JP3299478B2 - ねじり振動緩衝装置 - Google Patents

ねじり振動緩衝装置

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JP3299478B2 JP20606197A JP20606197A JP3299478B2 JP 3299478 B2 JP3299478 B2 JP 3299478B2 JP 20606197 A JP20606197 A JP 20606197A JP 20606197 A JP20606197 A JP 20606197A JP 3299478 B2 JP3299478 B2 JP 3299478B2
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    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/12313Wound springs characterised by the dimension or shape of spring-containing windows

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動力伝
達系列におけるねじり振動の減衰のための、特にクラッ
チディスク用のねじり振動緩衝装置(トーショナル・バ
イブレーション・ダンパー、Torsionsschwingungsdaemp
fer)に関する。その際、当該ねじり振動緩衝装置はデ
ィスク形状の第一の緩衝装置部材及び当該第一の緩衝装
置部材に関して軸線のまわりで回転可能な第二の緩衝装
置部材並びに少なくとも一つのねじり弾性体ユニット
(トーション・スプリング・ユニット、Torsionsfedere
inheit)を備えるねじり弾性体装置を含む。
【0002】
【従来の技術】このようなねじり振動緩衝装置は、例え
ばクラッチディスクにおいて用いられて、内燃機関と車
両の駆動輪との間の動力伝達経路において発生するねじ
り振動を減衰させることを可能にする。周知のねじり振
動緩衝装置を備えるクラッチディスクが図12に示され
ている。この周知のクラッチディスク8sは、例えばク
ラッチシャフト(ギア装置入力軸)にシャフト縦方向に
移動可能に装着可能な、しかし軸線Aのまわりでの回転
のためには当該クラッチシャフトと固定結合されたハブ
10sを有する。当該ハブ10sには、ハブディスク1
2sが例えば溶接等によって固定されている。軸方向に
おける当該ハブディスク12sの一方の側には連行ディ
スク14sが配置されている。当該ハブディスク12s
の反対側には、カバープレート16sが配置されてい
る。当該カバープレート16sは、連行ディスク14s
と複数のピンエレメント18sによって固定結合されて
いる。放射方向(半径方向)内側の領域において、連行
ディスク14sは、支持リング20sと回転固定に(相
対回転しないように)結合させられている;他方また、
支持リング20sは、ハブ10sに回転可能に装着され
ている。ハブディスク12sとカバープレート16sと
の間には、皿ばね22sが配置されている。当該皿ばね
は、クラッチディスク8sの、連行ディスク14s及び
カバープレート16sから形成された入力部に軸方向に
プレストレスを与え、それによって、支持リング20s
がプレストレスのもとでハブディスク12sに、場合に
よっては摩擦ライニング等の介在(中間装着)のもとで
当接する。放射方向外側の領域では、連行ディスク14
sは、摩擦ライニング24sと連結されている。当該摩
擦ライニングは、それ自体周知の方法で、動力車クラッ
チの押しつけプレート(Anpressplatte)とはずみ車との
間にトルク伝達のためにはさまれ得る。
【0003】ハブディスク12sにも連行ディスク14
s及びカバープレート16sにも、それぞれ、周方向に
広がる弾性体ウィンドー(弾性体用開口部)26sまた
は28s、30sが設けられている。弾性体ウィンドー
26s、28s、30sには、弾性体32sが配置され
ている。弾性体32sは、周方向において正反対の側に
位置する端部によってハブディスク12sまたは連行デ
ィスク14s及びカバープレート16sの制御エッジ3
4s、36s、38sに当接する。弾性体32sによっ
て、ハブディスク12sが連行ディスク14s及びカバ
ープレート16sに関して予め定められた静止位置へプ
レストレスを与えられている。トルクの発生の際には、
当該弾性体が圧縮され、その結果、ハブディスク12s
と連行ディスク14sまたはカバープレート16sとの
間のねじり(相対回転)が発生し得る。弾性体32s
は、ハブディスク12sにプレストレスのもとで当接し
ている支持リング20sと、ねじり振動の減衰のために
それ自体周知の方法で協働する。図12ではわからない
が、このようなクラッチディスクの場合には、複数の弾
性体が、対応して設けられたウィンドーに周方向に相前
後して続いて配置されている。
【0004】このようなねじり緩衝装置の場合には、好
適な且つ所定の減衰特性(減衰特性曲線)を与えるため
に一方では前記弾性体が十分に大きいスプリングコンス
タント(弾性定数、ばね定数、Federkonstante)を、ま
た他方では十分な弾性体長を有さねばならないという問
題がある。しかし、弾性体の長さが大きくなりすぎる
と、当該弾性体はそのプレストレスのゆえに放射方向に
中央領域において外側へ広がる傾向がある。その際、そ
れらは、ハブディスクまたは連行ディスク及びカバーデ
ィスクにおける弾性体ウィンドーのそれぞれの外側縁部
に接触し、それによって、この接触のゆえに、そのよう
に組み立てられたねじり振動緩衝装置における摩擦が明
らかに高められる。この摩擦力は、前記弾性体の圧縮の
程度に依存するので、ハブディスクと連行ディスク及び
カバープレートとの間で与えられる摩擦モーメントへの
算定困難な寄与を与える。従って回避されなければなら
ない。
【0005】ドイツ特許第3431809号明細書か
ら、振幅依存性の摩擦モーメントを有するねじり振動緩
衝装置が知られている。この公知のねじり振動緩衝装置
の場合にも、ハブディスクは、軸方向において連行ディ
スクとカバープレートとの間に配置されている。他方ま
た、ハブディスク及び連行ディスクまたはカバーディス
クには、それぞれ、弾性体の受容のために弾性体ウィン
ドーが形成されている。その際特に、ハブディスク及び
連行ディスクまたはカバープレートにおける互いに付設
された(対応して配置された)弾性体ウィンドーには、
それぞれ周方向に相前後して続く二つの弾性体が配置さ
れている。それによって、それらの弾性体がねじり弾性
体ユニットを形成する。他方また、そのように組み立て
られたねじり弾性体ユニットは、周方向に距離をおいて
配置されたその端部によって、ハブディスクまたは連行
ディスク及びカバープレートにおける弾性体ウィンドー
の制御エッジに当接する。前記弾性体の互いに向きあっ
た端部の間には、中間ディスクの弾性体接触アームが配
置されている。振幅依存性の摩擦モーメントを与えるた
めに、この公知のねじり振動緩衝装置の場合には、一方
では、ハブディスクと連行ディスクまたはカバーディス
クとの間に直接働く第一の摩擦装置が設けられている。
他方では、第二の摩擦装置が設けられており、当該第二
の摩擦装置が中間ディスクと連行ディスクとの間で働
く。従って、第二の摩擦装置によってトルク伝達方向に
依存して前記ねじり弾性体ユニットの両方の弾性体の一
つが架橋して補助される。
【0006】この公知のねじり振動緩衝装置の場合も、
両方の弾性体によって形成されたねじり弾性体ユニット
がほぼそれらの全外周面に沿って、特にそれらのプレス
トレスに基づいて、ハブディスクまたは連行ディスク及
びカバープレートにおいて形成された弾性体ウィンドー
の外側の縁部に当接するという問題がある。このこと
は、この公知のねじり振動緩衝装置の場合にも、それに
よって放射方向外側へ向かって生じるねじり振動緩衝装
置におけるねじり弾性体ユニットのプレストレスのゆえ
に算定困難な付加的な摩擦モーメントが発生させられる
という不都合を生じさせる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それに対して、本発明
の課題は、内燃機関の動力伝達系列におけるねじり振動
の減衰のための、特にクラッチディスク用のねじり振動
緩衝装置にして、意図しない摩擦モーメントの発生を回
避できるねじり振動緩衝装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点によ
り、前記課題は、内燃機関の動力伝達系列におけるねじ
り振動の減衰のための、特にクラッチディスク用の、以
下のような構成のねじり振動緩衝装置によって解決され
る。すなわち、当該ねじり振動緩衝装置は、ディスク形
状の第一の緩衝装置部材と、当該第一の緩衝装置部材に
関して軸線のまわりで回転可能な第二の緩衝装置部材
と、少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるね
じり弾性体装置と、前記少なくとも一つのねじり弾性体
ユニットのために当該軸線に関して本質的に放射方向に
延在する少なくとも一つの弾性体接触アームを備え且つ
前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材に
関して前記軸線のまわりで回転可能な少なくとも一つの
中間リングエレメントとを含み、その際、前記少なくと
も一つのねじり弾性体ユニットが周方向に本質的に相前
後して連続して配置された少なくとも二つの弾性体を含
み、当該ねじり弾性体ユニットの周方向において反対の
側に位置する端部がねじり振動減衰のために前記第一の
緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材と作動に応じ
て(betriebsmaessig)協働し(本明細書で「作動に応じ
て」という言葉は、ねじり振動緩衝装置が作動している
間、すなわち内燃機関からねじり振動緩衝装置を介して
ギア装置へのトルク伝達がある間その機能が与えられて
いるという意味で用いられている)、また、前記少なく
とも一つの弾性体接触アームが周方向において当該少な
くとも一つのねじり弾性体ユニットの当該少なくとも二
つの弾性体の互いに向き合っている端部の間に配置され
ており、前記少なくとも一つの中間リングエレメント
が、当該少なくとも二つの弾性体が前記少なくとも一つ
の弾性体接触アームに向けられた端部領域において放射
向外側へ動くのを防止するために、さらに放射方向運
動防止手段を含む。
【0009】本発明の第一の観点に係るねじり振動緩衝
装置の場合には、前記第一の緩衝装置部材と前記第二の
緩衝装置部材との間のトルクは、少なくとも二つの弾性
体から形成されたねじり弾性体ユニットによって伝達さ
れる。このことは、前記ねじり弾性体ユニットが、前述
の問題のゆえにしばしば短い長さでしか形成されていな
い周知の弾性体に関して、明らかにそれより大きい長さ
を有し、且つそれによってより望ましい減衰特性も与え
得ることを意味する。しかし、共同して一つのねじり弾
性体ユニットを形成する複数の比較的短い弾性体の使用
のゆえに、前記の問題、放射方向外側への当該弾性体の
逃げ運動(寄る運動、Ausweichbewegung)は、本質的に
回避され得る。このことは、付加的に、ねじり弾性体ユ
ニットの弾性体が一方ではそれらの互いに向き合ってい
る端部領域において中間リングエレメントの弾性体接触
アームに当接し且つ他方では放射方向運動防止手段によ
り放射方向外側への逃げ運動を妨げられていることによ
って補助される。すなわち、ねじり弾性体ユニットの弾
性体のそれぞれが、周方向において反対の側にある端部
の領域においてだけ、第一の緩衝装置部材か第二の緩衝
装置部材かあるいは中間リングエレメントの弾性体接触
アームかに当接する。従って、各弾性体の外側へ向かう
逃げ運動及びその際生じる第一の緩衝装置部材及び(あ
るいは)第二の緩衝装置部材への接触による摩擦力が回
避される。
【0010】請求項1に記載の発明では、それぞれのね
じり弾性体ユニットの周方向長さ(Umfangslaenge)を非
常に有効に利用できるように、以下のことが提案され
る。すなわち、それぞれの中間リングエレメントが外側
リング部分だけを有すること、及び、それぞれの弾性体
接触アームが放射方向内側へ本質的に先がとがっている
くさび形接触部(Anlagekeil)として形成されていること
である。このような形態では、くさび形接触部として形
成されたそれぞれの弾性体接触アームがその放射方向内
側の領域において先がとがって形成されている。なぜな
らば、それは、内側リング部分と結合させられる必要が
ないからである。このことは、以下のことを意味する。
すなわち、それぞれの弾性体接触アームの周方向広がり
(Umfangserstreckung)を減少させることが可能であり、
その結果、これに設けられる制御エッジが周方向におい
て互いに比較的近くに位置する。そのことから結果とし
て、それぞれのねじり弾性体ユニットの弾性体のために
より多くの構造空間が自由になり、且つそれによって有
効な(実質的な)弾性体長がより長くされ得る。このよ
うな構成の場合にも安全な且つ故障のない作動を保障で
きるように、外側リング部分が補強されていることが提
案される。
【0011】請求項2に記載の発明では、第二の緩衝装
置部材が、前記少なくとも一つの弾性体接触アームに対
応する放射方向領域において、放射方向外側へ向かって
軸方向に前記少なくとも一つの中間リングエレメントの
方へ曲げられていることを考慮にいれている。それによ
って、それぞれ第二の緩衝装置部材または弾性体接触ア
ームにおける弾性体の接触点は、さらにより望ましく、
軸線に対して垂直な共通の平面内へ位置を変えられ得
る。
【0012】請求項3に記載の発明では、前記少なくと
も一つのねじり弾性体ユニットの弾性力が軸線に対して
垂直に位置する平面内で適当に伝達され、且つ傾倒(傾
動)モーメントが各部材の間に発生しないことを保障す
るために、第一の緩衝装置部材に前記少なくとも一つの
ねじり弾性体ユニットのために弾性体ウィンドーが設け
られていること、第二の緩衝装置部材に前記少なくとも
一つのねじり弾性体ユニットのための対応する弾性体ウ
ィンドーが設けられており、その際、第一の緩衝装置部
材における及び第二の緩衝装置部材における弾性体ウィ
ンドーの周方向に反対の側に位置する端部に、それぞ
れ、当該ねじり弾性体ユニットの周方向に反対の側に位
置する端部の接触のための制御エッジが形成されている
こと、及び、それぞれの中間リングエレメントの前記少
なくとも一つの弾性体接触アームが弾性体の接触のため
に設けられた放射方向の部分によって軸方向に少なくと
も領域的に、前記第二の緩衝装置部材の弾性体ウィンド
ーに形成された制御エッジとともに、軸線に対して垂直
な共通の平面内に位置することが提案される。また、そ
れぞれの弾性体接触アームが、内側リング部分及び(あ
るいは)外側リング部分と結合させられた領域におい
て、内側リング部分及び(あるいは)外側リング部分が
軸方向において前記第二の緩衝装置部材に関してずらさ
れているように且つこれと軸方向に重ね合わされないよ
うに曲げられていることを考慮に入れ、第一の中間リン
グエレメントの弾性体接触アームの曲げられた領域が別
の中間リングエレメントの弾性体接触アームの曲げられ
た領域に関して軸方向に同一方向に曲げられていること
を考慮に入れる。このことは、特に、二つより多い、従
って例えば三つの中間リングエレメントが設けられてい
るときに有利である。
【0013】請求項4に記載の発明では、それぞれの中
間リングエレメントが前記少なくとも一つのねじり弾性
体ユニットの放射方向内側に配置される内側リング部分
あるいは(及び)前記少なくとも一つのねじり弾性体ユ
ニットの放射方向外側に配置される外側リング部分を有
すること、及び前記少なくとも一つの弾性体接触アーム
が当該内側リング部分または外側リング部分からほぼ放
射方向に離れる方向に延びることを考慮に入れている。
第一の緩衝装置部材と第二の緩衝装置部材との間での対
称なトルク伝達を与えることが可能であるように、第一
の緩衝装置部材は、軸方向において第二の緩衝装置部材
に隣接して配置されている第一のディスクエレメント、
並びに、軸方向において第二の緩衝装置部材に関して第
一のディスクエレメントと反対の側に配置されており且
つ好ましくは放射方向外側の領域において第一のディス
クエレメントと固定結合させられている第二のディスク
エレメントを有する。その際、それぞれの中間リングエ
レメントの内側リング部分及び(あるいは)外側リング
部分は、軸方向において第二の緩衝装置部材と第一の緩
衝装置部材の第一のディスクエレメントあるいは第二の
ディスクエレメントとの間に配置されている。このよう
な相対的配置(Konfiguration)の場合には、同時に、前
記少なくとも一つの中間リングエレメントの軸方向のガ
イド部が設けられている。さらに、第一のディスクエレ
メントが放射方向内側の領域において支持リングエレメ
ントと回転固定に(すなわち、相対回転しないように)
結合させられていること、及び、前記少なくとも一つの
中間リングエレメントの内側リング部分が第一のディス
クエレメントと第二の緩衝装置部材との間に配置されて
いることが、考慮に入れられる。前記少なくとも一つの
ねじり弾性体ユニットの、前記少なくとも一つの弾性体
接触アームまたは放射方向運動防止手段に当接している
弾性体によって、及び当該弾性体接触アームの領域にお
いてその際発生する弾性力転向作用(Federkraftumlenku
ngswirkung)によって、前記少なくとも一つの中間リン
グエレメントが通常の作動状態において第一の緩衝装置
部材及び第二の緩衝装置部材及び前記軸線に関して中心
を合わされて保持されている。しかし誤機能(Fehlfunkt
ion)、例えば弾性体の破損の発生の際に前記少なくとも
一つの中間リングエレメントのわきへの逃げ(寄り)を
回避することができるように 、支持リングエレメント
が、軸方向において第一のディスクエレメントと第二の
緩衝装置部材との間に広がるリング部分を有することが
提案される。当該リング部分は、その外周面において前
記少なくとも一つの中間リングエレメントの内側リング
部分のための非常ガイド部を形成する。
【0014】本発明の第二の観点により、内燃機関の動
力伝達系列におけるねじり振動の減衰のための、特にク
ラッチディスク用の、以下のような構成のねじり振動緩
衝装置が与えられている。すなわち、当該ねじり振動緩
衝装置は、ディスク形状の第一の緩衝装置部材と、当該
第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可能な
第二の緩衝装置部材と、少なくとも一つのねじり弾性体
ユニットを備えるねじり弾性体装置と、前記少なくとも
一つのねじり弾性体ユニットのために前記軸線に関して
本質的に放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体接
触アームをそれぞれ備え且つ前記第一の緩衝装置部材及
び前記第二の緩衝装置部材に関して及び互いに関して前
記軸線のまわりで回転可能な少なくとも二つの中間リン
グエレメントとを含み、その際、前記少なくとも一つの
ねじり弾性体ユニットが周方向に本質的に相前後して連
続して配置された少なくとも三つの弾性体を含み、当該
ねじり弾性体ユニットの周方向において反対の側にある
端部がねじり振動減衰のために前記第一の緩衝装置部材
及び前記第二の緩衝装置部材と作動に応じて協働し、ま
た、それぞれ、中間リングエレメントの弾性体接触アー
ムが、周方向において、少なくとも一つのねじり弾性体
ユニットの相前後して続いている弾性体の互いに向き合
った端部の間に配置されている。
【0015】本発明の第二の観点に係るねじり振動緩衝
装置のこのような構成では、それぞれのねじり弾性体ユ
ニットの弾性体変位全体(Gesamtfederweg)が二つより多
い弾性体を設けることによって増大させられ得る。しか
し、このことは、弾性体をより長くすることを導くので
はなく、相対的に短い弾性体がそれぞれの中間リングエ
レメントの弾性体接触アームの介在(中間装着、中間支
持)のもとに互いに支持されている。従って、弾性体
が、作動中に生じる遠心力に基づいてそれらの中央領域
において放射方向外側に向かって大きく膨らまされすぎ
て、それによって別の部材に接触することも回避され
る。
【0016】請求項5に記載の発明では、それぞれのね
じり弾性体ユニットの周方向長さ(Umfangslaenge)を非
常に有効に利用できるように、以下のことが提案され
る。すなわち、それぞれの中間リングエレメントが外側
リング部分だけを有すること、及び、それぞれの弾性体
接触アームが放射方向内側へ本質的に先がとがっている
くさび形接触部(Anlagekeil)として形成されていること
である。このような形態では、くさび形接触部として形
成されたそれぞれの弾性体接触アームがその放射方向内
側の領域において先がとがって形成されている。なぜな
らば、それは、内側リング部分と結合させられる必要が
ないからである。このことは、以下のことを意味する。
すなわち、それぞれの弾性体接触アームの周方向広がり
(Umfangserstreckung)を減少させることが可能であり、
その結果、これに設けられる制御エッジが周方向におい
て互いに比較的近くに位置する。そのことから結果とし
て、それぞれのねじり弾性体ユニットの弾性体のために
より多くの構造空間が自由になり、且つそれによって有
効な(実質的な)弾性体長がより長くされ得る。このよ
うな構成の場合にも安全な且つ故障のない作動を保障で
きるように、外側リング部分が補強されていることが提
案される。
【0017】請求項6に記載の発明では、第二の緩衝装
置部材が、前記少なくとも一つの弾性体接触アームに対
応する放射方向領域において、放射方向外側へ向かって
軸方向に前記少なくとも一つの中間リングエレメントの
方へ曲げられていることを考慮にいれている。それによ
って、それぞれ第二の緩衝装置部材または弾性体接触ア
ームにおける弾性体の接触点は、さらにより望ましく、
軸線に対して垂直な共通の平面内へ位置を変えられ得
る。
【0018】請求項7に記載の発明では、前記少なくと
も一つのねじり弾性体ユニットの弾性力が軸線に対して
垂直に位置する平面内で適当に伝達され、且つ傾倒(傾
動)モーメントが各部材の間に発生しないことを保障す
るために、第一の緩衝装置部材に前記少なくとも一つの
ねじり弾性体ユニットのために弾性体ウィンドーが設け
られていること、第二の緩衝装置部材に前記少なくとも
一つのねじり弾性体ユニットのための対応する弾性体ウ
ィンドーが設けられており、その際、第一の緩衝装置部
材における及び第二の緩衝装置部材における弾性体ウィ
ンドーの周方向に反対の側に位置する端部に、それぞ
れ、当該ねじり弾性体ユニットの周方向に反対の側に位
置する端部の接触のための制御エッジが形成されている
こと、及び、それぞれの中間リングエレメントの前記少
なくとも一つの弾性体接触アームが弾性体の接触のため
に設けられた放射方向の部分によって軸方向に少なくと
も領域的に、前記第二の緩衝装置部材の弾性体ウィンド
ーに形成された制御エッジとともに、軸線に対して垂直
な共通の平面内に位置することが提案される。また、そ
れぞれの弾性体接触アームが、内側リング部分及び(あ
るいは)外側リング部分と結合させられた領域におい
て、内側リング部分及び(あるいは)外側リング部分が
軸方向において前記第二の緩衝装置部材に関してずらさ
れているように且つこれと軸方向に重ね合わされないよ
うに曲げられていることを考慮に入れ、第一の中間リン
グエレメントの弾性体接触アームの曲げられた領域が別
の中間リングエレメントの弾性体接触アームの曲げられ
た領域に関して軸方向に同一方向に曲げられていること
を考慮に入れる。このことは、特に、二つより多い、従
って例えば三つの中間リングエレメントが設けられてい
るときに有利である。
【0019】請求項8に記載の発明では、それぞれの中
間リングエレメントが前記少なくとも一つのねじり弾性
体ユニットの放射方向内側に配置される内側リング部分
あるいは(及び)前記少なくとも一つのねじり弾性体ユ
ニットの放射方向外側に配置される外側リング部分を有
すること、及び前記少なくとも一つの弾性体接触アーム
が当該内側リング部分または外側リング部分からほぼ放
射方向に離れる方向に延びることを考慮に入れている。
第一の緩衝装置部材と第二の緩衝装置部材との間での対
称なトルク伝達を与えることが可能であるように、第一
の緩衝装置部材は、軸方向において第二の緩衝装置部材
に隣接して配置されている第一のディスクエレメント、
並びに、軸方向において第二の緩衝装置部材に関して第
一のディスクエレメントと反対の側に配置されており且
つ好ましくは放射方向外側の領域において第一のディス
クエレメントと固定結合させられている第二のディスク
エレメントを有する。その際、それぞれの中間リングエ
レメントの内側リング部分及び(あるいは)外側リング
部分は、軸方向において第二の緩衝装置部材と第一の緩
衝装置部材の第一のディスクエレメントあるいは第二の
ディスクエレメントとの間に配置されている。このよう
な相対的配置(Konfiguration)の場合には、同時に、前
記少なくとも一つの中間リングエレメントの軸方向のガ
イド部が設けられている。さらに、第一のディスクエレ
メントが放射方向内側の領域において支持リングエレメ
ントと回転固定に(すなわち、相対回転しないように)
結合させられていること、及び、前記少なくとも一つの
中間リングエレメントの内側リング部分が第一のディス
クエレメントと第二の緩衝装置部材との間に配置されて
いることが、考慮に入れられる。前記少なくとも一つの
ねじり弾性体ユニットの、前記少なくとも一つの弾性体
接触アームまたは放射方向運動防止手段に当接している
弾性体によって、及び当該弾性体接触アームの領域にお
いてその際発生する弾性力転向作用(Federkraftumlenku
ngswirkung)によって、前記少なくとも一つの中間リン
グエレメントが通常の作動状態において第一の緩衝装置
部材及び第二の緩衝装置部材及び前記軸線に関して中心
を合わされて保持されている。しかし誤機能(Fehlfunkt
ion)、例えば弾性体の破損の発生の際に前記少なくとも
一つの中間リングエレメントのわきへの逃げ(寄り)を
回避することができるように 、支持リングエレメント
が、軸方向において第一のディスクエレメントと第二の
緩衝装置部材との間に広がるリング部分を有することが
提案される。当該リング部分は、その外周面において前
記少なくとも一つの中間リングエレメントの内側リング
部分のための非常ガイド部を形成する。
【0020】本発明の第二の観点に係るねじり振動緩衝
装置の構成の場合にも、それぞれの中間リングエレメン
トが、前記弾性体がそれぞれの弾性体接触アームに対向
する端部領域において放射方向外側へ運動するのを妨げ
るためにさらに放射方向運動防止手段を有することが考
慮に入れられ得る。
【0021】それぞれの中間リングエレメントに属する
前記少なくとも一つの弾性体接触アームの、周方向にお
いて反対の側に位置する端部に、弾性体が接触するため
の制御エッジが設けられていることが有利である。その
際、放射方向運動防止手段は、前記制御エッジの放射方
向外側の端部領域において本質的に周方向に前記少なく
とも一つの弾性体接触アームから離れる方向に延びる突
出部によって形成されている。
【0022】前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニッ
トの弾性力が軸線に対して垂直に位置する平面内で適当
に伝達され、且つ傾倒(傾動)モーメントが各部材の間
に発生しないことを保障するために、第一の緩衝装置部
材に前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのため
に弾性体ウィンドーが設けられていること、第二の緩衝
装置部材に前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニット
のための対応する弾性体ウィンドーが設けられており、
その際、第一の緩衝装置部材における及び第二の緩衝装
置部材における弾性体ウィンドーの周方向に反対の側に
位置する端部に、それぞれ、当該ねじり弾性体ユニット
の周方向に反対の側に位置する端部の接触のための制御
エッジが形成されていること、及び、それぞれの中間リ
ングエレメントの前記少なくとも一つの弾性体接触アー
ムが弾性体の接触のために設けられた放射方向の部分に
よって軸方向に少なくとも領域的に、前記第二の緩衝装
置部材の弾性体ウィンドーに形成された制御エッジとと
もに、軸線に対して垂直な共通の平面内に位置すること
が提案される。
【0023】例えば、それぞれの弾性体接触アームが、
内側リング部分及び(あるいは)外側リング部分と結合
させられた領域において、内側リング部分及び(あるい
は)外側リング部分が軸方向において前記第二の緩衝装
置部材に関してずらされているように且つこれと軸方向
に重ね合わされないように曲げられていることを考慮に
入れてもよい。
【0024】その際、内側リング部分及び(あるいは)
外側リング部分が前記第二の緩衝装置部材の軸方向の側
面に接触させられ得るならば、それぞれのリング部分に
よって第二の緩衝装置部材と協働して中間リングのため
の軸方向の移動に対する軸方向固定が与えられる。
【0025】第二の緩衝装置部材におけるそれぞれの弾
性体ウィンドーの放射方向の広がり全体をそれぞれの弾
性体接触アームと弾性体との間の接触のために利用でき
るように、それぞれの弾性体接触アームの曲げられた領
域がそれぞれ第二の緩衝装置部材における弾性体ウィン
ドーの放射方向内側または外側の端部領域の近くに形成
されていることが提案される。それによって、さらに、
当該弾性体ウィンドーのそれぞれの端部領域の近くに形
成されており且つそれぞれの弾性体アーム、従って中間
リングエレメントの放射方向の移動の際に緩衝装置部材
に接触する曲げられた領域によって、当該中間リングエ
レメントのための放射方向運動防止装置が形成される。
【0026】さらに、それぞれの中間リングエレメント
の放射方向の広がりが弾性体ウィンドーの放射方向の広
がりよりも小さいことが考慮に入れられているならば、
中間リングエレメントによって可能な限りわずかな構造
空間しか必要とされず、そのとき構造空間が別の部材の
ために自由になること、及び中間リングエレメントと別
の部材との相互の妨害が回避され得ることが保証されて
いる。
【0027】特に複数の中間リングエレメントを設ける
場合には、第一の中間リングエレメントの弾性体接触ア
ームの曲げられた領域が別の中間リングエレメントの弾
性体接触アームの曲げられた領域に関して軸方向に反対
方向に曲げられていると有利である。そのとき、このよ
うな構成では、中間リングエレメントのそれぞれの内側
リング部分または外側リング部分が第二の緩衝装置部材
に関して軸方向において反対の側に位置する。その結
果、中間リングエレメントが互いに重なり合って相互に
妨害することが生じ得ない。
【0028】しかし、その代わりにあるいは付加的に、
第一の中間リングエレメントの弾性体接触アームの曲げ
られた領域が別の中間リングエレメントの弾性体接触ア
ームの曲げられた領域に関して軸方向に同一方向に曲げ
られていることを考慮に入れることができる。このこと
は、特に、二つより多い、従って例えば三つの中間リン
グエレメントが設けられているときに有利である。
【0029】そのとき特に以下のことを、考慮に入れる
ことができる。すなわち、中間リングエレメントの一つ
の放射方向の広がりがそれぞれ別の中間リングエレメン
トの放射方向の広がりよりも小さく、それによって、よ
り小さい放射方向広がりを有するほうの中間リングエレ
メントの外側リング部分が前記それぞれ別の中間リング
エレメントの外側リング部分の放射方向内側に配置され
ていること、及び(あるいは)、より小さい放射方向広
がりを有するほうの中間リングエレメントの内側リング
部分が前記それぞれ別の中間リングエレメントの内側リ
ング部分の放射方向外側に配置されていることである。
このことは、同一の側に曲げられている湾曲領域をもつ
それぞれの中間リングエレメントの放射方向の入れ子状
態(互いの内部への組み込み、Ineinanderschachtelun
g)を導く。その結果、複数の中間リングエレメント、
例えば三つの中間リングエレメントを設ける場合にも、
相互の妨害が発生し得ない。
【0030】それぞれの中間リングエレメントが少なく
とも内側リング部分を含むこと、及び、当該内側リング
部分が第二の緩衝装置部材の放射方向内側の領域に軸方
向に隣接して配置されていることを考慮に入れ得ること
が有利である。
【0031】それぞれの中間リングエレメントは、前記
少なくとも一つの弾性体接触アームの領域において内側
リング部分から放射方向外側へ向かって軸方向に第二の
緩衝装置部材の方へ曲げられていることが可能である。
そのとき第二の緩衝装置部材が本質的に平坦に構成され
ているならば、当該第二の緩衝装置部材は、例えば薄板
あるいはそのようなものとして打ち抜かれ(stanzen)得
る。その際、別の成形過程を必要としない。
【0032】その代わりに、第二の緩衝装置部材が、前
記少なくとも一つの弾性体接触アームに対応する放射方
向領域において、放射方向外側へ向かって軸方向に前記
少なくとも一つの中間リングエレメントの方へ曲げられ
ていることを考慮にいれることが可能である。それによ
って、それぞれ第二の緩衝装置部材または弾性体接触ア
ームにおける弾性体の接触点は、さらにより望ましく、
軸線に対して垂直な共通の平面内へ位置を変えられ得
る。
【0033】しかし、その代わりに、前記少なくとも一
つの中間リングエレメントが本質的に平坦に構成されて
おり、且つ第二の緩衝装置部材が、弾性体接触アームに
対応する放射方向領域において、放射方向外側へ向かっ
て軸方向に当該中間リングエレメントの方へ曲げられて
いてもよい。
【0034】所定のねじり振動減衰力を与えるために、
摩擦装置が設けられていることが可能である。当該摩擦
装置は、第二の緩衝装置部材と第一の緩衝装置部材との
間でねじり振動減衰摩擦力を与えるために作用する。
【0035】その際、例えば支持リングエレメントが、
場合によっては摩擦ライニング手段の介在のもとに、軸
方向において第二の緩衝装置部材に当接し、且つ第二の
緩衝装置部材と第二のディスクエレメントとの間に設け
られた弾性体装置が当該支持リングエレメントに第二の
緩衝装置部材の方へのプレストレスを与えることが可能
である。その代わりに、第二のディスクエレメントが、
場合によっては摩擦ライニング手段の介在のもとで、軸
方向において第二の緩衝装置部材に当接すること、及び
第二の緩衝装置部材と前記支持リングとの間に設けられ
た弾性体装置が第二のディスクエレメントに第二の緩衝
装置部材の方へのプレストレスを与えることを考慮に入
れてもよい。
【0036】前記弾性体装置は、特に簡単な且つコスト
安な実施形態では、皿ばね(Tellerfeder)、リングスプ
リング(Ringfeder)、波形スプリング(Wellfeder)等によ
って形成された弾性体エレメントを有し得る。
【0037】その際、弾性体エレメントが放射方向内側
の領域において第二の緩衝装置部材に当接し且つ軸方向
に向けられた少なくとも一つの突出部によって第二の緩
衝装置部材の放射方向内側の領域における相補的な空所
にはまり込むと、追加の所定の摩擦モーメントが与えら
れ得る。このことは、以下のことを意味する。すなわ
ち、弾性体エレメントが、第二の緩衝装置部材に関して
相対回転できず、且つねじり振動の発生の際には、第一
の緩衝装置部材と第二の緩衝装置部材との間のそれに応
じた相対回転によって、第一の緩衝装置部材との摩擦接
触によって所定の摩擦モーメントを与える。
【0038】前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニッ
トの弾性体がブロック状態にされる、すなわちその最小
の長さに圧縮されるのを妨げるために、第一の緩衝装置
部材と第二の緩衝装置部材との間の回転変位制限を与え
るために回転変位限定手段が設けられていることが提案
される。
【0039】その際、当該回転変位限定手段は、第一の
緩衝装置部材に及び第二の緩衝装置部材に設けられた周
方向において作用するストッパー手段を含むことが可能
である。第一の緩衝装置部材に付属するストッパー手段
は、第二の緩衝装置部材に付属するストッパー手段に直
接に影響を及ぼし得る。
【0040】その代わりに、それぞれの中間リングエレ
メントに、第一の緩衝装置部材に付属するストッパー手
段と協働する第一のストッパー手段が設けられており、
並びに、第二の緩衝装置部材に付属するストッパー手段
及び(あるいは)別の中間リングエレメントに付属する
ストッパー手段と協働する第二のストッパー手段が設け
られていることが考慮に入れられ得る。このことは、特
に、前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットの複数
の弾性体が異なるスプリングコンスタントを有するとき
に有利である。このような場合には、段階をつけられた
(段階的な)弾性力がねじり弾性体ユニットによって与
えられ得る。
【0041】その際、例えば前記第一及び第二のストッ
パー手段は、それぞれの中間リングエレメントに、ほぼ
放射方向に向けられたストッパー面によって形成されて
いることが可能である。当該ストッパー面は、周方向に
前記少なくとも一つの弾性体接触アームから離れる方向
に延びる突出部に形成されている。
【0042】特に簡単な形態では、第一の緩衝装置部材
に付属するストッパー手段が第一のディスクエレメント
を第二のディスクエレメントと結合させる少なくとも一
つのピンエレメントによって形成されていることが提案
される。それによって、ストッパーの形成のための追加
の部材の使用が回避され得る。
【0043】第二の緩衝装置部材に付属するストッパー
手段は、当該緩衝装置部材の放射方向外側の領域に設け
られたほぼ放射方向に延びているストッパー面によって
形成され得る。
【0044】前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニッ
トの複数の弾性体は、同一のスプリングコンスタントを
有してもよい。しかし、その代わりに、前記少なくとも
一つのねじり弾性体ユニットの複数の弾性体が異なるス
プリングコンスタントを有してもよい。それによって、
前述のように、前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニ
ットの段階的な弾性挙動が獲得され得る。
【0045】現代の動力車構造では、はずみ車、クラッ
チディスク、押しつけプレートアセンブリ(組立品)、
及びクラッチケーシングからなるクラッチユニットがし
ばしば予め組み立てられて製造され且つ販売される。そ
のとき、このようなクラッチユニットは、はずみ車を貫
通するねじピン(スタッド)をクランク軸の端面に取り
付けられねばならない。本発明に係るねじり振動緩衝装
置を例えばクラッチディスクとしてもっていることが可
能なこのようなクラッチユニットによってはずみ車を貫
通してのねじの組み込みを可能にするために、第二の緩
衝装置部材における弾性体ウィンドーが放射方向内側
へ、第一の緩衝装置部材の第一及び第二のディスク部材
における対応する弾性体ウィンドーよりも大きな広がり
を有すること、第一及び第二のディスク部材において、
第二の緩衝装置部材における弾性体ウィンドーの放射方
向内側へ延長された部分に対応する領域に、軸方向に一
直線に並んでいる軸方向通路開口部(Axialdurchgangsoe
ffnungen)が設けられていることが提案される。このこ
とは、特に本発明に係るねじり振動緩衝装置と関連して
有利である。なぜならば、短い弾性体を有する前記少な
くとも一つのねじり弾性体ユニットの形態のゆえに、前
記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットが放射方向内
側へ移動させられることが可能であり、且つそれによっ
て、はずみ車をクランク軸に固定するためのねじピンが
設けられている放射方向の領域に達し得るからである。
【0046】本発明に係るねじり振動緩衝装置は、以下
のように組み立てられていることが可能である。すなわ
ち、第一あるいは第二の緩衝装置部材がクラッチディス
クの入力部、特に連行ディスクを含んでおり、且つそれ
ぞれもう一方の部材がクラッチディスクの出力部、特に
ハブディスクを含んでいる。
【0047】簡単且つコスト安に製造され得る形態で
は、第一及び第二の緩衝装置部材の、出力部を形成する
部分が、好ましくは溶接あるいはそのようなものによっ
て、ハブと固定結合されていることが考慮に入れられ得
る。その際、さらに支持リングがハブに軸心のまわりで
回転可能に装着されているとよい。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明を、以下に添付の図面に関
連して詳細に説明する。図1は、本発明に係るねじり振
動緩衝装置(トーショナル・バイブレーション・ダンパ
ー)をもっているクラッチディスク8の断面図である。
当該クラッチディスク8は、ハブ10を有する。当該ハ
ブは、例えば伝動装置入力軸(クラッチシャフト、Getr
iebeeingangswelle)(不図示)上で軸線Aの縦方向に移
動可能であるが、しかしながら当該入力軸と回転可能に
装着されている。この目的のために、ハブ10は、内周
面に歯部11を有する。ハブ10とハブディスク12と
が回転固定に(すなわち、相対回転しないように)結合
している。ハブディスク12は、ハブ10と、例えば溶
接あるいはそのようなものによってその放射方向(半径
方向)内側の領域で結合させられ得る。ハブディスク1
2は、例えば打ち抜き(Stanzen)によって製造可能な唯
一つの部材からなる。
【0049】軸線Aの方向において、ハブディスク12
の一方の側には連行ディスク(Mitnehmerscheibe)14が
配置されている。当該連行ディスク14は、放射方向内
側領域において支持リング(軸受リング)20と回転固
定に結合している。他方また、支持リング20は、ハブ
10に回転可能に配置されている。放射方向外側領域に
おいて、連行ディスク14は摩擦ライニング24と固定
結合させられている。当該摩擦ライニングは、はずみ車
または押しつけプレート(Anpressplatte)(図には示し
ていない)に配置されているクラッチの対応する摩擦ラ
イニングの間ではさんで締めつけ可能である。したがっ
て、当該はずみ車と当該押しつけプレートとの間での摩
擦ライニング24の締めつけによって、当該はずみ車と
の、それによって機械装置のクランクシャフトとのクラ
ッチディスク8の回転固定された結合が作り出され得
る。
【0050】軸線Aの方向においてハブディスク12に
関して連行ディスク14と反対の側には、カバープレー
ト(Deckblech)16が配置されている。カバープレート
16は、その放射方向(半径方向)外側領域において、
周方向に分散させられて配置された複数のピン(ボル
ト)によって連行ディスク14と固定結合させられてい
る。放射方向内側領域に、カバープレート16は空所1
7を有する。その結果、それはハブ10の外周面に対す
る放射方向の間隔を形成する。
【0051】ハブディスク12、連行ディスク14、及
びカバープレート16には、それぞれ弾性体ウィンドー
(弾性体用開口部)26、28、または30が配置され
ている(図2、図3、及び図5も参照)。弾性体ウィン
ドー26、28、30には、以下にさらに詳細に述べる
ように、弾性体(例えば、ばね)32、40が配置され
ている。当該弾性体は、ねじり弾性体ユニット(トーシ
ョン・スプリング・ユニット)33を形成し、且つハブ
ディスク12と連行ディスク14及びカバープレート1
6との間で(すなわち、ハブディスク12と連行ディス
ク14との間及びハブディスク12とカバープレート1
6との間で)のねじり振動減衰に寄与する。図2、図
3、及び図5においてわかるように、ハブディスク12
または連行ディスク14及びカバープレート16には、
周方向に相前後して連続する三つの弾性体ウィンドー2
6、28、30が弾性体32、40の受容のために設け
られている。このことによって、軸線Aのまわりでの弾
性体32、40の力作用(動的効果、Kraftwirkung)の
対称的な分散(Verteilung)が行なわれる。
【0052】ハブディスク12または連行ディスク14
及びカバープレート16における弾性体ウィンドー2
6、28、30のそれぞれは、周方向において反対の側
にある端部に、それぞれ、弾性体32、40の当接(接
触)のための制御エッジ(Steuerkanten)34、36、ま
たは38を有する。
【0053】図1及び図3においてわかるように、さら
に、図4a及び図4bに詳細に図示されている中間リン
グ(Zwischenring)42が設けられている。中間リング4
2は、放射方向(半径方向)内側部分44によって、軸
方向においてハブディスク12と連行ディスク14との
間にだけ拡がっている。中央のあるいは湾曲領域46に
おいて、中間リング42は、放射方向外側へ向かってハ
ブディスク12の方へ曲げられている。そのとき、放射
方向外側領域48において、中間リング42は、軸方向
についてハブディスク12における弾性体ウィンドー2
6とまっすぐにそろえられて(Ausrichtung)それぞれ放
射方向外側へ拡がっている(すなわち、当該放射方向外
側領域はハブディスクと同一平面上に位置する)。特に
図4aにおいてわかるように、中間リング42は、内側
リング部分50並びに外側リング部分52によって形成
されており、図示された実施形態では、それらの間に三
つの弾性体接触アーム(Federanlagearme)54が延在す
る。特に、中間リング42の前記湾曲部は、それぞれ、
弾性体接触アーム54の放射方向中央領域に設けられて
いる。中間リング42は、ハブディスク12または連行
ディスク14及びカバープレート16に関して本質的に
軸線Aのまわりで自由に回転可能である。
【0054】弾性体接触アーム54の間には、周方向に
相前後して続いてそれぞれ中間リング42における弾性
体ウィンドー59が形成されている。当該弾性体ウィン
ドーは、次に述べられるように、それぞれ弾性体32及
び40の受容に用いられる。
【0055】特に図3においてわかるように、中間リン
グ42は、ハブディスク12に関して以下のように配置
されている。すなわち、中間リング42の弾性体接触ア
ーム54が周方向においてほぼハブディスク12におけ
る弾性体ウィンドー26の中央の領域に延在する。連行
ディスク14またはカバープレート16における弾性体
ウィンドー28、30は、周方向においてハブディスク
12における弾性体ウィンドー26とそろえて配置され
ているので、中間リング42の弾性体接触アーム54
は、連行ディスク14またはカバープレート16におけ
る弾性体ウィンドー28、30に関して、同様に周方向
において中央の領域に延在する。弾性体接触アーム54
のそれぞれは、周方向において反対の側にある端部領域
にそれぞれ制御エッジ58を有する。当該制御エッジに
は、弾性体32または40が、それらの端部によって当
接可能である。特に図3においてわかるように、当該形
態では、弾性体32、40のそれぞれは、それらの端部
の一つによってハブディスク12、連行ディスク14、
またはカバープレート16の制御エッジ34、36、3
8に当接し、且つもう一方の端部によってそれぞれ中間
リング42の制御エッジ58に当接する。
【0056】さらに、ハブディスク12、中間リング4
2、及び連行ディスク14またはカバープレート16に
は、ハブディスク12と連行ディスク14またはカバー
プレート16との間の回転変位限界(Drehweggrenzung)
の形成のためにそれぞれストッパー手段が設けられてい
る。このストッパー手段は、ハブディスク12におい
て、それぞれ当該ハブディスクの制御エッジ34の放射
方向外側の領域に設けられているストッパー面60を含
む。当該ストッパー面は、当該ハブディスクの周方向に
延在する突出部62に設けられている。対応して、それ
ぞれ中間リング42の制御エッジ58の放射方向外側
に、周方向に延在し且つ外側リング部分52の一部を形
成する突出部64にストッパー面66が形成されてい
る。当該ストッパー面は、ハブディスク12におけるス
トッパー面60との協働のためにポジショニングされて
いる。同様に弾性体接触アーム54から周方向に延在す
る突出部64には、ストッパー面68が形成されてい
る。当該ストッパー面68は、周方向において、付設さ
れたストッパー面66に対して逆に向けられており、ま
たそれらの間に周方向に延びる一つの凹所70をピン1
8の一つのために形成する。当該ピンによって、連行デ
ィスク14がカバープレート16と固定結合させられて
いる。図3においては一つのこのようなピン18だけが
図示されているが、もちろん、それぞれの凹所70のと
ころに一つのこのようなピンが設けられ得る。
【0057】さらに、クラッチディスク8の場合には、
ねじり振動の減衰に寄与する摩擦装置74が設けられて
いる。図1においてわかるように、摩擦装置74は、支
持リング20並びに皿ばね(ディスクスプリング)76
を含む。皿ばね76は、図1に示す形態の場合には、支
持リング20に関してハブディスク12の逆の側に配置
されており、且つプレストレスを与えるようにハブディ
スク12とカバープレート16との間で作用する。それ
によって、連行ディスク14が支持リング20を介して
軸方向に皿ばね76のプレストレス作用(Vorspannwirku
ng)によってハブディスク12に向かって押しつけられ
る。その際、相応の摩擦力が発生させられる。一方で支
持リング20にあるいは(及び)他方でハブディスク1
2に摩擦ライニングあるいは摩擦エレメントを設けるこ
とによって、支持リング20とハブディスク12との間
に発生する摩擦力を適当な方法で調整することが可能で
ある。摩擦装置74が種々の方式で組み立てられ得るこ
とは、当業者には自明のことである。
【0058】軸方向において連行ディスク14とハブデ
ィスク12との間に配置されている内側リング部分50
は、支持リング20の、連行ディスク14とハブディス
ク12との間に配置された部分に、放射方向において向
き合っている。従って、中間リング42のためにその放
射方向内側領域に支持リング20によって非常ガイド部
(Notfuehrung)が設けられている。周方向に配置された
ねじり弾性体ユニットによって中間リング42が、機能
が正常な場合には、軸線Aに関して中心に(すなわち、
当該軸線を中心として)保持されているので、この通常
の状態の場合には、内側リング部分50と支持リング2
0との間に相互の接触は発生させられない。しかし、前
記弾性体ユニットの一つに誤作用(Fehlfunktion)が発生
すると、このことが、中間リング42への非対称な放射
方向の力作用を導き、それに応じて当該中間リングの放
射方向の移動が生じる可能性がある。しかし、この場合
には、このような放射方向の移動は、支持リング20に
よって与えられた非常ガイド部に基づいて防止される。
【0059】本発明に係るねじり振動緩衝装置の機能方
法(作用)を、次に特に図3及び図6に関連して説明す
る。図3は、中間リング42を、ハブディスク12また
は連行ディスク14及びカバープレート16に関して、
そのニュートラル位置、すなわち無負荷位置で示した図
である。例えばクラッチを噛み合わせる(すなわち、ク
ラッチをつなぐ)過程で、連行ディスク14及びカバー
プレートとハブディスク12との間に(すなわち、連行
ディスク14とハブディスク12との間及びカバープレ
ートとハブディスク12との間に)トルク作用が生じる
と、このことは、ハブディスク12に関しての連行ディ
スク14及びカバープレート16の周方向における相対
回転(ねじり)を導く。その際、弾性体32、40は、
制御エッジ34、36、38への当接のゆえに圧縮され
る。以下では、弾性体32、40が異なるスプリングコ
ンスタント(弾性定数、ばね定数)を有する、例えば、
弾性体32がより小さいスプリングコンスタントを有す
ると仮定する。そのとき、トルク作用の増大により、弾
性体32、40が直列に接続されている場合は、スプリ
ングコンスタントが小さいほうの弾性体がまず第一によ
り強く圧縮される。すなわち、弾性体40がほとんどそ
の出発状態(初期状態)にとどまっているのに対し、弾
性体32がまず第一に、ハブディスク12または中間リ
ング42に属するストッパー面60または66が互いに
接触するまで圧縮される。その際、弾性体の損傷を防止
するために、ストッパー面60、66のこのような相互
の接触の際に当該弾性体32がなおブロック状態になっ
ていない、すなわち、まだ完全には圧縮されていないよ
うに構成が選ばれている。そのときトルクがひき続いて
増大すると、第二の弾性体40も圧縮される。そのと
き、場合によっては、ストッパー面68がピン18に接
触するまで圧縮される。またその際、当該構成では、ス
トッパー面68とピン18との間のこのような相互の接
触の際に弾性体40がなおブロック状態になっていな
い。ストッパー面とピンとが接触しているこの状態で
は、ハブディスク12と連行ディスク14またはカバー
プレート16との間の引き続いての回転はもはや可能で
ない。ハブディスク12と連行ディスク14またはカバ
ープレート16との間のこの相対回転の際には、弾性体
32または40について異なるスプリングコンスタント
を与えているゆえに段階的な弾性力作用が与えられる状
態にある。この弾性力作用は、対応する段階的なねじり
振動減衰を結果として伴う。対応する段階的な弾性力作
用が、弾性体32、40の弛緩の際に発生する。その
際、まず第一に、スプリングコンスタントが大きいほう
の弾性体、すなわち弾性体40が弛緩し、それから初め
て弾性体32が弛緩する。摩擦装置74は、発生するね
じり振動を適当に減衰させることを導く。
【0060】本発明に係るねじり振動緩衝装置によっ
て、短い弾性体32、40の使用にもかかわらず、通常
は弾性体32及び40をあわせた全体の長さとほぼ一致
する長さをもつ比較的長い弾性体の使用によって獲得さ
れ得る減衰作用が与えられる。このこと、すなわち弾性
体をあわせた全体の長さが比較的長い弾性体の長さと一
致することは、比較的に長い弾性減衰変位(Federdaempf
ungsweg)を与え得るという利点を与える。それにもかか
わらず、短い弾性体32、40の使用のゆえに、弾性体
がその中央領域でそのプレストレスのゆえに放射方向外
側へ逃げ(寄り)、ハブディスク12または連行ディス
ク14及びカバープレート16の、それぞれの弾性体ウ
ィンドーを放射方向外側へ向かって限定する部分(すな
わち、それぞれの弾性体ウィンドーの放射方向外側を画
成する部分)に接触することが防止される。従って、弾
性体の付加的な摩擦接触が回避され得る。それによっ
て、所定のねじり振動減衰状態が発生させられ得る。特
に図3においてわかるように、一方では中間リング42
に属する制御エッジ58、並びに他方ではハブディスク
12及び連行ディスク14またはカバープレート16に
属するそれぞれ付設された制御エッジ34、36、38
が、ほぼ互いに平行に延在して配置されている。このこ
とによって、周方向において互いに向き合っている制御
エッジ58または34、36、38の間で圧縮される弾
性体32または40がほぼ直線的に圧縮される。互いに
対するそれぞれの制御エッジのこのような姿勢配置(Lag
eanordnung)は、制御エッジの間に配置される弾性体を
比較的短く構成することによって、従って制御エッジの
互いからの円周方向間隔を比較的わずかにすることによ
って可能である。制御エッジの互いに対してのこのよう
な相対ポジショニングも、弾性体縦軸線から外れる弾性
体の回避行動(逃げ)を防止することに寄与する。
【0061】弾性体32、40の逃げを、それらが中間
リング52の対応する弾性体接触アーム54に当接する
領域において防止するために、ストッパー面66、68
も有する周方向突出部64が、弾性体32、40のため
の放射方向(半径方向)運動防止手段を形成する。それ
によって、これらが反対の側にあるそれらの端部領域に
おいてだけ一方でハブディスク12または連行ディスク
14及びカバープレート16に、他方で中間リング42
に当接することが保障されている。弾性体32、40が
周方向におけるそれらの中央領域においてハブディスク
12または連行ディスク14及びカバープレート16の
放射方向外側の領域に接触することは生じない。それに
よって従って、中間リング42はその弾性体接触アーム
54の領域において弾性力方向転換(弾性力転向、Fede
rkraftumlenkung)の機能をもつ。そのことが、前述の
利点を導く。
【0062】図3ではハブディスク12の弾性体ウィン
ドー26の一つにだけ弾性体(例えば、ばね)32、4
0が図示されているが、もちろん、別の弾性体ウィンド
ー26にもこのような弾性体を設けるべきものである。
さらに、弾性体32、40について等しいスプリングコ
ンスタントをもつ弾性体(例えば、ばね)を使用しても
よい。その際、両方の弾性体32、40の長さを合成し
たものにほぼ相当する全長を有する一つの弾性体の減衰
挙動にほぼ対応する減衰挙動も獲得される。
【0063】さらに、中間リング42が、それが単に内
側リング部分50を有し且つ外側リング部分52がそれ
ぞれのストッパー面66及び68を有する周方向突出部
64の間の領域において省略されているように、組み立
てられていてもよい。このことが、比較的にコスト安に
製造され得る比較的軽い部材を導く。さらに、回転変位
限定手段が、中間リング42の介在なしに、ハブディス
ク12と連行ディスク14またはカバープレート16と
の間で直接に作用してもよい。
【0064】図7に関連して、次に、本発明に係るねじ
り振動緩衝装置の別の実施形態を説明する。先に図1か
ら図6に関して図示され且つ記述された部材に対応する
部材は、同一の符号に“a”を添えて記載されている。
図7に示す実施形態の構造は、本質的に図1から図6に
示す実施形態の構造と対応する。従って、相違点にだけ
立ち入る。特に、図7に示す形態の場合には、ハブディ
スク12における弾性体ウィンドー26aが以下のよう
に形成されている。すなわち、当該弾性体ウィンドー
は、弾性体32aの、放射方向内側すぐのところで終わ
るのではなく、放射方向内側へさらに広がっている。そ
のとき、対応する放射方向領域において、連行ディスク
14aまたはカバープレート16aに貫通口80a、8
2aが形成されている。従って、ハブディスク12aに
おける放射方向内側へ延長された弾性体ウィンドー26
aと連行ディスク14a及びカバープレート16aにお
ける貫通口80a、82aとによって、軸方向に延在す
る貫通口84aが形成されている。当該貫通口84a
は、さらに中間リングにおけるそれぞれの弾性体ウィン
ドーとまっすぐにそろえられている。その場合、連行デ
ィスク14a及びカバープレート16aは、それらの弾
性体ウィンドーの放射方向内側の領域において弾性体の
ガイド部または支持部を形成する。現代の車両構造で
は、特に動力車クラッチは、しばしば予め組み立てられ
たアセンブリ(組立品)として供給される。そのアセン
ブリでは、はずみ車、クラッチケーシング、押しつけプ
レートアセンブリ、及びクラッチディスクがすでに組み
立てられている。その場合、このようなクラッチユニッ
トは、さらに内燃機関のクランクシャフトに固定されね
ばならない。これは、例えばはずみ車を貫通するねじピ
ン(スタッド)によって行われ得る。組み立てられたク
ラッチユニットの場合にもはずみ車を貫通し当該ねじピ
ンをねじ込むための通路(Zugang)を獲得するために、一
方では、クラッチケーシングまたは押しつけプレートア
センブリ(不図示)に、軸方向に延在する貫通口が設け
られている。他方では、前記ねじピンの妨害されない貫
通を可能にするために、図7に示されているように、貫
通口84aがクラッチディスク8aに設けられている。
周方向に設けられる貫通口84aの数は、ねじピンのた
めにそれぞれのはずみ車に設けられた貫通口に対応して
選択され得る。
【0065】ここでは、本発明に対応して組み立てられ
ているねじり振動緩衝装置と関連して貫通口84aを設
けることが述べられているが、別種の組み立てられたね
じり振動緩衝装置の場合にもこのような貫通口84aが
設けられ得ること及びこのような貫通口を設けることに
独立した保護能力のある視点がある(すなわち、それ自
体が重要な発明である)ことは当業者にとって自明であ
る。
【0066】次に、図8から図11に関連して本発明に
係るねじり振動緩衝装置の別の実施形態を説明する。図
1から図6に図示された部材に対応する部材は、同一の
符号に“b”、“c”、“d”、または“e”を添えて
記載され且つ図示されている。
【0067】図8のねじり振動緩衝装置の構造は、本質
的に、図1から図6に示された構造に対応する。しか
し、図8においてわかるように、皿ばね76bが、その
放射方向(半径方向)内側領域においてハブディスク1
2bに当接し、且つその放射方向外側領域においてカバ
ープレート16bに当接するように構成されている。そ
の放射方向内側領域に、皿ばね76bは軸方向突出部8
6bを有し、当該軸方向突出部86bがハブディスク1
2bの対応する凹所88bにはまり込んでいる。ハブデ
ィスク12bにおけるこれらの凹所88bは、例えば、
薄板部材からのハブディスク12bの打ち抜き(型抜
き)の際にすでに設けられ得る。それによって、ハブデ
ィスク12bと皿ばね76bとの回転固定された結合が
形成されている。このことによって、一方ではハブディ
スク12bと連行ディスク14bまたはカバープレート
16bとの間の相対回転の際に摩擦接触が、ハブディス
ク12bへの、場合によっては摩擦手段の介在(中間支
持)のもとでの支持リング20bの接触によって与えら
れており、並びに他方では、ハブディスク12bと回転
固定に結合させられた皿ばね76bとカバープレート1
6bとの間の摩擦接触が与えられている。そのとき、皿
ばね76bまたは支持リング20bのあるいは場合によ
っては設けられる摩擦ライニングの適当な材料選択(金
属、合成物質(例えばプラスチック)等)によって、必
要な減衰モーメントが適当に調整され得る。図8には図
示されていないが、なお、皿ばね76bをカバープレー
ト16bと相応の方法で回転固定に結合させ、それによ
って、皿ばね76bとハブディスク12bとの間に摩擦
接触が発生させられてもよい。そのほかに、皿ばね76
bをスラストワッシャー(Druckscheiben)等の介在のも
とでこれに関して回転可能な部材に支持させてもよい。
それによって、付加的に当該スラストワッシャーの材料
選択(金属、合成物質等)に基づいて摩擦モーメントへ
影響が与えられる。さらに、皿ばね76bは、これに関
して回転可能な部材に当接する領域において曲げられて
いる、あるいは適当な形状にされていることが可能であ
る。それによっても、皿ばね76bによって与えられる
摩擦力が調整可能である。
【0068】図9に示す形態では、中間リング42cの
内側リング部分50cが軸方向においてハブディスク1
2cとカバープレート16cとの間に位置する。皿ばね
76cによって、連行ディスク14cが支持リング20
cを介してこの場合もまたハブディスク12cに向かっ
て、場合によっては摩擦ライニングあるいは適当な摩擦
手段の介在のもとで、プレストレスを与えられる(換言
すれば、カバープレート16cが皿ばねによってプレス
トレスを与えられており、それによって連行ディスク1
4c及び支持リング20cがハブディスク12cの方へ
引っ張られる)。この形態は、図1から図8に示す形態
に比べて次のような利点を有する。すなわち、図1から
図8に示す形態の場合には、支持リングとハブディスク
との間に設けられた摩擦ライニングのあるいは支持リン
グ自体の損耗(磨損)の発生の際に、またそれと結びつ
いた、ハブディスクの方への連行ディスクの軸方向の運
動の際に、前記中間リングがその内側リング部分の領域
において連行ディスクとハブディスクとの間ではさんで
締め付けられ、それによってその自由な相対回転可能性
が失われることがありうる。このことは、図9に示す形
態の場合には回避される。なぜならば、ハブディスク1
2cへの支持リング20cの接触の領域における損耗の
発生の際に、中間リング42cの締め付けがその内側リ
ング部分50cの領域において発生し得ないからであ
る。
【0069】図1から図9に示す形態では、ハブディス
ク12は、それぞれ以下のように形成されている。すな
わち、それは平坦であり、その代わりに中間リングが中
央の領域において曲げられている。このことは、ハブデ
ィスクに従来どおりの部材を用いることが可能であり、
そのとき当該部材がそれ自体周知の方法で溶接等によっ
てハブと結合させられ得るという利点をもつ。ハブディ
スクが平坦に形成されているので、これとハブとの溶接
の際に及びその際生じる当該ハブディスクにおける高い
温度の場合にこれの曲げられた領域における変化が回避
される。また、ハブディスクの硬度は、これが曲げられ
て且つ場合によってはハブと溶接されてしまったあとは
必要ない。
【0070】図10に示す形態では、ハブディスク12
dも中間リング42dも、それぞれ弾性体ウィンドーが
設けられているそれらの放射方向中央領域において互い
の方へ曲げられている。このことは、弾性体への弾性体
接触アーム54dの領域における中間リング42dの接
触点及び弾性体へのハブディスク12dの制御エッジ3
4dの領域における当該ハブディスクの接触点が軸方向
において弾性体の中心軸線に関してより望ましい対称性
をもって配置され得るという利点を導く。このことによ
って、弾性体の、軸方向に方向づけられた力成分及び傾
倒(傾動)モーメント(Kippmomente)が回避され得る。
連行ディスク14dに支持リング20dを介してハブデ
ィスク12dに向かうプレストレスを与えるために、図
10に示す構成形状では、波形バネ(Wellfeder)90d
が設けられている。しかし、本発明の全ての実施形態の
場合に、図示された皿ばねあるいは図示された波形ばね
の代わりに別の適当な弾性体あるいは弾性体装置が使用
され得ることは自明である。
【0071】図11に示す形態では、本質的に平らに形
成されている中間リング42eが設けられている。その
とき、この形態では、ハブディスク12eがその制御エ
ッジ34eの領域において軸方向に中間リング42eの
方へ曲げられている。この形態の場合には、弾性体76
eがハブディスク12eと支持リング20eとの間に配
置されている。その結果、連行ディスク14eを伴う支
持リング20eがハブディスク12eから離れる方向に
押されている。その際、さらにカバープレート16eが
ハブディスク12eに接触し、それによって、ねじり振
動の減衰のために必要な摩擦モーメントが発生させられ
る。図11には示されていないが、そのつどの要求に適
した摩擦力を与えることができるようにカバープレート
16eとハブディスク12eとの間にこの場合もまた摩
擦ライニングあるいは適当な摩擦装置を設けてもよい。
【0072】図11に示す形態の場合にも以下のことが
考慮に入れられ得る。すなわち、摩擦ライニングの領域
またはカバープレート16eとハブディスク12eとの
間の接触の領域における損耗の発生の際に中間リング4
2eの締め付けが回避される。なぜならば、内側リング
部分50eが軸方向において連行ディスク14eとハブ
ディスク12eとの間に配置されており、且つ連行ディ
スク14eが損耗の発生の際に弾性体76eによってハ
ブディスク12eから押し離されるからである。
【0073】図13から図15には、本発明に係るねじ
り振動緩衝装置の別の実施形態が図示されている。図1
から図6に関して記述された実施形態における部材に対
応する部材は、同一の符号に“f”を添えて示されてい
る。特に図13から図15では本発明に係るねじり振動
緩衝装置が二体はずみ車(Zweimassenschwungrad、すな
わち、二つの質量体からなるはずみ車)と関連して図示
されている。その際、当該二体はずみ車は、例えば原動
機出力軸100fに固定して取り付けられた主薄板(Pri
maerblech)102f、並びに当該主薄板102fと固定
結合させられ且つこれに対して軸方向に間隔を空けて配
置されたカバープレート16fを含む。特に、カバープ
レート16fは、主薄板102fと放射方向内側の領域
でピン104fによって固定結合させられている。当該
ピンによってさらに主薄板102fが原動機出力軸10
0fに取り付けられている。放射方向外側の領域では、
カバープレート16fはピン18fによって主薄板10
2fと固定結合させられている。
【0074】他方また、主薄板102fとカバープレー
ト16fとの間には、ハブディスク12fが主薄板10
2f及びカバープレート16fに関して回転可能に取り
付けられている。放射方向外側の領域では、主薄板10
2fがピン108fによって第一のはずみ車質量体部分
106fと固定結合させられている。他方また、ハブデ
ィスク12fは、その放射方向外側の領域でピン112
fによって第二のはずみ車質量体部分110fと固定結
合されている。
【0075】ハブディスク12f、主薄板102f、及
びカバープレート16fには、この場合もまた周方向に
互いに相前後して続くそれぞれ三つの弾性体ウィンドー
26f、28f、30fが配置されている。これらの弾
性体ウィンドーのそれぞれは、ねじり弾性体ユニット3
3の受容に用いられる。特に図13においてわかるよう
に、弾性体ウィンドー26f、28f、30fは、それ
ぞれ以下のように形成されている。すなわち、これらに
は、周方向に互いに相前後して続く三つの弾性体が配置
され得る(図13及び図14では、それぞれねじり弾性
体ユニット33の弾性体(ばね)32fが一つだけ図示
されている)。
【0076】さらに、当該ねじり振動緩衝装置は、二つ
の中間リング42fならびに42f′を含む。中間リン
グ42f、42f′のそれぞれは、それぞれのねじり弾
性体ユニット33のために弾性体接触アーム54fまた
は54f′を有する。特に図14においてわかるよう
に、弾性体接触アーム54f、54f′は、回転軸線A
に対して垂直の平面にハブディスク12fと共通に延在
するように(すなわち、当該ハブディスクと共通の平面
に位置するように)構成されている。それぞれハブディ
スク12fの弾性体ウィンドー26fの放射方向の端部
領域の近くに位置するそれらの放射方向端部領域におい
て、弾性体接触アーム54f、54f′は以下のように
曲げられている。すなわち、中間リング42fの内側リ
ング部分50fと外側リング部分52fとが図14で軸
方向においてハブディスク12fの左側に配置されてお
り、且つ中間リング42f′の対応する内側及び外側リ
ング部分50f′及び52f′が図14でハブディスク
12fの右側に配置されている。それによって、両方の
中間リング42f、42f′が互いに対して相対的に回
転可能であり、且つ異なる中間リングの内側リング部分
の間及び外側リング部分の間にそれぞれ相互の妨害がな
い。
【0077】図23には、三つのねじり弾性体ユニット
33を有するこのようなねじり振動緩衝装置の機械的な
等価回路図が示されている。当該ねじり弾性体ユニット
は、それぞれ三つの弾性体(例えば、ばね)32f、4
0f、及び114fを有する。ねじり弾性体ユニット3
3のそれぞれによって、両方の中間リング42f、42
f′の弾性体接触アーム54f、54f′の介在のもと
で直列に接続された弾性体32f、40f、114fに
より直接に主薄板102fまたはカバープレート16f
とハブディスク12fとの間でのねじり振動減衰が与え
られる。
【0078】このように組み立てられたねじり振動緩衝
装置の機能方法(作用)は、先に図1から図6に関して
説明した機能方法にほぼ対応する。従って、ここでは詳
細な記述は行わない。
【0079】また、図13から図15に示されたねじり
振動緩衝装置の場合にもまた、ハブディスク12fと主
薄板102fまたはカバープレート16fとの間に回転
変位限定装置が設けられている。特に図13及び図14
においてわかるように、ハブディスク12fは放射方向
に外側に向かって延在する三つの連結部分116fを有
する。当該連結部分は、第二のはずみ車質量体部分11
2fとハブディスク12fとの結合のために用いられ
る。三つの連結部分116fは、互いに対してそれぞれ
120°の角度間隔を有する。対応して、主薄板102
fとカバープレート16fとが、互いに対して120°
の角度間隔で配置された三つのピン18fによって結合
させられている。ハブディスク12fと主薄板102f
またはカバープレート16fとの間の相対回転が生じる
と、所定の回転角度(当該実施形態では60°)を越え
ると連結部分116fがそれぞれのピン18fに接触し
ている状態になり、それによってさらなる回転を妨げ
る。その際、特に、連結部分116fとピン18fとの
間の相互の接触の際にねじり弾性体ユニット33の弾性
体32f、40f、及び114fがまだブロック状態に
ない、すなわち、まだ最大に圧縮されていないように構
成されている。もちろん、相応の方法で、別種に構成さ
れた回転変位限定手段を設けてもよい。例えば、ハブデ
ィスクと中間リング42fとの間の相対回転を制限する
第一の回転変位限定手段と、中間リング42fと42
f′との間の相対回転を制限する第二の回転変位限定手
段と、中間リング42f′と主薄板102f及びカバー
プレート16fとの間の回転変位制限を与える第三の回
転変位限定手段とが設けられていることが考慮に入れら
れ得る。他方また、このような構成の場合に、それぞれ
のねじり弾性体ユニット33の三つの弾性体として異な
るスプリングコンスタントを有する弾性体を考えること
が可能である。その結果、この場合もまた段階的な減衰
挙動が与えられ得る。
【0080】特に図14においてわかるように、中間リ
ング42f及び42f′は、放射方向の移動も軸方向の
移動も防止されている。弾性体接触アーム54f、54
f′がそれぞれ弾性体ウィンドー26fの放射方向端部
の近くで曲げられていることによって、放射方向固定部
(Radialsicherung)が設けられている。その結果、当該
弾性体接触アームは、放射方向移動の際にはそれらの曲
げられた領域によってそれぞれ弾性体ウィンドー26f
の放射方向端面に接触する。軸方向の固定部は、中間リ
ング42fの内側及び外側リング部分50f、52fが
ハブディスク12fと主薄板102fとの間に保持され
ていることによって設けられている。対応して、中間リ
ング42f′、またはその内側及び外側リング部分50
f′、52f′が軸方向にハブディスク12fとカバー
プレート16fとの間に保持されている。
【0081】他方また、ハブディスク12fと主薄板1
02fまたはカバープレート16fとの間での振動減衰
を与えるために、従来通りの摩擦装置74fが設けられ
ている。摩擦装置74fは、第一の摩擦リング120f
によって並びに第二の摩擦リング122fによって形成
されている。当該第一の摩擦リングによってハブディス
ク12fが主薄板102fの放射方向内側領域において
軸方向において支持されており、同様に放射方向に案内
されている。当該第二の摩擦リングは、ハブディスク1
2fと皿ばね76fとの間に配置されている。当該皿ば
ねによってハブディスク12fが主薄板102fへ向か
ってプレストレスを与えられている。皿ばね76fに
は、軸方向に延在する付加部86fが設けられている。
当該付加部は、カバープレート16fにおける対応する
空所に食い込み、それによって皿ばね76fとカバープ
レート16fとの間の回転固定された結合を与える。さ
らに、この摩擦装置74fをそれぞれ特有の要求に適合
させられたさまざまな形状で構成可能であることは当業
者にとって自明である。
【0082】図16には、図13から図15に示された
ねじり振動緩衝装置がクラッチディスクと関連して図示
されている。図16に示されたねじり振動緩衝装置は、
機能及び構造において図13から図15に示されたねじ
り振動緩衝装置に対応する。よって、これに関しては先
の実施形態を参照のこと。また、同一のあるいは対応す
る部材は、図13から図15及び図16において同一の
符号で示されている。図16のねじり振動緩衝装置の場
合には、主薄板102fが連行ディスクとして用いら
れ、他方またその放射方向外側領域にはピン108fに
よってクラッチディスクの摩擦ライニング24fが取り
付けられている。そのとき、それは、はずみ車の対応す
る摩擦ライニングと押しつけプレートとの間でトルク伝
達のためにはさんで締めつけられ得る。ハブディスク1
2fは、その放射方向内側領域においてハブ10fと固
定結合させられている。当該ハブは、内側歯部11fを
有し、これによってクラッチシャフトと相対回転しない
ように、しかし軸方向には移動可能に連結されている。
【0083】図17及び図18は、中間リング42gの
別の選択可能な形態の図である。中間リング42gは、
単に外側リング部分52gを有する。そのとき、当該外
側リング部分から弾性体接触アーム54gが放射方向内
側へ延びる。その際、特に図17においてわかるよう
に、弾性体接触アーム54gは主としてくさび形接触部
(Anlagekeile)として構成されている。当該くさび形接
触部は、放射方向内側へ先がとがっている。その結果、
それぞれの制御エッジ58gは、内側頂点において交わ
る。このような形態の場合には、例えば図1から図6に
示された実施形態と比較して、それぞれの弾性体接触ア
ーム54gの両方の制御エッジ58gが周方向において
互いにより近くに配置されている。このことは、弾性体
ウィンドーの周方向の広がりの長さが等しい場合に、よ
り多くの弾性体体積(Federvolumen)が自由になるという
利点をもつ(ここで、弾性体体積がより多いとは、直径
の比、長さの比、及び弾性作用がより大きいということ
も意味する)。その結果、一つのこのような中間リング
を有して、あるいは複数のこのような中間リングを有し
て構成されたねじり振動緩衝装置の減衰特性(減衰特性
曲線)は、非常に長い弾性体を有して構成されたねじり
振動緩衝装置の減衰挙動になおいっそう同化させられ(a
ngleichen)得る。それにもかかわらず、弾性力は、各ね
じり弾性体ユニットにおける比較的短く組み立てられた
各弾性体によって与えられている。その結果、このよう
な形態でも、弾性体の、縦方向中央領域における放射方
向外側への逃げが回避され得る。それでもなお安定な形
態を与え得るように、外側リング部分52gが例えば補
強されている、すなわち比較的厚みのある材料等から形
成されていることが可能である。
【0084】図19は、中間リング42hの形態を示す
図である。当該中間リングは、構造において本質的に図
17に示された中間リング42gに対応するが、しか
し、前の実施形態において述べられたあらゆる別の構成
も採用可能である。外側リング部分52hには、質量体
部分130hが固定配置されている。結果として、この
質量体部分は、このような中間リング42hを有して組
み立てられた振動システムの共振周波数を適当な値にず
らし、それによって付加的に振動減衰に寄与することが
できる。さらに、このような質量体部分130hを有す
る中間リング42hの振動増進(振動活発化、Schwingu
ngsanregung)のためには振動エネルギーが必要である。
そのとき、当該振動エネルギーはこの振動システムにお
いて吸収されるものである。それによって、力伝達過程
において発生する振動がさらにくい止められ得る。
【0085】図20及び図21は、本発明に係る一つの
ねじり振動緩衝装置の図式的な図である。当該ねじり振
動緩衝装置は、その構造において本質的に前に図13か
ら図16に関して説明したねじり振動緩衝装置に対応す
る。従って、基本的な機能原理については前の記述を参
照のこと。その際、図20では、単に、図示されないハ
ブディスクの弾性体ウィンドー26iが認識できる。図
20及び図21に示されたねじり振動緩衝装置は、四つ
の中間リング42i、42i′、42i′′、及び42
i′′′を有して組み立てられている。その結果、それ
ぞれのねじり弾性体ユニットが五つの弾性体を含むこと
が可能である。中間リング42i、42i′、42
i′′、及び42i′′′のそれぞれは、それぞれのね
じり弾性体ユニットのために同様に弾性体接触アーム5
4i、54i′、54i′′、及び54i′′′を有す
る。このような構成の場合には、ねじり振動緩衝装置の
減衰挙動は、さらにいっそう、非常に長い弾性体を有し
て組み立てられたねじり振動緩衝装置の減衰挙動に似せ
られ得る(すなわち、同様にされ得る)。しかし、その
際ねじり弾性体(Torsionsfedern)がそれらのプレストレ
ス及び作動中に発生する遠心力に基づいて放射方向外側
へ逃げる危険はない。周方向における比較的大きい広が
りのゆえに、このような形態では、ねじり振動緩衝装置
がそれぞれ五つのねじり弾性体を有する二つのねじり弾
性体ユニットだけを含むと有利である。
【0086】特に図21においてわかるように、中間リ
ング42i、42i′の弾性体接触アーム54i、54
i′はその放射方向端部領域において軸方向に同一方向
に曲げられており、中間リング42i′′及び42
i′′′の弾性体接触アーム54i′′及び54
i′′′は軸方向にそれと逆の方向に曲げられている。
このことによって、一方で中間リング42i、42i′
が、または他方で中間リング42i′′及び42
i′′′が放射方向においてそれぞれ互いに組み込まれ
て配置されている。従ってその際、中間リング42iま
たは42i′′の外側リング部分52iまたは52
i′′が、中間リング42i′または42i′′′の外
側リング部分52i′または52i′′′の放射方向外
側に位置する。対応して、中間リング42i′または4
2i′′′の内側リング部分50i′または50
i′′′は中間リング42iまたは42i′′の対応す
る内側リング部分50iまたは50i′′の放射方向外
側に位置する。従って、このような相対配置の場合に
も、異なる中間リングのそれぞれの内側及び外側リング
部分の相互の妨害が回避され得る。しかし、その際同時
に、すべての弾性体接触アーム54i、54i′、54
i′′、及び54i′′′が、付設されたハブディスク
と共通の平面内に位置する。
【0087】図22は、本発明に係るねじり振動緩衝装
置の別の形態の図である。このねじり振動緩衝装置の場
合には、軸方向においてハブディスク12kとカバープ
レート16kとの間に(あるいはハブディスク12kと
連行ディスクとの間に)、中間リング42kの受容のた
めに軸方向の構造空間が設けられている。カバープレー
ト16kには、その弾性体ウィンドー30kの放射方向
の制限部の領域に、軸方向にハブディスク12kの方へ
曲げられた弾性体ポジショニングフランジ132kが設
けられている。当該弾性体ポジショニングフランジは、
機能において、図1におけるそれ自体公知の弾性体ポジ
ショニングフランジ132に対応する。一方ではカバー
プレート16kに他方では連行ディスク(ここでは図示
せず)に設けられているこの弾性体ポジショニングフラ
ンジ132kによって、弾性体32kが、軸方向におい
て逃げることができないように、且つそれによってその
適当なポジションにおいて保持されているようにポジシ
ョニングされている。図22に示された実施形態の場合
には、カバープレート16kとハブディスク12kとの
間に質量体部分130hの配置のための十分な構造空間
が設けられているので、図19に示された質量体部分1
30hを有する中間リングを利用することが可能であ
る。
【0088】前に述べた本発明に係るねじり振動緩衝装
置の場合には、種々のねじり弾性体ユニットのそれぞれ
の弾性体は、比較的短く形成されている;しかし、一つ
のねじり弾性体ユニットの弾性体は、一つの長い弾性体
の弾性特性に相当する弾性特性を与えるようにそのつど
協働する。しかし、短い弾性体を設けることに基づい
て、当該弾性体の縦方向中央部における当該弾性体の放
射方向の膨らみの問題は、十分に排除されている。その
結果、本発明に係るねじり振動緩衝装置の場合には、潤
滑油を与えられた弾性体ガイド部を設けないことが可能
である;それゆえ、本発明に係るねじり振動緩衝装置の
場合には、特にこのような潤滑油を与えられた弾性体ガ
イド部のシーリングに関して発生する全ての要求あるい
は問題が無くなる。
【0089】短い且つそれによって比較的わずかな自重
で形成された弾性体の場合には、外側への膨らみが、比
較的高い回転数の場合でも回避され得るので、それぞれ
のねじり弾性体ユニットの弾性体のために設けられた構
造空間は、ほぼ弾性体体積自体に限定され得る;膨らむ
弾性体の受容のために用いられる付加的な構造空間は設
ける必要がない。非常に高い回転数の際に弾性体がその
放射方向外側領域においてハブディスクまたは連行ディ
スクあるいはカバープレートに接触したとしても、この
ことも実際的に損耗を導かない。なぜならば、比較的わ
ずかな弾性体自重のゆえに、このような接触の際の当該
弾性体の接触圧力が比較的わずかでしかないからであ
る。
【0090】種々のアセンブリの、種々の実施形態に関
して述べられた特徴的な構成、例えば皿ばねあるいは中
間リングの内側リング部分の配置に関しての特徴的構成
が互いに組み合わされ得ることは当業者にとって自明で
ある。従って、例えば、図11に示す形態の場合にも、
ハブディスク12eにおける対応する突出部に係合しそ
れによってハブディスク12eと弾性体76eとの回転
固定された(相対回転不可能な)結合のために用いられ
る軸方向突出部が弾性体76eに設けられていてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじり振動緩衝装置の、図3にお
ける線I−Iによる断面図である。
【図2】本発明に係るねじり振動緩衝装置の場合に使用
されるカバープレートの、図1における矢印IIの方向に
おける側面図である。
【図3】本発明の原理の説明のために用いられる、本発
明に係るねじり振動緩衝装置の図式的な簡略化された平
面図である。
【図4】aは本発明に係るねじり振動緩衝装置の中間リ
ングエレメントの図であり、bは、aにおける線IVb−I
Vbによる断面図である。
【図5】本発明に係るねじり振動緩衝装置に使用される
ハブディスクの図である。
【図6】本発明に係るねじり振動緩衝装置の機能の説明
のための原理図である。
【図7】本発明に係るねじり振動緩衝装置の別の形態の
図1に対応する図である。
【図8】本発明に係るねじり振動緩衝装置のさらに別の
形態の図である。
【図9】本発明に係るねじり振動緩衝装置のさらに別の
形態の図である。
【図10】本発明に係るねじり振動緩衝装置のさらに別
の形態の図である。
【図11】本発明に係るねじり振動緩衝装置のさらに別
の形態の図である。
【図12】従来技術に係るねじり振動緩衝装置の、図1
に対応する図である。
【図13】二体はずみ車と関連した、本発明に係るねじ
り振動緩衝装置のさらに別の形態の図式的な平面図であ
る。
【図14】図13における線XIV−XIVによる断面図であ
る。
【図15】図13及び図14のねじり振動緩衝装置の場
合の中間リングエレメントの横断面図である。
【図16】クラッチディスクの場合の使用における図1
3及び図14に示されたねじり振動緩衝装置の図であ
る。
【図17】別の中間リングエレメントの平面図である。
【図18】別の中間リングエレメントの、図15に対応
する断面図である。
【図19】中間リングエレメントに付加的に振動質量体
部分(Schwingungsmasseteil)が配置されている場合の、
図18に対応する図である。
【図20】五つの弾性体を備える一つのねじり弾性体ユ
ニットのためにそれぞれ弾性体接触アームを有する四つ
の中間リングエレメントが設けられている場合の、ハブ
ディスクの弾性体ウィンドーの図式的な平面図である。
【図21】中間リングエレメントを示す、図20におけ
る線XXI−XXIによる断面図である。
【図22】本発明に係るねじり振動緩衝装置のさらに別
の形態の図である。
【図23】それぞれ三つの弾性体を有する三つのねじり
弾性体ユニットを備えるねじり振動緩衝装置の機械的な
等価回路図である。
【符号の説明】

クラッチディスク 10、10a、10b、10c、10d、10e、10
f ハブ 12、12a、12b、12c、12d、12e、12
f ハブディスク 14、14a、14b、14c、14d、14e
連行ディスク 16、16a、16b、16c、16d、16e、16
f カバープレート 18、18f
ピン 20、20a、20b、20c、20d、20e
支持リングエレメント 26、26a、26f
弾性体ウィンドー 28、28a、28f
弾性体ウィンドー 30、30a、30f
弾性体ウィンドー 32、32a、32b、32c、32d、32e、32
f 弾性体 33
ねじり弾性体ユニット 34、36、38
制御エッジ 40、40f
弾性体 42、42a、42b、42c、42d、42e
中間リングエレメント 42f、42f′、42g、42h
中間リングエレメント 42i、42i′、42i′′、42i′′′
中間リングエレメント 50、50f、50f′
内側リング部分 50i、50i′、50i′′、50i′′′
内側リング部分 52、52f、52f′、52g
外側リング部分 52i、52i′、52i′′、52i′′′
外側リング部分 54、54f、54f′、54g
弾性体接触アーム 54i、54i′、54i′′、54i′′′
弾性体接触アーム 58
制御エッジ 60
ストッパー面 64
突出部 66、68
ストッパー面 74、74f
摩擦装置 76、76a、76b、76c、76e、76f
皿ばね 80a、82a
軸方向通路開口部 86b
突出部 88b
凹所 90d
波形スプリング 102f
主薄板 114f
弾性体 116f
連結部分 A
軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−293579(JP,A) 実開 平7−14246(JP,U) 実開 平1−122537(JP,U) 英国特許出願公開2034004(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 13/64 F16F 15/123

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも二つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの反対の側に位置する端部が
    前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材と
    ねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじり
    弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームを備え且つ前記第一の緩衝装置部材及び前記
    第二の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可能で
    ある少なくとも一つの中間リングエレメントを有し、そ
    の際当該少なくとも一つの弾性体接触アームが周方向に
    ついて前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットの少
    なくとも二つの弾性体の互いの方へ向けられた端部の間
    に配置されており、その際前記少なくとも一つの中間リ
    ングエレメントがさらに放射方向運動防止手段を、前記
    少なくとも二つの弾性体が前記少なくとも一つの弾性体
    接触アームに向けられた端部領域で放射方向外側へ運動
    するのを防止するために含む、中間リングエレメントを
    有する、ねじり振動緩衝装置において、 それぞれの中間リングエレメントが外側リング部分だけ
    を有すること、それぞれの弾性体接触アームが放射方向
    内側へ先がとがっているくさび形接触部として形成され
    ていること、及び 前記外側リング部分が補強されていることを特徴とする
    ねじり振動緩衝装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも二つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの反対の側に位置する端部が
    前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材と
    ねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじり
    弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームを備え且つ前記第一の緩衝装置部材及び前記
    第二の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可能で
    ある少なくとも一つの中間リングエレメントを有し、そ
    の際当該少なくとも一つの弾性体接触アームが周方向に
    ついて前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットの少
    なくとも二つの弾性体の互いの方へ向けられた端部の間
    に配置されており、その際前記少なくとも一つの中間リ
    ングエレメントがさらに放射方向運動防止手段を、前記
    少なくとも二つの弾性体が前記少なくとも一つの弾性体
    接触アームに向けられた端部領域で放射方向外側へ運動
    するのを防止するために含む、中間リングエレメントを
    有する、ねじり振動緩衝装置において、 前記第二の緩衝装置部材が、前記少なくとも一つの弾性
    体接触アームに対応する放射方向の領域で、放射方向外
    側へ向かって軸方向に前記中間リングエレメントの方へ
    曲げられていることを特徴とするねじり振動緩衝装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも二つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの反対の側に位置する端部が
    前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材と
    ねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじり
    弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームを備え且つ前記第一の緩衝装置部材及び前記
    第二の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可能で
    ある少なくとも一つの中間リングエレメントを有し、そ
    の際当該少なくとも一つの弾性体接触アームが周方向に
    ついて前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットの少
    なくとも二つの弾性体の互いの方へ向けられた端部の間
    に配置されており、その際前記少なくとも一つの中間リ
    ングエレメントがさらに放射方向運動防止手段を、前記
    少なくとも二つの弾性体が前記少なくとも一つの弾性体
    接触アームに向けられた端部領域で放射方向外側へ運動
    するのを防止するために含む、中間リングエレメントを
    有する、ねじり振動緩衝装置において、 前記第一の緩衝装置部材に前記少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットのために弾性体ウィンドーが設けられて
    いること、前記第二の緩衝装置部材に、対応する弾性体
    ウィンドーが前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニッ
    トのために設けられており、前記第一の緩衝装置部材に
    おける及び前記第二の緩衝装置部材における当該弾性体
    ウィンドーの周方向に反対の側に位置する端部に、それ
    ぞれ制御エッジが、前記ねじり弾性体ユニットの周方向
    に反対の側に位置する端部の接触のために形成されてい
    ること、それぞれの中間リングエレメントの前記少なく
    とも一つの弾性体接触アームが前記弾性体の接触のため
    に設けられた放射方向部分によって軸方向に少なくとも
    領域的に前記第二の緩衝装置部材の前記弾性体ウィンド
    ーに形成された制御エッジととともに、軸線に対して垂
    直な共通の平面内に位置すること、 それぞれの弾性体接触アームが、内側リング部分及び
    (あるいは)外側リング部分と結合させられた領域で以
    下のように曲げられている、すなわち当該内側リング部
    分及び(あるいは)当該外側リング部分が前記第二の緩
    衝装置部材に関して軸方向に位置をずらされており且つ
    これと軸方向に重なっていないように曲げられているこ
    と、及び 第一の中間リングエレメントの弾性体接触アームの曲げ
    られた領域が別の中間リングエレメントの弾性体接触ア
    ームの曲げられた領域に関して軸方向に同一方向に曲げ
    られていることを特徴とするねじり振動緩衝装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも二つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの反対の側に位置する端部が
    前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材と
    ねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじり
    弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームを備え且つ前記第一の緩衝装置部材及び前記
    第二の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可能で
    ある少なくとも一つの中間リングエレメントを有し、そ
    の際当該少なくとも一つの弾性体接触アームが周方向に
    ついて前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットの少
    なくとも二つの弾性体の互いの方へ向けられた端部の間
    に配置されており、その際前記少なくとも一つの中間リ
    ングエレメントがさらに放射方向運動防止手段を、前記
    少なくとも二つの弾性体が前記少なくとも一つの弾性体
    接触アームに向けられた端部領域で放射方向外側へ運動
    するのを防止するために含む、中間リングエレメントを
    有する、ねじり振動緩衝装置において、 それぞれの中間リングエレメントが、前記少なくとも一
    つのねじり弾性体ユニットの放射方向内側に配置される
    内側リング部分あるいは(及び)前記少なくとも一つの
    ねじり弾性体ユニットの放射方向外側に配置される外側
    リング部分を有すること、及び、前記少なくとも一つの
    弾性体接触アームが前記内側または外側リング部分から
    放射方向に離れる方向に延びること、 前記第一の緩衝装置部材が、軸方向に前記第二の緩衝装
    置部材に隣接して配置されている第一のディスクエレメ
    ントを有し、並びに、前記第二の緩衝装置部材に関して
    軸方向に前記第一のディスクエレメントと反対の側に配
    置されており且つ放射方向外側の領域において前記第一
    のディスクエレメントと固定結合されている第二のディ
    スクエレメントを有すること、それぞれの中間リングエ
    レメントの前記内側リング部分及び(あるいは)前記外
    側リング部分が軸方向に前記第二の緩衝装置部材と前記
    第一の緩衝装置部材の第一のディスクエレメントあるい
    は第二のディスクエレメントとの間に配置されているこ
    と、 前記第一のディスクエレメントが放射方向内側の領域で
    支持リングエレメントと相対回転不能に結合されている
    こと、及び、それぞれの中間リングエレメントの内側リ
    ング部分が前記第一のディスクエレメントと前記第二の
    緩衝装置部材との間に配置されていること、及び 前記支持リングエレメントが、軸方向に前記第一のディ
    スクエレメントと前記第二の緩衝装置部材との間に延在
    するリング部分を有し、当該リング部分がその外周面で
    それぞれの中間リングエレメントの内側リング部分のた
    めの非常ガイド部を形成することを特徴とするねじり振
    動緩衝装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも三つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの正反対の側に位置する端部
    が前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材
    とねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじ
    り弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームをそれぞれ備え且つ前記第一の緩衝装置部材
    及び前記第二の緩衝装置部材に関して及び互いに関して
    軸線のまわりで回転可能な少なくとも二つの中間リング
    エレメントを有し、その際中間リングエレメントの弾性
    体接触アームそれぞれが周方向について前記少なくとも
    一つのねじり弾性体ユニットの互いに相前後して続いて
    いる弾性体の互いに向き合った端部の間に配置されてい
    る、中間リングエレメントを有する、ねじり振動緩衝装
    置において、 それぞれの中間リングエレメントが外側リング部分だけ
    を有すること、それぞれの弾性体接触アームが放射方向
    内側へ先がとがっているくさび形接触部として形成され
    ていること、及び 前記外側リング部分が補強されていることを特徴とする
    ねじり振動緩衝装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも三つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの正反対の側に位置する端部
    が前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材
    とねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじ
    り弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームをそれぞれ備え且つ前記第一の緩衝装置部材
    及び前記第二の緩衝装置部材に関して及び互いに関して
    軸線のまわりで回転可能な少なくとも二つの中間リング
    エレメントを有し、その際中間リングエレメントの弾性
    体接触アームそれぞれが周方向について前記少なくとも
    一つのねじり弾性体ユニットの互いに相前後して続いて
    いる弾性体の互いに向き合った端部の間に配置されてい
    る、中間リングエレメントを有する、ねじり振動緩衝装
    置において、 前記第二の緩衝装置部材が、前記少なくとも一つの弾性
    体接触アームに対応する放射方向の領域で、放射方向外
    側へ向かって軸方向に前記中間リングエレメントの方へ
    曲げられていることを特徴とするねじり振動緩衝装置。
  7. 【請求項7】 内燃機関の動力伝達系列におけるねじり
    振動の減衰のためのねじり振動緩衝装置にして、 ディスク形状の第一の緩衝装置部材を有し、 当該第一の緩衝装置部材に関して軸線のまわりで回転可
    能な第二の緩衝装置部材を有し、 少なくとも一つのねじり弾性体ユニットを備えるねじり
    弾性体装置を有し、その際当該少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットが周方向に相前後して続いて配置された
    少なくとも三つの弾性体を含み、その際周方向について
    当該ねじり弾性体ユニットの正反対の側に位置する端部
    が前記第一の緩衝装置部材及び前記第二の緩衝装置部材
    とねじり振動減衰のために作動に応じて協働する、ねじ
    り弾性体装置を有し、 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニットのために軸
    線に関して放射方向に延在する少なくとも一つの弾性体
    接触アームをそれぞれ備え且つ前記第一の緩衝装置部材
    及び前記第二の緩衝装置部材に関して及び互いに関して
    軸線のまわりで回転可能な少なくとも二つの中間リング
    エレメントを有し、その際中間リングエレメントの弾性
    体接触アームそれぞれが周方向について前記少なくとも
    一つのねじり弾性体ユニットの互いに相前後して続いて
    いる弾性体の互いに向き合った端部の間に配置されてい
    る、中間リングエレメントを有する、ねじり振動緩衝装
    置において、 前記第一の緩衝装置部材に前記少なくとも一つのねじり
    弾性体ユニットのために弾性体ウィンドーが設けられて
    いること、前記第二の緩衝装置部材に、対応する弾性体
    ウィンドーが前記少なくとも一つのねじり弾性体ユニッ
    トのために設けられており、前記第一の緩衝装置部材に
    おける及び前記第二の緩衝装置部材における当該弾性体
    ウィンドーの周方向に反対の側に位置する端部に、それ
    ぞれ制御エッジが、前記ねじり弾性体ユニットの周方向
    に反対の側に位置する端部の接触のために形成されてい
    ること、それぞれの中間リングエレメントの前記少なく
    とも一つの弾性体接触アームが前記弾性体の接触のため
    に設けられた放射方向部分によって軸方向に少なくとも
    領域的に前記第二の緩衝装置部材の前記弾性体ウィンド
    ーに形成された制御エッジととともに、軸線に対して垂
    直な共通の平面内に位置すること、 それぞれの弾性体接触アームが、内側リング部分及び
    (あるいは)外側リング部分と結合させられた領域で以
    下のように曲げられている、すなわち当該内側リング部
    分及び(あるいは)当該外側リング部分が前記第二の緩
    衝装置部材に関して軸方向に位置をずらされており且つ
    これと軸方向に重なっていないように曲げられているこ
    と、及び 第一の中間リングエレメントの弾性体接触アームの曲げ
    られた領域が別の中間リングエレメントの弾性体接触ア
    ームの曲げられた領域に関して軸方向に同一方向に曲げ
    られていることを特徴とするねじり振動緩衝装置。
  8. 【請求項8】 それぞれの中間リングエレメントが、弾
    性体がそれぞれの弾性体接触アームに向き合って位置す
    る端部領域で放射方向外側へ運動するのを防止するため
    に、さらに放射方向運動防止手段を有することを特徴と
    する、請求項5〜のいずれか一項に記載のねじり振動
    緩衝装置。
  9. 【請求項9】 それぞれの中間リングエレメントに属す
    る前記少なくとも一つの弾性体接触アームの周方向に正
    反対の位置にある端部に、前記弾性体の接触のための制
    御エッジが設けられていること、及び、前記放射方向運
    動防止手段が前記制御エッジの放射方向外側端部領域に
    少なくとも一つの弾性体接触アームから周方向に離れる
    方向に延びる突出部によって形成されていることを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれか一項または請求項
    記載のねじり振動緩衝装置。
  10. 【請求項10】 前記第一の緩衝装置部材に前記少なく
    とも一つのねじり弾性体ユニットのために弾性体ウィン
    ドーが設けられていること、前記第二の緩衝装置部材
    に、対応する弾性体ウィンドーが前記少なくとも一つの
    ねじり弾性体ユニットのために設けられており、前記第
    一の緩衝装置部材における及び前記第二の緩衝装置部材
    における当該弾性体ウィンドーの周方向に反対の側に位
    置する端部に、それぞれ制御エッジが、前記ねじり弾性
    体ユニットの周方向に反対の側に位置する端部の接触の
    ために形成されていること、及び、それぞれの中間リン
    グエレメントの前記少なくとも一つの弾性体接触アーム
    が前記弾性体の接触のために設けられた放射方向部分に
    よって軸方向に少なくとも領域的に前記第二の緩衝装置
    部材の前記弾性体ウィンドーに形成された制御エッジと
    とともに、軸線に対して垂直な共通の平面内に位置する
    ことを特徴とする、請求項1及び2及び4〜6及び8
    び9のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装置。
  11. 【請求項11】 それぞれの弾性体接触アームが、前記
    内側リング部分及び(あるいは)前記外側リング部分と
    結合させられた領域で以下のように曲げられている、す
    なわち当該内側リング部分及び(あるいは)当該外側リ
    ング部分が前記第二の緩衝装置部材に関して軸方向に位
    置をずらされており且つこれと軸方向に重なっていない
    ように曲げられていることを特徴とする、請求項10
    記載のねじり振動緩衝装置。
  12. 【請求項12】 前記内側リング部分及び(あるいは)
    前記外側リング部分が前記第二の緩衝装置部材の軸方向
    側面に接触させられ得ることを特徴とする、請求項3ま
    たは7または11に記載のねじり振動緩衝装置。
  13. 【請求項13】 それぞれの弾性体接触アームの曲げら
    れた領域が、それぞれ前記第二の緩衝装置部材における
    前記弾性体ウィンドーの放射方向内側または外側の端部
    領域の近くに形成されていることを特徴とする、請求項
    3または7または11または12に記載のねじり振動緩
    衝装置。
  14. 【請求項14】 それぞれの中間リングエレメントの放
    射方向の広がりが、前記弾性体ウィンドーの放射方向の
    広がりよりも小さいことを特徴とする、請求項3、7、
    1113のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装
    置。
  15. 【請求項15】 第一の中間リングエレメントの弾性体
    接触アームの曲げられた領域が、別の中間リングエレメ
    ントの弾性体接触アームの曲げられた領域に関して軸方
    向に反対方向に曲げられていることを特徴とする、請求
    項3、7、1114のいずれか一項に記載のねじり振
    動緩衝装置。
  16. 【請求項16】 第一の中間リングエレメントの弾性体
    接触アームの曲げられた領域が別の中間リングエレメン
    トの弾性体接触アームの曲げられた領域に関して軸方向
    に同一方向に曲げられていることを特徴とする、請求項
    1115のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装
    置。
  17. 【請求項17】 前記中間リングエレメントの一つの放
    射方向の広がりが、それぞれ別の中間リングエレメント
    の放射方向の広がりより小さく、それによって、より小
    さい放射方向の広がりを有するほうの前記中間リングエ
    レメントの外側リング部分がそれぞれ別の中間リングエ
    レメントの外側リング部分の放射方向内側に配置されて
    おり、且つ(あるいは)より小さい放射方向の広がりを
    有するほうの前記中間リングエレメントの内側リング部
    分がそれぞれ別の中間リングエレメントの内側リング部
    分の放射方向外側に配置されていることを特徴とする、
    請求項3、7、または16に記載のねじり振動緩衝装
    置。
  18. 【請求項18】 前記第一の緩衝装置部材に前記少なく
    とも一つのねじり弾性体ユニットのために弾性体ウィン
    ドーが設けられていること、前記第二の緩衝装置部材
    に、対応する弾性体ウィンドーが前記少なくとも一つの
    ねじり弾性体ユニットのために設けられており、前記第
    一の緩衝装置部材における及び前記第二の緩衝装置部材
    における当該弾性体ウィンドーの周方向に反対の側に位
    置する端部に、それぞれ制御エッジが、前記ねじり弾性
    体ユニットの周方向に反対の側に位置する端部の接触の
    ために形成されていること、それぞれの中間リングエレ
    メントの前記少なくとも一つの弾性体接触アームが前記
    弾性体の接触のために設けられた放射方向部分によって
    軸方向に少なくとも領域的に前記第二の緩衝装置部材の
    前記弾性体ウィンドーに形成された制御エッジとととも
    に、軸線に対して垂直な共通の平面内に位置すること、
    及び それぞれの中間リングエレメントが少なくとも内側リン
    グ部分を有すること、及び、当該内側リング部分が、前
    記第二の緩衝装置部材の放射方向内側領域に軸方向に隣
    接して配置されていることを特徴とする、請求項2、
    4、及び6のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装
    置。
  19. 【請求項19】 前記少なくとも一つの中間リングエレ
    メントが、前記少なくとも一つの弾性体接触アームの領
    域において、内側リング部分から放射方向外側へ向かっ
    て軸方向に前記第二の緩衝装置部材の方へ曲げられてい
    ることを特徴とする、請求項18に記載のねじり振動緩
    衝装置。
  20. 【請求項20】 前記第二の緩衝装置部材が平坦に構成
    されていることを特徴とする、請求項1、3〜5、及び
    のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装置。
  21. 【請求項21】 前記第二の緩衝装置部材が、前記少な
    くとも一つの弾性体接触アームに対応する放射方向の領
    域で、放射方向外側へ向かって軸方向に前記中間リング
    エレメントの方へ曲げられていることを特徴とする、請
    求項1、3〜5、及び7のいずれか一項に記載のねじり
    振動緩衝装置。
  22. 【請求項22】 前記少なくとも一つの中間リングエレ
    メントが平坦に構成されていること、及び前記第二の緩
    衝装置部材が、前記少なくとも一つの弾性体接触アーム
    に対応する放射方向領域で、放射方向外側へ向かって軸
    方向に前記少なくとも一つの中間リングエレメントの方
    へ曲げられていることを特徴とする、請求項18に記載
    のねじり振動緩衝装置。
  23. 【請求項23】 摩擦装置が設けられており、当該摩擦
    装置が、ねじり振動減衰摩擦力を与えるために前記第二
    の緩衝装置部材と前記第一の緩衝装置部材との間で作用
    することを特徴とする、請求項に記載のねじり振動緩
    衝装置。
  24. 【請求項24】 摩擦装置が設けられており、当該摩擦
    装置が、ねじり振動減衰摩擦力を与えるために前記第二
    の緩衝装置部材と前記第一の緩衝装置部材との間で作用
    すること、及び、前記支持リングエレメントが、摩擦ラ
    イニング手段の介在のもとで、軸方向に前記第二の緩衝
    装置部材に当接していること、及び、前記第二の緩衝装
    置部材と前記第二のディスクエレメントとの間に設けら
    れた弾性体装置が前記支持リングエレメントに、前記第
    二の緩衝装置部材へ向かう方向にプレストレスを与える
    ことを特徴とする、請求項に記載のねじり振動緩衝装
    置。
  25. 【請求項25】 摩擦装置が設けられており、当該摩擦
    装置が、ねじり振動減衰摩擦力を与えるために前記第二
    の緩衝装置部材と前記第一の緩衝装置部材との間で作用
    すること、及び、前記第二のディスクエレメントが、摩
    擦ライニング手段の介在のもとで、軸方向に前記第二の
    緩衝装置部材に当接していること、及び、前記第二の緩
    衝装置部材と支持リングエレメントとの間に設けられた
    弾性体装置が前記第二のディスクエレメントに、前記第
    二の緩衝装置部材に向かう方向にプレストレスを与える
    ことを特徴とする、請求項に記載のねじり振動緩衝装
    置。
  26. 【請求項26】 前記弾性体装置が、皿ばね、リングス
    プリング、波形スプリング等によって形成された弾性体
    エレメントを有することを特徴とする、請求項24また
    は請求項25に記載のねじり振動緩衝装置。
  27. 【請求項27】 前記弾性体エレメントが放射方向内側
    の領域で第二の緩衝装置部材に当接しており、且つ軸方
    向に向けられた少なくとも一つの突出部によって前記第
    二の緩衝装置部材の放射方向内側の領域における相補的
    な凹所に係合していることを特徴とする、請求項26
    記載のねじり振動緩衝装置。
  28. 【請求項28】 さらに、前記第一の緩衝装置部材と前
    記第二の緩衝装置部材との間に回転変位制限を与えるた
    めの回転変位限定手段を有する、請求項1〜27のいず
    れか一項に記載のねじり振動緩衝装置。
  29. 【請求項29】 前記回転変位限定手段が、前記第一の
    緩衝装置部材に及び前記第二の緩衝装置部材に設けられ
    た周方向に働くストッパー手段を有することを特徴とす
    る、請求項28に記載のねじり振動緩衝装置。
  30. 【請求項30】 前記第一の緩衝装置部材に付属する前
    記ストッパー手段が前記第二の緩衝装置部材に付属する
    ストッパー手段に直接作用することを特徴とする、請求
    29に記載のねじり振動緩衝装置。
  31. 【請求項31】 それぞれの中間リングエレメントに、
    前記第一の緩衝装置部材に付属するストッパー手段と協
    働する第一のストッパー手段が設けられており、並び
    に、前記第二の緩衝装置部材に付属するストッパー手段
    及び(あるいは)別の中間リングエレメントに付属する
    ストッパー手段と協働する第二のストッパー手段が設け
    られていることを特徴とする、請求項29に記載のねじ
    り振動緩衝装置。
  32. 【請求項32】 それぞれの中間リングエレメントに付
    属する前記第一及び第二のストッパー手段が、放射方向
    に向かって延びるストッパー面によって形成されてお
    り、当該ストッパー面がそれぞれの弾性体接触アームか
    ら周方向に離れる方向に延びる突出部に形成されている
    ことを特徴とする、請求項31に記載のねじり振動緩衝
    装置。
  33. 【請求項33】 さらに、前記第一の緩衝装置部材と前
    記第二の緩衝装置部材との間に回転変位制限を与えるた
    めの回転変位限定手段を有する請求項に記載のねじり
    振動緩衝装置において、前記回転変位限定手段が、前記
    第一の緩衝装置部材に及び前記第二の緩衝装置部材に設
    けられた周方向に働くストッパー手段を有すること、及
    び、前記第一の緩衝装置部材に属する前記ストッパー手
    段が、前記第一のディスクエレメントを前記第二のディ
    スクエレメントと連結する少なくとも一つのピンエレメ
    ントによって形成されていることを特徴とするねじり振
    動緩衝装置。
  34. 【請求項34】 前記第二の緩衝装置部材に付属する前
    記ストッパー手段が、当該第二の緩衝装置部材の放射方
    向外側の領域に設けられた放射方向に延びるストッパー
    面によって形成されていることを特徴とする、請求項
    33のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装置。
  35. 【請求項35】 少なくとも一つのねじり弾性体ユニッ
    トの弾性体が同一のスプリングコンスタントを有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜34のいずれか一項に記載
    のねじり振動緩衝装置。
  36. 【請求項36】 前記少なくとも一つのねじり弾性体ユ
    ニットの前記弾性体が異なるスプリングコンスタントを
    有することを特徴とする、請求項1〜34のいずれか一
    項に記載のねじり振動緩衝装置。
  37. 【請求項37】 前記第一の緩衝装置部材が、軸方向に
    前記第二の緩衝装置部材に隣接して配置されている第一
    のディスクエレメントを有し、並びに、前記第二の緩衝
    装置部材に関して軸方向に前記第一のディスクエレメン
    トと反対の側に配置されており且つ放射方向外側の領域
    において前記第一のディスクエレメントと固定結合され
    ている第二のディスクエレメントを有すること、及び、
    それぞれの中間リングエレメントの前記内側リング部分
    及び(あるいは)前記外側リング部分が軸方向に前記第
    二の緩衝装置部材と前記第一の緩衝装置部材の第一のデ
    ィスクエレメントあるいは第二のディスクエレメントと
    の間に配置されていること、及び、 第二の緩衝装置部材における前記弾性体ウィンドーが、
    放射方向内側へ、前記第一の緩衝装置部材の前記第一の
    及び第二のディスク部材における対応する弾性体ウィン
    ドーよりも大きな広がりを有すること、及び前記第一の
    及び第二のディスク部材における、前記第二の緩衝装置
    部材における弾性体ウィンドーの放射方向内側に延長さ
    れた部分に対応する領域に、軸方向に一直線に並んでい
    る軸方向通路開口部が設けられていることを特徴とす
    る、請求項10に記載のねじり振動緩衝装置。
  38. 【請求項38】 クラッチディスク用の請求項1〜37
    のいずれか一項に記載のねじり振動緩衝装置において、
    前記第一の緩衝装置部材あるいは前記第二の緩衝装置部
    材が、クラッチディスクの入力部としての連行ディスク
    を含むこと、及び、それぞれ別の前記部材がクラッチデ
    ィスクの出力部としてのハブディスクを含むことを特徴
    とするねじり振動緩衝装置。
  39. 【請求項39】 第一及び第二の緩衝装置部材のうち
    の、前記出力部を形成する部材が、ハブと固定結合され
    ていることを特徴とする、請求項38に記載のねじり振
    動緩衝装置。
  40. 【請求項40】 クラッチディスク用の請求項に記載
    のねじり振動緩衝装置において、前記支持リングエレメ
    ントがクラッチディスクのハブに軸線のまわりで回転可
    能に装着されていることを特徴とするねじり振動緩衝装
    置。
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