JPS6131940Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数個のトレー状容器に共通の蓋を施
して１個の包装体として輸送し、販売時には店頭
で簡単な作業により個々のトレー状容器として展
示用に供し得るようにしたものである。

従来、スーパーストアー等で商品を展示する場
合はＡ式の段ボール箱で輸送したものを、カツト
テープやナイフ等で箱を上下に分断し、上部を取
除いて下部をトレー状容器として展示に供してい
た。しかし輸送コストの関係から輸送用の段ボー
ル箱はある程度大きくしなければならず、これを
上下に分断して得たトレー状容器では売場のスペ
ースに合わない欠点があつた。

そこで本考案は売場のスペースに合わせたトレ
ー状容器を複数個まとめて輸送単位とし、これに
共通の新規な蓋を施して１個の包装体とすること
により、展示用、輸送用の両者の要求に合致する
ようにしたものである。

以下本考案を図示の実施例で具体的に説明する
と、第１図は３個のトレー状容器をまとめる場合
の本考案による蓋の展開図を示すものであり、天
板１の上下に側板２，２を連接すると共に集合す
るトレー状容器に対応する複数個の接着用フラツ
プ３（本実施例では３枚となる）を延設する。

又、両側板２，２には接着用フラツプ３に近接
してカツトテープ４を貼着する。尚、このカツト
テープに代るものとしてミシン目状切線を用いて
もよい。更に天板１の左右に妻板５，５を連接す
ると共にその上下にフラツプ６，６をそれぞれ延
設する。尚、図中符号７はカツトテープと各接着
用フラツプ３との間を結ぶミシン目である。

本考案は以上の如く構成されたフラツトプラン
７を、各フラツプ６を側板２の内面に貼着して第
２図で示す如く蓋ａとし、トレー状容器ｂを３個
一列横体としたものにかぶせ、接着用フラツプ３
を個々のトレー状容器ｂの底面に貼着して１個の
包装体として輸送用に供するものである。

次いでこれを展示用とする場合は第３図で示す
如くカツトテープ４によつて側面２，２を破断し
て蓋を取り去る。この場合第２図符号８で示す如
く切線によりカツトテープ４の引張り片を形成し
ておくとよい。

このようにすると第４図で示す如くトレー状容
器ｂを展示に供することができ、このまま３個連
接した状態で展示してもよく、ミシン目７を介し
て個々のトレー状容器ｂを分離し１個単位で展示
してもよい。尚、カツトテープ４を接着用フラツ
プ３に接して貼着しておくとカツトテープ４で側
板２を破断しただけでトレー状容器ｂは互に分離
した状態となる。

以上述べた如く本考案は複数個のトレー状容器
に共通の蓋を施すことにより少ない包装材料で、
極めて簡単に輸送用の集合包装体を得ることがで
きると共に展示用にも供し得るものである。

又、第５図は本考案の他の実施例を示すもので
あり蓋の側板２、天板１、側板２にカツト用テー
プ４′を、トレー状容器ｂが互に接した位置に貼
着したものである。このようにすると輸送後、展
示する前に蓋を施した状態のままで個々のトレー
状容器ｂを分離した状態で保管することができ
る。尚、この場合、分離した側面で内容品が露出
するが、これを防止するにはトレー状容器の分離
する側の側板を天板１まで延長するとよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例による蓋を示す展開
図、第２図は同上蓋を用いた実施例による組立過
程を示す斜視図、第３図は同上展示用としての使
用過程を示す斜視図、第４図は同上展示用として
の使用状態を示す斜視図、第５図は本考案の他の
実施例を示す斜視図である。 １……天板、２……側板、３……接着用フラツ
プ、４……カツトテープ、５……妻板、６……フ
ラツプ、ａ……蓋、ｂ……トレー状容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個のトレー状容器ｂを一列横体とし、これ
   に天板１、二枚の側板２，２及び二枚の妻板５，
   ５からなる蓋ａをかぶせ各側板２，２から一列横
   体のトレー状容器ｂの一つ一つに対応して延設し
   た接着用フラツプ３を個々のトレー状容器ｂの底
   面に接着し、両側板２，２にはその下辺に平行し
   てカツトテープ４又はミシン目状切線によるカツ
   ト手段を施したことを特徴とする展示用トレー状
   容器の集合包装体。