JPH0454098Y2 - - Google Patents

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JPH0454098Y2
JPH0454098Y2 JP12039788U JP12039788U JPH0454098Y2 JP H0454098 Y2 JPH0454098 Y2 JP H0454098Y2 JP 12039788 U JP12039788 U JP 12039788U JP 12039788 U JP12039788 U JP 12039788U JP H0454098 Y2 JPH0454098 Y2 JP H0454098Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、一部を取り除いて開封して内容物を
陳列することができる包装箱に関する。
(従来技術) 従来、例えば物品を包装する包装箱でありなが
ら、その包装箱の一部が該物品を販売の際に展示
するトレイとしても使用できる包装箱が知られて
いる。
これは例えば第14図に示すように段ボール等
を材料とし、方形の底板aと、該底板aの前後左
右側縁に連設する直立した側壁板b,c,d,e
と、上部を閉塞する一対の蓋板fとからなる直方
体状の包装箱であり、該側壁板b,c,d,eに
は、破断線gが全周にわたつて連続して設けられ
ている。
そして、レトルトパウチ食品、調味料または菓
子類等の偏平な形状の化粧箱に個別に包装された
物品が、その輸送時に前記包装箱の内容物として
包装される。通常、該内容物Aは輸送時の破損を
避けるために、前記包装箱内に積層されて横詰め
されており、第15図に示すように、前記破断線
gを破断し、蓋板fと側壁板b,c,d,eの一
部で構成された箱上部Bを取り除くことにより、
内容物Aは横詰めされた状態のまま、底板aと取
り除かれた側壁板b,c,d,eの残部で構成さ
れたトレイ状の箱下部B′の上に露出する。この
ような状態で内容物Aを店頭に展示する場合、内
容物Aが横詰めされた状態のままで展示すると、
その展示場所が高い場所等の場合に偏平な面に表
示された商品名等を消費者が確認できないため
に、該内容物Aの販売効率が低下するおそれがあ
る。それを避けるために、内容物Aを第16図に
示すように縦に並べ変える作業を行う必要があ
る。
このように、この包装箱は包装に使用した後、
その一部を取り除いて開封して店頭に内容物Aを
展示するトレイとしても使用できるものである
が、これを更に包装箱の開封後に内容物Aを並べ
変える手間を省いて見易い状態で陳列できるよう
にした包装箱が望まれていた。
(解決すべき課題) かかる不都合を解消し、本考案は、開封後に並
べ変えの手間をなくして開封と同時に内容物を見
易く展示することができる包装箱を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成すべく、本考案は、一対の隔
壁板を対面させて当接し、各隔壁板の両側に第一
側片を設け、互いに隣接する該第一側片を相反す
る方向に屈折させた中仕切体と、底壁板の前後縁
に側壁板を設け、更に両側壁板の前縁に蓋片を設
け、前記底壁板と蓋片の夫々の両側縁に接着剤を
塗布した耳片を設け、前記側壁板の両側縁に第二
側片を設け、前記底壁板に設けた耳片にその前後
を等分して横断する破断線を設け、該破断線を結
んで底壁板に折目線を設け、該折目線から間隔を
存し該折目線の前後位置において底壁板と該底壁
板の耳片にわたる二本の破断線を設け、前記蓋片
と該蓋片の耳片にわたつて側壁板側の側縁から間
隔を存する破断線を設けてなる外装板とからな
り、該外装板の底壁板の折目線に前記両隔壁板の
両下側縁を一致させて中仕切体を起立させ、更に
前記外装板の側壁板を起立させ、両側の第二側片
を第一側片側に屈折させて該第二側片と第一側片
とを突き合わせると共に、前記底壁板に設けた耳
片を第一側片と第二側片に接着し、次いで上方の
両蓋片を中仕切体上面に屈折させて閉じて両蓋片
の各耳片を第一側片と第二側片に接着して閉蓋し
てなることを特徴とする。
(作用) かかる構成を採用したので、本考案は、二つの
同形の箱体が一枚の底壁板で連結されて一つの包
装箱が形成される。そして該包装箱には内容物が
横詰めして包装される。
該箱を開封するときには、先ず、前記底壁板に
設けた二本の破断線を破断し、次に、前記側壁板
のどちらか一方を接地させ他方を上側にして包装
箱を起立させる。
続いて、前記底壁板の耳片に設けた破断線を破
断しながら折目線を支点として前記中仕切体の下
側に位置する隔壁板に対して上側に位置する隔壁
板を相反する方向に180°回転させて展開状態にし
て両隔壁板を上側とし、上側の側壁板を接地さ
せ、両側壁板が隣接する位置に接地した状態とす
る。この状態で収納された内容物は縦並びとな
る。そして、前記蓋片及び該蓋片の耳片に設けら
れた破断線を破断し、最後に、破断された破断線
から上部に位置する中仕切体側を持ち上げて取り
除き、接地した側壁板側に縦に並んだ内容物が取
り残されて開封が完了する。
(実施例) 本考案の実施の一例を示す第1図乃至第13図
に従つて詳説すれば次の通りである。
段ボール紙等の可撓性の包装用紙材を材料とし
た包装箱1は、第1図のように外観は直方体から
なり、その展開状態では第2図のように2枚の矩
形状の板紙になるものである。
該板紙のうち、2は中仕切体であり、3は外装
板である。
該中仕切体2は、同形の隔壁板4,5が折目線
6を介して一側縁を互いに連ねて形成されてい
る。この両隔壁板4,5は、必ずしも互いに連ね
て形成されている必要はなく、折目線6の部分に
おいて両隔壁板が互いに分離していてもさしつか
えない。
また、各隔壁板4,5の両側には、折目線7,
8,9,10を介して夫々に第一側片11,1
2,13,14が連設されている。
前記外装板3は、底壁板15の前後縁の折目線
16,17を介して側壁板18,19が連設さ
れ、更に両側壁板18,19の前縁に折目線2
0,21を介して夫々に蓋片22,23が連設さ
れ、前記底壁板15と蓋片22,23の夫々の両
側縁に折目線24,25,26,27,28,2
9を介して耳片30,31,32,33,34,
35が連設され、前記側壁板18,19の両側縁
に折目線36,37,38,39を介して第二側
片40,41,42,43が連設され、前記底壁
板15,15に設けられた耳片30,31にその
前後を等分する破断線44,45が設けられ、該
破断線44と45とを結んで底壁板15に折目線
46が設けられ、該折目線46から同間隔を存し
た底壁板15の前後位置に該底壁板15と耳片3
0,31にわたる二本の破断線47,48が設け
られ、前記蓋片22,23と耳片32,33,3
4,35にわたつて側壁板側の側縁の折目線2
0,21から間隔を存した位置に破断線49,5
0が設けられている。本実施例では、前記の各破
断線47,48,49,50は、貼着したテープ
の両側を二本のミシン目線で挟んで一本の破断線
を形成した所謂テープカツト方式を採用した。
このような構成の2枚の板紙を以下の順序で組
み立てる。
先ず、第3図示したように、中仕切体2の隔壁
板4,5を折目線6により屈折して、対面させて
当接し、互いに隣接する第一側片11と13及び
12と14を相反する方向に折目線7,8,9,
10で屈折させる。次に、第4図示したように、
外装板3の底壁板15の折目線46に前記隔壁板
4,5の折目線6側の両下側縁を一致させて中仕
切体2を起立させる。続いて、第5図示したよう
に、前記外装板3の側壁板18,19を起立さ
せ、両側の第二側片40,41,42,43を第
一側片11,12,13,14側に折目線36,
37,38,39で屈折させて該第二側片40,
41,42,43と第一側片11,12,13,
14とを突き合わせると共に、前記底壁板15に
設けた耳片30,31を第一側片11,12,1
3,14と第二側片40,41,42,43に接
着する。このように組み立てた箱1に偏平な形状
の化粧箱に包装済みの商品を内容物Aとして第6
図示するように積層して横詰めした後、上方の各
蓋片22,23を中仕切体2の上面に屈折させて
閉じて各蓋片22,23の各耳片32,33,3
4,35を第一側片11,12,13,14と第
二側片40,41,42,43に接着して閉蓋す
る。
以上のように本実施例のの包装箱1を組み立て
ることにより、二つの同形の箱体が一枚の底壁板
3で連結されて第1図示するような一つの包装箱
1が形成される。
次に、本実施例の包装箱を開封して商品を展示
状態にする工程を順を追つて説明する。
先ず、第7図のように底壁板15を上側に、蓋
片22,23を下側に接地させて置き、第8図の
ように底壁板15の破断線47,48を破断す
る。次に、第9図のように一方の側壁板19を接
地させ他方の側壁板18を上側にして包装箱1を
起立させる。
そして、第10図のように底壁板15の耳片3
0,31の破断線44,45を破断し、該破断線
44,45にわたる折目線46を支点に中仕切体
2の隔壁板4を5から相反する方向に180°回転さ
せて該隔壁板4を5から引き剥がすように展開状
態にして両隔壁板4,5を上側にし、同時に側壁
板18と側壁板19を隣接させて側壁板18を接
地させる。
続いて、第11図のように蓋片22,23の破
断線49,50を破断する。これにより、蓋片2
2,23と底壁板15,15は、破断線49,5
0,47,48から分割され、中仕切体2と蓋片
22,23の一部及び底壁板15,15の一部に
よつて成る上部と側壁板18,19と蓋片22,
23の一部及び底壁板15,15の一部によつて
トレイ状に成る下部が形成される。
そして、第12図のように前記上部を持ち上げ
て取り除くことにより、第13図のようにトレイ
状の下部に縦並びで内容物Aが取り残されて開封
が完了し、内容物Aが展示可能な状態になる。
本考案は以上のような工程で開封することによ
り、箱内に横詰めしても開封時に縦並びになるの
で商品を見易く展示するための並べ替えをするこ
となく、開封と同時に内容物の商品を展示でき
る。
また、本実施例の包装箱は前記した通り二つの
同形の箱体が一枚の底壁板で連結されているの
で、前記底壁板15,15の折目線44に沿つて
該底壁板15,15を破断すると共に、中仕切板
2の折目線6に沿つて破断して両隔壁板4,5を
分離させることにより、二つの小分け箱として適
宜展示する内容物の量によつて分けることができ
る。
(効果) 本考案は、前記の説明から明らかなように、箱
内に横詰めしても開封時に縦並びになるので従来
のような開封後の並べ替えが不必要で、開封と同
時に内容物の商品を見易く展示することができ
る。
さらに、中仕切体によつて二つの収納部が構成
され、底壁板によつて連結されているので、該底
壁板上の折目線で破断すれば必要に応じて二つの
小包装箱に分離できる包装箱を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の包装箱を示す斜視
図、第2図は第1図の展開図、第3図乃至第5図
は組み立て過程を示す説明図、第6図は内容物の
包装時の説明図、第7図乃至第13図は実施例の
開封工程を示す説明図、第14図は従来の包装箱
の一部破断した斜視図、第15図は第14図の開
封時の説明図、第16図は第15図の開封後に内
容物を並べ変えた状態を示す斜視図である。 2……中仕切体、3……外装板、4,5……隔
壁板、11,12,13,14……第一側片、1
5……底壁板、18,19……側壁板、22,2
3……蓋片、30,31,32,33,34,3
5……耳片、40,41,42,43……第二側
片、47,48,49,50……破断線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の隔壁板を対面させて当接し、各隔壁板の
    両側に第一側片を設け、互いに隣接する該第一側
    片を相反する方向に屈折させた中仕切体と、底壁
    板の前後縁に側壁板を設け、更に両側壁板の前縁
    に蓋片を設け、前記底壁板と蓋片の夫々の両側縁
    に接着剤を塗布した耳片を設け、前記側壁板の両
    側縁に第二側片を設け、前記底壁板に設けた耳片
    にその前後を等分して横断する破断線を設け、該
    破断線を結んで底壁板に折目線を設け、該折目線
    から間隔を存し該折目線の前後位置において底壁
    板と該底壁板の耳片にわたる二本の破断線を設
    け、前記蓋片と該蓋片の耳片にわたつて側壁板側
    の側縁から間隔を存する破断線を設けてなる外装
    板とからなり、該外装板の底壁板の折目線に前記
    両隔壁板の両下側縁を一致させて中仕切体を起立
    させ、更に前記外装板の側壁板を起立させ、両側
    の第二側片を第一側片側に屈折させて該第二側片
    と第一側片とを突き合わせると共に、前記底壁板
    に設けた耳片を第一側片と第二側片に接着し、次
    いで上方の両蓋片を中仕切体上面に屈折させて閉
    じて両蓋片の各耳片を第一側片と第二側片に接着
    して閉蓋してなることを特徴とする包装箱。
JP12039788U 1988-09-16 1988-09-16 Expired JPH0454098Y2 (ja)

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