JPH0454908Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の技術 従来、紙器内に収容する商品を保護する為に
は、商品に、別個に筒状のボール紙を巻いたり、
底部を二重にしたり等して落下の衝撃に耐えるよ
うにしていた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、袋状の中吊り容器を外箱と一体に形
成し、中に入る商品を宙吊りの状態で保護して、
尚且つ機械生産に適した紙器をその目的として開
発したものである。

問題を解決するための手段 本考案は、蓋版１、底版２及び差込片３，３′
を各々上下に設けた正面版４、背面版５及び側面
版６，７を折り筋８，９，１０に依つて形成する
箱体１１に於いて、前記背面版５の一側に折り筋
１２を介して糊付版１３を連設し、該糊付版１３
には切込折り筋１４を介して中吊り仕切版１５を
設け、この仕切版１５の下部には折り筋１６を介
して中央折り込線１８を有する底版１７を連結
し、更に前記底版１７の下部には折り筋１９を介
して糊付片２０を連設し、前記中吊り仕切版１５
の他側には各切込折り筋２１，２２，２３を介し
て各中吊り仕切版２４，２５，２６を各々連設
し、更に前記中吊り仕切版２６の他側には切込折
り筋２７を介して糊付版２８を連設したことを特
徴としている。

作 用 本考案は上述の如く構成した結果、中に収容し
た商品を箱体内で宙吊りするために、切込折り筋
２２を正折りして糊付版２８の表面に糊置きし、
次に糊付片２０の裏面に糊置きして中央折り込線
１８で底版１７を二つ折りし、中吊り仕切版２６
表面に糊付けし、更に折り筋１２を正折りして背
面版５上に糊付版２８を折り重ねて糊付けし、次
に糊付版１３の表面に糊置きして折り筋９を正折
りし、側面版６を折り重ねて糊付けしたものを引
き起して箱体１１を形成し、商品を中吊り容器２
９内に収容した後、蓋版１、底版２及び上下の各
差込片３，３′を各々差し込んで完成する。しか
も、底版１７に連設された糊付片２０は中吊り仕
切版２６の下部と接着するので、底版１７は中吊
り容器の中に収容される品物を確実に保持でき
る。

また、糊付版２８は背面版５と接着するので中
吊り容器の側部の強度を高くできる。

実施例 本考案の一実施例を図面に従い更に詳細に説明
するに、第１図は展開図を示すものであり、一枚
の塩ビ版又は、紙版等を打ち抜いて蓋版１、底版
２及び差込片３，３′を各々上下に設けた、正面
版４、背面版５及び各側面版６，７を折り筋８，
９、１０に依つて形成した箱体１１に於て、前記
背面版５の一側に折り筋１２で糊付版１３を連設
し、該糊付版には切込折り筋１４を介して中吊り
仕切版１５を設け、下辺の折り筋１６で中央折り
込線１８を有する底版１７を連結し、更に折り筋
１９に依つて糊付片２０を連設し、前記中吊り仕
切版１５の他側には各切込折り筋２１，２２，２
３によつて各中吊り仕切版２４，２５，２６を
各々連設し、更に切込折り筋２７で糊付版２８を
設けてある。

組立に際しては、第２図に示す如く切込折り筋
２２を正折りして糊付版２８の表面に糊置きし、
次いで第３図の如く糊付片２０の裏面に糊置きし
て中央折り込線１８で底版１７を二つ折りし、更
に第４図に示す如く、中吊り仕切版２６に糊置き
し、折り筋１２を正折りして背面版５を糊付版２
８に折り重ねて糊付けし、これを第５図に示す如
く、糊付版１３の表面に糊置きして折り筋９を正
折りし、側面版６を折り重ねて糊付けしたもの
を、第６図に示す様に引き起して、商品を中吊り
容器２９内に収容し、蓋版１、底版２及び上下
各々差込片３，３′を夫々差し込んで第７図の如
く完成する。

効 果 本考案は、上述の実施例の如く構成した結果、
次のような効果を生じる。

商品を袋状に内包出来る中吊り容器を外箱と一
体に形成したので、中に収容する商品を四側面及
び底面に空間部を設けて宙吊りの状態で保護し、
然も収容する商品の大きさに依つて中吊り容器の
長さを、外箱の大きさを変更せずに変えられ、尚
且つ機械生産に適した紙器を得られる。また、糊
付片２０は中吊り仕切版２６の下部と接着するの
で、底版１７は確実に中吊り容器の中に収容され
る品物を保持する。

更に、糊付版２８は背面版５と接着するので、
中吊り容器の側部の強度は高くなるので、中吊り
容器が変形することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の展開図、第２図乃至第５図は組立手順
を示す状態図、第６図は糊付けした箱体を立ち上
げた状態を示す斜視図、第７図は完成した状態を
示す斜視図である。 １……蓋版、２……底版、３，３′……差込片、
４……正面版、５……背面版、６，７……各側面
版、８，９，１０……折り筋、１１……箱体、１
２……折り筋、１３……糊付版、１４……切込折
り筋、１５……中吊り仕切版、１６……下辺の折
り筋、１７……底版、１８……中央折り込線、１
９……折り筋、２０……糊付片、２１，２２，２
３……各切込折り筋、２４，２５，２６……中吊
り仕切版、２７……切込折り筋、２８……糊付
版、２９……中吊り容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋版１、底版２及び差込片３，３′を各々上下
   に設けた正面版４、背面版５及び側面版６，７を
   折り筋８，９，１０に依つて形成する箱体１１に
   於いて、前記背面版５の一側に折り筋１２を介し
   て糊付版１３を連設し、該糊付版１３には切込折
   り筋１４を介して中吊り仕切版１５を設け、この
   仕切版１５の下部には折り筋１６を介して中央折
   り込線１８を有する底版１７を連結し、更に前記
   底版１７の下部には折り筋１９を介して糊付片２
   ０を連設し、前記中吊り仕切版１５の他側には各
   切込折り筋２１，２２，２３を介して各中吊り仕
   切版２４，２５，２６を各々連設し、更に前記中
   吊り仕切版２６の他側には切込折り筋２７を介し
   て糊付版２８を連設したことを特徴とする中吊り
   容器付き紙器。