JP2008259932A - 泡吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後にそのまま長期間放置しても、泡生成部材に目詰まりが生じることを効果的に防止し得る泡吐出器を提供すること。
【解決手段】
液体と空気とを混合室にて混合し、泡生成部材20,34を通過させ、吐出流路で泡を生成させて吐出する泡吐出器13である。吐出流路は、一端に前記混合室が設けられ、他端が吐出口となっている。吐出流路の途中に、編物で構成された泡生成部材34が配置されている。吐出流路は、泡吐出器の高さ方向に延びる縦流路21と、縦流路の上端にて屈曲して連続し吐出口に延びる横流路33とを有していることが好適である。横流路33の吐出口26の近傍に配することが好適である。
【選択図】図2

Description

本発明は泡吐出器に関する。この泡吐出器は、液が収容された容器本体の口首部に装着され、該液と空気とを混合し、該液を泡状に吐出するために用いられる。
従来、泡吐出器として、容器本体に収容された収容液と空気とを混合し、空気と混合された該収容液を、泡生成部材を通過させて泡状にして吐出するものが知られている(例えば特許文献1参照)。この種の泡吐出器は、容器本体の口部に固定するためのキャップと、該キャップに対して往復可能に設けられたヘッド部を有している。そして、ヘッド部を往復運動させることによって、容積可変の液室から内容液が、容積可変の空気室から空気が、それぞれ第1の泡生成部に送られる。第1の泡生成部には、この内容液と空気とを混合発泡させる多孔の泡生成部材が配されている。泡生成部材で生成した泡は、更にヘッド部の第2泡生成部に送られる。第2泡生成部に配された泡生成部材によって、泡は更に発泡されてその泡質が向上する。この泡は、ヘッド部の吐出口から吐出される。
この種の泡吐出器においては、泡を吐出させた後に長期間そのまま放置すると、泡生成部材に付着したまま残っていた収容液が乾燥して固化し、該泡生成部材の孔を閉塞してしまうことがある。そこで泡生成部材の目詰まり防止策として、特許文献1に記載の泡吐出器においては、ヘッド部の基部に設けられた第2泡生成部(泡立て用多孔部材)よりも吐出口側に、乾燥防止用多孔部材として、孔の大きさが0.3mm2以上のネット状の部材を配置することが提案されている。
特開2004−313925号公報
特許文献1の泡吐出器では、多孔部材の孔を大きくすることによって泡生成部材としての多孔部材の乾燥を防止し、これにより目詰まりを防止しようとしている。しかし孔の大きな多孔部材を吐出口近傍に配置するだけでは、泡生成部材の乾燥防止、ひいては目詰まり防止には不十分である。また、泡生成部材として孔の小さな泡立て用多孔部材を用いることに加えて、乾燥防止用の多孔部材を別途に設けることが必要となる。
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る泡吐出器を提供することにある。
本発明は、液体と空気とを混合室にて混合し、泡生成部材を通過させ、吐出流路で泡を生成させて吐出する泡吐出器であって、
前記吐出流路は、一端に前記混合室が設けられ、他端が吐出口となっており、前記吐出流路の途中に、編物で構成された前記泡生成部材が配置された泡吐出器を提供するものである。
本発明によれば、泡吐出器の使用後にこれをそのまま長期間放置しても、泡生成部材に目詰まりが生じたり、押し圧が高くなることを効果的に防止することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る泡吐出器を備えた泡吐出容器の要部断面図が示されている。図1に示す泡吐出容器10は、いわゆるポンプフォーマー容器である。この泡吐出容器10は、その基本的な構成として、従来のポンプフォーマー容器と同様に、容器本体11の口首部12に、収容液を空気と混合することにより泡状にして吐出する泡吐出器13が装着されている。容器本体内には、内容物として、例えば先顔フォーム用、ハンドソープ用、シェービングフォーム用、食器用洗剤等の液剤が収容されている。
泡吐出器13はポンプ18を備えている。ポンプ18は容器本体11に収容されている液体と空気とを混合する混合室としての機能を有する。ポンプ18は、ベースキャップ部14、シリンダ部17及びポンプヘッド部19等から構成されている。ベースキャップ部14は、容器本体11の口首部12に螺合等の手段によって装着される部位である。ベースキャップ部14の下部にはシリンダ部17が配されている。シリンダ部17はその上部が、ベースキャップ部14の下面から垂下する下向きリブ14aと嵌着し、該ベースキャップ部14に固定されている。シリンダ部17は、大径部24と、該大径部24の下部に位置し且つ該大径部24に一体的に連なる小径部28とから構成されている。大径部24によってシリンダ部17内には大径空気室24aが形成されている。また小径部28によってシリンダ部17内には小径液導入室28aが形成されている。小径液導入室28aは、大径空気室24aのすぐ下方の位置において大径空気室24aと連なっている。小径部28の下端部は、吸引管27と連結している。吸引管27は、その先端が容器本体11内に収容された収容液の液面下に位置するような長さで構成されている。
シリンダ部17内には、収容液の吸引、加圧、排出を行う筒状ピストン部材15と、空気の吸引、加圧、排出を行うエアピストン部材16が配されている。筒状ピストン部材15及びエアピストン部材16は、それぞれの中心位置がシリンダ部17の中心位置と一致するように該シリンダ部17内に組み入れられている。エアピストン部材16は、シリンダ部17における大径部24内に位置している。エアピストン部材16は大径部24内を上下方向に摺動可能になっている。一方、筒状ピストン部材15は、シリンダ部17における大径部24から小径部28にわたって位置している。筒状ピストン部材15は主として小径部28内を上下方向に摺動可能になっている。
筒状ピストン部材15は、その横断面が円形である中空の管状の部材である。筒状ピストン部材15の内部には弁体31aが配されている。弁体31aは、筒状ピストン部材15の上端からやや下方の位置に配されている。弁体31aは、ボール弁32aとこれを支持する弁座32bとから構成されている。また、筒状ピストン部材15の内部にはロッド状弁体31bも配されている。弁体31bはその上端が、筒状ピストン部材15の下端からやや上方の位置に位置している。そして弁体31bは、筒状ピストン部材15の下端から下方に延出して、小径液導入室28aの底部にまで達している。弁体31aと弁体31bとの間の空間は、吸引した収容液を保持する液室30となっている。
小径液導入室28a内には、軸方向に圧縮変形可能なスプリング部材29が配置されている。上述したロッド状弁体31bは、スプリング部材29の螺旋の内部を貫通している。スプリング部材29は、筒状ピストン部材15の下端部内壁に形成された段差部と、ロッド状弁体31bの下端部に形成された段差部によって上下から固定されている。ポンプヘッド部19からの押圧力は、筒状ピストン部材15を介してスプリング部材29に伝達される。
筒状ピストン部材15と共にシリンダ部17内に配置されているエアピストン部材16は、中央筒状部16bが筒状ピストン部材15の外周面を摺動可能に密接している。中央筒状部16bと筒状ピストン部材15の間には、上下方向に延びる溝がいずれかの部材に形成され、混合室へと連通する空気流路の一部となっている。そして、筒状ピストン部材15の外周から張り出したフランジの上面にエアピストン部材16の中央筒状部16bが圧接し、大径空気室24aから筒状ピストン部材15の上部まで至る空気流路を閉じている。この空気流路は、ポンプヘッド19を押し下げたときに、先に筒状ピストン部材15が押し下げられ、僅かな差でエアピストン部材16が押し下げられることで開かれる。なお、ピストンが元の位置に復元するときには、復元する過程でエアピストン部材16の中央の筒状部がフランジに圧接触して混合室への空気流路を閉じる。
エアピストン部材16は、筒状ピストン部材15の外周面に摺動する中央筒状部16bから径方向外方に張り出した先端において、大径空気室24の内周面と摺動可能に密着する外筒部16aを備え、大径空気室24aを上下に仕切っている。エアピストン部材16には弁体35が設けられている。弁体35は、エアピストン部材16が押し下げられた状態から元の位置に復元する際に、大径空気室24aが負圧となって開口し、外気を大径空気室24aに入れる。
ポンプヘッド部19は高さ方向に延びる中空パイプ22を備えている。中空パイプ22内には、泡吐出器13内を上下方向に延びる縦流路21が形成されている。ポンプヘッド部19内には、更に略水平方向に延びる横流路33が形成されている。横流路33は、その一端が縦流路21の上端と連なっている。横流路33は、縦流路21の上端にて屈曲して該縦流路21と連続しており吐出口に延びている。つまり横流路33は、その他端が、泡状にした収容液を吐出する吐出口26となっている。吐出口26の近傍である該吐出口26から若干内方寄りの位置には、第1の泡生成部材34が取り付けられている。この泡生成部材34の詳細については後述する。ポンプヘッド部19における中空パイプ22の外側には、該中空パイプ22と同心状に配置されたスカート状カバー25が、ガイドステム23の外周面に沿って摺動可能に設けられている。
泡吐出器13のベースキャップ部14においては、その天井部14bの中央部分から円筒状のガイドステム23が立設している。上述したポンプヘッド部19の中空パイプ22は、ガイドステム23に摺動可能に挿入されている。更に中空パイプ22内には、上述した筒状ピストン部材15が密接して嵌挿され、ポンプヘッド部19の押し込みに連動して中空パイプ22が筒状ピストン部材15を押し込み可能としている。中空パイプ22内には、筒状ピストン部材15の嵌挿前に、筒状のリング部材の端面にメッシュ等が固定された第2の泡生成部材20が嵌められ、筒状ピストン部材15よりも吐出口26の側に泡生成部材20を配置する。本実施形態では良質な泡を生成するために2個のリング部材を中空パイプ22内部に嵌入し、上端と下端にメッシュ等が配置するように嵌められている。
以上の構成を有する泡吐出器13においては、ポンプヘッド部19の横流路33及び縦流路21、筒状ピストン部材15、並びにシリンダ部17の小径液導入室28が連通しており、それによって収容液の吐出流路が形成される。吐出流路の一端は、液体と空気とを混合する混合室としてのポンプ18に連なり、他端は吐出口26になっている。
ポンプヘッド部19は、筒状ピストン部材15を介してスプリング部材29の弾性力によって上方に付勢されている。ポンプヘッド部19をスプリング部材29の付勢力に抗して下方に押し下げると、ポンプ18の筒状ピストン部材15が押し下げられ、液室が加圧されることによって弁体31aが開放される。これによって液室30に存する収容液がポンプヘッド部19の縦流路21に向けて排出される。且つ、ポンプヘッド部19が押し下げられると、中空パイプ22と筒状ピストン部材15の嵌合部分及びエアピストン部16の中央筒状部16bと筒状ピストン部材15の摺動部に、これらの軸方向に沿って形成された空気流路(図示せず)が開放され、同時にエアピストン部材16が押し下げられ、大径空気室24に存する空気が、ポンプヘッド部19の縦流路21に向けて加圧されて排出される。排出された収容液と空気は、加圧混合された状態で発泡して、第2の泡生成部材20及び第1の泡生成部材34を通過して泡状となり、ポンプヘッド部19の吐出口26から吐出されることになる。
ポンプヘッド部19の押圧を解除すると、スプリング部材29の付勢力によってポンプヘッド部19は上方に押し上げられる。これと共に、ポンプ18の筒状ピストン部材15及びエアピストン部材16も押し上げられ、液室30は負圧となり弁体31bが閉じる。そして、負圧となった液室には吸引管27及び小径液導入室28を介して容器本体11内の収容液が供給される。一方、エアピストン部材16が押し上げられて負圧となった大径空気室24には、中空パイプ22とガイドステム23との間の隙間及びエアピストン部材16に設けられた吸気弁体35を介して、空気が取り込まれる。このようなポンプヘッド部19の押圧とその解除を繰り返すことにより、発泡状態の収容液を吐出口26から必要量吐出することができる。
而して本実施形態においては、泡吐出器13の吐出流路に配されている2個の泡生成部材20,34のうち、吐出口26寄りに位置する泡生成部材、即ちポンプヘッド部19の横流路33における吐出口26の近傍に配置された第1の泡生成部材34として編物で構成されたものを用いている。本発明者の検討の結果、泡生成部材として従来用いられている材料、例えば合成樹脂製のメッシュに代えて、編物を用いることによって、泡吐出器13の使用後にこれをそのまま長期間放置しても、泡生成部材34に目詰まりが生じることを効果的に防止し得ることが判明した。この理由は編物の繊維組織に由来していると本発明者は推測している。詳細には、編物地は、糸を曲げてループ(輪奈)を作り、そのループに次の新しいループを引っかけ、順次ループを平面状に連続させて網目を作り布帛としたものである。したがって編物地はそれを構成する糸が、生地の平面方向のみならず厚み方向にも配置された三次元の繊維組織を構成している。かかる繊維組織に起因して、編物地からなる泡生成部材34を通過した収容液が、該編物地における網目内に付着しても網目が閉塞されにくい。そして、泡生成部材34に付着した収容液から水が蒸発して乾燥しても、次の吐出時に編物に付着した収容液が吐出液とともに吐出されやすいから、泡生成部材34の網目が閉塞されづらくなる。これに対して、合成樹脂性のメッシュからなる泡生成部材においては、該メッシュは二次元の繊維組織からなることに起因して、網目内に収容液が膜状に付着し、とれにくい。その結果、泡生成部材の網目が、乾燥した収容液によって閉塞されやすくなる。
泡生成部材34として用いられる編物地にはその種類に特に制限はない。編物地はよこ編地とたて編地に大別されるところ、本実施形態においてはそれらの何れをも使用することができる。よこ編地は、例えばシングルニット丸編機、ダブルニット丸編機及び両頭丸編機などの丸編機や、V−ベッド編機などの横編機によって製造される。これらの編機によって製造されるよこ編組織としては、例えば平編、ゴム編(リブ編)、パール編、両面編のほか、交編、ゾッキ編などが挙げられる。一方、たて編地は、例えばトリコット編機、ラッシェル編機、ミラニーズ編機によって製造される。これらの編機によって製造されるたて編組織としては、例えばシングルトリコット編、シングルアトラス編、シングルコード編、ハーフトリコット編、プレーントリコット編、クイーンズコード編、綴れ編などが挙げられる。
編物地を構成する糸の番手や編針のゲージ(編針の単位長さ当たりの本数)は、編物地の網目の大きさに影響する。しかしながら、本発明者が検討したところ、編物地の網目の大きさは、収容液の乾燥に起因する網目の閉塞に臨界的な影響を及ぼさないことが判明した。これとは対照的に、先に述べた特許文献1においては、収容液の乾燥防止用の多孔部材の孔の大きさを大きくすることで、該多孔部材に付着したまま残っている収容液が乾燥しても目詰まりが起こらないようにしている。この特許文献1には、多孔部材として用いられる材料の詳細が記載されていないので判然としないが、当該技術分野で用いられてきた泡生成部材に鑑みると、この多孔部材はメッシュからなるものであると推測される。
泡生成部材34を構成する編物地は、弾性糸及び非弾性糸の何れから形成してもよい。またこの糸は、その表面が親水性でもよく、或いは疎水性でもよい。
泡生成部材34を構成する編物地の具体例としては、例えば、ストッキング、シャツ(下着)、Tシャツ、伸縮性のあるスポーツウェア等に用いられている生地が挙げられるがこれらに制限されるものではない。
図2には、本実施形態の泡吐出器13における吐出口26に泡生成部材34を取り付ける状態が示されている。泡生成部材34は、上下が開口した筒状の枠体36の一方の開口端に、接着剤による接着や、ヒートシールによる融着等の各種接合手段によって固定されている。枠体36の他方の開口端の周縁にはフランジ37が形成されている。また、枠体36の側面には、その周方向に沿って一条の嵌合用リブ38が形成されている。泡生成部材34が取り付けられた枠体36は、その泡生成部材34が取り付けられた開口端側を、ポンプヘッド部19の吐出口26へ向けた状態で該吐出口26内に挿入される。この挿入によって、枠体36の嵌合用リブ38が、横流路33(図1参照)の内壁と嵌合する。枠体36の挿入は、該枠体36の大砲の開口端に形成されたフランジ37によって規制されている。
枠体36に取り付けられる泡生成部材34としては、上述した編物地を単独で又は複数種類組み合わせて用いてもよい。また、かかる編物地を2枚以上重ねて用いてもよい。更に、編物地と、その他の従来用いられてきた泡生成部材、例えば合成樹脂製のメッシュや発泡体などを重ね合わせて用いてもよい。
枠体36に取り付けられる泡生成部材34と異なり、ポンプヘッド19の中空パイプ22と筒状ピストン部材15との間に配置される泡生成部材20を構成する材料は編物地であることを要しない。例えば合成樹脂製のメッシュや発泡体などを、単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。泡生成部材20として合成樹脂製のメッシュを用いる場合には、メッシュは#100〜#508程度で、目開き径(オープニング)は、20〜161μmとすることができる(♯/メッシュは、1インチに含まれる網の目の数である)。好ましくは、メッシュは♯200〜♯305であり、オープニングは48〜77μmである。
従来の泡生成部材を用いた場合、該泡生成部材に収容液が付着することに起因する網目の閉塞の程度は、容器本体11に収容される収容液の種類に応じて異なる。そして、該収容液として例えば、乾燥によって粘性を増加させ、特に、乾燥によってペースト状になったり、ワックス状になる液剤、例えば水溶性溶媒と界面活性剤とを含む液剤、水性液を用いた場合には、網目の閉塞や押し圧の上昇が甚だしいことが本発明者の検討の結果判明した。したがって本実施形態の泡吐出器13は、内溶液としてこれらの成分を含む液剤を用いた場合に、網目の閉塞の防止効果、押し圧軽減効果が顕著なものとなる。前記の水溶性溶媒としては、例えばブチレングリコールやグリセリンが挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、第2の泡生成部材34は、ポンプヘッド19における吐出口26の近傍に配置されていたが、該泡生成部材34は、ポンプヘッド19における流路内であれば、横流路33内の何れかの位置でもよい。例えば図3に示すように、本実施形態よりも更に奥側の位置である横流路と縦流路21との交点の近傍に配置されていてもよい。また、吐出口の近傍に泡生成部材34が配されていない場合には、横流路33と縦流路21の中で、吐出口の側に最も近い位置に配置される泡生成部材として、編物で構成されたものを用いる。
また前記実施形態においては、泡生成部材として第1の泡生成部材34及び第2の泡生成部材20の2種類を用いたが、これに代えて、第1の泡生成部材34のみを用いてもよい。或いは、これら2種類の泡生成部材20,34に加えて、更に別の泡生成部材を、吐出流路のうちの縦方向に延びる部位に配置してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
図1及び図2に示す構造の泡吐出容器10を製造した。泡吐出容器10の泡吐出器13における第2の泡生成部材20としては、目開き径が#200のポリアミド製メッシュを1枚用いた。第1の泡生成部材34としては、市販のパンティストッキング(GUNZE製の「SABRINA」(商品名))から足の部分の生地を切り出し、これを1枚用いた。この生地は、ポリアミド、ポリウレタン及びコットンの糸からなる伸縮性のものであり、ゾッキ編みで製造されたものである。坪量は68g/m2であった。
泡吐出容器10の容器本体内に、グリセリン(化粧用濃グリセリン)を7重量%、1,3−ブチレングリコールPを3重量%、洗浄剤を10重量%(エスタミットME−502−G、アンヒトール20HD)含む水性液を充填し、容器本体10の口首部に泡吐出器13を装着した。
このようにして準備した泡吐出容器10について、ポンプヘッド部19の押し圧を以下の方法で測定した。次いで泡吐出容器10を40℃・75%RH環境下に4日間保存して加速試験を行った後、同様にポンプヘッド部19の押し圧を測定した。更に泡吐出距離を以下の方法で測定した。これらの結果を以下の表1に示す。
〔実施例2〕
実施例1における第1の泡生成部材34として、市販のパンティストッキング(GUNZE製の「SABRINAプロポーション」(商品名))から足の部分の生地を切り出し、これを1枚用いた。この生地は、ゾッキ編みで製造されたものであり、坪量は75g/m2であった。この生地を第1の泡生成部材34として用いた泡吐出容器10について実施例1と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔実施例3〕
実施例2で用いたゾッキ編みの生地を2枚重ね、第1の泡生成部材34として用いる以外は、実施例2と同様にして泡吐出容器10を得た。この泡吐出容器10について実施例2と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔実施例4〕
実施例1における第1の泡生成部材34として、市販のパンティストッキング(アツギ製の「SLIMLINE」(商品名))から足の部分の生地を切り出し、これを1枚用いた。この生地は、交編で製造されたものであり、坪量は45g/m2であった。この生地を第1の泡生成部材34として用いた泡吐出容器10について実施例1と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔実施例5〕
実施例4で用いた交編の生地を2枚重ね、第1の泡生成部材34として用いる以外は、実施例4と同様にして泡吐出容器10を得た。この泡吐出容器10について実施例4と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔実施例6〕
実施例1における第1の泡生成部材34として、市販のTシャツの生地を切り出し、これを1枚用いた。この生地は、綿・平編で製造されたものであり、坪量は150g/m2であった。この生地を第1の泡生成部材34として用いた泡吐出容器10について実施例1と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1における第1の泡生成部材として、メッシュが#305のポリアミド製メッシュを1枚用いた。これ以外は実施例1と同様にして泡吐出容器10を準備し、この泡吐出容器10について実施例1と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔比較例2〕
実施例1における第1の泡生成部材として、メッシュが#305で、オープニング(目開き)が48μmのポリアミド製メッシュと、メッシュが#100で、オープニングが161μmのポリアミド製メッシュとを1枚ずつ重ねて用いた。これ以外は実施例1と同様にして泡吐出容器10を準備し、この泡吐出容器10について実施例1と同様の測定を行った。その結果を以下の表1に示す。
〔押し圧の測定方法〕
押し圧試験機を用いて、30mm/secの一定速度でポンプヘッド19を垂直方向上方から押し、その時にポンプヘッド19に接触するセンターにかかる荷重を測定した。具体的には、押し圧試験機のセンサー部分にポンプヘッド19が当接するように押し圧試験機に泡吐出容器10を設置し、ポンプヘッド19を最下端部に至るまで押圧したときの荷重を測定した。
〔泡吐出距離の測定方法〕
押し圧試験機に設置された泡吐出容器10のポンプヘッド19の吐出口26の吐出方向先端を基準として、最も遠くに吐出された泡の位置までの水平方向長さを測定した。吐出条件は、前記の〔押し圧の測定方法〕と同様である。
Figure 2008259932
表1に示す結果から明らかなように、第1の泡吐出部材34として編物地を用いた各実施例の泡吐出器10によれば、保存後の押し圧は保存前のそれと殆ど差が見られなかった。これに対して比較例1及び2の泡吐出容器では、保存前に比較して保存後の押し圧が高くなった。特に比較例1の泡吐出容器では、保存前に比較して保存後の押し圧が2倍以上に高くなった。なお本評価は、高温高湿の加速環境下で行ったが、これを25℃・50%RH、1週間の環境下で行ってもほぼ同様の結果が得られることを本発明者は確認している。
泡吐出距離に関しては、各実施例の泡吐出器10ではポンプヘッドの押し下げによる泡の過度の飛び出しが観察されなかったのに対して、比較例1及び2の泡吐出容器では、泡が過度に飛び出す現象が観察された。なお、保存前における泡吐出距離は、実施例及び比較例の何れも約4cmであった。
なお、表には示していないが、各実施例の泡吐出器10で生成した泡の質は良好なものであった。
本発明の好ましい一実施形態に係る泡吐出容器の要部断面図である。 泡生成部材をポンプヘッドに取り付ける状態を示す説明図である。 ポンプヘッド部の他の形態を示す要部断面図である。
符号の説明
10 泡吐出容器
11 容器本体
12 容器本体の口首部
13 泡吐出器
14 ベースキャップ部
15 筒状ピストン部材
16 エアピストン部材
17 シリンダ部
18 ポンプ
19 ポンプヘッド部
20 第2の泡生成部材
21 縦流路
22 中空パイプ
23 ガイドステム
24 大径部
24a 大径空気室
26 吐出口
27 吸引管
28 小径部
28a 小径液導入室
29 スプリング部材
30 液室
31a,31b 弁体
34 第1の泡生成部材

Claims (4)

  1. 液体と空気とを混合室にて混合し、泡生成部材を通過させ、吐出流路で泡を生成させて吐出する泡吐出器であって、
    前記吐出流路は、一端に前記混合室が設けられ、他端が吐出口となっており、前記吐出流路の途中に、編物で構成された前記泡生成部材が配置された泡吐出器。
  2. 前記吐出流路は、泡吐出器の高さ方向に延びる縦流路と、縦流路の上端にて屈曲して連続し吐出口に延びる横流路とを有している請求項1記載の泡吐出器。
  3. 前記泡生成部材を、前記吐出口の近傍に配した請求項1又は2記載の泡吐出器。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載の泡吐出器と、該泡吐出器が装着される容器本体とを備えた泡吐出容器。
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