JPH052431Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として写真用フイルム等２個単位
で販売される商品を１箇の包装体として販売し、
使用に際してはこれを分割して使用するのに適し
た分割包装箱に関するものである。

〔従来技術〕 従来、写真用フイルム等の商品の如く２箇単位
で販売するのが一般化しているものは、１箇ごと
包装箱に収納されたものを、シユリンク包装、袋
づめ等で２箇単位として包装して販売していた。

したがつて、包装作業、包装資材等で無駄が多
く、煩雑となる欠点を有していた。

〔問題点を解決するための手段及び効果〕

本考案は、２箇の商品を仕切を有する１箇の包
装箱に収納して販売に供し、使用時はこれを分割
し１箇の商品を取り出すものであるが、分割後も
他の１箇の商品がほぼ完全な包装体として次の使
用時まで保存できる分割包装箱を提供するもので
あり、さらにこの分割包装箱は、一枚のブランク
シートから容易に組み立てが可能であり、別体の
中仕切等を一切取り付ける必要がないという特徴
を有するもので従来の如く、シユリンク包装や袋
等の包装作業や副資材を不要とする利点を有する
ものである。

以下、本考案を図示の実施例で具体的に説明す
る。

第２図は本考案の実施例を示すものであり、底
板１の左右に左側板２、右側板３を連設し、更に
左側板２には左天板４とミシン目切線９を介して
左接着片８を連設し、右側板３には右天板５、仕
切板６、仕切接着片７を連設したものであり、底
板１の上下には妻板１１，１１′を連接し、更に
各側板及び天板にはフラツプ１２，１２′，１３，
１３′，１４，１４′，１５，１５′をそれぞれ連
接し、左接着片８の上下にもフラツプ１６，１
６′を連接する。尚、符号１０は不連続切線によ
つて形成された切取片（通常はジツパーと呼ば
れ、以下ジツパーと称す）である。

以上の如く構成されたブランクシートを、第３
図で示す如く、先づ仕切接着片７を底板１上に、
ジツパー１０の外縁に添つて貼着する。次いで第
４図で示す如く左接着片８を仕切板６に貼着す
る。尚、左接着片８を右天板５上に貼着してもよ
い。この状態で各フラツプを内側に折込んでその
上から妻板１１，１１′を貼着すると第１図で示
す如き包装箱が出来上る。尚、この場合ジツパー
１０がフラツプに貼着することがないようにす
る。

この包装箱を使用する場合は、第５図で示す如
くジツパー１０を剥ぎ取り、ミシン目切線９を切
り取ると第６図で示すように、開口状態の箱体と
未開口状態の箱体に分離する。

即ち、本考案の分割包装箱は１箇の収納物を使
用した後で、残りの収納物を次の使用時までほぼ
完全な包装箱に収納した状態で保管することがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す分割包装箱の斜
視図、第２図は同上展開図、第３，４図は同上組
立過程を示す斜視図、第５図は使用時の状態を示
す斜視図、第６図は使用後の状態を示す斜視図で
ある。 １……底板、２……左側板、３……右側板、４
……左天板、５……右天板、６……仕切板、７…
…仕切接着片、８……左接着片、９……ミシン目
切線、１０……ジツパー、１１，１１′……妻板、
１２，１２′，１３，１３′，１４，１４′，１５，
１５′，１６，１６′……フラツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱内に固着された仕切板を有する包装箱におい
   て、底板１の左右に左側板２、右側板３を連設
   し、更に左側板２には左天板４とミシン目切線９
   を介して左接着片８を連設し、右側板３には右天
   板５、仕切板６、仕切接着片７をこの順に連設
   し、且つ左側板２、左天板４、左接着片８の各上
   下に夫々フラツプ１２，１２′，１４，１４′，１
   ６，１６′を連設し、また右側板３、右天板５の
   各上下に夫々フラツプ１３，１３′，１５，１
   ５′を連設し、前記仕切接着片７を底板１と貼着
   し、また、前記左接着片８を仕切板６、又は右天
   板５と貼着し、更に前記各フラツプ１２，１２′，
   １４，１４′，１６，１６′，１３，１３′，１５，
   １５′を内側に折り込んで、その上から前記底板
   １の上下に連設した妻板１１，１１′を貼着し、
   前記底板１及び妻板１１，１１′に、仕切板６に
   添つて連続するミシン目切線、ジツパー等のカツ
   ト手段を施し、包装箱を分割可能としたことを特
   徴とする分割包装箱。