JPH08270679A - プレート部材およびダンパーディスク組立体 - Google Patents

プレート部材およびダンパーディスク組立体

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JPH08270679A
JPH08270679A JP7000695A JP7000695A JPH08270679A JP H08270679 A JPH08270679 A JP H08270679A JP 7000695 A JP7000695 A JP 7000695A JP 7000695 A JP7000695 A JP 7000695A JP H08270679 A JPH08270679 A JP H08270679A
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JP
Japan
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spring case
plate
notch
plate body
spring
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Application number
JP7000695A
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English (en)
Inventor
Kenji Saegusa
賢二 三枝
Kanehisa Nagao
金久 長尾
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/1238Wound springs with pre-damper, i.e. additional set of springs between flange of main damper and hub
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
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    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/12313Wound springs characterised by the dimension or shape of spring-containing windows

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレート部材のコイルスプリング支持部分の
耐磨耗性を良好に維持したまま製造コストを下げる。 【構成】 クラッチディスク組立体1は、分離フランジ
3と第2コイルスプリング7とクラッチプレート13と
から構成されている。分離フランジ3は窓孔3cを有し
ている。第2コイルスプリング7は窓孔3c内に配置さ
れている。クラッチプレート4は、分離フランジ3の側
方に配置され、窓孔3cに軸方向に対応する切欠き13
aが形成されたプレート本体13と、切欠き13a内に
嵌合し第2コイルスプリング7の軸方向移動および径方
向外方移動を妨げるためのスプリングケース14とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のクラッチ等に
用いられるダンパーディスク組立体およびプレート部材
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のクラッチに用いられるダンパ
ーディスク組立体は、一般に、エンジン側のフライホイ
ールに連結され得る入力側部材と、トランスミッション
から延びる入力シャフトに連結され得るスプラインハブ
と、両者を連結する弾性部材とを備えている。入力側部
材は、フライホイールに押圧される摩擦フェーシング
と、1対の円板状プレートとから構成されている。スプ
ラインハブは、トランスミッション入力シャフトがスプ
ライン嵌合するボス部と、ボス部の外周に延びるフラン
ジとを有している。フランジには窓孔が形成されてお
り、窓孔内にはコイルスプリング等の弾性部材が配置さ
れている。1対のプレートには、コイルスプリングに対
応する部分に軸方向に起こされた窓部が形成されてい
る。窓部はコイルスプリングの軸方向移動および径方向
外方移動を妨げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチデ
ィスク組立体のプレート部材では、クラッチディスク組
立体に捩じり振動が入力されるとコイルスプリングは円
周方向に伸縮を繰り返す。このときコイルスプリングは
遠心力によって径方向外方に移動して窓部に摺動するた
め、窓部の磨耗がひどくなる。特に、窓部はプレート本
体と同一材料からなるため、耐磨耗性を向上させるのが
困難であった。すなわち、窓部の形状を変更してコイル
スプリングとの接触面積を増やしたり、窓部にメッキを
施したりしているが、プレート部材全体を加工・処理し
なければならないために、製造コストが高くなる。
【0004】本発明の目的は、プレート部材の弾性部材
支持部分の耐磨耗性を良好に維持したまま全体の製造コ
ストを下げることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一見地に係るプ
レート部材は他の部材との間で弾性部材を介してトルク
を伝達するための部材であり、円板状プレート本体とス
プリングケースとを備えている。円板状プレート本体
は、他の部材の側方に配置され、弾性部材に軸方向に対
応する切欠きが形成されている。スプリングケースは切
欠きの周辺に固定され、弾性部材の軸方向移動および径
方向外方移動を妨げるためのものである。
【0006】スプリングケースは切欠き内に嵌合してい
るのが好ましい。スプリングケースは、切欠き内に嵌め
込まれて弾性部材を支持する半円筒部と、半円筒部の両
端から延びプレート本体に当接した支持部とから構成さ
れているのが好ましい。スプリングケースは前記半円筒
部の両端に形成された側面部をさらに有しているのが好
ましい。
【0007】スプリングケースは切欠きの周辺に取り外
し不能に固定されているのが好ましい。スプリングケー
スはプレート本体より耐磨耗性が高いのが好ましい。ス
プリングケースはプレート本体より硬度の高い材料から
なるのが好ましい。スプリングケースは表面処理されて
プレート本体より表面の耐磨耗性が高いのが好ましい。
【0008】スプリングケースは熱処理によってプレー
ト本体より内部の硬度が高いのが好ましい。本発明の他
の見地に係るダンパーディスク組立体は、第1円板プレ
ートと弾性部材と第2円板プレートとを備えている。第
1円板プレートは第1切欠きを有する。弾性部材は第1
切欠き内に配置されている。第2円板プレートは第1円
板プレートの側方に配置され、第1切欠きに軸方向に対
応する第2切欠きが形成された円板状プレート本体と、
第2切欠きの周辺に固定され弾性部材の軸方向移動およ
び径方向外方移動を妨げるためのスプリングケースとか
らなる。
【0009】
【作用】本発明の一見地に係るプレート部材では、たと
えばプレート部材にトルクが入力されるとプレート部材
から弾性部材を介して他の部材にトルクが伝達される。
捩じり振動がプレート部材に入力されると、弾性部材が
円周方向に伸縮を繰り返す。このとき、弾性部材が遠心
力によって径方向外方に移動してスプリングケースに摺
動する。スプリングケースはプレート本体と別個の部材
からなるため、プレート本体と異なる材料、処理により
耐磨耗性を向上させることができる。その結果、プレー
ト本体の耐磨耗性を向上させる必要がなくなり、全体の
製造コストを下げることができる。
【0010】スプリングケースが切欠き内に嵌合してい
る場合は、スプリングケースをプレート本体に組付ける
のは一動作で容易に行える。スプリングケースが半円筒
部と支持部とから構成されている場合は、スプリングケ
ースをプレート本体に組付けるさいに、半円筒部を切欠
き内に挿入していき、支持部がプレート本体に当接する
まで半円筒部を切欠き内に嵌合する。このように、スプ
リングケースをプレート本体に組付けるのは一動作で容
易に行える。
【0011】スプリングケースが側面部をさらに有して
いる場合は、弾性部材を側面部が受けることになる。ス
プリングケースはプレート本体と別個の部材からなるた
め、プレート本体と異なる材料、処理により耐磨耗性を
向上させることができる。その結果、プレート本体の耐
磨耗性を向上させる必要がなくなり、全体の製造コスト
を下げることができる。
【0012】スプリングケースが切欠きの周辺に取り外
し不能に固定されている場合は、スプリングケースのプ
レート本体に対する取り付け強度が向上する。スプリン
グケースがプレート本体より耐磨耗性が高い場合は、プ
レート本体の耐磨耗性を向上させる必要が無くなり、全
体の製造コストが下がる。スプリングケースがプレート
本体より硬度の高い材料からなる場合は、製造コストを
下げつつ磨耗を抑えることができる。
【0013】スプリングケースが表面処理されてプレー
ト本体より表面の耐磨耗性が高い場合は、製造コストを
下げつつ磨耗を抑えることができる。スプリングケース
は熱処理によってプレート本体より内部の硬度が高い場
合は、製造コストを下げつつ磨耗を抑えることができ
る。本発明の他の見地に係るダンパーディスク組立体で
は、たとえば第2円板プレートにトルクが入力されると
第2円板プレートから弾性部材を介して第1円板プレー
トにトルクが伝達される。捩じり振動が第2円板プレー
トに入力されると、弾性部材が円周方向に伸縮を繰り返
す。このとき、弾性部材が遠心力によって径方向外方に
移動してスプリングケースに摺動する。スプリングケー
スはプレート本体と別個の部材からなるため、プレート
本体と異なる材料、処理により耐磨耗性を向上させるこ
とができる。その結果、プレート本体の耐磨耗性を向上
させる必要がなくなり、全体の製造コストを下げること
ができる。
【0014】
【実施例】図1に示す本発明の一実施例によるクラッチ
ディスク組立体1は、図1の左側に配置されたエンジン
(図示せず)からのトルクを図1の右側に配置されたト
ランスミッション(図示せず)に伝達及び遮断するため
の装置である。図1において、O−Oがクラッチディス
ク組立体1の回転軸線である。そして、図2のR1方向
がクラッチディスク組立体1の回転方向である。
【0015】このクラッチディスク組立体1の中心に
は、トランスミッションの軸(図示せず)に連結される
ハブ2が配置されている。ハブ2はその中心部にスプラ
イン孔2aを有している。またハブ2には外周側に突出
する小さなフランジ部分2bが形成されており、フラン
ジ部分2bの外周には複数の突起2bが円周方向に等間
隔で形成されている。図2に示すように、フランジ部分
2bの径方向に対向する2箇所には後述する第1コイル
スプリング6の両端を受けるための受け部2dが切り欠
かれて形成されている。
【0016】ハブ2の突起2bの外周には分離フランジ
3が配置されている。分離フランジ3は円板状のプレー
トである。分離フランジ3の内周側でハブ2の突起2c
に対応する部分には切欠き3aが形成されている。切欠
き3aと突起2cとの円周方向間には所定の隙間が確保
されており、これによりハブ2と分離フランジ3とが所
定角度回転可能になっている。なお、図2に示す自由状
態では、突起2cは切欠き3a内において中心よりR2
側(回転方向反対側)に配置されている。
【0017】分離フランジ3の内周側においてハブ2の
受け部2dに対応する2か所には、受け部3bが切欠か
れて形成されている。これらの受け部2d,3b内には
第1コイルスプリング6が配置されている。第1コイル
スプリング6の両端には、第1シート部材11と第2シ
ート部材12とが配置されている。分離フランジ3は半
径方向中間部に円周方向に延びる複数の窓孔3cを有し
ている。さらに、分離フランジ3の外周縁には円周方向
に等間隔で複数の切欠き3dが形成されている。
【0018】分離フランジ3の両側方には、入力側回転
体としてのクラッチプレート4及びリテーニングプレー
ト5が配置されている。クラッチプレート4及びリテー
ニングプレート5は概ね円板状の1対の部材であり、ハ
ブ2の外周側に回転自在に係合している。クラッチプレ
ート4及びリテーニングプレート5は外周部で複数の当
接ピン20により固定されている。この当接ピン20
は、分離フランジ3の外周縁に形成された切欠き3d内
を挿通するように配置されている。当接ピン20と切欠
き3dとの間には円周方向に所定の隙間が確保されてい
る。これにより、クラッチプレート4及びリテーニング
プレート5と分離フランジ3とは相対回転可能である
が、当接ピン20が切欠き3dに当接すると相対回転は
なくなる。
【0019】クラッチプレート4の外周端には、複数の
リベット21により複数のクッショニングプレート22
が連結されている。クッショニングプレート22の両面
には摩擦フェーシング23が固定されている。なお、摩
擦フェーシング23の図1左側にはエンジン側のフライ
ホイール(図示せず)が配置されており、図示しないプ
レッシャープレートにより摩擦フェーシング23がフラ
イホイール(図示せず)に押圧されると、クラッチディ
スク組立体1にエンジン側のトルクが入力される。
【0020】クラッチプレート4,リテーニングプレー
ト5はそれぞれプレート本体13,15と、複数のスプ
リングケース14,16とから構成されている。たとえ
ばクラッチプレート4においてプレート本体13には、
それぞれ分離フランジ3の窓孔3cに対応した位置に切
欠き13aが形成されている。この切欠き13a内には
軸方向外方に隆起したスプリングケース14が配置され
ている。スプリングケース14は図3から明らかなよう
に半円筒部14aと、半円筒部14aの両端から延びる
支持部14bとから構成されている。半円筒部14aは
切欠き13a内に嵌入されて固定されている。この状態
で支持部14bはプレート本体13に当接している。リ
テーニングプレート5のプレート本体15には複数の切
欠き15aが形成されており、切欠き15aにスプリン
グケース16が嵌合されている。
【0021】プレート本体13,15は、たとえばS
K,SDC,SAPH,SCM,SPHC,SPCCな
どからなる。これらの材料には熱処理を行っても良い
し、行わなくても良い。スプリングケース14,16
は、たとえばSPCC,SPHC,SCM,SK,機械
構造用炭素鋼,SUP,制振鋼板などからなる。いずれ
の場合も、スプリングケース14,16の構成する材料
はプレート本体13,15を構成する材料より硬度が高
いものが好ましい。また、スプリングケース14,16
は熱処理を行い内部の硬度をプレート本体13,15よ
り高くしている。また、スプリングシート14,16は
表面処理として、ショットピーニング、PVD,CV
D,IVDなどの蒸着、無電解ニッケルメッキ、溶射を
行い、表面の硬度を高くしたり表面の摩擦係数を低くし
ても良い。このようにして、スプリングケース14,1
6はプレート本体13,15に比べて耐磨耗性が向上し
ている。
【0022】スプリングケース14、16及び分離フラ
ンジ3の窓孔3c内に第2コイルスプリング7が円周方
向に延びて配置されている。第2コイルスプリング7
は、線径及びコイル径が第1コイルスプリング6よりも
大きく、剛性も高い。第2コイルスプリング7の両端は
プレート本体13,15の切欠き13a,15aの円周
方向両端に当接しており、さらに分離フランジ3の窓孔
3cの円周方向両端に当接している。
【0023】リテーニングプレート5の内周部と分離フ
ランジ3の内周部との間には、摩擦ワッシャー8とコー
ンスプリング9とが配置されている。摩擦ワッシャー8
は、リテーニングプレート5と一体回転するように係合
している。コーンスプリング9は、外周端がリテーニン
グプレート5に係止され、内周端が摩擦ワッシャー8を
分離フランジ3の内周部側面に付勢している。
【0024】クラッチプレート4の内周部と分離フラン
ジ3の内周部及びハブ2のフランジ部分2b及び突起2
cとの間には第2摩擦ワッシャー19が配置されてい
る。第2摩擦ワッシャー19は、クラッチプレート4、
分離フランジ3の内周部側面、ハブ2のフランジ部分2
b及び突起2cに当接している。次に、クラッチディス
ク組立体1の動作について説明する。
【0025】摩擦フェーシング23がエンジン側のフラ
イホイール(図示せず)に押し付けられると、エンジン
側のフライホイールのトルクがクラッチプレート4及び
リテーニングプレート5に入力される。このトルクは、
第2コイルスプリング7、分離フランジ3、第1コイル
スプリング6を介してハブ2に伝達され、さらに図示し
ないトランスミッション側の軸に伝達される。
【0026】エンジン側のフライホイール(図示せず)
からクラッチディスク組立体1に変位角の小さな捩じり
振動が伝達されると、プレート4,5及び分離フランジ
3とハブ2との間で相対回転が生じる。このとき、第1
コイルスプリング6が伸縮を繰り返す。大きな変位角度
を有する捩じり振動がクラッチディスク組立体1に伝達
されると、分離フランジ3とハブ2とが一体回転し、こ
れら両者とプレート4,5との間で相対回転が生じる。
このとき、第2コイルスプリング7が伸縮し、第1摩擦
ワッシャー8が分離フランジ3に摺動して大きな摩擦力
を発生させる。第2コイルスプリング7は遠心力により
径方向外方に移動してスプリングケース14の半円筒部
14aの外周側(図3のP部分)に摺動する。ここで
は、スプリングケース14は耐磨耗性が高いため、磨耗
量が減っている。
【0027】プレート本体13,15にスプリングケー
ス14,16を組付ける際には、図3に示すようにプレ
ート本体13の側方からスプリングケース14を持って
くる。そして、半円筒部14aを切欠き13a内に嵌入
する。半円筒部14aは自由状態で径方向幅が切欠き1
3aの径方向幅より狭いため、切欠き13a内でわずか
に圧縮されて固定される。また、固定状態で支持部14
bはプレート本体13に当接してスプリングケース14
が軸方向に移動するのを制限している。以上のように、
スプリングケース14,16をプレート本体13,15
に組付けるのは一動作で簡単に行える。
【0028】プレート本体13,15とスプリングケー
ス14,16は別個の物体から構成されているため、ス
プリングケース14,16の耐磨耗性を向上させるだけ
で第2コイルスプリング7による磨耗の問題を解決でき
る。言い換えると、プレート本体13,15には特に耐
磨耗性を向上させる必要がない。そのため、プレート本
体13,15には安価な材料を用いることでき、板厚を
従来より薄くできる。さらに、プレート本体13,15
には熱処理や表面処理を施す必要がなくなる。その結
果、耐磨耗性を維持したまま全体のコストを下げること
ができる。
【0029】さらに、プレート本体とスプリングケース
は、そのクラッチディスク組立体が用いられる車両の条
件等に応じて異なる種類のものを選定、組合せできる。
あるいは、プレート本体は共通にしておき、必要な車両
使用に応じて特性の異なるスプリングケースを用いるこ
とができる。 〔他の実施例〕 (a)図4に示すように、スプリングケース14の半円
筒部14aの両端に側面部14cを設けても良い。この
場合は第2コイルスプリング7の両端を側面部14cが
受けることになる。このため、プレート本体13,15
の耐磨耗性を向上させる必要がなくなる。それによって
得られる効果は前述した通りである。
【0030】(b)前記実施例では、スプリングケース
14,16はプレート本体13,15に嵌め込まれてい
たが、取り付け方法はこれに限定されない。例えば、か
しめ、スポット溶接、レーザー溶接、接着剤による接
着、圧入、アーク溶接、圧接、ロー付けで取り付けても
良い。これらの取り付け方法では、スプリングケースの
プレート本体への取り付け強度が高くなる。
【0031】
【発明の効果】本発明の一見地に係るプレート部材で
は、スプリングケースはプレート本体と別個の部材から
なるため、プレート本体と異なる材料、処理により耐磨
耗性を向上させることができる。その結果、プレート本
体の耐磨耗性を向上させる必要がなくなり、全体の製造
コストを下げることができる。
【0032】スプリングケースが切欠き内に嵌合してい
る場合は、スプリングケースをプレート本体に組付ける
のは一動作で容易に行える。スプリングケースが半円筒
部と支持部とから構成されている場合は、スプリングケ
ースをプレート本体に組付けるさいに、半円筒部を切欠
き内に挿入していき、支持部がプレート本体に当接する
まで半円筒部を切欠き内に嵌合する。このように、スプ
リングケースをプレート本体に組付けるのは一動作で容
易に行える。
【0033】スプリングケースが側面部をさらに有して
いる場合は、弾性部材を側面部が受けることになる。ス
プリングケースはプレート本体と別個の部材からなるた
め、プレート本体と異なる材料、処理により耐磨耗性を
向上させることができる。その結果、プレート本体の耐
磨耗性を向上させる必要がなくなり、全体の製造コスト
を下げることができる。
【0034】スプリングケースが切欠きの周辺に取り外
し不能に固定されている場合は、スプリングケースのプ
レート本体に対する取り付け強度が向上する。スプリン
グケースがプレート本体より耐磨耗性が高い場合は、プ
レート本体の耐磨耗性を向上させる必要が無くなり、全
体の製造コストが下がる。スプリングケースがプレート
本体より硬度の高い材料からなる場合は、製造コストを
下げつつ磨耗を抑えることができる。
【0035】スプリングケースが表面処理されてプレー
ト本体より表面の耐磨耗性が高い場合は、製造コストを
下げつつ磨耗を抑えることができる。スプリングケース
は熱処理によってプレート本体より内部の硬度が高い場
合は、製造コストを下げつつ磨耗を抑えることができ
る。本発明の他の見地に係るダンパーディスク組立体で
は、スプリングケースはプレート本体と別個の部材から
なるため、プレート本体と異なる材料、処理により耐磨
耗性を向上させることができる。その結果、プレート本
体の耐磨耗性を向上させる必要がなくなり、全体の製造
コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたクラッチディス
ク組立体の縦断面概略図。
【図2】ハブと分離フランジとの係合部分の概略平面
図。
【図3】プレート部材の窓部の部分斜視図。
【図4】他の実施例における図3に相当する図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 3 分離フランジ 4 クラッチプレート 5 リテーニングプレート 7 第2コイルスプリング 13,15 プレート本体 14,16 スプリングケース

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の部材との間で弾性部材を介してトルク
    を伝達するためのプレート部材であって、 前記他の部材の側方に配置され、前記弾性部材に軸方向
    に対応する切欠きが形成された円板状プレート本体と、 前記切欠きの周辺に固定され、前記弾性部材の軸方向移
    動および径方向外方移動を妨げるためのスプリングケー
    スと、を備えたプレート部材。
  2. 【請求項2】前記スプリングケースは前記切欠き内に嵌
    合している、請求項1に記載のプレート部材。
  3. 【請求項3】前記スプリングケースは、前記切欠き内に
    嵌め込まれて前記弾性部材を支持する半円筒部と、前記
    半円筒部の両端から延び前記プレート本体に当接した支
    持部とから構成されている、請求項2に記載のプレート
    部材。
  4. 【請求項4】前記スプリングケースは前記半円筒部の両
    端に形成された側面部をさらに有している、請求項3に
    記載のプレート部材。
  5. 【請求項5】前記スプリングケースは前記切欠きの周辺
    に取り外し不能に固定されている、請求項1に記載のプ
    レート部材。
  6. 【請求項6】前記スプリングケースは前記プレート本体
    より耐磨耗性が高い、請求項1〜5のいずれかに記載の
    プレート部材。
  7. 【請求項7】前記スプリングケースは前記プレート本体
    より硬度の高い材料からなる、請求項6に記載のプレー
    ト部材。
  8. 【請求項8】前記スプリングケースは表面処理されて前
    記プレート本体より表面の耐磨耗性が高い、請求項6ま
    たは7に記載のプレート部材。
  9. 【請求項9】前記スプリングケースは熱処理によって前
    記プレート本体より内部の硬度が高い、請求項6〜8の
    いずれかに記載のプレート部材。
  10. 【請求項10】第1切欠きを有する第1円板プレート
    と、 前記第1切欠き内に配置された弾性部材と、 前記第1円板プレートの側方に配置され、前記第1切欠
    きに軸方向に対応する第2切欠きが形成された円板状プ
    レート本体と、前記第2切欠きの周辺に固定され前記弾
    性部材の軸方向移動および径方向外方移動を妨げるため
    のスプリングケースとからなる第2円板プレートと、を
    備えたダンパーディスク組立体。
  11. 【請求項11】前記スプリングケースは前記切欠き内に
    嵌合している、請求項10に記載のダンパーディスク組
    立体。
  12. 【請求項12】前記弾性部材は円周方向に延びるコイル
    スプリングからなり、 前記スプリングケースは、前記切欠き内に嵌め込まれて
    前記コイルスプリングを支持する半円筒部と、前記半円
    筒部の両端から延び前記プレート本体に当接した支持部
    とから構成されている、請求項11に記載のダンパーデ
    ィスク組立体。
  13. 【請求項13】前記スプリングケースは前記半円筒部の
    両端に形成され前記コイルスプリングの両端を受ける側
    面部をさらに有している、請求項12に記載のプレート
    部材。
  14. 【請求項14】前記スプリングケースは前記切欠きの周
    辺に取り外し不能に固定されている、請求項10に記載
    のダンパーディスク組立体。
  15. 【請求項15】前記スプリングケースは前記プレート本
    体より耐磨耗性が高い、請求項10〜14のいずれかに
    記載のダンパーディスク組立体。
  16. 【請求項16】前記スプリングケースは前記プレート本
    体より硬度の高い材料からなる、請求項15に記載のダ
    ンパーディスク組立体。
  17. 【請求項17】前記スプリングケースは表面処理されて
    前記プレート本体より表面の耐磨耗性が高い、請求項1
    5または16に記載のダンパーディスク組立体。
  18. 【請求項18】前記スプリングケースは熱処理によって
    前記プレート本体より内部の硬度が高い、請求項15〜
    17のいずれかに記載のダンパーディスク組立体。
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