JPH0128014Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は六面体箱体の正面板をハート形状とし、
バレンタイン用の贈り物やギフト用シヨーツ等の
収納に適した、興趣のあるハート形面を有する箱
に関するものである。

「従来の技術」 従来、この種箱には箱自体の形状をハート形と
したものがあるが、紙製のものは作製に手間がか
かり、合成樹脂製のものは材料費等が高価に付
き、いずれも箱自体の輸送及び保管に当たつて嵩
張り、また内容物を収納してから箱自体を箱詰め
する際に、周囲にハート形の凹凸を存するため、
別の内箱に収納してから箱詰めしなければなら
ず、無駄なくきつちりと箱詰めができない等の大
なる欠点を存した次第である。

「考案が解決しようとする問題点」 箱自体の作製に手間がかからず、材料費等が安
価で、而も箱自体の輸送及び保管に当たつて嵩張
らず、また箱詰めに際して別の内箱に収納する必
要なく、無駄なくきつちりと箱詰めができる、従
来技術の欠点を払拭した興趣のある紙箱を提供す
ることにある。

「問題点を解決するための手段」 箱自体の形状をハート形状とせず、箱自体を公
知の六面体形状とし、六面体箱体の正面板を側端
と、底面板を連設していない端部とで外方に突出
させ、ハート形状としたものである。

「作用」 公知の六面体箱体の正面板が外部に突出してハ
ート形状をしているので、興趣があり、正面板以
外は六面体箱体で、正面板のハート状出つ張りも
交互に隣り合う箱体の正面板の下面に挿入するこ
とができ、第６図に示すようにスペースの無駄な
くきつちりと箱詰めができるものである。

「実施例」 今、ここに本実施例の一例を示す添付図面につ
いて詳説する。

１は公知の六面体箱体で、背面板２の両側に折
目３，３を介して夫々上下端にフラツプ６，７を
付設した左側板４及び右側板５を連設し、左側板
４の側端に折目４ａを介して正面板８、右側板５
の側端に折目５ａを介して貼着片９を連設し、背
面板２上端と正面板８下端とに夫々折目２ａ，８
ａを介して先端に差込み片１２，１３を連設した
蓋板１０及び底面板１１を連設して成るものであ
る。１４，１５は突出部で、正面板８の側端８ｂ
及び上端８ｃに夫々該側端及び上端を直径とする
半円を正面板８の端部８ｂ，８ｃに付設し、正面
板８をハート形状とするものである。

本案は以上のような構成で、これを作製するに
当たつては、貼着片９内面に糊を塗布し、背面板
２を左側板４との連設折目において第４図に示す
ように内方に折曲し、正面板８の側方の突出部１
４基部に貼着して偏平状とするものである。次に
該偏平状としたものを組み立てるに当たつては、
左右側板４，５を折目３，３において背面板２よ
り起立させ、第５図に示すように背面板２、左右
側板４，５及び正面板８で筒形を成形し、左右側
板４，５の上下端のフラツプ６，６，７，７を内
方に折曲し、折目２ａ及び８ａにおいて夫々先端
の差込み片１２，１３を正面板８及び背面板２内
面に挿入し、前記筒形の上下開放部を上面板１０
及び底面板１１で閉塞し、第１図に示すようにハ
ート形面を有する箱として完成するものである。

「考案の効果」 本案は六面体箱体であるにかかわらず正面板が
ハート形状をしているため、興趣があり、バレン
タイン用のチヨコレート等の贈り物を収納した
り、ギフト用シヨーツ等を収納するのに最適であ
る。また前記のように箱自体の作製は従来の六面
体箱体と同様に簡単で、材料費等が安価であり、
箱自体の輸送及び保管に当たり、第４図に示すよ
うに偏平板に折畳むことができ、嵩張らず、該輸
送及び保管に当たつて便利である。更に第１図に
示すように完成した箱を箱詰めにする場合には、
該箱四個を相互に組合わせ、側方の突出部１４を
裏面に貼着した貼着片９と共に隣接する箱の上方
の突出部１５側の正面板８と差込み片１２との間
に挿入し、第６図に示すようにスペースの無駄な
くきつちりと外箱１６に箱詰めでき、その態様は
渦巻き状となり、特異であるため人目を引き、販
売促進が図れるものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本案実施の一例を示すものであり、
第１図は完成時斜視図、第２図は第１図の背面
図、第３図は展開図、第４図及び第５図は組み立
て途次の状態を示すもので、第４図は偏平状に折
畳んだ状態の平面図、第５図は筒状に成形したも
のの斜視図、第６図は使用状態の一例を示す斜視
図である。 １……六面体箱体、２……背面板、２ａ，３…
…折目、４……左側板、４ａ……折目、５……右
側板、５ａ……折目、６，７……フラツプ、８…
…正面板、８ａ……折目、８ｂ……側端、８ｃ…
…上端、９……貼着片、１０……蓋板、１１……
底面板、１２，１３……差込み片、１４，１５…
…突出部、１６……外箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面板２の両側に折目３，３を介して夫々上下
   端にフラツプ６，７を付設した左右側板４，５を
   連設し、左側板４の側端に正面板８、右側板５の
   側端に貼着片９を夫々連設し、背面板２及び正面
   板８の夫々上下端に、先端に差込み片１２，１３
   を連設した蓋板１０及び底面板１１を連設して成
   る公知六面体箱体１において、正面板８の側端及
   び上端を外方に突出して正面板８をハート形面と
   し、背面板２と左側板４との連設折目３におい
   て、左側板４と正面板８を背面板２と右側板５上
   に折曲し、貼着片９を正面板８の側端突出部１４
   基部に貼着したことを特徴とするハート形面を有
   する箱。