JP3283334B2 - 丸編機における除塵装置 - Google Patents

丸編機における除塵装置

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    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B35/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, knitting machines, not otherwise provided for
    • D04B35/32Devices for removing lint or fluff

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸編機において編成部
(ヤーンキャリア部,シリンダー部,ダイアル部,およ
び編針部)および編成部上部に設けられている給糸装
置、糸ガイドおよび糸切断事故検出装置で発生し、集積
する繊維屑を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】編成部付近に集積する繊維屑は編成中に
編地に編み込まれて編み傷となったり、針損傷の原因に
もなっている。この繊維屑を除去するための多くの発明
および考案が知られている。
【0003】例えば、本願出願人自身の実公平3-39
504号の発明は、エヤー噴出管を回転シリンダーおよ
びダイアルの回転速度よりも減速させる減速手段と、前
記エヤー噴出管に首振り運動を行わせる手段とを組み合
わせて設けたことを特徴としている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】上記先行発明の除塵装
置は、エヤー噴出管を回転させる減速手段(駆動手段)
を予め編機本体に組み込まなければならないために作業
性が損なわれている。また、一旦、編機本体に組み込ま
れると、取付け、取り外しが困難であるため既存機に容
易に取り付けることができなかった。本発明は新製また
は既存いずれの編機であっても簡単に編機本体に取り付
けられ、かつ、廉価な除塵装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本願
請求項第1項の発明に係わる除塵装置は、回転シリンダ
ーと同方向または逆方向に交互に回転する少なくとも1
本のエヤー噴出管を設け、このエヤー噴出管の先端開口
部からエヤーを噴出させて除塵する除塵装置において、
エヤー噴出管の移動で撓むようにエヤー噴出管の一端と
連結され、かつ、他端が固定されている渦巻状可動管
と、エヤー噴出管の移動を支持する回動支持手段と、回
動支持手段を回動させる駆動伝達手段と、駆動手段とを
設けたことを特徴とする。本願請求項第2項の発明に係
わる除塵装置は、回転シリンダーと同方向または逆方向
に交互に回転する少なくとも1本のエヤー噴出管を設
け、このエヤー噴出管の先端開口部からエヤーを噴出さ
せて除塵する除塵装置において、エヤー噴出管の移動で
撓むようにエヤー噴出管の一端と連結され、かつ、他端
が固定されている螺旋状可動管と、エヤー噴出管の移動
を支持する回動支持手段と、回動支持手段を回動させる
駆動伝達手段と、駆動手段とを設けたことを特徴とす
る。エヤー噴出管の移動を支持する回動支持手段は、可
動管を収容し、かつ、エヤー噴出管を有する環状ボック
スを備えているようなものである。本願請求項第項に
係わる除塵装置は、回転シリンダーと同方向または逆方
向に交互に回転する少なくとも1本のエヤー噴出管を設
け、このエヤー噴出管の先端開口部からエヤーを噴出さ
せて除塵する除塵装置において、エヤー噴出管を有する
従動ホイールと、従動ホイールおよび回転不能な主ホイ
ールに巻回された渦巻状の可動管と、主ホイールと同軸
線上に設けられた駆動ホイールと、駆動ホイールによっ
て前記従動ホイールを回転させる駆動伝達手段と、駆動
手段とを設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本願請求項第1項の除塵装置によれば、回転シ
リンダーと同方向または逆方向に交互に回転する少なく
とも1本のエヤー噴出管を設け、このエヤー噴出管の先
端開口部からエヤーを噴出させて除塵する。その際、一
端がエヤー噴出管と連結され、かつ、他端が固定されて
いる可動管が、エヤー噴出管の移動で撓むことにより、
エヤー噴出管の運動量を保証する。本願請求項第5項に
係わる除塵装置によれば、回転不能な主ホイールに巻回
された渦巻状の可動管を引き出したり、復帰させたりす
ることにより、エヤー噴出管を有する従動ホイールの運
動量を保証する。
【0007】
【実施例】以下、添付の図面に基づき本発明の実施例を
説明する。図1に示す丸編機において、複数本のレッグ
1によって支持されたベッド2上に編成部3が設置され
ている。編成部3はシリンダー針部4と、ダイアル針部
5と、ヤーンキャリア部6とを備えている。
【0008】ダイアル針部5のダイアル7は、機軸9に
固着されたダイアル支承盤8上に取り付けられている。
機軸9の外側は、内筒支持盤10と、さらにその外側に
遊嵌された外筒支持盤11が入れ子になっている。内筒
支持盤10は、ベアリング(図示せず)により支持され
ている。外筒支持盤11は、上方に向かって大径部12
になっており、その大径部12が複数のサポート部材1
3により支持されている。大径部12の直下には、本発
明の第1実施例に係わる除塵装置14が取り付けられて
いる。
【0009】除塵装置14は、図2,図3に示すよう
に、渦巻状に巻かれているエヤー可動管15と、エヤー
噴出管16と、エヤー可動管15を収容し、かつ、エヤ
ー噴出管16を有する回動支持手段17と、回動支持手
段を回転させる駆動伝達手段18と、駆動手段19から
なる。これらの構成部品からなる除塵装置14は、編機
本体とは別装置として単独に取り付け、取り外しが可能
である。
【0010】エヤー可動管15は断面チャンネル型の環
状ボックス20に収容されている。環状ボックス20の
上部には、一部分に開口部を設けるように環状ボックス
20の内径側部から中心方向に張り出した中空円板21
が取り付けられている。環状ボックス20の上方には駆
動伝達手段18(例えばチェーン機構またはベルト機
構)および駆動手段19(例えばモータ)が設けられて
いる。
【0011】駆動伝達手段18がチェーン機構の場合、
図2に示すように、前記中空円板21の大径部に巻回さ
れたローラチェーン23がアタッチメント22などによ
り取付られ、モータ19と同軸上のスプロケットホイー
ル24と噛合している。モータ19はカバー55に取り
付けられてあり、モータ19自身が前記外筒支持盤11
の凹所12a(図1参照)に収容されている。
【0012】前記中空円板21の内径部は、複数個のガ
イドローラ25によって支持されている。ガイドローラ
25はL型のブラケット26に取り付けられてあり、ブ
ラケット26は、カバー55に取り付けられている。な
お、前記環状ボックス20、中空円板21およびカバー
55は、予め取付け、取り外しが可能なるように2ない
し3個に分割されている。
【0013】前記環状ボックス20の上部には、環状ボ
ックスを突出して第1ジョイント27がカバー55に固
着またはボルトなどにより取り付けられている。第1ジ
ョイント27の上下には、第2ジョイント28,第3ジ
ョイント29がそれぞれ連結されている。第2ジョイン
ト28はビニールチューブ30を介して図示していない
圧縮エヤー源に連結されている。第3ジョイント29は
渦巻状に巻回されたエヤー可動管15と連結されてい
る。このエヤー可動管15の他端は第4ジョイント31
に連結されている。第4ジョイント31は、環状ボック
ス20の底部を貫通して固着またはボルトにより取り付
けられた第5ジョイント32に連結している。第5ジョ
イント32には、前記エヤー噴出管16が連結されてい
る。エヤー噴出管16は1本図示されているが、複数本
(例えば2本〜5本)取り付けることもできる。また、
エヤー噴出位置も、編針部だけでなく、給糸装置、糸ガ
イドおよび糸切断事故検出装置その他であってもよい。
【0014】エヤー噴出管16は、ノズル33および中
継管34,35、ジョイント36からなる。設置場所に
よっては、ノズル33とジョイント36とを直接に接続
して使用することもできる。中継管34,35は金属、
プラスチックなどの非弾性材料またはビニールチューブ
などの弾性材料からなる。本実施例では、中継管34,
35をナットで取り付け、逆L型に曲げられた中継管3
4がジョイント36と接続して編成部に向けられて取り
付けられている。ノズル33はビニールチューブなどの
弾性材料からなり、その一端がジョイント36などの接
続金具で取り付けられ、他端が開口状態で遊端となって
いる。ノズル33は弾性材料で構成されているため、エ
ヤーが流れるとき前後左右に不規則に運動する。
【0015】モータ19に通電したとき、モータの回転
はスプロケットホイール24と噛合するローラチェーン
23に伝達されるので、中空円板21およびこれに接続
された環状ボックス20を回転させる。このとき、エヤ
ー可動管15の一端である第5ジョイント32及びエヤ
ー噴出管16は回転するが、エヤー可動管15の他端で
ある第1ジョイント27は固定されているので、環状ボ
ックス20の回転方向によって渦巻状のピッチ間が狭め
られるかまたは拡大する。しかし、エヤー可動管15の
変形量に限界があるので、環状ボックスは同じ方向に回
転させ続けることはできず、逆回転させるための機構が
必要となる。いずれの方向へも最大回転角度は360度
即ち1回転程度である。逆回転させるのは、例えば、環
状ボックスの回転角度を検知して一定角度に達したと
き、または、予め設定した回転時間が経過したときとす
ることができる。環状ボックス20の回転角度を検知す
る場合、図示していないが、環状ボックス20と、カバ
ー55にレバー機構を設けることによりレバーをリミッ
トスイッチに当接させればよい。また、環状ボックス2
0の回転時間を予め設定する場合、タイマなどの計時手
段を用いることにより一定時間毎にモータを正・逆回転
させればよい。
【0016】エヤー噴出管16は、回転シリンダーと同
方向または逆方向に交互に回転する環状ボックス20に
伴なって回転し、先端開口部が不規則運動をしながら編
成部周辺部をエヤーにより除塵する。
【0017】図4は本発明の第2実施例に係わる除塵装
置40を示したものであり、第2実施例が第1実施例と
異なるところは、エヤー可動管41が螺旋状になってい
ることである。回動支持手段42は、螺旋状のエヤー可
動管41を収容しているため環状ボックス43が縦方向
に長くなっている。この除塵装置40は第1実施例の装
置と同様に作動する。
【0018】図5は本発明の第3実施例に係わる除塵装
置50を示したものであり、第1実施例,第2実施例と
異なるところは、第3実施例では、エヤー可動管51が
主ホイール52および従動ホイール53に巻回されてい
ることである。
【0019】除塵装置50は、渦巻状のエヤー可動管5
1と、エヤー可動管51を巻回する主ホイール52およ
び従動ホイール53と、従動ホイール53に設けられた
第1実施例,第2実施例と同様のエヤー噴出管16と、
主ホイール52および従動ホイール53を回転させる駆
動伝達手段54(例えばベルト機構、チェーン機構)
と、駆動手段18(例えばモータ)からなる。
【0020】主ホイール52は、例えば、主ホイール上
面とカバー55にそれぞれプレートを取り付けてボルト
で固定されている。主ホイール52に巻回されたエヤー
可動管51は、例えば、板状コイルバネと抱き合わせる
ことにより、可動管の一端が引き出された後、元の状態
に復帰するようにする。
【0021】エヤー可動管51の末端は、主ホイール5
2の中央底部に取り付けられたエルボ56と連通してい
る。エルボ56はビニールチューブ29を介してエヤー
供給源に連結されている。主ホイール52上には、駆動
伝達手段54と駆動手段19が設けられている。駆動伝
達手段54がベルト機構の場合、ベルト57が駆動ホイ
ール58と従動ホイール53に巻回されている。駆動ホ
イール58は、モータ19に取り付けられ、駆動ホイー
ルの底部が回転可能なるように主ホイール52に嵌合さ
れている。モータ19はカバー55に取り付けられてあ
り、モータ19自身が前記外筒支持盤11の凹所12a
(図1参照)に収容されている。
【0022】従動ホイール53には、主ホイール52に
巻回された可動管51の一部分が巻回されている。従動
ホイール53は、取り付け、取り外しが可能なるように
2分割されてあって、例えばプレート(図示せず)をホ
イールの上下面に当てがってネジなどにより取り付け
る。
【0023】前記可動管51の末端は、従動ホイール5
3の外側底部に取り付けられているジョイント60と連
通している。従動ホイール53は、回転可能なるように
内径部を複数個のガイドローラ59により支持されてい
る。ガイドローラ59はカバー55に取り付けられてい
る。
【0024】モータ19に通電したとき、モータ19の
回転は駆動ホイール58に伝達され、ベルト57を介し
て従動ホイール53を回転させ、それに伴って、主ホイ
ール52の可動管51を引き出す。駆動ホイール58
は、第1,第2実施例と同様の手段により、一定角度ま
たは一定時間の回転の後に逆回転する。逆回転のとき、
引き出されていたエヤー可動管51は、前記した板状コ
イルバネの弾性により元の状態に復帰する。
【0025】エヤー噴出管16は、回転シリンダーと同
方向または逆方向に交互に回転する従動ホイール53に
伴なって回転し、先端開口部が不規則運動をしながら編
成部周辺部をエヤーにより除塵する。
【0026】
【発明の効果】編機本体と一体的に取り付けられた従来
の除塵装置に比べ、本発明の除塵装置は編機本体とは別
装置として設けることができるので、取付け、取り外し
が簡便に実施でき、しかも、廉価なものが得られる。さ
らに新製または既存いずれの編機に対しても容易に取り
付けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる丸編機における除
塵装置を示した編成要部一部断面図である。
【図2】図1の除塵装置の拡大断面図である。
【図3】渦巻状の可動管のみを抜粋して示した平面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例に係わる除塵装置の拡大断
面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係わる除塵装置の拡大断
面図である。
【符号の説明】
3...編成部 14,40,50・・・除塵装置 15,41,51・・・可動管手段(可動管) 16・・・エヤー噴出管 17,42・・・回動支持手段 18,54・・・駆動伝達手段 19・・・駆動手段(モータ) 20,43・・・環状ボックス 52・・・主ホイール 53・・・従動ホイール 58・・・駆動ホイール

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転シリンダーと同方向または逆方向
    に交互に回転する少なくとも1本のエヤー噴出管を設
    け、このエヤー噴出管の先端開口部からエヤーを噴出さ
    せて除塵する除塵装置(14)において、 エヤー噴出管(16)の移動で撓むようにエヤー噴出管
    の一端と連結され、かつ、他端が固定されている渦巻状
    可動管(15)と、エヤー噴出管(16)の移動を支持
    する回動支持手段(17)と、回動支持手段を回動させ
    る駆動伝達手段(18)と、駆動手段(19)とを設け
    たことを特徴とする丸編機における除塵集塵。
  2. 【請求項2】 回転シリンダーと同方向または逆方向に
    交互に回転する少なくとも1本のエヤー噴出管を設け、
    このエヤー噴出管の先端開口部からエヤーを噴出させて
    除塵する除塵装置(40)において、 エヤー噴出管(16)の移動で撓むようにエヤー噴出管
    の一端と連結され、かつ、他端が固定されている螺旋状
    可動管(41)と、エヤー噴出管(16)の移動を支持
    する回動支持手段(42)と、回動支持手段を回動させ
    る駆動伝達手段(18)と、駆動手段(19)とを設け
    たことを特徴とする丸編機における除塵集塵。
  3. 【請求項3】 エヤー噴出管(16)の移動を支持する
    回動支持手段(1742)が、可動管(15,41)を
    収容し、かつ、エヤー噴出管(16)を有する環状ボッ
    クス(20,43)を備えている請求項1又は2に記載
    の装置。
  4. 【請求項4】 回転シリンダーと同方向または逆方向に
    交互に回転する少なくとも1本のエヤー噴出管を設け、
    このエヤー噴出管の先端開口部からエヤーを噴出させて
    除塵する除塵装置(50)において、エヤー噴出管(1
    6)を有する従動ホイール(53)と、従動ホイール
    (53)および回転不能な主ホイール(52)に巻回さ
    れた渦巻状の可動管(51)と、主ホイール(52)と
    同軸線上に設けられた駆動ホイール(58)と、駆動ホ
    イールによって前記従動ホイール(53)を回転させる
    駆動伝達手段(54)と、駆動手段(19)とを設けた
    ことを特徴とする丸編機における除塵装置。
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