JP2017065041A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動ICの発熱の影響が吐出される液体に及ぶことがなく、かつ冷却媒体の漏れの発生を防止可能な液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズル4が形成されたノズル板1、ノズル4に連通する複数の個別流路を形成する流路板2、前記個別流路へ液体を供給する共通液室10を形成する共通液室部材17,18、流路板2のノズル板1接合面と反対側の面に配置された振動板3、振動板3上に形成された圧電部材21、及び圧電部材21に電圧を印加する駆動IC23を備えたヘッド本体101と、ヒートシンク31を備えた冷却機構30と、を有し、ヒートシンク31は、ヘッド本体101を構成する部材と当接しないように駆動IC23を保持するとともに、ヘッド本体101への熱の伝達が遮断された、外部への熱伝達手段33aを備える液体吐出ヘッド。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び該液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像形成装置としてのインクジェット記録装置は、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する個別流路と、個別流路内の圧力を変化させてインクを加圧するための圧力変換手段とを備えた液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドを搭載したものである。
インクジェット記録装置において、圧力発生手段として電圧によりひずみが生じる圧電素子を使用する場合、圧電素子へ吐出のための信号を発生させるための駆動ICが印字の際に発熱源となり、液体吐出ヘッドの温度を上昇させるという問題がある。
液体吐出ヘッドでは、吐出する液体の粘度が温度によって変化するため、一定の画像品質を維持するために、常に吐出液体の温度を検知して粘度を把握し、液体の粘度に応じた適切な圧力発生手段の制御を行う必要がある。吐出される液体の温度と検知された温度との間に差があると、適切な圧力を発生させることができず、液滴のサイズや速度が変化して濃度ムラなどの原因となってしまう恐れがある。
このため、発熱する駆動ICは、液体吐出ヘッド本体に対して熱的に影響を与えない程度に離れた位置に設置することが望ましい。一方、駆動ICから圧電素子までの信号線の距離が長くなると、信号が劣化し、精密な駆動が出来なくなってしまうおそれがある。
よって、小型化、高速化、さらに高画質化の観点からは、駆動ICは圧電素子近傍に設置することが求められる。そこで、駆動ICの発熱の影響を受けて吐出液体の温度が上昇することを防止する必要がある。
これに対し、大型化を招くことなく、冷却液を利用して冷却可能に構成された液滴吐出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、キャリッジに搭載された液滴吐出ヘッドを冷却するための冷却液を循環させる冷却液循環装置を備え、該冷却液循環装置が、冷却液タンクから往路チューブ、冷却液流路、及び復路チューブを順に経て冷却液タンクに戻る冷却液の流路中に逆流を阻止する逆止弁と、を有する構成が開示されている。
特許文献1に記載の液滴吐出ヘッドの構成では、駆動ICからの熱が冷却液の流路とは別の側から伝達されるため、ヘッド内の吐出液に熱的な影響を与えるのを防止することは困難である。また、冷却液の流路が複数の部材で構成されているため、部材の接合部などから冷却液の漏れが発生する可能性がある。
そこで本発明は、駆動ICの発熱の影響が吐出される液体に及ぶことがなく、かつ冷却媒体の漏れの発生を防止可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板、前記ノズルに連通する複数の個別流路を形成する流路板、前記個別流路へ液体を供給する共通液室を形成する共通液室部材、前記流路板の前記ノズル板接合面と反対側の面に配置された振動板、前記振動板上に形成された圧電部材、及び前記圧電部材に電圧を印加する駆動ICを備えたヘッド本体と、ヒートシンクを備えた冷却機構と、を有し、前記ヒートシンクは、前記ヘッド本体を構成する部材と当接しないように前記駆動ICを保持するとともに、前記ヘッド本体への熱の伝達が遮断された、外部への熱伝達手段を備えることを特徴とする液体吐出ヘッドである。
本発明によれば、駆動ICの発熱の影響が吐出される液体に及ぶことがなく、かつ冷却媒体の漏れの発生を防止可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドのヒートシンクに保持された駆動ICの態様を示す部分断面図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドのヒートシンクに保持された駆動ICの態様を示す部分断面図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドのヒートシンクの熱伝達手段の一例を示す模式図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドのヒートシンクの熱伝達手段の一例を示す模式図である。 本発明に係る画像形成装置の一例の機構部の側面説明図である。 本発明に係る画像形成装置の一例の機構部の要部平面説明図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド及び画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味も持たない画像を媒体に付与することも意味する。また、液体吐出ヘッドから吐出される液体とは、画像形成を行うことができる液体であれば特に限定されるものではない。
本実施形態の画像形成装置について、図6及び図7を参照して説明する。本実施形態の画像形成装置は、後述する本発明の液体吐出ヘッドを備える。
図6は画像形成装置の機構部の概要を示す側面説明図、図7は機構部の要部平面説明図である。以下、シリアル型画像形成装置の例を示して説明するが、本発明の画像形成装置はシリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含む。
本実施形態の画像形成装置は、図6に示すように、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材であるガイドロッド231とステー232とでキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる2つの記録ヘッド234a、234b(以下、区別しないときは「記録ヘッド234」というようにいう。他の部材も同じ。)を搭載している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有するヘッドで構成される。一方の記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出する。他方の記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の液滴吐出ヘッドを備えることもできる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235を搭載している。サブタンク235から前述した各実施形態の液体供給路を介して記録ヘッド234に液体を供給する。
また、サブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向する分離パッド244を備えている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えている。さらに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。
この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281は、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283を備えている。また、維持回復機構281は、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に、用紙242は、先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、本実施形態の画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えているので、高画質の画像を安定して形成することができる。
次に、本発明の液体吐出ヘッドに関し、図1を参照して説明する。
図1は液体吐出ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面模式図である。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズル4が形成されたノズル板1、ノズル板1に接合され、ノズル4に連通する複数の個別流路を形成する流路板2、前記個別流路へ液体を供給する共通液室10を形成する共通液室部材17,18、流路板2のノズル板接合面と反対側の面に配置された振動板3、振動板3上に形成された圧電部材21、及び圧電部材21に電圧を印加する駆動IC23を備えたヘッド本体101と、ヒートシンク31を備えた冷却機構30と、を備える。
個別流路は、個別液室6、流体抵抗部7、及び共通液室10から供給される液体の導入部である液導入部8を有する。
個別液室6には、共通液室10内の液体が振動板3の開口部9を介して供給される。
共通液室10は、液貯蔵部から供給路を通して液が供給され、常に液で満たされた状態に保たれている。
個別液室6を構成する壁の一部である振動板3が、圧電部材21の伸縮によって変形し、変形による容積変化が吐出液の圧力変化となってノズル4より液滴が吐出される。
ノズル板1は、例えば、ステンレス(SUS316)からなり、プレス加工によりノズル4が形成される。流路板2は、例えば、ステンレス(SUS304)をプレス加工することにより形成される。
振動板3は、個別液室6の一部の壁面を変位可能な振動領域として形成され、フィルタ16下部の共通液室(以下、「フィルタ下共通液室」という)12に臨み、フィルタ下共通液室12と各個別液室6とを連通させる開口部9が形成されている。
振動板3の個別液室6と反対側には、第2共通液室部材(マニホールド)18、フィルタ16及びヘッド本体101のフレーム部材を兼ねる第1共通液室部材17が積層接合され、共通液室10が形成される。共通液室10は、第1共通液室部材17と第2共通液室部材18との間に異物を捕集するフィルタ16が配置されることによって、フィルタ上共通液室11とフィルタ下共通液室12とに分割される。
第1共通液室部材17は、ステンレス(SUS303)を切削加工することにより形成されている。
また、振動板3の個別液室6と反対側には、圧力発生手段としての圧電アクチュエータ20が配置されている。
圧電アクチュエータ20は、例えばノズルピッチの半分のピッチで柱状の圧電素子(圧
電柱)を形成した圧電部材(積層圧電素子)21と、固定部材22とが接着接合した構成からなる。
圧電部材21は振動板3の振動領域と接合されている。
フィルタ下共通液室12の壁面を形成する振動板3は、変形可能なダンパ領域51を有し、フィルタ下共通液室12と反対側の流路板2にダンパ室52を形成し、ダンパ室52は通路53を通じて大気に開放している。
このヘッド本体101では、個別液室6を構成する壁の一部である振動板3の振動領域が圧電部材21の伸縮によって変形し、変形による容積変化が吐出液の圧力変化となってノズル4より液を吐出する構成となっている。
吐出液の温度は、環境温度や吐出時に圧電部材21やその駆動回路から生じる熱により変化する。この温度変化を検知するための温度検知手段40が共通液室10を形成する筐体内に設けられている。温度検知手段40としては、例えば、サーミスタが挙げられる。
図1の例では、第1共通液室部材17に埋め込むように温度検知手段40を配置することで、液滴吐出ヘッド内の代表的な温度を検知できる構成としている。
第1共通液室部材17は金属材料であることが好ましい。金属材料で共通液室を構成することにより、ノズル配列方向の液体の温度差を補正することができ、共通液室10内部の液体の温度と検知温度との間の温度差を少なくすることができる。温度検知手段40の配置は図1に示す例に限定されるものではなく、所望の温度測定が可能であれば、配置位置や設置個数は適宜選択することができる。
圧力発生手段である圧電部材21に信号を送るためのケーブル24上には、その信号を発生させる駆動IC23を備えている。
本実施形態の液滴吐出ヘッドは、駆動IC23の発熱による温度上昇を防止するため冷却機構30を備えている。冷却機構30は、ヒートシンク31と、ヘッド本体101に固定される固定部34とを備える。
ヒートシンク31は、ヘッド本体101を構成する部材と当接しないように駆動IC23を保持するとともに、ヘッド本体101への熱の伝達が遮断された、外部への熱伝達手段を備える。
また、ヒートシンク31は、駆動IC23の熱を受ける受熱部32と、熱伝達手段を備える冷却部33とを有する。
冷却部33は、固定部34と受熱部32との間に設けられ、ヘッド本体101への熱の伝達が遮断された、外部への熱伝達手段を備えるため、冷却部33において熱が外部へ排熱され、駆動IC23の熱が液滴吐出ヘッドを構成する他の部位、特に共通液室10に伝わるのを防止することができる。
また、駆動IC23がヒートシンク31に当接し、ヒートシンク31のみによって保持され、ヘッド本体101を構成する部材とは接触しない構成であるため、熱の流れが制限される。なお、駆動IC23は圧電部材21と信号線で結線されているが、信号線のケーブル24を通しての熱の伝達は、吐出液の温度に影響を与えるようなものではない。
駆動IC23をヒートシンク31に当接させ保持させる方法としては、例えば、熱伝導性の接着剤などで接着する方法や、固定用の部材を用いる方法等が挙げられる。
固定用の部材を用いた方法を図2及び図3に基づき説明する。
図2は、固定用のブラケット41を用いて駆動IC23をヒートシンク31に固定する例を示している。
図3(A)及び(B)は、ヒートシンク31に駆動IC23を収容可能な凹部31aを設け、凹部31aの内側の一方の側面に板バネ42等の補助部材を配設し、駆動IC23を他方の側面押圧固定する例を示している。
図3(A)及び(B)に示す例において、補助部材である板バネ42は、駆動IC23とヒートシンク31のみに当接し、他の部材には接触しないように配設されている。
ヒートシンク31は、金属製であることが好ましく、特に熱伝導の良好なアルミ材からなる態様が好ましい。
冷却機構を、熱伝導性の低い樹脂部材などで構成してヘッド本体への熱伝達を防止することも考えられるが、本実施形態の液体吐出ヘッドにおいては、駆動IC23で発生した熱を受熱部32で受け、冷却部33から積極的にヘッド外部へ移送する構成であるため、熱伝導性の高い金属材料からなることが好ましい。
図1に示すように、ヒートシンク31の受熱部32から冷却部33に至る経路は、ヘッド本体101と熱的に遮断された状態であるが、駆動IC23の熱がヘッド本体101の内部に伝達されるのを防止するため、冷却部33における外部への熱伝達手段も、ヘッド本体101への熱の伝達が遮断されている必要がある。
次に、冷却部33が備える熱伝達手段の例を図4及び図5に基づき説明する。
図4は、ヒートパイプである気体の流路35を利用した、放熱フィン36を備える構成の例である。矢印37は強制空冷を表している。
図5は、内部に冷却媒体が流通する流路35を有し、冷却媒体としての液体を矢印の方向に流して冷却する水冷方式の構成の例である。冷却水タンク38と冷却水を流すためのポンプ39を備えている。
ヒートシンク31からの熱の移送手段として、図4のようなヒートパイプを使用した強制空冷手段は、熱の移送方向が鉛直上方向に限定され、配管の自由度にも制約があるため、小型化の面においては、図5の水冷方式のものが好ましい。
図5の態様において、冷却後の冷却水は温度が上昇しているので、これを冷却するためにラジエータやチラーなどを備えることが好ましい。例えば、図5の冷却水タンク38がチラー機能を備える態様とすることができる。冷却水の温度を下げて循環させることで、連続稼動時でも安定した温度を維持することができる。
冷却媒体として液体(冷却水)を使用する場合、漏れの問題がある。
ヒートシンク31の流路35を分割された複数の部品で構成した場合、接合部における接着剤やシール剤が経時劣化し、耐久性が低下して内部の液体の漏れが発生する恐れがある。液体の漏れが発生して圧電部材21の結線部等に液体が伝わった場合、短絡してヘッドが正常に機能しなくなることがある。
この問題に対し、接合部の無いパイプ材により流路を形成し、ヒートシンク31内に埋め込む方法が考えられる。しかしながら、パイプ材とヒートシンク31の母材との間で熱抵抗ができるため、冷却効率が低下するおそれがあり、またパイプ材の加工とヒートシンク31の加工がそれぞれ必要であり、コストも高くなる。
そこで、ヒートシンク31を、流路35が一体成形された構造とすることができる。一体成形により工程が単純になり、コスト低減を実現することができる。
図5に示すような複雑な形状の流路を有するヒートシンク31を一体成形しようとする場合は、例えば、水溶性の中子を使用して流路35を形成し、成形後に水に溶かすことで一体成形を実現することができる。このようにして形成された流路35は、接合部がないため、内部を流通する冷却水等の漏れを防止することができる。
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板
4 ノズル
6 個別液室
7 流体抵抗部
8 液導入部
9 開口部
10 共通液室
17 第1共通液室部材
18 第2共通液室部材
20 圧電アクチュエータ
21 圧電部材
23 駆動IC
24 ケーブル
30 冷却機構
31 ヒートシンク
35 流路
40 温度検知手段
101 ヘッド本体
233 キャリッジ
234 記録ヘッド
特開2009−83385号公報

Claims (5)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板、前記ノズルに連通する複数の個別流路を形成する流路板、前記個別流路へ液体を供給する共通液室を形成する共通液室部材、前記流路板の前記ノズル板接合面と反対側の面に配置された振動板、前記振動板上に形成された圧電部材、及び前記圧電部材に電圧を印加する駆動ICを備えたヘッド本体と、
    ヒートシンクを備えた冷却機構と、を有し、
    前記ヒートシンクは、前記ヘッド本体を構成する部材と当接しないように前記駆動ICを保持するとともに、前記ヘッド本体への熱の伝達が遮断された、外部への熱伝達手段を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記ヒートシンクは金属製であり、前記駆動ICと当接して熱を受ける受熱部と、前記熱伝達手段を備える冷却部とを有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記ヒートシンクは、内部に冷却媒体が流通する流路を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記ヒートシンクは、前記流路が一体成形された構造であることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えることを特徴とする画像形成装置。
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