JP3278023B2 - 泡噴出容器 - Google Patents

泡噴出容器

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JP3278023B2
JP3278023B2 JP16451094A JP16451094A JP3278023B2 JP 3278023 B2 JP3278023 B2 JP 3278023B2 JP 16451094 A JP16451094 A JP 16451094A JP 16451094 A JP16451094 A JP 16451094A JP 3278023 B2 JP3278023 B2 JP 3278023B2
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茂雄 飯塚
忠雄 斎藤
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/0018Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas with devices for making foam
    • B05B7/0025Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas with devices for making foam with a compressed gas supply
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1087Combination of liquid and air pumps

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  • Nozzles (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は泡噴出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種容器として、例えば、国際公開番
号WO 92/8657(特願平2−515082号)
の容器が知られている。該容器は、口頚部を起立する容
器体と、上部外面に付設した外向きフランジを容器体口
頚部の上面へ係合させて容器体内へ大径シリンダを垂設
するとともに、該大径シリンダ下端から上内方へ折り返
し筒部を介して吸い込み弁付きの小径シリンダを垂下す
るシリンダ部材と、上記口頚部外面へ嵌合させた筒部上
端の内向きフランジで上記外向きフランジを口頚部上端
との間で挟持するキャップ状部材と、上記小径シリンダ
内へ嵌合させた小径筒状ピストンから小径ステムを起立
して該ステムの上端部に吐出弁を設けるとともに上記大
径シリンダ内へ嵌合させた大径筒状ピストンから上記小
径ステム外面へ嵌着させて大径ステムを起立する作動部
材と、上記大径ステムを上下動自在に貫通させた頂壁外
周から大径シリンダの上端部外面へ嵌合させて周壁を垂
下するキャップ状部材と、上記大径ステムの上部外面へ
嵌着させたノズル付き押下げヘッドとを有し、該押し下
げヘッドから垂下して大径ステム外面へ嵌着させた嵌合
筒部内へ、上下両面に発泡ネットを張設した短筒を嵌着
させるとともに、上記作動部材をスプリングで上方付勢
させ、かつ上記大径筒状ピストンの頂板部に設けた空気
吸入弁と大小両ステム間に穿設した空気流通路とを介し
て、上記吐出弁とネット付き短筒との間の大径ステム部
分内へ開口する外気吸入路を設けている。
【0003】上記容器は、付勢に抗して押し下げヘッド
を押し下げすると、小径筒状ピストンと大径筒状ピスト
ンとが共に小径及び大径シリンダ内を下降することで、
小径シリンダ内の液体は吐出弁を通って、又、大径シリ
ンダ内の空気は大小両ステム間の空気流通路を通って大
径ステムの上端部内で混合し、かつネットを通過するこ
とで発泡した状態でノズルから放出し、又、該作動部材
の押し下げを解放すると、大小両筒状ピストン上昇によ
り空気吸入弁が開いて大径シリンダ内へ外気が、又、吐
出弁が閉じ且つ吸い込み弁が開くことで小径シリンダ内
へ容器体内液体がそれぞれ流入するよう設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の容器は、液
通路と空気通路が合流する合流点がポンプ上端部で、吐
出弁下流のノズル体部分に設けられ、しかも空気通路は
大径シリンダ内と常時連通しているため、この合流点か
ら空気通路を伝って空気用シリンダ内に液が逆流し、空
気用シリンダ内に液が溜まってしまう場合がある。空気
用シリンダ内に液が溜まると作動不良のもとになるとと
もに、空気供給量も少なくなってしまい良好な起泡、噴
出作用を行えなくなる虞がある。
【0005】そこで、本発明の目的の一つは、空気用シ
リンダの中に液が入るのを極力防止出来、その結果、、
ポンプの作動不良を生じることがなく、良好な起泡、噴
出作用を行える優れた泡噴出容器を提案するものであ
る。
【0006】また、本発明の目的の一つは、上記目的に
加えて、誤って容器を倒しても液が漏出することがない
泡噴出容器を提案するものである。
【0007】また、上記従来の容器は、吸い込み弁,吐
出弁,空気吸入弁に玉弁体を利用したもので、それだけ
部材数も多くなり、組み付け工程も多くなる。また、玉
弁体として金属製のものを使用する場合が多いが、収納
液が金属を好まない場合等は用途が限定される等の不都
合を生じる。
【0008】そこで、本発明の目的の一つは、玉弁体を
使用しないで済み、その部分の部材数が少なくて、組み
付けも容易であり、しかも内容液の流路にあたる部分を
全て合成樹脂で形成することが可能であるため、用途が
限定される等の不都合を生じない優れた泡噴出容器を提
案するものである。
【0009】また、本発明の目的の一つは、起泡層をノ
ズル先端に取り外し可能に装着して、万一起泡層に目詰
まり等が生じても簡単に解消できる優れた容器を提案す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の容器
は、上記課題を解決するため、口頚部5を起立した容器
体2と、上記口頚部に嵌合させた装着キャップ6と、該
キャップにより容器体に固定させ且つ容器体内へ垂下さ
せた空気用大径シリンダ14及び該シリンダと同心円状に
設けた吸い込み弁18付き液用小径シリンダ15よりなるシ
リンダ部材7と、上記小径シリンダ15内周上部に嵌合さ
せた環状小径ピストン21を外周下部より突設するととも
に、上下動自在に装着したステム22と、該ステム上端に
延設して装着キャップ上方に上下動可能に突出させると
ともに、ステム内より前方噴出孔に至る通液路41を延設
させた押し下げヘッド23と、上記ステム及びヘッドを常
時上方へ付勢させる弾性部材30と、上記ステム内上部に
設けた吐出弁29と、上記吐出弁下流の通液路内に設けた
起泡層42と、上記吐出弁下流で且つ起泡層上流のステム
内面に一端を開口するとともに、その下方ステム外面に
周設した環状凹部45内に他端を開口する通気路44と、上
記大径シリンダ内周上部に嵌合させた大径ピストン24を
外周縁より突設するとともに、内周縁部に周設した筒状
弁部25上端縁を上記凹部上壁面外周縁部より垂設した垂
壁46内面に気密且つ上下摺動可能に嵌合させ、且つ、筒
状弁部下端縁を凹部下壁面部に気密に当接させて下方に
空気加圧室Aを画成してなる隔壁26とを備え、上記ヘッ
ドの押し下げ時には隔壁がステムと相対的に上昇して空
気加圧室A内とステム内とが連通するとともに、ヘッド
周壁36下端縁が隔壁上面に気密に当接して空気加圧室A
内外が遮断され、ヘッド23の上昇時には上記筒状弁部25
下端縁が凹部下壁面部に気密に当接して通気路を閉塞さ
せ且つヘッド周壁内方位置の隔壁に設けた透孔48を介し
て空気加圧室A内外が連通する如く構成してなることを
特徴とする泡噴出容器として構成した。
【0011】また、請求項2発明の容器は、口頚部5を
起立した容器体2と、上記口頚部に嵌合させた装着キャ
ップ6と、該キャップにより容器体に固定させ且つ容器
体内へ垂下させた空気用大径シリンダ14及び該シリンダ
と同心円状に設けた液用小径シリンダ15よりなるシリン
ダ部材7と、上記小径シリンダ内周上部に嵌合させた環
状小径ピストン21を外周下部より突設するとともに、上
部を上方へ広がるテーパ部22a を介して拡径して上下動
自在に装着したステム22と、該ステム上端に嵌着固定し
た垂直筒部38を頂壁裏面中央部より垂設するとともに、
頂壁周縁部より周壁36を垂設し、且つ、上記垂直筒部38
上端より前方噴出孔に至る水平筒部39を延設してなる押
し下げヘッド23と、上記テーパ部内面に圧接するテーパ
状部53aを上端部に拡径形成した縦長棒状をなすととも
に、上面より一体に起立してその上端をステム内に固定
した板バネ54により常時下方へ付勢させ、且つ、下端を
小径シリンダ15の底壁中央に立設した短筒部52上端近傍
に垂下させるとともに、該短筒部内に僅かな隙間を介し
て挿入可能に構成した弁体53と、上記ステム内よりヘッ
ドの注出孔に至る通液路41の弁体下流に設けた起泡層42
と、上記テーパ部上方で且つ起泡層下方のステム内面に
一端を開口するとともに、その上方ステム外面に他端を
開口する通気路44A と、上記大径シリンダ内周上部に嵌
合させた大径ピストンを外周縁より突設するとともに、
内周縁部に周設した筒状弁部25A 上端縁部をヘッド周壁
36内面に気密且つ上下摺動可能に嵌合させ、且つ、ステ
ム外面より突設したフランジ上面部に上記筒状弁部25A
下端縁を気密に当接して下方に空気加圧室Aを画成して
なる隔壁26と、上記ステム及びヘッドを常時上方へ付勢
させる弾性部材30とを備え、上記ヘッドの押し下げ時に
は隔壁がステムと相対的に上昇して空気加圧室A内とス
ムテ内とが連通するとともに、押し下げヘッド周壁36下
端縁が隔壁上面に気密に当接して空気加圧室A内外が遮
断され、上記ヘッドの上昇時には上記筒状弁部下端縁部
が上記フランジ上面部に気密に当接して空気加圧室A内
とステム内とを遮断するとともに、ヘッド周壁内方位置
の隔壁に設けた透孔48を介して空気加圧室A内外が連通
する如く構成してなることを特徴とする泡噴出容器とし
て構成した。
【0012】また、請求項3発明の容器は、ヘッド23の
噴出孔部分に着脱可能に嵌着固定した筒体43内側面に起
泡層としてのネット42A を張設してなる請求項1または
請求項2のいずれかに記載の泡噴出容器として構成し
た。
【0013】
【作用】図1の状態からカバーキャップ10を外して押し
下げヘッド23を押し下げると、スカート状部34が突条35
と離間して、この部分のシールが外れるとともに、小径
シリンダ15内が加圧され、それに伴って液が吐出弁29上
方の通液路41内に排出される。
【0014】一方、ヘッド23及びステム22の最上昇時に
は装着キャップ6の係止筒12下面により隔壁26上面が押
圧係止され、またステム22はコイルスプリング30により
上方へ押し上げられているため、隔壁26はステムに対し
て相対的に押し下げ係止され、隔壁の筒状弁部25下端縁
が凹部45下壁面部に圧接して空気加圧室Aと通気路44内
とは遮断される。
【0015】そして、ヘッド23の押し下げにより大径シ
リンダ14内が加圧されるため、図3に示す如く、隔壁26
がステム22に対して相対的に上昇し、その筒状弁部25下
端縁が凹部45下壁面部と離間して、空気加圧室A内とス
テム22内とが連通し、加圧された空気は通気路44を通っ
て吐出弁29上方の通液路41内に排出され液と混合され
る。
【0016】次いで、気・液混合液が起泡層42(第2の
起泡層42A がある場合には次いで第2の起泡層42A も通
過する)を通過することにより発泡してノズル40先端よ
り泡が放出される。
【0017】次に、押し下げヘッド23の押し下げを解除
すると、コイルスプリング30の力でステム22が上昇して
吐出弁29が閉じ、小径シリンダ15内が負圧化するため、
容器体2内の液が吸い上げ管20を通って小径シリンダ15
内に吸引される。この際、大径シリンダ14の透孔56は開
口しており、外気が容器体2内の負圧化により容器体内
へ吸入される。
【0018】一方、最初大径ピストン24の摩擦力等によ
り隔壁26及び大径ピストン24は最下降位置に止まるた
め、直ちに筒状弁部25下端縁が凹部45下壁面部に圧接し
て大径シリンダ内と通気路44内とが遮断され、また、ヘ
ッド周壁36下面と隔壁26上面とが離間して空気加圧室A
内外が透孔48を介して連通し、ここから大径ピストン24
の上昇に伴って負圧化した空気加圧室Aに外気が導入さ
れ、元の状態に戻る。
【0019】ヘッド23の上昇の際には直ちに通気路44と
大径シリンダ14内とが遮断されるため、大径シリンダ14
内が負圧化しても液が大径シリンダ14内へ流入すること
はない。
【0020】また、請求項2発明の容器では、ヘッド23
を押し下げると、弁体53のテーパ状部53a とステム22の
テーパ部22a が離間して吐出弁29B が開弁し、また、弁
体53の棒状部53b が短筒部52内に挿入されて略密閉状態
となるため、小径シリンダ15内が加圧され、それに伴っ
て液が吐出弁29B 上方の通液路41内に排出される。
【0021】一方、ヘッド及びステムの最上昇時には装
着キャップ6の係止筒12下面により隔壁26上面が押圧係
止され、また、ステム22はコイルスプリング30により上
方へ押し上げられているため、隔壁26はステムに対して
相対的に押し下げ係止され、隔壁の筒状弁部25A 下端縁
がフランジ上面部に圧接して空気加圧室A内と通気路44
A 内とが遮断される。
【0022】そして、ヘッド押し下げにより、最初大径
ピストン24の摩擦力等により隔壁26及び大径ピストン24
は最上昇位置に止まるため、隔壁はステムに対して相対
的に上昇し、下降するヘッドの周壁36下面が隔壁上面に
気密に当接して空気加圧室A内外が遮断されるととも
に、大径シリンダ内と通気路44A とが連通し、加圧され
た空気は通気路を通って吐出弁29B 上方の通液路41内に
排出され液と混合される。そして上記同様泡が放出され
る。
【0023】次いで、ヘッド上昇時には、吐出弁29B が
閉じ、弁体棒状部53b が短筒部52から外れて小径シリン
ダ15内が負圧化するため、容器体内の液が吸い上げ管20
を通り小径シリンダ内に吸引される。
【0024】一方、最初大径ピストンの摩擦力等により
隔壁及び大径ピストンは最下降位置に止まるため、直ち
に筒状弁部25A 下端縁がフランジ上面部に圧接して大径
シリンダ内と通気路44A 内とが遮断され、また、ヘッド
周壁36下面と隔壁26上面とが離間して空気加圧室A内外
が透孔48を介して連通し、ここから大径ピストンの上昇
に伴って負圧化した空気加圧室Aに外気が導入され、元
の状態に戻る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0026】図1乃至図3は本発明の一実施例を示し、
図中1は泡噴出容器を示す。該容器1は、容器体2と、
ポンプ3とを備えている。
【0027】容器体2は合成樹脂等より形成されたもの
で、筒状胴部4より口頚部5を起立して構成している。
【0028】また、ポンプ3は、合成樹脂或いは合成樹
脂とエラストマー等より形成されたもので、装着キャッ
プ6と、シリンダ部材7と上下動部材8とを主要部材と
して構成している。
【0029】装着キャップ6は、ポンプ3を容器体に装
着させるためのもので、本実施例では、容器体口頚部5
外周に螺合させた周壁9上端縁より中途にカバーキャッ
プ10を嵌合させるための段部を形成した内向きフランジ
状の頂壁11を延設し、該頂壁中央部に穿設した円形窓孔
周縁より下方へ係止筒12を、また、その外方離間位置に
シリンダ部材7を係止させるための係止筒13を各々垂設
して構成している。
【0030】また、シリンダ部材7は、装着キャップ6
により容器体2に固定させ且つ容器体内へ垂下させた空
気用大径シリンダ14及び該シリンダと同心円状に設けた
液用小径シリンダ15より構成している。本実施例では、
上記係止筒13と頂壁11の段部垂壁との間に上端を嵌着固
定するとともに、その外周上部に周設したフランジ16を
パッキン17を介して口頚部5上面とキャップ頂壁11下面
とで挟持させ、下端を容器体2内に垂下させた円筒状を
なす大径シリンダ14と、該シリンダの底壁中央部を貫通
して上端を大径シリンダ14内中央下部に突設開口し、下
端を大径シリンダ14下方へ同心円状に垂下させた小径シ
リンダ15とで構成している。
【0031】また、小径シリンダ15の底壁中央に玉弁体
と弁座よりなる吸い込み弁18を形成し、該吸い込み弁18
下方に嵌合筒部19を垂設し、該筒部に上端を嵌着固定し
て下端を容器体底部へ垂下させた吸い上げ管20を設けて
容器体2内と小径シリンダ15内を吸い込み弁18を介して
連通させている。
【0032】上下動部材8は、シリンダ部材7に対して
上方付勢状態で上下動自在に装着させたもので、小径ピ
ストン21付きステム22と、押し下げヘッド23と、大径ピ
ストン24及び筒状弁部25付き隔壁26とを備えている。
【0033】ステム22は、上記小径シリンダ15内周上部
に嵌合させた環状小径ピストン21を外周下部より突設し
て上下動自在に装着させている。本実施例では、ステム
22外周上下方向中央部より外方へ案内壁27を延設してい
る。この案内壁27は、水平に延びた後下方へ下り、その
外周縁を大径シリンダ14内周近傍に延設し、更に、外周
縁より、その外面を大径シリンダ14内面と極僅かに離間
させた突起28を周方向複数突設して、案内壁上下を連通
可能に且つ上下動部材のより安定した上下動を可能に構
成している。
【0034】また、ステム22内上部には玉弁体と弁座よ
りなる吐出弁29を設けている。
【0035】また、ステム22は、大径シリンダ14底壁上
面と上記案内壁27下面との間に介在させた弾性部材とし
てのコイルスプリング30により常時上方へ付勢させてい
る。尚、図中31はリブを示す。
【0036】また、本実施例では、小径シリンダ15内下
端部に、液の流通が可能に下端を固定させてステム22内
に立設した棒状体32を設けている。この棒状体32は下端
を開口した円筒部外周下部より突設した突条を小径シリ
ンダ内周下部に周設した突条下面に係合させて固定して
おり、円筒部には内外を連通する透孔33を穿設してい
る。また、円筒部頂壁上面より立設した棒状部をステム
内に挿入し、ステム22内下部の通液路を狭くして加圧さ
れた小径シリンダ内の液を効率良く噴出する如く構成し
ている。また、棒状部の上端に上向きスカート状部34を
延設するとともに、ステム内所定位置に突条35を周設
し、ステム22の最上昇状態で上記スカート状部34外面が
突条35上面に液密に当接する如く構成している。そし
て、誤って容器を倒した場合に吐出弁29の玉弁体が位置
ズレしても噴出孔より液が漏出する等の不都合を極力防
止出来る如く構成している。
【0037】押し下げヘッド23は、周壁36上端縁より頂
壁37を延設した下端面開口の円筒状をなすケーシングを
有し、該ケーシング内中央に一体に垂設させてステムの
一部を構成する垂直筒部38上端より前方へ水平筒部39を
延設し、該筒部前端をケーシング周壁36前部より突設し
て、その部分をノズル40として構成している。そして、
上記垂直筒部38をステム22上端部に嵌着固定して、ステ
ム22内よりノズル40先端の噴出孔に至る通液路41を内部
に形成するとともに、ステム22と一体動可能に構成して
いる。
【0038】また、上記吐出弁29上部の通液路41内には
起泡層42を設けている。この起泡層は、ポリエステル繊
維等で編んだネットで構成しており、気・液混合液が通
過すると発泡して泡が形成される如く構成している。本
実施例では、上記吐出弁29の弁座と一体に形成してステ
ム内に嵌着固定した筒体の上面に張設している。
【0039】上記起泡層42下流の水平筒部39内にも上記
ネットよりなる第2の起泡層42A を横設している。この
第2の起泡層42A は、ノズル先端に着脱自在に嵌着固定
した筒体43内側面に張設したもので、取り外し可能に構
成している。起泡層を着脱可能に構成することにより、
起泡層が乾燥して目詰まり等を起こした場合でも取り外
して洗浄する等により簡単に目詰まりの解消を行える如
く構成している。また、この第2の起泡層42A は例えば
上流の起泡層42で一旦発泡された泡を略均一にする働き
をする。尚、上記起泡層42及び第2の起泡層42A は上記
ネットに限らず、多孔質部材等の従来のこの種容器に使
用されている発泡機能、整泡機能のあるものであれば使
用可能である。
【0040】また、ステム22には後述する空気加圧室A
内の空気をステム22内に供給するための通気路44を設け
ている。該通気路44は、上記吐出弁29及び起泡層42間の
ステム22内面に一端を開口し、他端を上記案内壁27上部
に周設した凹部45内に開口している。本実施例ではヘッ
ド23の垂直筒部に主として通気路44形成用の凹溝を設け
ているが、図4に示す如く、ステム外周に凹溝を形成さ
せて構成することも可能である。
【0041】隔壁26は、上記ステム22とは別体に構成し
たもので、上記大径シリンダ14内周上部に嵌合させた大
径ピストン24を外周縁部より突設するとともに、内周縁
部に周設した筒状弁部25上端縁を、上記凹部上壁面外周
縁部より垂設した垂壁46内面に気密且つ上下動可能に嵌
合させ、且つ、筒状弁部25下端縁を凹部45下壁面部に気
密に当接させて下方に空気加圧室Aを画成している。
【0042】本実施例では、上記凹部45下壁面を構成す
る案内壁27上面内周縁部より環状突起47を突設し、該突
起47内面に上記筒状弁部25下端縁を気密に当接してお
り、また、隔壁26は上記案内壁27と空気が流通するため
の隙間をもって位置している。
【0043】また、コイルスプリング30によって押し上
げられたステム22及び押し下げヘッド23の最上昇位置で
は、その筒状弁部25下端縁が凹部下壁面部である上記案
内壁の環状突起内側面に気密に当接して大径シリンダ14
内と通気路44内とを遮断しており、その際ヘッド周壁36
下端縁は隔壁上面と所定の間隙をあけて垂下させてお
り、上記ヘッド周壁36内方位置の隔壁26に穿設した透孔
48を介して空気加圧室A内外が連通する如く構成してい
る。
【0044】上記状態からヘッド23を押し下げると隔壁
26がステム22と相対的に上昇して空気加圧室A内とステ
ム22内とが通気路44を介して連通し、この際ヘッド周壁
36下端縁が隔壁26上面に気密に当接して空気加圧室A内
外が遮断される如く構成している。
【0045】一方、ヘッドの上昇時には筒状弁部25下端
縁が凹部下壁面に気密に当接して通気路44を閉塞させ、
且つ上記透孔48を介して空気加圧室A内外が連通する如
く構成している。。
【0046】また、大径シリンダ上部には容器体内の負
圧化により外気を導入させるための透孔56を穿設してい
る。
【0047】図5は本請求項1発明の他の実施例を示す
もので、本実施例では、図2に示す実施例に於いて、玉
弁体を使用する吐出弁から、ステム内に固定した板バネ
49により弁体50をステム内に周設した弁座51に圧接させ
る如く付勢させた吐出弁29Aに変えたものである。
【0048】図6は本請求項2記載の発明の一実施例を
示すもので、泡噴出容器1は、同様に容器体2とポンプ
3とを備えている。
【0049】本実施例容器1は上記各実施例の容器と同
様構成の部分を有するため、同様構成の部分は同符号を
付して説明を省き、相違する部分の構成のみ説明する。
【0050】本実施例では、小径シリンダ14の上記玉弁
体を用いた吸い込み弁をなくし、小径シリンダ14底壁上
面より後述する弁体下部を係止し且つ弁体下部を僅かな
隙間を介して挿入させるための短筒部52を起立してい
る。
【0051】また、ステム22は、上方へ広がるテーパ部
22a を介して上端部を拡径している。また、上記ステム
内に弁体53を設けている。この弁体53は上記テーパ部22
a 内面に圧接するテーパ状部53a を上端部に拡径形成し
た縦長棒状をなし、上面より一体に起立してその上端を
通液路41内に固定した板バネ54により常時下方へ付勢さ
せている。そして、このテーパ部22a とテーパ状部53a
とで吐出弁29B を構成している。
【0052】本実施例では、ステムのテーパ部22a 上方
大径部内に嵌着固定させた円筒状の取り付け基部55下面
より円弧板状の一対の板バネ54を垂設し、各板バネ54下
端を、テーパ状部53a 上面に一体に連結するとともに、
テーパ状部53a 下面より垂下させた棒状部53b をステム
22下端開口より突出して上記短筒部52上端近傍に垂下さ
せている。また、棒状部53b 外周にはステム22内面と比
較的小さい隙間をあけて垂下させている。
【0053】また、棒状部53b 下端部はヘッド23を押し
下げた際に、上記短筒部52内に比較的小さい隙間をあけ
て挿入される如く構成しており、この下端部が短筒部52
内に挿入された際には小径シリンダ15内が加圧されて、
上記各板バネ54の付勢に抗して弁体53がステム22に対し
て相対的に上昇し吐出弁29B が開く如く構成している。
また、ヘッド23上昇の際には、板バネ54の付勢で吐出弁
29B が閉じ、負圧化した小径シリンダ15内に容器体内よ
り液が導入される如く構成している。
【0054】また、通気路44A は、上記テーパ部22a 上
方でかつ起泡層42下方のステム22内面に一端を開口する
とともに、他端をその上方のステム外面に開口させてい
る。
【0055】また、隔壁26は、大径シリンダ14内周上部
に嵌合させた大径ピストン24を外周縁より突設するとと
もに、内周縁部に周設した筒状弁部25A 上端縁部をヘッ
ド周壁36内面に気密且つ上下動可能に嵌合させ、且つ、
ステム外面より突設したフランジとしての案内壁27A 上
面に上記筒状弁部25A 下端縁を気密に当接して下方に空
気加圧室Aを画成している。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く本発明容器は、通常の
泡噴出操作中に空気用のシリンダ内に液が入るのを極力
防止出来、その結果、ポンプの作動不良を生じることが
なく、良好な起泡,噴出作用を行える効果を併せ持つも
のである。
【0057】また、請求項2発明の容器は、上記効果に
加えて、従来のこの種容器の様に玉弁体を使用しないで
済み、その部分の部材数が少なくて済み、組付けも容易
であり、しかも内容液の流路にあたる部分を全て合成樹
脂で形成することが可能であるため、用途が限定される
等の不都合を生じないという効果を併せ持つものであ
る。
【0058】また、非使用時に容器を誤って倒した場合
の注出孔からの液の漏出、或いは大径シリンダ内への液
の浸入を極力防止出来るものである。
【0059】また、請求項3発明の容器は、上記効果に
加えて、ノズル先端の起泡層に目詰まりを生じても取り
外して目詰まりを解消することができる効果を併せ持つ
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す一部切り欠き側面図
である。
【図2】 同実施例の一部切欠き要部拡大断面図であ
る。
【図3】 同実施例のヘッド押し下げ状態の一部切欠き
要部拡大断面図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す一部切欠き要部拡
大断面図である。
【図5】 本発明の更に他の実施例を示す一部切欠き要
部拡大断面図である。
【図6】 本発明の更に他の実施例を示す一部切欠き要
部拡大断面図である。
【符号の説明】 2…容器体,5…口頚部,6…装着キャップ,7…シリ
ンダ部材,14…大径シリンダ,15…小径シリンダ,18…
吸い込み弁,21…小径ピストン,22…ステム,22a …テ
ーパ部,23…押し下げヘッド,24…大径ピストン,25,
25A …筒状弁部,26…隔壁,29…吐出弁,30…コイルス
プリング,36…ヘッド周壁,38…垂直筒部,39…水平筒
部,41…通液路,42…起泡層,44,44A …通気路,45…
環状凹部,46…垂壁,48…透孔,52…短筒部,53…弁
体,53a …テーパ状部,54…板バネ,A…空気加圧室
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 47/34 B05B 11/06 B65D 47/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口頚部5を起立した容器体2と、上記口
    頚部に嵌合させた装着キャップ6と、該キャップにより
    容器体に固定させ且つ容器体内へ垂下させた空気用大径
    シリンダ14及び該シリンダと同心円状に設けた吸い込み
    弁18付き液用小径シリンダ15よりなるシリンダ部材7
    と、上記小径シリンダ15内周上部に嵌合させた環状小径
    ピストン21を外周下部より突設するとともに、上下動自
    在に装着したステム22と、該ステム上端に延設して装着
    キャップ上方に上下動可能に突出させるとともに、ステ
    ム内より前方噴出孔に至る通液路41を延設させた押し下
    げヘッド23と、上記ステム及びヘッドを常時上方へ付勢
    させる弾性部材30と、上記ステム内上部に設けた吐出弁
    29と、上記吐出弁下流の通液路内に設けた起泡層42と、
    上記吐出弁下流で且つ起泡層上流のステム内面に一端を
    開口するとともに、その下方ステム外面に周設した環状
    凹部45内に他端を開口する通気路44と、上記大径シリン
    ダ内周上部に嵌合させた大径ピストン24を外周縁より突
    設するとともに、内周縁部に周設した筒状弁部25上端縁
    を上記凹部上壁面外周縁部より垂設した垂壁46内面に気
    密且つ上下摺動可能に嵌合させ、且つ、筒状弁部下端縁
    を凹部下壁面部に気密に当接させて下方に空気加圧室A
    を画成してなる隔壁26とを備え、上記ヘッドの押し下げ
    時には隔壁がステムと相対的に上昇して空気加圧室A内
    とステム内とが連通するとともに、ヘッド周壁36下端縁
    が隔壁上面に気密に当接して空気加圧室A内外が遮断さ
    れ、ヘッド23の上昇時には上記筒状弁部25下端縁が凹部
    下壁面部に気密に当接して通気路を閉塞させ且つヘッド
    周壁内方位置の隔壁に設けた透孔48を介して空気加圧室
    A内外が連通する如く構成してなることを特徴とする泡
    噴出容器。
  2. 【請求項2】 口頚部5を起立した容器体2と、上記口
    頚部に嵌合させた装着キャップ6と、該キャップにより
    容器体に固定させ且つ容器体内へ垂下させた空気用大径
    シリンダ14及び該シリンダと同心円状に設けた液用小径
    シリンダ15よりなるシリンダ部材7と、上記小径シリン
    ダ内周上部に嵌合させた環状小径ピストン21を外周下部
    より突設するとともに、上部を上方へ広がるテーパ部22
    a を介して拡径して上下動自在に装着したステム22と、
    該ステム上端に嵌着固定した垂直筒部38を頂壁裏面中央
    部より垂設するとともに、頂壁周縁部より周壁36を垂設
    し、且つ、上記垂直筒部38上端より前方噴出孔に至る水
    平筒部39を延設してなる押し下げヘッド23と、上記テー
    パ部内面に圧接するテーパ状部53a を上端部に拡径形成
    した縦長棒状をなすとともに、上面より一体に起立して
    その上端をステム内に固定した板バネ54により常時下方
    へ付勢させ、且つ、下端を小径シリンダ15の底壁中央に
    立設した短筒部52上端近傍に垂下させるとともに、該短
    筒部内に僅かな隙間を介して挿入可能に構成した弁体53
    と、上記ステム内よりヘッドの注出孔に至る通液路41の
    弁体下流に設けた起泡層42と、上記テーパ部上方で且つ
    起泡層下方のステム内面に一端を開口するとともに、そ
    の上方ステム外面に他端を開口する通気路44A と、上記
    大径シリンダ内周上部に嵌合させた大径ピストンを外周
    縁より突設するとともに、内周縁部に周設した筒状弁部
    25A 上端縁部をヘッド周壁36内面に気密且つ上下摺動可
    能に嵌合させ、且つ、ステム外面より突設したフランジ
    上面部に上記筒状弁部25A 下端縁を気密に当接して下方
    に空気加圧室Aを画成してなる隔壁26と、上記ステム及
    びヘッドを常時上方へ付勢させる弾性部材30とを備え、
    上記ヘッドの押し下げ時には隔壁がステムと相対的に上
    昇して空気加圧室A内とスムテ内とが連通するととも
    に、押し下げヘッド周壁36下端縁が隔壁上面に気密に当
    接して空気加圧室A内外が遮断され、上記ヘッドの上昇
    時には上記筒状弁部下端縁部が上記フランジ上面部に気
    密に当接して空気加圧室A内とステム内とを遮断すると
    ともに、ヘッド周壁内方位置の隔壁に設けた透孔48を介
    して空気加圧室A内外が連通する如く構成してなること
    を特徴とする泡噴出容器。
  3. 【請求項3】 ヘッド23の噴出孔部分に着脱可能に嵌着
    固定した筒体43内側面に起泡層としてのネット42A を張
    設してなる請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    泡噴出容器。
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