JP3280318B2 - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP3280318B2
JP3280318B2 JP20318598A JP20318598A JP3280318B2 JP 3280318 B2 JP3280318 B2 JP 3280318B2 JP 20318598 A JP20318598 A JP 20318598A JP 20318598 A JP20318598 A JP 20318598A JP 3280318 B2 JP3280318 B2 JP 3280318B2
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    • B65D2585/68—Containers, packaging elements or packages specially adapted for particular articles or materials for machines, engines, or vehicles in assembled or dismantled form
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Packages (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装体、特に、乾
電池などの円筒状商品の包装体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、乾電池などの円筒状商品の包装体
としては、台紙に複数個の乾電池を並べて載せ、全体の
乾電池を覆う大きさの箱状の合成樹脂製フィルムの周囲
の裾部分を台紙の表面に熱圧着させて形成したブリスタ
ーパックタイプや、台紙の上に複数個の乾電池を縦方向
に並べて載せ、これらの乾電池全体を台紙とともにシュ
リンクフィルムで覆い、これを加熱収縮させて形成した
シュリンクパックタイプが採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したブ
リスターパックタイプやシュリンクパックタイプの包装
体においては、台紙から合成樹脂製フィルムを分離する
ことが困難であり、台紙を再利用することができないば
かりか、廃棄物処理が困難になるという欠点がある。
【０００４】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、台紙のみを用いて乾電池などの円筒状商品
をその中身を確認できるように一部露出させて包装する
ことのできる包装体を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１記
載の包装体は、前吊下板の下端縁に、上前面板、下面
板、後吊下板が順に折り目を介して連設されるととも
に、上前面板の左右側端縁のうち、その上部を除く左右
側端縁にそれぞれ側面板、糊代片が順に折り目を介して
連設され、また、上前面板に開口部が形成されるととも
に、前吊下板の上部および後吊下板の下部に上下対称な
ハンガー用穴が形成され、さらに、一方の糊代片と対向
する後吊下板の側端縁部にコ字状の切裂用ミシン目によ
る切離部が形成されてなり、前吊下板と後吊下板が貼着
され、また、一方の糊代片と後吊下板の切離部が貼着さ
れるとともに、他方の糊代片と後吊下板が貼着されるこ
とにより、長手方向を左右に向けて上下に並べた複数本
の円筒状商品の周囲が上前面板、下面板、後吊下板およ
び左右の側面板を介して包囲されるとともに、複数本の
円筒状商品の円筒面側の一部が上前面板の開口部を通し
て露出されることを特徴とするものである。
【０００６】また、請求項３記載の包装体は、前吊下板
の下端縁に、上前面板、下面板、後吊下板が順に折り目
を介して連設されるとともに、上前面板の左右側端縁の
うち、その上部を除く左右側端縁にそれぞれ側面板、糊
代片が順に折り目を介して連設され、また、上前面板か
ら下面板にわたって上下に間隔をおいて２個の開口部が
形成されるとともに、前吊下板の上部および後吊下板の
下部に上下対称なハンガー用穴が形成され、さらに、一
方の側面板と糊代片にそれらを２個の開口部に合わせて
上下に区画する切裂用ミシン目が形成されるとともに、
切裂用ミシン目が形成された一方の糊代片と対向する後
吊下板の側端縁部にコ字状の切裂用ミシン目による２個
の切離部が形成されてなり、前吊下板と後吊下板が貼着
され、また、一方の糊代片と後吊下板の各切離部がそれ
ぞれ貼着されるとともに、他方の糊代片と後吊下板が貼
着されることにより、長手方向を左右に向けて上下に並
べた複数本の円筒状商品の周囲が上前面板、下面板、後
吊下板および左右の側面板を介して包囲されるととも
に、複数本ずつの円筒状商品の円筒面側の一部が上前面
板と下面板にわたる各開口部を通してそれぞれ露出され
ることを特徴とするものである。
【０００７】さらに、請求項５記載の包装体は、前吊下
板の下端縁に、前周面板、後面板、上面板、後吊下板が
順に折り目を介して連設されるとともに、前周面板の左
右側端縁のうち、その上部および下部を除く左右側端縁
にそれぞれ側面板、糊代片が順に折り目を介して連設さ
れ、また、前周面板に上下に間隔をおいて２個の開口部
が形成されるとともに、前吊下板の上部および後吊下板
の下部に上下対称なハンガー用穴が形成され、さらに、
一方の側面板と糊代片にそれらを２個の開口部に合わせ
て上下に区画する切裂用ミシン目が形成されるととも
に、切裂用ミシン目が形成された一方の糊代片と対向す
る後面板の側端縁部にコ字状の切裂用ミシン目による２
個の切離部が形成されてなり、前吊下板と後吊下板が貼
着され、また、一方の糊代片と後面板の各切離部がそれ
ぞれ貼着されるとともに、他方の糊代片と後面板が貼着
されることにより、長手方向を左右に向けて上下に並べ
た複数本の円筒状商品の周囲が前周面板、後面板、上面
板および左右の側面板を介して包囲されるとともに、各
円筒状商品の円筒面側の一部が前周面板の各開口部を通
してそれぞれ露出されることを特徴とするものである。
【０００８】この構成において、前周面板に上下に間隔
をおいて上下対称な略Ｈ字状切れ目がそれぞれ形成さ
れ、上方の略Ｈ字状切れ目による上下のフラップおよび
下方の略Ｈ字状切れ目による上下のフラップがそれぞれ
折り目に沿って折り込まれて２個の開口部が形成され、
これら上方の略Ｈ字状切れ目による下ラップおよび下方
の略Ｈ字状切れ目による上フラップによって各円筒状商
品が上下に仕切られる構成としてもよい。
【０００９】さらに、前周面板の上部および下部近傍に
上下に間隔をおいて複数本の凹部が形成され、円筒状商
品の円筒面に沿って湾曲可能とすることが好ましい。
【００１０】また、前吊下板および後吊下板は、円筒状
商品の重心上で貼着されていることが好ましい。
【００１１】またさらに、左右の側面板の上下側端縁
に、それぞれ補強用フラップが折り目を介して形成され
ているとともに、それぞれの補強用フラップはその折り
目に沿ってＬ字状に折り込まれる構造とすることが好ま
しい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて説明する。
【００１３】図１乃至図３には、本発明の包装体１の第
１実施形態が示されており、この包装体１の実施形態
は、複数本の円筒状商品、具体的には、２本の単３形乾
電池Ｂをその長手方向を左右に向けて上下に並べ、それ
らの円筒面側の一部を露出させた状態でその周囲を包装
するものであり、ハンガーＨ（図３参照）に中身を確認
できるように吊り下げて陳列する際に使用される。
【００１４】この包装体１の実施形態は、図１の展開図
において、ハンガー用穴２ｘを上端部に形成した前吊下
板２の下端縁に、上前面板３、下面板４、前吊下板２の
ハンガー用穴２ｘと上下対称なハンガー用穴５ｘを下端
部に形成した後吊下板５が順に折り目ａ，ｂ，ｃを介し
て連設されるとともに、前記上前面板３の左右側端縁の
うち、その上部を除く左右側端縁にそれぞれ側面板６
（Ｌ，Ｒ）、糊代片７（Ｌ，Ｒ）が順に折り目ｄ，ｅを
介して連設されている。
【００１５】そして、前述の上前面板３には、開口部３
ｘ（図３参照）が形成されている。この開口部３ｘは、
前吊下板２との折り目ａから下面板４との折り目ｂの近
傍にわたって上下方向に形成された一対の切れ目ｆ，ｆ
およびこれら一対の切れ目ｆ，ｆ間を結んで水平方向に
形成された切れ目ｇからなる略Ｈ字状切れ目によって上
フラップ３１、下フラップ３２を形成し、これらの上フ
ラップ３１および下フラップ３２をそれぞれ折り込むこ
とにより形成される。ここで、略Ｈ字状切れ目を構成す
る一対の切れ目ｆ，ｆの間隔は、単３形乾電池Ｂの長さ
よりも短い幅に設定されている他、切れ目ｆ，ｆの下端
間を結んで折り目ｈが形成されている。
【００１６】また、包装体１を組み立てる際、一方の糊
代片７Ｌが対向することになる後吊下板５の一方の側端
縁部には、コ字状の切裂用ミシン目ｊが形成され、この
コ字状の切裂用ミシン目ｊによって切離部５１が形成さ
れている。
【００１７】一方、上前面板３の上部には、間隔をおい
て複数本の凹部ｋが上フラップ３１を除いて形成されて
おり、後述するように、乾電池Ｂの円筒面に沿わせて湾
曲させることができるものである。
【００１８】この包装体１は、台紙を前述したように裁
断するとともに、折り目や切裂用ミシン目および切れ目
などの形成加工を行い、所定部分を貼着して組み立てる
ことにより形成される。
【００１９】以下、この包装体１の組み立て手順につい
て説明する。まず、前吊下板２に対して上前面板３を上
フラップ３１を除いて折り目ａに沿って谷折りするとと
もに、上前面板３に対して下面板４を折り目ｂに沿っ
て、また、下面板４に対して後吊下板５を折り目ｃに沿
ってそれぞれ山折りし、さらに、上前面板３に対して側
面板６（Ｌ，Ｒ）を折り目ｄに沿って山折りするととも
に、各側面板６（Ｌ，Ｒ）に対してそれぞれ糊代片７
（Ｌ，Ｒ）を折り目ｅに沿って谷折りする（図２参
照）。
【００２０】次いで、前吊下板２の背面と後吊下板５の
背面をそれらのハンガー用穴２ｘ，５ｘを合わせて貼着
するとともに、上フラップ３１の背面を後吊下板５の背
面に貼着する。さらに、下フラップ３２を折り目ｈに沿
って山折りした後、一方の糊代片７Ｌの背面を後吊下板
５のコ字状の切裂用ミシン目ｊで区画された切離部５１
の背面に貼着し、一方の側面を閉鎖する。この際、上前
面板３の上部は、凹部ｋによって乾電池Ｂの円筒面に沿
うように湾曲する。この後、開放されている他方の側面
から上フラップ３１が貼着された後吊下板５、開口部３
ｘが形成された上前面板３、下フラップ３２および一方
の側面板６Ｌによって区画された空間に２本の単３形乾
電池Ｂを供給した後、他方の糊代片７Ｒの背面を後吊下
板５の背面に貼着し、他方の側面を閉鎖する。
【００２１】この結果、図３に示すように、２本の単３
形乾電池Ｂは、それらの円筒面側が開口部３ｘを除く上
前面板３、下フラップ３２および後吊下板５によって包
囲されるとともに、それらの端面側が左右の側面板６
Ｌ，６Ｒによって包囲され、この際、２本の単３形乾電
池Ｂの円筒面側の一部が上前面板３に形成された開口部
３ｘを通して露出されるものである。このように２本の
単３形乾電池Ｂを包装した包装体１をハンガーＨに吊る
して陳列した場合、開口部３ｘを通して乾電池Ｂの中身
を確認することができるとともに、乾電池Ｂを脱落させ
ることなく保持することができるものである。
【００２２】なお、包装体１がハンガーＨに懸吊された
状態から地上に落下したとしても、後吊下板５の周囲が
前吊下板２や糊代片７（Ｌ，Ｒ）と貼着されて二重構造
となっている他、下フラップ３２を乾電池Ｂのクッショ
ンとして機能させることから、落下時の衝撃に十分に耐
えることができる。この際、２本の乾電池Ｂの円筒面側
の左右端縁部を支持する上前面板３は、開口部３ｘによ
って折り目ｈ，ｂ間の幅の連結部分を備えて略Ｕ字状に
形成されていることにより、乾電池Ｂの落下衝撃によっ
て上前面板３の切れ目ｆに沿う端縁部を浮き上がらせる
ように作用したとしても、その端縁部の剛性を確保して
強固に支持することができ、上前面板３によって乾電池
Ｂを確実に支持して包装体１から乾電池Ｂが離脱するの
を防止することができる。
【００２３】一方、乾電池Ｂを購入した消費者は、後吊
下板５に形成された切裂用ミシン目ｊに沿って切り裂け
ば、糊代片７Ｌとの貼着部分である切離部５１を後吊下
板５から切り離すことができ、その後、糊代片７Ｌを把
持して側面板６Ｌとともに持ち上げて乾電池Ｂの一方の
端面に対応する側面を開放させることにより、この開放
部を通して２本の単３形乾電池Ｂを取り出すことができ
る。
【００２４】そして、乾電池Ｂが取り出された包装体１
は、全て台紙で形成されていることから、分別収集が容
易になるとともに、再生紙に利用することができる。ま
た、仮に焼却するとしても、プラスチックのように焼却
炉を傷めることはない。
【００２５】なお、前述した実施形態においては、上前
面板３に略Ｈ字状切れ目を形成し、この略Ｈ字状切れ目
によって形成される上フラップ３１および下フラップ３
２をそのまま使用することにより、切断片の発生を抑え
るとともに、後吊下板５を補強するように構成したが、
このような上下のフラップ３１，３２を折り込んで形成
される開口部３ｘに限定するものではない。例えば、上
前面板３にコ字状切れ目を形成し、このコ字状切れ目に
よるフラップを折り込んで開口部を形成してもよい。こ
の場合、乾電池Ｂは、直接下面板４で支持されることに
なる。また、後吊下板５の補強が必ずしも必要でない場
合は、方形の打ち抜き片が発生することになるが、打ち
抜きにより開口部を形成することもできる。
【００２６】ところで、前述した実施形態においては、
２本の単３形乾電池Ｂを包装する包装体１について例示
したが、２本を越える本数の単３形乾電池Ｂを包装する
こともできる。以下、４本の単３形乾電池Ｂを包装する
包装体１の実施形態について、図４および図５に基づい
て説明する。
【００２７】なお、先に図１乃至図３に示した包装体１
の第１実施形態の部材と同一の部材については、同一の
符号を用いるものとする。
【００２８】この包装体１の実施形態においても、図４
の展開図において、ハンガー用穴２ｘを上端部に形成し
た前吊下板２の下端縁に、上前面板３、下面板４、前吊
下板２のハンガー用穴２ｘと上下対称なハンガー用穴５
ｘを下端部に形成した後吊下板５が順に折り目ａ，ｂ，
ｃを介して連設されるとともに、前記上前面板３の左右
側端縁のうち、その上部を除く左右側端縁にそれぞれ側
面板６（Ｌ，Ｒ）、糊代片７（Ｌ，Ｒ）が順に折り目
ｄ，ｅを介して連設されている。
【００２９】そして、前述の上前面板３から下面板４に
かけて、上下に間隔をおいて２個の開口部３ｘ（図５参
照）が形成されている。このうち、上方の開口部３ｘ
は、前吊下板２との折り目ａから上前面板３の略中央部
にわたって上下方向に形成された一対の切れ目ｆ，ｆお
よびこれら一対の切れ目ｆ，ｆ間を結んで水平方向に形
成された切れ目ｇからなる略Ｈ字状切れ目によって上フ
ラップ３３、下フラップ３４を形成し、これらの上フラ
ップ３３および下フラップ３４をそれぞれ折り込むこと
により形成される。また、下方の開口部３ｘは、上前面
板３の略中央部から下面板４を経て後吊下板５との折り
目ｃにわたって上下方向に形成された一対の切れ目ｆ，
ｆおよびこれら一対の切れ目ｆ，ｆ間を結んで水平方向
に形成された切れ目ｇからなる略Ｈ字状切れ目によって
上フラップ３５、下フラップ３６を形成し、これらの上
フラップ３５および下フラップ３６をそれぞれ折り込む
ことにより形成される。
【００３０】ここで、各略Ｈ字状切れ目を構成する一対
の切れ目ｆ，ｆの間隔は、単３形乾電池Ｂの長さよりも
短い幅に設定されている他、上方の切れ目ｆ，ｆの下端
間および下方の切れ目ｆ，ｆの上端間を結んでそれぞれ
折り目ｈが形成されている。さらに、上下の開口部３
ｘ、すなわち、上下の略Ｈ字状切れ目は、上下対称に形
成されている。
【００３１】また、一方の側面板６Ｌおよび糊代片７Ｌ
には、前述した２個の開口部３ｘに合わせて側面板６Ｌ
および糊代片７Ｌを上下に区画する切裂用ミシン目ｍが
形成されている。さらに、包装体１を組み立てる際、前
述した切裂用ミシン目ｍが形成された一方の糊代片７Ｌ
が対向することになる後吊下板５の一方の側端縁部に
は、コ字状の切裂用ミシン目ｊが上下に間隔をおいて２
個形成されており、これらの切裂用ミシン目ｊによって
２個の切離部５１が形成されている。
【００３２】一方、上前面板３の上部には、間隔をおい
て複数本の凹部ｋが上フラップ３３を除いて形成されて
おり、後述するように、乾電池Ｂの円筒面に沿わせて湾
曲させることができるものである。
【００３３】このように裁断されるとともに、折り目や
切裂用ミシン目および切れ目などの形成加工が施された
包装体１を組み立てる場合は、前吊下板２に対して上前
面板３を上方の略Ｈ字状切れ目による上フラップ３３を
除いて折り目ａに沿って谷折りするとともに、上前面板
３に対して下面板４を折り目ｂに沿って、また、下面板
４に対して後吊下板５を折り目ｃに沿ってそれぞれ下方
の略Ｈ字状切れ目による下フラップ３６を除いて山折り
し、さらに、上前面板３に対して側面板６（Ｌ，Ｒ）を
折り目ｄに沿って山折りするとともに、各側面板６
（Ｌ，Ｒ）に対してそれぞれ糊代片７（Ｌ，Ｒ）を折り
目ｅに沿って谷折りする。
【００３４】次いで、前吊下板２の背面と後吊下板５の
背面をそれらのハンガー用穴２ｘ，５ｘを合わせて貼着
するとともに、上方の略Ｈ字状切れ目による上フラップ
３３の背面および下方の略Ｈ字状切れ目による下フラッ
プ３６の背面をそれぞれ後吊下板５の背面に貼着する。
さらに、上方の略Ｈ字状切れ目による下フラップ３４お
よび下方の略Ｈ字状切れ目による上フラップ３５をそれ
ぞれ折り目ｈに沿って山折りした後、一方の糊代片７Ｌ
の背面を後吊下板５のコ字状の切裂用ミシン目ｊで区画
された２個の切離部５１の背面に貼着し、一方の側面を
閉鎖する。この際、上前面板３の上部は、凹部ｋによっ
て乾電池Ｂの円筒面に沿うように湾曲する。この後、開
放されている他方の側面から、上方の略Ｈ字状切れ目に
よる上フラップ３３が貼着された後吊下板５、上方の開
口部３ｘが形成された上前面板３、上方の略Ｈ字状切れ
目による下フラップ３４および一方の側面板６Ｌによっ
て区画された空間および下方の略Ｈ字状切れ目による下
フラップ３６が貼着された後吊下板５、下方の開口部３
ｘが形成された上前面板３と下面板４、下方の略Ｈ字状
切れ目による上フラップ３５および一方の側面板６Ｌに
よって区画された空間にそれぞれ２本ずつ単３形乾電池
Ｂを供給した後、他方の糊代片７Ｒの背面を後吊下板５
の背面に貼着し、他方の側面を閉鎖する。
【００３５】この結果、図５に示すように、２本ずつ計
４本の単３形乾電池Ｂは、それらの円筒面側が開口部３
ｘを除く上前面板３と下面板４および後吊下板５によっ
て包囲されるとともに、それらの端面側が左右の側面板
６Ｌ，６Ｒによって包囲され、この際、２本ずつの単３
形乾電池Ｂの円筒面側の一部が上前面板３と下面板４に
わたって形成された上下の開口部３ｘ，３ｘを通して露
出されるものである。このように２本ずつ計４本の単３
形乾電池Ｂを包装した包装体１をハンガーＨに吊るして
陳列した場合、開口部３ｘを通して乾電池Ｂの中身を確
認することができるとともに、乾電池Ｂを脱落させるこ
となく保持することができるものである。
【００３６】なお、包装体１がハンガーＨに懸吊された
状態から地上に落下したとしても、後吊下板５の周囲が
前吊下板２や糊代片７（Ｌ，Ｒ）と貼着されて二重構造
となっている他、上方の略Ｈ字状切れ目による下フラッ
プ３４および下方の略Ｈ字状切れ目による上フラップ３
５を乾電池Ｂのクッションとして機能させることから、
落下時の衝撃に十分に耐えることができる。この際、２
本ずつ計４本の乾電池Ｂの円筒面側の左右端縁部を支持
する上前面板３および下面板４は、上下の開口部３ｘに
よって折り目ｈ，ｈ間の幅の連結部分を備えて略Ｈ字状
に形成されていることにより、乾電池Ｂの落下衝撃によ
って上前面板３および下面板４の切れ目ｆに沿う端縁部
を浮き上がらせるように作用したとしても、その端縁部
の剛性を確保して強固に支持することができ、上前面板
３および下面板４によって乾電池Ｂを確実に支持して包
装体１から乾電池Ｂが離脱するのを防止することができ
る。
【００３７】一方、乾電池Ｂを購入した消費者は、後吊
下板５の一方の切裂用ミシン目ｊに沿って切り裂けば、
糊代片７Ｌとの貼着部分である一方の切離部５１を後吊
下板５から切り離すことができ、その後、切り離した側
の切離部５１と糊代片７Ｌを把持して持ち上げ、糊代片
７Ｌおよび側面板６Ｌを上下に区画する切裂用ミシン目
ｍに沿って切り裂き、２本ずつの乾電池Ｂのうち、一方
の乾電池Ｂの一方の端面に対応する側面を開放させるこ
とにより、この開放部を通して２本の単３形乾電池Ｂを
取り出すことができる。
【００３８】また、４本の乾電池Ｂを一度に必要とする
場合は、後吊下板５の各切裂用ミシン目ｊに沿って切り
裂き、２個の切離部５１を後吊下板５から切り離し、そ
のまま糊代片７Ｌを把持して側面板６Ｌとともに持ち上
げて乾電池Ｂの一方の端面に対応する側面を開放させ、
この開放部を通して４本の乾電池Ｂを取り出せばよい。
【００３９】この実施形態においても、包装体１は全て
台紙で形成されていることから、分別収集が容易になる
とともに、再生紙に利用することができる。
【００４０】なお、図４および図５に示した実施形態に
おいては、２本ずつの単３形乾電池Ｂを区画して計４本
の単３形乾電池Ｂを包装する包装体１を例示したが、２
本ずつに限らず、３本以上ずつ区画してその２倍の本数
の乾電池Ｂを包装するようにしてもよい。
【００４１】さらに、前述した実施形態においては、単
３形乾電池を包装する包装体１について例示したが、複
数本の単４形乾電池を包装する包装体に応用することも
できる。
【００４２】ところで、前述した実施形態においては、
単３形乾電池もしくは単４形乾電池を包装する包装体１
について例示したが、次に、単２形乾電池を包装する包
装体１１の実施形態について図６および図７に基づいて
説明する。
【００４３】この包装体１１の実施形態は、図６の展開
図において、ハンガー用穴１２ｘを上端部に形成した前
吊下板１２の下端縁に、前周面板１３、後面板１４、上
面板１５、前吊下板１２のハンガー用穴１２ｘと上下対
称なハンガー用穴１６ｘを下端部に形成した後吊下板１
６が順に折り目ａ，ｂ，ｃ，ｃ１を介して連設されると
ともに、前記上前面板１３の左右側端縁のうち、その上
部および下部を除く左右側端縁にそれぞれ側面板１７
（Ｌ，Ｒ）、糊代片１８（Ｌ，Ｒ）が順に折り目ｄ，ｅ
を介して連設されている。
【００４４】そして、前述の前周面板１３には、上下に
間隔をおいて２個の開口部１３ｘ（図７参照）が形成さ
れている。このうち、上方の開口部１３ｘは、前吊下板
１２との折り目ａから前周面板１３の略中央部にわたっ
て上下方向に形成された一対の切れ目ｆ，ｆおよびこれ
ら一対の切れ目ｆ，ｆ間を結んで水平方向に形成された
切れ目ｇからなる略Ｈ字状切れ目によって上フラップ１
３１、下フラップ１３２を形成し、これらの上フラップ
１３１および下フラップ１３２をそれぞれ折り込むこと
により形成される。また、下方の開口部１３ｘは、前周
面板１３の略中央部から後面板１４との折り目ｃの近傍
にわたって上下方向に形成された一対の切れ目ｆ，ｆお
よびこれら一対の切れ目ｆ，ｆ間を結んで水平方向に形
成された切れ目ｇからなる略Ｈ字状切れ目によって上フ
ラップ１３３、下フラップ１３４を形成し、これらの上
フラップ１３３および下フラップ１３４をそれぞれ折り
込むことにより形成される。
【００４５】ここで、各略Ｈ字状切れ目を構成する一対
の切れ目ｆ，ｆの間隔は、単２形乾電池Ｂの長さよりも
短い幅に設定されている他、上方の切れ目ｆ，ｆの下端
間および下方の切れ目ｆ，ｆの上端間を結んでそれぞれ
折り目ｈが形成され、また、下方の切れ目ｆ，ｆの下端
間を結んで折り目ｉが形成されている。さらに、上下の
開口部１３ｘ、すなわち、上下の略Ｈ字状切れ目は、上
下対称に形成されている。
【００４６】また、一方の側面板１７Ｌおよび糊代片１
８Ｌには、前述した２個の開口部１３ｘに合わせて側面
板１７Ｌおよび糊代片１８Ｌを上下に区画する切裂用ミ
シン目ｍが形成されている。さらに、包装体１１を組み
立てる際、前述した切裂用ミシン目ｍが形成された一方
の糊代片１８Ｌが対向することになる後面板１４の一方
の側端縁部には、コ字状の切裂用ミシン目ｊが上下に間
隔をおいて２個形成されており、これらの切裂用ミシン
目ｊによって２個の切離部１４１が形成されている。
【００４７】一方、前周面板１３の上部および下部に
は、間隔をおいて複数本の凹部ｋが上方の略Ｈ字状切れ
目による上下のフラップ１３１，１３２および下方の略
Ｈ字状切れ目による上下のフラップ１３３，１３４を含
めて形成されており、後述するように、乾電池Ｂの円筒
面に沿わせて湾曲させることができるものである。
【００４８】このような包装体１１を組み立てる場合
は、前吊下板１２に対して前周面板１３を上方の略Ｈ字
状切れ目による上フラップ１３１を除いて折り目ａに沿
って谷折りするとともに、前周面板１３に対して後面板
１４を折り目ｂに沿って、また、後面板１４に対して上
面板１５を折り目ｃに沿ってそれぞれ山折りし、さら
に、上面板１５に対して後吊下板１６を折り目ｃ１に沿
って谷折りする。一方、前周面板１３に対して側面板１
７（Ｌ，Ｒ）を折り目ｄに沿って山折りするとともに、
各側面板１７（Ｌ，Ｒ）に対してそれぞれ糊代片１８
（Ｌ，Ｒ）を折り目ｅに沿って谷折りする。
【００４９】次いで、前吊下板１２の背面と後吊下板１
６の背面をそれらのハンガー用穴１２ｘ，１６ｘを合わ
せて貼着するとともに、上方の略Ｈ字状切れ目による上
下のフラップ１３１，１３２をそれぞれ折り目ａ，ｈに
沿って山折りする。また、下方の略Ｈ字状切れ目による
上下のフラップ１３３，１３４をそれぞれ折り目ｈ，ｉ
に沿って山折りする。この後、一方の糊代片１８Ｌの背
面を後面板１４のコ字状の切裂用ミシン目ｊで区画され
た２個の切離部１４１の背面に貼着し、一方の側面を閉
鎖する。この際、前周面板１３の上部および下部は、凹
部ｋによって乾電池Ｂの円筒面に沿うように湾曲する。
次いで、開放されている他方の側面から、後面板１４、
上方の略Ｈ字状切れ目による上下のフラップ１３１，１
３２、上方の開口部１３ｘが形成された前周面板１３お
よび一方の側面板１７Ｌによって区画された空間および
後面板１４、下方の略Ｈ字状切れ目による上下のフラッ
プ１３３，１３４、下方の開口部１３ｘが形成された前
周面板１３および一方の側面板１７Ｌによって区画され
た空間にそれぞれ１本ずつ単２形乾電池Ｂを供給した
後、他方の糊代片１８Ｒの背面を後面板１４の背面に貼
着し、他方の側面を閉鎖する。
【００５０】この結果、図７に示すように、１本ずつ計
２本の単２形乾電池Ｂは、それらの円筒面側が開口部１
３ｘを除く前周面板１３と後面板１４および上面板１５
によって包囲されるとともに、それらの端面側が左右の
側面板１７Ｌ，１７Ｒによって包囲され、この際、各単
２形乾電池Ｂの円筒面側の一部が前周面板１３に形成さ
れた上下の開口部１３ｘ，１３ｘを通して露出されるも
のである。このように１本ずつ計２本の単２形乾電池Ｂ
を包装した包装体１１をハンガーＨに吊るして陳列した
場合、開口部１３ｘを通して乾電池Ｂの中身を確認する
ことができるとともに、乾電池Ｂを脱落させることなく
保持することができるものである。
【００５１】この場合、前吊下板１２と前周面板１３と
の折り目ａおよび上面板１５と後吊下板１６との折り目
ｃ１は、それぞれ側面板１７（Ｌ，Ｒ）の高さの１／２
に相当する高さ位置、すなわち、単２形乾電池Ｂの半径
に相当する高さ位置で略接するように設定されているこ
とから、貼着された前吊下板１２および後吊下板１６
は、単２形乾電池Ｂの長手方向軸線上にほぼ位置するも
のである。このため、包装体１１をハンガーＨに懸吊し
た場合、単２形乾電池Ｂの重心位置と懸吊位置との距離
がほぼ０となり、前後方向に傾斜することなく懸吊する
ことが可能となる。
【００５２】なお、包装体１１がハンガーＨに懸吊され
た状態から地上に落下したとしても、前吊下板１２と後
吊下板１６が貼着され、後面板１４の周囲が糊代片１８
（Ｌ，Ｒ）と貼着されて二重構造となっている他、上方
の略Ｈ字状切れ目による上下のフラップ１３１，１３２
および下方の略Ｈ字状切れ目による上下のフラップ１３
３，１３４を乾電池Ｂのクッションとして機能させるこ
とから、落下時の衝撃に十分に耐えることができる。こ
の際、各乾電池Ｂの円筒面側の左右端縁部を支持する前
周面板１３は、上下の開口部１３ｘによって折り目ｈ，
ｈ間の幅の連結部分を備えて略Ｈ字状に形成されている
ことにより、乾電池Ｂの落下衝撃によって前周面板１３
の切れ目ｆに沿う端縁部を浮き上がらせるように作用し
たとしても、その端縁部の剛性を確保して強固に支持す
ることができ、前周面板１３によって乾電池Ｂを確実に
支持して包装体１１から乾電池Ｂが離脱するのを防止す
ることができる。
【００５３】一方、乾電池Ｂを購入した消費者は、後面
板１４の一方の切裂用ミシン目ｊに沿って切り裂けば、
糊代片１８Ｌとの貼着部分である一方の切離部１４１を
後面板１４から切り離すことができ、その後、切り離し
た側の切離部１４１と糊代片１８Ｌを把持して持ち上
げ、糊代片１８Ｌおよび側面板１７Ｌを上下に区画する
切裂用ミシン目ｍに沿って切り裂き、２本の乾電池Ｂの
うち、一方の乾電池Ｂの一方の端面に対応する側面を開
放させることにより、この開放部を通して１本の単２形
乾電池Ｂを取り出すことができる。
【００５４】また、２本の乾電池Ｂを一度に必要とする
場合は、後面板１４の各切裂用ミシン目ｊに沿って切り
裂き、２個の切離部１４１，１４１を後面板１４から切
り離し、そのまま糊代片１８Ｌを把持して側面板１７Ｌ
とともに持ち上げて乾電池Ｂの一方の端面に対応する側
面を開放させ、この開放部を通して２本の乾電池Ｂを取
り出せばよい。
【００５５】この実施形態においても、包装体１は全て
台紙で形成されていることから、分別収集が容易になる
とともに、再生紙に利用することができる。
【００５６】なお、図６および図７に示した実施形態に
おいては、２本の単２形乾電池Ｂをそれぞれ区画して包
装する包装体１１を例示したが、２本の単１形乾電池を
それぞれ区画して包装する場合に応用することもでき
る。
【００５７】このように、単２形乾電池あるいは単１形
乾電池を包装するには図６および図７に示した実施形態
が適用されるが、これらの乾電池が複数個包装されるこ
とから、全体としての重量が大きくなる。このため、落
下時における衝撃は単３形乾電池等に比べ、さらに大き
くなることを考慮し、その衝撃を緩和するとともに、包
装体から乾電池が飛び出すことを防ぐ構成を付加するこ
とが好ましい。その例として、図８には単２形乾電池用
の包装体の実施形態を、図９には単１形乾電池用の包装
体の実施形態をそれぞれ示す。
【００５８】まず、図８の構成は、図６に示す構成にお
いて、左右の側面板１７（Ｌ，Ｒ）の上下側端縁にそれ
ぞれ補強用フラップ１９（Ｌ，Ｒ）、２０（Ｌ，Ｒ）が
折り目ｐ１〜ｐ４を介して形成された構成とした点が異
なるのみで、他の構成は同様である。
【００５９】また、図９の構成においても、図６に示す
構成において、左右の側面板１７（Ｌ，Ｒ）の上下側端
縁にそれぞれ補強用フラップ２１（Ｌ，Ｒ）、２２
（Ｌ，Ｒ）が折り目ｓ１〜ｓ４を介して形成された構成
とした点が異なるのみで、他の構成は同様である。
【００６０】これらの実施の形態において、補強用フラ
ップ１９（Ｌ，Ｒ）、２０（Ｌ，Ｒ）、２１（Ｌ，
Ｒ）、２２（Ｌ，Ｒ）の幅は上面板１５の幅ｔ１，ｔ２
以下であればよく、補強用フラップ１９（Ｌ，Ｒ）、２
０（Ｌ，Ｒ）、２１（Ｌ，Ｒ）、２２（Ｌ，Ｒ）をＬ字
状に折り込んだとき、これらの補強用フラップは上面板
１５に密着し、乾電池はその端部をＬ字状に覆われた状
態で包装される。以上の構成により、乾電池の包装はよ
り強固なものとなり、上記したように、落下時における
衝撃を緩和することができるとともに、包装体から乾電
池が飛び出すことを防ぐことができる。
【００６１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、台紙のみ
で形成された包装体によって乾電池などの複数本の円筒
状商品を脱落させることなく、かつ、開口部を通して中
身を確認できるように包装することができるとともに、
分別収集が容易になり、再生紙に利用することが可能と
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の包装体の第１実施形態の展開図であ
る。
【図２】図１の包装体の組み立て工程を示す斜視図であ
る。
【図３】図１の包装体を組み立てた状態を示す斜視図で
ある。
【図４】本発明の包装体の第２実施形態の展開図であ
る。
【図５】図４の包装体を組み立てた状態を示す斜視図で
ある。
【図６】本発明の包装体の第３実施形態の展開図であ
る。
【図７】図６の包装体を組み立てた状態を示す斜視図で
ある。
【図８】本発明の包装体の他の第３実施形態の展開図で
ある。
【図９】本発明の包装体のさらに他の第３実施形態の展
開図である。
【符号の説明】
１，１１ 包装体 ２，１２ 前吊下板 ２ｘ，１２ｘ ハンガー用穴 ３ 上前面板 ３ｘ 開口部 ３１，３３，３５，１３１，１３３ 上フラップ ３２，３４，３６，１３２，１３４ 下フラップ ４ 下面板 ５，１６ 後吊下板 5x,16x ハンガー用穴 6(L,R),17(L,R) 側面板 7(L,R),18(L,R) 糊代片 13 前周面板 14 後面板 15 上面板 19(L,R),20(L,R),21(L,R),22(L,R) 補強用フラップ a,b,c,,c1,d,e,h,i,p1,p2,p3,p4,s1,s2,s3,s4 折り目 f,g 切れ目 j,m 切裂用ミシン目
フロントページの続き (72)発明者 中野 久 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平９−295670（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−255672（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−72927（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−324549（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−35064（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−39720（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−155923（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−167769（ＪＰ，Ｕ) 実用新案登録2536921（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭52−47654（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭48−793（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 73/00 B65D 5/52 H01M 2/10 B65D 85/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 前吊下板の下端縁に、上前面板、下面
    板、後吊下板が順に折り目を介して連設されるととも
    に、上前面板の左右側端縁のうち、その上部を除く左右
    側端縁にそれぞれ側面板、糊代片が順に折り目を介して
    連設され、また、上前面板に開口部が形成されるととも
    に、前吊下板の上部および後吊下板の下部に上下対称な
    ハンガー用穴が形成され、さらに、一方の糊代片と対向
    する後吊下板の側端縁部にコ字状の切裂用ミシン目によ
    る切離部が形成されてなり、前吊下板と後吊下板が貼着
    され、また、一方の糊代片と後吊下板の切離部が貼着さ
    れるとともに、他方の糊代片と後吊下板が貼着されるこ
    とにより、長手方向を左右に向けて上下に並べた複数本
    の円筒状商品の周囲が上前面板、下面板、後吊下板およ
    び左右の側面板を介して包囲されるとともに、複数本の
    円筒状商品の円筒面側の一部が上前面板の開口部を通し
    て露出されることを特徴とする包装体。
  2. 【請求項２】 前記上前面板に略Ｈ字状切れ目が形成さ
    れ、この略Ｈ字状切れ目による上フラップが後吊下板に
    貼着されるとともに、その下フラップが折り目に沿って
    折り込まれて開口部が形成されることを特徴とする請求
    項１記載の包装体。
  3. 【請求項３】 前吊下板の下端縁に、上前面板、下面
    板、後吊下板が順に折り目を介して連設されるととも
    に、上前面板の左右側端縁のうち、その上部を除く左右
    側端縁にそれぞれ側面板、糊代片が順に折り目を介して
    連設され、また、上前面板から下面板にわたって上下に
    間隔をおいて２個の開口部が形成されるとともに、前吊
    下板の上部および後吊下板の下部に上下対称なハンガー
    用穴が形成され、さらに、一方の側面板と糊代片にそれ
    らを２個の開口部に合わせて上下に区画する切裂用ミシ
    ン目が形成されるとともに、切裂用ミシン目が形成され
    た一方の糊代片と対向する後吊下板の側端縁部にコ字状
    の切裂用ミシン目による２個の切離部が形成されてな
    り、前吊下板と後吊下板が貼着され、また、一方の糊代
    片と後吊下板の各切離部がそれぞれ貼着されるととも
    に、他方の糊代片と後吊下板が貼着されることにより、
    長手方向を左右に向けて上下に並べた複数本の円筒状商
    品の周囲が上前面板、下面板、後吊下板および左右の側
    面板を介して包囲されるとともに、複数本ずつの円筒状
    商品の円筒面側の一部が上前面板と下面板にわたる各開
    口部を通してそれぞれ露出されることを特徴とする包装
    体。
  4. 【請求項４】 前記上前面板と下面板にわたって上下に
    間隔をおいて上下対称な略Ｈ字状切れ目がそれぞれ形成
    され、上方の略Ｈ字状切れ目による上フラップおよび下
    方の略Ｈ字状切れ目による下フラップがそれぞれ後吊下
    板に貼着されるとともに、上方の略Ｈ字状切れ目による
    下ラップおよび下方の略Ｈ字状切れ目による上フラップ
    がそれぞれ折り目に沿って折り込まれて２個の開口部が
    形成され、これら上方の略Ｈ字状切れ目による下ラップ
    および下方の略Ｈ字状切れ目による上フラップによって
    複数本ずつの円筒状商品が上下に仕切られることを特徴
    とする請求項３記載の包装体。
  5. 【請求項５】 前吊下板の下端縁に、前周面板、後面
    板、上面板、後吊下板が順に折り目を介して連設される
    とともに、前周面板の左右側端縁のうち、その上部およ
    び下部を除く左右側端縁にそれぞれ側面板、糊代片が順
    に折り目を介して連設され、また、前周面板に上下に間
    隔をおいて２個の開口部が形成されるとともに、前吊下
    板の上部および後吊下板の下部に上下対称なハンガー用
    穴が形成され、さらに、一方の側面板と糊代片にそれら
    を２個の開口部に合わせて上下に区画する切裂用ミシン
    目が形成されるとともに、切裂用ミシン目が形成された
    一方の糊代片と対向する後面板の側端縁部にコ字状の切
    裂用ミシン目による２個の切離部が形成されてなり、前
    吊下板と後吊下板が貼着され、また、一方の糊代片と後
    面板の各切離部がそれぞれ貼着されるとともに、他方の
    糊代片と後面板が貼着されることにより、長手方向を左
    右に向けて上下に並べた複数本の円筒状商品の周囲が前
    周面板、後面板、上面板および左右の側面板を介して包
    囲されるとともに、各円筒状商品の円筒面側の一部が前
    周面板の各開口部を通してそれぞれ露出されることを特
    徴とする包装体。
  6. 【請求項６】 前記前周面板に上下に間隔をおいて上下
    対称な略Ｈ字状切れ目がそれぞれ形成され、上方の略Ｈ
    字状切れ目による上下のフラップおよび下方の略Ｈ字状
    切れ目による上下のフラップがそれぞれ折り目に沿って
    折り込まれて２個の開口部が形成され、これら上方の略
    Ｈ字状切れ目による下ラップおよび下方の略Ｈ字状切れ
    目による上フラップによって各円筒状商品が上下に仕切
    られることを特徴とする請求項５記載の包装体。
  7. 【請求項７】 前記前周面板の上部および下部近傍に上
    下に間隔をおいて複数本の凹部が形成され、円筒状商品
    の円筒面に沿って湾曲可能であることを特徴とする請求
    項５記載の包装体。
  8. 【請求項８】 前記前吊下板および後吊下板は、円筒状
    商品の重心上で貼着されていることを特徴とする請求項
    ５記載の包装体。
  9. 【請求項９】 前記左右の側面板の上下側端縁に、それ
    ぞれ補強用フラップが折り目を介して形成されていると
    ともに、それぞれの補強用フラップはその折り目に沿っ
    てＬ字状に折り込まれることを特徴とする請求項５、
    ６、７または８に記載の包装体。
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