JP3303411B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3303411B2
JP3303411B2 JP08031593A JP8031593A JP3303411B2 JP 3303411 B2 JP3303411 B2 JP 3303411B2 JP 08031593 A JP08031593 A JP 08031593A JP 8031593 A JP8031593 A JP 8031593A JP 3303411 B2 JP3303411 B2 JP 3303411B2
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章 山崎
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Fuji Xerox Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機・ファクシミリ
・プリンター等の画像形成装置において用いられ、画像
が定着される用紙を順次1枚ずつ供給する給紙装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置で用いられる給紙装置は、
重ねて収容された所定の大きさの用紙を1枚ずつ取り出
し、画像の転写部へと供給するものであるが、その際に
2枚以上の用紙が重なって供給されるのを防止しなけれ
ばならない。このための手段として給紙ロールに圧接さ
れる摩擦部材を用いる方法等が知られている。
【0003】図15は、従来から知られている給紙装置
の一例であって、給紙ロールに圧接される摩擦部材を用
いたものを示す概略図である。この給紙装置は用紙を収
容する用紙トレイ107と、この用紙トレイから用紙を
順次取り出すフィードロール108と、用紙を搬送する
給紙ロール101と、回転自在に支持されバネ部材10
3により給紙ロール側に付勢される加圧部材102と、
この加圧部材102の上面に取り付けられ、給紙ロール
101に圧接される摩擦部材104とを有している。
【0004】このような給紙装置では、用紙がフィード
ロール108によって用紙トレイ107から取り出さ
れ、給紙ロール101と摩擦部材104との圧接部へ送
られる。給紙ロール101は回転駆動されることによ
り、用紙を摩擦部材104との間で挟持して搬送する。
また、フィードロール108から用紙が重なって供給さ
れた場合、摩擦部材104の表面は用紙との摩擦が大き
くなるようにされており、重なった用紙の下側のものは
この摩擦力で停止する。給紙ロール101は上側の用紙
に圧接されており、重なった用紙間で滑って上側の用紙
のみが搬送される。
【0005】上記のような従来の給紙装置では用紙と摩
擦部材104との間に摩擦力が生じており、この摩擦力
の変動等により、加圧部材102(リタード部材)に振
動が生じて異常音を発生することがある。このような振
動による異常音の発生を防止する方法が、例えば特開昭
64−8147号公報、特開昭63−18063号公報
に示されている。
【0006】特開昭64−8147号公報に開示される
用紙の給送装置では、用紙が複数枚重なって送られるの
を防止する分離体に重りを付加し、振動系の固有振動数
を低くする。これにより振動が励起されるのを防止し、
異常音を低減するものである。また、特開昭63−18
0638号公報に開示されるシート給送装置は、摩擦部
材を有する分離手段に、往復動が可能な重りを備えたイ
ンパクトダンパーもしくは粘性液体中で重りが振動する
ラチェスタダンパーを取り付けたものであり、これによ
って振動を減衰させようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら知られている給紙装置では次のような問題点を有して
いる。特開昭64−8147号公報に開示される給紙装
置では、振動を防止するために大きな重りを付加しなけ
ればならない場合があり、装置が大型化するとともに重
量も大きくなるという問題点がある。また、特開昭63
−180638号公報に開示されるシート給送装置で
は、高い周波数領域の振動については有効に減衰させる
ことができるが低い周波数領域の振動に対しては効果が
期待できない。さらにインパクトダンパーやラチェスタ
ダンパーを設けることには製造コストが高くなるという
問題点もある。
【0008】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、給紙ロールに圧接される
加圧部材の振動を簡単な構造で、装置を大型化すること
なく防止し、異常音の発生のない給紙装置を得ることで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、 用紙収容部から取
り出された用紙を搬送する給紙ロールと、 用紙の搬送
方向の上流側端部付近が回動支点によって支持され、弾
性部材により前記給紙ロールに対して付勢される加圧部
材と、 該加圧部材の表面に設けられ、前記給紙ロール
に圧接される摩擦部材とを備える給紙装置において、
前記加圧部材の用紙搬送方向における上流側端部付近
に付加質量部を有するものとする。
【0010】請求項2に記載の発明は、 前記請求項
1に記載の給紙装置において、前記付加質量部が固定さ
れた前記加圧部材の重心位置が、付加質量部を除く加圧
部材の重心位置よりも、前記摩擦部材の前記給紙ロール
との圧接面に接近する位置となるように前記付加質量部
が設けられているものとする。
【0011】請求項3に記載の発明は、 用紙収容部
から取り出された用紙を搬送する給紙ロールと、 用紙
の搬送方向の上流側端部付近が回動支点によって支持さ
れ、弾性部材により前記給紙ロールに対して付勢される
加圧部材と、 該加圧部材の表面に設けられ、前記給紙
ロールに圧接される摩擦部材とを備える給紙装置におい
て、 前記加圧部材の用紙搬送方向における上流側端
部付近の一部が、下流側端部付近を構成する材料よりも
比重の大きい材料で構成されるものとする。
【0012】請求項4に記載の発明は、 前記請求項
3に記載の給紙装置において、前記加圧部材の重心位置
が、同じ形状で均一な材料で構成される加圧部材の重心
位置よりも、前記摩擦部材の前記給紙ロールとの圧接面
に接近するように、比重が大きい材料で構成される部分
が設けられているものとする。
【0013】上記請求項1から請求項4に記載の発明の
構成において、上記摩擦部材は、給紙ロールとの圧接部
で搬送される用紙が複数枚重なっている場合には、重な
っている用紙間で滑らせ、摩擦部材に接触する用紙の搬
送を停止することができる程度の摩擦係数を有するもの
であり、一方、給紙ロールによって搬送される用紙が一
枚のときには表面を摺動できる程度に設定されるもので
ある。また、上記付加質量部の質量は、装置が大型化し
ない程度で、異常音の低減効果が適切となるように決定
することができるものである。
【0014】
【作用】上記請求項1に記載の発明に係る給紙装置で
は、加圧部材の用紙搬送方向における上流側端部付近に
付加質量部を有しているので、上流側端部付近の質量が
大きくなり、付加質量部を含む加圧部材の重心が上流側
端部に近い位置になる。このような加圧部材に回転する
給紙ロールから付与される運動エネルギー、即ち振動の
エネルギーは、重心が下流側にあるものに比べて小さく
なり、振動による異常音の発生も小さくなる。このよう
に重心が上流側端部付近にあると振動のエネルギーが減
少し、異常音の発生が低減される理由を振動発生のメカ
ニズムと振動のエネルギーの計算とによって詳述する。
【0015】《振動発生のメカニズム》給紙ロールが回
転し、この給紙ロールと摩擦部材との間に挟持した用紙
を下流側に搬送すると、用紙と摩擦部材との間の摩擦力
により、摩擦部材を介して加圧部材に圧接面と平行な力
が作用する。この力は図10(a)に示すように、加圧
部材を下流方向へ移動させようとするとともに、加圧部
材に回転運動を生じさせる。このとき、加圧部材を支持
する回動支点において、回動軸と加圧部材側の軸受孔の
内周面には寸法差があり、これらの間に隙間が生じてい
る。このため、給紙ロールからの力が作用した初期の状
態では図10(a)に示すように下流方向への直線運動
とともに加圧部材の重心付近を中心とする回転運動が生
じる。
【0016】このような直線運動および回転運動が生じ
ると軸受孔の内周面が回動軸に当接し、その後は図10
(b)に示すように回動軸を中心とする回転運動に変わ
る。摩擦部材と給紙ロールとは圧接されることにより、
給紙ロールが圧接部で変形(ニップ)しており、上記の
ような回転運動によって変位が、給紙ロールの変形分よ
り大きくなると摩擦部材と給紙ロールとが離間する。離
間すると給紙ロールから加圧部材に力が作用しなくな
り、図10(c)に示すように加圧部材を付勢するバネ
の力Feにより、給紙ロール側に押し戻される。また、
これとともに加圧部材が上流側に移動し、回動軸と軸受
孔の内周面との間に隙間が生じる。摩擦部材が給紙ロー
ルと接触すると再び摩擦部材には下流側への力が作用
し、上記の運動を繰り返す。この運動が高速で繰り返さ
れ、振動音を発生することになる。
【0017】《振動のエネルギーの計算》上記のように
加圧部材が運動するときに付与される運動エネルギー
を、図11に示すように加圧部材をモデル化して計算す
る。本発明の構成である付加質量部の効果を示すため
に、付加質量部を上流側端部付近に設けたモデル[(図
11(b)]の他に、付加質量部を設けない場合[図1
1(a)]、下流側端部付近に設けた場合[図11
(c)]とを比較して示す。これらの図に示すように用
紙搬送方向における下流側と上流側とにある質点m1
びm2 に加圧部材・摩擦部材及び付加質量部の質量が集
中しているものとする。これらの質点間の距離をlとす
るとそれぞれの質点から重心の位置までの距離l1 、l
2 は次式で示される。 (以下余白)
【0018】
【数1】 (以下余白)
【0019】また、重心位置回りの慣性モーメントは次
式のとおりである。
【数2】 (以下余白)
【0020】給紙ロールの回転により伝達される力F
(摩擦力)が作用したとき運動方程式は次のとおりとな
る。
【数3】 (以下余白)
【0021】
【数4】
【0022】一方、給紙ロールは、摩擦部材と圧接さ
れ、圧接部分がΔyの変形を生じている。加圧部材が重
心位置回りに回転することにより、給紙ロールから離れ
てゆき、図12に示すように、圧接面と直角方向にΔy
変移したときまで摩擦力Fが作用するが、それ以後は摩
擦力Fは作用しなくなる。この給紙ロールが摩擦部材か
ら離間するまでの時間Δtは次のように示される。
【数5】 上式により、Δtは√m1 に比例し、m2 の値には関係
しないことが示される。
【0023】上記摩擦力Fは時間Δtの間作用するもの
として加圧部材の運動量を計算する。 (以下余白)
【数6】
【0024】
【数7】
【0025】この加圧部材の重心位置回りの回転運動
は、図13に示すように回動軸が軸受孔内周面と当接し
たときから回動軸を中心とする回転運動となる。このと
き、角運動量は保存されることから、回動軸回りの回転
運動における角速度は次のようになる。
【数8】 (以下余白)
【0026】
【数9】 (以下余白)
【0027】したがって回転運動の運動エネルギーUk
は次のように示される。
【数10】 (以下余白)
【0028】
【数11】 (以下余白)
【0029】上記式(1)に示されるようにm2 が大き
い値となる程運動エネルギーは小さくなる。本発明の給
紙装置では加圧部材の上流側端部付近に付加質量部を有
するので上流側の質量が増大することになり 図11
(b)に示すようにモデル化される。したがって、m2
の質量の増大によって回転運動の運動エネルギーは小さ
くなり、振動による異常音の発生が低減される。
【0030】次に請求項2に記載の発明に係る給紙装置
の作用について説明する。この給紙装置は、上記請求項
1に記載の給紙装置と同様に作用するとともに、付加質
量部を設けることによって重心位置が摩擦部材の給紙ロ
ールとの圧接面に近づくようになっている。給紙ロール
と摩擦部材との間の摩擦力は圧接面と平行に作用するこ
とから、このように付加質量部の固着された加圧部材の
重心が摩擦部材の給紙ロールとの圧接面に近い位置にあ
ると、図14(a)に示すように、重心が圧接面と離れ
た位置にあるとき[図14(b)]よりも、重心位置回
りの回転運動を生じさせる、摩擦力Fによる回転モーメ
ントの成分Frが小さくなる。したがって、加圧部材の
回転運動の運動エネルギーが小さくなり、振動による異
常音が低減される。
【0031】請求項3に記載の発明に係る給紙装置では
請求項1に記載の給紙装置と同様に作用するとともに、
加圧部材の用紙搬送方向における上流側端部付近の一部
が比重の大きい材料で構成されているので、加圧部材製
作時に付加質量部を一体にモールド成形することがで
き、組み立て時の部品数が減少する。また、請求項4に
記載の発明に係る給紙装置では、重心位置が摩擦部材の
給紙ロールとの圧接面に近い位置にあるので、前記請求
項2に記載の給紙装置と同様に振動による異常音が低減
されるとともに、比重の大きい材料で質量の付加を図っ
ているので請求項3に記載の給紙装置と同様に組み立て
時の合理化が図られる。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1の実施例である給紙装置を示す
概略構成図である。この給紙装置は、所定の大きさにカ
ットされた用紙を収容する用紙トレイ7と、この用紙ト
レイから用紙を1枚ずつ順次取り出すフィードロール8
と、用紙を搬送する給紙ロール1と、用紙搬送方向にお
ける上流側で回動支点5により支持されコイルバネ3に
よって給紙ロール側に付勢される加圧板2と、この加圧
板2の上面に取り付けられ、給紙ロール1に圧接される
摩擦部材4と、上記加圧板2の回動支点の上方に取り付
けられた錘6(付加質量部)とを有している。上記摩擦
部材4は合成樹脂等の材料によって形成されるものであ
り、用紙との間の摩擦係数は、重ねられた2枚の用紙間
の摩擦係数より大きく、給紙ロールと用紙との間の摩擦
係数より小さくなるように材料の選定または処理が行な
われている。
【0033】このような給紙装置では、用紙がフィード
ロール8によって用紙トレイ7から取り出され、給紙ロ
ール1と摩擦部材4との圧接部へ送られる。給紙ロール
1と摩擦部材4との間に挟持された用紙は、給紙ロール
1が回転駆動されることによって搬送される。このと
き、用紙と摩擦部材4との間の摩擦力は、用紙と給紙ロ
ール1との摩擦力より小さく、用紙は摩擦部材4との間
で摺擦される。これにともない摩擦部材4およびこれを
支持する加圧板2に振動が生じることがあるが、錘が付
加された加圧板の重心は用紙搬送方向における上流側端
部に近い位置にあり、[作用]の項において詳述したよ
うに給紙ロール1との圧接部に作用する摩擦力によって
付与される回転運動のエネルギーが小さくなり、異常音
の発生が低減される。
【0034】図2は請求項1に記載の発明の第2の実施
例である給紙装置を示す概略構成図である。本実施例は
加圧板12を支持する回動支点15の下方に錘16を取
り付けたものである。このような給紙装置においても、
錘16を取り付けた加圧板12の重心が用紙搬送方向に
おける上流側にあり、振動による異常音の低減効果が得
られる。図3は請求項1又は請求項2に記載の発明の第
3の実施例である給紙装置を示す概略構成図であり、加
圧板22を支持する回動支点25の上流側に錘26を取
り付けたものである。
【0035】図4は請求項3又は請求項4に記載の発明
の第1の実施例である給紙装置を示す概略構成図であ
り、回動支点35の上流側に加圧板32が張り出し、こ
の部分に金属片36がモールド成形により埋め込まれて
いる。このような装置においても、金属片36の質量が
大きいことから加圧板の重心が用紙搬送方向における上
流側にあり、振動による異常音の低減される。図5は請
求項3又は請求項4に記載の発明の第2の実施例である
給紙装置を示す概略構成図であり、加圧板42を支持す
る回動支点45の周辺部46を金属からなるものとし、
ポリプロピレン等の樹脂からなる他の部分と一体にした
ものである。なお、上記実施例において錘は金属等の比
重が大きい材料を用いるのが望ましいが、高密度の樹脂
等を用いてもよい。また、上記図4、図5に示す実施例
では比重の大きい材料として金属を用いているが金属に
変えて比重の大きい樹脂等を用いてもよい。
【0036】次に上記のような実施例の振動による異常
音の低減効果を確認するために行なった実験の結果を示
す。図6は、図1に示す実施例における錘の質量と音の
大きさ、及びその周波数との関係を示すものである。こ
の図に示されるように、周波数は変わらないが10g程
度の錘の付加によって異常音は約20dB低減される。
【0037】図7は、図2に示す実施例における錘の質
量と音の大きさ、及びその周波数との関係を示すもので
ある。この実施例では、錘の質量を増化することによっ
て異常音の低減を図ることはできるが、図1に示す実施
例と比較して錘の質量を大きくしなければならない。こ
れは錘が回動支点の下方に設けられているため図14
(b)に示すように錘が付加された加圧板の重心が、給
紙ロールとの圧接面と離れた位置となることに起因す
る。
【0038】図8は前記本発明の実施例と比較するため
に、従来例について行なった実験の結果を示すものであ
る。この図に示されるように、加圧板の下流側先端付近
に錘を付加する従来の給紙装置では、錘の質量を増加す
ると、周波数は小さくなるが異常音の低減効果は少な
い。
【0039】図9は請求項2または請求項4に記載の発
明の効果を示すために行なった結果を示す図であり、付
加質量部が固定された加圧板の重心と、給紙ロールが圧
接される摩擦部材の面との距離を変化させ、異常音の状
態を測定したものである。この図に示すように、錘の位
置が摩擦部材の面より下方に行くにしたがって、すなわ
ち重心が摩擦部材の面より離れるにしたがって異常音が
大きくなることが示される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明の給紙装置では、加圧部材の上流側端部付近に付加
質量部が設けられているので、摩擦部材が取り付けられ
た加圧部材の重心位置が、加圧部材の上流側端部付近と
なり、回転する給紙ロールとの摩擦力によって付与され
る振動の運動エネルギーが減少する。したがって簡単な
構造で装置を大型化することなく、異常音の低減を図る
ことができる。また、請求項2に記載の発明の給紙装置
では、上記効果に加えて、付加質量部が固着された加圧
部材の重心位置が、摩擦部材の給紙ロールとの圧接面に
近くなるので、加圧部材に作用する摩擦力の回転方向の
成分が小さくなり、振動による異音が低減される。な
お、請求項3又は請求項4に記載の給紙装置では、加圧
部材の一部を比重の大きな材料で構成するものである
が、構造的にはそれぞれ請求項1又は請求項2に記載の
給紙装置と同じものであり、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は請求項2に記載の発明の第1の実
施例である給紙装置を示す概略構成図である。
【図2】請求項1に記載の発明の第2の実施例である給
紙装置を示す概略構成図である。
【図3】請求項1又は請求項2に記載の発明の第3の実
施例である給紙装置を示す概略構成図である。
【図4】請求項3又は請求項4に記載の発明の第1の実
施例である給紙装置を示す概略構成図である。
【図5】請求項3又は請求項4に記載の発明の第2の実
施例である給紙装置を示す概略構成図である。
【図6】上記図1に示す実施例について、その効果を確
認するために行なった実験の結果を示す図である。
【図7】上記図2に示す実施例について、その効果を確
認するために行なった実験の結果を示す図である。
【図8】上記図1、図2に示す給紙装置と比較するた
め、従来の給紙装置について行なった実験の結果を示す
図である。
【図9】請求項2に記載の発明の効果を確認するために
行なった実験の結果を示す図である。
【図10】加圧部材の振動による異常音発生のメカニズ
ムを示す説明図である。
【図11】請求項1又は請求項3に記載の発明の作用を
明らかにするために行なった計算の構造モデルを示す図
である。
【図12】給紙ロールと摩擦部材との圧接状態を示す図
である。
【図13】加圧部材の振動の態様の変化をモデル化して
示す図である。
【図14】請求項2又は請求項4に記載の発明の作用を
示す説明図である。
【図15】従来の給紙装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 給紙ロール 2、12、22、32、42 加圧板(加圧部材) 3、13、23、33、43 コイルバネ(弾性部
材) 4、14、24、34、44 摩擦部材 5、15、25、35、45 回動支点 6、16、26 錘(付加質量部) 36、46 比重が大きい材料で
構成した部分 7、17、27、37、47 用紙トレイ 8、18、28、38、48 フィールドロール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/52 G03G 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙収容部から取り出された用紙を搬
    送する給紙ロールと、 用紙の搬送方向の上流側端部付
    近が回動支点によって支持され、弾性部材により前記給
    紙ロールに対して付勢される加圧部材と、 該加圧部材
    の表面に設けられ、前記給紙ロールに圧接される摩擦部
    材とを備える給紙装置において、 前記加圧部材の用紙搬送方向における上流側端部付近に
    付加質量部を有することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の給紙装置におい
    て、 前記付加質量部が固定された前記加圧部材の重心位置
    が、付加質量部を除く加圧部材の重心位置よりも、前記
    摩擦部材の前記給紙ロールとの圧接面に接近する位置と
    なるように前記付加質量部が設けられていることを特徴
    とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 用紙収容部から取り出された用紙を搬
    送する給紙ロールと、 用紙の搬送方向の上流側端部付
    近が回動支点によって支持され、弾性部材により前記給
    紙ロールに対して付勢される加圧部材と、 該加圧部材
    の表面に設けられ、前記給紙ロールに圧接される摩擦部
    材とを備える給紙装置において、 前記加圧部材の用紙搬送方向における上流側端部付近の
    一部が、下流側端部付近を構成する材料よりも比重の大
    きい材料で構成されることを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の給紙装置におい
    て、 前記加圧部材の重心位置が、同じ形状で均一な材料で構
    成される加圧部材の重心位置よりも、前記摩擦部材の前
    記給紙ロールとの圧接面に接近するように、比重が大き
    い材料で構成される部分が設けられていることを特徴と
    する給紙装置。
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