JP3275792B2 - 半導体素子搭載用tabテープおよびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

半導体素子搭載用tabテープおよびそれを用いた半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子搭載用
TABテープおよびそれを用いた半導体装置に関し、特
に、T−BGA(Tape - Ball Grid Array)タイプの半
導体装置の用途に好適な半導体素子搭載用TABテープ
と、これを使用した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、T−BGAタイプの半導体装置に
は、高度の信頼性が求められるようになり、低温から高
温までの広い温度範囲での実用性が求められ、これに伴
い、特に−55℃〜150℃の実用を模擬した温度サイ
クル試験が重要視されている。
【0003】この試験条件においては、試験温度の高低
差から生じる各部位の熱膨張によって、熱応力が生じ
る。例えば、この試験条件において、通常のプリント基
板の熱膨張係数が15〜20PMM/℃なのに対して、
半導体素子であるシリコンチップの熱膨張係数は3PM
M/℃であるため、このプリント基板と半導体素子を搭
載しているテープとを直接接合するはんだボール端子部
分に熱応力が発生し、この熱応力によって、接合部のは
んだボール端子に熱疲労クラックが生じる。この接合部
のはんだボール端子の熱疲労クラックを防止するため、
半導体素子と半導体素子搭載用のテープの間にエラスト
マを貼り付けて、このエラストマを前述の熱応力を吸収
させる熱応力緩衝層として、はんだボール端子の熱疲労
クラックを防止している。ここで、エラストマとは、−
55℃〜150℃の温度範囲で、1000MPa以下の
粘弾性係数を持つ材料をいう。
【0004】図6に従来の半導体素子搭載用TABテー
プおよび半導体装置の製造方法を示す。先ず、半導体素
子搭載用TABテープの素材であるポリイミドフィルム
3の片面に銅箔を貼り付けるための銅箔用接着剤12を
塗布する(601)。この銅箔用接着剤12は、未硬化の
エポキシ系接着剤である。次に、インナーリードと半導
体素子を接続するためのILB(Inner Lead Bonding)
ウインドウ15を、パンチング加工によって形成する
(602)。ILBウインドウ15の形成されたポリイミ
ドフィルム3の銅箔用接着剤12塗布面に、約150℃
の温度で銅箔5bを連続ロールラミネータで貼り付ける
(603)。その後、銅箔5bにホトケミカルエッチング
法を施して銅箔配線パターン18を形成する(604)。
この銅箔配線パターン18のインナーリード2を除く部
分にソルダーレジスト加工を施して、ソルダーレジスト
7を被覆し、ランド4を形成する(605)。即ち、銅箔
配線パターン18は、はんだボールを形成するランド4
と、半導体素子の電極と接続されるインナーリード2
と、ランド4とインナーリード2とを接続する銅箔配線
5を有する。さらに、インナーリード2とランド4には
金めっきを施しておく。この様にして、片面に銅箔配線
パターン18を有する半導体素子搭載用のTAB(Tape
Automated Bonding)テープ9が作成される。
【0005】このTABテープ9の銅箔配線パターン1
8を施した面とは反対の面の半導体素子搭載部20に、
接着機能を有するエラストマ14を塗布して(606)、
半導体素子(シリコンチップなど)1を、そのアルミ電
極17をTABテープ9側に向けてエラストマ14に接
着する(607)。次に、インナーリード2をILBウイ
ンドウ15に通して反対面の半導体素子1のアルミ電極
17にボンディングし(608)、エポキシ系の封止剤1
1で、インナーリード2、アルミ電極17、およびIL
Bウインドウ15を封止する(609)。その後、ランド
4にはんだボール6を形成して(610)、半導体装置2
1を作成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示したような方法で作成される従来の半導体素子搭載用
TABテープおよび半導体装置によれば、TABテープ
9の作成後に、TABテープ9の半導体素子搭載部20
にエラストマ14を貼り付けていたので、低粘弾性のエ
ラストマ14の材料を切断しながらまたは印刷によっ
て、半導体素子搭載部20に部分的に貼り付ける特別な
技術を開発する必要がある。
【0007】また、エラストマが接着機能を持たない場
合、エラストマをTABテープ9へ接着するための接着
剤およびエラストマに半導体素子1を接着するための接
着剤の印刷加工方法を開発し、それら接着剤をエラスト
マの種類ごとに選定して保管管理しなければならないと
いう問題があった。
【0008】更に、これらの接着剤がTABテープ9の
インナーリード2に流れ出したり、揮発溶剤でインナー
リード2や半導体素子1のアルミ電極17を汚染して、
半導体素子1のアルミ電極17とインナーリード2の接
続不良を引き起こすという問題があった。
【0009】また、TABテープ9の作成後に、エラス
トマ14またはエラストマ接着用の接着剤をTABテー
プ9に塗布するため、銅箔配線パターン18の曲がり変
形や、TABテープ9の反りが発生し、半導体素子1の
アルミ電極17とインナーリード2の接続不良を起こす
という問題があった。
【0010】更に、上述のように、新規技術の開発や歩
留まりの低下によって、コストがかかり、TABテープ
9や半導体装置21の価格が高くなるという問題があっ
た。
【0011】従って、本発明の目的は、インナーリード
と半導体素子の接続不良を防止し、特別な技術開発を伴
わない、低コストの半導体素子搭載用TABテープと半
導体装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上に述べた
目的を実現するため、テープ材と、テープ材の片面に形
成された銅箔の配線パターンと、配線パターンが形成さ
れた面とは反対の面に設けられた半導体素子を搭載する
半導体素子搭載部とによって構成された半導体素子搭載
用TABテープにおいて、半導体素子搭載部に、半導体
素子を接着するためのチップ用接着剤を有し、チップ用
接着剤は、配線パターンの形成前に、半導体素子搭載部
に形成されることを特徴とする半導体素子搭載用TAB
テープを提供する。
【0013】また、本発明の目的を実現するため、テー
プ材と、テープ材の片面に形成されたインナーリードを
有する銅箔の配線パターンと、配線パターンが形成され
た面とは反対の面に設けられた半導体素子搭載部と、半
導体素子搭載部に形成されたチップ用接着剤と、チップ
用接着剤によって半導体素子搭載部に接着され、インナ
ーリードと接続される半導体素子とによって構成された
半導体装置において、チップ用接着剤は、配線パターン
の形成前に、半導体素子搭載部に形成されることを特徴
とする半導体装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の半導体素子搭載用T
ABテープと半導体装置を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の半導体素子搭載用TAB
テープと半導体装置を示したものである。半導体装置2
1は、TABテープ9、半導体素子1、およびTABテ
ープ9と半導体素子1を接着し、熱応力を緩衝するため
のエラストマ14を備えている。
【0016】TABテープ9は、ポリイミドフィルム3
と、ポリイミドフィルム3の下面に形成された、インナ
ーリード2、ランド4、およびインナーリード2とラン
ド4を接続する銅箔配線5を有する銅箔配線パターン1
8と、ランド4に形成された錫−鉛共晶はんだボール6
と、銅箔配線パターン18の銅箔配線5に被覆され、ラ
ンド4を形成するソルダーレジスト7から構成される。
また、ポリイミドフィルム3の銅箔配線パターン18が
施された面(下面)とは反対の面(上面)には、半導体
素子搭載部20が設けられている。
【0017】この様な構成のTABテープ9の半導体素
子搭載部20に、接着機能のあるエラストマ14が貼り
付けられエラストマ付TABテープ10が作成される。
更に半導体素子1が、このエラストマ14上に搭載さ
れ、エラストマ14でTABテープ9の半導体素子搭載
部20に接着されている。また、銅箔配線パターン18
のインナーリード2は、半導体素子1のアルミ電極17
に接続され、その接続部分の半導体素子1の周辺は、エ
ポキシ系の封止剤11によって封止されている。
【0018】エラストマ14は、ポリイミドなどの熱可
塑性の接着剤であり、約220〜250℃の温度で軟化
して接着作用を発現する。熱可塑性のポリイミドなどの
エラストマ14は、ゴム系に比べて粘弾性係数は小さく
ないが、その粘弾性係数は、150℃で50〜300M
Pa、−55℃で3000〜5000MPa、常温で1
000〜3000MPaであり、−55℃〜150℃の
一定の温度範囲内で十分に熱応力緩衝層として機能す
る。即ち、熱可塑性のポリイミドなどのエラストマ14
は、低温では粘弾性係数が高いので熱応力の伝搬が大き
いが、熱応力そのものは小さく、熱応力の大きい高温で
は、逆に粘弾性係数が低くなり軟化するため、十分な熱
緩衝作用を持つ。
【0019】また、銅箔配線パターン18は、ポリイミ
ドフィルム3に未硬化のエポキシ系の接着剤(図示せ
ず)で接着されている。この銅箔配線パターン18は、
先ず、ポリイミドフィルム3の片面にエポキシ系接着剤
を塗布し、約150℃の温度で銅箔をポリイミドフィル
ム3に連続ロールラミネータで接着する。このエポキシ
系接着剤は、熱硬化型であるため、銅箔の接着反応が終
了した後は、300℃の温度になっても銅箔が剥離しな
い。これに対して、上述のように、TABテープ9と半
導体素子1を接着する機能を持つエラストマ14は、熱
可塑性の接着剤でもあり、その軟化温度は約220〜2
50℃であり、その接着加工温度は、約260〜280
℃である。従って、熱可塑性のエラストマ14は、熱硬
化型のエポキシ系接着剤での銅箔の接着温度(約150
℃)では軟化せず、また、逆に、接着反応後のエポキシ
系接着剤は、半導体素子1の接着加工時の加工温度(約
280℃)では軟化しないようになっている。即ち、本
発明のエラストマ付TABテープ10および半導体装置
21に使用されている接着剤(エラストマ14およびエ
ポキシ系接着剤)は、熱可塑性と熱硬化性の接着剤の組
合わせで、新規材料となっている。
【0020】図2は、本発明の半導体素子搭載用TAB
テープと半導体装置の断面を示したものである。図2に
おいて、エラストマは、図1とは異なり、接着機能のな
いエラストマ8を用いている。図2に示した半導体装置
21は、図1と同様のTABテープ9の半導体素子搭載
部20に、エラストマ8を接着するためのエラストマ接
着剤13を塗布して、エラストマ8を接着し、その上面
に更に半導体素子1を接着するチップ用接着剤19を塗
布して、エラストマ付TABテープ10を構成し、エラ
ストマ付TABテープ10のチップ用接着剤19で半導
体素子1を接着して構成されてる。
【0021】このエラストマ8は、一般にシリコンゴム
系の材料で作ることができ、この様な材料の粘弾性係数
は熱可塑性のポリイミドなどに比べて、十分に小さく、
熱応力緩衝作用を十分に発揮する。また、未硬化のエラ
ストマ8をポリイミドフィルム3上に貼り付ける場合
は、エラストマ8は自己接着性を持つため、エラストマ
接着剤13を必要としない。また、チップ用接着剤19
は、−55℃〜150℃の温度範囲内での粘弾性係数が
50〜10000MPa程度の材料で、上述の様に熱可
塑性の接着剤とすることができる。
【0022】図3は、ソルダーレジスト7を被覆した銅
箔配線パターン18を部分的に示したものである。図3
に示すように、ソルダーレジスト7は、銅箔配線パター
ン18のランド4を形成するように、銅箔配線5のみに
被覆されている。
【0023】図4は、本発明のTABテープ9の材料と
なるベースポリイミドを示す。ベースポリイミドには、
35mm、48mm、又は70mmの幅で、その両側に
送り穴16を有する、厚さ40μm〜70μmのポリイ
ミドフィルム3が用いられる。このポリイミドフィルム
3からは、片面に銅箔配線パターン18が施されるTA
Bテープ9が、2列作成できる。TABテープ9の周り
には、ILBウインドウ15が設けられており、銅箔配
線パターン18のインナーリード2と半導体素子1のア
ルミ電極17(図1)との接続作業を容易にしている。
【0024】
【実施例】図5は、本発明の半導体素子搭載用TABテ
ープおよび半導体装置の製造方法を示す。先ず、半導体
素子搭載用TABテープの素材である幅35mm×厚さ
50mmのポリイミドフィルム3を100m用意する。
このポリイミドフィルム3の片面(図5では上面)に、
銅箔を貼り付けるためのエポキシ樹脂系の銅箔用接着剤
12を幅26mm×厚さ10μmで塗布し、他方の面
(図5では下面)には、幅26mm×厚さ10μmで熱
可塑性ポリイミドを接着機能のあるエラストマ14とし
て貼り付ける(501)。この場合の加工は、エラストマ
14から行い、このエラストマ14は、イミド化反応が
終結したポリマをNMP(ノナメチルピロリドン溶媒)
に溶解してローラコーディング方式でポリイミドフィル
ム3に塗布して乾燥させる。次に、銅箔用接着剤12に
は、ビスフェノールA型ベース樹脂に、アミノ酸硬化剤
を添加した生成物を使用し、これをロールで厚さ10μ
mにした後、約80℃の温度で短時間でロール貼りす
る。この銅箔用接着剤12の軟化反応開始温度は、第1
段が約80℃で、第2段が約150℃であるため、最初
の貼り付け加工(第1段)で硬化せず、銅箔用接着剤1
2の接着性が維持されている。また、先に貼り付けてい
るエラストマ14の軟化温度は約260℃であるため、
銅箔用接着剤12の貼り付け温度の約80℃では、エラ
ストマ14は軟化しない。
【0025】このポリイミドフィルム3に、インナーリ
ードと半導体素子を接続するためのILBウインドウ1
5と送り穴16を、金型によるパンチング加工によって
形成する(502)。ILBウインドウ15および送り穴
16の形成されたポリイミドフィルム3の銅箔用接着剤
12塗布面に、約150℃〜160℃(第2段)の温度
で、幅26mm×厚さ18μmの銅箔5bを連続ロール
ラミネータで貼り付ける(503)。その後、銅箔5bの
表面にホトソルダーレジストをローラコータによって塗
布し、ホトケミカルエッチング法を施して銅箔配線パタ
ーン18を形成する(504)。この銅箔配線パターン1
8のインナーリード2(ILBウインドウ15部上の銅
箔配線パターン18)を除く所定の部分に10μmの厚
さの感光性ソルダーレジストを印刷し、露光、現像によ
って、ソルダーレジスト7を被覆して、ランド4を形成
する(505)。即ち、銅箔配線パターン18は、はんだ
ボールを形成するランド4と、半導体素子1のアルミ電
極17と接続されるインナーリード2と、ランド4とイ
ンナーリード2とを接続する銅箔配線5を有する。さら
に、インナーリード2とランド4には、電気めっきによ
り厚さ10μmの金めっきを施しておく。この金めっき
は、半導体素子1のアルミ電極17と金−アルミ共晶合
金の形成によって、インナーリード2を接続するための
ものであり、更に、はんだボール6形成時のはんだの濡
れ性を確保するためのものである。この様にして、片面
(上面)に銅箔配線パターン18を有し、反対の面(下
面)にエラストマ14を有する半導体素子搭載用のエラ
ストマ付TABテープ10が作成される。
【0026】このエラストマ付TABテープ10のエラ
ストマ14に、半導体素子1を、そのアルミ電極17を
エラストマ付TABテープ10側に向けて、約280℃
の温度および約2秒間の加熱圧着で接着する(506)。
次に、インナーリード2をILBウインドウ15に通し
て反対面の半導体素子1のアルミ電極17に、シングル
ポイントボンダーを用いてボンディングする(507)。
このときのボンディング温度は約200℃であり、エラ
ストマ14が軟化することはない。次に、エポキシ系の
封止剤11で、半導体素子1の周辺のインナーリード
2、アルミ電極17、およびILBウインドウ15を封
止する(508)。このときの封止剤11は、その硬化反
応温度が約170℃であるものを用いるとよい。その
後、ランド4に、直径0.35mmの錫−鉛共晶組成の
はんだボール6を、温度230℃のエアーリフロー炉を
用いて形成し、半導体装置21を作成する(509)。
【0027】この様にして作成された半導体装置21の
エラストマ14、即ち、ポリイミドの熱可塑性接着剤
は、−55℃で3000MPa、常温で2000MP
a、150℃で300MPaの粘弾性係数を持ってい
る。従って、150℃の高温では、低い粘弾性を有し、
はんだボール6に集中する熱応力を吸収することができ
る。
【0028】以上、本発明の半導体素子搭載用TABテ
ープおよび半導体装置について、実施例を挙げて説明し
たが、上述のエラストマ14は、ポリエーテルアミドイ
ミド樹脂をベースとした接着剤を用いてもよい。このポ
リエーテルアミドイミド樹脂の軟化温度は約280℃で
あるため、半導体素子1の加熱圧着温度を約300℃と
するのが望ましい。
【0029】また、エラストマ14には、熱可塑性ポリ
カーボネート樹脂を用いてもよい。この熱可塑性ポリカ
ーボネート樹脂の軟化温度は約220℃であり、はんだ
ボール6形成時のリフロー温度の230℃よりも低い
が、熱可塑性ポリカーボネート樹脂の接着強度がこの温
度(230℃)で急激に低下しないので、十分にエラス
トマ14として使用可能である。このときの半導体素子
1の加熱圧着温度は、約250℃とするのが望ましい。
【0030】更に、エラストマ14は、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)樹脂を用いた熱可塑性接着剤
でもよい。このEVA樹脂単体の軟化温度は約150℃
で、銅箔用接着剤12の第2段硬化開始温度150℃と
同じであるため、耐熱性を向上させるために、25μm
の球状シリカ粉末を20重量%と、熱硬化性エポキシ樹
脂を硬化剤とともに10重量%を混合し、160℃で軟
化する熱硬化/熱可塑性混合型(ポリマーアロイ構造)
の接着剤とするのがよい。この接着剤は、250℃で2
0秒の熱工程に耐えることができる耐熱性能を有する。
このときの半導体素子1の加熱圧着温度は、約170℃
とするのが望ましい。
【0031】また、エラストマ14は、厚さ50μmの
シリコンエラストマとし、その半導体素接着部に、ポリ
イミド熱可塑性接着剤を塗布してもよい。シリコン樹脂
は、−55℃で600MPa、常温で300MPa、1
50℃で200MPaの粘弾性係数を有し、熱応力の吸
収性能に優れたものとなる。
【0032】尚、エラストマを使用しない、単なるチッ
プ用接着剤を用いたTABテープや半導体装置において
も、上述の製造方法を適用することができる。また、図
5に示したように、ポリイミドフィルム3の両面側全体
に接着剤が塗布されているため、この接着剤を封止剤1
1との接着性に優れたものにすることによって、封止剤
11の封止効果を向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の半導体素子搭
載用TABテープおよび半導体装置によれば、銅箔配線
パターンの形成前に、エラストマや接着剤付エラストマ
を貼り付けたので、エラストマなどを部分的に貼り付け
る特別な技術を開発する必要がなく、また接着剤をエラ
ストマの種類ごとに選定して保管管理する必要もなくな
り、更に、接着剤などによる接続部分の汚染や、銅箔配
線パターンの曲がり変形、TABテープの反りが発生し
ないため、半導体素子のアルミ電極とインナーリードの
接続不良を防止でき、大幅に歩留まりが向上し、TAB
テープや半導体装置の価格が大幅に安くなった。
【0034】また、本発明の半導体素子搭載用TABテ
ープおよび半導体装置によれば、特別な技術や設備を用
いる必要がなくなったため、従来からの設備に追加や変
更を加える必要がなく、コストがかからなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体素子搭載用TABテープお
よび半導体装置を示す概略図である。
【図2】本発明による半導体素子搭載用TABテープお
よび半導体装置の断面の一部を示す図である。
【図3】本発明による半導体素子搭載用TABテープの
銅箔配線パターンとソルダーレジストを示す図である。
【図4】ポリイミドフィルムを示す図である。
【図5】本発明の半導体素子搭載用TABテープおよび
半導体装置を製造する方法を示す図である。
【図6】従来の半導体素子搭載用TABテープおよび半
導体装置を製造する方法を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 インナーリード 3 ポリイミドフィルム 4 ランド 5 銅箔配線 5b 銅箔 6 はんだボール 7 ソルダーレジスト 8、14 エラストマ 9 TABテープ 10 エラストマ付TABテープ 11 封止剤 12 銅箔用接着剤 13 エラストマ接着剤 15 ILBウインドウ 16 送り穴 17 アルミ電極 18 銅箔配線パターン 19 チップ用接着剤 20 半導体素子搭載部 21 半導体装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−260535(JP,A) 特開 平9−321169(JP,A) 特開 平9−116041(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H01L 23/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ材と、前記テープ材の片面に形成さ
    れた銅箔の配線パターンと、前記配線パターンが形成さ
    れた面とは反対の面に設けられた半導体素子を搭載する
    半導体素子搭載部とによって構成された半導体素子搭載
    用TABテープにおいて、 前記半導体素子搭載部に、前記半導体素子を接着するた
    めのチップ用接着剤を有し、 前記チップ用接着剤は、前記配線パターンの形成前に、
    前記半導体素子搭載部に形成されることを特徴とする半
    導体素子搭載用TABテープ。
  2. 【請求項2】前記チップ用接着剤は、加熱した時に接着
    機能を有する熱可塑性の樹脂である、請求項1記載の半
    導体素子搭載用TABテープ。
  3. 【請求項3】前記チップ用接着剤は、−55℃〜150
    ℃の温度範囲内の全部または一部で、粘弾性係数が10
    00MPa以下のエラストマである、請求項1記載の半
    導体素子搭載用TABテープ。
  4. 【請求項4】前記配線パターンの銅箔は、熱硬化性の接
    着剤によって前記テープ材に接着され、 前記チップ用接着剤は、熱可塑性接着剤である、請求項
    1記載の半導体素子搭載用TABテープ。
  5. 【請求項5】前記熱硬化性の接着剤は、前記銅箔を接着
    するときの接着温度が、前記チップ用接着剤の軟化温度
    より低く、且つ、前記銅箔接着後の熱耐久温度が前記チ
    ップ用接着剤の軟化温度より高いことを特徴とする請求
    項1記載の半導体素子搭載用TABテープ。
  6. 【請求項6】テープ材と、前記テープ材の片面に形成さ
    れたインナーリードを有する銅箔の配線パターンと、前
    記配線パターンが形成された面とは反対の面に設けられ
    た半導体素子搭載部と、前記半導体素子搭載部に形成さ
    れたチップ用接着剤と、前記チップ用接着剤によって前
    記半導体素子搭載部に接着され、前記インナーリードと
    接続される半導体素子とによって構成された半導体装置
    において、 前記チップ用接着剤は、前記配線パターンの形成前に、
    前記半導体素子搭載部に形成されることを特徴とする半
    導体装置。
  7. 【請求項7】前記チップ用接着剤は、加熱した時に接着
    機能を有する熱可塑性の樹脂である、請求項6記載の半
    導体装置。
  8. 【請求項8】前記チップ用接着剤は、−55℃〜150
    ℃の温度範囲内の全部または一部で、粘弾性係数が10
    00MPa以下のエラストマである、請求項6記載の半
    導体装置。
  9. 【請求項9】前記配線パターンの銅箔は、熱硬化性の接
    着剤によって前記テープ材に接着され、 前記チップ用接着剤は、熱可塑性接着剤である、請求項
    6記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記熱硬化性の接着剤は、前記銅箔を接
    着するときの接着温度が、前記チップ用接着剤の軟化温
    度より低く、且つ、前記銅箔接着後の熱耐久温度が前記
    チップ用接着剤の軟化温度より高いことを特徴とする請
    求項6記載の半導体装置。
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