JP2015107569A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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廣木 正士
Masashi Hiroki
正士 廣木
千弘 原
Chihiro Hara
千弘 原
廉 栗林
Tadashi Kuribayashi
廉 栗林
佳明 兼古
Yoshiaki Kaneko
佳明 兼古
浩由 石川
Hiroyoshi Ishikawa
浩由 石川
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドの下方にインクタンクを設置するスペースおよび配管を引き回すスペースを確保する必要があり、インクジェット装置の大型化を招く要因となるといった課題がある。【解決手段】インクを吐出するノズルを有するインク圧力室と、インク圧力室にインクを供給するインク供給口と、ノズルから吐出されなかったインクを排出するインク排出口とを有するインクジェットヘッドと、インク排出口からインクが流入し、インク供給口を通してインクジェットヘッドへインクを循環させるインク循環部と、インク循環部をインクジェットヘッドに一体的に結合したインクジェット記録部を搭載したキャリッジを備え、キャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させて印字するインクジェット記録装置。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、インク循環式のインクジェットヘッドに用いるインク循環装置を備えるインクジェット記録装置に関する。
インク循環式のインクジェットヘッドを有するインクジェット記録装置は、インクがノズルの付近に滞留することなく循環する。このため、インクの変質および色材の沈降を防ぐことができ、インクの吐出安定性を向上させることができる。
インク循環式のインクジェットヘッドは、インクタンクからインクを供給する供給配管を通してインクを受け、ヘッド内のノズルから吐出しなかったインクを排出する還流配管を介してそのインクタンクにインクを戻している。インクタンクは、インクジェットヘッドに分配されるインクを蓄える要素であって、インクジェットヘッドから離れた場所に据え付けられている。
従来のインクジェット記録装置では、インクを蓄える容量の大きなインクタンクをインクジェット記録装置内の所定の位置に設置し、そのインクタンクとインクジェットヘッドとの間でインクを循環させる専用の循環機構と配管が必要であった。
この結果、インクジェットヘッドの下方にインクタンクを設置するスペースおよび配管を引き回すスペースを確保する必要があり、インクジェット装置の大型化を招く要因となるといった課題がある。
特開2005−125670公報
従来のインク循環式のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド、供給管路、還流管路、インクタンクからなるインク循環装置を有している。そのインクタンクはインクジェットヘッドのノズルより下方に配置され、インクジェットヘッドとタンクの間にフィルターが設けられ、ヘッド内に負圧を形成する。
従来のインクジェット記録装置では、インクを蓄える容量の大きなインクタンクをインクジェット記録装置内の所定の位置に設置し、そのインクタンクとインクジェットヘッドとの間でインクを循環させる専用の循環機構と配管が必要であった。
この結果、インクジェットヘッドの下方にインクタンクを設置するスペースおよび配管を引き回すスペースを確保する必要があり、インクジェット装置の大型化を招く要因となるといった課題がある。
上記課題を解決するために、実施形態のインクジェット記録装置は、インクを吐出するノズルを有するインク圧力室と、前記インク圧力室に連通しインクを供給するインク供給口と、前記インク圧力室に連通し前記ノズルから吐出されなかったインクを排出するインク排出口とを有するインクジェットヘッドと、
前記インク排出口からインクが流入し、前記インク供給口を通して前記インクジェットヘッドへインクを循環させるインク循環部と、
前記インク循環部を前記インクジェットヘッドに一体的に結合したインクジェット記録部と、
前記インクジェット記録部を搭載したキャリッジと、
前記キャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させる制御装置と、を有している。
実施形態に係るインクジェット記録装置を概略的に示す正面図である。 実施形態に係るインクジェット記録装置を概略的に示す平面図である。 循環式インクジェットヘッドのノズル近傍の断面図である。 循環式インクジェットヘッドのインクの流れを表した断面図である。 実施形態に係るインク循環装置の斜視図である。 実施形態に係るインク循環装置の他の面から見た斜視図である。 実施形態に係るインク循環装置およびインクジェットヘッドの内部構造を示す断面図である。 圧力調整部の動作を説明する図である。 インクジェット記録装置を制御する制御部ブロック図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。図面で同じ番号は同じ構成または類似した構成を示している。
図1は、インクジェット記録装置1の一例の正面図である。
インクジェットヘッド2とインク循環装置3からなるインクジェット記録部4(a)〜(e)がインク色分の個数、本実施例では5つが並列にキャリッジ100上に配置されている。インクジェットヘッド2は、後述するようにインクI(図3参照)を内蔵し、画像形成信号に合わせてノズルプレート52に設けたノズル51からインクIを吐出させる。インク循環装置3は、後述するように、インクジェットヘッド2へインクIを供給し、ノズル51から吐出せずに残ったインクIを回収し、再度インクジェットヘッド2へ回収したインクを供給してインクを循環させる。インクジェットヘッド記録部4(a)は重力方向において、下向きにインクIを吐出するインクジェットヘッド2を有し、その上部にインク循環装置3を有している。インクジェットヘッド記録部4(b)〜4(e)はそれぞれインクジェット記録部4(a)と同じ構成になっている。
インクジェット記録部4(a)はシアンインク、4(b)はマゼンタインク、4(c)はイエローインク、4(d)はブラックインクを吐出する。インクジェット記録部4(e)はホワイトインクを吐出する。インクジェット記録部4(e)は、ホワイトインク以外に透明光沢インク、赤外線または紫外線を照射したときに発色する特殊インクなどを吐出させる。インクジェット記録部4(a)〜4(e)を搭載したキャリッジ100は搬送ベルト101に固定され、搬送ベルト101はモータ102に連結されている。モータ102を正転または逆転させることでキャリッジ100は矢印A方向に往復移動する。図1に示すインクジェットヘッド記録部4(a)〜4(e)はインクを重力方向(矢印C方向)にインクを吐出する。
テーブル103は密閉された容器で上面に小径の穴110が開いており、ポンプ104で容器内部を負圧にすることで上面に搭載された記録媒体Sを固定する。記録媒体Sは紙、樹脂や金属のフィルム、板材などである。テーブル103はスライドレール105上に取り付けられ、図2矢印B方向に往復移動する。インクジェットヘッド2はインクIを吐出する複数のノズル51(図3参照)が形成されたノズルプレート52を有し、インクジェットヘッド2が往復移動する間ノズルプレート52と記録媒体Sとの距離hは一定に維持されている。インクジェットヘッド2にはその長手方向に300個のノズル51が並んでいる。インクジェット記録装置1はインクジェット記録部4(a)〜4(b)を記録媒体Sの搬送方向に対して直交するように往復移動させながら、画像を形成する。すなわち、ノズル配列された長手方向と記録媒体Sの搬送方向が同じなり、インクジェット記録装置1は記録媒体S上に300ノズルの幅で画像を形成する。
インクジェット記録部4(a)〜4(e)のA方向の走査範囲で、テーブル103の移動範囲外の位置にメンテナンスユニット310が配置されている。メンテナンスユニット310にインクジェットヘッド2が対峙する位置が、インクジェットヘッド2の待機位置Pになっている。メンテナンスユニット310は上方が開放したケースで上下(図1矢印C、D方向)に移動可能に設けられている。メンテナンスユニット310は画像形成のためにキャリッジ100が矢印A方向に移動している場合には下方Cに移動して待機し、画像形成動作が終了した場合には上方Dに移動する。画像形成動作が終了した時インクジェットヘッド2は待機位置Pに戻り、メンテナンスユニット310が上方Dに移動し、インクジェットヘッド2のノズルプレート52を覆う。メンテナンスユニット310はインクの蒸発やノズルプレート52にほこりや紙粉が付着することを防止(キャップ機能)する。
メンテナンスユニット310にはインクジェットヘッド2のノズルプレート52に付着したインク、ほこり、紙粉などを除去するゴム製のブレード120が内蔵されている。画像形成のためにキャリッジ100が矢印A方向に移動している場合にはメンテナンスユニット310は下方に移動し、ブレード120はノズルプレート52から下方Cへ離間している。ノズルプレート52に付着したインク、ほこり、紙粉を除去する場合には上方Dに移動し、ブレード120がノズルプレート52に接触する。メンテナンスユニット310内にはブレード120をB方向へ移動させる機構を備え、ブレード120がノズルプレート52表面を払拭し、インク、ほこり、紙粉を除去(ワイプ機能)することができる。
メンテナンスユニット310は廃インク受け部130を備えている。メンテナンス動作を行う時に、ノズル51からインクを強制的に吐出させることで、ノズル近傍で劣化したインクを廃インク受け部130に廃棄(スピット機能)することもできる。廃インク受け部130はブレード120で払拭することで発生した廃インクおよびスピット動作によって発生した廃インクを収納する。
図2は、インクジェット記録装置1の一例の平面図である。
インクジェット記録部4(a)〜4(e)が搭載されたキャリッジ100は搬送ベルト101の移動によって2本のレール140に沿ってA方向に往復移動する。記録媒体Sを搭載したテーブル103はB方向に往復移動する。インクジェット記録装置1で印字するための画像信号に合わせて、インクジェット記録部4(a)〜4(e)を搭載したキャリッジ100と記録媒体Sを乗せたテーブル103を往復移動させながら、ノズル51からインクを吐出させて、記録媒体Sの全面に画像形成することができる。いわゆるシリアル型インクジェット記録装置になっている。
インクカートリッジ106(a)はシアンインクが充填され、チューブ107を介してインクジェット記録部4(a)のインク循環装置3に連通している。インクカートリッジ106(b)はマゼンタインクが充填され、チューブ107を介してインクジェット記録部4(b)のインク循環装置3に連通している。同様に、インクカートリッジ106(c)はイエローインクが充填され、インクジェット記録部4(c)のインク循環装置3に連通している。インクカートリッジ106(d)はブラックインクが充填され、インクジェット記録部4(d)のインク循環装置3に連通している。インクカートリッジ106(e)はホワイトインクが充填され、インクジェット記録部4(e)のインク循環装置3に連通している。
インクジェット記録部4(a)〜4(e)は、それぞれインクジェットヘッド2の上方にインク循環装置3が積載された構成になっている。インクジェットヘッド2の上方にインク循環装置3を設けることで、キャリッジ100上でインクジェット記録部4(a)〜4(e)が並ぶ方向の間隔を狭められ、搬送方向(A方向)におけるキャリッジ100の幅を短くすることができる。キャリッジ100は、少なくとも最大の記録媒体Sの幅にキャリッジ100幅の2倍の長さを加算した距離だけ、A方向に搬送される。そのためキャリッジ100の幅が狭いほど、搬送距離が減少し印字速度を高めると同時に装置を小型化できる。
移動するテーブル103を利用した上記インクジェット記録装置1に以外に、巻取り紙を引き出しその巻取り紙を直交するようにインクジェット記録部を移動させながら印字するインクジェット記録装置、または枚用紙を1枚ずつプラテンローラで送りその枚用紙を直交するようにインクジェット記録部を移動させながら印字するインクジェット記録装置にも、このインクジェット記録部4は適用可能である。
実施形態に係るインクジェット記録装置1に適用されるインクジェットヘッド2について説明する。
図3(a)、(b)は、インクジェットヘッド2のインクIを吐出する部分の断面図である。インクジェットヘッド2は、インクを吐出するノズル51を有するノズルプレート52の上面側に、ノズル分岐部53を形成する。 ノズル分岐部53は、図3の矢印E方向に流れているインクをノズル51から吐出させるインクと、そのままインクジェットヘッド2内を流れてインク循環装置3に戻るインクに分岐する部分である。インクジェットヘッド2はノズル51と対向する側の面にアクチュエータ54を有している。アクチュエータ54は圧電セラミック55と振動板56が積層されたユニモルフ式の圧電振動板になっている。圧電セラミック材料は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を用いた。PZTの上下面に金電極を形成し、分極処理して圧電セラミック55を形成している。その後、圧電セラミック55を窒化ケイ素製の振動板56に接合してアクチュエータ54を形成した。なお、インクの表面張力によって、ノズル51内ではインクと空気の界面であるメニスカス290を形成している。
図3(a)は圧電セラミック55に電界をかけず、アクチュエータ54が無変形の状態を示している。図3(b)は、アクチュエータ54を変形させてインク滴IDを吐出させる様子を示している。圧電セラミック55に電界を与えてアクチュエータ54を変形させることで、ノズル分岐部53内のインクIはインク滴IDとなってノズル51から吐出する。
上述の圧電セラミックと振動板によるアクチェータに替えて、インクに圧力を発生させる他の構成を用いることも可能である。たとえば、静電気でダイアフラムを変形させてインクに圧力を加える構成、ヒータでインクIを加熱してインクに気泡が発生する時の圧力を利用する構成(サーマル方式)など、圧力発生体としていずれの構成を利用してもよい。
図4を参照して、図3で説明したインクを吐出する部分を有するインクジェットヘッド2内部のインクの流れを説明する。
インクジェットヘッド2は、ノズルプレート52、図3に示されるアクチュエータ54を有する基板60、マニフォルド61、インクを流入させるインク供給口160、インクジェットヘッド2からインク循環装置3へインクを環流させるインク排出口170、で構成されている。
ノズルプレート52は、紙面手前から奥方向に並ぶ複数のノズル51(a)を有する第1ノズル列、同様に紙面手前から奥方向に並ぶ複数のノズル51(b)を有する第2ノズル列を有している。前述したようにインクIは各ノズル51(51(a)、51(b))を通して、吐出される。言い換えればインクジェットヘッド2は紙面手前から奥方向に長く、その長手方向にノズル51(a)、51(b)が配置されている。ノズル51(a)、51(b)はB方向(図5参照)に複数配列され、キャリッジ100の移動方向と直交する方向に並んでいる。
基板60は内部にインクを通す流路180を有している。流路180を形成するように基板60にノズルプレート52が接着されている。インクを吐出させる圧力を発生するアクチュエータ54はその流路180に面し、かつ各ノズル51に対応して設けられている。アクチュエータ54によって流路180内のインクに発生した圧力がノズル51に集中するように、隣接するノズル51間に境界壁190を設けている。ノズルプレート52、アクチュエータ54、境界壁190で囲まれた流路180が、インク圧力室150となる。インク圧力150は第1ノズル列、第2ノズル列のノズル51(a)51(b)に対応して複数設けられている。第1ノズル列、第2ノズル列にはそれぞれ300個のノズルを有している。インク圧力室150に一方の端部からインクIが流入し、インク分岐部53を通り、他方の端部から流出する。インク圧力室150内のインク分岐部53でインクの一部はノズル51から吐出され、残りは他方の端部から流出する。
第1ノズル列内の各ノズル51(a)対応して形成された複数のインク圧力室150と第2ノズル列内の各ノズル51(b)対応して形成された複数のインク圧力室150との間の流路180は、共通インク室58になっている。共通インク供給室58は、インク圧力室150の一方の流入口へつながり、全インク圧力室150にインクを供給する。
第1ノズル列に対応する複数のインク圧力室150と第2ノズル列に対応する複数のインク圧力室150の他端側から流出するインクは、第1第2ノズル列に繋がる共通インク室59へ流入する。共通インク室59は基板60に設けられた流路180の一部となっている。
マニフォルド61は基板60に接続され、流路180へインクを供給する。マニフォルド61は矢印F方向へインクを流入させるインク供給口160、インク供給口から共通インク供給室58に連通するインク分配通路62を有している。インクジェットヘッド2へ供給するインク温度を検出するためにヘッド内温度センサ(上流)280がインク分配通路62に取り付けられている。また、マニフォルド61はインクを矢印G方向へ排出するインク排出口170と、2つの共通インク室59からインク排出口170に連通するインク環流通路63を有している。インクジェットヘッド2から排出されるインク温度を検出するためにヘッド内温度センサ(下流)281がインク環流通路63に取り付けられている。ヘッド内温度センサ(上流)280、(下流)281でインクジェットヘッド2内へ供給する、またはインクジェットヘッド2から排出されるインク温度を検出し、インクジェットヘッド2内のインク温度によるインク粘度の変化を考慮して、インク循環装置3を制御している。
インク供給口160、インク分配通路62、共通インク供給室58、インク圧力室150、共通インク室59、インク環流通路63、インク排出口170の順に、インクIはインクジェットヘッド2内を移動する。このインクIの一部は画像信号に従いノズル51から吐出され、残ったインクIは移動してインク排出口170からインク循環装置3へ環流する。
図5乃至図9を参照して、インク循環装置3について説明する。
図5は、インク循環装置3がインクジェットヘッド2の上方に配置され、インク循環装置3とインクジェットヘッド2が一体になっているインクジェット記録部4を示しいている。図6は図5とは別の向きから見たインクジェット記録部4の図である。図7はインクジェットヘッド2およびインク循環装置3の内部を正面から見た図である。
インク循環装置3は、インクケーシング200、インクジェットヘッド2にインクを供給するインク供給管208、インクジェットヘッド2からインクを戻すインク戻し管209、インクジェットヘッド2のノズル51内のインク圧力を適正に保つためにインクケーシング200内部の圧力を調整する圧力調整部203を備えている。インク循環装置3はインク供給管208を通して下方へ(重力方向である矢印C)インクを送液し、インクジェットヘッド2はさらに下方へインクを吐出する。
インクケーシング200外壁面に印刷やメンテナンス動作等で消費した量のインクをインクケーシング200に補給するインク供給ポンプ202を備えている。インクケーシング200の内部にインクIを貯留できるように、供給側インク室210と回収側インク室211とを備え、回収側インク室211を覆う第1プレート300、供給側インク室210を覆う第2プレート301で密閉されている。インク供給ポンプ202は回収側インク室211へインクを供給するようになっている。
インクケーシング200を密閉する第1プレート300にはインクケーシング200内のインク量を計測するインク量計測センサ205Aが、取り付けられている。第2プレート301にはインク量計測センサ205Bが取り付けられている。インク量計測センサ205Cは、圧電振動板をインクケーシング200に貼り付けた構成であり、圧電振動板を交流電圧で振動させインクケーシング200内のインクを振動させる。インク量計測センサ205Cによるインクケーシング200内を伝わるインクの振動をインク量計測センサ205A、205Bで検出し、インク量を計測している。
供給側インク室210のインク液面a上部と、回収側インク室211のインク液面b上部は空気室になっている。供給側インク室210と回収側インク室211のインク上部の空気圧を検出するために、インク循環装置3は圧力センサ204を有している。圧力センサ204の検出部は、連通孔223で回収側インク室211の空気部と連通し、連通孔222で供給側インク室210の空気部と連通し、2つのインク室の圧力を計測するようになっている。圧力センサ204は、供給側インク室210と回収側インク室211内の空気圧を電気信号として出力し、後述する制御基板500(図9参照)に接続されている。なお、圧力センサ204は1チップで2つの圧力検知ポートを有し、インクケーシング200内の2つのインク室(供給側インク室210と回収側インク室211)の圧力を検出する。
インクケーシング200内のインク粘度を調整するために、インクを加熱するためのヒータ207をインクケーシング200外部に有している。ヒータ207はインクケーシング200に熱伝導性の高い接着剤で貼り付けられている。インクケーシング200のヒータ207近傍にインク温度センサ282が取り付けられている。インク温度センサ282およびヒータ207は後述する制御基板500に接続され、印刷時に所望のインク粘度になるようにヒータ207が制御されている。
以下、各構成について詳細に説明する。
図5に示すインク供給ポンプ202は、インクジェット記録部のインク循環装置3の外壁に取り付けられている。インクカートリッジ106からインク循環装置3へインクを送液するチューブ107がインク補給口221に接続されている。インク補給口221は、インク供給ポンプ202へインクを流入させるインクの流入口である。インク供給ポンプ202は、インク補給口221からインク循環装置3内の回収側インク室211へインクを供給する。
インク供給ポンプ202は圧電ポンプになっている。インク供給ポンプ202は、圧電素子と金属板を貼り合わせた圧電振動板がたわむことでポンプ内の容積(ポンプ室240)を周期的に変化させてインクを搬送し、2つの逆止弁によってインク搬送方向を一方向にさせている。インク供給ポンプ202の一方の逆止弁242はインク補給口221とポンプ室240との間に設けられ、他方の逆止弁243はポンプ室240とインクの出口241との間に設けられている。圧電振動板がたわみポンプ室240が拡張すると、逆止弁242が開きポンプ室240にインクが流入し、逆止弁243が閉じる。圧電振動板が逆方向にたわみポンプ室240が収縮すると、逆止弁242が閉じ逆止弁243が開きポンプ室240からインクが流出する。これを繰り返してインクを送液する。
回収側インク室211へインクを供給するインクカートリッジ106は、インク循環装置3より重力方向(C方向)において相対的に下方に配置されている。カートリッジ106を下方に配置することで、カートリッジ106内のインクの水頭圧が、回収側インク室211の設定圧力より低く保たれる。この構成により、インク供給ポンプ202が駆動している時だけ回収側インク室211へインクIを供給するようになっている。
なお、インクカートリッジ106が、回収側インク室211より高い位置に配置される場合は、インクカートリッジ106内のインクの水頭圧が、回収側インク室211の設定圧力より高くなる。この場合、インク供給ポンプ202の替わりに例えば電磁弁を用いて、弁を開いている時だけインクカートリッジ106と回収側インク室211の間に水頭差を発生させる。この水頭差を利用してインクを供給することも可能である。
インク循環ポンプ201は、回収側インク室211の吸引孔212からインクIを吸引し、排出孔213から供給側インク室210へインクIを流入させる。密閉されている供給側インク室210はインク量の増加で内圧が高くなり、インクIはインク供給管208を通ってインクジェットヘッド2に流入する。
インク循環ポンプ201は、図6に示すように、回収側インク室211を覆う第1プレート300、供給側インク室210を覆う第2プレート301の面とは反対側の面に設けられている。後述する制御基板500はインク循環ポンプ201を覆うようにインクジェット記録部4に保持されている。制御基板500は、インク循環ポンプ201、インク供給ポンプ、圧力調整部203他を制御するようになっている。
図7はインク循環装置3の内部を正面から見た図である。
インク循環装置3のインクケーシング200は、インク供給管208を介してインクジェットヘッド2にインクを供給する供給側インク室210と、インク戻し管209を介してインクジェットヘッド2からインクが戻る回収側インク室211を有している。インクケーシング200はアルミニウムで形成されている。アルミニウムで成形されたインクケーシング200は供給側インク室210となる空室を有し、供給側インク室210の空室を形成する枠部に樹脂プレート300(第1プレート)を接着剤で固定して供給側インク室210を形成している。同様に、インクケーシング200の回収側インク室211を形成するように、樹脂プレート301(第2プレート)を回収側インク室211の枠部に接着剤で固定している。樹脂プレート300、301の材料はポリイミド樹脂である。
なお、インクケーシング200はインクを変質させない材質であれば、アルミニウム以外の金属や樹脂でも形成可能である。金属材料として、ステンレス、真鍮など、樹脂材料として、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、エポキシ樹脂、ポリカーボネートなどが利用可能である。樹脂プレート300、301のポリイミド樹脂に替えて、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、アルミニウム、ステンレス、真鍮なども利用可能である。
インクケーシング200内に、回収側インク室211と供給側インク室210は共通壁245を介して一体的に設けられている。回収側インク室211と供給側インク室210の並び方向は、インクジェットヘッド2のノズル配列方向(インクジェットヘッド2の長手方向(B方向))と同じになっている。すなわち、インクジェットヘッド2の上方に設けられた回収側インク室211と供給側インク室210並び方向はキャリッジ100の走査方向と略直交する方向に配置されている。
回収側インク室211と供給側インク室210をキャリッジ100の走査方向に略直角方向に配置することで、次の利点がある。キャリッジ100が走査を開始または停止する時、キャリッジ100が加速または減速する。キャリッジ100の加減速時に、回収側インク室211と供給側インク室210内のインク面(液面a、液面b)は振動する。回収側インク室211と供給側インク室210が走査方向に略直角方向に配置されているので、インク液面a、インク液面bの振動はほぼ同等に発生する。液面aと液面bの振動の違いが少ないため、回収側インク室211と供給側インク室210との中間にあるインクジェットヘッド2のインクメニスカス290はあまり変動しない。メニスカス290の変動がすくないため、キャリッジ100の加減速時でもノズル51からのインク吐出が安定する。
仮に、インクジェットヘッド2の上方で、回収側インク室211と供給側インク室210をキャリッジ100の走査方向と同じ方向に配置したインクジェット記録装置1を考える。回収側インク室211をインクジェットヘッド2の待機位置Pより記録媒体S側に、供給側インク室210を記録媒体Sとは反対側に配置したとする。インクジェット記録部4が待機位置Pから記録媒体S方向へ加速する時、回収側インク室211内のインクはインク循環ポンプ201を通して供給側インク室210へ流入する。逆にキャリッジ100が記録媒体S上を走査し停止するときには、減速する。減速時には供給側インク室210からインク循環ポンプ201を通して回収側インク室211へインクが流入する。回収側インク室211、供給側インク室210の間でインクが流入流出することで、メニスカス290はノズル51内に引き込まれたり、ノズル51から押し出されたりする。メニスカス290の位置の変化は、インク吐出量を変化させる。したがって、回収側インク室211と供給側インク室210をキャリッジ100の走査方向に略直角方向に配置する構成が、回収側インク室211と供給側インク室210をキャリッジ100の走査方向と同じ方向に配置した構成に比べ、インク吐出を安定化させることができる。
また、インクジェット記録装置1では、インクジェット記録部4(a)〜4(e)の5個のインクジェットヘッド記録部4がキャリッジ100の走査方向に配列されている。回収側インク室211と供給側インク室210をキャリッジ100の走査方向に略直角方向に配置することで、回収側インク室211と供給側インク室210をキャリッジ100の走査方向と同じ方向に配置したインクジェット記録装置に比べ、インクジェット記録部4のキャリッジ走査方向の幅を狭めることができ、インクジェット記録装置1の小型化を図ることができる。
インクケーシング200は、回収側インク室211からインクを吸引する吸引孔212と、供給側インク室210にインクを送液する排出孔213を備えている。回収側インク室211と供給側インク室210は共通壁245を介して隣接している。インク循環ポンプ201は隣接している回収側インク室211と供給側インク室210に跨って設けられ、吸引孔212からインクを吸引し、排出孔213を通して供給側インク室210へインクを送液する。
インク循環ポンプ201は前述したインク供給ポンプ202と同様な圧電ポンプになっている。インク循環ポンプ201は、圧電素子と金属板を貼り合わせた圧電振動板がたわむことでポンプ内の容積(ポンプ室)を周期的に変化させてインクを送液し、2つの逆止弁によってインク送液方向を一方向にさせている。インク循環ポンプ201の一方の逆止弁(A)は吸引孔212とポンプ室との間に設けられ、他方の逆止弁(B)はポンプ室と排出孔213との間に設けられている。ポンプ室にインクが流入するときは逆止弁(A)が開き、逆止弁(B)が閉じる。ポンプ室からインクが流出するときは逆止弁(A)が閉じ、逆止弁(B)が開く。これを繰り返して回収側インク室から供給側インク室へインクを送液する。
上記構成のインク循環ポンプ201を動作させると、インクは回収側インク室211から吸引孔212を通して吸い込まれ、インク循環ポンプ201、排出孔213を通って供給側インク室210に搬送される。密閉されている供給側インク室210はインク量の増加で内圧が高くなってインク供給管208を通ってインクジェットヘッド2にインクが流入する。
供給側インク室210は流れているインク中に含まれる気泡を除去する機能を有している。供給側インク室210内を流れるインクの流速は、所望の流量を図7中水平方向の断面積で割った値となる。インク中の気泡は浮力によって重力方向と逆向き(D方向)に上昇する。浮力による気泡の上昇速度が、気泡がインク供給管208方向へ流れる下向きの速度より大きい場合、気泡はインク中を上昇する。後述するように、供給側インク室210のインク量は液面aで維持されている。したがって、気泡は供給側インク室210の上方にある液面aより上方の空気層に到達し、除去される。気泡を除去しやくするために、インク供給管208方向へ流れるインクの流速が遅くなるような供給側インク室210形状になっている。供給側インク室210に連通する排出孔213より上方(D方向)の断面積W1に比べ、排出孔213より下方(C方向)での断面積W2が大きくなっている。断面積W1とW2の比率は、インク粘度やインク流速を考慮して決定している。
回収側インク室211もインクジェットヘッド2から流れ込むインク中に含まれる気泡を除去する機能を有している。インクジェットヘッド2のノズル51から吸い込んだ気泡はインク戻し管209から回収側インク室211に流れ込む。インクの流れと浮力によって気泡は上方に(D方向)移動する。インクに吸い込まれた気泡は浮力によってインク戻し管209の回収側インク室211との接続部より略鉛直上側に向かって進む。上方へ移動した気泡は液面bを越えて空気室に取り込まれる。気泡が上昇する進路に対し、吸引孔212は水平方向においてずれた位置に配置されている。このため、インク中に吸い込まれた気泡は供給側インク室210へ移動する可能性を低くすることができる。さらに、図7に示すようにインク戻し管209の回収側インク室211との接続部より水平方向にずれた位置に、回収側インク室211の一部を仕切る壁部216を設けている。壁部216は気泡の進路と吸引孔212との間を仕切るように設けられているので、インクに吸い込まれた気泡は一層吸引孔212へ入り難くなっている。
インクに気泡が含まれていると、インクジェットヘッド2へ気泡を含むインクが流入する。気泡を含むインクがインク圧力室150に入ると、インクを吐出させるための圧力が気泡に吸収されてしまう。そのため、インクに圧力が伝達できず、吐出不良が生じてしまう。吐出不良とは、ノズル51からインクを吐出することができない状態、ノズル51からインクを吐出しても吐出速度が不足して記録媒体Sの所望な位置にインク滴を着弾させることができない状態、などである。回収側インク室211、供給側インク室210で気泡を除去することで、インクジェットヘッド2内のインク圧力室150には気泡を含まないインクが供給され、インク吐出不良を抑制できる。
供給側インク室210には壁部217で区分けされた空気室218が、排出孔213とインク供給管208の間に設けられている。空気室218と供給側インク室210内のインクとの境界面である液面cより上方には空気が充填されている。空気室218はインクの圧力変動を吸収するダンパとして機能する。
排出孔213から供給側インク室210へ流れ出るインクはインク循環ポンプ201の圧電振動板の振動周期で排出量が変化し、インクに圧力変動が生じる。インク供給管208、インク圧力室150を通して、この圧力変動がノズル51内のインクと空気の界面であるメニスカス290に伝わる。メニスカス290の変動が、インク吐出量を変動させる。インク吐出量が変動すると、記録媒体S上の各画素の大きさが変化し画像品質が劣化してしまう。排出孔213とインク供給管208の間にダンパとして機能する空気室218が設けてあるので、空気室218の空気の体積変化でインク循環ポンプ201によるインクの圧力変動を吸収することができる。インクの圧力変動を減少させることで、インクジェットヘッド2のメニスカス290は変動せず、良好な画質が得られる。
回収側インク室211にも壁部219で区分けされた空気室220が、吸引孔212とインク戻し管209の間に設けられている。回収側インク211内のインク界面である液面dより上方には空気が充填されている。吸引孔212に吸い込まれるインクはインク循環ポンプ201の圧電振動板の振動周期でインクの吸引量が変わり、圧力変動が生じる。この圧力変動もインクジェットヘッド2内のノズル51のメニスカス290を変動させる。メニスカス290の変動は、インク吐出体積を変動させ、画像品質を劣化させる。吸引孔212とインク戻し管209の間に空気室220が設けてあるので、空気室220の空気が体積変化し圧力変動を吸収する。そのため、インクジェットヘッド2のメニスカス290が変動せず、インク吐出量を均一にすることができる。結果、良好な画質が得られる。
圧力調整部203を説明する。インクジェットヘッド2のインクが吐出するノズル51にはメニスカス290が形成される。ノズル51からインクが吐出する場合、インクと空気の界面であるメニスカス290を破って、インク滴となり吐出する。メニスカス290にかかる圧力が空気圧より高ければ(陽圧)、インクはノズル51から漏れ出る。メニスカス290にかかる圧力が空気圧より低ければ(負圧)、インクはメニスカス290を維持しノズル51内に留まっている。そのため、インク吐出をしない場合、インク圧力室150内のインクの圧力は−0.5〜−4.0kPaに調整され、メニスカス290を維持している。ノズル51はインクが重力方向下向きに吐出するように配置されているので、この範囲より大きい(陽圧側)場合、わずかな振動などでインクがノズルから漏れ出してしまう。また、より小さい(負圧側)場合、ノズルから空気を吸引してしまい、吐出不良が発生する。当然であるが、通常インク圧力室150内は負圧に保たれていて、アクチュエータ54を動作させるとインク圧力室内のインクは陽圧になり、ノズル51からインクが吐出する。
圧力調整部203はインクジェットヘッド2のメニスカス290の圧力を上記範囲に維持するためものである。図8(a)を用いて、圧力調整部203の各要素を説明する。
圧力調整部203は、圧力調整室261と圧力調整室262を有している。
圧力調整室261は、供給側インク室210と連通しているシリンダ250と、シリンダ250内部に収納されたピストン252と、ピストン252を上下(H方向)に移動させシリンダ250の容積を変化させるパルスモータ254で構成されている。シリンダ250は供給側インク室210と連通する連通管路256を有している。連通管路256の内部には、ばねと、ばねの付勢によりシリンダ250と供給側インク室210を連通させる連通孔を閉じ、ピストン252で付勢されると開く開閉部材257が取り付けられている。
圧力調整室262は、回収側インク室211と連通しているシリンダ251と、シリンダ251内部に収納されたピストン253と、ピストン253を上下(H方向)に移動させシリンダ251の容積を変化させるパルスモータ255で構成されている。シリンダ251は、回収側インク室211と連通する連通管路258と、シリンダ251内を大気に連通させる連通管路259を有している。連通管路259の内部に、ばねと、ばねの付勢により大気との連通孔を閉じ、ピストン253で付勢されると開く開閉部材263が取り付けられている。また、圧力調整室262は、ピストン253がシリンダ251の下限にある場合、回収側インク室211とシリンダ251の連通経路258の上端をピストン253が塞ぐように構成されている。
さらに、圧力調整室261のシリンダ250と圧力調整室262のシリンダ251の間には両者を常時連通させる連通経路260を備えている。圧力調整室261のシリンダ250内のピストン252と、圧力調整室262のシリンダ251内のピストン253をそれぞれ上下移動(H方向)させて、シリンダ250、251の空気の容積を変化させることと、大気との連通または閉塞を制御することで、インクケーシング200内部の圧力を調整している。
前述の圧力調整部203の構成をもとに、ピストンの移動範囲と位置について説明する。
電源が投入されると、両方のピストン252、253が上方に向かって所定時間移動する。電源投入前にピストン252、253がシリンダ250、252内のどのような位置で終了したかによって、電源が投入された時点でのピストン252、253の位置は変化する。そのため、電源投入時にシリンダ250、251内でのピストン252,253の位置は不定である。ピストン252、253位置が不定なので、一旦ピストン252、253をシリンダ250、251の最上部265、266(天井)に移動させる。ピストンを移動させる時間は、ピストン252、253がシリンダ250、251内の最も下方の位置から、天井265、266に衝突するまでに要する時間(初期移動時間)になっている。ピストン252、253が上方に移動している初期移動時間中に天井265、266に衝突した場合には、パルスモータ254、255が脱調して止まる条件で駆動している。
次に、天井265、266に衝突した位置から、所定の位置までピストン252、253を下方に移動させ、その位置をホーム位置として記憶する。今後ピストン252,253が移動した場合には、移動したパルス数をカウントして上下方向の位置を認識する。
更に、圧力調整室262のピストン253は、前述したホーム位置を基準として、上向き方向にはシリンダ251の天井266に到達しない(1)上限位置と、下向き方向には開閉部材263を開ける(2)大気解放位置と、回収側インク室211との連通孔を閉じる(3)下限位置が設定されており、所定のパルス数とパルスモータの回転方向を指示することで(1)、(2)、(3)の位置に移動できる。
次に、圧力調整室261のピストン252は、前述したホーム位置を基準として、上向き方向にはシリンダ250の天井265に到達しない(4)上限位置と、下向き方向には開閉部材257を開け供給側インク室210と連通する(5)連通位置が設定されており、所定のパルス数とパルスモータの回転方向を指示することで(4)、(5)の位置に移動できる。
図8(a)のピストン252,253の位置における圧力調整部の機能について説明する。圧力調整室262のピストン253が(2)大気解放位置で、圧力調整室261のピストン252は(5)連通位置である。この状態では、図中の破線矢印の経路で連通しているので、供給側インク室210、回収側インク室211の両方が大気解放状態で、内部の圧力は大気圧となる。この状態は、例えばインクジェット装置の使用開始時に空のインクケーシング200にインクカートリッジ106からインクを初期充填する場合に用いる。
図8(b)のピストン252,253の位置における圧力調整部の機能について説明する。圧力調整室262のピストン253を大気と連通しない位置、例えばホーム位置にする。これで、回収側インク室211と圧力調整室261が図中の破線矢印の経路で連通し、かつ、密閉した状態となっている。この状態で、圧力調整室261のピストン252を矢印H方向上下することで、回収側インク室211内部の圧力を調整する。ピストン252を上向き方向に(4)の上限位置までの範囲で移動させるとシリンダ250の空気の容積が増加して回収側インク室211内の圧力は減少する。逆に、圧力調整室261のピストン252を下向き方向に(5)の連通位置まで到達しない範囲で移動させるとシリンダ250の容積が減少して回収側インク室211の圧力は増加する。
圧力センサ204は供給側インク室210、回収側インク室211それぞれの圧力を検知している。また、供給側インク室210、回収側インク室211それぞれからインクジェットヘッド2のノズル51までのインク経路の長さはほぼ同じになるように設計している。インク経路長が同じなので、供給側インク室210の圧力と回収側インク室211の圧力の平均値にノズル面と両インク室のインク面の水頭差による圧力を加えたものがノズル51の圧力となる。ノズル51の圧力が所定の圧力になるように回収側インク室211と連通した、圧力調整室261のピストン252を上下に移動させることで良好なインクの吐出が維持できる。
図8(c)のピストン252,253の位置における圧力調整部の機能について説明する。回収側インク室211の負圧を一定に維持するために、圧力調整室261、262のピストン252、253を動作させている。圧力を調整するためにピストン252が上下方向に移動できる範囲は、ピストン252が上昇する場合は天井265に衝突する位置とピストン252が下降する場合は開閉部材257に接触する位置の間になる。上下方向に移動できる範囲内でピストン252を移動させて可変できる圧力以上に、回収側インク室211内で圧力変化を必要とする場合が発生する。また、圧力調整を開始する前のピストン252の位置によっては、ピストン252が移動できる範囲内で上下移動してシリンダ252内の圧力を変化させただけでは、回収側インク室211の圧力を調整できない場合もある。
この場合には、圧力調整室262のピストン253を(3)下限位置に移動させ、回収側インク室211を密閉し、開閉部材263を開いて圧力調整室261を大気圧にする。その後、圧力調整室261のピストン252を天井265まで上昇させる。ピストン252を天井265まで上昇させている間、圧力調整室261のシリンダ250は図中破線矢印の経路で大気に連通し、開閉部材257が閉じているので供給側インク室210は密閉状態を維持し、ピストン253が下降しているので回収側インク室211も密閉状態になる。そのため、ピストン252が移動しても回収側インク室211、供給側インク室210の圧力には影響しない。次に圧力調整室262のピストン253を上昇させ、開閉部材263を閉じる。その後、圧力調整室261のピストン252を下降させると回収側インク室の圧力を高めることができる。これを繰り返すと、可動範囲が限定されているピストン252を用いても、回収側インク室211の圧力を十分高めることができる。逆に、回収側インク室211の負圧の絶対値を大きくすることも可能である。
この後、圧力調整室262のピストン253をホーム位置に移動させ、図8(b)の回収側インク室211を密閉状態にし、圧力調整室261のピストン252を調整する方向に移動させて所定の圧力を得る。
インク量検知センサ205は、インクケーシング200の側面に設けられた圧電素子を用いた振動発振器205Cと、供給側インク室210の樹脂プレート300に貼り付けられた圧電素子を用いた振動受信器205Aと、回収側インク室211の樹脂プレート301に貼り付けられた圧電素子を用いた振動受信器205Bで構成されている。振動発振器205Cで発振された振動はインクケーシング200内にインクがある場合、インクを介して振動受信器205A、205Bに伝搬する。振動受信器205A、205Bはインクの振動で圧電素子が変形する。圧電素子が変形すると、その変形は電圧として検知できる。インクケーシング200内にインクがない場合、あるいは少ない場合は伝搬する振動が弱くなり、圧電素子に発生する電圧が低くなる。この電圧レベルで、供給側インク室210と、回収側インク室211のインク量を検知している。
SUS製の発熱線を樹脂フィルムで挟んだ構成のヒータ207がインクケーシング200の側面に貼り付けてある。ヒータ207の熱をインクに効率よく伝導するために、ヒータ207はインクケーシング200のアルミニウムの部分に貼り付けている。ヒータ207の外側は外部に熱を逃がさないように断熱カバーで覆われている。インクジェットヘッド2へ供給するインク温度を検出するために、サーミスタをヘッド内温度センサ(上流)280としてインク分配通路62に取り付けている。また、インクジェットヘッド2から排出されるインク温度を検出するために、サーミスタをヘッド内温度センサ(下流)281としてインク環流通路63に取り付けている。インクジェットヘッド2のアクチュエータ54としてPZTを用い場合、インク吐出動作を繰り返すとアクチュエータ54が発熱する。発熱したアクチュエータ54がインク圧力室150を通過するインクを加熱するので、インク分配通路62とインク環流通路63の両方で温度を計測し、その平均値をインク温度としている。インクの粘度は温度に依存して変化する。インクの粘度が変化するとインクの吐出体積や吐出速度が変化し、画像濃度や画像品質に影響する。画像濃度や画像品質を一定にするために、インク温度をヒータ207により調整して、所望の温度範囲内で印刷動作を実施するようになっている。ヒータ207表面にもサーミスタ282(ヒータ温度センサ)を取り付け、設定した上限温度になると装置を破損させるように加熱を中断するようになっている。
図9はインクジェット記録装置1の動作を制御する制御基板500のブロック図である。制御基板500には、電源550と、インクジェット記録装置1の状況を表示する表示装置560、入力装置としてキーボード570が接続されている。制御基板500は、動作を制御するマイコン510と、プログラムを格納するメモリ520と、圧力センサ204やヒータ温度センサ280,281,282の出力電圧を取り込むAD変換部530からなる。さらに、制御基板500は駆動回路540を有し、インクジェット記録部4、インクジェット記録部4を記録媒体Sに対して相対移動させるキャリッジモータ102、圧力調整用モータ254、255、スライドレール105、ポンプ104、201、202、ヒータ207などを動作させている。
インクジェット記録装置1を最初に印刷動作させる場合には、インクカートリッジ106からインク循環装置3とインクジェットヘッド2にインクを充填する必要がある。すなわち、インクカートリッジ106(a)からインクジェット記録部4(a)のインク循環装置3とインクジェットヘッド2にシアンインクを充填する。同様に、インクカートリッジ106(b)〜(e)からインクジェット記録部4(b)〜4(e)それぞれにマゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインクを充填する。制御部のキーボードから初期充填動作が指示されると、以下の順で動作する。
インクジェット記録部4を待機位置に戻し、メンテナンスユニット310を上昇させてノズルプレート52を覆う。圧力調整部203は図8(a)の状態にする。インク供給ポンプ202を駆動させ、チューブ107内の空気とともにインクカートリッジ106からインクケーシング200の回収側インク室211にインクを送液するが、インクジェットヘッド2の内部の流路抵抗が大きいので、インクジェットヘッド2、および、供給側インク室210へは、短時間ではインクは流れ込まない。回収側インク室211のインク量センサ205Bが吸引孔212までインクが流入したことを検知すると、圧力調整部203がインクケーシング200内の圧力の調整を開始し、同時にインク循環ポンプ201が所定時間駆動する。インクは回収側インク室211からインク循環ポンプ201を経て供給側インク室210に送液される。圧電センサ205A、205Bによる回収側インク室211と供給側インク室212の液量検出結果が、それぞれ循環ポンプ201の吸引孔212と排出孔213に到達していればインクの充填は終了である。回収側インク室211のインク量が未達の場合は、インク供給ポンプ202を駆動させ、インクカートリッジ106からインクケーシング200の回収側インク室211にインクを送液する。インク量センサ205Bが吸引孔212までインクが流入したことを検知すると、圧力調整部203がインクケーシング200内の圧力の調整を開始し、同時にインク循環ポンプ201が所定時間駆動する。インクは回収側インク室211からインク循環ポンプ201を経て供給側インク室210に送液される。圧電センサ205A、205Bによる回収側インク室211と供給側インク室212の液量検出結果が、それぞれ循環ポンプ201の吸引孔212と排出孔213に到達していればインクの充填は終了である。この動作を繰り返すことで、回収側インク室211、供給側インク室210のインク量を適正になり、初期充填動作が完了する。なお、圧力調整部203が動作し、インクケーシング200は密閉状態なので、電源が切れてもノズル51のメニスカスの圧力は負圧に維持され、インクが漏れることはない。
圧力センサ204は、圧力を電圧として出力する。圧力センサ204を長期間使用する、または環境(温度)条件が変化すると、圧力と出力電圧に差異が発生する。そこで、大気圧の出力電圧値を保存しておき、圧力検知時の出力電圧値との差分で圧力(ゲージ圧)を求めることで、圧力を正確に検知することができる。大気圧の出力電圧を保存するタイミングになると、圧力調整室261,262を大気に連通させる。回収側インク室211の圧力は大気圧になるので、その時の出力電圧値を制御部のメモリに格納する。インクケーシング200内の圧力が大気圧になると、インクジェットヘッド2のノズル51のメニスカスは正圧になりインクがノズル51から漏れる可能性が有る。しかし、大気圧にする動作は短時間で終了するので、大気圧の出力電圧値を保存後、回収側インク室211を所定の圧力に調整すれば、ノズル51からインクが漏れ出ることはない。大気圧の出力電圧値をメモリに格納するタイミングは、装置の電源を入れた時に行っている。
大気圧の出力電圧値をメモリに保存する他のタイミングとして、装置が内蔵しているタイマーで一定時間ごとに行うこともできる。一定時間ごとに出力電圧値をメモリに保存する場合、インクジェットヘッド記録部4で印刷している間にそのタイミングが発生すると、印刷動作を停止することになる。印刷動作を停止させないために、タイマーで一定時間が経過しても大気圧の出力電圧値を保存するタイミングをずらして印刷終了後に、出力電圧値をメモリに保存する。
印刷動作について説明する。キーボード、またはコンピュータから印刷動作が指示されると、メンテナンスユニット310はノズルプレート52から離間する。圧力調整部203は図8(b)の状態で回収側インク室211内の圧力を調整する。インク循環ポンプ201が駆動し、回収側インク室211からインク循環ポンプ201、供給側インク室210、インクジェットヘッド2、回収側インク室211 の順にインクが循環する。供給側インク室210と回収側インク室211のインク量センサ205A,205Bが検知したインク液面(a)(b)高さが所望のインク液面高さでない場合は、インク供給ポンプ202を駆動して、所望のインク液面高さになるまでインクカートリッジ106から回収側インク室211にインクを供給する。インクケーシング200に貼り付けられたヒータ207に通電し、インクが所望の温度になるまで加熱を行う。所望の温度に到達すると、インク温度が一定の範囲に収まるようにヒータの通電を制御する。
次に、インクジェットヘッド2はキャリッジ100の走査に同期して印刷する画像データに応じたインクを記録媒体Sに対して吐出する。記録媒体Sをスライドレール105で所定距離移動させて、キャリッジ100の走査に同期させインクを吐出する動作を繰り返して、記録媒体Sに画像を形成する。インクジェットヘッド2からインクを吐出するとインクケーシング200内のインクの量が瞬間的に減少し、回収側インク室211内の圧力が低下する。圧力センサ204が回収側インク室211内の圧力が低下したことを検知すると、図8(b)で説明した圧力調整動作を圧力調整部203が実行するとともに、インク供給ポンプ202を駆動して吐出したインク量相当のインクを回収側インク室211へ送液する。
ここで、インクジェットヘッド2から吐出されるインク滴の体積は一定であり、画像データから吐出したインク滴の個数も算出できるので、それらの積でインクの使用量が見積もっている。このため、印刷動作中のインクケーシング200内のインク量はすぐに所定の量に戻る。
インクカートリッジ106内のインクが無くなった場合、インク供給ポンプ202を所定時間駆動しても、回収側インク室211のインク液面が所望の高さにならない。回収側インク室211のインク液面が所望の高さにならない場合、インクカートリッジ106が空になったことを示す表示を表示装置に実行させる。
インクジェットヘッド2のノズルプレート52に紙粉やほこりが付着すると、インクの吐出方向の乱れや、吐出不良が発生し印刷画像の品質が低下する。これを予防、回復させるために、インクをノズル51から少し流出させノズルプレート52表面にインク膜を形成する。これをパージと呼んでいる。パージによるインク膜はノズルプレート52表面に付着した紙粉やほこりをインク膜内に取り込む。紙粉やほこりを含むインク膜をゴムブレードでふき取ることで、付着物を除去している。
パージを実施するために、圧力調整室261のピストン250を一定位置に静止させ、インク供給ポンプ202を所定時間駆動してインクを回収側インク室211に流し込む。インク流入に従い、インクケーシング200内部の圧力が全体的に上昇し、ノズル51からインクがわずかに流出する。インク供給ポンプ202を駆動する時間と駆動する電圧、周波数で流れ出すインク量と流速は調整可能である。パージによるインク量と流速は、インクの消費量や画像品質の回復の度合いによりその値を決定する。
上述したように、インク循環部3をインクジェットヘッド2上方に配置しているので、記録媒体S上で走査するインクジェットヘッド2とインク循環部3の並び方向の距離を短くすることができる。並び方向の距離を短くできるのでシリアル方式のインクジェット記録装置1を小型化できる。また、並び方向の距離を短くできるためキャリッジ100の走査距離を短くでき、印刷速度を速めることができる。
回収側インク室と供給側インク室をキャリッジの走査方向に略直交する方向に配置することで、キャリッジの走査時の加速、減速によるインク液面の振動が2つのインク室で同等に発生するので、2つのインク室の中間にあるメニスカスは影響を受けず、ノズルからのインク吐出が安定する。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インクジェット記録装置
2…インクジェットヘッド
3…インク循環装置(インク循環部)
4、4a〜4e…インクジェット記録部
51…ノズル
100…キャリッジ
150…インク圧力室
160…インク供給口
170…インク排出口
200…インクケーシング
201…インク循環ポンプ
202…インク供給ポンプ
203…圧力調整部
210…供給側インク室(第1インク室)
211…回収側インク室(第2インク室)
500…制御基板(制御部)
510…マイコン(制御部)
520…メモリ(制御部)
530…AD変換部(制御部)
540…駆動回路(制御部)

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルを有するインク圧力室と、前記インク圧力室に連通しインクを供給するインク供給口と、前記インク圧力室に連通し前記ノズルから吐出されなかったインクを排出するインク排出口とを有するインクジェットヘッドと、
    前記インク排出口からインクが流入し、前記インク供給口を通して前記インクジェットヘッドへインクを循環させるインク循環部と、
    前記インク循環部を前記インクジェットヘッドに一体的に結合したインクジェット記録部と、
    前記インクジェット記録部を搭載したキャリッジと、
    前記キャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させる制御装置と、
    を有するインクジェット記録装置。
  2. 前記インク循環部は、前記インク排出口から排出されたインクを前記インク供給口に供給するポンプを有する請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク循環部は、重力方向において前記インクジェットヘッドの上方に配置されている請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インク循環部は、前記インク循環部内の圧力を調整する圧力調整部を有する請求項1乃至3の1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク循環部は、前記インク排出口に連通するとともにインクを貯留する第2インク室と、
    前記第2インク室からインクを受けて貯留し前記インク供給口へインクを送液する第1インク室を備え、前記第1および第2インク室は前記キャリッジの走査方向と略直交する方向に配置されている請求項1乃至5の1項に記載のインクジェット記録装置。
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