JPH07293579A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパーディスク組立体

Info

Publication number
JPH07293579A
JPH07293579A JP6086848A JP8684894A JPH07293579A JP H07293579 A JPH07293579 A JP H07293579A JP 6086848 A JP6086848 A JP 6086848A JP 8684894 A JP8684894 A JP 8684894A JP H07293579 A JPH07293579 A JP H07293579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
hub
friction portion
rotating body
input side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6086848A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Takehira
靖史 竹平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Daikin Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Manufacturing Co Ltd filed Critical Daikin Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6086848A priority Critical patent/JPH07293579A/ja
Priority to DE19549561A priority patent/DE19549561C2/de
Priority to DE19514734A priority patent/DE19514734C2/de
Priority to KR1019950009778A priority patent/KR0146979B1/ko
Priority to US08/428,439 priority patent/US5634543A/en
Publication of JPH07293579A publication Critical patent/JPH07293579A/ja
Priority to US08/706,013 priority patent/US5718317A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • F16D2013/642Clutch-plates; Clutch-lamellae with resilient attachment of frictions rings or linings to their supporting discs or plates for allowing limited axial displacement of these rings or linings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2300/00Special features for couplings or clutches
    • F16D2300/22Vibration damping

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離ハブ型のダンパーディスク組立体におい
て、摩擦部材の点数を減らす。 【構成】 ダンパーディスク組立体は、リテーニングプ
レート5とハブ2と第1コイルスプリングと第2コイル
スプリング7と第1摩擦ワッシャ8とを備えている。分
離フランジ3はハブ2の外周に配置されている。第1コ
イルスプリングは、分離フランジ3とハブ2とを円周方
向に弾性的に連結する。第2コイルスプリング7は、リ
テーニングプレート5と分離フランジ3とを円周方向に
弾性的に連結し、第1コイルスプリングより剛性が高
い。第1摩擦ワッシャ8は、リテーニングプレート5と
ハブ2との間に配置された第1摩擦部13と、分離フラ
ンジ3とリテーニングプレート5との間に配置された第
2摩擦部14と、両摩擦部13,14を連結する軸方向
に弾性変形可能な連結部とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパーディスク組立
体、特に、分離ハブ型ダンパーディスク組立体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば車輌のクラッチディスクに用い
られるダンパーディスク組立体は、入力側プレートと、
外周にフランジを一体に有する出力側ハブと、入力側プ
レートとフランジとを円周方向に弾性的に連結する弾性
部材とを備えている。さらに、フランジをハブから分離
して、両者を円周方向に連結する低剛性弾性部材をさら
に備えた分離ハブ型ダンパーディスク組立体も提供され
ている。この種のダンパーディスク組立体では、入力側
プレートとハブとの間の相対捩じり角度が広くなり、さ
らに低剛性・高剛性の2段階の捩じり特性が得られる。
【0003】またダンパーディスク組立体では、入力側
プレートとハブとが相対回転した際に摩擦力(ヒステリ
シストルク)が発生するように、入力側プレートとハブ
との間に第1摩擦部材が配置されている。また、分離フ
ランジと入力側プレートとの間には第2摩擦部材が配置
されている。このような分離ハブ型ダンパーディスク組
立体においては、小さな捩じり振動が伝達されると入力
側プレート及び分離フランジと出力側ハブとの間で相対
回転が生じる。このとき、低剛性弾性部材が伸縮を繰り
返し、第1摩擦部材が入力側プレートと分離フランジと
の間で摺動して小さな摩擦力が生じる。さらに、大きな
捩じり振動が伝達されると、入力側プレートと分離フラ
ンジ及び出力側ハブとの間で相対回転が生じる。このと
き、弾性部材が伸縮を繰り返し、第2摩擦部材が入力側
プレートと分離フランジとの間で摺動して大きな摩擦力
が生じる。以上に述べたように、小さな捩じり振動に対
しては低剛性・小摩擦力の特性により、大きな捩じり振
動に対しては高剛性・大摩擦力の特性により、各振動を
効果的に減衰する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の分離ハブ型
ダンパーディスク組立体では、異なる捩じり振動に対し
て異なる摩擦力を発生させるために摩擦部材が2枚必要
である。このため、構造が複雑になるとともに部品点数
が増える。本発明の目的は、分離ハブ型のダンパーディ
スク組立体において、構造を簡単にし摩擦部材の点数を
減らすことにある。
【0005】本発明の他の目的は、前記ダンパーディス
クにおいて、摩擦力を安定させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダンパーデ
ィスク組立体では、入力側回転体と円板プレートと出力
側ハブと第1弾性部材と第2弾性部材と摩擦部材とを備
えている。円板プレートはハブの外周に配置されてい
る。第1弾性部材は円板プレートとハブとを円周方向に
弾性的に連結する。第2弾性部材は、入力側回転体と円
板プレートとを円周方向に弾性的に連結し、第1弾性部
材より剛性が高い。摩擦部材は、入力側回転体とハブと
の間に配置された第1摩擦部と、円板プレートと入力側
回転体との間に配置された第2摩擦部と、第1及び第2
摩擦部を連結する軸方向に弾性変形可能な連結部とを含
んでいる。
【0007】摩擦部材は入力側回転体と一体回転するよ
うに入力側回転体に係合しているのが好ましい。摩擦部
材は円板形状であり、第1摩擦部は第2摩擦部の内周側
に形成されており、連結部は第2摩擦部の外周側に配置
されているのが好ましい。第2摩擦部は複数の扇形に分
割されているのが好ましい。第2摩擦部は第1摩擦部よ
り厚みが大きいのが好ましい。
【0008】第1摩擦部をフランジ側に付勢する第1付
勢部材と、第2摩擦部を円板プレート側に付勢する第2
付勢部材とをさらに備えているのが好ましい。第2付勢
部材の付勢力は第1付勢部材の付勢力より大きく設定さ
れているのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明に係るダンパーディスク組立体では、入
力側回転体が回転すると、トルクは入力側回転体から第
1弾性部材、円板プレート及び第2弾性部材を介して出
力側ハブに伝達される。入力側回転体に捩じり振動が伝
達されると、変位角が小さな捩じり振動であれば、第1
弾性部材が円板プレートとハブとの間で伸縮を繰り返
す。このとき、摩擦部材の第1摩擦部が入力側回転体と
フランジとの間で摺動し所定の摩擦力を発生させる。さ
らに、変位角が大きな捩じり振動が入力側回転体に伝達
されると、第2弾性部材も伸縮を繰り返す。このとき、
第2摩擦部が入力側回転体と円板プレートとの間で滑
り、所定の摩擦力を発生させる。
【0010】以上に述べたように、摩擦部材が第1摩擦
部と第2摩擦部とを有するために、従来の摩擦部材を1
枚省略できる。その上、第1摩擦部と第2摩擦部とは軸
方向に弾性変形可能な連結部によって連結されているた
めに、それぞれが軸方向に独立して移動できる。摩擦部
材が入力側回転体と一体回転するように入力側回転体に
係合している場合は、入力側回転体が直接ハブおよび円
板プレートに摺動しているのと等しく、摩擦力が安定す
る。
【0011】摩擦部材が円板形状であり、第1摩擦部が
第2摩擦部の内周側に形成されており、連結部が第2摩
擦部の外周側に配置されている場合は、第1摩擦部と第
2摩擦部との軸方向への独立性がより高まっている。第
2摩擦部が複数の扇形に分割されている場合は、第1摩
擦部と第2摩擦部との軸方向への独立性がより高まって
いる。第2摩擦部の厚みが第1摩擦部の厚みより大きい
場合は、長期間使用できる。
【0012】第1摩擦部をハブ側に付勢する第1付勢部
材と、第2摩擦部を円板プレート側に付勢する第2付勢
部材とをさらに備えている場合は、第1摩擦部はハブに
付勢されて摺動し、第2摩擦部は円板プレートに付勢さ
れて摺動する。付勢されて摺動することにより、摩擦力
が安定する。
【0013】
【実施例】図1に示す本発明の一実施例によるダンパー
ディスク組立体1は、図1の左側に配置されたエンジン
(図示せず)からのトルクを図1の右側に配置されたト
ランスミッション(図示せず)に伝達及び遮断するため
の装置である。図1においては、O−Oがダンパーディ
スク組立体1の回転軸線である。そして、図3のR 1
向がダンパーディスク組立体1の回転方向正側である。
【0014】このダンパーディスク組立体1の中心に
は、トランスミッションの軸(図示せず)に連結される
ハブ2が配置されている。ハブ2は、その中心部にスプ
ライン孔2aを有している。またハブ2には、外周側に
突出する小さなフランジ部分2bが形成されており、フ
ランジ部分2bの外周には複数の突起2cが円周方向に
等間隔で形成されている。図3に示すように、フランジ
部2bの径方向に対向する2か所には、後述する第1コ
イルスプリング6の両端を受けるための受け部2dが形
成されている。
【0015】ハブ2の突起2cの外周には分離フランジ
3が配置されている。分離フランジ3は、円板状のプレ
ートである。分離フランジ3の内周側には、ハブ2の突
起2cに対応する部分に切欠き3aが形成されている。
切欠き3aと突起2cとの円周方向間には所定の隙間が
確保されており、これによりハブ2と分離フランジ3と
が所定角度回転可能になっている。なお、図3に示す中
立状態では、突起2cは切欠き3a内においてR2
(回転方向負側)に配置されている。
【0016】分離フランジ3の内周側において、ハブ2
の受け部2dに対応する2か所には受け部3bが切欠か
れて形成されている。これらの受け部2d,3b内には
第1コイルスプリング6が配置されている。第1コイル
スプリング6の両端にはスプリングシート11が配置さ
れている。スプリングシート11は、受け部2dの側部
及び受け部3bの円周方向両端に当接している。
【0017】分離フランジ3は、半径方向中間部に円周
方向に延びる複数の窓孔3cを有している。さらに、分
離フランジ3の外周縁には円周方向に等間隔で複数の切
欠き3dが形成されている。分離フランジ3の両側方に
は、入力側回転体としてのクラッチプレート4及びリテ
ーニングプレート5が配置されている。クラッチプレー
ト4及びリテーニングプレート5は、概ね円板状の1対
の部材であり、ハブ2の外周側に回転自在に係合してい
る。クラッチプレート4及びリテーニングプレート5は
外周部で当接ピン20により固定されている。この当接
ピン20は、分離フランジ3の外周端に形成された切欠
き3d内を挿通するように配置されている。当接ピン2
0と切欠き3dとの間には円周方向に所定の隙間が確保
されている。これにより、クラッチプレート4及びリテ
ーニングプレート5と分離フランジ3とは相対回転可能
であるが、当接ピン20が切欠き3dに当接すると相対
回転はなくなる。
【0018】クラッチプレート4の外周端には複数のリ
ベット21により複数のクッショニングプレート22が
連結されている。クッショニングプレート22の両面に
は摩擦フェーシング23が固定されている。なお、摩擦
フェーシング23の図1左側にはエンジン側のフライホ
イール(図示せず)が配置されており、図示しないプレ
ッシャプレートにより摩擦フェーシング23がフライホ
イールに押圧されると、ダンパーディスク組立体1にエ
ンジン側のトルクが入力される。
【0019】リテーニングプレート4及びクラッチプレ
ート5には、それぞれ分離フランジ3の窓孔3cに対応
した位置に、軸方向外方に切り起こされた切り起こし部
4a,5aが形成されている。この切り起こし部4a,
5a及び分離フランジ3の窓孔3c内に第2コイルスプ
リング7が配置されている。第2コイルスプリング7
は、線径及びコイル径ともに第1スプリング6より大き
く、第1コイルスプリング6より剛性が高い。プレート
4,5のトルクは第2コイルスプリング7を介して分離
フランジ3に伝達される。
【0020】リテーニングプレート5の内周部と分離フ
ランジ3の内周部及び突起2cとの間には、第1摩擦ワ
ッシャ8と、第1コーンスプリング9と、第2コーンス
プリング10とが配置されている。第1摩擦ワッシャ8
は樹脂製円板状プレートである。第1摩擦ワッシャ8
は、図4に示すように、内周側に形成された第1摩擦部
13と、第1摩擦部13の外周に形成された第2摩擦部
14と、第1摩擦部13と第2摩擦部14とを連結する
連結部15とから構成されている。連結部15が円周方
向には剛性が高いが、軸方向には剛性が低くて弾性変形
可能である。そのため、第1摩擦部13と第2摩擦部1
4とが軸方向には独立して移動できる。また、第1摩擦
ワッシャ8において、第1摩擦部13と第2摩擦部14
とは両者をスリット16によって分割されている。スリ
ット16は、第2摩擦部14を複数の扇形に分割してい
る。各扇形に分割された部分は外周側において連結され
ており、この連結部分が連結部15となっている。第2
摩擦部14は第1摩擦部13及び連結部15に比べて厚
みが大きく形成されている。さらに、連結部15は第2
摩擦部14の外周側、すなわち第1摩擦部13から最も
離れたところに設けられているため、両摩擦部13,1
4の軸方向への独立性はさらに高まっている。第2摩擦
部14の厚みが大きいのは、第1摩擦部13よりも磨耗
量が多いからである。
【0021】さらに、第1摩擦ワッシャ8は、内周部分
にトランスミッション側に延びる筒状突起17を有して
いる。この筒状突起17には、リテーニングプレート5
と一体回転するように係合する係合部18が形成されて
いる。以上のような構成において、第1摩擦ワッシャ8
の第1摩擦部13はハブ2のフランジ部分2b及び突起
2cに当接しており、第2摩擦部14が分離フランジ3
の内周部側面に当接している。
【0022】第1コーンスプリング9は、外周端がリテ
ーニングプレート5に当接し内周端が第1摩擦部材13
をハブ2のフランジ部分2b及び突起2c側に付勢して
いる。第2コーンスプリング10は、外周端がリテーニ
ングプレート5に係止され、内周端が第1摩擦ワッシャ
8の第2摩擦部14を分離フランジ3の内周部側面に付
勢している。なお、第2コーンスプリング10の付勢力
は第1コーンスプリング9の付勢力より大きく設定され
ている。
【0023】クラッチプレート4の内周部と分離フラン
ジ3の内周部及びハブ2のフランジ部分2b及び突起2
cとの間には第2摩擦ワッシャ19が配置されている。
第2摩擦ワッシャ19は、クラッチプレート4、分離フ
ランジ3の内周部側面、ハブ2のフランジ部分2b及び
突起2cに当接している。次に、ダンパーディスク組立
体1の動作について説明する。
【0024】フェーシング23がエンジン側のフライホ
イール(図示せず)に押し付けられると、エンジン側の
フライホイールのトルクがクラッチプレート4及びリテ
ーニングプレート5に入力される。このトルクは、第2
コイルスプリング7、分離フランジ3、第1コイルスプ
リング6を介してハブ2に伝達され、さらに図示しない
トランスミッション側の軸に伝達される。
【0025】エンジン側のフライホイール(図示せず)
からダンパーディスク組立体1が変位角の小さな捩じり
振動が伝達されると、プレート4,5及び分離フランジ
3とハブ2との間で相対回転が生じる。このとき、第1
コイルスプリング6が伸縮を繰り返し、第1摩擦ワッシ
ャ8の第1摩擦部13がハブ2のフランジ部分2b及び
突起2cに対して摺動する。このときの低剛性・小摩擦
力の特性によって変位角の小さな捩じり振動が減衰され
る。なお、このときに第2コーンスプリング10の付勢
力は、第1摩擦部13と第2摩擦部14とは軸方向に独
立して移動可能であるため、第1摩擦部13にはかかり
にくい。第1摩擦部13が必要以上に強くハブ2のフラ
ンジ部分及び突起2cに付勢されることはない。その結
果、必要以上に大きな摩擦力は発生しない。
【0026】大きな変位角度を有する捩じり振動はダン
パーディスク組立体1に伝達されると、分離フランジ3
とハブ2とが一体回転し、これら両者とプレート4,5
との間で相対回転が生じる。このとき、第2コイルスプ
リング7が伸縮を繰り返し、第1摩擦ワッシャ8の第1
摩擦部13がハブ2のフランジ部分2b及び突起2cと
摺動し、第2摩擦部14が分離フランジ3の内周部側面
と摺動する。ここでは、第1摩擦ワッシャ8の摺動面が
増えているために、変位角の小さな捩じり振動時に比べ
てより大きな摩擦力が発生する。このときの高剛性・大
摩擦力の特性により、変位角の大きな捩じり振動を減衰
する。
【0027】以上のように、捩じり振動の種類によって
適切な特性を得られるので、ダンパーディスク組立は効
果的に捩じり振動を減衰する。さらに、第1摩擦ワッシ
ャ8がリテーニングプレート5と一体回転することによ
り、入力側回転体が直接摺動していることに等しくなる
ので、摩擦力が安定する。また、第1摩擦ワッシャ8
は、第1コーンスプリング9および第2コーンスプリン
グ10に付勢されているため、摩擦力が安定する。
【0028】さらに、従来は2枚用いていた摩擦ワッシ
ャの作用効果を1枚の第1摩擦ワッシャ8で得ることが
できるために、部品点数が減少する。第1摩擦ワッシャ
8は複雑な形状であるが樹脂製なので製造が容易であ
る。 〔他の実施例〕図5に示す第1摩擦ワッシャ48は、樹
脂製の円板状のプレートである。第1摩擦ワッシャ48
は、第1摩擦部43と、第1摩擦部43の外周に設けら
れた第2摩擦部44と両者を連結する連結部45とから
構成されている。前記実施例と同様に、第2摩擦部44
は第1摩擦部43より厚みが大きく形成されている。連
結部45は、第1摩擦部43と同様に薄く形成されてお
り、円周方向には剛性が高く、軸方向には剛性が低くて
弾性変形可能である。第2摩擦部44は、スリットによ
り扇形に形成されており、各扇形同士は分離されてい
る。連結部45は、第2摩擦部14の各扇形部分の内周
側に設けられている。このような構成によって、前記実
施例と同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体で
は、摩擦部材が第1摩擦部と第2摩擦部とを一体に有す
るために、2種類の摩擦部材を用いる必要ない。そのた
め、摩擦部材の部品点数が減る。その上、第1摩擦部と
第2摩擦部とは軸方向に弾性変形可能な連結部によって
連結されているために、それぞれ軸方向に独立して移動
できる。
【0030】摩擦部材が入力側回転体と一体回転するよ
うに係合している場合は、摩擦力か安定する。摩擦部材
が円板形状であり第1摩擦部が第2摩擦部の内周側に形
成されて、連結部が第2摩擦部の外周側に配置されてい
る場合は、第1摩擦部と第2摩擦部との軸方向への独立
性が高まる。第2摩擦部が複数の扇形に分割されている
場合は、第1摩擦部材と第2摩擦部材との軸方向への独
立性が高まる。第2摩擦部の厚みが第1摩擦部の厚みよ
り大きい場合は、第2摩擦部は磨耗しても長期間使用で
きる。
【0031】第1摩擦部をフランジ側に付勢する第1付
勢部材と、第2摩擦部を円板プレート側に付勢する第2
付勢部材をさらに備えている場合は、摩擦力が安定す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるクラッチディスク組立
体の縦断面概略図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】ハブと分離フランジとの係合部分の概略平面
図。
【図4】第1摩擦ワッシャの平面図。
【図5】別の実施例における図4に相当する図。
【符号の説明】
1 ダンパーディスク組立体 2 ハブ 3 分離フランジ 6 第1コイルスプリング 7 第2コイルスプリング 8 第1摩擦ワッシャ 9 第1コーンスプリング 10 第2コーンスプリング 13 第1摩擦部 14 第2摩擦部 15 連結部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体と、 出力側ハブと、 前記ハブの外周に配置された円板プレートと、 前記円板プレートと前記ハブとを円周方向に弾性的に連
    結する第1弾性部材と、 前記入力側回転体と前記円板プレートとを円周方向に弾
    性的に連結し、前記第1弾性部材より剛性の高い第2弾
    性部材と、 前記入力側回転体と前記ハブとの間に配置された第1摩
    擦部と、前記円板プレートと前記入力側回転体との間に
    配置された第2摩擦部と、前記第1及び第2摩擦部を連
    結する軸方向に弾性変形可能な連結部とを含む摩擦部材
    と、を備えたダンパーディスク組立体。
  2. 【請求項2】前記摩擦部材は前記入力側回転体と一体回
    転するように前記入力側回転体に係合している、請求項
    1に記載のダンパーディスク組立体。
  3. 【請求項3】前記摩擦部材は円板形状であり、前記第1
    摩擦部は前記第2摩擦部の内周側に形成されており、前
    記連結部は前記第2摩擦部の外周側に配置されている請
    求項1または2に記載のダンパーディスク組立体。
  4. 【請求項4】前記第2摩擦部は複数の扇形に分割されて
    いる、請求項1〜3のいずれかに記載のダンパーディス
    ク組立体。
  5. 【請求項5】前記第2摩擦部は前記第1摩擦部より厚み
    が大きい、請求項1〜4のいずれかに記載のダンパー装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1摩擦部を前記ハブ側に付勢する第
    1付勢部材と、前記第2摩擦部を前記円板プレート側に
    付勢する第2付勢部材とをさらに備えており、前記第2
    付勢部材の付勢力は前記第1付勢部材の付勢力より大き
    く設定されている、請求項2〜5のいずれかに記載のダ
    ンパーディスク組立体。
JP6086848A 1994-04-25 1994-04-25 ダンパーディスク組立体 Pending JPH07293579A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6086848A JPH07293579A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 ダンパーディスク組立体
DE19549561A DE19549561C2 (de) 1994-04-25 1995-04-21 Kupplungsscheibenausbildung
DE19514734A DE19514734C2 (de) 1994-04-25 1995-04-21 Kupplungsscheibenausbildung
KR1019950009778A KR0146979B1 (ko) 1994-04-25 1995-04-25 다중 마찰 발생부를 가진 댐퍼 디스크 어셈블리
US08/428,439 US5634543A (en) 1994-04-25 1995-04-25 Damper disc assembly having multiple friction generating portions
US08/706,013 US5718317A (en) 1994-04-25 1996-08-30 Damper disc assembly having multiple friction generating portions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6086848A JPH07293579A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 ダンパーディスク組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07293579A true JPH07293579A (ja) 1995-11-07

Family

ID=13898240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6086848A Pending JPH07293579A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 ダンパーディスク組立体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH07293579A (ja)
KR (1) KR0146979B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6343684B1 (en) 1996-08-05 2002-02-05 Mannesmann Sachs Ag Torsional vibration damper
KR101525695B1 (ko) * 2013-11-14 2015-06-03 주식회사평화발레오 클러치의 허브 조립체

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6343684B1 (en) 1996-08-05 2002-02-05 Mannesmann Sachs Ag Torsional vibration damper
KR101525695B1 (ko) * 2013-11-14 2015-06-03 주식회사평화발레오 클러치의 허브 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
KR0146979B1 (ko) 1998-08-17
KR950029622A (ko) 1995-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4618048A (en) Clutch disk assembly
JP4495936B2 (ja) クラッチディスク組立体
JP3434391B2 (ja) ダンパーディスク組立体
US4533031A (en) Clutch disk having alternatingly connected subplates between friction washers
JPH08254246A (ja) コイルスプリング及びダンパー装置
US6336867B1 (en) Damper mechanism and damper disk assembly
US5857914A (en) Configuration for connecting outer radial portions of disk portions of a damper disk assembly
US7438166B2 (en) Flywheel assembly
JP3434389B2 (ja) 摩擦発生機構
JP2002195290A (ja) 多板クラッチ装置
KR100217195B1 (ko) 댐퍼 디스크 어셈블리용 마찰 발생 메카니즘
JPH07293579A (ja) ダンパーディスク組立体
JPH10103407A (ja) ダンパー機構
JP3556008B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JP3522430B2 (ja) スプリングシート
JP4034882B2 (ja) クラッチディスク
JPH0989026A (ja) ダンパーディスク組立体
JP3365590B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JP7376334B2 (ja) ダンパ装置
JP3138725B2 (ja) ダンパーディスク組立体
JP2002310185A (ja) クラッチディスク組立体
JP3225182B2 (ja) スプリングシート、ダンパー機構及びその捩じり特性変更方法
JPH07293580A (ja) 弾性連結組立体、ダンパー装置、及びダンパーディスク組立体
JPH11173380A (ja) ダンパーディスク組立体
JPH08270679A (ja) プレート部材およびダンパーディスク組立体