JP3293859B2 - 自動走行車両の起動装置 - Google Patents

自動走行車両の起動装置

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JP3293859B2
JP3293859B2 JP32654991A JP32654991A JP3293859B2 JP 3293859 B2 JP3293859 B2 JP 3293859B2 JP 32654991 A JP32654991 A JP 32654991A JP 32654991 A JP32654991 A JP 32654991A JP 3293859 B2 JP3293859 B2 JP 3293859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行中の車両の走行
駆動源が異常発生により停止したとき、その後の再起動
をある条件下で可能とする自動走行車両の起動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】走行駆動源の駆動により、遠隔操作によ
ってゴルフ場を無人で自動走行するゴルフカーなど、種
々の自動走行車両が従来より提案されている。
【0003】上記構成において、走行駆動源の駆動によ
る車両の自動走行中に、その車両構成部品の異常や走行
状態の異常が生じたとき、この異常の発生信号により走
行駆動源を自動停止させるようにし、かつ、この異常が
解除されたときには、上記走行駆動源の再起動を可能と
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記異常の
種類が、例えば駐車スイッチの異常(誤動作)である場
合には、この異常を解除しさえすれば、上記走行駆動源
の再起動が直ちに行われても、その後の自動走行に特に
支障は生じないと考えられる。
【0005】しかし、上記異常の種類が、例えば、車速
が速すぎるという車速異常である場合には、この異常の
発生により走行駆動源が自動停止し、車両が停止する
と、上記異常が自然に解除されることがある。
【0006】この場合、前記したように異常の解除を条
件として単に再起動を可能にしてあると、上記異常を生
じた原因が点検修理されないままに再起動され、この
後、自動走行状態となったときに、再び上記異常が生じ
てくるおそれがある。
【0007】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、自動走行中の異常の発生で走行駆動
源が停止したとき、その異常の種類に応じて点検修理が
十分になされるようにし、異常解除後の自動走行におい
て、再び上記異常が生じないようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、エンジン(走行駆動
源)6の駆動によるゴルフカー(車両)1の自動走行
、その車両構成部品の異常や走行状態の異常の発生信
号により、上記エンジン(走行駆動源)6を自動停止さ
せるようにした自動走行車両において、
【0009】上記種々の異常のうち、ある種類の異常の
場合には、上記エンジン(走行駆動源)6の停止後の再
起動を可とし、他の種類の異常の場合には、上記再起
動を一旦不可能な状態とし、かつ、この再起動の不可能
な状態のエンジン(走行駆動源)6を、操作力の入力に
より再起動可能な状態に復帰させる復帰手段42,46
を設けた点にある。
【0010】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0011】エンジン(走行駆動源)6の駆動によるゴ
ルフカー(車両)1の自動走行中、その車両構成部品の
異常や走行状態の異常の発生信号により、上記エンジン
(走行駆動源)6を自動停止させるようにした自動走行
車両において、
【0012】上記種々の異常のうち、ある種類の異常の
場合には、上記エンジン(走行駆動源)6の停止後の再
起動を可とし、他の種類の異常の場合には、上記再起
動を一旦不可能な状態とし、かつ、この再起動の不可能
な状態のエンジン(走行駆動源)6を、操作力の入力に
より再起動可能な状態に復帰させる復帰手段42,46
を設けてある。
【0013】上記の場合、例えば、上記したある種類の
異常には駐車スイッチ79異常があり、他の種類の異
常には、車速異常がある。
【0014】そして、上記駐車スイッチ79の異常が生
じたときには、これを解除しさえすれば、上記エンジン
(走行駆動源)6の再起動が直ちにでき、これは、その
後の自動走行に何ら支承がないと考えられる。
【0015】一方、上記車速異常が生じたときには、こ
れを解除してもエンジン(走行駆動源)6の再起動は不
可能な状態となる。そこで、これを起動可能な状態にす
るため、復帰手段42,46をオペレータが操作するこ
、つまり、復帰手段42,46に操作力を入力するこ
が必要となる。即ち、このように復帰手段42,46
の操作を強要されることによって、オペレータは、上記
異常を単に解除するだけでなく、この異常発生の原因の
点検、修理が必要であることが認識させられる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0017】図2と図3において、符号1は車両たるゴ
ルフカーで、このゴルフカー1の車体2の前部には左右
一対の前輪3,3が操向自在に支承されている。一方、
同上車体2の後部には駆動輪とされる左右一対の後輪
4,4が支承されている。
【0018】同上車体2のほぼ中央部には車両の走行駆
動源たるガソリンエンジン6が搭載されている。このエ
ンジン6の吸気ポートには気化器7と吸気管8とが連設
され、一方、排気ポートには排気管9とマフラー10と
が連設され、このマフラー10は車体2上の右側に配設
されている。
【0019】上記エンジン6後方の車体2上には、歯車
式の減速機12が支持されている。この減速機12の入
力軸は、Vベルト巻掛式の自動変速装置13によって上
記エンジン6に連結され、同上減速機12の出力軸は前
記後輪4,4に連結されている。そして、上記エンジン
6が駆動すれば、自動変速装置13と減速機12を介し
て上記後輪4,4が駆動され、車両が走行可能とされ
る。
【0020】上記エンジン6の前方にはスタータダイナ
モ15が設けられ、このスタータダイナモ15は、Vベ
ルト巻掛装置16により上記エンジン6に連結されてい
る。上記スタータダイナモ15はエンジン6を起動させ
るためのスタータモータと、発電機とを兼ねており、こ
のスタータダイナモ15がスタータモータとして機能す
るときには、上記減速機12の右側に配設されたバッテ
リ17を電源として駆動し、発電機として機能するとき
には、その出力が同上バッテリ17に充電される。
【0021】図1から図3において、上記車体2の前部
で左右中央部から後上方に向ってハンドルポスト19が
突設されている。このハンドルポスト19に操舵軸20
が支承され、この操舵軸20の上端にバー式のハンドル
21が取り付けられている。上記操舵軸20の下端に歯
車装置22を介して上記前輪3,3側が操舵可能に連結
され、また、上記歯車装置22には操舵モータ23が連
結され、この操舵モータ23にも上記歯車装置22を介
して上記前輪3,3側が操舵可能に連結されている。
【0022】そして、上記ハンドル21への操作、もし
くは、操舵モータ23の駆動によって、いずれにしても
歯車装置22を介し前輪3,3が操舵されるようになっ
ている。また、上記操舵軸20の上端には駐車レバー2
4が枢支されている。
【0023】同上図1から図3において、前記減速機1
2の中間軸には、その右端にディスクブレーキ25が取
り付けられ、他の中間軸の左端には電磁ブレーキ26が
取り付けられている。
【0024】上記ディスクブレーキ25は上記駐車レバ
ー24によって、制動もしくは制動解除操作させられ
る。一方、前記ハンドル21の左側グリップに対応して
ブレーキレバー27が設けられ、このブレーキレバー2
7の操作によっても、同上ディスクブレーキ25は制動
もしくは制動解除操作される。そして、この制動操作に
よって、前記減速機12を介し後輪4,4が制動され
る。
【0025】上記電磁ブレーキ26は、通常、ばね力に
よって制動動作しており、これによっても上記後輪4,
4が減速機12を介し制動される。上記電磁ブレーキ2
6を電気的にオン(ON)すれば、上記ばね力に抗する
電磁力によって上記電磁ブレーキ26の制動が解除され
る。
【0026】同上図1から図3において、前記気化器7
のスロットルバルブには第1ワイヤ28を介して切換装
置29が連結され、更に、この切換装置29には第2ワ
イヤ30を介してガバナ装置31が連結され、また、こ
のガバナ装置31には第3ワイヤ32を介して前記ハン
ドル21の右側グリップに対応して設けられたアクセル
レバー33が連結されている。
【0027】また、同上気化器7のスロットルバルブに
は上記第1ワイヤ28と切換装置29を介して電磁クラ
ッチ35とステップモータ36とが連結されている。
【0028】そして、上記切換装置29の切換動作によ
って、アクセルレバー33が気化器7のスロットルバル
ブに連結されれば、アクセルレバー33の操作が、上記
ガバナ装置31と上記切換装置29とを介して気化器7
のスロットルバルブに伝えられ、上記アクセルレバー3
3の操作量に応じた上記スロットルバルブの開閉動作が
得られるようになっている。また、同上切換装置29の
切換動作によって、ステップモータ36が同上気化器7
のスロットルバルブに連結されれば、上記ステップモー
タ36の動作が、接続動作した電磁クラッチ35と、切
換装置29とを介して同上気化器7のスロットルバルブ
に伝えられ、上記ステップモータ36の動作に応じたス
ロットルバルブの開閉動作が得られるようになってい
る。
【0029】前記車体2の後部にはステッププレート3
8が敷設されている。オペレータがこのステッププレー
ト38上に立った状態で乗車すれば、前記ハンドル21
の操舵操作ができると共に、ブレーキレバー27やアク
セルレバー33の操作ができる。上記車体2の前部には
ゴルフバッグ39を載置させるためのバスケット40が
設けられており、オペレータは上記操舵等により、ゴル
フバッグ39を所望位置に運ぶことができる。
【0030】同上図1から図3において、上記ゴルフカ
ー1を電気、電子的に制御するための車両構成部品につ
き説明する。
【0031】上記車体2の左側部にはメインコントロー
ラ42が設けられている。一方、前記エンジン6には点
火回路44が電気的に接続(以下、単に接続という。)
され、この点火回路44は上記メインコントローラ42
に接続されている。また、上記エンジン6の回転数を検
出する回転センサ45が設けられ、この回転センサ45
も同上メインコントローラ42に接続され、上記回転セ
ンサ45の出力信号により、点火回路44における点火
時期が定められる。
【0032】上記メインコントローラ42に対し、前記
バッテリ17の電力を供給可能とするキースイッチであ
るメインスイッチ46が設けられている。また、同上メ
インコントローラ42には、ゴルフカー1の発進、もし
くは停止を可能とする発進停止スイッチ47が接続され
ている。また、同上メインコントローラ42にモード切
換スイッチ48が接続され、このモード切換スイッチ4
8は、オペレータが乗車した状態でゴルフカー1の各構
成部品を直接操作できるようにする手動モードと、リモ
コン(遠隔操作)によってゴルフカー1の各構成部品を
操作できるようにする自動モードと、定点通過モードの
いずれかを選択できるようになっている。
【0033】上記定点通過モードにつき簡単に説明する
と、ゴルフカー1の走行路面には、所定の走行コース
で、上記ゴルフカー1を停止させたいところに定点たる
磁石が埋設されている。そして、上記ゴルフカー1が自
動走行して上記磁石に達すると、その磁力の検出で自動
停止する。ところで、上記定点通過モードを選択したと
きには、上記磁石に達しても、これを無視して、次の定
点たる磁石にまで走行するようになっている。
【0034】上記の場合、ゴルフカー1とは別に発信機
50が設けられ、この発信機50にも、上記発進停止ス
イッチ47と同じ発停止スイッチ51が備えられてい
る。一方、メインコントローラ42に接続されるリモコ
ンコントローラ52が設けられている。そして、上記発
信機50の発停止スイッチ51を操作すれば、その信
号が上記リモコンコントローラ52により受けられて、
ゴルフカー1の各構成部品が操作される。
【0035】前記減速機12には車速センサ53が取り
付けられ、また、前記アクセルレバー33にはアクセル
スイッチ54が取り付けられ、これら車速センサ53と
アクセルスイッチ54はいずれもメインコントローラ4
2に接続されている。
【0036】上記モード切換スイッチ48により、手動
モードを選択したとき、前記切換装置29は、この切換
装置29とガバナ装置31を介し気化器7のスロットル
バルブにアクセルレバー33を連結させる。一方、同上
モード切換スイッチ48により、自動モードを選択した
ときには、上記切換装置29は、この切換装置29と電
磁クラッチ35を介し上記気化器7のスロットルバルブ
にステップモータ36を接続させる。
【0037】上記気化器7のスロットルバルブには、そ
の開度を検出するスロットルセンサ55が設けられ、こ
のスロットルセンサ55は前記ステップモータ36と共
に上記メインコントローラ42に接続されている。
【0038】そして、自動モードでは、車速センサ53
の検出信号により、車速が遅ければ、ステップモータ3
6の作動により気化器7のスロットルバルブをより大き
く開弁させ、車速が速ければ、スロットルバルブをより
小さく閉弁させるようになされている。また、同上ステ
ップモータ36の作動により上記スロットルバルブが開
閉弁するとき、上記スロットルセンサ55が、この開度
を検出してメインコントローラ42を介し上記ステップ
モータ36にフィードバックし、これによって適正な開
度が得られるようになっている。
【0039】前記バッテリ17とメインリレー56との
直列回路に抵抗器57が並列に接続され、この並列回路
の一端はスタータダイナモコントローラ58を介しメイ
ンコントローラ42に接続され、他端は切換リレー59
と電源センサ60とによる直列回路を介して前記スター
タダイナモ15に接続されている。また、上記メインリ
レー56、切換リレー59、および電源センサ60は、
いずれも上記スタータダイナモコントローラ58を介し
メインコントローラ42に接続されている。上記の場
合、抵抗器57は前記マフラー10とは断熱材57aに
よって熱的に隔絶されている。
【0040】上記ゴルフカー1の走行路面上には、所望
の走行コースに沿って誘導線61が埋設されており、こ
の誘導線61の長手方向に沿って所定位置にS極、もし
くはN極の磁石61aが設置されている。
【0041】一方、前記歯車装置22に連動して、前輪
3,3の操舵方向と同方向に回動する回動アーム62が
設けられている。この回動アーム62の回動端に3つの
誘導線センサ63が取り付けられ、これら誘導線センサ
63は増幅器64を介しメインコントローラ42に接続
されている。また、前記操舵モータ23も操舵コントロ
ーラ65を介してメインコントローラ42に接続されて
いる。一方、車体2の下腹には定点センサ66が取り付
けられ、この定点センサ66は増幅器67を介して同上
メインコントローラ42に接続されている。
【0042】次の各センサやスイッチもメインコントロ
ーラ42に全て接続されている。
【0043】70は超音波発信機の障害物センサで、車
体2の前端に取り付けられている。71は増幅器であ
る。72は追突防止センサで、これは車体2の前部に取
り付けられる受信器73と同上車体2の後部に取り付け
られる発信器74とを有している。上記受信器73はこ
のゴルフカー1の前方にいる他のゴルフカー1からの信
号を受けて、これに追突することを防止し、上記発信器
74はこのゴルフカー1に他のゴルフカー1が追突しな
いように信号を発信する。
【0044】また、77はバンパスイッチで、これはゴ
ルフカー1が何かに衝突したことを検出する。78は乗
車スイッチで、これは前記ステッププレート38の下面
側に設けられ、このステッププレート38上に人が乗っ
たことを検出する。79は駐車スイッチで、これは前記
駐車レバー24の操作でディスクブレーキ25を制動さ
せたことを検出する。80はバックスイッチで、これは
ゴルフカー1がバックしたことを検出する。更に、81
は保守スイッチ、82は警報装置である。
【0045】次に、ゴルフカー1を無人で自動走行させ
る時のメインコントローラ42による制御につき説明す
る。
【0046】メインスイッチ46をオンした後、モード
切換スイッチ48により自動モードを選択すると共に、
発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発停止
スイッチ51の操作によりメインコントローラ42に発
指令を与えると、電磁クラッチ35が接続すると共
に、切換装置29により電磁クラッチ35が気化器7の
スロットルバルブに連結され、その開度がステップモー
タ36により自動調整される。この場合、上記気化器7
のスロットルバルブに対しては、切換装置29によりガ
バナ装置31やアクセルレバー33の連結が解除され
る。また、上記と同時に、電磁ブレーキ26がオンされ
て制動解除される。
【0047】そして、切換リレー59の作動により、バ
ッテリ17にスタータダイナモ15が接続され、このス
タータダイナモ15がスタータモータとして機能し、エ
ンジン6を起動させる。そして、このエンジン6が所定
の回転数に達すると、その動力は自動変速装置13によ
って自動変速されながら減速機12に伝えられる。そし
て、この減速機12で減速された後、後輪4,4に伝え
られ、これにより、ゴルフカー1が走行し始める。
【0048】上記走行が始まると、上記各誘導線センサ
63が前記誘導線61を検出し、これによりメインコン
トローラ42と操舵コントローラ65とを介して上記操
舵モータ23が作動する。すると、歯車装置22を介し
て前輪3,3が操舵され、これにより、ゴルフカー1が
上記誘導線61に沿って無人の自動走行をすることとな
る。
【0049】上記自動走行中は、前記車速センサ53の
検出信号により気化器7のスロットルバルブが開度調整
され、通常はある一定の高速走行が行われる。しかし、
この走行中において、ゴルフカー1が前記誘導線61か
らある大きさ以上の外れたときには、減速されてある一
定の低速走行に切り換えられる。
【0050】前記磁石61aは急な下り坂や急な曲がり
角の手前に設置されていて、上記磁石61aを定点セン
サ66が検出したときにも、上記低速走行とされる。な
お、この低速走行は、上記車速センサ53の検出信号と
メインコントローラ42に内蔵されたタイマーとによっ
て低速走行距離が算出され、この低速走行での所定距離
の走行後に、前記高速走行に自動復帰するようになって
いる。
【0051】上記走行中は、エンジン6により駆動され
るスタータダイナモ15が発電機として機能し、その出
力は切換リレー59とメインリレー56を介しバッテリ
17に充電される。
【0052】下り坂を下るときには、上記スタータダイ
ナモ15における発電で回生制動の作用が生じ、ゴルフ
カー1が減速される。また、この際、スタータダイナモ
コントローラ58によって、上記回生制動の大きさが制
御される。なお、上記バッテリ17の充電が十分に行わ
れているときには、上記回生制動が不十分となるため、
このときには、切換リレー59がスタータダイナモ15
を抵抗器57に接続させるように切り換わる。すると、
回生電流が上記抵抗器57で消費され、これにより、所
望の回生制動が得られるようになっている。
【0053】上記ゴルフカー1の走行を停止させるとき
には、発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発
停止スイッチ51によりメインコントローラ42に停
止指令を与える。
【0054】この場合には、まず、気化器7が閉じる。
すると、エンジン6のエンジンブレーキと、スタータダ
イナモ15の発電による回生制動とによってゴルフカー
1が減速させられる。この後、回転センサ45もしくは
車速センサ53の検出信号により、エンジン6の回転数
もしくは車速が所定値よりも低くなったと判断される
と、エンジン6が点火回路44により失火させられる。
また、このとき、電磁クラッチ35がオフ(切断)され
て、気化器7におけるスロットルバルブがスプリングリ
ターンによって全閉とされ、これらによりエンジン6は
停止する。
【0055】なお、このとき、ステップモータ36への
メインコントローラ42からの指示(パルス入力)は何
もされず、ステップモータ36の回転位置もそのときの
ままに保持される。ただし、メインコントローラ42に
内蔵されたCPUでの上記ステップモータ36への指示
(パルス入力数)はリセットされて「0」となる。
【0056】また、上記エンジン6の停止と同時に電磁
ブレーキ26がオフして後輪4,4を制動し、これによ
り、ゴルフカー1が停止させられる。
【0057】上記したゴルフカー1の停止は、エンジン
ブレーキなどによって所定車速まで減速されてから行わ
れるため、円滑な停止が得られることとなる(以下、こ
れを円滑停止という)。
【0058】なお、上記停止指令後に、ゴルフカー1が
予め設定された所定距離内に停止しない場合、つまり、
例えば、長い下り坂で、エンジン6の回転数や車速が所
定値まで下がるのに長距離を必要とするような場合に
は、上記所定距離を越えたことを車速センサ53などに
より検出して、電磁ブレーキ26をオフ(制動)させる
ようになっている。
【0059】一方、エンジン6の駆動によるゴルフカー
1の自動走行中において、その車両構成部品の異常や走
行状態の異常が生じたときには、上記ゴルフカー1とエ
ンジン6を同時もしくは、タイムラグをもって緊急に自
停止させるようになっている。
【0060】この場合、自動停止の内容を複数種類設
け、「異常の種類」に応じてどのような停止の状態にさ
せるかが予め定められている。
【0061】下記表1は、これを具体的に示している。
【0062】
【表1】
【0063】上記表1中、「再起動の可能な状態」と
は、異常事項を解除しさえすれば、直ちに、発進停止ス
イッチ47、もしくは発信機50の発停止スイッチ5
1の発進操作によりエンジン6の再起動ができることを
いう。
【0064】「再起動の不可能な状態」とは、異常事項
を正常化しても、上記のような再起動ができないことを
いう。
【0065】「円滑停止」とは、異常が生じたとき、そ
の異常の発生信号がメインコントローラ42に与えら
れ、これにより、前記説明の通りゴルフカー1を停止さ
せることである。
【0066】「急停止」とは、上記エンジン6の停止と
同時に電磁ブレーキ26をオフ(制動)し、ゴルフカー
1を急速に停止させることである。
【0067】上記表1中、異常の種類における(1)
「電源異常」とは、バッテリ17の電圧や、メインコン
トローラ42等の制御回路の電圧が所定の範囲から外れ
ることであり、この場合には、一旦、「再起動の不可能
な状態」として停止させられ、しかも、「円滑停止」さ
せられるようになっている(表中○印に該当する。以下
同じ。)。
【0068】(2)「モード切換スイッチ48異常」と
は、同時に2以上のモードが選択されることである。
【0069】(3)「脱輪による操舵異常」とは、誘導
線61に対するゴルフカー1の左右偏差量が所定値以上
になることであり、これを脱輪とみなしている。この場
合には、「再起動の可能状態」として停止させられ、し
かも、「急停止」させられるようになっている。
【0070】(4)「乗車スイッチ78異常」とは、自
動運転中であって、ステッププレート38上は無人であ
るのに、乗車スイッチ78が作動することである。
【0071】(5)「バックスイッチ80異常」とは、
バックスイッチ80の検出信号により、ゴルフカー1が
後進したと判断されることである。
【0072】(6)「駐車スイッチ79異常」とは、走
行中であるのに、駐車スイッチ79が作動することであ
る。
【0073】(7)「車速異常」とは、車速が所定値以
上になることである。
【0074】また、上記した「再起動の不可能な状態」
、オペレータによる操作力の入力により「再起動の可
能な状態」に復帰させる復帰手段が設けられている。こ
の復帰手段は、メインコントローラ42とメインスイッ
チ46とで構成されており、つまり、メインスイッチ4
6を一旦オフになるよう操作した後、オンになるよう操
すれば、その信号の入力でメインコントローラ42に
より、上記復帰ができるようになっている。
【0075】よって、例えば、上記表1の6欄における
ように、駐車スイッチ79の異常が生じたときには、こ
れを解除しさえすれば、上記エンジン6の再起動が直ち
にできる。そして、これは、その後の自動走行に何ら支
承がないと考えられる。
【0076】一方、上記表1の7欄におけるように、
速異常が生じたときには、これを解除してもエンジン6
の再起動は一旦不可能な状態とされる。そこで、このエ
ンジン6を起動可能な状態にするため、復帰手段42,
46に、操作力を入力する。即ち、このように復帰手段
42,46の操作を強要されることによって、オペレー
タは、上記異常を単に解除するだけでなく、この異常発
生の原因の点検、修理が必要であることが認識させら
れ、その後に再び異常発生することが防止される。
【0077】なお、メインスイッチ46をオンしてから
発進停止スイッチ47、もしくは発信機50の発停止
スイッチ51を発進操作するまでの間において、異常の
種類が上記表1中の(1)〜(6)であるときは、上記
と同じようにして起動(始動)させることができるよう
になっている。
【0078】図1と、図4において、ゴルフカー1の
駐、停車時に、バッテリ17が自然放電することを防止
するための節電装置84が設けられている。
【0079】この節電装置84はバッテリ17と節電対
象部品85との間に介設される節電リレー86を有して
いる。そして、上記車速センサ53により、車速が0で
あると判断されたとき、もしくは、車速が0と判断さ
れ、その状態が所定時間続いたとき、上記節電リレー8
6がメインコントローラ42からの指令で開き、節電対
象部品85への電力供給を遮断するようになっている。
【0080】なお、上記節電対象部品85は、例えば、
スロットルセンサ55、各増幅器などである。
【0081】
【発明の効果】この発明によれば、走行駆動源の駆動に
よる車両の自動走行中、その車両構成部品の異常や走行
状態の異常の発生信号により、上記走行駆動源を自動停
止させるようにした自動走行車両において、
【0082】上記種々の異常のうち、ある種類の異常の
場合には、上記走行駆動源の停止後の再起動を可
し、他の種類の異常の場合には、上記再起動を一旦不可
能な状態とし、かつ、この再起動の不可能な状態の走行
駆動源を、操作力の入力により再起動可能な状態に復帰
させる復帰手段を設けてある。
【0083】このため、点検、修理が必要な異常が発生
走行駆動源が自動停止させられる場合には、この走
行駆動源の再起動が一旦不可能な状態となるように予め
設定しておけばよく、このようにすれば、上記停止が生
じたときには、これを起動可能な状態にするために、復
帰手段を操作することが必要となる。即ち、このように
復帰手段の操作を強要されることによって、オペレータ
は、上記異常を単に解除するだけでなく、この異常発生
の原因の点検、修理が必要であることが認識させられ
る。
【0084】この結果、上記異常解除後の自動走行にお
いて、再び上記異常が生じないようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】配線図を含む全体線図である。
【図2】ゴルフカーの側面図である。
【図3】ゴルフカーの平面図である。
【図4】節電装置を示す配線図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカー(車両) 6 エンジン(走行駆動源) 42 メインコントローラ(復帰手段) 46 メインスイッチ(復帰手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野 隆 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動 機株式会社内 (72)発明者 武智 裕章 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動 機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−193025(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 11/08 F02D 41/22 F02N 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行駆動源の駆動による車両の自動走行
    、その車両構成部品の異常や走行状態の異常の発生信
    号により、上記走行駆動源を自動停止させるようにした
    自動走行車両において、上記種々の異常のうち、ある種類の異常の場合には、
    記走行駆動源の停止後の再起動を可とし、他の種類の
    異常の場合には、上記再起動を一旦不可能な状態とし、
    かつ、この再起動の不可能な状態の走行駆動源を、操作
    力の入力により再起動可能な状態に復帰させる復帰手段
    を設けた自動走行車両の起動装置。
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