JPH06191034A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JPH06191034A
JPH06191034A JP34634992A JP34634992A JPH06191034A JP H06191034 A JPH06191034 A JP H06191034A JP 34634992 A JP34634992 A JP 34634992A JP 34634992 A JP34634992 A JP 34634992A JP H06191034 A JPH06191034 A JP H06191034A
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ink
recording head
recording
ejection port
ejection
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JP34634992A
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Hideaki Mashio
英明 真塩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録ヘッドの吐出口を形成す
る部材の濡れ性に起因した吐出方向の偏向を防止する構
成を得る上で、製造歩留りを低下させず、また、吐出不
良を派生させないようにする。 【構成】 吐出のための熱エネルギーを発生するための
電気熱変換体2が設けられた基板1の先端に疎水性の部
材4を形成し、また、インク路9や共通液室12を構成
する凹部構成部材6を疎水性の材料によって形成する。
これにより、記録ヘッド先端に形成される吐出口7の周
囲の面11は疎水性の材料によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドおよび該ヘッドを具えたインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式による記録ヘッ
ドは、一般に、微細なインク吐出口と、この吐出口に連
通するインク路と、このインク路の一部に設けられた吐
出エネルギー発生部とを備えている。従来、このような
インクジェット記録ヘッドを製造する方法として、本願
人は、例えば特開昭61−154947号,特開昭62
−253457号,特開平2−3318号において、活
性エネルギー線硬化性材料を上記インク路を形成する部
材として用いるインクジェット記録ヘッドの製造方法を
提案した。
【0003】一方、インクジェット記録ヘッドにおいて
は、吐出口の周縁部等にインク滴や水滴が付着して安定
な吐出が行えなくなることがある。この傾向は、高精細
な記録を行う場合や、高速記録を行う場合などに顕著に
表われる。
【0004】このような問題に対して、本願人は、例え
ば特開平1−290438号,特開平2−48953号
の各公報において、少なくとも吐出口周縁部に撥水処理
を施すことを提案した。また、別の形態として、本願人
は特願平1−327291号において、吐出口面を撥水
性を有する吐出口形成部材によって形成し、吐出口を打
ち抜き法により開口することを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示され、あるいは、出願において提案されている
構成は、記録ヘッドの製造歩留り,耐久性の点で必ずし
も充分ではなかった。以下に、その理由を説明する。
【0006】(1)上記特開昭61−154947号公
報等に開示される記録ヘッドでは、吐出口面が、無機材
料と有機材料との異種材料で形成されることになり、イ
ンクに対する濡れ性の違いによってインクが吐出される
際吐出が不安定になることがある。
【0007】(2)上記撥水処理を施す構成にあって
は、撥水処理面すなわち吐出口面が無機材料と有機材料
との異種材料で形成されているため、撥水剤の付着性に
差を生じ、その結果、撥水層が剥れ製造の歩留りを低下
させたり、また、摩擦に対して耐久性を低下させること
があった。
【0008】(3)撥水処理による撥水層が比較的薄膜
であるため、摩擦に対して耐久性が充分でない面があっ
た。
【0009】(4)記録ヘッド製造後に撥水処理を実施
するため、吐出口内へ撥水剤が進入し、吐出口等の目詰
まりを生じることがあった。
【0010】(5)上記吐出口形成部材を用いる構成に
あっては、吐出口を打ち抜き法により開口するため、吐
出口にバリ,傷等を生じやすく製造上の分留りを低下さ
せる。
【0011】以上の問題点は、製造分留りの低下を生じ
たり、吐出不良による記録品位の低下を招来する重要な
問題である。
【0012】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、吐出口を形成する部材の濡れ性の
違いに起因した吐出方向の偏向を防止する構成を得る上
で製造歩留りが良く、かつ吐出不良による記録品位の低
下を派生させることのないインクジェット記録ヘッドお
よび該ヘッドを用いたインクジェット記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクを吐出するための記録ヘッドにおいて、インクを
吐出するための吐出口と、該吐出口に連通するインク路
と、該インク路の少なくとも前記吐出口に連続する一部
および前記吐出口の周囲の面を疎水性材料で形成する部
材と、を具えたことを特徴とする。
【0014】また、被記録媒体にインクを吐出して記録
を行うインクジェット記録装置において、インクを吐出
するための記録ヘッドであって、インクを吐出するため
の吐出口と該吐出口に連通するインク路と、該インク路
の少なくとも前記吐出口に連続する一部および前記吐出
口の周囲の面を疎水性材料で形成する部材とを有した記
録ヘッドを具えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】以上の構成によれば、インクを吐出するための
吐出口の部分が同一の疎水性材料によって形成される。
これにより、この吐出口部分での濡れ性を同一とするこ
とができるとともに、吐出口の周囲の面を常に疎水性と
することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例を
詳細に説明する。
【0017】図1ないし図10は、本発明の基本的な態
様を説明するための模式図であり、これら図のそれぞれ
には、本発明の一実施例に係るインクジェット記録ヘッ
ドの構成とその製造手順の各工程が示されている。な
お、本例では、2つの吐出口を有するインクジェット記
録ヘッドが示されるが、もちろん2つ以上の吐出口を有
する記録ヘッドの場合あるいは1つの吐出口を有する記
録ヘッドの場合でも本発明が同様に適用されることは言
うまでもない。
【0018】以下、本実施例の記録ヘッドの製造工程を
順に追いながら、その構成を説明する。
【0019】まず、本実施例においては、例えば図1に
示されるような、ガラス,セラミックス,プラスチック
あるいは金属等から成る基板1が用いられる。なお、図
1は、後述の溝や固体層が形成される前の基板の模式的
斜視図である。
【0020】このような基板1は、吐出口およびインク
路等構成部材の一部として機能し、また後述の固体層お
よびインク路等構成部材積層時の支持体として機能し得
るものである。そのため、上記機能を満たすものであれ
ば、その形状,材質等、特に限定されることなく使用さ
れることができる。上記基板1上には、電気熱変換素子
あるいは圧電素子等の吐出エネルギー発生素子2が吐出
口の数に対応して2個設けられる。このような吐出エネ
ルギー発生素子2によって、インク滴を吐出させるため
のエネルギーがインクに与えられる。因に、例えば、上
記吐出エネルギー発生素子2として電気熱変換素子が用
いられるときには、この素子が、近傍のインクを加熱す
ることによりインク中に気泡が発生し、吐出エネルギー
としてこの気泡の運動エネルギーが利用される。また、
例えば、圧電素子が用いられるときは、この素子の機械
的振動によるインクの圧力変動エネルギーが、吐出エネ
ルギーに利用される。
【0021】なお、基板1上には、これ等の素子2を動
作させるための制御信号入力用電極(不図示)が形成さ
れている。また、一般にはこれら吐出エネルギー発生素
子の耐用性の向上等を目的として、保護層等の各種の機
能層が設けられるが、もちろん本例においてもこのよう
な機能層を設けることは一向に差しつかえない。また、
本例においては、吐出エネルギー発生素子をインク路形
成前に基板上に配設したが、配設時期は所望とし得る。
【0022】まず、図1に示したように吐出エネルギー
発生素子2が形成された基板1に対して、図2(A)お
よび(B)に示すように溝3を形成する。
【0023】ここで、図2(A)は基板1の平面図であ
り、図2(B)は図2(A)のA−A′線断面図であ
る。
【0024】溝3を形成する方法としては、半導体製造
工程におけるシリコンウエハーの分離に用いられるダイ
シング法やレーザー加工法,超音波加工法等を挙げるこ
とができる。
【0025】次に、基板1の上記溝3に図3(A)およ
び(B)に示されるように、疎水性(撥水性)の部材4
が充填される。
【0026】このような疎水性の部材としては、溝を充
填し得るものであれば好適に使用することができる。そ
のような材料としては、下記に列示されるものが挙げら
れる。
【0027】疎水性を有する熱可塑性樹脂。例えば、ポ
リプロピレン,ポリエチレン,ポリサルフォン樹脂,ポ
リエーテルフォン樹脂,フッ素樹脂等である。
【0028】また、疎水性を有する、あるいは疎水性の
物質を添加した液状の硬化性材料。例えば、熱硬化性材
料,紫外線硬化材料および電子ビーム硬化性材料等であ
る。
【0029】さらに、疎水性の金属を挙げることができ
る。
【0030】ところで、疎水性の部材としては、インク
路の一部を形成して、記録ヘッドの構造材料と成るもの
であるので、基板1との密着性,機械的強度,寸法安定
性,耐薬品性の優れたものを選択して用いることが好ま
しい。従って、上記に挙げた材料群の中でも、液状の硬
化性材料や疎水性の金属を用いることが好ましく、その
中でも液状の硬化性材料を用いるのが特に好ましい。
【0031】このような疎水性を有するあるいは疎水性
の物質を添加した液状の熱硬化性,紫外線硬化性あるい
は電子ビーム硬化性の硬化性材料としては、下記に列示
するものを挙げることができる。
【0032】疎水性を有する液状の硬化性材料として
は、「ディフェンサ7700シリーズ」(大日本インキ
化学工業(株)製)、「パーフルオロアルキルメタクリ
レート」(大阪有機化学工業(株)製)、「ビスフェノ
ールAF型エポキシ樹脂」(セントラルガラス(株)
製)、「反応性有機フッ素化合物MF−120」(三菱
金属(株)製)、「LF−40」(綜研化学(株)
製)、「ルミフロン」(旭硝子(株)製)等がある。
【0033】また、液状の硬化性材料に疎水性の物質を
適当量添加した材料としては、液状の硬化性材料とし
て、エポキシ樹脂,アクリル樹脂,ジグリコールジアル
キルカーボネート樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリ
ウレタン樹脂,ポリイミド樹脂,メラミン樹脂,フェノ
ール樹脂,尿素樹脂等があり、これに添加される疎水性
の添加物質として、フッ素化合物,シリコーン化合物等
がある。さらに具体的には、疎水性を有する液状硬化性
材料として示される上記商品および「反応性有機フッ素
化合物MF−150」(三菱金属(株)製)、「KP−
801」,「KP−8FT」(信越化学工業(株)
製)、「FS−116」(ダイキン工業(株)製)、
「フロロコート」(旭硝子(株)製)等がある。
【0034】また、上述した疎水性の金属としては、電
解メッキ,蒸着,スパッタリング等で被覆できる金属が
用いられ、これらの例としては、Au,Ni,Ti,T
a等がある。また、これらの合金も用いることができ
る。
【0035】上記液状の硬化性材料が溝3の充填部材と
して用いられる場合には、この材料は、例えばアプリケ
ータカーテンコート,ロールコート,スプレーコートス
クリーン印刷等の公知の手段を用い、これを塗布する等
の方法によって、所望の厚さで溝3に塗布される。塗布
に際しては、上記材料の脱気を行った後、気泡の混入を
避けながら行うのが好ましい。
【0036】ここで、例えば図3に示すように部材4を
充填する際、上記のような液状の硬化性材料が用いられ
る場合には、該硬化性材料は、例えば液体の流出,流動
を抑制した状態で、必要ならば上部に抑え板を重ね、所
定の条件で硬化させられる(図4参照)。硬化条件が常
温または加熱硬化であれば、30分〜2時間放置すれば
良く、紫外線硬化などの場合は、通常10分以内の短時
間の照射によって硬化が可能である。
【0037】次いで、上記吐出エネルギー発生素子2を
含む基板1上のインク路や共通液室の形成予定部分に、
図5(A)および(B)に示されるように固体層5を積
層する。なお、図5(A)は、固体層積層後の基板の模
式的平面図であり、図5(B)は図5(A)のB−B′
線で切断した基板の模式的断面図である。
【0038】上記固体層5は、後述されるインク路等構
成部材が積層された後、基板1から除去され、この除去
部分にインク路や共通液室が構成される。従って、固体
層5はインク路等の形状に応じたものとされる。因に、
本例では、2つの吐出エネルギー発生素子に対応して設
けられる2つの吐出口のそれぞれからインク滴を吐出さ
せるため、これに対応してインク路は2つ設けられ、こ
れらインク路に連通するように共通液室が構成される。
【0039】以上のような固体層5が形成するための材
料および方法としては、下記に列示されるうちの1つを
用いることができる。
【0040】(1)感光性ドライフィルムを用い、公知
のドライフィルムを画像形成プロセスに従って固体層を
形成する。
【0041】(2)基板上に所望の厚さの溶剤可溶性ポ
リマーおよびフォトレジスト層を順に積層し、フォトレ
ジスト層のパターン形成後、溶剤可溶性ポリマー層を選
択的に除去して固体層を形成する。
【0042】(3)硬化性を有するか、または非硬化性
の樹脂を印刷して固定層を形成する。
【0043】上記(1)に挙げた感光性ドライフィルム
としては、ポジ型のものもネガ型のものも用いることが
できるが、例えばポジ型ドライフィルムであれば、活性
エネルギー線照射によって、現像液に可溶化するポジ型
ドライフィルム、また、ネガ型ドライフィルムであれ
ば、光重合型であるが塩化メチレンあるいは強アルカリ
で溶解あるいは剥離除去し得るネガ型ドライフィルムが
適している。
【0044】上記ポジ型ドライフィルムの具体例として
は、例えば「OZATEC R225」(商品名、ヘキ
ストジャパン(株))等、またネガ型ドライフィルムと
しては、「OZATEC Tシリーズ」(商品名、ヘキ
ストジャパン(株))、「PHOTEC PHTシリー
ズ」(商品名、日立化成工業(株))。「RISTO
N」(商品名、デュ・ポン・ド・ネモアース・Co)等
が用いられる。
【0045】また、上記(2)に挙げた溶剤可溶性ポリ
マーとしては、それを溶解する溶剤が存在し、コーティ
ングによって被膜形成し得る高分子化合物であればいず
れでも用い得る。ここで用い得るフォトレジスト層とし
ては、典型的にはノボラック型フェノール樹脂とナフト
キノンジアジドから成るポジ型液状フォトレジスト,ポ
リビニルシンナメートから成るネガ型液状フォトレジス
ト,環化ゴムとビスアジドから成るネガ型液状フォトレ
ジスト,ネガ型感光性ドライフィルム,熱硬化型および
紫外線硬化型のインキ等が挙げられる。
【0046】さらに、(3)に挙げた印刷法によって固
定層を形成する材料としては、例えば蒸発乾燥型,熱硬
化型あるいは紫外線硬化型等のそれぞれの乾燥方式で用
いられている平板インキ,スクリーンインキ等が用いら
れる。
【0047】以上に挙げた(1)〜(3)に述べられた
材料および方法の中で、加工精度や除去の容易性あるい
は作業性等の面から見て、(1)に述べられた感光性ド
ライフィルムを用いる方法が好ましく、その中でもポジ
型ドライフィルムを用いるのが特に好ましい。すなわ
ち、ポジ型感光性材料は、例えば解像度がネガ型の感光
性材料よりも優れ、レリーフパターンが垂直かつ平滑な
側壁面を持ち、さらにレリーフパターンを現像液や有機
溶剤で溶解除去できる等の特長を有しており、本発明に
おける固体層形成材料として好ましいものである。その
中でも、ドライフィルム状のものは、10〜100μm
の膜厚のものが得られる点で、最も好ましい材料であ
る。
【0048】固体層5が形成された次の行程では、図6
に示されるように、固体層5を覆うように上述した部材
4と同様の材料よりなる疎水性のインク路等構成部材6
が積層される。なお、図6はインク路等構成部材6の積
層後、図5と同様の位置で切断した基板の模式的断面図
である。
【0049】このような疎水性のインク路等構成部材と
しては、固体層5を被覆し得るものであれば好適に使用
することができる。そのような材料としては、上記部材
4に関して説明した材料とすることができる。
【0050】但し、この疎水性のインク路等構成部材6
と溝3を被覆するのに用いた前記の部材4とが、部材4
に関して上述した各材料グループの同一グループ内なら
ば、同一の材料でも異なった材料でもよい。
【0051】その後、図7に示すように、インク路等構
成部材6の硬化を、部材4と同様にして行う。
【0052】次の行程では、固体層5およびインク路等
構成部材6が積層された上記のような基板1から、固体
層5を除去してインク路および共通液室を形成する。
【0053】固体層5の除去手段としては特に限定され
るものではないが、具体的には例えば固体層5を溶解ま
たは膨潤あるいは剥離する液体中に基板を浸漬して除去
する等の方法が好ましいものとして挙げられる。この
際、必要に応じて超音波処理,スプレー,加熱,撹拌,
その他の除去促進手段を用いることも可能である。
【0054】上記除去手段において用いられる液体とし
ては、例えば含ハロゲン炭化水素,ケトン,エステル,
芳香族炭化水素,エーテル,アルコール,N−メチルピ
ロリドン,ジメチルホルムアミド,フェノール,水,強
アルカリを含む水、等が挙げられる。これら液体には、
必要に応じて界面活性剤を加えても良い。また、固体層
としてポジ型ドライフィルムを用いる場合には、除去を
容易にするために固体層に改めて紫外線照射を施すのが
好ましく、その他の材料を用いた場合は、40〜60℃
に液体を加温するのが好ましい。
【0055】図10は、上記のような固体層5の除去
を、溶解によって行った場合の例を示している。図10
は、固体層の溶解除去に先立ってインク供給口8を設
け、その後に固体層を除去した後のインクジェット記録
ヘッドの模式的斜視図である。また、図8は、図10に
示す固体層5除去後の記録ヘッドを図5と同様の位置で
切断して示す模式的断面図である。
【0056】本例の場合、固体層5は、この固体層を溶
解する液体中に浸漬され、溶解した固体層形成材料は吐
出口7とインク供給口8を介して排出除去される。
【0057】なお、この溶解除去に先立ち、吐出口先端
がインク路等構成部材に覆われて露出していなかった
り、吐出口面が平坦でない場合には、図9のD−D′の
線に沿って基板全体を切断し、吐出口面を形成してもよ
い。
【0058】しかし、このような基板の吐出口先端部の
切断の操作は、本発明の実施のために必ずしも必要では
なく、例えば、インク路等構成部材として液状の硬化性
材料を用い、この材料を積層する際に型を使用し、吐出
口先端部が閉じて覆われてしまうことがなく、かつ吐出
口先端部が平坦に成型されるようにした場合等には、切
断は不要である。
【0059】以上のようにして、吐出エネルギー発生素
子2が設けられた基板1上にインク路9および共通液室
10が形成される。
【0060】次に、インク路9および共通液室12の内
表面を親水化処理し、インクに対する濡れ性を向上させ
る。図9は、上記親水化処理を行った後の状態を示す図
であって、図5に示すC−C′線で切断した模式的断面
図である。
【0061】図9および図10に示されるように、以上
の工程によって吐出口面11は疎水性を有し、インク路
9や共通液室12の内表面には親水層10が形成され
る。
【0062】上記親水化処理としては、インク路等構成
部材が有機高分子材料の場合には、強酸または強アルカ
リ処理などの薬品処理法,紫外線照射法,グラフト重合
法,コロナ放電処理あるいはグロー放電処理などのプラ
ズマ処理法等を挙げることができる。また、インク路等
構成部材が金属の場合には、高温処理等を伴なった酸化
反応等を用いることができる。
【0063】上記親水化処理に際して吐出口面の疎水性
を保持するには、吐出口面をマスクし疎水層を保護する
方法を用いる。これに用いるマスクとしては、例えば金
属,セラミック,プラスチック,ゴム等によるマスク,
テープによる保護、有機高分子材料による被覆等を挙げ
ることができる。
【0064】また、吐出口面に疎水層を新たに形成する
には、親水化処理後に図9に示すD−D′線に沿って切
断あるいは研削,研磨する方法を用いる。これは、場合
によっては、吐出エネルギー発生素子2と吐出口との距
離を最適化することおよび吐出口面を平坦化することを
同時に行われ得る。
【0065】以上のようにして、本発明の一実施例に係
り、疎水性を有した吐出口面を具えたインクジェット記
録ヘッドが構成される。
【0066】以下、上記実施例に係る記録ヘッドの具体
的製造方法の数例について説明する。
【0067】(具体例1)図1ないし図9に示した製造
手順に準じて図10に示す構成のインクジェット記録ヘ
ッドを製造した。
【0068】(1)シリコンより成る基板1上面に、吐
出エネルギー発生素子2としてのHfB2 薄膜ヒータお
よび電極配線としてのAlを成膜パターニングした。
【0069】(2)この基板1にダイシング法により深
さ25μm,幅100μmの溝3を形成した。
【0070】(3)上記基板1に形成された溝3に、以
下の表1の組成からなる液状の疎水性を有する硬化性材
料によって部材4を形成した。
【0071】その形成手順は以下のように行った。ま
ず、表1に示される各材料を混合し、真空ポンプを用い
て脱泡する。その後、上記脱泡した硬化性材料を溝3に
スクリーン印刷することにより、部材4を形成した。
【0072】
【表1】
【0073】(4)部材4が形成された溝3の上方から
紫外線を6J/cm2 で照射し、疎水性の部材を硬化さ
せた。
【0074】(5)この基板上面にポジ型ドライフィル
ム「OZATEC R225」(ヘキスト社製)から成
る厚さ25μmの感光層をラミネーションにより形成し
た。この感光層に図5(A)に示したパターンのマスク
を重ね、インク路等形成予定部分を除く部分に、300
mJ/cm2 で紫外線照射を行った。
【0075】次に、1%水酸化ナトリウム水溶液を用い
てスプレー現像を行い、基板上のインク路等形成予定部
分に厚さ25μmのレリーフの固体層5を形成した。
【0076】(6)上記固体層が形成された基板上に、
上記工程(3)で用いた液状の硬化性材料(表1の組成
を有する材料)よりなるインク路等構成部材6を積層し
た。この積層は、上記硬化性材料をアプリケータを用い
て50μmの厚さに塗布することにより行った。
【0077】(7)この基板に、紫外線を6J/cm2
の強さで上方から照射してインク路等構成部材6を硬化
させた。
【0078】(8)次に、吐出口を形成するために基板
の先端部を切断し、吐出口および吐出口面を形成した。
さらに、この基板をエタノール中に浸漬して超音波洗浄
を3分間行い、固体層6の溶解除去を行った。
【0079】(9)その後、吐出口面にテフロンテープ
を被覆し、プラズマアッシャー装置により酸素量100
SCCM,1torr,600秒の条件下でインク路等
の親水化処理を行い、その後テフロンテープを取りはず
した。
【0080】以上のような構成によって製造されたイン
クジェット記録ヘッドを3個取り出し、これら記録ヘッ
ドの検査を行ったところ、いずれの記録ヘッドのインク
路等にも固体層の残渣が全く存在しなかった。さらに、
これら記録ヘッドに、純水/グリセリン/ダイレクトブ
ラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5(重
量部)から成るインクを注入し記録ヘッド内の濡れ性を
調べたところ、インク路および共通液室内のこのインク
に対する濡れ性は良好であった。また、吐出口面は、イ
ンクに対し撥水性を有していた。また、シリコンゴムに
よる吐出口面の摩擦試験に対しても初期の撥水性を保持
することができた。
【0081】さらに、上記記録ヘッドを記録装置に装着
し、上記インクを用いて記録を行ったところ、安定した
記録が可能であった。
【0082】(具体例2)上記具体例1と同様図10に
示す構成のインクジェット記録ヘッドを以下の工程によ
り製造した。
【0083】(1)具体例1と同様の基板1に、深さ2
5μm,幅100μmの溝3を形成した。
【0084】(2)溝3に、スクリーン印刷法を用い
て、以下の表2に示す組成によりなる液状の疎水性を有
した硬化性材料によって部材4を形成した。
【0085】(3)この基板を100℃で3時間放置
し、部材4を硬化させた。
【0086】
【表2】
【0087】(4)この基板上面にアルカリ水溶液に可
溶な樹脂であるスチレン/マレイン酸共重合体(共重合
比50/50,重量平均分子量56000)のMEK溶
液を塗布し、乾燥後25μmの厚さの層を形成した。こ
の層の上に弱アルカリ水溶液で現像可能なネガ型ドライ
フィルム「RISTON」(デュ・ポン・ド・ネモアー
ス・Co)をラミネートした後、図5(A)に示すパタ
ーンのマスクを重ねてインク路等形成予定部分に300
mJ/cm2 で紫外線照射を行った。
【0088】次に、2%炭酸ナトリウム水溶液を用いて
ネガ型ドライフィルムの現像およびスチレン/マレイン
酸共重合体層のエッチングを行い、基板上に厚さ50μ
mのレリーフの固体層5を形成した。
【0089】(5)この基板上に、上記工程(2)で用
いた液状の疎水性を有した硬化性材料よりなるインク路
等構成部材6を、アプリケータを用いて100μmの厚
さに塗布した。
【0090】(6)この基板を100℃で3時間放置
し、インク路等構成部材を硬化させた。
【0091】(7)この基板の先端部を切断して吐出口
および吐出口面を形成した。次に、この基板を5%水酸
化ナトリウム水溶液中に浸漬して、10分間超音波洗浄
し、固体層6の溶解除去を行うとともに、インク路等の
親水化処理を同時に行った。
【0092】その後、切断によって形成された吐出口面
に研磨を行うことにより新たな疎水性を有する吐出口面
を形成した。
【0093】以上の工程によって製造されたインクジェ
ット記録ヘッドを検査したところ、、そのインク路中な
どには、固体層の残渣が全く存在しなかった。さらに、
これら記録ヘッドに、純水/グリセリン/ダイレクトブ
ラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5(重
量部)から成るインクを注入したところ、インク路およ
び共通液室内のインクに対する濡れ性は良好であり、吐
出口面はインクに対し撥水性(疎水性)を有していた。
また、シリコンゴムによる吐出口面の摩擦試験に対して
も初期の撥水性を保持していた。
【0094】さらに、上記具体例2の記録ヘッドを記録
装置に装着し、上記インクを用いて記録を行ったとこ
ろ、安定な記録が可能であった。
【0095】図11は本発明の一実施例にかかる記録ヘ
ッドを装置して記録を行うことが可能なインクジェット
記録装置の要部を示す概略斜視図である。
【0096】図11において、記録ヘッド21は、その
記録紙27と対向する面に、記録紙27の搬送方向に複
数のインク吐出口(不図示)を具える。また、記録ヘッ
ド21には、これらの吐出口それぞれに連通してインク
路(不図示)が設けられ、それぞれのインク路に対応し
て、記録ヘッド21を構成する基板にインク吐出のため
の熱エネルギーを発生する電気熱変換体が形成されてい
る。電気熱変換体は、駆動データに応じてこれに印加さ
れる電気パルスによって熱を発生し、これにより、イン
クに膜沸騰を生じこの膜沸騰による気泡の生成に伴なっ
て上記吐出口からインクが吐出される。各インク路に
は、これらに共通に連通する共通液室が設けられてお
り、これに貯留されるインクは、各インク路での吐出動
作に応じてそのインク路に供給される。
【0097】キャリッジ22は、記録ヘッド21を搭載
し、また、記録紙27の記録面と平行に延在する1対の
ガイドレール23と摺動可能に係合する。これにより、
記録ヘッド21は、ガイドレール23に沿って移動する
ことができ、この移動に伴なって所定のタイミングで上
記記録面に向けてインクを吐出することにより記録を行
う。上記移動の後、記録紙27を、図中矢印方向に所定
量搬送し、再び上記移動を行い記録を行う。このような
動作を繰り返すことにより、記録紙27に、順次記録を
行っていく。
【0098】上述した記録紙27の搬送は、その記録面
の上下にそれぞれ配設された各々1対の搬送ローラ24
および25が回転することによって行われる。また、記
録紙27の記録面の裏側には、記録面の平面性を保つた
めのプラテン26が配設されている。
【0099】なお、上述したキャリッジ22の移動は、
これに取付けられる不図示の例えばベルトがモータによ
って駆動されることによって可能となり、また、搬送ロ
ーラ24および25の回転も同様にモータの回転がこれ
らに伝達されることによって可能となる。
【0100】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0101】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0102】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0103】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0104】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0105】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0106】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0107】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0108】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0109】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インクを吐出するための吐出口の部分が同一
の疎水性材料によって形成される。これにより、この吐
出口部分での濡れ性を同一とすることができるととも
に、吐出口の周囲の面を常に疎水性とすることができ
る。
【0110】この結果、吐出口の周囲面を形成する材料
自体が疎水性を有するため、常に初期の疎水性を有効に
発揮できる。
【0111】また、吐出口形成時の加工対象が同質な材
料なので、歩留りよく加工ができ、廉価なインクジェッ
ト記録ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるインクジェット記録
ヘッドの製造工程の一工程を示す斜視図である。
【図2】(A)および(B)は上記工程の一工程を示す
それぞれ平面図および断面図である。
【図3】(A)および(B)は上記工程の一工程を示す
それぞれ平面図および断面図である。
【図4】(A)および(B)は上記工程の一工程を示す
それぞれ平面図および断面図である。
【図5】(A)および(B)は上記工程の一工程を示す
それぞれ平面図および断面図である。
【図6】上記工程の一工程を示す正面図である。
【図7】上記工程の一工程を示す正面図である。
【図8】上記工程の一工程を示す正面図である。
【図9】上記工程の一工程を示す断面図である。
【図10】上記工程により製造された記録ヘッドの斜視
図である。
【図11】本発明を適用した記録ヘッドを装着したイン
クジェット記録装置の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 2 吐出エネルギー発生素子(電気熱変換体) 3 溝 4 部材 5 固体層 6 凹部構成部材 7 吐出口 8 インク供給口 9 インク路 10 親水層 11 吐出口 12 共通液室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための記録ヘッドにお
    いて、 インクを吐出するための吐出口と、 該吐出口に連通するインク路と、 該インク路の少なくとも前記吐出口に連続する一部およ
    び前記吐出口の周囲の面を疎水性材料で形成する部材
    と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクに気泡を発生させ、該気泡の生成に基づいて
    インクを吐出することを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 被記録媒体にインクを吐出して記録を行
    うインクジェット記録装置において、 インクを吐出するための記録ヘッドであって、インクを
    吐出するための吐出口と該吐出口に連通するインク路
    と、該インク路の少なくとも前記吐出口に連続する一部
    および前記吐出口の周囲の面を疎水性材料で形成する部
    材とを有した記録ヘッドを具えたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクに気泡を発生させ、該気泡の生成に基づいて
    インクを吐出することを特徴とする請求項3に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
JP34634992A 1992-12-25 1992-12-25 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 Pending JPH06191034A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438708B1 (ko) * 2001-12-13 2004-07-05 삼성전자주식회사 잉크젯 프린트 헤드 및 이의 제조 방법
KR100438834B1 (ko) * 2001-12-12 2004-07-05 삼성전자주식회사 잉크 젯 프린트 헤드
US6854826B2 (en) 1994-05-19 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Discharge recovery method for ink jet apparatus using waterproof ink and ink jet apparatus employing the method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6854826B2 (en) 1994-05-19 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Discharge recovery method for ink jet apparatus using waterproof ink and ink jet apparatus employing the method
KR100438834B1 (ko) * 2001-12-12 2004-07-05 삼성전자주식회사 잉크 젯 프린트 헤드
KR100438708B1 (ko) * 2001-12-13 2004-07-05 삼성전자주식회사 잉크젯 프린트 헤드 및 이의 제조 방법

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