成することで、ノズル4と側壁1bを離間している。したがって、ノズル4付近で液体の乱れた流れ(乱流)が生じにくく、異常吐出や吐出曲がりの発生を抑制できる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係る、図1の液体吐出ヘッドのB−B’線における断面図である。本実施形態の液体吐出ヘッド100cは、ノズル板3と流路部材1(側壁1c)とが、ステンレス鋼で一体成形されている点で、第1、第2実施形態と異なる。また、ノズル板3と流路部材1(側壁1c)の接続部分は、ラウンド形状(曲率が連続的に変化する曲面)で構成される形状となっている。
また、この第3実施形態においても、加圧液室6側にあるノズル板3のノズル4の周囲3aを平面に形成することで、ノズル4と側壁1cを離間している。
この形状は、ノズル板3と流路部材1の一体形成部品を製造する際に、先端がボール形状のエンドミルを使用してフライス加工するなどの方法で容易に形成できる。
このように第3実施形態の液体吐出ヘッド100cは、ノズル板3と流路部材1とを剛性の高いステンレス鋼で一体成形することで、ノズル板3と流路部材1に介される剛性の低い接着剤層が不要となる。そのため、ノズル板3のノズル方向C(ノズル面と直交する方向)の剛性をさらに高め、ノズル面の厚み方向の変形をより一層抑えることができる。そして、ノズルを高密度に配置された液体吐出ヘッドであっても、構造クロストークの発生をより一層抑えることができる。
また、ノズル4と側壁1cを離間していることから、ノズル4付近で液体の乱れた流れ(乱流)が生じにくく、異常吐出や吐出曲がりの発生を抑制できる。さらに、流路部材1(側壁1a)の加工に、高い加工精度が不要となるので、製造コストを抑制できる。
なお、ノズル板3と流路部材1(側壁1c)の接続部分は、ラウンド形状に限定されず、他の形状として、テーパ形状などとしてもよい。また、使用する材料はステンレス鋼に限定されない。同一材料(例えば単結晶シリコン基板)で一体成形してもよい。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る液体吐出装置(画像形成装置)の一例について図を参照しながら説明する。
図7は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の斜視図である。
本実施形態の液体吐出装置は、液体吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置であり、装置本体200と、給紙トレイ25と、排紙トレイ26とを備えている。さらに、装置本体200の前面には、インクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部27を有し、その上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。カートリッジ装填部27には、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色インクをそれぞれ収容した複数のインクカートリッジ30k、30c、30m、30yが装填されている。
図8は本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図であり、図9は同装置の機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置である。装置本体200の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図9で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。他の部材も同様)が搭載されている。各記録ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有している。そして、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。また、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのヘッドタンク35a、35bを搭載している。一方、カートリッジ装填部27には各色のインクカートリッジ(メインタンク)30y、30m、30c、30kが着脱自在に装着される。そして、インクカートリッジ30から供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して各ヘッドタンク35に各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ25の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向する分離パッド44を備えている。この分離パッド44は、摩擦係数の大きな材質からなり、また、給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備える。そして、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図8のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ26を備えている。
また、装置本体200の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34の、ノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャッピングするためのキャップ82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパブレード83を備えている。
また、維持回復機構81は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87を備えている。
さらに、このヘッドの維持回復機構81の下方側には、維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク90が装置本体200に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける液体回収容器であるインク回収ユニット(空吐出受け)88を配置している。このインク回収ユニット88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ25から用紙42が1枚ずつ分離給紙される。次いで、略鉛直上方に給紙された用紙42は、ガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送される。さらに用紙42は、その先端が搬送ガイド部材47で案内され、先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加される。搬送ベルト51は、交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電される。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42は搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ26に排紙する。
本発明に係る液体吐出ヘッドを具備することによって、小型、低コスト、高画質な印刷装置が実現できる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置を含む画像形成装置の他の例について図10を参照しながら説明する。
図10は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図(その2)である。
この画像形成装置はフルライン型ヘッドを備えたライン型画像形成装置である。装置本体401の内部に画像形成部402及び用紙を搬送する搬送機構405などを備え、装置本体401の下方側に多数枚の用紙403を積載可能な給紙トレイ404を備える。
この給紙トレイ404から給紙される用紙403を取り込み、搬送機構405によって用紙403を搬送しながら画像形成部402によって所要の画像を記録した後、装置本体401の側方に装着された排紙トレイ406に用紙403を排紙する。
画像形成部402は、記録液となる液体を収容した液体タンクを一体にし、用紙の幅方向(搬送方向と直交する方向)の長さ相当のノズル列を有する本発明に係る液体吐出ヘッドで構成したライン型ヘッド411y、411m、411c、411kを備える。これらのライン型ヘッド411y、411m、411c、411kは液滴を吐出するノズルを形成したノズル面を下方に向けてヘッドホルダ413に装着されている。
また、各記録ヘッド411に対応してヘッドの性能を維持回復するための維持回復機構412k、412c、412m、412y(色を区別しないときには「維持回復機構412」という。)を備える。パージ処理、ワイピング処理などのヘッドの性能維持動作時には、記録ヘッド411と維持回復機構412とを相対的に移動させて、記録ヘッド411のノズル面に維持回復機構412を構成するキャッピング部材などを対向させる。
なお、ここでは、記録ヘッド411は、用紙搬送方向上流側から、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に各色の液滴を吐出する配置としているが、配置及び色数はこれに限るものではない。また、ライン型ヘッドとしては、各色の液滴を吐出する複数のノズル列を所定間隔で設けた1又は複数のヘッドを用いることもできるし、ヘッドとこのヘッドにインクを供給する記録液カートリッジを一体とすることも別体とすることもできる。
給紙トレイ404の用紙403は、給紙コロ(半月コロ)421と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され、装置本体401内に給紙される。次いで、搬送ガイド部材423のガイド面423aに沿ってレジストローラ425と搬送ベルト433との間に送り込まれる。そして、所定のタイミングでガイド部材426を介して搬送機構405の搬送ベルト433に送り込まれる。
また、搬送ガイド部材423には両面ユニット407から送り出される用紙403を案内するガイド面423bも形成されている。さらに、両面印刷時に搬送機構405から戻される用紙403を両面ユニット407に案内するガイド部材427も配置している。
搬送機構405は、駆動ローラである搬送ローラ431と従動ローラ432との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト433と、この搬送ベルト433を帯電させるための帯電ローラ434とを備える。また、画像形成部402に対向する部分で搬送ベルト433の平面性を維持するプラテン部材435と、搬送ベルト433から送り出す用紙403を搬送ローラ431側に押し付ける押さえコロ436とを備える。
さらに、その他図示しないが、搬送ベルト433に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラと、用紙403を除電するための導電ゴムを主体とした除電ローラなどを備える。
この搬送機構405の下流側には、画像が記録された用紙403を排紙トレイ406に送り出すための排紙ローラ438及び拍車439を備えている。
このように構成した画像形成装置において、搬送ベルト433は矢示方向に周回移動し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ434と接触することで帯電される。そして、この高電位に帯電した搬送ベルト433上に用紙403が給送されると、用紙403は搬送ベルト433に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト433に強力に吸着した用紙403は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そして、搬送ベルト433を周回させて用紙403を移動させ、記録ヘッド411から液滴を吐出することで、用紙403上に所要の画像が形成され、画像が記録された用紙403は排紙ローラ438によって排紙トレイ406に排紙される。
このようなライン型画像形成装置においても、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えることによって、小型、低コスト、高画質な印刷装置が実現できる。
続いて、本願において用いられる用語について、明確な定義を示す。
「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出する装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体吐出装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
「液体吐出装置」としては、例えば、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置や、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体吐出装置」は、吐出された液体によって文字、図形などの有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターンなどを形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、壁紙や床材などの建材、衣料用のテキスタイルなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒などの溶媒、染料や顔料などの着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤などの機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウムなどの生体適合材料、天然色素などの可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液などの用途で用いることができる。
また、「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料が溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などもある。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていてもよい。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能装置である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子又は薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどが用いられる。
本明細書において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明した。この実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して使用できる。例えば、複数の実施形態をそれぞれ組み合わせてもよい。
1 流路部材
1a、1b、1c 側壁
2 振動板部材
2A ダイヤフラム部(振動領域)
2B 凸部
2a 第1層
2b 第2層
2c 第3層
3 ノズル板
4 ノズル
5 表示部
6 加圧液室(個別流路)
7 液体抵抗部
8 共通液室
9 連通部
10 連通路
12 圧電素子部材
12A 圧電素子
13 ベース部材
15A 個別電極
15B 共通電極
17 フレーム部材
18 流入口
20 ダンパ部材
21A、21B 側板
24 供給ポンプユニット
25、404 給紙トレイ
26、406 排紙トレイ
27 カートリッジ装填部
30y、30m、30c、30k インクカートリッジ
31、32 ガイドロッド
33 キャリッジ
34a、34b 記録ヘッド
35a、35b ヘッドタンク
36 供給チューブ
41 用紙積載部
42、403 用紙
43 給紙コロ
44 分離パッド
45、426、427 ガイド部材
46 カウンタローラ
47、423 搬送ガイド部材
48 押さえ部材
49 先端加圧コロ
51、433 搬送ベルト
52、431 搬送ローラ
53 テンションローラ
56、434 帯電ローラ
61 分離爪
62、438 排紙ローラ
63、439 拍車
71、407 両面ユニット
72 手差しトレイ
81、412y、412m、412c、412k 維持回復機構
82a、82b キャップ
83 ワイパブレード
84 空吐出受け
87 キャリッジロック
88 インク回収ユニット
89 開口部
90 廃液タンク
100a、100b、100c 液体吐出ヘッド
200、401 装置本体
402 画像形成部
405 搬送機構
411y、411m、411c、411k ライン型ヘッド
412y、412m、412c、412k 維持回復機構
413 ヘッドホルダ
423a、423b ガイド面
425 レジストローラ
432 従動ローラ
435 プラテン部材
436 押さえコロ
C ノズル方向
t 厚み
第3407514号明細書 特開平7−81068号公報

Claims (6)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板と、
    前記ノズルに連通する個別流路を形成する流路部材とを備え、
    前記個別流路から前記ノズルを介して液滴を吐出する液体吐出ヘッドにおいて、
    前記流路部材は、前記ノズル板に対し略垂直に接合する前記個別流路の側壁を形成し、
    前記側壁は、前記ノズル板に近づくにつれて厚みを増す形状であり、
    前記ノズル板の前記個別流路側は、前記ノズルの周囲が平面に形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記ノズル板と前記側壁の接合部分は、テーパ形状であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記ノズル板と前記側壁の接合部分は、曲面で構成される形状であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記ノズル板と前記流路部材は、同一材料で一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記ノズル板と前記流路部材は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の前記液体吐出ヘッドを備えることを特徴とする液体吐出装置。
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