JP3286441B2 - タイヤ空気圧判定装置 - Google Patents

タイヤ空気圧判定装置

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JP3286441B2 JP32097593A JP32097593A JP3286441B2 JP 3286441 B2 JP3286441 B2 JP 3286441B2 JP 32097593 A JP32097593 A JP 32097593A JP 32097593 A JP32097593 A JP 32097593A JP 3286441 B2 JP3286441 B2 JP 3286441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ空気圧判定装置
に関し、特にタイヤ空気圧判定の信頼性を高めつつも、
タイヤ空気圧の急変時、例えばタイヤバースト時の緊急
警報機能を持たせたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々のタイヤ空気圧警報装置
が提案され、例えば、タイヤ空気圧をセンサで検知しタ
イヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、或いは、
タイヤ空気圧が低下すると、空気圧が低下した車輪の回
転数が増加することから、4輪の車輪速を夫々検出する
車輪速センサを設け、車輪速センサで検出した車輪速に
基いてタイヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、
等が提案されている。ここで、車両のタイヤの製作誤差
は、0.3%程度の大きさであるが、タイヤ空気圧の低
下によるタイヤの動半径の変化量も0.3%程度の大き
さであることも多く、タイヤ空気圧判定には、高精度の
制御が必要である。
【0003】例えば、特開昭63−305011号公報
には、4つ車輪の車輪速センサからの出力を用いて、対
角線上にある1対の車輪の車輪速の合計と、他の対角線
上にある1対の車輪の車輪速の合計との差が所定値以上
のときに、合計車輪速が大きい方の1対の車輪の何れか
のタイヤの空気圧が低下したと判定し、その1対の車輪
の車輪速のうちの大きい方の車輪速が、4輪の車輪速の
平均値よりも所定値以上大きいときに、その車輪の空気
圧が低下したと判定し、その判定結果を警報するように
構成したタイヤ空気圧警報装置が記載されている。
【0004】一方、タイヤを交換したり、タイヤの空気
圧を調整したときに、車両の走行状態において、タイヤ
の初期状態を反映させる為の判定用初期値を求め、以後
のタイヤ空気圧判定では、車両の走行中に判定用初期値
に相当する判定変数を求め、その判定変数と判定用初期
値との差が所定値以上になったときに、タイヤ空気圧異
常と判定する判定技術も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のタイヤ空気
圧判定においては、タイヤ空気圧の低下が1回検知され
ると、警報を出力するように構成してあるが、車輪速に
は種々の要因による誤差が発生するため、タイヤ空気圧
の低下を誤判定することも多く、空気圧判定の信頼性を
高めることが難しいという問題がある。そこで、タイヤ
空気圧判定の感度を鈍く設定することが考えられるが、
その場合、タイヤのバースト時に直ちに警報を出力でき
ないという問題がある。本発明の目的は、タイヤ空気圧
判定の信頼性を高めつつも、タイヤのバースト時に直ち
に警報を出力できるタイヤ空気圧判定装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のタイヤ空気圧
判定装置は、車両の4輪の車輪速センサの検出信号を用
いてタイヤ空気圧の低下を検知して警報を出力するタイ
ヤ空気圧判定装置において、前記車輪速センサの検出信
号を用いてタイヤ空気圧の低下を判定する空気圧判定手
を備え、前記空気圧判定手段は、対角線上の1対の車
輪ともう1対の車輪の車輪速の偏差に関する値に基づい
てタイヤ空気圧の低下を判定する第1判定手段と、この
第1判定手段により空気圧低下と判定されたときに警報
を出力する第1警報手段と、前記車輪速センサの検出信
号を受けて4輪のうちの最大車輪速となる車輪の車輪速
と他の車輪の平均車輪速との比率に関する値に基づいて
タイヤ空気圧の低下を判定する第2判定手段と、この第
2判定手段により空気圧低下と判定された後に警報を出
力する第2警報手段とを備え、前記第2判定手段が空気
圧正常と判定した後、前記第1判定手段により空気圧低
下を判定することを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1のタイヤ空気圧判定装
置においては、空気圧判定手段は、車輪速センサの検出
信号を用いてタイヤ空気圧の低下を判定するが、この空
気圧判定手段が第1判定手段と、第1警報手段と、4輪
のうちの最大車輪速と他の車輪の平均車輪速との比率に
関する値に基づいてタイヤ空気圧の低下を判定する第2
判定手段と、第2警報手段とを備え、前記第2判定手段
が空気圧正常と判定した後、前記第1判定手段により空
気圧低下を判定するように構成したので、車輪速の誤差
に起因する空気圧低下の誤判定を防止し、タイヤ空気圧
判定の信頼性を高めることができるうえ、タイヤのバー
スト時やテンパータイヤを装着している場合等には、迅
速に、第2警報手段から警報が出力されるので、警報の
遅延に伴う問題が生じることもない。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ
制御装置を備えた乗用の後輪駆動型自動車のタイヤ空気
圧判定装置に本発明を適用した場合の実施例である。第
1図に示すように、この自動車は、左右の前輪1,2が
従動輪、左右の後輪3,4が駆動輪とされ、エンジン5
の出力トルクが自動変速機6からプロペラシャフト7、
差動装置8および左右の駆動軸9,10を介して左右の
後輪3,4に伝達される。
【0011】各車輪1〜4には、車輪と一体的に回転す
るディスク11〜14と、制動圧の供給を受けて、これ
らディスク11〜14の回転を制動するキャリパ21〜
224などからなるブレーキ装置31〜34が夫々設け
られ、これらのブレーキ装置31〜34を作動させるブ
レーキ制御システム設けられている。このブレーキ制御
システムは、運転者によるブレーキペダル25の踏込力
を増大させる倍力装置26と、この倍力装置26によっ
て増大された踏込力に応じた制動圧を発生させるマスタ
ーシリング27とを有する。
【0012】このマスターシリング27からの前輪用制
動圧供給ライン28が2経路に分岐され、これら前輪用
分岐制動圧ライン29,30が左右の前輪1,2のブレ
ーキ装置31,32のキャリパ21,22に夫々接続さ
れ、左前輪1のブレーキ装置31に通じる一方の前輪用
分岐制動圧ライン29には、第1バルブユニット36が
設けられ、右前輪2のブレーキ装置32に通じる他方の
前輪用分岐制動圧ライン30にも、第1バルブユニット
36と同様の第2バルブユニット37が設けられてい
る。
【0013】一方、マスターシリンダ27からの後輪用
制動圧供給ライン41には、第1、第2バルブユニット
36,37と同様の第3バルブユニット44が設けられ
ている。この後輪用制動圧供給ライン41は、第3バル
ブユニット44の下流側で2経路に分岐されて、これら
後輪用分岐制動圧ライン42,43が左右の後輪3,4
のブレーキ装置33,34のキャリパ23,24に夫々
接続されている。このブレーキ制御システム、第1バル
ブユニット36を介して左前輪1のブレーキ装置31の
制動圧を可変制御する第1チャンネルと、第2バルブユ
ニット37を介して右前輪2のブレーキ装置32の制動
圧を可変制御する第2チャンネルと、第3バルブユニッ
ト44を介して左右の後輪3,4の両ブレーキ装置3
3,34の制動圧を可変制御する第3チャンネルとが設
けられ、これら第1〜第3チャンネルが互いに独立して
制御されるように構成してある。
【0014】前記ブレーキ制御システムには、第1〜第
3チャンネルを制御してアンチスキッドブレーキング制
御(ABS制御)を実行するコントロールユニット40
が設けられ、このコントロールユニット40は、ブレー
キペダル25のON/OFFを検出するブレーキスイッ
チ46からのブレーキ信号と、各車輪の回転速度を夫々
検出する車輪速センサ51〜54からの車輪速信号とを
受けて、これらの信号に応じた制動圧制御信号を第1〜
第3バルブユニット36,37,44に夫々出力するこ
とにより、左右の前輪1,2および後輪3,4のスリッ
プに対するABS制御を第1〜第3チャンネル毎に並行
して行なう。
【0015】次に、本願特有のタイヤ空気圧判定装置に
ついて説明する。このタイヤ空気圧判定装置は、前記4
つの車輪速センサ51〜54と、空気圧判定変数の初期
値設定を指令する為の初期設定スイッチ55と、ワーニ
ングランプ56、コントロールユニット50、などで構
成され、コントロールユニット50には、車輪速センサ
51〜54、初期設定スイッチ55、等からの信号が供
給され、コントロールユニット50は、ワーニングラン
プ56を駆動制御する。
【0016】前記各車輪速センサ51〜54は、ディス
ク21〜24に形成された又はディスク21〜24に隣
接状に設けられた図示外の検出用ディスクに形成された
48個の検出部を電磁ピックアップで検出し、車輪速パ
ルスP1〜P4を出力する。前記コントロールユニット
50は、車輪速センサ51〜54からの検出信号を濾波
するフィルタ及びフィルタで濾波された検出信号を波形
整形する回路、アナログの各種検出信号をA/D変換す
るAD変換器、入力出力インターフェイスと、CPUと
ROMとRAMとからなるマイクロコンピュータ等から
なり、ROMには、後述のタイヤ空気圧判定制御の制御
プログラムやマップが予め入力格納してあり、RAMに
は、その制御に必要な種々のメモリ類(バッファ、メモ
リ、フラグ、カウンタ、ソフトタイマ等)が設けられて
いる。
【0017】次に、コントロールユニット50により実
行されるタイヤ空気圧判定制御について説明する。タイ
ヤ空気圧判定制御は、何れかのタイヤを交換したり、何
れかのタイヤ空気圧を変更した場合等に初期設定スイッ
チ55からの指令に応じて実行され、空気圧判定変数D
の初期値D0を設定する為の初期値設定処理と、自動車
の走行時に常時実行され、4輪のタイヤ空気圧の低下を
検知してワーニングランプ56に警報を出力するタイヤ
空気圧判定処理とからなる。
【0018】最初に、初期値設定処理のフローチャート
について、図2〜図7を参照して説明する。尚、図中、
Si(i=1,2,3・・・)は、各ステップを示す。
図2に示すように、初期設定スイッチ55の操作に応じ
て制御が開始されると、最初に後述のタイヤ空気圧判定
処理においてタイヤ空気圧が低下(異常)と判定された
ときにセットされるフラグFが0か否か判定され、タイ
ヤ空気圧が正常でフラグFが0のときには、S2へ移行
し、また、タイヤ空気圧が低下と判定されているときに
は、初期値設定処理を禁止する為に、S2へ移行するこ
となくS1が繰り返される。
【0019】フラグFが0の場合には、次に、カウンタ
Iが0に設定され(S2)、次にS3において、車輪速
センサ51〜54からの車輪速パルスP1〜P4を読込
み、そのパルス数をカウントして各輪1回転分の48個
のパルスを検出する間の時間を計時することで、4輪の
1回転時間T1〜T4が演算され、バッファに格納され
る。次に、S4において、前記S2で求めた4輪の1回
転時間T1〜T4を用いて4輪の車輪速Vw1,Vw
2,Vw3,Vw4が演算されてメモリに格納される。
【0020】次に、S5〜S8において、図4に示す旋
回判定処理と、図5に示す加減速判定処理と、図6に示
す低μ路判定処理と、図7に示す悪路判定処理とが順に
実行される。そして、後述のように、旋回判定処理によ
り、旋回走行中と判定されると、フラグFtが1にセッ
トされ、また、加減速判定処理により、加減速中と判定
されると、フラグFadが1にセットされ、また、低μ
路判定処理により、低μ路と判定されると、フラグFμ
が1にセットされ、また、悪路判定処理により、悪路で
あると判定されると、フラグFakが1にセットされ
る。
【0021】次に、S9において、フラグFt,Fa
d,Fμ,Fakが全て0か否か判定し、その判定がYe
s のときには、S10において今回の車輪1回転時間の
データT1〜T4がメモリに格納され、次に、カウンタ
Iがインクリメントされ(S12)、次にカウンタIの
カウント値Iが所定数N0(例えば、N0=200)以
上か否か判定し、I<N0のときには、S3へ戻ってS
3以降を繰り返し、I≧N0になると、S14へ移行し
て、前記所定数N0だけの車輪1回転時間T1〜T4の
平均値Tm1〜Tm4が演算され、その後図3のS15
へ移行する。尚、S9の判定においてフラグFt,Fa
d,Fμ,Fakのうちの何れか1つでも1の場合に
は、S11において今回の1回転時間のデータT1〜T
4がバッファから消去される。
【0022】次に、図3に示すように、S15におい
て、車輪1回転時間T1〜T4の平均値Tm1〜Tm4
を用いて、今回の判定変数D(i)が、図示の演算式、
つまり、次の演算式により演算されて、メモリに格納さ
れる。 D(i)=〔(Tm2+Tm3)−(Tm1+Tm
4)〕×2/(Tm1+Tm2+Tm3+Tm4) 次に、S16において今回の判定変数D(i)の絶対値
が所定値C0以下か否か判定し、Yes のときは、カウン
タKaがインクリメントされ(S17)、次にS18に
おいてカウンタKaのカウント値Kaが10以上か否か
判定し、その判定が No のときにはS1へリターンして
S1以降を繰り返し、S18の判定がYes になると、S
19において、判定変数の初期値D0が、図示の演算式
に示すように過去の10組の判定変数の平均値として演
算されてメモリに格納され、次にカウンタKaが0にリ
セットされ(S20)、この初期値設定処理が終了す
る。尚、前記平均値Tm1〜Tm4の代わりに、前記所
定数N0だけの車輪1回転時間T1〜T4の加算値を用
いてもよい。
【0023】S16の判定が No の場合には、判定変数
の値が異常であるとして、S21へ移行し、S21にお
いて今回の判定変数D(i)がメモリから消去され、そ
の後S1へリターンする。以上のように、自動車の定常
走行状態における10組の判定変数の平均値として判定
変数の初期値D0(判定用初期値)が高精度に決定さ
れ、後述のタイヤ空気圧判定処理においては、この初期
値D0がタイヤ空気圧判定に適用される。
【0024】次に、前記S5における旋回状態を判定す
る旋回判定処理について、図4により説明する。最初
に、S30において、前輪の車輪速差(Vw1−Vw
2)の絶対値ΔVw、前輪の車輪速差ΔVwf=(Vw
1−Vw2)、後輪の車輪速差ΔVwr=(Vw3−V
w4)が演算される。次に、前輪の車輪速差の絶対値Δ
Vwが0.5Km/h以下か否か判定され(S31)、
その判定結果がYes のときには、S34において非旋回
状態と判定され、フラグFtが0に設定され、その後終
了する。
【0025】一方、ΔVwが0.5Km/h以下でない
ときには、S32において、ΔVwfとΔVwrとが、
同符号か否か判定する為に、ΔVwf×ΔVwr>0か
否か判定され、Yes のときには、S33おいて、旋回状
態であると判定され、フラグFtが1にセットされ、そ
の後終了する。また、S32の判定結果がNoのときに
は、S34において非旋回状態と判定され、フラグFt
が0に設定され、その後終了する。
【0026】次に、前記S6において加減速状態を判定
する加減速判定処理について、図5を参照しつつ説明す
る。最初に、前輪車輪速Vw1,Vw2を時間微分した
前輪車輪加速度AVw1,AVw2が演算され(S4
0)、次に、前輪車輪加速度AVw1,AVw2の絶対
値がどちらも所定値a以上か否か判定され(S41)、
その判定結果がYes のときには、S42において、加減
速状態と判定され、フラグFadが1にセットされて終
了し、また、S41の判定結果がNoのときには、S43
において、非加減速状態と判定され、フラグFadが0
に設定されて終了する。
【0027】次に、前記S7において低μ路走行状態を
判定する低μ路判定処理について、図6を参照しつつ説
明する。最初に、S50において、車速V(車体速)が
前輪車輪速Vw1,Vw2の平均値として演算される。
次に、S51において、後輪3のスリップ率SL3=
(Vw3−V)/Vと、後輪4のスリップ率SL4=
(Vw4−V)/Vとが演算される。次に、S52にお
いて、スリップ率SL3,SL4がどちらも所定値SL
0以上か否か判定され、Yes のときには、低μ路走行と
判定され、フラグFμが1にセットされて終了し、ま
た、S52の判定結果がNoのときには、S54において
高μ路と判定され、フラグFμが0に設定されて終了す
る。
【0028】次に、S8において悪路走行状態か否か判
定する悪路判定処理について、図7を参照しつつ説明す
る。最初に、S60において、前輪車輪速Vw1,Vw
2を用いて、前輪車輪加速度AVw1,AVw2が演算
され、次に、加減速フラグFadが0か否か(つまり、
加減速状態でないか否か)判定され(S61)、加減速
状態のときにはS2へリターンし、また、加減速状態で
ないときには、S62において、フラグFaが1か否か
判定される。そして、フラグFaが1でないときには、
S63において、カウンタM,Nが0にセットされ、且
つ、タイマTcがリセット後スタートされ、次に、フラ
グFaが1にセットされ(S64)、S65へ移行す
る。尚、S62の判定でYes のときには、S62からS
65へ移行する。
【0029】S65においては、前輪1の車輪加速度A
Vw1の絶対値が所定値Ao以上か否か判定され、その
判定がYes のときには、S66へ移行して、カウンタM
がインクリメントされる。S67においては、前輪2の
車輪加速度AVw2の絶対値が所定値Ao以上か否か判
定され、その判定がYes のときには、S68へ移行し
て、カウンタNがインクリメントされる。次に、S69
では、タイマTcの計時時間Tcが所定時間T0以上に
なったか否か判定され、所定時間T0経過するまでは、
S69からS2へリターンするのを繰り返し、計時時間
Tcが所定時間T0以上になると、S69からS70へ
移行し、S70においてフラグFaが0にリセットさ
れ、次に、S71において、カウンタMのカウント値M
が所定値m以下で、且つ、カウンタNのカウント値Nが
所定値m以下か否か判定される。
【0030】S71の判定がYes のときには、S73に
おいて良路と判定され、フラグFakが0に設定されて
終了し、また、S71の判定がNoのときには、S72に
おいて悪路と判定され、フラグFakが1に設定されて
終了する。つまり、悪路走行時には、従動輪1,2の車
輪速が変動しやすくなることに鑑み、左右の各前輪1,
2の車輪加速度や減速度が所定時間T0内に、異常に大
きくなる回数をカウントして、そのカウント値M,Nか
ら悪路走行状態を判定するようにしてある。
【0031】次に、前記コントロールユニット50で実
行されるタイヤ空気圧判定処理のフローチャートについ
て、図8〜図10を参照して説明する。このタイヤ空気
圧判定処理は、自動車の走行時には常時実行される処理
であり、この処理が開始されると、最初にカウンタJが
0にリセットされ(S80)、次に、前記初期値設定処
理におけるS3と同様に、車輪速パルスP1〜P4の読
込みとカウントを介して、4輪の1回転時間T1〜T4
が演算されてバッファに格納される(S81)。次に、
S82において、前記4輪の1回転時間T1〜T4を用
いて、4輪の車輪速Vw1,Vw2,Vw3,Vw4が
演算されてメモリに格納される。
【0032】次に、S83において、図10に示す定常
走行判定処理が実行されるが、この処理は、旋回判定処
理と加減速判定処理と悪路判定処理とからなり、これら
の処理は、前記図4、図5、図7と同様であるので、そ
の説明を省略する。次に、S84において、フラグF
t,Fad,Fakが全て0か否か判定し、その判定が
Yes のとき、つまり、旋回中や加減速中や悪路走行中で
ない場合には、S85において、前記車輪速Vw1〜V
w4のうちの最大車輪速Vwmaxと、残り3輪の平均
車輪速Vwmとが演算され、次に、S86においてVw
max≧Vwm(1+α)か否か判定する。尚、例え
ば、α=0.05である。
【0033】何れかの車輪のタイヤがバーストした時
や、何れかの車輪がテンパータイヤ(補助輪)の場合に
は、その車輪の動半径が極端に小さいために、車輪速が
その他の車輪の比較して5%以上大きくなることに鑑
み、それを検知する為にS86の判定を行う。S86の
判定が No のときにはS87へ移行するが、Yes のとき
には図9のS96へ移行する。S86の判定が No の場
合、S87において、メモリに格納される1回転時間T
1〜T4に、前記S81で得た1回転時間T1〜T4を
付与して、そのデータがメモリに格納される。
【0034】次に、S88においては、カウンタJがイ
ンクリメントされて、S89へ移行する。一方、S84
の判定で No のときには、S90において今回のデータ
T1〜T4がバッファから消去され、その後S81へ移
行する。次に、S89において、カウンタJのカウント
値Jが所定数N0(例えば、N0=200)以上か否か
判定し、その判定が No のときにはS81へリターン
し、また、その判定がYes のときには、S91へ移行す
る。図9に示すように、S91において、所定数N0分
の4輪の1回転時間T1〜T4の平均値Tm1〜Tm4
が演算され、次にS92において、空気圧判定変数D
が、図示の演算式,つまり、前記S15と同様の演算式
により演算され、次に、S93において、前記のように
求めた空気圧判定変数Dと、初期値設定処理で求めた初
期値D0との差の絶対値が、所定値Δ以上か否か判定す
る。
【0035】何れかの車輪のタイヤ空気圧が低下する
と、その車輪の動半径が小さくなって、1回転時間の平
均値Tm1〜Tm4が小さくなるため、S93の判定を
介して、タイヤ空気圧の低下を検知することができる。
S93の判定がYes の場合には、S94においてカウン
タKがインクリメントされ、次に、S95において、カ
ウンタKのカウント値Kが所定数n(例えば、n=5)
以上か否か判定し、その判定が No のときはリターンす
る。S95の判定がYes のとき、つまり、S93の判定
がn回連続してYes となった場合に、タイヤ空気圧が低
下したことが確実であるので、S96〜S98を介し
て、警報を出力するように構成してある。
【0036】即ち、S96においてタイヤ空気圧異常と
判定し、次にS97において、初期値設定処理を禁止す
る為にフラグFを1にセットし、次に、S98において
ワーニングランプ56が所定時間点灯され、その後リタ
ーンする。一方、S93の判定が No のときには、S9
9においてタイヤ空気圧正常と判定し、次にS100に
おいてフラグFを0にリセットするとともにカウンタK
を0にリセットし、その後リターンする。尚、前記1回
転時間の平均値Tm1〜Tm4の代わりに、所定数N0
分の4輪の1回転時間T1〜T4の加算値を用いてもよ
い。尚、S93〜S98及びワーニングランプ56が第
1警報手段に相当し、また、S85、S86、S96〜
S98及びワーニングランプ56が第2警報手段に相当
する。
【0037】次に、以上説明したタイヤ空気圧判定装置
の作用について説明する。判定変数の初期値設定処理に
おいて、旋回、加減速、低μ路走行、悪路走行時のデー
タT1〜T4を消去するため、初期値の精度を高めるこ
とができる。車輪1回転毎に、S86の判定を実行し、
最大車輪速Vwmaxがその他の3輪の平均車輪速Vw
mよりも、所定比率以上大きいときに、タイヤ空気圧異
常と判定しワーニングランプ56により警報を出力する
ように構成したので、何れかの車輪のタイヤがバースト
したときには、直ちに警報してドライバーに注意を喚起
することができる。
【0038】しかも、S93の判定が、連続的にn回Ye
s となったときに、タイヤ空気圧異常と判定して警報を
出力するように構成したので、車輪速の誤差により、誤
判定するのを確実に防止してタイヤ空気圧判定の信頼性
を高めることができる。加えて、禁止手段に相当するS
97とS1のステップを介して、タイヤ空気圧異常時に
おける初期値設定処理を禁止するように構成したので、
タイヤ空気圧が異常の状態で初期値D0を誤設定するの
を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るタイヤ空気圧判定装置と
その関連装置の構成図である。
【図2】タイヤ空気圧判定装置の初期値設定処理のフロ
ーチャートの一部である。
【図3】タイヤ空気圧判定装置の初期値設定処理のフロ
ーチャートの残部である。
【図4】図2のフローチャートの旋回判定処理のフロー
チャートである。
【図5】図2のフローチャートの加減速判定処理のフロ
ーチャートである。
【図6】図2のフローチャートの低μ路判定処理のフロ
ーチャートである。
【図7】図2のフローチャートの悪路判定処理のフロー
チャートである。
【図8】タイヤ空気圧判定装置のタイヤ空気圧判定処理
のフローチャートの一部である。
【図9】タイヤ空気圧判定装置のタイヤ空気圧判定処理
のフローチャートの残部である。
【図10】図8のS83の定常走行判定処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1,2 前輪(従動輪) 3,4 後輪(駆動輪) 50 コントロールユニット 51,52,53,54 車輪速センサ 55 初期設定スイッチ 56 ワーニングランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−305011(JP,A) 特開 昭54−33772(JP,A) 実開 平1−73002(JP,U) 実開 平2−38302(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の4輪の車輪速センサの検出信号を
    用いてタイヤ空気圧の低下を検知して警報を出力するタ
    イヤ空気圧判定装置において、 前記車輪速センサの検出信号を用いてタイヤ空気圧の低
    下を判定する空気圧判定手段を備え、 前記空気圧判定手段は、対角線上の1対の車輪ともう1
    対の車輪の車輪速の偏差に関する値に基づいてタイヤ空
    気圧の低下を判定する第1判定手段と、この第1判定手
    段により空気圧低下と判定されたときに警報を出力する
    第1警報手段と、前記車輪速センサの検出信号を受け
    4輪のうちの最大車輪速となる車輪の車輪速と他の車輪
    の平均車輪速との比率に関する値に基づいてタイヤ空気
    圧の低下を判定する第2判定手段と、この第2判定手段
    により空気圧低下と判定された後に警報を出力する第2
    警報手段とを備え、 前記第2判定手段が空気圧正常と判定した後、前記第1
    判定手段により空気圧低下を判定する ことを特徴とする
    タイヤ空気圧判定装置。
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