JP2016097569A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でヘッド本体と供給液体の温度との差を低減する液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】液滴を吐出するノズル4が通じる複数の個別液室6と、個別液室6内の液体を加圧する圧力を発生する圧電アクチュエータ20と、複数の個別液室6に液体を供給する共通液室10とを含むヘッド本体101と、ヘッド本体101に取り付けられた放熱部材102とを有し、ヘッド本体101の共通液室10に液体を供給する液体供給路103の少なくとも一部は、放熱部材102内に配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】液滴を吐出するノズル4が通じる複数の個別液室6と、個別液室6内の液体を加圧する圧力を発生する圧電アクチュエータ20と、複数の個別液室6に液体を供給する共通液室10とを含むヘッド本体101と、ヘッド本体101に取り付けられた放熱部材102とを有し、ヘッド本体101の共通液室10に液体を供給する液体供給路103の少なくとも一部は、放熱部材102内に配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)においては、供給する液体の温度とヘッド本体温度との差を小さくすることで、画像品質の低下を抑制する必要がある。
従来、ヘッド本体に供給する液体を加熱又は冷却する装置を備えるものが知られている(特許文献1)。
また、ヘッド本体の圧力発生手段を駆動する駆動回路を実装した駆動基板に放熱部材を取り付け、ヘッド本体へ液体を供給する液体供給路が放熱部材内を貫通して構成としたものが知られている(特許文献2)。
また、複数のヘッド本体の共通液室に液体を供給する液体供給部材を、ヘッド本体の圧力発生手段を保持するアクチュエータ基板に取り付け、この液体供給部材に放熱用フィンを設けたものも知られている(特許文献3)。
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、画像形成装置が大型化するという課題がある。
特許文献2に開示の構成にあっては、駆動基板と供給液体の温度との差を小さくすることができるが、ヘッド本体と供給液体の温度との差を小さくすることができないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でヘッド本体と供給液体の温度との差を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液滴を吐出するノズルが通じる複数の個別液室と、
前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、
前記複数の個別液室に液体を供給する共通液室と、を含むヘッド本体と、
前記ヘッド本体に熱的に接続された放熱部材と、を有し、
前記ヘッド本体の前記共通液室に液体を供給する液体供給路の少なくとも一部は、前記放熱部材内に配置されている
構成とした。
液滴を吐出するノズルが通じる複数の個別液室と、
前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、
前記複数の個別液室に液体を供給する共通液室と、を含むヘッド本体と、
前記ヘッド本体に熱的に接続された放熱部材と、を有し、
前記ヘッド本体の前記共通液室に液体を供給する液体供給路の少なくとも一部は、前記放熱部材内に配置されている
構成とした。
本発明によれば、簡単な構成でヘッド本体と供給液体の温度との差を低減することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態の係る液体吐出ヘッドについて図1を参照して説明する。図1は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ヘッド本体101と、ヘッド本体101に取り付けた放熱部材102とを備えている。
ヘッド本体101は、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。これらのノズル板1、流路板2及び振動板部材3によって、液滴を吐出する複数のノズル4が通じる個別液室6と、個別液室6に液体を供給する流体抵抗部7と、流体抵抗部7に通じる液導入部8とを形成している。
そして、共通液室10内の液体は、振動板部材3の開口部9を介して液導入部8に導入さて、流体抵抗部7を介して個別液室6に供給される。
ノズル板1は、例えば、ステンレス(ここでは、SUS316)を用いてプレス加工でノズル4を形成した。流路板2は、例えばステンレス(ここではSUS304)を用いてプレス加工で形成している。
振動板部材3は、個別液室6の一部の壁面を変位可能な振動領域30として形成する。また、振動板部材3には、フィルタ下共通液室12に臨み、フィルタ下共通液室12と各個別液室6とを通じる開口部9が形成されている。
そして、振動板部材3の個別液室6と反対側には、第2共通液室部材18、フィルタ部材16及びヘッド本体101のフレーム部材を兼ねる第1共通液室部材17を積層接合している。
第1共通液室部材17及び第2共通液室部材18によって各個別液室6に通じる共通液室10を形成する。第1共通液室部材17と第2共通液室部材18フとの間には異物を捕集するフィルタ部材16が配置されている。
これにより、共通液室10は、第1共通液室部材17と第2共通液室部材18との間に介在するフィルタ部材16によって、フィルタ上共通液室11と下流側のフィルタ下共通液室12とに分割される。
第1共通液室部材17は、フィルタ上共通液室11を形成し、外部から液体を供給するための供給口部19が設けられている。
この第1共通液室部材17は、SUS303を切削加工して形成している。
また、振動板部材3の振動領域30の個別液室6とは反対側に圧力発生手段としての圧電アクチュエータ20を配置している。
圧電アクチュエータ20は、例えばノズルピッチの半分のピッチで柱状の圧電素子(圧電柱)を形成した圧電部材21を保持部材としてのベース部材22に接着接合している。圧電部材21の各圧電柱は振動板部材3の振動領域30と接合されて、配線部材を介して駆動信号が与えられる。
なお、フィルタ下共通液室12の壁面を形成する振動板部材3の部分は変形可能なダンパ領域51としている。流路板2にはダンパ領域51のフィルタ下共通液室12と反対側にダンパ室52を形成し、ダンパ室52は通路53を通じて大気に開放している。
このヘッド本体101では、圧電アクチュエータ20を駆動することで、振動板部材3の振動領域30が変位して、個別液室6の液体が加圧されてノズル4から液滴が吐出される。
この液体吐出ヘッドでは、ヘッド本体101の圧力発生手段である圧電部材21を接合固定した保持部材であるベース部材22に放熱部材102を熱的に接続して取り付けている。この場合、放熱部材102はヘッド本体101のフレーム部材となる第1共通液室部材17よりも熱伝導率が高い部材としている。
ただし、圧力発生手段を保持する保持部材に代えて、放熱部材102を第1共通液室部材17に熱的に接続することもできる。この場合、第1共通液室部材17は熱伝導率の高い金属材料で形成する。
また、放熱部材102とヘッド本体101側の熱的接続部材(本実施形態ではベース部材22)との間には、熱伝導性の良好なグリスやシートを挟みこんで熱伝導効率を高めている。
放熱部材102は、ベース部102bと、ベース部102bから延びる複数のフィン102aを有している。フィン102aはベース部102bと熱的に接続されている。本実施形態では、フィン102aはノズル配列方向に延びる平板形状のフィンとしている。
放熱部材102の材料としては、熱伝導率の高い材料である方が好ましく、アルミや銅などが好ましい。
そして、ヘッド本体101の共通液室10に液体を供給するチューブやパイプなどからなる液体供給路103の少なくとも一部は、放熱部材102内に配置している。液体供給路103は第1共通液室部材17の供給口部19に接続される。
ここで、液体供給路103は複数のフィン102bの内部を貫通する供給路部分103aと、この供給路部分103aの液体供給方向の下流側でベース部102bの内部を貫通する供給路部分103bを有する。
なお、放熱部材102内に液体供給路103を配置する場合、放熱部材102は銅やアルミなどの高熱伝導率部材で形成し、液体供給路103はSUS材などの供給液体に対する耐腐食性を有する材料で形成することすることが好ましい。
また、ヘッド本体101の第1共通液室部材17には、ヘッド本体101の温度を検知するサーミスタなどの温度検知手段40が設けられている。ここでは、SUSで形成した第1共通液室部材17内に温度検知手段40を配置することで、ヘッド本体101内の代表的な温度を検知できる構成としている。
温度検知手段40によってヘッド本体101の温度(ヘッド温度)を検知し、検知温度に応じて例えば駆動波形の駆動電圧を調整する。これにより、ヘッド温度に応じて変化する液体の粘度に応じた駆動波形を与えることができる。
なお、金属材料で共通液室部材を構成することで、ノズル配列方向の液体の温度差を補正できるようにすると共に、共通液室内部の液体と検知温度に生じる温度差を少なくすることができる。
また、温度検知手段の配置位置、数、などは上記の構成に限るものではない。例えば、共通液室10内の液体の温度を直接測定するように共通液室10内に配置することもできる。また、ベース部材22や振動板部材3の表面に接触するように配置することもできる。ノズル配列方向に複数個配置して温度分布を確認することでより実際に吐出させる液体の温度と検知温度の差を減らすことも可能である。
このように構成したので、ヘッド本体101が駆動されることで発生する圧電アクチュエータ20などでの発熱は、圧電アクチュエータ20のベース部材22に熱的に接続されている放熱部材102に伝達されて、放熱部材102によって放熱される。
このとき、放熱部材102内には液体供給路103の一部が通じ、液体供給路103内を外部の環境温度と同等の温度となっている供給液体が流れることで、供給液体による吸熱も発生して、効率的に放熱が行われる。
一方、供給液体は吸熱することによって温度が上昇して、供給液体とヘッド本体101との温度差が低減し、ヘッド本体101の共通液室10に供給される。
これを、液体供給路103を流れる供給液体から見ると、液体供給路103を流れる供給液体は、まずフィン102aを通過する。このとき、外部環境と同等の温度となっている供給液体がフィン102aの熱を吸熱することより、フィン102aの温度を下げることで、フィン102aからの放熱を効率的に行うことができる。
そして、フィン102aを通過した供給液体は、次にベース部102bの内部を通過する。このとき、ベース部102bは、圧電アクチュエータ20からフィン102aよりも近い位置で圧電アクチュエータ20と熱的に接続されているので、ベース部102bを通過する供給液体はフィン102aよりも多く吸熱する。
これにより、ベース部102bを通過して共通液室10内部へ流入されるときの供給液体の温度は、放熱部材102内に設けられた液体供給路へ流入する前よりも高くなる。
したがって、図2に示すように、放熱部材102がないときのヘッド本体101の温度(ヘッド温度:放熱なし)に比べて、放熱部材102があり、放熱部材102内に液体供給路103の一部が配置されているときのヘッド本体101の温度(ヘッド温度:放熱あり)は低くなる。
また、図2に示すように、放熱部材102がないときの供給液体の温度(液体温度:吸熱なし)に比べて、放熱部材102があり、放熱部材102内に液体供給路103の一部が配置されているときの供給液体の温度(液体温度:吸熱あり)は高くなる。
したがって、放熱部材102がないときに比べて、放熱部材102があり、放熱部材102内に液体供給路103の一部が配置されているときのヘッド温度と供給液体の温度との温度差が小さくなる。
これにより、供給液体とヘッド本体101との温度差による画像品質の低下を抑制できる。
なお、放熱部材102とヘッド本体101側の放熱部材102と熱的に接続する部材とは、ノズル列配列方向においてノズル配列範囲全体にわたる幅をもっていることが好ましい。この場合、ノズル列配列の全域に亘って連続して接続することもでき、あるいは、ノズル配列範囲の複数箇所に分割されて接続されていてもよい。
ただし、ノズル配列範囲全体に亘って接続することで、ノズル配列方向で偏ったパターンの印字を行い、ノズル配列方向でヘッド本体内に温度差が生じた場合にも効率よく熱を伝達することができ、冷却効果の偏りをなくすことができる。また、熱伝導性の良い部材で構成されている放熱部材によってヘッド本体内の温度の偏りを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態の係る液体吐出ヘッドについて図3を参照して説明する。図3は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、ノズル板1に複数のノズル4を配列した2つのノズル列4A、4Bが配置されている。各ノズル列4A、4Bに対応する2つの圧電アクチュエータ20A、20Bを備えている。
そして、本実施形態では、各圧電アクチュエータ20A,20Bにそれぞれ別個に放熱部材102A、102Bを熱的に接続し、放熱部材102A、102B内に液体供給路103A、103Bの一部をそれぞれ配置している。
このように構成しても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態の係る液体吐出ヘッドについて図4を参照して説明する。図4は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。
本実施形態でも、ノズル板1に複数のノズル4を配列した2つのノズル列4A、4Bが配置されている。各ノズル列4A、4Bに対応する2つの圧電アクチュエータ20A、20Bを備えている。
そして、本実施形態では、各圧電アクチュエータ20A,20Bに共通の放熱部材102を熱的に接続し、放熱部材102内に液体供給路103A、103Bの一部をそれぞれ配置している。
このように構成しても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、2つの圧電アクチュエータ20A、20Bの温度差も低減することができる。
次に、本発明の第4実施形態の係る液体吐出ヘッドについて図5ないし図7を参照して説明する。図5は同ヘッドの放熱構造の説明に供する説明図、図6は図5のA−A線に沿う断面説明図、図7は同じく液体供給路をなすパイプ部分の要部拡大断面説明図である。
本実施形態では、ヒートシンクからなる放熱部材112内に、パイプ或いはチューブからなる液体供給路103の一部を通過させて配置している。放熱部材112には複数のフィン112aを備えている。
液体供給路103は、図7(a)に示す第1例ではSUS材で形成したチューブ103aからなる、図7(b)に示す第2例ではコーティングされた樹脂材で形成したチューブ103bからなる。
このように構成しても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第5実施形態の係る液体吐出ヘッドについて図8及び図9を参照して説明する。図8は同ヘッドの放熱構造の説明に供する説明図、図9は同じく断面説明図である。
本実施形態では、ヘッド本体101の発熱部であるベース部材22などに図示しない受熱部を接合し、受熱部にヒートパイプ124を接続し、ヒートパイプ124に放熱フィン125を取り付けて放熱部材122を形成している。
そして、放熱フィン125にパイプ或いはチューブからなる液体供給路103の一部を通過させて配置している。
このように構成しても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第6実施形態の係る液体吐出ヘッドについて図10を参照して説明する。図10は同ヘッドの放熱構造の説明に供する説明図である。
本実施形態でも、第5実施形態と同様に、ヘッド本体101の発熱部であるベース部材22に受熱部126を接合し、受熱部126にヒートパイプ124を接続し、ヒートパイプ124に放熱フィン125を取り付けて放熱部材122を形成している。
そして、放熱フィン125にパイプ或いはチューブからなる液体供給路103の一部を通過させて配置している。
このように構成しても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態ではベース本体のアクチュエータ部材に放熱部材を熱的に接続して、放熱部材内に液体供給路の一部を配置しているが、例えば、駆動ICに放熱部材を取り付けて、この放熱部材内に液体供給路の一部を通過させる構成とすることもできる。これにより、駆動ICの温度上昇を抑えつつ、供給液体の温度をヘッド温度に近づけるようにすることもできる。
次に、本発明に係る画像形成装置の一例について図11及び図12を参照して説明する。図11は同装置の機構部の側面説明図、図12は同じく要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる2つの記録ヘッド234a、234b(以下、区別しないときは「記録ヘッド234」というようにいう。他の部材も同じ。)を搭載している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する液体吐出ヘッドで構成される。一方の記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出する。他方の記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の液体吐出ヘッドを備えることもできる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235を搭載している。サブタンク235から前述した各実施形態の液体供給路を介して記録ヘッド234に液体を供給する。
また、サブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向する分離パッド244を備えている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えている。さらに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。
この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281は、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283を備えている。また、維持回復機構281は、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に、用紙242は、先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えるので、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
また、圧力発生手段は、圧電アクチュエータに限らず、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用することもできる。
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
6 個別液室
10 共通液室
17 第1共通液室部材
20 圧電アクチュエータ
101 ヘッド本体
102 放熱部材
103 液体供給路
112 放熱部材
122 放熱部材
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
6 個別液室
10 共通液室
17 第1共通液室部材
20 圧電アクチュエータ
101 ヘッド本体
102 放熱部材
103 液体供給路
112 放熱部材
122 放熱部材
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド
Claims (6)
- 液滴を吐出するノズルが通じる複数の個別液室と、
前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、
前記複数の個別液室に液体を供給する共通液室と、を含むヘッド本体と、
前記ヘッド本体に熱的に接続された放熱部材と、を有し、
前記ヘッド本体の前記共通液室に液体を供給する液体供給路の少なくとも一部は、前記放熱部材内に配置されている
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記ヘッド本体には温度を検知する温度検知手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。 - 前記放熱部材は、前記圧力発生手段を固定する保持部材と熱的に接続されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。 - 前記放熱部材は、前記ヘッド本体のフレーム部材よりも熱伝導率が高い
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。 - 前記放熱部材は、前記ヘッド本体のノズル配列方向の全域で熱的に接続され、又は、複数箇所で熱的に接続されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2019123115A (ja) * | 2018-01-15 | 2019-07-25 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 |
JP2019142112A (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体吐出装置及び画像形成装置 |
JP7428088B2 (ja) | 2020-06-16 | 2024-02-06 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置 |
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2014
- 2014-11-20 JP JP2014235998A patent/JP2016097569A/ja active Pending
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JP7059640B2 (ja) | 2018-01-15 | 2022-04-26 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 |
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